JPH10243237A - 画像出力装置 - Google Patents

画像出力装置

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JPH10243237A
JPH10243237A JP9052576A JP5257697A JPH10243237A JP H10243237 A JPH10243237 A JP H10243237A JP 9052576 A JP9052576 A JP 9052576A JP 5257697 A JP5257697 A JP 5257697A JP H10243237 A JPH10243237 A JP H10243237A
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JP
Japan
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JP9052576A
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English (en)
Inventor
Shingo Nishizaki
伸吾 西崎
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10243237A publication Critical patent/JPH10243237A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録すべき画像に含まれる擬似中間調画像部
分の階調性を忠実に再現し、また、文字・線画領域のつ
ぶれやかすれを防止した画像記録を、当該記録すべき画
像の特性の変化や、画像記録手段の記録特性の違いや変
動によらず、安定して行うことができる画像出力装置を
提供すること。 【解決手段】 分割パターン決定手段は、注目画素が孤
立黒画素に隣接する白画素である場合、孤立白画素に隣
接する黒画素である場合または細線黒画素に隣接する白
画素である場合等のそれぞれの場合について、前記注目
画素から変換する分割パターンを複数種類用意してお
き、それら複数種類の分割パターンのうちのいずれか1
つを、入力される分割パターン選択信号に応じて選択す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像出力装置に関
し、特に、入力される2値画像を構成する各画素のうち
の黒画素に対応して所定の記録面積の黒ドットを記録紙
に記録することにより前記入力される2値画像を記録出
力する一方、前記入力される2値画像を構成する各画素
を分割して前記所定の記録面積より小面積の黒ドットと
して記録可能な電子写真方式等の画像記録手段を備えた
画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等
において、画像を記録紙に出力するために備えられた画
像出力装置としては、近年、電子写真方式のものが多く
利用されている。
【0003】その電子写真方式の画像出力装置では、記
録画像の解像度は400dpiないし600dpiのも
のが主流となってきている。また、記録画像の見た目の
解像度をさらに向上させるために、図13に示すよう
に、600dpiの解像度の記録画像(同図(a))の
各画素を、同図(b)に示すように記録信号の位相制御
を用いて主走査方向に分割して(図では4分割)出力す
る機能を有するものもある。
【0004】この画素分割機能を使用することで、図1
4に示すように、同図(a)の記録画像の斜線部分のエ
ッジの黒画素(ハッチングされた画素)や白画素(無地
の画素)を位相制御で主走査方向に分割して得られた画
素(以後子画素と称する)を、同図(b)に示すよう
に、エッジの段差を滑らかにする、黒子画素と白子画素
の組み合わせ(分割パターン)に変換して記録すること
により、見かけ上の解像度を向上させることが可能とな
る。
【0005】一方、オリジナルの多値画像を、2値画像
として記録出力する場合、スキャナで読み込む等して得
られた多値画像を、一定のしきい値で単純2値化する
と、文字や線画等の白黒の画像は鮮明に再現できるが、
写真画像のように、階調性を持った画像では階調性の情
報が失われてしまい、画質が著しく低下してしまう。
【0006】そこで、写真画像の階調の再現性を向上さ
せる方法として誤差拡散処理による擬似中間調処理がよ
く使用されている。誤差拡散処理は、別の擬似中間調処
理であるディザ処理に比べて出力画像の解像度が高いた
め、スキャナで600dpiの解像度で読み取った文字
や線画を含む画像を誤差拡散処理した場合でも十分な解
像度が得られ、文字や線画の判別性はほとんど低下しな
い利点がある。
【0007】しかし、実際に誤差拡散処理して得られた
2値画像を電子写真方式の画像出力装置により記録紙に
出力した場合、画像の記録解像度が600dpiであっ
ても、図15(a)に示すような記録すべき画像を構成
する四辺形の各画素に対応して実際に記録される黒ドッ
トは、図15(b)に示すように、黒ドット間にすき間
が生じないようにして黒ベタ画像の再現性を良くするた
めに解像度600dpiに相当する四辺形よりも広い面
積で記録される。
【0008】そのため、図16(a)に示すように、黒
画素に囲まれた孤立した白画素は、図16(b)に示す
ように、実際に記録紙に記録された状態では周囲の黒画
素に対応する黒ドットにより侵食されて、つぶれてしま
う問題がある。
【0009】また、白画素領域中の孤立した黒画素や1
画素幅の黒画素の連なりにより構成される細線のように
黒画素の密度が低い画像部分では、高解像度になると1
画素あたりの黒ドットのサイズが小さくなって記録紙上
にドットが再現されにくくなり、かすれた状態で記録さ
れがちになる。
【0010】また、誤差拡散処理等により擬似中間調処
理された写真画像部分においては、高濃度部(黒画素の
密度が比較的高い部分)や白画素と黒画素が交互に出現
するような領域では画像のつぶれのため黒側に、また、
低濃度部(黒画素の密度が比較的低い部分)では画像の
かすれのために白側に階調が偏るため、誤差拡散処理を
用いることで保存しているオリジナルの多値画像の持つ
階調性が、実際に記録紙に記録され画像上では崩れてし
まうという問題が生じる。
【0011】このように、従来の電子写真記録方式等の
画像出力装置においては、たとえ、記録信号の位相制御
により画素を分割パターンに分割して見かけ上高解像度
化した画像記録が可能な機能を備えていも、その機能
を、解像度を保存したままでの記録すべき画像が持つ階
調性を忠実に再現した画像記録や、記録された画像にお
ける文字や細線のかすれの防止のために有効活用できて
いないという問題点があった。
【0012】そこで、本願発明の発明者は、記録すべき
画像に含まれる擬似中間調画像部分の階調性を忠実に再
現し、また、文字・線画領域のつぶれやかすれを防止し
た画像記録が行える画像出力装置を提案している(特願
平8−340400号参照)。
【0013】その提案済技術は、記録すべき画像として
入力される2値画像を構成する各画素を注目画素とし
て、その注目画素が白画素領域中に孤立した黒画素であ
る孤立黒画素またはそれに隣接する白画素、黒画素領域
中に孤立した白画素である孤立白画素またはそれに隣接
する黒画素、細線を構成する黒画素である細線黒画素ま
たはそれに隣接する白画素のいずれかであるか、あるい
は、それらの画素以外の画素であるかを、当該注目画素
の所定範囲の周辺画素と、所定のパターン群とを照合す
ることにより判定し、当該注目画素を、その判定結果に
応じた分割パターンに変換することで、孤立黒画素、孤
立白画素及び細線黒画素のそれぞれの、記録された画像
における面積を実質的に広げ、結果として、記録すべき
画像に含まれる擬似中間調画像部分の階調性の忠実な再
現や、文字・線画領域のつぶれやかすれを防止した画像
記録を可能としたものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案済技
術では、前記注目画素が孤立黒画素またはそれに隣接す
る白画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、細
線黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれかである
か、あるいは、それらの画素以外の画素であるかの各属
性について、当該注目画素から変換される分割パターン
が、1通りしかなかったため、記録すべき画像として入
力される2値画像の2値化処理の方式等の入力画像特性
や入力画像を記録するためのプロッタの記録特性が固定
的な画像出力装置については有効であるものの、前記入
力画像特性の変化や、前記プロッタの記録特性の違いや
変動に柔軟に対応できないという問題が残されていた。
【0015】つまり、入力画像が2値化される際の2値
化処理の方式の違いや、プロッタの記録特性の違いや変
動により、出力される画像の画質が大きく変動してしま
うおそれがあり、そのために、所望の画質向上効果が得
られないだけではなく、疑似輪郭の発生や階調の反転な
どの副作用を生じさせるおそれがあった。
【0016】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、記録すべき画像に含まれる擬似中間調画像部分の
階調性を忠実に再現し、また、文字・線画領域のつぶれ
やかすれを防止した画像記録を、当該記録すべき画像の
特性の変化や、画像記録手段の記録特性の違いや変動に
よらず、安定して行うことができる画像出力装置を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の画像出力装置は、入力される2値画
像を構成する各画素のうちの黒画素に対応して所定の記
録面積の黒ドットを記録紙に記録することにより前記入
力される2値画像を記録出力する一方、前記入力される
2値画像を構成する各画素を分割して前記所定の記録面
積より小面積の黒ドットとして記録可能な画像記録手段
を備えた画像出力装置において、少なくとも、白画素領
域中に孤立した黒画素である孤立黒画素及びそれに隣接
する白画素、黒画素領域中に孤立した白画素である孤立
白画素及びそれに隣接する黒画素、並びに、細線を構成
する黒画素である細線黒画素及びそれに隣接する白画素
をそれぞれ検出するためのパターン群を記憶したパター
ンテーブル記憶手段と、前記入力される2値画像を構成
する各画素を注目画素として、当該注目画素の所定範囲
の周辺画素と前記パターンテーブル記憶手段が記憶して
いるパターン群とを照合して、当該注目画素が前記孤立
黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素または
それに隣接する黒画素、細線黒画素またはそれに隣接す
る白画素のいずれかであるか、あるいは、それらの画素
以外の画素であるかを判定するパターンマッチング手段
と、そのパターンマッチング手段により前記注目画素は
前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画素であると判
定された場合は、当該注目画素としての孤立黒画素また
は孤立黒画素に隣接する白画素を、当該孤立黒画素の面
積を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記注目画
素が前記孤立白画素またはそれに隣接する黒画素である
と判定された場合は、当該注目画素としての孤立白画素
または孤立白画素に隣接する黒画素を、当該孤立白画素
の面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記注
目画素が前記細線黒画素またはそれに隣接する白画素で
あると判定された場合は、当該注目画素としての細線黒
画素または細線黒画素に隣接する白画素を、当該細線黒
画素の面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、前
記注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画
素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、あるい
は、細線黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれで
もないと判定された場合において、当該注目画素が黒画
素であるときは、当該注目画素を当該注目画素としての
黒画素の面積を実質的に狭める分割パターンに変換し、
それら変換した分割パターンを前記画像記録手段に出力
する一方、少なくとも、前記注目画素が、前記孤立黒画
素に隣接する白画素である場合、孤立白画素に隣接する
黒画素である場合または細線黒画素に隣接する白画素で
ある場合、あるいは、前記注目画素が前記孤立黒画素ま
たはそれに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣
接する黒画素あるいは細線黒画素またはそれに隣接する
白画素のいずれでもないと判定された黒画素である場合
のそれぞれの場合について、前記注目画素から変換する
前記分割パターンを複数種類用意しておき、それら複数
種類の分割パターンのうちのいずれか1つを、入力され
る分割パターン選択信号に応じて選択する分割パターン
決定手段とを備え、前記画像記録手段は、前記分割パタ
ーン決定手段から出力された分割パターンに応じて画素
分割した黒ドットを記録することで画像記録を行うこと
を特徴とする。
【0018】請求項2記載の画像出力装置は、入力され
る2値画像を構成する各画素のうちの黒画素に対応して
所定の記録面積の黒ドットを記録紙に記録することによ
り前記入力される2値画像を記録出力する一方、前記入
力される2値画像を構成する各画素を分割して前記所定
の記録面積より小面積の黒ドットとして記録可能な画像
記録手段を備えた画像出力装置において、少なくとも、
白画素領域中に孤立した黒画素である孤立黒画素及びそ
れに隣接する白画素、黒画素領域中に孤立した白画素で
ある孤立白画素及びそれに隣接する黒画素、並びに、細
線を構成する黒画素である細線黒画素及びそれに隣接す
る白画素をそれぞれ検出するためのパターン群を記憶
し、特に、前記孤立黒画素に隣接する白画素及び孤立白
画素に隣接する黒画素については、当該孤立黒画素及び
孤立白画素のそれぞれの複数段階の孤立の程度を区別し
て検出できるパターン群を記憶したパターンテーブル記
憶手段と、前記入力される2値画像を構成する各画素を
注目画素として、当該注目画素の所定範囲の周辺画素と
前記パターンテーブル記憶手段が記憶しているパターン
群とを照合して、当該注目画素が前記孤立黒画素または
それに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣接す
る黒画素、細線黒画素またはそれに隣接する白画素のい
ずれかであるか、あるいは、それらの画素以外の画素で
あるかを判定すると共に、当該注目画素が前記孤立黒画
素に隣接する白画素または孤立白画素に隣接する黒画素
であった場合には、当該孤立黒画素または孤立白画素の
孤立の程度をも判定するパターンマッチング手段と、そ
のパターンマッチング手段により前記注目画素は前記孤
立黒画素またはそれに隣接する白画素であると判定され
た場合は、当該注目画素としての孤立黒画素または孤立
黒画素に隣接する白画素を、当該孤立黒画素の面積を実
質的に広げる分割パターンに変換し、前記注目画素が前
記孤立白画素またはそれに隣接する黒画素であると判定
された場合は、当該注目画素としての孤立白画素または
孤立白画素に隣接する黒画素を、当該孤立白画素の面積
を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記注目画素
が前記細線黒画素またはそれに隣接する白画素であると
判定された場合は、当該注目画素としての細線黒画素ま
たは細線黒画素に隣接する白画素を、当該細線黒画素の
面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記注目
画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画素、孤
立白画素またはそれに隣接する黒画素、あるいは、細線
黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれでもないと
判定された場合において、当該注目画素が黒画素である
ときは、当該注目画素を当該注目画素としての黒画素の
面積を実質的に狭める分割パターンに変換し、それら変
換した分割パターンを前記画像記録手段に出力する一
方、前記注目画素が前記孤立黒画素に隣接する白画素で
ある場合または孤立白画素に隣接する黒画素である場合
のそれぞれの場合について、前記注目画素から変換する
前記分割パターンを複数種類用意しておき、それら複数
種類の分割パターンのうちのいずれか1つを当該孤立黒
画素または孤立白画素の孤立の程度に応じて選択する分
割パターン決定手段とを備え、前記画像記録手段は、前
記分割パターン決定手段から出力された分割パターンに
応じて画素分割した黒ドットを記録することで画像記録
を行うことを特徴とする。
【0019】請求項3記載の画像出力装置は、入力され
る2値画像を構成する各画素のうちの黒画素に対応して
所定の記録面積の黒ドットを記録紙に記録することによ
り前記入力される2値画像を記録出力する一方、前記入
力される2値画像を構成する各画素を分割して前記所定
の記録面積より小面積の黒ドットとして記録可能な画像
記録手段を備えた画像出力装置において、少なくとも、
白画素領域中に孤立した黒画素である孤立黒画素及びそ
れに隣接する白画素、黒画素領域中に孤立した白画素で
ある孤立白画素及びそれに隣接する黒画素、並びに、細
線を構成する黒画素である細線黒画素及びそれに隣接す
る白画素をそれぞれ検出するためのパターン群を記憶
し、特に、前記孤立黒画素に隣接する白画素及び孤立白
画素に隣接する黒画素については、当該孤立黒画素及び
孤立白画素のそれぞれの複数段階の孤立の程度を区別し
て検出できるパターン群を記憶したパターンテーブル記
憶手段と、前記入力される2値画像を構成する各画素を
注目画素として、当該注目画素の所定範囲の周辺画素と
前記パターンテーブル記憶手段が記憶しているパターン
群とを照合して、当該注目画素が前記孤立黒画素または
それに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣接す
る黒画素、細線黒画素またはそれに隣接する白画素のい
ずれかであるか、あるいは、それらの画素以外の画素で
あるかを判定すると共に、当該注目画素が前記孤立黒画
素に隣接する白画素または孤立白画素に隣接する黒画素
であった場合には、当該孤立黒画素または孤立白画素の
孤立の程度をも判定するパターンマッチング手段と、そ
のパターンマッチング手段により前記注目画素は前記孤
立黒画素またはそれに隣接する白画素であると判定され
た場合は、当該注目画素としての孤立黒画素または孤立
黒画素に隣接する白画素を、当該孤立黒画素の面積を実
質的に広げる分割パターンに変換し、前記注目画素が前
記孤立白画素またはそれに隣接する黒画素であると判定
された場合は、当該注目画素としての孤立白画素または
孤立白画素に隣接する黒画素を、当該孤立白画素の面積
を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記注目画素
が前記細線黒画素またはそれに隣接する白画素であると
判定された場合は、当該注目画素としての細線黒画素ま
たは細線黒画素に隣接する白画素を、当該細線黒画素の
面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記注目
画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画素、孤
立白画素またはそれに隣接する黒画素、あるいは、細線
黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれでもないと
判定された場合において、当該注目画素が黒画素である
ときは、当該注目画素を当該注目画素としての黒画素の
面積を実質的に狭める分割パターンに変換し、それら変
換した分割パターンを前記画像記録手段に出力する一
方、前記注目画素が前記孤立黒画素に隣接する白画素で
ある場合または孤立白画素に隣接する黒画素である場合
のそれぞれの場合について、前記注目画素から変換する
前記分割パターンを複数種類用意しておき、それら複数
種類の分割パターンのうちのいずれか1つを当該孤立黒
画素または孤立白画素の孤立の程度に応じて選択すると
共に、少なくとも、前記注目画素が、前記各孤立の程度
の孤立黒画素に隣接する白画素である場合、前記各孤立
の程度の孤立白画素に隣接する黒画素である場合または
細線黒画素に隣接する白画素である場合、あるいは、前
記注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画
素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素あるいは細
線黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれでもない
と判定された黒画素である場合のそれぞれの場合につい
て、前記注目画素から変換する前記分割パターンを複数
種類用意しておき、それら複数種類の分割パターンのう
ちのいずれか1つを、入力される分割パターン選択信号
に応じて選択する分割パターン決定手段とを備え、前記
画像記録手段は、前記分割パターン決定手段から出力さ
れた分割パターンに応じて画素分割した黒ドットを記録
することで画像記録を行うことを特徴とする。
【0020】請求項4記載の画像出力装置は、請求項1
記載の画像出力装置において、前記画像記録手段が前記
黒ドットを記録紙に記録するために使用する記録剤の残
量が所定量以下になったことを検出する記録剤残量検出
手段を更に備える一方、前記分割パターン決定手段は、
前記剤残量検出手段が、前記記録剤の残量が所定量以下
になったことを検出した場合は、前記注目画素が、前記
孤立黒画素に隣接する白画素である場合、孤立白画素に
隣接する黒画素である場合または細線黒画素に隣接する
白画素である場合、あるいは、前記注目画素が前記孤立
黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素または
それに隣接する黒画素あるいは細線黒画素またはそれに
隣接する白画素のいずれでもないと判定された黒画素で
ある場合のそれぞれの場合について複数種類用意してい
る、前記注目画素から変換する前記分割パターンの中か
ら、前記分割パターン選択信号に応じて選択していたも
のと比較して、黒比率の高いものを選択することを特徴
とする。
【0021】請求項5記載の画像出力装置は、請求項3
記載の画像出力装置において、前記画像記録手段が前記
黒ドットを記録紙に記録するために使用する記録剤の残
量が所定量以下になったことを検出する記録剤残量検出
手段を更に備える一方、前記分割パターン決定手段は、
前記剤残量検出手段が、前記記録剤の残量が所定量以下
になったことを検出した場合は、前記注目画素が、前記
各孤立の程度の孤立黒画素に隣接する白画素である場
合、前記各孤立の程度の孤立白画素に隣接する黒画素で
ある場合または細線黒画素に隣接する白画素である場
合、あるいは、前記注目画素が前記孤立黒画素またはそ
れに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣接する
黒画素あるいは細線黒画素またはそれに隣接する白画素
のいずれでもないと判定された黒画素である場合のそれ
ぞれの場合について複数種類用意している、前記注目画
素から変換する前記分割パターンの中から、前記分割パ
ターン選択信号に応じて選択していたものと比較して、
黒比率の高いものを選択することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しなから、
本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】先ず、図1は、本発明に係る画像出力装置
100を複写機に適用した場合のブロック構成を示して
いる。
【0024】同図において、スキャナ部1と2値化処理
部2とから構成される画像入力部200は、画像出力装
置100のパターンマッチング部3に2値画像を入力す
るための構成である。なお、本発明を、例えば、ファク
シミリ装置に適用する場合は、受信画像を入力画像と
し、本発明をプリンタ装置に適用した場合は、コンピュ
ータ装置等の上位装置からインターフェースを介して転
送される画像を入力画像とすることで、画像出力装置1
00は、それら各入力画像を同様に処理できる。
【0025】スキャナ1は、原稿画像を1主走査ライン
ずつ順次読み取って600dpiの解像度の多値画像と
して読み取るものである。2値化処理部2は、それ自体
よく知られた誤差拡散処理を使用して、スキャナ1が原
稿を読み取って得た多値画像を2値画像に変換して画像
出力装置100のパターンマッチング部3に出力するも
のである。
【0026】そのパターンマッチング部3は、それ自体
よく知られたパターンマッチング処理を行うものであ
る。つまり、入力される2値画像を構成する各画素を順
次注目画素として取り込むと共に、注目画素前後の合計
5主走査ライン分の画像データを一時格納するための図
示しないラインバッファメモリを備え、注目画素周辺の
5×5周辺画素を参照領域として、その5×5周辺画素
のパターンと、パターンテーブル部4に格納されたパタ
ーン群とを照合することで、注目画素が、白画素領域中
に孤立した黒画素である孤立黒画素またはそれに隣接す
る白画素、黒画素領域中に孤立した白画素である孤立白
画素またはそれに隣接する黒画素、あるいは、細線を構
成する黒画素である細線黒画素またはそれに隣接する白
画素であるか、あるいは、それらの画素のいずれでもな
い画素であって黒画素であるかの属性を判定するもので
ある。
【0027】パターンテーブル部4は、パターンマッチ
ング部3により参照されるパターン群として、前記孤立
黒画素またはそれに隣接する白画素を検出するためのパ
ターン群、前記孤立白画素またはそれに隣接する黒画素
を検出するためのパターン群、前記細線黒画素またはそ
れに隣接する白画素を検出するたるのパターン群と、前
記孤立黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素
またはそれに隣接する黒画素、あるいは、細線黒画素ま
たはそれに隣接する白画素にそれぞれ対応する分割パタ
ーンを記憶している。特に、前記孤立黒画素に隣接する
白画素、孤立白画素に隣接する黒画素、及び、細線黒画
素に隣接する白画素については、それぞれに対応して、
黒比率の異なる分割パターン1、分割パターン2及び分
割パターン3の3つの分割パターンを記憶している。パ
ターンテーブル部4は、画像出力装置100が組み込ま
れる本体装置から入力される選択信号に応じて、それら
3つの分割パターンのいずれか1つを選択する。また、
後述するように、トナー残量検出部7からのトナー残量
通知信号に応じて、それら3つの分割パターンのいずれ
か1つを選択することもある。なお、それらの分割パタ
ーンは、位相制御処理部5により参照される。
【0028】その位相制御処理部5は、パターンマッチ
ング部3における注目画素についてのマッチング結果に
より判明した当該注目画素の属性に応じて、その注目画
素を、パターンテーブル部4の対応する分割パターンで
主走査方向に分割した子画素に変換するものである。そ
して、位相制御処理部5は、分割パターンのパターンに
応じて位相を制御した記録信号をプロッタ6に出力す
る。
【0029】プロッタ6は、位相制御処理部5から入力
される、各画素ごとの分割パターンのパターンに応じて
位相制御された記録信号に応じて、600dpiの解像
度に位相制御による画素分割を付加した2値画像を、電
子写真方式で記録紙に記録するものである。
【0030】トナー残量検出部7は、電子写真方式のプ
ロッタ6で記録剤として使用される、図示しないトナー
カートリッジのトナー残量が少なくなって、所定量以下
になった場合に、トナー残量検出信号を出力するもので
ある。一般的な電子写真方式のプロッタを備えた複写
機、ファクシミリ装置、プリンタ装置等では、トナー残
量が少なくなって、所定量以下になった場合に、トナー
カートリッジの交換をユーザに促す目的で警告ランプ等
を点灯させるために、トナー残量検出部7に相当する回
路を備えており、本実施の形態では、その機能を利用し
て、後述するような分割パターンの切換えを行う。
【0031】以上の構成でスキャナ1で読み込まれた多
値画像は、2値化処理部2で誤差拡散処理されて2値画
像に変換される。ここで、通常の複写機ではスキャナ1
と2値化処理部2との間に拡大・縮小の変倍処理やMT
F補正等の処理が入るが本発明には直接関係しないため
説明を省略する。
【0032】2値化処理部2で2値化された画像の各画
素は、注目画素として順次パターンマッチング部3に入
力されてパターンテーブル部4に記憶されたパターン群
と照合されることにより、その属性が判定される。
【0033】図2(a)に孤立黒画素を検出するための
マッチングパターンの一例を示す。なお、同図におい
て、ハッチングされた画素は、黒画素を意味し、無地の
画素は白画素を意味し、×印の画素は、黒画素または白
画素のいずれでもよい無関係な画素であることを意味し
ており、以下説明するその他に図においても同様であ
る。
【0034】さて、図2(a)に示すように、5×5画
素の中央の注目画素が黒画素である場合において、その
5×5周辺画素のうちの4隅を除いた画素の全てが白画
素である場合、当該注目画素は孤立黒画素であると判定
できる。なお、孤立黒画素を検出するためのマッチング
パターンは、図2(a)に示すパターンに限定されるも
のではない。また、図2(a)には、孤立黒画素に対応
する分割パターンが示されている。孤立黒画素は、記録
された画像において、かすれの防止のために大きめの黒
ドットして記録されるべきであるため、分割パターン
は、黒比率100%の黒子画素(ハッチングされた部
分)で構成される。
【0035】また、図2(b)に孤立黒画素に隣接する
白画素を検出するためのマッチングパターンの一例を示
す。同図に示すように、5×5画素の中央の注目画素が
白画素である場合において、その5×5周辺画素のうち
の4隅を除いた画素の全てが、注目画素の左側の黒画素
を除いて全て白画素である場合、当該注目画素は、その
左側の孤立黒画素に隣接する白画素であると判定でき
る。なお、孤立黒画素に隣接する白画素を検出するため
のマッチングパターンは、図2(b)に示すパターンに
限定されるものではなく、図2(b)に示すパターンに
