JPH081808Y2 - 穴内面研磨工具 - Google Patents

穴内面研磨工具

Info

Publication number
JPH081808Y2
JPH081808Y2 JP6884492U JP6884492U JPH081808Y2 JP H081808 Y2 JPH081808 Y2 JP H081808Y2 JP 6884492 U JP6884492 U JP 6884492U JP 6884492 U JP6884492 U JP 6884492U JP H081808 Y2 JPH081808 Y2 JP H081808Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
hole
tool
rotary shaft
bulging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6884492U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0627066U (ja
Inventor
敏志己 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoei Denko Co Ltd
Original Assignee
Kyoei Denko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoei Denko Co Ltd filed Critical Kyoei Denko Co Ltd
Priority to JP6884492U priority Critical patent/JPH081808Y2/ja
Publication of JPH0627066U publication Critical patent/JPH0627066U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH081808Y2 publication Critical patent/JPH081808Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は穴の内面を機械的に回転
研磨する工具に関し、例えばホーニングヘッドとして又
は管内面研磨用の回転工具として好適な工具構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ホーニング盤などで工作物の穴の
内面を研磨する場合には、図3に示すような形状のホー
ニングヘッド50の回転軸部52を主軸に取付け、円筒
形状のホーニング部54を穴内において回転させながら
往復動させている。ホーニング部54の外周面には研磨
チップ56が取付けられ、その表面が穴内面に接触して
研磨される。ここで、縦溝58は研磨くずを排出するた
めのものである。このホーニングヘッド50と同様の工
具が管内面の研磨用にも用いられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の工具は穴の
軸線が直線である場合にのみ研磨可能であり、曲孔や曲
管には全く対応できないという問題点があった。また、
穴の軸線に対する回転軸52の導入方向に僅かでも狂い
が生ずると穴の真円度が悪化し、穴の位置ずれを起こす
など、工作精度が工具の精度だけでは決まらず、ばらつ
きの原因になるとともに工作物の位置決めに負担がかか
るという問題点もあった。そこで本考案は上記問題点に
鑑み、曲孔や曲管の内面研磨にも使用できるとともに加
工精度が回転軸の方向に敏感でない研磨工具を実現する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案が講じた手段は、少なくとも2つの膨出部、す
なわち回転軸よりも外径の膨らんだ部分を回転軸の軸線
方向に間隔を以て設けるとともに、これらの膨出部の間
に両者を接合する自在軸継手を取付け、膨出部には、そ
の少なくとも最大径部分を含むその両側表面に、回転軸
の軸線上に中心をもつ連続した球面部分を形成して、こ
の球面部分に研磨面を形成するものである。
【0005】
【作用】かかる手段によれば、両者間に設けられた自在
軸継手により2つの膨出部は相互に軸線方向の角度が少
なくとも所定範囲内で可変となる。また、膨出部の研磨
面は球面に形成されているので穴内面に対し線接触に近
い状態で研磨が行われ、回転軸と穴の軸線方向とのずれ
に対して自由度が与えられる。したがって、曲折した穴
内面に対しても支承なく研磨できるとともに、穴の軸線
方向に対する回転軸の導入方向の許容範囲が大きく、回
転軸の導入方向のずれが穴加工の精度を悪化させない。
ここで、回転軸及び自在軸継手は最も基部側の膨出部に
より支持されて穴内を安定して回転するので、有害な振
動の発生が抑制される。
【0006】
【実施例】次に添付図面を参照して本考案に係る穴内面
研磨工具の実施例を説明する。図1は本考案の第1実施
例を示すもので、この工具10は工具鋼で形成されてお
り、駆動装置の主軸に結合される回転軸12と、その表
面14a,18aが回転軸12の軸芯に中心をもつ球面
に形成された2つの膨出部14,18と、膨出部14と
18との間において回転軸部12aと12bとを接合す
るフック形の軸継手16とを有する。膨出部14及び1
8の表面には、その最大外径部を含む帯状に形成された
研磨面20及び26と、縦方向に伸びる排出溝22及び
28が形成されている。研磨面20,26は、例えば所
定粒径の人工ダイヤモンド砥粒をニッケルの無電解メッ
キで固着させて形成する。最大外径は、加工段階により
異なるが、仕上げ加工の場合には一般に穴径よりも数マ
イクロメータ大きな値に設定される。軸継手16は、十
字形金具24により回転軸部12aと12bとの軸線間
角度を所定範囲内で許容する公知の自在軸継手である。
【0007】次に上記第1実施例を用いた穴内面の研磨
方法について説明する。回転軸12は工作機械の主軸に
取付けられ、当初は低速回転で膨出部18の振動を抑制
しながら、穴内に導入する。膨出部18に続いて膨出部
14も穴内に入った時点で、回転軸12を所要の回転数
に上げ、例えば軸線方向に所定周期の往復動作を施しな
がら穴の深部に向けて工具を進行させる。研磨時におけ
