JPH06269807A - 銅箔の製造方法 - Google Patents

銅箔の製造方法

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Publication number
JPH06269807A
JPH06269807A JP5065793A JP6579393A JPH06269807A JP H06269807 A JPH06269807 A JP H06269807A JP 5065793 A JP5065793 A JP 5065793A JP 6579393 A JP6579393 A JP 6579393A JP H06269807 A JPH06269807 A JP H06269807A
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JP
Japan
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copper foil
elongation
foil
rolled
electrolytic copper
Prior art date
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Application number
JP5065793A
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English (en)
Inventor
Masaki Yamada
勝紀 山田
Fumio Ono
文夫 小野
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Fukuda Metal Foil and Powder Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Metal Foil and Powder Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレキシブルプリント配線板用に適した、銅
箔の製造方法を提供する。 【構成】 180℃雰囲気中の伸び率が20〜40%の
電解銅箔を圧下率40〜80%で冷間圧延することを特
徴とする銅箔の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレキシブルプリント配
線板(以下、FPCという)用に適した銅箔の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板に用いる銅箔には、一般
的に電解銅箔と圧延銅箔の2種類があり、このうちFP
C用銅箔としては、耐折り曲げ性に優れた圧延銅箔が多
く使用されている。しかし、圧延銅箔には銅インゴット
内に存在するボイドに起因するピンホールが発生し、特
に18μm 以下の薄い銅箔になるほどピンホールの発生率
が高くなるという問題がある。
【0003】ピンホールのない銅箔としては電解法によ
り製造した電解銅箔が好ましいが、電解銅箔はその結晶
が箔の厚み方向に成長しているため、表面に凹凸があっ
て耐折り曲げ性が悪い。このため、電解銅箔はFPC用
銅箔としてあまり用いられていない。電解銅箔の特性を
利用して電解銅箔を圧延し薄箔化する方法が特開昭62-2
29408 号に提案されている。この方法は粗面化処理した
電解銅箔を粗面が互いに接する様に重ね合わせて、重合
圧延した後、重合部を剥離する方法である。しかし、こ
の方法では粗面化処理部分が絡み合ったり、ぶつかり合
ったりして圧下されるため、電解銅箔特有の表面の凹凸
がそのまま残るため、耐折り曲げ性の改善効果は小さ
い。また、この方法では二枚の銅箔を引きはがした時、
粗面化処理部分がちぎれたり、あるいは固着性が弱くな
り、その粗面化処理部分が接着剤層に埋り込み、エッチ
ングによる回路形成後もエッチングされずにそのまま残
り(この現象をエッチング残と言う)、回路間で電気絶
縁性を著しく劣化される重大な欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の問題点
であるピンホール、回路間の電気絶縁性の劣化の原因と
なるエッチング残を発生させることなく、しかもFPC
に用いても耐折り曲げ性の良好な銅箔を製造する方法に
ついて種々検討を行った結果、本発明を完成したもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は 180℃雰
囲気中(以下、熱時と言う)の伸び率が20〜40%の電解
銅箔を圧下率40〜80%で冷間圧延することを特徴とする
銅箔の製造方法である。本発明に用いる電解銅箔は陰極
ドラム上に電解析出させた後、はぎ取ったままの銅箔
(以下、原箔と言う)を用いる。この原箔は熱時での伸
び率が20〜40%のものを使用する必要がある。これが、
20%未満では圧延工程中で銅箔に割れが生じたり、ピン
ホールが発生することがあり好ましくない。40%を越え
るものは原箔を安定して製造することが困難であるし、
また本発明に適用するには40%以上の熱時での伸び率を
特に必要としないからである。なお、熱時の伸び率はIP
C MF 150F 規格による測定である。
【0006】本発明での圧下率は40〜80%にする必要が
ある。圧下率が40%未満の場合には、原箔の粗面の凹凸
が完全に圧延されず、不揃いな粗面となり耐折り曲げ性
に悪影響を及ぼし好ましくない。一方、80%を越えると
銅箔に割れが生じたり、ピンホールが発生する傾向にあ
る。圧延機は、4段、6段、12段もしはく20段のどれを
用いてもよいが多段の方が厚みのバラツキは少い。ま
た、幅効率から考えて、広幅圧延機を用いるのが望まし
い。
【0007】なお、圧延は冷間で行う必要がある。これ
を 180℃以上で行うと、得られた銅箔の伸びが大きくな
り、その取扱いが困難となる。即ち、伸びの大きな銅箔
を必要寸法に切断した後、所定の位置に移動する場合、
銅箔にしわが生じ、このしわがFPCに形成した後も残
るという問題が生じる。本発明によって得られた銅箔を
180℃1時間の加熱処理をすると厚さ方向に成長した結
晶粒が再結晶を起こし、結晶粒が大きくなる現象が認め
られる。従って、本発明により得られた銅箔をFPCに
形成した場合、形成時の加熱により結晶粒が再結晶を起
こし、伸び率、耐折り曲げ性が向上すると考えられる。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
【0008】
【実施例】
実施例1 電解液として硫酸銅(CuSO4・5H2O) 260〜270 g/l, 硫酸8
0〜100 g/lの硫酸酸性の硫酸銅溶液を用い、液温約45
℃, 電流密度約75A/dm2 で35μm の電解銅箔を作成し
た。得られた銅箔の熱時伸び率は24.0%であった。
【0009】この原箔を6段の冷間圧延機を用いて18
μm の厚さまで圧延した。圧延後得られた銅箔につい
て、FPCの形成条件を想定し 180℃1時間の加熱処理
を行い、抗張力,伸び率(IPC MF 150F 規格),MIT
耐折り曲げ性(JIS P 8115規格)を測定した結果、それ
ぞれ27.0kg/mm2 ,34.0%, 80回の結果を得た。また、得
られた銅箔の100m2 について光透過式検出機によってピ
ンホールを調査したが、まったくピンホールは認められ
なかった。
【0010】実施例2 電解液として硫酸銅(CuSO4・5H2O) 260〜270 g/l, 硫酸8
0〜100 g/lの硫酸酸性の硫酸銅溶液を用い、液温約45
℃, 電流密度約50A/dm2 で35μm の電解銅箔を作成し
た。得られた銅箔の熱時伸び率は35.0%であった。この
原箔を6段の冷間圧延機を用いて9μm の厚さまで圧延
した。この銅箔を実施例1と同じ条件で加熱処理し、抗
張力,伸び率,MIT耐折り曲げ性,ピンホールを測定
した結果、それぞれ27.4kg/mm2 ,伸び率26.2%, MIT
耐曲げ性69回, ピンホール0であった。
【0011】比較例1 市販の18μm 圧延銅箔について実施例1と同じ条件で加
熱処理し、抗張力,伸び率,MIT耐折り曲げ性,ピン
ホールを測定した結果を実施例1,2と同時に表1に示
す。
【0012】
【表1】
【0013】表1の結果から明らかな様に、本発明の方
法により得られた銅箔は市販の圧延銅箔に比べ抗張力,
伸び率,MIT耐折り曲げ性が良好でピンホールは全く
認められない。従って、FPC用の銅箔としては好まし
いものであることが判った。
【0014】
【発明の効果】本発明によって得られた銅箔は市販の圧
延銅箔に比べて抗張力,伸び率,MIT耐折り曲げ性が
優れ、更にピンホールも認められない。このため、 FPC
用銅箔として有用なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 180℃雰囲気中の伸び率が20〜40%の電
    解銅箔を圧下率40〜80%で冷間圧延することを特徴とす
    る銅箔の製造方法。
JP5065793A 1993-03-25 1993-03-25 銅箔の製造方法 Pending JPH06269807A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150003854A (ko) 2012-04-24 2015-01-09 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 2층 플렉시블 배선용 기판 및 플렉시블 배선판 및 이들의 제조 방법

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KR20150003854A (ko) 2012-04-24 2015-01-09 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 2층 플렉시블 배선용 기판 및 플렉시블 배선판 및 이들의 제조 방법

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