JPH06268849A - 画像処理方式 - Google Patents

画像処理方式

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JPH06268849A
JPH06268849A JP5052594A JP5259493A JPH06268849A JP H06268849 A JPH06268849 A JP H06268849A JP 5052594 A JP5052594 A JP 5052594A JP 5259493 A JP5259493 A JP 5259493A JP H06268849 A JPH06268849 A JP H06268849A
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JP5052594A
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Minoru Iwaki
実 岩城
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像変換時の細線消失を防止できる画像処理
方式を提供する。 【構成】 原画像上における求める縮小変換画像の着目
画素近傍の縦方向に隣接する画素列LA1〜LAn及び
これを含み画素数の多い画素列LB1〜LBnの黒率を
LAK1〜LAKn及びLBK1〜LBKnとし、横方
向に隣接する画素列WA1〜WAn及びこれを含み画素
数の多い画素列WB1〜WBnの黒率をWAK1〜WA
Kn及びWBK1〜WBKnとした時、隣接する2つ以
上の画素列で、LAK>LBK,(1−LAK)>(1
−LBK),WAK>WBK,(1−WAK)>(1−
WBK)を満たした時、各々横長の黒,横長の白,縦長
の黒,縦長の白の細線パタンとして検出する。このパタ
ンの細線が実際に存在すれば、その細線の画素値を着目
画素の画素値として選択し、存在しなければ着目画素の
最近傍に位置する原画像の画素値を着目画素の画素値と
して選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白黒2値で表現された
原画像の縮小処理に用いる画像処理方式に係り、詳しく
は、上記縮小処理に際して細線の消失を防ぎ、画品質の
劣化の少ない縮小変換画像を得るための画像処理方法の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、白黒2値で表現される画像の縮小
変換方法として、間引き法、領域分割法、論理和法等が
知られている。間引き法は、図8(a)に示すように、
縮小変換画像を原画像に写像した時、求める変換画像の
画素(着目画素)に最も近い位置の原画像の画素の値を
代入する方法である。また、領域分割法は、着目画素に
最も近い4個の原画像の画素を選択し、これら4個の原
画像の画素が変換画像の画素に投影する平均濃度を算出
し、この値と予め定められたしきい値との大小関係に応
じて変換画像の画素の値を決定するものである。
【0003】これらの縮小変換方法を用いた場合、原画
像上に黒および白の細線が存在する時に、間引き法にあ
っては細線が変換画像の画素に最も近い位置に無い場合
に変換画像上で細線が消失することになり、また領域分
割法にあっては、4個の原画像の画素が変換画像の画素
に投影する平均濃度を算出する際、細線を構成する原画
素が4個の原画素に含まれない場合に、やはり変換画像
上で細線が消失することを免れない。
【0004】また、黒の細線の消失を完全に防ぐ縮小変
換方法としては論理和法が知られている。この方法は、
図8(b)に示す如く、原画像の複数の論理和を変換画
像の画素に代入する処理を基本としているが、黒の細線
の消失を妨げる一方、白の細線の消失が生じ、白部分の
つぶれた変換画像となることが多かった。
【0005】このような、画像縮小変換処理を必要とす
るケースとして、単純に原画像を縮小して記録すること
の他、例えば、ファクシミリ通信などで異なった解像度
あるいは異なった原稿サイズを用いる相手端末へのイメ
ージ情報の伝送等が考えられる。係る状況において、従
来の縮小変換処理を適用した場合、縮小変換処理に起因
する黒または白の細線の消失により、縮小記録あるいは
受信記録画像上で画像のかすれやつぶれが生じ、画品質