る軸線方向の動作は目的に応じて種々に行われるが、例
えば穴又は管の内面の鏡面仕上げを目指す場合には短周
期の往復動を重畳させながら、穴の深さ範囲を往復研磨
する。研磨工程を終了する場合には、回転速度を低下さ
せた後、ゆっくりと2つの膨出部14,18を穴内から
引き出す。ここで、軸継手16の存在により膨出部18
は径方向の自由度をもっているが、回転軸12に固定さ
れた膨出部14が穴内で安定して回転することにより、
ジョイント部も安定して回転するので、膨出部18の有
害な振動等が防止される。
【0008】穴の軸線が曲線となっている場合には、内
面の曲率に応じて軸継手16が屈曲するので、曲がりに
沿った研磨を行うことができる。研磨面20,26は球
面となっていることから、ほぼ線接触に近い状態で管内
面が研磨されるとともに回転軸が穴の軸線に対して傾斜
しても接触外径が変化せず、接触部が研磨面内で移動す
るだけで何ら支承なく研磨を行うことができる。このこ
とは回転軸部12bが回転軸部12aに対し屈曲する際
の膨出部18の研磨面26においてのみならず、回転軸
12に固定された膨出部14の研磨面20においても穴
の曲折に対して問題を生じさせない。なお、穴の曲がり
が大きくなる程、穴径及び真円度を維持する観点から本
実施例の効果が大きくなる。特に曲管の内面を研磨する
場合には曲管自体の固定が困難な上に種々の形状のもの
があるので、一般に回転主軸に対して回転軸12の方向
を精度良く決めることが難しいが、この工具の場合には
上記理由により回転軸12の導入方向に対する加工精度
の影響がほとんどないのできわめて好都合である。な
お、加工段階、例えば粗研磨や仕上研磨などに応じて、
研磨面に付着する砥粒径や膨出部の最大外径が変えられ
る。
【0009】図2は本考案の第2実施例の構造を示すも
ので、油圧式の加圧機構を備えた研磨工具である。この
実施例は、回転軸31と、膨出部32及び34と、膨出
部32と34との間に設けられたバーフィールド形の軸
継手33とを有する。膨出部32及び34はシリンダ3
5及び38内に取付けられた加圧部36及び39を備え
ている。加圧部36及び39の表面形状は回転軸31の
軸芯に中心をもつ球面の一部となっており、この表面上
に第1実施例と同様の研磨面37及び40が形成されて
いる。また、膨出部32及び34の表面には第1実施例
と同様の排出溝41が形成される。回転軸31の内部に
は給油管42が導入され、コンロッド43,44及び4
5,46を介して加圧部36及び39に油圧が伝達され
る。
【0010】上記各実施例では、膨出部全体が球状に形
成されているが、実際は穴の軸線曲率に応じて穴内面に
接触する表面のみが球面に形成されていれば充分であ
り、例えば第2実施例では加圧部36,39の表面だけ
が問題となる。自在軸継手は、公知のフック形、こま
形、等速形など、要求精度、耐久性、角度範囲などによ
り適宜選定されうる。ここで、研磨時に要求される工具
の回転速度や直進又は往復動の速度に応じて、ジョイン
トの角度変位に対し抵抗力を付することもできる。この
抵抗力は、ばねやブッシュ等の弾性部材を接合部に取付
けたり、流体圧などを印加することで実現できる。膨出
部間の寸法は、継手の可動範囲、研磨する穴の曲率及び
深さなどによって適宜設定されるべきである。また、膨
出部を3つ以上設け、これらの間にジョイントを2つ以
上設けることも可能である。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は回転軸の
軸線方向に間隔を以て形成された少なくとも2つの膨出
部と、両膨出部間に設けられた自在軸継手とを備え、膨
出部の最大径部を含む球面上に研磨面を形成したことに
特徴を有するので、簡単な構造にも拘わらず、軸線の曲
がった穴内面も研磨できる上に回転軸の導入方向に対す
る許容性が高く、穴の曲率や回転軸の導入方向のずれに
対しても穴の寸法精度を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る穴内面研磨工具の第1実施例の構
造を示す側面図である。
【図2】(a)は本考案に係る穴内面研磨工具の第2実
施例の構造を示す断面図、(b)は同実施例を上部から
見た矢視図である。
【図3】従来の穴内面研磨工具の構造を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10,30 穴内面研磨工具 12,31 回転軸 14,18,32,34 膨出部 16,33 軸継手 20,26,37,40 研磨面 35,38 シリンダ 36,39 加圧板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、該回転軸に対し少なくとも回
    転方向に固定された研磨面とを有し、該回転軸の自転に
    従って回転する該研磨面により被加工物に形成された穴
    の内面を研磨する穴内面研磨工具において、 少なくとも2つの膨出部が前記回転軸の軸線方向に間隔
    を以て設けられているとともに該膨出部の間に両者を接
    合する自在軸継手が取付けられており、該膨出部には、
    その少なくとも最大径部分を含むその両側表面に、前記
    回転軸の軸線上に中心をもつ連続した球面部分が形成さ
    れ、該球面部分に前記研磨面が形成されていることを特
    徴とする穴内面研磨工具。
JP6884492U 1992-09-07 1992-09-07 穴内面研磨工具 Expired - Fee Related JPH081808Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6884492U JPH081808Y2 (ja) 1992-09-07 1992-09-07 穴内面研磨工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6884492U JPH081808Y2 (ja) 1992-09-07 1992-09-07 穴内面研磨工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0627066U JPH0627066U (ja) 1994-04-12
JPH081808Y2 true JPH081808Y2 (ja) 1996-01-24

