JPH06270227A - 樹脂フィルム成形用tダイ - Google Patents

樹脂フィルム成形用tダイ

Info

Publication number
JPH06270227A
JPH06270227A JP5059049A JP5904993A JPH06270227A JP H06270227 A JPH06270227 A JP H06270227A JP 5059049 A JP5059049 A JP 5059049A JP 5904993 A JP5904993 A JP 5904993A JP H06270227 A JPH06270227 A JP H06270227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
film
lip
resin
end parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5059049A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kushida
直樹 串田
Osamu Shikame
修 鹿目
Hirofumi Kamitakahara
弘文 上高原
Toshiya Yuasa
俊哉 湯浅
Hitoshi Yoshino
斉 芳野
Hisanori Hayashi
久範 林
Takashi Kai
丘 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5059049A priority Critical patent/JPH06270227A/ja
Publication of JPH06270227A publication Critical patent/JPH06270227A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学的異方性を有する熱可塑性樹脂を、Tダ
イから押し出し、フィルム状に成形する際、両端部が中
央部より厚みが厚くなるように押し出し、冷却ロールを
用いて成形することにより、従来方法では製造困難な光
学的歪みがなく、且つ冷却ロール面を精度よく転写した
樹脂フィルムを得ることのできる、樹脂フィルム成形用
Tダイを提供する。 【構成】 リップ開口部の両端部が、中央部よりもギャ
ップが大きく、中央部より大なる開口量を有し、或いは
両端部と中心部の中間に、中央部より小なる開口量の部
分をさらに有するリップ形状のTダイを用いることによ
って、溶融樹脂の両端部を中央部分より厚く押し出し、
冷却ロール上で成形される樹脂に加わる応力を両端部に
集中させ、光学的異方性の熱可塑性樹脂を、中央部分に
光学歪みのないフィルムに成形することのできる樹脂フ
ィルム成形用Tダイが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂のフィルム
またはシート(以下フィルムと表記する)、特に光学異
方性を有する非晶性熱可塑性樹脂のフィルム押し出し成
形用Tダイリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的用途に用いられる熱可塑性
樹脂フィルムを、押し出し成形法により製造するには、
アクリル樹脂などの非晶性で本質的に光学的等方性を有
する樹脂が使用されてきた。
【0003】しかしながら、光カードおよび光ディスク
などの記録媒体ならびに、表示素子などでは機械的強度
および耐熱性を要求されるものがある。このような場合
は、光学的異方性を有する樹脂を用いて光学的歪みの少
ないフィルムを作成した方がむしろ総合特性の良好なこ
とがある。このような光学的異方性を有する樹脂の例と
しては、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリエーテ
ルサルホンおよびポリエーテルイミドなどの樹脂を挙げ
ることができる。
【0004】これらの光学的異方性を有する樹脂を、光
学的歪みがないように押し出し成形する方法が、特公平
1−29134号公報に開示されている。この方法で
は、厚さ100μm程度のフィルムの作成は可能である
が、厚さ300μm以上のフィルムの両面に冷却ロール
の面を精度良く転写し、且つ光学的歪の少ない樹脂フィ
ルムを作成することはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来方法で
は成形加工することが困難であった光学的異方性を有す
る熱可塑性樹脂を、Tダイから押し出し成形する際、両
端部が中央部より厚くなるように押し出し、冷却ロール
を用いて成形することによって、光学歪みがなく、冷却
ロールの面を精度よく転写した樹脂フィルムを得ること
を可能とする、フィルム用Tダイの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、光学異
方性を有する熱可塑性樹脂を押し出し成形によりフィル
ム成形する際、フィルムの両端部に応力を集中させて成
形することによって、光学歪みのない、樹脂フィルムを
得ることができる。以下、本発明を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0007】図1(a)〜(c)はTダイのリップ形状
を示す模式図である。リップ開口部の両端部はその中央
部よりも、ギャップが大きい。このようなリップ形状を
有するTダイから押し出される溶融熱可塑性樹脂は、両
端部が中央部分より厚くなるため、冷却ロール上で成形
される際に樹脂に加わる応力が両端部に集中することに
なる。
【0008】光学異方性を有する樹脂をフィルムに押し
出し成形する場合、樹脂に加わる応力は光学歪みの増大
をもたらすことになるが、上記のように本発明のTダイ