を著しく低下させることになった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の間引き法や論理和法等の画像処理方法では、白黒2値
で表現される画像の縮小変換を行う際に、黒および白の
細線の消失が生じる場合が多く、画像のかすれやつぶれ
により画品質の低下を余儀なくされていた。特に、今日
では、ファクシミリ通信などで相手端末の機能の都合で
異なった解像度あるいは異なった原稿サイズの画像通信
を迫られる場合が多く、係る状況において受信記録画像
上で細線が消失し、判読不能に陥る等の問題点があっ
た。
【0007】本発明は上記問題点を除去し、画像の縮小
変換処理に際して細線の消失を防止し、原画像に忠実な
情報の記録あるいは伝送等の処理を可能ならしめる画像
処理方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方式
は、原画像に投影した縮小変換画像の各画素を順次着目
画素として、該着目画素を含む原画像上の所定画素サイ
ズの参照マトリクス内の画素列を基に当該原画像上に存
在する縦長または横長の黒若しくは白の細線パタンを検
出する細線パタン検出手段と、検出された縦長または横
長の白若しくは黒の細線パタンと既に処理された縮小変
換画像上の前記縦長または横長の白若しくは黒の細線パ
タンに対する横または上方位置の画素値との比較結果に
応じて当該各細線が実在するか否かを判定する細線実在
判定手段と、該判定結果に従って前記参照マトリクス内
の着目画素毎にその画素値を決定する縮小画素値決定手
段とを具備し、白黒2値で表現される原画像の縮小変換
に際し、縮小変換画像の画素を原画像上に写像して得る
着目画素毎に当該着目画素を含む原画像上に規定画素サ
イズの参照マトリクスを設定するとともに、該参照マト
リクス内で前記着目画素を基準として前記細線パタン検
出及び細線実在判定を実施し、細線有りと判定された場
合には前記着目画素の値として当該細線の値を選択し、
細線無しと判定された場合には、前記着目画素の最近傍
に位置する原画像の値を当該着目画素の値として選択す
ることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、原画像上の参照マトリクス内
の画素列を基に細線パタンを検出した後、該検出された
細線パタンと既に処理された縮小画像上の特定の画素値
との比較結果に応じてその細線が実際に存在するかどう
かを判定し、細線が存在すれば、縮小画像出力としての
上記マトリクス内の着目画素の画素値をその細線の存在
をあらしめるべく選択するものであり、原画像上で細線
が存在していれば、縮小変換後の画像上においても確実
にその細線を再現することができる。このため、例え
ば、ファクシミリ通信等において、解像度、原稿サイズ
の異なった相手端末との間に縮小変換処理を伴った画像
通信を強いられた場合も、その縮小変換処理に起因する
黒または白の細線あるいは孤立点の消失を防ぎながら、
受信記録画像の判読不能等の障害を低減することが可能
となる。
【0010】しかも、本発明では、細線パタンの検出手
段としては小サイズの画素マトリクスを参照する回路を
用い、かつ細線の実在を判定する手段としてはその検出
された細線パタンと既に処理された縮小画像上の近隣画
素との画素値を比較する回路を採用していることから、
比較的簡略な回路構造によって実現できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。まず、初めに、本発明の画像処理方
式により縮小率1/3の縮小変換処理を行う場合の基本
原理について図1〜図3を参照して説明する。図1は、
本発明の画像処理方式に基づく縮小変換処理で参照され
る原画像の画素列の一例を示したものである。同図にお
いて、×印は着目画素を原画像に写像した時の位置を示
す。また、同図における3×3の画素マトリクス(実線
部)は、×印の近傍で選択された原画像の画素マトリク
スである。同図からも分かるように、この例における縦
方向画素列1(LA1)、縦方向画素列2(LA2)、
縦方向画素列3(LA3)は上記3×3の画素マトリク
スを縦方向に3分割したものである。更に、本発明では
同図の破線部も含んだ上記LA1、LA2、LA3を含
み更にそれより多い4画素で構成される同方向画素列L
B1、LB2、LB3も想定している。
【0012】同様に、横方向に関しては上記3×3の画
素マトリクスを横方向に3分割した横方向画素列1(W
A1)、横方向画素列2(WA2)、横方向画素列3
(WA3)と、これら横方向画素列WA1、WA2、W
A3を含み更にそれより多い4画素で構成される同方向
画素列WB1、WB2、WB3を想定している。
【0013】係る参照マトリクスを意識しながら、今、
図2に示す如くの縦長の黒の細線を持つ画像の縮小処理
を考えて見る。図2では、参照マトリクス内の着目画素
×のすぐ左に線幅1の縦長の黒細線が存在しており、こ
れを従来からある間引き法で処理した場合には、着目画
素×の位置に存在する原画像の画素の値が白であるか
ら、求める変換画像の画素の値は白となり、黒細線は消
失することになる。また、領域分割法では、細線を構成
する画素が上記着目画素×の最近傍の4個の原画像の画
素に含まれずに白が選択される場合も考えられ、このよ
うな時には黒細線が消失することがある。
【0014】また、これとは別のケースとして、図3に
示す如くの横長の白の細線を持つ画像の縮小処理を考え
て見る。図3では、参照マトリクス内の着目画素×のす
ぐ上に線幅1の横長の白細線が通っており、これを従来
からある間引き法で処理した場合には、着目画素×の位
置に存在する原画像の画素の値が黒であるから、求める
変換画像の画素の値は黒となり、白細線は消失すること
になる。また、領域分割法を用いた場合も、白細線を構
成する画素が上記着目画素×の最近傍の4個の原画像の
画素に含まれず、黒が選択されて白細線が消失すること
になる。
【0015】本発明では、上述したケースでの縮小変換
処理に際し、上記画素列で分割した画素マトリクスを参
照し、以下の処理を施すことによって細線の消失を防止
することができる。すなわち、本発明によれば、白黒2
値で表現される原画像の縮小処理に際し、縮小変換画像
の画素を原画像に写像した時、求める変換画像の画素
(着目画素)の近傍に存在する原画像上の隣接するn個
の縦方向に並ぶ画素列LA1〜LAnを参照した時に、
各画素列LA1〜LAnにおる黒率をLAK1〜LAK
nとし、前記画素列LA1〜LAnを含みかつより画素
数の多い同方向画素列LB1〜LBnにおける黒率をL
BK1〜LBKnとした時、隣接する2つ以上の画素列
において、 LAK>LBK ……(1) が成り立つ時、横長の黒の細線パタンが存在すると判定
し、 (1−LAK)>(1−LBK) ……(1)′ が成り立つ時、横長の白の細線パタンが存在すると判定
する。
【0016】同様の考え方で、原画像上に存在し隣接す
るn個の横方向に並ぶ画素列WA1〜WAnを参照した
時に、各画素列WA1〜WAnにおける黒率をWAK1
〜WAKnとし、前記画素列WA1〜WAnを含みかつ
より画素数の多い同方向画素列WB1〜WBnにおける
黒率をWBK1〜WBKnとした時、隣接する2つ以上
の画素列において、 WAK>WBK ……(2) が成り立つ時、縦長の黒の細線パタンが存在すると判定
し、 (1−WAK)>(1−WBK) ……(2)′ が成り立つ時、縦長の白の細線パタンが存在すると判定
するものである。
【0017】以上の処理により細線パタンが検出された
時は、検出された細線パタンが縦長である時は、既に縮
小変換して得られた縮小変換画像を構成する画素のう
ち、検出された細線パタンの横に位置する画素を参照
し、参照された画素の値が検出された細線パタンを構成
する画素の値と異なる時は細線が存在すると判定し、参
照された画素の値が検出された細線パタンを構成する画
素の値と同じである時は、細線が存在しないと判定す
る。
【0018】同様に、検出された細線パタンが横長であ
ると判定された時は、既に縮小変換して得られた縮小変
換画像を構成する画素のうち、検出された細線パタンの
上隣に位置する画素を参照し、参照された画素の値が検
出された細線パタンを構成する画素の値と異なる時は細
線が存在すると判定し、参照された画素の値が検出され
た細線パタンを構成する画素の値と同じである時は、細
線が存在しないと判定する。
【0019】そして、以上の判定の結果、細線が存在す
ると判定された場合には、この細線の画素値を着目画素
の値として選択し、細線が存在しないと判定された場合
には着目画素の最近傍に位置する原画像の画素の値を着
目画素の値として選択したうえで、当該着目画素に対応
する縮小変換画像として出力するようにしている。
【0020】ここで、上記本発明の画像処理方式を図2
及び図3に示す細線パタンの縮小処理に適用する時の処
理動作について考察する。まず、図2に示すような縦長
の黒細線パタンを対象とする本発明を適用した縮小処理
によれば、横方向画素列を参照した場合に、 WAK1=1/3>WBK1=1/4 WAK2=1/3>WBK2=1/4 WAK3=1/3>WBK3=1/4 となり、上記(2)式が成立する。
【0021】従って、この場合には縦長の黒細線パタン
が検出されたことになる。この時、既に縮小変換して得
られた上記縦長の黒細線パタンの左方に位置する変換画
素R2の値を参照すると、このR2の値が白であるた
め、黒細線が存在すると判定され、変換画素の値として
黒が選択されることによって、この縦長の黒細線が消失
することがない。同様の、処理によって、細線の値が白
である場合も当該細線の消失を防止することができる。
【0022】また、図3に示すような横長の白細線パタ
ンを対象とする本発明を適用した縮小処理によれば、縦
方向の画素列を参照した場合に、 (1−LAK1)=1/3>(1−LBK1)=1/4 (1−LAK2)=1/3>(1−LBK2)=1/4 (1−LAK3)=1/3>(1−LBK3)=1/4 となり、上記(1)′が成立する。
【0023】従って、この場合には横長の白細線パタン
が検出されたことになる。この時、既に縮小変換して得
られた上記横長の白細線パタンの上方に位置する変換画
素R3の値を参照すると、このR3の値が黒であるた
め、白細線が存在すると判定され、変換画素の値として
白が選択されることによって、この横長の白細線が消失
することがない。細線の値が黒である場合も、同様の処
理によって、当該細線の消失を防止することができる。
【0024】以上に述べた細線の有無の判定方法を画像
の縮小変換処理に応用した時のアルゴリズムを図3に示
すフローチャートを参照して説明する。この処理では、
まず、変換画像上の着目画素の原画像上への写像の位置
を決め(S401)、次に原画像上の着目画素の近傍に
存在し、隣接する複数の縦方向の画素列の黒率及び隣接
する複数の横方向の画素列の黒率を算出する(S40
2)。
【0025】この前処理の後、その算出された各黒率を
参照しながら、隣接する2つ以上の画素列において上記
式(1)が成り立つかどうかを判断し(S403)、成
立する場合は、上隣の変換画素の値を参照し、この値が
白であれば(S404YES)、変換画素の値として黒
を選択する(S405)。
【0026】また、参照した上隣の変換画素の値が黒で
ある場合(S404NO)と上記式(1)が成り立たな
い場合(S403NO)は、次に上記式(2)が隣接す
る2つ以上の画素列において成立するかどうかを判定し
(S406)、当該式(2)か成立する場合、左隣の変
換画素の値を参照し、この値が白であれば(S407Y
ES)、変換画素の値として黒を選択する(S40
5)。
【0027】また、参照した左隣の変換画素の値が黒で
ある場合(S407NO)と上記式(2)が成り立たな
い場合(S406NO)は、次に上記式(1′)が隣接
する2つ以上の画素列において成り立つかどうかを判定
し(S408)、当該式(1′)が成立する場合、上隣
の変換画素の値を参照し、この値が黒であれば(S40
9YES)、変換画素の値として白を選択する(S41
0)。
【0028】更に、参照した上隣の変換画素の値が白で
ある場合(S409NO)と上記式(1′)が成り立た
ない場合(S408NO)は、引き続き上記式(2′)
が隣接する2つ以上の画素列において成り立つかどうか
を判定し(S411)、当該式(2′)が成立する場
合、左隣の変換画素の値を参照し、この値が黒であれば
(S412YES)、変換画素の値として白を選択する
(S410)。
【0029】そして、参照した左隣の変換画素の値が白
である場合(S412NO)と上記式(2′)が成り立
たない場合(S411NO)は、細線無しとの認識に基
づき変換画素の値として変換画素の最近傍に位置する原
画素の値を選択する(S413)。
【0030】以上に述べたアルゴリズムに従って縮小変
換処理を行う画像処理回路の一実施例を図5に示してい
る。同図において、501は原画像および1ライン分の
縮小変換済みの画像を格納する画像メモリ、502はメ
モリアドレスおよび画メモリ501の入出力信号を発生
するアドレス制御回路、503はシフトレジスタ、50
4はROMである。
【0031】この装置では、まず、アドレス制御回路5
02の書き込み制御により図示しない読み取り装置等か
ら画メモリ501に対して4ライン分の原画像データの
書き込みを行う。引き続き、アドレス制御回路502の
読み出し制御によって、画メモリ501からは、上記読
み取り装置等から書き込まれた4ライン分の原画像デー
タから、図6に示すような参照マトリクス内の×印で表
される変換画素に対して同図のような位置関係を有する
15個の原画素の値と、既に縮小変換されて画メモリ5
01に格納されている縮小変換画像のうちの上記変換画
素に対してそれぞれ上隣及び左隣に位置する変換画素の
値がシフトレジスタ503に対して同図に示す番号順で
読み出される。
【0032】次いで、シフトレジスタ503は、上記1
5個の原画素と上隣及び左隣に位置する変換画素の値に
対応する17ビットのROMアドレス信号をROM50
4に対して発生する。ROM504には、上記アルゴリ
ズムに従って上述した15個の原画素と2個の縮小変換
済みの変換画素の値がとり得る217の組み合わせにつ
いて、求めるべき変換画素の値がテーブルとして予め格
納されている。
【0033】そして、上述の如くシフトレジスタ503
から17ビットのROMアドレス信号の入力があると、
このアドレス信号に基づき上記テーブルの中から上記1
5個の原画素と2個の縮小変換済み画素の値の関係に応
じた縮小変換後の変換画素の値を読み出し、これを図示
しない画像表示装置あるいは記録装置等に出力し、かつ
その出力データを画メモリ501にも書き込む。
【0034】この処理を1ラインの変換画素について行
った後、新たに3ライン分の原画像データが画メモリ5
01に書き込まれ、次のラインの変換画素全てに対して
図6に示すような位置関係にある原画素が画メモリ50
1に格納され、次のラインについて同様の処理が繰り返
される。
【0035】先にも述べた通り、この画像処理回路にお
ける縮小変換処理は図4に示したアルゴリズムに従って
行われるものであり、細線パタンを検出し、そのパタン
で細線が実在する時は、既に縮小変換済みの近隣画素の
値との関係に応じて当該細線の値が決定されることか
ら、変換処理後の画像上における細線の消失を防止で
き、変換画像の画像維持に大きく貢献することになる。
【0036】図5は、本発明の画像処理方式による縮小
変換処理信号の記録結果と、従来の領域分割法及び論理
和法による縮小変換処理信号の記録結果を対比して示す
ものである。同図(a)は本発明に基づく記録画像であ
り、同図(b)及び(c)に示す従来の領域分割法及び
論理和法に基づく記録画像に対して画像のかすれやつぶ
れが少なく、明かな画質向上が認められる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原画像上の参照マトリクス内の画素列を基に細線パタン
を検出し、該検出された細線パタンと既に処理された縮
小画像上の近隣画素値との関係に応じてその細線の存在
を確認した後、細線有りの場合には縮小画像出力として
の前記マトリクス内の着目画素の画素値をその細線の存
在をあらしめるべく決定するようにしたため、縮小変換
処理に際して黒および白の細線あるいは孤立点の消失を
防ぐことができ、ファクシミリ通信等において、解像度
や原稿サイズの異なった相手端末との間で縮小変換処理
を伴う画像通信に迫られた場合でも、受信記録画像が判
読不能となることを防止できる。また、本発明では、画
像変換処理に際して参照する画像マトリクスの大きさが
比較的小さくできることからハードウェアも比較的簡単
な構成で済み、回路構造の簡略化にも寄与するという優
れた利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理方式に基づく縮小変換処理で
参照される原画像の画素列の一例を示す図。
【図2】本発明の画像処理方式に基づく縦長の黒の細線
パタンの検出処理を説明するための図。
【図3】本発明の画像処理方式に基づく横長の白の細線
パタンの検出処理を説明するための図。
【図4】本発明の画像処理方式に基づく縮小変換処理の
アルゴリズムの一例を示すフローチャート。
【図5】本発明の画像処理方式を適用して成る画像処理
回路の一実施例を示すブロック図。
【図6】図5に示した画像処理回路の縮小変換処理を説
明するための原画素と変換画素との位置関係を示す図。
【図7】本発明の画像処理方式と従来の領域分割法及び
論理和法に基づく縮小処理画像の各記録結果を示す図。
【図8】従来の間引き法及び論理和法による縮小変換処
理で参照する原画像の画素値と求める変換画素値の関係
を示す図。
【符号の説明】