Family

ID=13385408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6884492U Expired - Fee Related JPH081808Y2 (ja) 1992-09-07 1992-09-07 穴内面研磨工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH081808Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5400501B2 (ja) * 2009-07-01 2014-01-29 本田技研工業株式会社 ホーニングヘッドの砥石台

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0627066U (ja) 1994-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6911547B2 (ja) 溝の超仕上げ方法及び軸受の製造方法
JP2768524B2 (ja) マイクロ仕上げ機械
CN103608136B (zh) 端面花键成形装置、端面花键成形方法、外侧联轴器构件及等速万向联轴器
KR20010108000A (ko) 연마기 및 연마방법
TWI584914B (zh) 元件製造方法及拋光裝置
WO1995029791A1 (en) Microfinishing tool with axially variable machining effect
JP2000291487A (ja) シリンダボアの加工方法および加工装置
JPH0493169A (ja) 研磨スピンドル
JPH081808Y2 (ja) 穴内面研磨工具
US5025595A (en) Method and device for finishing a concave spherical bearing surface on a roller segment, particularly for a homokinetic joint
US3345783A (en) Centerless honing apparatus
JP4285008B2 (ja) 表面加工装置
WO2003031118A1 (en) Tool-holding system for high-accuracy calibration of holes
US5031303A (en) Methods and device for accurately positioning a roller segment for the purpose of finishing its pivoting bearing surface, and a method for machining the seats of device of this kind
JP2002361543A (ja) 内面研削装置
JPH06502807A (ja) 動力操向装置用弁の製造装置
JPH06155290A (ja) ホーニング加工用パイプ支持用具
JPH0466666B2 (ja)
JP4314735B2 (ja) 加工装置
JP4284792B2 (ja) 玉軸受軌道面の超仕上加工方法
CN110052871A (zh) 一种旋转工件柔性驱动卡具
JP2908996B2 (ja) 球面仕上加工方法及び装置
JP2941134B2 (ja) 球面研削装置および研削方法
JP2002192450A (ja) トロイダル型無段変速機用転動体の加工方法および加工装置
JPH06254762A (ja) 凹球面ラッピング装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees