JPH10173930A - 画像出力装置 - Google Patents

画像出力装置

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JPH10173930A
JPH10173930A JP8340400A JP34040096A JPH10173930A JP H10173930 A JPH10173930 A JP H10173930A JP 8340400 A JP8340400 A JP 8340400A JP 34040096 A JP34040096 A JP 34040096A JP H10173930 A JPH10173930 A JP H10173930A
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Shingo Nishizaki
伸吾 西崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録すべき画像に含まれる擬似中間調画像部
分の階調性を忠実に再現し、また、文字・線画領域のつ
ぶれやかすれを防止した画像記録が行える画像出力装置
を提供すること。 【解決手段】 孤立黒画素及びそれに隣接する白画素、
孤立白画素及びそれに隣接する黒画素、並びに、細線黒
画素及びそれに隣接する白画素をそれぞれ検出するため
のパターン群と、注目画素の所定範囲の周辺画素とを照
合して、当該注目画素をその照合の結果判明した当該注
目画素の属性に応じた分割パターンに変換し、それら変
換した分割パターンに応じて画素分割した黒ドットを記
録することで画像記録を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像出力装置に関
し、特に、入力される2値画像を構成する各画素のうち
の黒画素に対応して所定の記録面積の黒ドットを記録紙
に記録することにより前記入力される2値画像を記録出
力する一方、前記入力される2値画像を構成する各画素
を分割して前記所定の記録面積より小面積の黒ドットと
して記録可能な画像記録手段を備えた画像出力装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等
において、画像を記録紙に出力するために備えられた画
像出力装置としては、近年、電子写真方式のものが多く
利用されている。
【0003】その電子写真方式の画像出力装置では、記
録画像の解像度は400dpiないし600dpiのも
のが主流となってきている。また、記録画像の見た目の
解像度をさらに向上させるために、図16に示すよう
に、600dpiの解像度の記録画像(同図(a))の
各画素を、同図(b)に示すように記録信号の位相制御
を用いて主走査方向に分割して(図では4分割)出力す
る機能を有するものもある。
【0004】この画素分割機能を使用することで、図1
7に示すように、同図(a)の記録画像の斜線部分のエ
ッジの黒画素(ハッチングされた画素)や白画素(無地
の画素)を位相制御で主走査方向に分割して得られた画
素(以後子画素と称する)を、同図(b)に示すよう
に、エッジの段差を滑らかにする、黒子画素と白子画素
の組み合わせ(分割パターン)に変換して記録すること
により、見かけ上の解像度を向上させることが可能とな
る。
【0005】一方、2値の画像として画像出力する場
合、スキャナで読み込む等して得られた多値画像を、一
定のしきい値で単純2値化すると、文字や線画等の白黒
の画像は鮮明に再現できるが、写真画像のように、階調
性を持った画像では階調性の情報が失われてしまい、画
質が著しく低下してしまう。
【0006】そこで、写真画像の階調の再現性を向上さ
せる方法として誤差拡散処理による擬似中間調処理がよ
く使用されている。誤差拡散処理は、別の擬似中間調処
理であるディザ処理に比べて出力画像の解像度が高いた
め、スキャナで600dpiの解像度で読み取った文字
や線画を含む画像を誤差拡散処理した場合でも十分な解
像度が得られ、文字や線画の判別性はほとんど低下しな
い利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に誤差拡
散処理して得られた2値画像を電子写真方式の画像出力
装置により記録紙に出力した場合、画像の記録解像度が
600dpiであっても、図18(a)に示すような記
録画像を構成する四辺形の各画素に対応して実際に記録
される黒ドットは、図18(b)に示すように、黒ドッ
ト間にすき間が生じないようにして黒ベタ画像の再現性
を良くするために解像度600dpiに相当する四辺形
よりも広い面積で記録される。
【0008】そのため、図19(a)に示すように、黒
画素に囲まれた孤立した白画素は、図19(b)に示す
ように、実際に記録紙に記録された状態では周囲の黒画
素に対応する黒ドットにより侵食されて、つぶれてしま
う問題がある。
【0009】また、白画素領域中の孤立した黒画素や1
画素幅の黒画素の連なりにより構成される細線のように
黒画素の密度が低い画像部分では、高解像度になると1
画素あたりの黒ドットのサイズが小さくなって記録紙上
にドットが再現されにくくなり、かすれた状態で記録さ
れがちになる。
【0010】また、誤差拡散処理等により擬似中間調処
理された写真画像部分においては、高濃度部(黒画素の
密度が比較的高い部分)や白画素と黒画素が交互に出現
するような領域では画像のつぶれのため黒側に、また、
低濃度部(黒画素の密度が比較的低い部分)では画像の
かすれのために白側に階調が偏るため、誤差拡散処理を
用いることで保存しているオリジナルの多値画像の持つ
階調性が、実際に記録紙に記録され画像上では崩れてし
まうという問題が生じる。
【0011】このように、従来の電子写真記録方式等の
画像出力装置においては、たとえ、記録信号の位相制御
により画素を分割パターンに分割して見かけ上高解像度
化した画像記録が可能な機能を備えていも、その機能
を、解像度を保存と記録画像が持つ階調性の忠実な再現
とを両立した画像記録や、記録された画像における文字
や細線のかすれの防止には有効活用されていないという
問題点があった。
【0012】本発明は、係る事情に鑑みてなされたもの
であり、記録すべき画像に含まれる擬似中間調画像部分
の階調性を忠実に再現し、また、文字・線画領域のつぶ
れやかすれを防止した画像記録が行える画像出力装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の画像出力装置は、入力される2値画
像を構成する各画素のうちの黒画素に対応して所定の記
録面積の黒ドットを記録紙に記録することにより前記入
力される2値画像を記録出力する一方、前記入力される
2値画像を構成する各画素を分割して前記所定の記録面
積より小面積の黒ドットとして記録可能な画像記録手段
を備えた画像出力装置において、少なくとも、白画素領
域中に孤立した黒画素である孤立黒画素及びそれに隣接
する白画素、黒画素領域中に孤立した白画素である孤立
白画素及びそれに隣接する黒画素、並びに、細線を構成
する黒画素である細線黒画素及びそれに隣接する白画素
をそれぞれ検出するめためのパターン群を記憶したパタ
ーンテーブル記憶手段と、前記入力される2値画像を構
成する各画素を注目画素として、当該注目画素の所定範
囲の周辺画素と前記パターンテーブル記憶手段が記憶し
ているパターン群とを照合して、当該注目画素が前記孤
立黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素また
はそれに隣接する黒画素、細線黒画素またはそれに隣接
する白画素のいずれかであるか、あるいは、それらの画
素以外の画素であるかを判定するパターンマッチング手
段と、そのパターンマッチング手段により前記注目画素
は前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画素であると
判定された場合は、当該注目画素としての孤立黒画素ま
たは孤立黒画素に隣接する白画素を、当該孤立黒画素の
面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記注目
画素が前記孤立白画素またはそれに隣接する黒画素であ
ると判定された場合は、当該注目画素としての孤立白画
素または孤立白画素に隣接する黒画素を、当該孤立白画
素の面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記
注目画素が前記細線黒画素またはそれに隣接する白画素
であると判定された場合は、当該注目画素としての細線
黒画素または細線黒画素に隣接する白画素を、当該細線
黒画素の面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、
前記注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白
画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、あるい
は、細線黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれで
もないと判定された場合において、当該注目画素が黒画
素であるときは、当該注目画素を当該注目画素としての
黒画素の面積を実質的に狭める分割パターンに変換し、
それら変換した分割パターンを前記画像記録手段に出力
する分割パターン決定手段とを備え、前記画像記録手段
は、前記分割パターン決定手段から出力された分割パタ
ーンに応じて画素分割した黒ドットを記録することで画
像記録を行うことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の画像出力装置は、請求項1
記載の画像出力装置において、前記パターンテーブル記
憶手段は、画像のエッジ部分を構成する黒画素であるエ
ッジ黒画素及びそれに隣接する白画素、画像の凸部分を
構成する黒画素である凸部分黒画素、並びに、画像の凹
部分を構成する白画素である凹部分白画素をそれぞれ検
出するためのパターン群を更に備え、前記パターンマッ
チング手段は、前記入力される2値画像を構成する各画
素を注目画素として、当該注目画素の所定範囲の周辺画
素と前記パターンテーブル記憶手段が記憶しているパタ
ーン群とを照合して、当該注目画素が前記孤立黒画素ま
たはそれに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣
接する黒画素、細線黒画素またはそれに隣接する白画
素、更には、前記エッジ黒画素またはそれに隣接する白
画素、凸部分黒画素、凹部分白画素のいずれかである
か、あるいは、それらの画素以外の画素であるかを判定
する一方、前記分割パターン決定手段は、前記パターン
マッチング手段により前記注目画素は前記孤立黒画素ま
たはそれに隣接する白画素であると判定された場合は、
当該注目画素としての孤立黒画素または孤立黒画素に隣
接する白画素を、当該孤立黒画素の面積を実質的に広げ
る分割パターンに変換し、前記注目画素が前記孤立白画
素またはそれに隣接する黒画素であると判定された場合
は、当該注目画素としての孤立白画素または孤立白画素
に隣接する黒画素を、当該孤立白画素の面積を実質的に
広げる分割パターンに変換し、前記注目画素が前記細線
黒画素またはそれに隣接する白画素であると判定された
場合は、当該注目画素としての細線黒画素または細線黒
画素に隣接する白画素を、当該細線黒画素の面積を実質
的に広げる分割パターンに変換することに加えて、前記
パターンマッチング手段により前記注目画素は前記エッ
ジ黒画素またはそれに隣接する白画素であると判定され
た場合は、当該注目画素としてのエッジ黒画素またはエ
ッジ黒画素に隣接する白画素を、当該エッジ黒画素近傍
のエッジ部分が実質的に滑らかになる分割パターンに変
換し、前記注目画素が前記凸部分黒画素であると判定さ
れた場合は、当該注目画素としての凸部分黒画素を、当
該凸部分黒画素近傍の凸部分が実質的に削られる分割パ
ターンに変換し、前記注目画素が前記凹部分黒画素であ
ると判定された場合は、当該注目画素としての凹部分白
画素を、当該凹部分白画素近傍の凹部分が実質的に埋め
られる分割パターンに変換し、前記注目画素が前記孤立
黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素または
それに隣接する黒画素、細線黒画素またはそれに隣接す
る白画素、エッジ黒画素またはそれに隣接する白画素、
凸部分黒画素、あるいは、凹部分白画素のいずれでもな
いと判定された場合において、当該注目画素が黒画素で
あるときは、当該注目画素を当該注目画素としての黒画
素の面積を実質的に狭める分割パターンに変換し、それ
ら変換した分割パターンを前記画像記録手段に出力する
ことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の画像出力装置は、請求項1
または2のいずれかの記載の画像出力装置において、前
記注目画素の所定の範囲の周辺画素中に含まれる黒画素
数を計数することにより、当該注目画素の濃度値を検出
する濃度検出手段を更に備え、前記分割パターン決定手
段は、前記注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接
する白画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、
細線黒画素またはそれに隣接する白画素、あるいは、前
記エッジ黒画素またはそれに隣接する白画素、凸部分黒
画素、凹部分白画素のいずれでもないと判定された場合
において、当該注目画素が黒画素であるときは、当該注
目画素を、当該注目画素としての黒画素を前記濃度値検
出手段が検出した当該注目画素についての濃度値に応じ
た面積に実質的に狭める分割パターンに変換することを
特徴とする。
【0016】請求項4記載の画像出力装置は、請求項1
または2のいずれかの記載の画像出力装置において、前
記注目画素の所定の範囲の周辺画素中における黒画素か
ら白画素へまたは黒画素から白画素への変化点数を計数
することにより、当該注目画素についての変化点数を検
出する変化点検出手段を更に備え、前記分割パターン決
定手段は、前記注目画素が前記孤立黒画素またはそれに
隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画
素、細線黒画素またはそれに隣接する白画素、あるい
は、前記エッジ黒画素またはそれに隣接する白画素、凸
部分黒画素、凹部分白画素のいずれでもないと判定され
た場合において、当該注目画素が黒画素であるときは、
当該注目画素を、当該注目画素としての黒画素を前記変
化点検出手段が検出した当該注目画素についての変化点
数に応じた面積に実質的に狭める分割パターンに変換す
ることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しなから、
本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】先ず、図1は、本発明に係る画像出力装置
100を複写機に適用した場合のブロック構成を示して
いる。
【0019】同図において、スキャナ部1と2値化処理
部2とから構成される画像入力部200は、画像出力装
置100のパターンマッチング部3に2値画像を入力す
るための構成である。なお、本発明を、例えば、ファク
シミリ装置に適用する場合は、受信画像を入力画像と
し、本発明をプリンタ装置に適用した場合は、コンピュ
ータ装置等の上位装置からインターフェースを介して転
送される画像を入力画像とすることで、画像出力装置1
00は、それら各入力画像を同様に処理できる。
【0020】スキャナ1は、原稿画像を1主走査ライン
ずつ順次読み取って600dpiの解像度の多値画像と
して読み取るものである。2値化処理部2は、それ自体
よく知られた誤差拡散処理を使用して、スキャナ1が原
稿を読み取って得た多値画像を2値画像に変換して画像
出力装置100のパターンマッチング部3に出力するも
のである。
【0021】そのパターンマッチング部3は、それ自体
よく知られたパターンマッチング処理を行うものであ
る。つまり、入力される2値画像を構成する各画素を順
次注目画素として取り込むと共に、注目画素前後の合計
5主走査ライン分の画像データを一時格納するための図
示しないラインバッファメモリを備え、注目画素周辺の
5×5周辺画素を参照領域として、その5×5周辺画素
のパターンと、パターンテーブル部4に格納されたパタ
ーン群とを照合することで、注目画素が、白画素領域中
に孤立した黒画素である孤立黒画素またはそれに隣接す
る白画素、黒画素領域中に孤立した白画素である孤立白
画素またはそれに隣接する黒画素、あるいは、細線を構
成する黒画素である細線黒画素またはそれに隣接する白
画素であるか、あるいは、それらの画素のいずれでもな
い画素であって黒画素であるかの属性を判定するもので
ある。
【0022】パターンテーブル部4は、パターンマッチ
ング部3により参照されるパターン群として、前記孤立
黒画素またはそれに隣接する白画素を検出するためのパ
ターン群、前記孤立白画素またはそれに隣接する黒画素
を検出するためのパターン群、前記細線黒画素またはそ
れに隣接する白画素を検出するたるのパターン群と、前
記孤立黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素
またはそれに隣接する黒画素、あるいは、細線黒画素ま
たはそれに隣接する白画素にそれぞれ対応する分割パタ
ーンを記憶しており、その分割パターンは、位相制御部
5により参照される。
【0023】その位相制御処理部5は、パターンマッチ
ング部3における注目画素についてのマッチング結果に
より判明した当該注目画素の属性に応じて、その注目画
素を、パターンテーブル部4の対応する分割パターンで
主走査方向に分割した子画素群に変換するものである。
そして、位相制御処理部5は、分割パターンのパターン
に応じて位相を制御した記録信号をプロッタ6に出力す
る。
【0024】プロッタ6は、位相制御処理部5から入力
される、各画素ごとにの分割パターンのパターンに応じ
て位相制御された記録信号に応じて、600dpiの解
像度に位相制御による画素分割を付加した2値画像を、
電子写真方式で記録紙に記録するものである。
【0025】以上の構成でスキャナ1で読み込まれた多
値画像は、2値化処理部2で誤差拡散処理されて2値画
像に変換される。ここで、通常の複写機ではスキャナ1
と2値化処理部2との間に拡大・縮小の変倍処理やMT
F補正等の処理が入るが本発明には直接関係しないため
説明を省略する。
【0026】2値化処理部2で2値化された画像の各画
素は、注目画素として順次パターンマッチング部3に入
力されてパターンテーブル部4に記憶されたパターン群
と照合されることにより、その属性が判定される。
【0027】図2(a)に孤立黒画素を検出するための
マッチングパターンの一例を示す。なお、同図におい
て、ハッチングされた画素は、黒画素を意味し、無地の
画素は白画素を意味し、×印の画素は、黒画素または白
画素のいずれでもよい無関係な画素であることを意味し
ており、以下説明するその他に図においても同様であ
る。さて、同図に示すように、5×5画素の中央の注目
画素が黒画素である場合において、その5×5周辺画素
のうちの4隅を除いた画素の全てが白画素である場合、
当該注目画素は孤立黒画素であると判定できる。なお、
孤立黒画素を検出するためのマッチングパターンは、図
2(a)に示すパターンに限定されるものではない。ま
た、図2(a)には、孤立黒画素に対応する分割パター
ンが示されている。孤立黒画素は、記録された画像にお
いて、かすれの防止のために大きめの黒ドットして記録
されるべきであるため、主走査方向に4分割された短冊
形状の子画素群で構成される分割パターンは、全て黒子
画素(ハッチングされた画素)で構成される。
【0028】また、図2(b)に孤立黒画素に隣接する
白画素を検出するためのマッチングパターンの一例を示
す。同図に示すように、5×5画素の中央の注目画素が
白画素である場合において、その5×5周辺画素のうち
の4隅を除いた画素の全てが、注目画素の左側の黒画素
を除いてずへて白画素である場合、当該注目画素は、そ
の左側の孤立黒画素に隣接する白画素であると判定でき
る。なお、孤立黒画素に隣接する白画素を検出するため
のマッチングパターンは、図2(b)に示すパターンに
限定されるものではなく、図2(b)に示すパターンに
おいて、例えば、注目画素の上のみ、右のみ、または下
のみに黒画素がある場合等も、注目画素は孤立黒画素に
隣接する白画素と判定できる。また、図2(b)には、
孤立黒画素に隣接する白画素に対応する分割パターンが
示されている。孤立黒画素は、記録された画像におい
て、かすれの防止のために大きめの黒ドットして記録さ
れるべきであるため、その孤立黒画素に隣接する白画素
に対応する分割パターンは、主走査方向に4分割された
短冊形状の子画素群のうちの孤立黒画素側に近い2つの
子画素を黒子画素として、残りの2つの子画素を白子画
素(無地の画素)とすることで構成される。
【0029】図3(a)に孤立白画素を検出するための
マッチングパターンの一例を示す。同図に示すように、
5×5画素の中央の注目画素が白画素である場合におい
て、その5×5周辺画素のうちの外周の16画素を除い
た画素の全てが黒画素である場合、当該注目画素は孤立
黒白画素であると判定できる。なお、孤立白画素を検出
するためのマッチングパターンは、図3(a)に示すパ
ターンに限定されるものではない。また、図3(a)に
は、孤立白画素に対応する分割パターンが示されてい
る。孤立白画素は、記録された画像において、つぶれの
防止のために大きめの面積の白領域(黒ドットが記録さ
れた結果として残される無地部分)として残されるべき
であるため、主走査方向に4分割された短冊形状の子画
素群で構成される分割パターンは、全て白子画素で構成
される。
【0030】また、図3(b)に孤白画素に隣接する黒
画素を検出するためのマッチングパターンの一例を示
す。同図に示すように、5×5画素の中央の注目画素が
黒画素である場合において、その注目画素の左側の画素
が白画素で、その白画素と注目画素とが黒画素で囲まれ
ている場合、当該注目画素は、その左側の孤立白画素に
隣接する黒画素であると判定できる。なお、孤立白画素
に隣接する黒画素を検出するためのマッチングパターン
は、図3(b)に示すパターンに限定されるものではな
く、図3(b)に示すパターンにおいて、例えば、注目
画素の上のみ、右のみ、または下のみに白画素がある場
合等も、注目画素は孤立白画素に隣接する黒画素と判定
できる。また、図3(b)には、孤立白画素に隣接する
白画素に対応する分割パターンが示されている。孤立白
画素は、記録された画像において、つぶれの防止のため
に大きめの面積の白領域として残されるべきであるた
め、その孤立白画素に隣接する黒画素に対応する分割パ
ターンは、主走査方向に4分割された短冊形状の子画素
群のうちの孤立白画素側に近い2つの子画素を白子画素
として、残りの2つの子画素を黒子画素とすることで構
成される。
【0031】図4(a)に細線黒画素を検出するための
マッチングパターンの一例を示す。同図に示すように、
5×5画素の中央の注目画素が黒画素である場合におい
て、その5×5周辺画素のうちの、注目画素の右上及び
左下が黒画素で、その他の画素が図に示すように無地の
白画素または、×印の無関係画素である場合、当該注目
画素は細線黒画素であると判定できる。なお、細線黒画
素を検出するためのマッチングパターンは、図4(a)
に示すような、右に傾いた細線のパターンに限定される
ものではなく、左に傾いた細線や横細線、縦細線等に対
しても同様に設定可能である。また、図4(a)には、
細線黒画素に対応する分割パターンが示されている。細
線黒画素は、記録された画像において、細線のかすれの
防止のため大きめの黒ドットして記録されるべきである
ため、主走査方向に4分割された短冊形状の子画素群で
構成される分割パターンは、全て黒子画素で構成され
る。
【0032】また、図4(b)に細線黒画素に隣接する
白画素を検出するためのマッチングパターンの一例を示
す。同図に示すように、5×5画素の中央の注目画素が
白画素である場合において、その5×5周辺画素のうち
に、図に示すように注目画素の右下をかすめるように右
に傾いた黒画素の連なりがある場合、当該注目画素は、
その右側または下側の細線黒画素に隣接する白画素であ
ると判定できる。なお、細線黒画素に隣接する白画素を
検出するためのマッチングパターンは、図4(b)に示
すパターンに限定されるものではなく、左に傾いた細線
や、横細線、縦細線等に対しても同様に設定可能であ
る。また、図4(b)には、細線黒画素に隣接する白画
素に対応する分割パターンが示されている。細線黒画素
は、記録された画像において、細線のかすれの防止のた
めに大きめの黒ドットして記録されるべきであるため、
その細線黒画素に隣接する白画素に対応する分割パター
ンは、主走査方向に4分割された短冊形状の子画素群の
うちの右側の細線黒画素側に近い2つの子画素を黒子画
素として、残りの2つの子画素を白子画素(無地の画
素)とすることで構成される。
【0033】このように、画像出力装置100に入力さ
れた画像の各画素を注目画素として、パターンマッチン
グ部3においてパターンテーブル部4に記憶された図
2、3、または4に例示したようなパターン群を参照し
て注目画素の属性を判定し、位相制御処理部5が、パタ
ーンマッチング部3からの注目画素の属性の判定結果に
応じて、パターンテーブル部4から対応する分割パター
ンを読み出して、その読みだした分割パターンに応じ
て、プロッタ6に出力する記録信号を位相制御すること
でプロッタ6により画像記録されるが、そのプロッタ6
により記録出力される画像例について、図5、図6及び
図7に示す。
【0034】図5は、同図(a)に示す孤立白画素を含
む入力画像が、同図(b)の出力画像に示すように、孤
立白画素の記録された画像における面積を実質的に広げ
るように、周辺の各黒画素を構成する子画素群の一部が
白子画素に変換されている様を示している。これによ
り、黒画素や子黒画素に対応して記録される黒ドットが
大きめでも、記録された画像において孤立白画素かつぶ
れてしまうのを防ぐことができる。
【0035】図6は、同図(a)に示す孤立黒画素を含
む入力画像が、同図(b)の出力画像に示すように、孤
立黒画素の記録された画像における面積を実質的に広げ
るように、周辺の各白画素を構成する子画素群の一部が
黒子画素に変換されている様を示している。これによ
り、記録された画像において孤立黒画素がかすれてしま
うのを防ぐことができる。
【0036】図7は、同図(a)に示す細線黒画素の連
なりを含む入力画像が、同図(b)の出力画像に示すよ
うに、細線黒画素の記録された画像における面積を実質
的に広げるように、すなわち、細線の幅を実質的に広げ
るように周辺の各白画素を構成する子画素群の一部が黒
子画素に変換されている様を示している。これにより、
記録された画像において細線がかすれてしまうのを防ぐ
ことができる。
【0037】また、パターンテーブル部4は、孤立黒画
素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素またはそれ
に隣接する黒画素、あるいは、細線黒画素またはそれに
隣接する白画素のいずれにも該当しない注目画素(不一
致画素)に対応する分割パターンとして、図8(a)及
び(b)の各パターンを記憶している。
【0038】図8(a)は、不一致の黒画素に対応する
分割パターンを示し、主走査方向に4分割された短冊形
状の子画素群のうちの中央の2つの子画素を黒子画素と
して、残りの2つの子画素を白子画素とすることで構成
される。
【0039】図8(b)は、不一致の白画素に対応する
分割パターンを示し、主走査方向に4分割された短冊形
状の子画素群のうちの全ての子画素を白子画素としてい
る。つまり、不一致の白画素は、実質的にはそのまま記
録される。
【0040】ここで、分割パターンの条件別の分類につ
いて、図9に模式的に示す。
【0041】同図において、注目画素がパターンマッチ
ング部3におけるパターンマッチングで図2ないし図4
に示したようなパターンと一致した場合は、分割パター
ンとしては、それらの図に例示したような、パターンテ
ーブル部4で定められた分割パターンが適用される。
【0042】パターンマッチングが不一致であった注目
画素であって、白画素であるものについては、図8
(b)に示したように、全て白子画素で構成される分割
パターンが適用される。
【0043】パターンマッチングが不一致であった注目
画素であって、黒画素であるものについては、図8
(a)に示したように、中央の2つの子画素のみが黒子
画素の分割パターンが適用される。
【0044】パターンマッチングが不一致であった場合
に図8(a)、(b)に示す分割パターンを適用するこ
とで、図10に示すように、同図(a)に示す白画素と
黒画素とが交互に出現するような市松模様の入力画像
が、同図(b)の出力画像に示すように、黒画素の記録
された画像における面積を実質的に狭めるように、各黒
画素を構成する子画素群の一部が白子画素に変換されて
いる。これにより、記録された画像において誤差拡散処
理された擬似中間調部分のように、白画素と黒画素が交
互に出現する頻度の高い領域での黒画素のつぶれを防止
でき、階調性を忠実に再現した画像記録が可能となる。
【0045】以上説明した処理により、孤立黒画素、孤
立白画素、細線、及び、擬似中間調画像の画質を維持し
た画像記録が可能となるが、さらに注目画素の属性を判
断するためのパターン群を追加すると共に、追加された
属性に対応した分割パターンをも追加することで、更に
多様な入力画像の特性に適した画像記録が可能となる。
【0046】つまり、パターンテーブル部4に、エッジ
黒画素及びそれに隣接する白画素をそれぞれ検出するパ
ターン群、エッジの特別の場合であるエッジの凸部分を
構成する黒画素である凸部分黒画素を検出するパターン
群、エッジの特別の場合であるエッジの凹部分を構成す
る白画素である凹部分白画素を検出するパターン群と、
それらエッジ黒画素、それに隣接する白画素、凸部分黒
画素、凹部分白画素に対応する分割パターンを記憶して
おく。パターンマッチング部3は、それらの追加された
パターン群により、注目画素が前記、孤立黒画素または
それに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣接す
る黒画素、あるいは、細線黒画素またはそれに隣接する
白画素であるかに加えて、注目画素がエッジ黒画素、そ
れに隣接する白画素、凸部分黒画素、凹部分白画素であ
るか、もしくは、注目画素がそれらのいずれの画素にも
該当しない画素であって、黒画素であるかを判定し、位
相制御部5は、パターンマッチング部3の判定結果に応
じて、注目画素をパターンテーブル部4から読み出した
対応する分割パターンに変換する。
【0047】図11(a)にエッジ黒画素を検出するた
めのマッチングパターンの一例を示す。同図に示すパタ
ーンは、左斜めのエッジ部分に対応するものであり、5
×5画素の中央の注目画素が黒画素である場合におい
て、その5×5周辺画素が、図に示すような配置の場
合、当該注目画素はエッジ黒画素であると判定できる。
なお、エッジ黒画素を検出するためのマッチングパター
ンは、図11(a)に示すパターンに限定されるもので
はなく、右斜めのエッジ部分等のその他の場合について
も同様にエッジ黒画素を検出するためのパターンを設定
することができる。また、図11(a)には、エッジ黒
画素に対応する分割パターンが示されている。エッジ黒
画素は、記録された画像において、エッジの滑らかさを
増すために、突出した部分は削られて記録されるべきで
あるため、主走査方向に4分割された短冊形状の子画素
群で構成される分割パターンのうちの、白画素領域側に
ある2つの子画素が白子画素とされ、残りの2つの子画
素が黒子画素とされて構成される。
【0048】また、図11(b)にエッジ黒画素に隣接
する白画素を検出するためのマッチングパターンの一例
を示す。同図に示すパターンは、左斜めのエッジ部分に
対応するものであり、5×5画素の中央の注目画素が白
画素である場合において、その5×5周辺画素が、図に
示すようにな、注目画素の左にエッジ黒画素の連なりが
ある配置の場合、当該注目画素はエッジ黒画素に隣接す
る白画素であると判定できる。なお、エッジ白画素を検
出するためのマッチングパターンは、図11(b)に示
すパターンに限定されるものではなく、右斜めのエッジ
部分等のその他の場合についても同様にエッジ黒画素を
検出するためのパターンを設定することができる。ま
た、図11(b)には、エッジ黒画素に隣接する白画素
に対応する分割パターンが示されている。エッジ黒画素
に隣接する白画素は、記録された画像において、エッジ
の滑らかさを増すために、隣接するエッジ黒画素の連な
りの滑らかさを補うように記録されるべきであるため、
主走査方向に4分割された短冊形状の子画素群で構成さ
れる分割パターンのうちの、エッジ黒画素領域側にある
2つの子画素が黒子画素とされ、残りの2つの子画素が
黒子画素とされて構成される。
【0049】図12(a)に凸部分黒画素を検出するた
めのマッチングパターンの一例を示す。同図に示すパタ
ーンは、右側に凸の凸部分に対応するものであり、5×
5画素の中央の注目画素が黒画素である場合において、
その5×5周辺画素が、図に示すような配置の場合、当
該注目画素は凸部分黒画素であると判定できる。なお、
凸部分黒画素を検出するためのマッチングパターンは、
図12(a)に示すパターンに限定されるものではな
く、左側、上側、下側等のその他の凸部分についても同
様に凸部分黒画素を検出するためのパターンを設定する
ことができる。また、図12(a)には、凸部分黒画素
に対応する分割パターンが示されている。凸部分黒画素
は、記録された画像において、凸部の突出過ぎた状態を
軽減するために、削られて記録されるべきであるため、
主走査方向に4分割された短冊形状の子画素群で構成さ
れる分割パターンのうちの、白画素領域側にある2つの
子画素が白子画素とされ、残りの2つの子画素が黒子画
素とされて構成される。
【0050】図12(b)に凹部分黒画素を検出するた
めのマッチングパターンの一例を示す。同図に示すパタ
ーンは、右側に凹の凹部分に対応するものであり、5×
5画素の中央の注目画素が白画素である場合において、
その5×5周辺画素が、図に示すような配置の場合、当
該注目画素は凹部分白画素であると判定できる。なお、
凹部分白画素を検出するためのマッチングパターンは、
図12(b)に示すパターンに限定されるものではな
く、左側、上側、下側等のその他の凹部分についても同
様に凹部分白画素を検出するためのパターンを設定する
ことができる。また、図12(b)には、凹部分白画素
に対応する分割パターンが示されている。凹部分白画素
は、記録された画像において、凹部のへこみ過ぎた状態
を軽減するために、へこみを補うように記録されるべき
であるため、主走査方向に4分割された短冊形状の子画
素群で構成される分割パターンのうちの、黒画素領域側
にある2つの子画素が黒子画素とされ、残りの2つの子
画素が白子画素とされて構成される。
【0051】このように、画像出力装置100に入力さ
れた画像の各画素を注目画素として、パターンマッチン
グ部3においてパターンテーブル部4に記憶された図
2、3、または4に例示したようなパターン群に加え
て、図11まはた図12に例示したようなパターン群を
参照して注目画素の属性を判定し、位相制御処理部5
が、パターンマッチング部3からの注目画素の属性の判
定結果に応じて、パターンテーブル部4から対応する分
割パターンを読み出して、その読みだした分割パターン
に応じて、プロッタ6に出力する記録信号を位相制御す
ることで、文字や線画の斜線部分のエッジを滑らかに補
正でき、また、誤差拡散処理等で生じ易い1ドットの大
きさの凸凹を滑らかに補正できる。
【0052】さて、以上説明したような処理を図1に示
す画像出力装置100において行うことにより、注目画
素の属性をパターンマッチングにより判定して、その判
定結果に応じた最適な分割パターンに変換できる。しか
し、注目画素をパターンマッチング処理した結果、注目
画素が、孤立黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立
白画素またはそれに隣接する黒画素、細線黒画素または
それに隣接する白画素、エッジ黒画素またはそれに隣接
する白画素、凸部分黒画素、凹部分白画素のいずれにも
該当しない場合(パターンマッチング不一致)は、図9
に示したように、注目画素が白画素である場合は、分割
パターンとして実質的に白画素のパターンとし、注目画
素が黒画素である場合には、分割パターンとして、中央
の2つの子画素を黒子画素とし残りを白子画素とした1
通りのパターンのみで対応していた。
【0053】しかし、濃度の低い(黒画素密度が低い)
画像領域では、黒画素は比較的孤立して存在するため、
そのような黒画素に図8(a)に示すような濃度を低下
させる分割パターンを適用すると階調性を崩す可能性が
高く、黒画素のまま、すなわち、分割パターンの4つの
子画素の全てを黒子画素とした分割パターンを適用した
ほうが階調性の保存の点において好ましい。また、濃度
の高い(黒画素密度が高い)画像領域においては、黒画
素が白画素と隣接する機会が減るため、黒画素に対応し
て記録される黒ドットにより、白画素に対応して残る白
領域が侵食されるおそれは少ないため、分割パターンの
4つの子画素の全てを黒子画素とした分割パターンを適
用したほうが濃度変動の影響を受けにくくできるため好
ましい。
【0054】一方、濃度が低く過ぎもせず(黒画素密度
が低過ぎもせず)、濃度が高過ぎもしない(黒画素密度
が高過ぎもしない)、中濃度の画像領域においては、黒
画素と白画素が交互に出現して黒画素と白画素とが隣接
する機会が増すため、分割パターンの4つの子画素の全
てを黒子画素とした分割パターンを適用すると、白領域
が黒ドットに侵食されて、記録された画像において階調
性が崩れたり、つぶれが生じてしまいがちなため、図8
(a)に示すような濃度を低下させる分割パターンを適
用したほうがよい。
【0055】そのためには、注目画素が黒画素である場
合において、その注目画素近傍における黒画素密度を何
らかの方法で検出して、その検出結果に応じて分割パタ
ーンパターンを図8(a)に示すような濃度を低下させ
る分割パターンまたは分割パターンの4つの子画素の全
てを黒子画素とした分割パターンのいずれかに切り換え
るようにすればよい。
【0056】図13及び14に、そのための構成を図1
に示した画像出力装置100に追加した、2通りの画像
出力装置101及び102のブロック構成を示す。
【0057】先ず、図13に示す画像出力装置101に
ついて説明する。同図において、画像出力装置101
は、図1に示した画像出力装置100の構成に濃度検出
部7を付加した構成となっている。濃度検出部7では、
パターンマッチング部3に注目画素として入力される画
素と同一画素を注目画素として、その注目画素周辺の所
定範囲の周辺画素(本実施の形態では5×5画素)内の
黒画素数を濃度値として計数する。一定面積(5×5画
素)内における黒画素数は、黒画素の密度(濃度)を表
しているため、濃度値は、黒画素数として計数され得る
0から25の範囲の値となる。
【0058】濃度検出部7により計数された注目画素を
中心とする5×5画素の範囲における濃度値は、注目画
素の属する画像領域の濃度を表しているといえる。した
がって、位相制御処理部5は、前記パターンマッチング
一致の注目画素については、図1に示した画像出力装置
100と同様の分割パターンの選択を行うが、前記パタ
ーンマッチング不一致の注目画素であって黒画素である
ものについては、濃度検出部7からの濃度値に応じて、
分割パターンパターンを図8(a)に示すような濃度を
低下させる分割パターンまたは分割パターンの4つの子
画素の全てを黒子画素とした分割パターンのいずれかに
切り換える。
【0059】具体的には、濃度値が第1しきい値th1
(例えば8)以上第2しきい値th2(例えば16)で
ある場合は、濃度が高くもなく低くもない中濃度領域に
注目画素が属すると判断できるため、分割パターンとし
て、図8(a)に示すような濃度を低下させる分割パタ
ーンを選択する。濃度値が第1しきい値th1以下であ
る場合、または、濃度値が第2しきい値th2以上であ
る場合は、濃度が低いか、あるいは、濃度が高い画像領
域に注目画素が属すると判断できるため、分割パターン
として、分割パターンの4つの子画素の全てを黒子画素
とした分割パターンを選択する。
【0060】これにより、注目画素の属する画像領域の
濃度に応じた最適な分割パターンを選択できる。なお、
注目画素の属する画像領域の濃度を判定する際のしきい
値は、前記第1しきい値th1及び第2しきい値th2
の2段階ではなく、もっと多段階に設定して、その設定
したしきい値間の濃度範囲のそれぞれに濃度(黒子画素
数)の異なる分割パターンを適用するようにようにして
もよい。
【0061】次に、図14に示す画像出力装置102に
ついて説明する。同図において、画像出力装置102
は、図1に示した画像出力装置100の構成に変化点検
出部8を付加した構成となっている。変化点検出部7で
は、パターンマッチング部3に注目画素として入力され
る画素と同一画素を注目画素として、その注目画素周辺
の所定範囲の周辺画素(本実施の形態では5×5画素)
内における変化点、すなわち、白画素から黒画素、まは
た、黒画素から白画素に変化する点の数を、主走査方向
及び副走査方向のそれぞれについて計数した合計を変化
点として計数する。変化点数が、最大値となるのは、図
10(a)に示すような画素単位の市松模様の画像が入
力画像となる場合であり、主走査方向(横方向)の変化
点数20と副走査方向(縦方向)の変化点20の合計4
0が最大値となる。逆に最小値となるのは、5×5画素
の全てが黒画素または、全てが白画素になる場合で、0
が変化点数の最小値となる。
【0062】濃度が低い画像領域では、一定の画素範囲
内における、黒画素数が少ない(その分白画素が多い)
く、濃度が高い画像領域では、一定の画素範囲内におけ
る、白画素数が少ない(その分黒画素が多い)ため、白
画素同士、または黒画素同士が隣接する機会は多いが、
白画素と黒画素とが隣接する機会が少ない。すなわち、
変化点数が少ない。逆に、濃度が中程度の画像領域で
は、白画素同士、または黒画素同士が隣接する機会は少
ないが、白画素と黒画素とが隣接する機会が多い。すな
わち、変化点数が多い。
【0063】したがって、変化点検出部8により計数さ
れた注目画素を中心とする5×5画素の範囲における変
化点数は、注目画素の属する画像領域の濃度を表してい
るといえる。したがって、位相制御処理部5は、前記パ
ターンマッチング一致の注目画素については、図1に示
した画像出力装置100と同様の分割パターンの選択を
行うが、前記パターンマッチング不一致の注目画素であ
って黒画素であるものについては、変化点検出部8から
の変化点数に応じて、分割パターンを図8(a)に示す
ような濃度を低下させる分割パターンまたは分割パター
ンの4つの子画素の全てを黒子画素とした分割パターン
のいずれかに切り換える。
【0064】具体的には、変化点数が第3しきい値th
3(例えば20)以上である場合は、濃度が高くもなく
低くもない中濃度領域に注目画素が属すると判断できる
ため、分割パターンとして、図8(a)に示すような濃
度を低下させる分割パターンを選択する。変化点数が第
3しきい値th3以下である場合濃度が低いか、あるい
は、濃度が高い画像領域に注目画素が属すると判断でき
るため、分割パターンとして、分割パターンの4つの子
画素の全てを黒子画素とした分割パターンを選択する。
【0065】これにより、注目画素の属する画像領域の
濃度に応じた最適な分割パターンを選択できる。なお、
注目画素の属する画像領域の濃度を判定する際のしきい
値は、前記第3しきい値th3の1段階ではなく、もっ
と多段階に設定して、その設定したしきい値間の濃度範
囲のそれぞれに濃度(黒子画素数)の異なる分割パター
ンを適用するようにようにしてもよい。
【0066】ここで、図13に示した画像出力装置10
1、及び、図14に示した画像出力装置102における
分割パターンの条件別の分類について、まとめとして図
15に模式的に示す。
【0067】同図において、注目画素がパターンマッチ
ング部3におけるパターンマッチングで図2ないし図
4、または、図11、図12に例示したようなパターン
と一致した場合は、分割パターンとしては、それらの図
に例示したような、パターンテーブル部4で定められた
分割パターンが適用される。
【0068】パターンマッチングが不一致であった注目
画素であって、白画素であるものについては、図8
(b)に示したように、全て白子画素で構成される分割
パターンが適用される。
【0069】パターンマッチングが不一致であった注目
画素であって、黒画素であるものについては、前記濃度
値が前記第1しきい値th1以上第2しきい値以下、ま
たは、変化点数が前記第3しきい値以上である場合は、
図8(a)に示したように、中央の2つの子画素のみが
黒子画素の分割パターンが適用される。前記濃度値が前
記第1しきい値th1以下または第2しきい値以上、も
しくは、変化点数が前記第3しきい値以下である場合
は、分割パターンの4つの子画素の全てを黒子画素とし
た分割パターンが適用される。
【0070】なお、以上説明した実施の形態において
は、パターンマッチングや、濃度値検出、変化点数の検
出等において、注目画素を中心とする5×5周辺画素を
参照する場合を例に取って説明したが、本発明は、それ
以外の周辺画素範囲を参照する場合についても同様に適
用可能であることはいうまでもない。また、分割パター
ンの分割数は、4分割に限られるものではない。
【0071】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、入力され
る2値画素を構成する画素のうち、孤立黒画素について
は、それに対応して記録される黒ドットの面積が実質的
に広くなるように、隣接する白画素が画素分割されて一
部黒子画素に変換されるため、孤立黒画素をかすれさせ
ずに記録することができる。また、孤立白画素について
は、それに対応して記録紙上に周囲の黒画素に対応して
記録される黒ドットに囲まれた白領域として残される部
分の面積が実質的に広くなるように、隣接する黒画素が
画素分割されて一部白子画素に変換されるため、孤立白
画素をつぶれさせずに記録することができる。また、細
線については、それを構成する細線黒画素に隣接する白
画素が、細線黒画素に対応して記録される黒ドットの面
積が実質的に広くなるように、画素分割されて一部黒子
画素に変換されるため、細線が実質的に太く記録でき、
細線をかすれさせずに記録することがてきる。また、白
画素と黒画素が交互に出現するような擬似中間調領域に
属する黒画素は、パターンマッチングが一致せずに、孤
立黒画素、孤立白画素または細線黒画素、並びに、それ
らに隣接する白画素または黒画素とは判定されずに、記
録される黒ドットの面積が実質的に狭くなるように画素
分割されて記録されるため、誤差拡散処理等による擬似
中間調画像のつぶれを防止でき、階調性を忠実に再現し
た画像記録が可能となる。また、文字の込み入った部分
では、つぶれがなくなり、細線部分は、鮮明に再現され
るため、文字部分の判読性も向上する。これら一連の処
理により、階調性の忠実な再現と解像度の維持を両立し
た画像記録が行えるため、出力画像の品質が大幅に向上
するという効果が得られる。
【0072】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明に基づく効果に加えて、文字や線画の斜線部分
等のエッジが、エッジ黒画素とそれに隣接する白画素の
分割パターンへの変換により、滑らかになるように補間
されるため、斜線部分のなめらかさが向上する。また、
エッジの凹凸部分が、凸部分黒画素を削り、凹部分白画
素を補う分割パターンへの変換により平滑化されるた
め、誤差拡散処理で生じ易い画素単位の凹凸がなくな
り、直線部のエッジもいっそう滑らかに変換された画像
記録が行えるため、出力画像の品質がさらに大幅に向上
するという効果が得られる。
【0073】請求項3に係る発明によれば、誤差拡散処
理等により擬似中間調処理された画像部分内の黒画素か
ら変換される分割パターン中の黒子画素の割合(濃度)
を、所定の範囲の周辺画素における黒画素数として把握
できる濃度値に応じて細かく設定することができるた
め、擬似中間調部分の階調性をより忠実に再現できると
いう効果が得られる。
【0074】請求項4に係る発明によれば、誤差拡散処
理等により擬似中間調処理された画像部分内の黒画素か
ら変換される分割パターン中の黒子画素の割合(濃度)
を、所定の範囲の周辺画素における変化点数として把握
できる濃度値に応じて細かく設定することができるた
め、擬似中間調部分の階調性をより忠実に再現できると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像入力部及び本発明の実施の形態に係る画像
出力装置のブロック構成を示す図である。
【図2】孤立黒画素とそれに対応する分割パターン、及
び、孤立黒画素に隣接する白画素とそれに対応する分割
パターンの一例を示す図である。
【図3】孤立白画素とそれに対応する分割パターン、及
び、孤立白画素に隣接する黒画素とそれに対応する分割
パターンの一例を示す図である。
【図4】細線黒画素とそれに対応する分割パターン、及
び、細線黒画素に隣接する白画素とそれに対応する分割
パターンの一例を示す図である。
【図5】孤立白画素を含む入力画像と、その入力画像に
ついての出力画像との対比を示す図である。
【図6】孤立黒画素を含む入力画像と、その入力画像に
ついての出力画像との対比を示す図である。
【図7】細線を含む入力画像と、その入力画像について
の出力画像との対比を示す図である。
【図8】パターンマッチング部でのマッチング不一致の
黒画素とそれに対応する分割パターン、おびマッチング
一致の白画素とそれに対応する分割パターンの一例を示
す図である。
【図9】分割パターンの条件別の分類についてまとめた
図である。
【図10】画素単位で市松模様の入力画像と、その入力
画像についての出力画像との対比を示す図である。
【図11】エッジ黒画素とそれに対応する分割パター
ン、及び、エッジ黒画素に隣接する白画素とそれに対応
する分割パターンの一例を示す図である。
【図12】凸部分黒画素とそれに対応する分割パター
ン、及び、凹部分白画素とそれに対応する分割パターン
の一例を示す図である。
【図13】画像入力部及び本発明の実施の形態に係る画
像出力装置の図1とは別のブロック構成を示す図であ
る。
【図14】画像入力部及び本発明の実施の形態に係る画
像出力装置の図1または図13とは別のブロック構成を
示す図である。
【図15】分割パターンの条件別の分類についてまとめ
た図9とは別の図である。
【図16】従来の技術について説明するための図であ
る。
【図17】図16と共に、従来の技術について説明する
ための図である。
【図18】図16及び図17と共に従来の技術について
説明するための図である。
【図19】図16、図17及び図18と共に従来の技術
について説明するための図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 2値化処理部 3 パターンマッチング部 4 パターンテーブル部 5 位相制御処理部 6 プロッタ 7 濃度検出部 8 変化点検出部 100、101、102 画像出力装置 200 画像入力部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される2値画像を構成する各画素の
    うちの黒画素に対応して所定の記録面積の黒ドットを記
    録紙に記録することにより前記入力される2値画像を記
    録出力する一方、前記入力される2値画像を構成する各
    画素を分割して前記所定の記録面積より小面積の黒ドッ
    トとして記録可能な画像記録手段を備えた画像出力装置
    において、 少なくとも、白画素領域中に孤立した黒画素である孤立
    黒画素及びそれに隣接する白画素、黒画素領域中に孤立
    した白画素である孤立白画素及びそれに隣接する黒画
    素、並びに、細線を構成する黒画素である細線黒画素及
    びそれに隣接する白画素をそれぞれ検出するためのパタ
    ーン群を記憶したパターンテーブル記憶手段と、前記入
    力される2値画像を構成する各画素を注目画素として、
    当該注目画素の所定範囲の周辺画素と前記パターンテー
    ブル記憶手段が記憶しているパターン群とを照合して、
    当該注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白
    画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、細線黒
    画素またはそれに隣接する白画素のいずれかであるか、
    あるいは、それらの画素以外の画素であるかを判定する
    パターンマッチング手段と、そのパターンマッチング手
    段により前記注目画素は前記孤立黒画素またはそれに隣
    接する白画素であると判定された場合は、当該注目画素
    としての孤立黒画素または孤立黒画素に隣接する白画素
    を、当該孤立黒画素の面積を実質的に広げる分割パター
    ンに変換し、前記注目画素が前記孤立白画素またはそれ
    に隣接する黒画素であると判定された場合は、当該注目
    画素としての孤立白画素または孤立白画素に隣接する黒
    画素を、当該孤立白画素の面積を実質的に広げる分割パ
    ターンに変換し、前記注目画素が前記細線黒画素または
    それに隣接する白画素であると判定された場合は、当該
    注目画素としての細線黒画素または細線黒画素に隣接す
    る白画素を、当該細線黒画素の面積を実質的に広げる分
    割パターンに変換し、前記注目画素が前記孤立黒画素ま
    たはそれに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣
    接する黒画素、あるいは、細線黒画素またはそれに隣接
    する白画素のいずれでもないと判定された場合におい
    て、当該注目画素が黒画素であるときは、当該注目画素
    を当該注目画素としての黒画素の面積を実質的に狭める
    分割パターンに変換し、それら変換した分割パターンを
    前記画像記録手段に出力する分割パターン決定手段とを
    備え、前記画像記録手段は、前記分割パターン決定手段
    から出力された分割パターンに応じて画素分割した黒ド
    ットを記録することで画像記録を行うことを特徴とする
    画像出力装置。
  2. 【請求項2】 前記パターンテーブル記憶手段は、画像
    のエッジ部分を構成する黒画素であるエッジ黒画素及び
    それに隣接する白画素、画像の凸部分を構成する黒画素
    である凸部分黒画素、並びに、画像の凹部分を構成する
    白画素である凹部分白画素をそれぞれ検出するためのパ
    ターン群を更に備え、前記パターンマッチング手段は、
    前記入力される2値画像を構成する各画素を注目画素と
    して、当該注目画素の所定範囲の周辺画素と前記パター
    ンテーブル記憶手段が記憶しているパターン群とを照合
    して、当該注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接
    する白画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、
    細線黒画素またはそれに隣接する白画素、更には、前記
    エッジ黒画素またはそれに隣接する白画素、凸部分黒画
    素、凹部分白画素のいずれかであるか、あるいは、それ
    らの画素以外の画素であるかを判定する一方、前記分割
    パターン決定手段は、前記パターンマッチング手段によ
    り前記注目画素は前記孤立黒画素またはそれに隣接する
    白画素であると判定された場合は、当該注目画素として
    の孤立黒画素または孤立黒画素に隣接する白画素を、当
    該孤立黒画素の面積を実質的に広げる分割パターンに変
    換し、前記注目画素が前記孤立白画素またはそれに隣接
    する黒画素であると判定された場合は、当該注目画素と
    しての孤立白画素または孤立白画素に隣接する黒画素
    を、当該孤立白画素の面積を実質的に広げる分割パター
    ンに変換し、前記注目画素が前記細線黒画素またはそれ
    に隣接する白画素であると判定された場合は、当該注目
    画素としての細線黒画素または細線黒画素に隣接する白
    画素を、当該細線黒画素の面積を実質的に広げる分割パ
    ターンに変換することに加えて、前記パターンマッチン
    グ手段により前記注目画素は前記エッジ黒画素またはそ
    れに隣接する白画素であると判定された場合は、当該注
    目画素としてのエッジ黒画素またはエッジ黒画素に隣接
    する白画素を、当該エッジ黒画素近傍のエッジ部分が実
    質的に滑らかになる分割パターンに変換し、前記注目画
    素が前記凸部分黒画素であると判定された場合は、当該
    注目画素としての凸部分黒画素を、当該凸部分黒画素近
    傍の凸部分が実質的に削られる分割パターンに変換し、
    前記注目画素が前記凹部分黒画素であると判定された場
    合は、当該注目画素としての凹部分白画素を、当該凹部
    分白画素近傍の凹部分が実質的に埋められる分割パター
    ンに変換し、前記注目画素が前記孤立黒画素またはそれ
    に隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒
    画素、細線黒画素またはそれに隣接する白画素、エッジ
    黒画素またはそれに隣接する白画素、凸部分黒画素、あ
    るいは、凹部分白画素のいずれでもないと判定された場
    合において、当該注目画素が黒画素であるときは、当該
    注目画素を当該注目画素としての黒画素の面積を実質的
    に狭める分割パターンに変換し、それら変換した分割パ
    ターンを前記画像記録手段に出力することを特徴とする
    請求項1記載の画像出力装置。
  3. 【請求項3】 前記注目画素の所定の範囲の周辺画素中
    に含まれる黒画素数を計数することにより、当該注目画
    素の濃度値を検出する濃度検出手段を更に備え、前記分
    割パターン決定手段は、前記注目画素が前記孤立黒画素
    またはそれに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに
    隣接する黒画素、細線黒画素またはそれに隣接する白画
    素、あるいは、前記エッジ黒画素またはそれに隣接する
    白画素、凸部分黒画素、凹部分白画素のいずれでもない
    と判定された場合において、当該注目画素が黒画素であ
    るときは、当該注目画素を、当該注目画素としての黒画
    素を前記濃度値検出手段が検出した当該注目画素につい
    ての濃度値に応じた面積に実質的に狭める分割パターン
    に変換することを特徴とする請求項1または2のいずれ
    かの記載の画像出力装置。
  4. 【請求項4】 前記注目画素の所定の範囲の周辺画素中
    における黒画素から白画素へまたは黒画素から白画素へ
    の変化点数を計数することにより、当該注目画素につい
    ての変化点数を検出する変化点検出手段を更に備え、前
    記分割パターン決定手段は、前記注目画素が前記孤立黒
    画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素またはそ
    れに隣接する黒画素、細線黒画素またはそれに隣接する
    白画素、あるいは、前記エッジ黒画素またはそれに隣接
    する白画素、凸部分黒画素、凹部分白画素のいずれでも
    ないと判定された場合において、当該注目画素が黒画素
    であるときは、当該注目画素を、当該注目画素としての
    黒画素を前記変化点検出手段が検出した当該注目画素に
    ついての変化点数に応じた面積に実質的に狭める分割パ
    ターンに変換することを特徴とする請求項1または2の
    いずれかの記載の画像出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001053978A (ja) * 1999-08-16 2001-02-23 Ricoh Co Ltd カラー画像処理装置
JP2017073750A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 株式会社リコー 画像処理装置、画像検査装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US9927735B2 (en) 2016-04-28 2018-03-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that divides one pixel into plurality of pixel pieces and performs exposure on pixel piece-by-pixel piece basis
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