を用いて成形すると、応力が両端部に集中するので、中
央部分では光学歪みのないフィルムを得ることが可能と
なる。
【0009】図1(a)の例では端部のギャップ量を大
きくするため、リップ部材5’の端部に凹状の加工を施
しているが、図1(b)のようにさらにリップ部材5の
端部にも凹状の加工を施することもまた可能である。
【0010】図1(c)は本発明の他の例を示すリップ
形状の模式図であるが、この例ではリップ端部のギャッ
プ量(A)、リップ中央部のギャップ量(B)、リップ
端部と中央部の中間の一部分のギャップ量(C)の相互
間に、A>B>Cの関係を有する中心部より加工ギャッ
プ量の小さい部位が、さらに端部近傍に設けられてい
る。
【0011】上記のようなリップ形状を有するTダイを
用いて、フィルム成形を行なう場合には、成形されるフ
ィルムの光学歪みのない部分を中央部から端部にわたっ
て広げることが可能となる。このことは、まだ充分に解
明されてはいないが、溶融樹脂が冷却ロールで成形され
る場合に、厚さの厚い端部樹脂が中央部方向に流れる
が、その樹脂の流れを厚さの最も薄い部分、すなわち前
記ギャップ量の最も小さい部位で吸収緩和されるためと
推定される。
【0012】上記のように本発明によるリップ形状のT
ダイを用い、光学異方性を有する樹脂をフィルムに押し
出し成形を行なうことにより、成形時の応力が端部に集
中するので中央部は光学的歪み(複屈折)のないフィル
ムを得ることができる。
【0013】
【実施例】以下実施例により本発明をより具体的に説明
するが、本発明がこれらによって何ら限定されるもので
はない。
【0014】実施例1 成形機は径65mmの押し出し機を用い、Tダイは図1
(a)に示すような、リップ形状の長さ300mmのも
のを用いた。リップ端部とリップ中央部のギャップ量を
0.04mmとし、ポリカーボネート樹脂(帝人パンラ
イトL−1250)をTダイ温度300℃で押し出し、
直径300mmの水平3本ロールを用いて3.0m/m
inの速度で引き取り、厚さ0.6mmのフィルムを作
成した。得られたフィルムの巾は240mmであった。
図2(a)にこのフィルムの複屈折分布を示す。同図か
ら明らかなように、中央部は複屈折が小さく面精度も良
好であることがわかる。
【0015】実施例2 Tダイは図1(c)に示すような、リップ形状の長さ3
00mmのものを用い、実施例1と同様にフィルムを成
形した。図2(b)に得られたフィルムの複屈折分布を
示す。同図から明らかなように、複屈折の小さい領域が
フィルム端部まで広がっており、面精度も良好であるこ
とがわかる。
【0016】比較例 リップ開口部のギャップ量が均一(従来型)な、リップ
長さ300mmのTダイを用い、実施例1と同様にフィ
ルムを成形した。図3に得られたフィルムの複屈折を示
す。同図から、中央部の複屈折が大きいことがわかる。
このことからも、従来型のリップ形状を有するTダイで
は、良好な光学用フィルムを得ることが困難であること
は明らかである。
【0017】
【発明の効果】上記のように、本発明の樹脂フィルム成
形用Tダイを用いることによって、光学的異方性を有す
る熱可塑性樹脂をフィルムに押し出し成形して、必要と
するフィルムの中央部以外、すなわち端部に、応力を集
中させることによって、光学歪みのない、面精度良好な
樹脂フィルムを容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTダイの各種リップ形状を示す模式
図。
【図2】本発明のTダイを用いて、押し出し成形して得
られたフィルムの複屈折分布を示す図。
【図3】従来のTダイを用いて、押し出し成形して得ら
れたフィルムの複屈折分布を示す図。
【符号の説明】
1 Tダイ 2 Tダイリップ開口部 3,3’ リップ端部 4 リップ中央部 5,5’ リップ部材
フロントページの続き (72)発明者 湯浅 俊哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 芳野 斉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 林 久範 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 甲斐 丘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂フィルムを成形するフィルム成形用
    Tダイにおいて、該Tダイのリップ開口部の両端部が、
    中央部より大なる開口量を有することを特徴とする樹脂
    フィルム成形用Tダイ。
  2. 【請求項2】 前記リップ開口部の両端部が、中央部よ
    り開口量が大で、且つ両端部と中心部の中間に、さらに
    中央部より小なる開口量の部分を有することを特徴とす
    る請求項1記載の樹脂フィルム成形用Tダイ。
JP5059049A 1993-03-18 1993-03-18 樹脂フィルム成形用tダイ Pending JPH06270227A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5059049A JPH06270227A (ja) 1993-03-18 1993-03-18 樹脂フィルム成形用tダイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5059049A JPH06270227A (ja) 1993-03-18 1993-03-18 樹脂フィルム成形用tダイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06270227A true JPH06270227A (ja) 1994-09-27