501 画メモリ 502 アドレス制御部 503 シフトレジスタ 504 ROM LA1〜LAn 原画像上の隣接するn個の縦方向に並
ぶ画素列 LAK1〜LAKn 画素列LA1〜LAnにおける黒
率 LB1〜LBn 画素列LA1〜LAnを含み画素数の
多い同方向画素列 LBK1〜LBKn 画素列LB1〜LBnにおける黒
率 WA1〜WAn 原画像上の隣接するn個の横方向に並
ぶ画素列 WAK1〜WAKn 画素列WA1〜WAnにおける黒
率 WB1〜WBn 画素列WA1〜WAnを含み画素数の
多い同方向画素列 WBK1〜WBKn 画素列WB1〜WBnにおける黒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像に投影した縮小変換画像の各画素
    を順次着目画素として、該着目画素を含む原画像上の所
    定画素サイズの参照マトリクス内の画素列を基に当該原
    画像上に存在する縦長または横長の黒若しくは白の細線
    パタンを検出する細線パタン検出手段と、 検出された縦長または横長の白若しくは黒の細線パタン
    と既に処理された縮小変換画像上の前記縦長または横長
    の白若しくは黒の細線パタンに対する横または上方位置
    の画素値との比較結果に応じて当該各細線が実在するか
    否かを判定する細線実在判定手段と、 該判定結果に従って前記参照マトリクス内の着目画素毎
    にその画素値を決定する縮小画素値決定手段とを具備
    し、白黒2値で表現される原画像の縮小変換に際し、縮
    小変換画像の画素を原画像上に写像して得る着目画素毎
    に当該着目画素を含む原画像上に規定画素サイズの参照
    マトリクスを設定するとともに、該参照マトリクス内で
    前記着目画素を基準として前記細線パタン検出及び細線
    実在判定を実施し、細線有りと判定された場合には前記
    着目画素の値として当該細線の値を選択し、細線無しと
    判定された場合には、前記着目画素の最近傍に位置する
    原画像の値を当該着目画素の値として選択することを特
    徴とする画像処理方式。
  2. 【請求項2】 細線パタン検出手段は、原画像上に存在
    し隣接するN個の縦方向に並ぶ画素列LA1〜LAn及
    び画素列LA1〜LAnを含みより画素数の多い同方向
    画素列LB1〜LBnを参照し、これら各画素列LA1
    〜LAn及びLB1〜LBnの黒率をそれぞれLAK1
    〜LAKn及びLBK1〜LBKnとした時、隣接する
    2つ以上の画素列において、 LAK>LBK が成り立つ時、横長の黒の細線パタンが存在すると判定
    し、 (1−LAK)>(1−LBK) が成り立つ時、横長の白の細線パタンが存在すると判定
    するとともに、 前記原画像上に存在し隣接するn個の横方向に並ぶ画素
    列WA1〜WAn及び画素列WA1〜WAnを含みより
    画素数の多い同方向画素列WB1〜WBnを参照し、こ
    れら各画素列WA1〜WAn及びWB1〜WBnの黒率
    をそれぞれWAK1〜WAKn及びWBK1〜WBKn
    とした時、隣接する2つ以上の画素列において、 WAK>WBK が成り立つ時、縦長の黒の細線パタンが存在すると判定
    し、 (1−WAK)>(1−WBK) が成り立つ時、縦長の白の細線パタンが存在すると判定
    することを特徴とする請求項1記載の画像処理方式。
  3. 【請求項3】 細線実在判定手段は、検出された細線パ
    タンが縦長である時は、既に処理された縮小変換画像上
    の画素のうちの前記検出された細線パタンの横に位置す
    る画素を参照し、該参照画素の値が前記検出された細線
    パタンを構成する画素の値と異なるか否かに応じて当該
    縦長細線パタンが存在するか否かを判定し、かつ前記検
    出された細線パタンが横長であると判定された時は、既
    に処理された縮小変換画像上の画素のうちの前記検出さ
    れた細線パタンの上隣に位置する画素を参照し、該参照
    画素の値が前記検出された細線パタンを構成する画素の
    値と異なるか否かに応じて当該横長細線パタンが存在す
    るか否かを判定することを特徴とする請求項1または2
    記載の画像処理方式。
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