Family

ID=13102083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5059049A Pending JPH06270227A (ja) 1993-03-18 1993-03-18 樹脂フィルム成形用tダイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06270227A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7964127B2 (en) 2005-03-28 2011-06-21 Konica Minolta Opto, Inc. Optical film, method for producing the same and polarizing plate using the same
JP2015187629A (ja) * 2014-03-26 2015-10-29 日本ゼオン株式会社 樹脂フィルムの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7964127B2 (en) 2005-03-28 2011-06-21 Konica Minolta Opto, Inc. Optical film, method for producing the same and polarizing plate using the same
JP2015187629A (ja) * 2014-03-26 2015-10-29 日本ゼオン株式会社 樹脂フィルムの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100437260C (zh) 光学膜的制造方法
JP2672170B2 (ja) 光情報記憶媒体用基板の成形用ロール,製造装置及び製造方法
JPS6210816B2 (ja)
JPH06270227A (ja) 樹脂フィルム成形用tダイ
EP0544529A1 (en) Apparatus and process for manufacturing substrate sheet for information recording mediums
JPH04216029A (ja) 熱可塑性樹脂シートの製造方法
JP3846567B2 (ja) 熱可塑性樹脂シートの製造方法
JP4841924B2 (ja) 光学フィルム成形用金型及び光学用熱可塑性樹脂フィルムの製造方法
JP2619271B2 (ja) フィルム延伸方法
CN204505791U (zh) 均冷辊柔性压延薄膜制备装置
JP2008044136A (ja) 光学シートの製造方法及び表示スクリーンの製造方法
JP2005280218A (ja) 光学フィルムの製造方法
JPS61121922A (ja) フイルム成形装置
JPH0644616A (ja) 情報記録媒体用基板シートの製造装置及び製造方法
JP3072794B2 (ja) 光記録媒体用基板シートの成型ロール、光記録媒体用基板シートの製造装置及び光記録媒体用基板シートの製造方法とそれによって製造された光記録媒体用基板シート、及び光記録媒体の製造方法
JPH08103939A (ja) 押し出し成形方法及びその成形装置
JPS634491B2 (ja)
JPH10100227A (ja) 熱可塑性樹脂シートの成形方法
JP2010234671A (ja) 成形金型及びその成形金型によって成形された光学素子
JPH08147773A (ja) 光記録媒体用基板の製造方法およびその装置
JPH04118213A (ja) 樹脂シートの製造方法
JPH081772A (ja) スタンパーつき成形ロール
JPS60214923A (ja) 熱可塑性樹脂フイルムの製造方法
JPH02220822A (ja) 成形用金型
JPS62152716A (ja) ポリプロピレンシート類の製造方法