おいて、例えば、注目画素の上のみ、右のみ、または下
のみに黒画素がある場合等も、注目画素は孤立黒画素に
隣接する白画素と判定できる。また、図2(b)には、
孤立黒画素に隣接する白画素に対応する分割パターン
1、2及び3の3つの分割パターンが示されている。孤
立黒画素は、記録された画像において、かすれの防止の
ために大きめの黒ドットして記録されるべきであるた
め、その孤立黒画素に隣接する白画素に対応する分割パ
ターン1、2及び3は、基本的には、主走査方向に分割
された黒子画素を、孤立黒画素に近い側に配置すること
で構成される。ただし、分割パターン1は黒比率が75
%、分割パターン2は黒比率が50%、分割パターン3
は黒比率が25%である点が異なる。
【0036】図3(a)に孤立白画素を検出するための
マッチングパターンの一例を示す。同図に示すように、
5×5画素の中央の注目画素が白画素である場合におい
て、その5×5周辺画素のうちの、注目画素の上下左右
にそれぞれ隣接する画素の全てが黒画素である場合、当
該注目画素は孤立白画素であると判定できる。なお、孤
立白画素を検出するためのマッチングパターンは、図3
(a)に示すパターンに限定されるものではない。ま
た、図3(a)には、孤立白画素に対応する分割パター
ンが示されている。孤立白画素は、記録された画像にお
いて、つぶれの防止のために大きめの面積の白領域(黒
ドットが記録された結果として残される無地部分)とし
て残されるべきであるため、分割パターンは、白比率1
00%の白子画素(無地の部分)で構成される。
【0037】また、図3(b)に孤立白画素に隣接する
黒画素を検出するためのマッチングパターンの一例を示
す。同図に示すように、5×5画素の中央の注目画素が
黒画素である場合において、その注目画素の左側の画素
が白画素で、その白画素と注目画素とが黒画素で囲まれ
ている場合、当該注目画素は、その左側の孤立白画素に
隣接する黒画素であると判定できる。なお、孤立白画素
に隣接する黒画素を検出するためのマッチングパターン
は、図3(b)に示すパターンに限定されるものではな
く、図3(b)に示すパターンにおいて、例えば、注目
画素の上のみ、右のみ、または下のみに白画素がある場
合等も、注目画素は孤立白画素に隣接する黒画素と判定
できる。また、図3(b)には、孤立白画素に隣接する
黒画素に対応する分割パターン1、2及び3の3つの分
割パターンが示されている。孤立白画素は、記録された
画像において、つぶれの防止のために大きめの面積の白
領域として残されるべきであるため、その孤立白画素に
隣接する黒画素に対応する分割パターン1、2及び3
は、基本的には、主走査方向に分割された白子画素を、
孤立白画素に近い側に配置することで構成される。ただ
し、分割パターン1は白比率が25%(黒比率が75
%)、分割パターン2は白比率が50%(黒比率が50
%)、分割パターン3は白比率が75%(黒比率が25
%)である点が異なる。
【0038】図4(a)に細線黒画素を検出するための
マッチングパターンの一例を示す。同図に示すように、
5×5画素の中央の注目画素が黒画素である場合におい
て、その5×5周辺画素のうちの、注目画素の右上及び
左下が黒画素で、その他の画素が図に示すように無地の
白画素または、×印の無関係画素である場合、当該注目
画素は細線黒画素であると判定できる。なお、細線黒画
素を検出するためのマッチングパターンは、図4(a)
に示すような、右に傾いた細線のパターンに限定される
ものではなく、左に傾いた細線や横細線、縦細線等に対
しても同様に設定可能である。また、図4(a)には、
細線黒画素に対応する分割パターンが示されている。細
線黒画素は、記録された画像において、細線のかすれの
防止のため大きめの黒ドットして記録されるべきである
ため、分割パターンは、黒比率100%の黒子画素で構
成される。
【0039】また、図4(b)に細線黒画素に隣接する
白画素を検出するためのマッチングパターンの一例を示
す。同図に示すように、5×5画素の中央の注目画素が
白画素である場合において、その5×5周辺画素のうち
に、図に示すように注目画素の右下をかすめるように右
に傾いた黒画素の連なりがある場合、当該注目画素は、
その右側または下側の細線黒画素に隣接する白画素であ
ると判定できる。なお、細線黒画素に隣接する白画素を
検出するためのマッチングパターンは、図4(b)に示
すパターンに限定されるものではなく、左に傾いた細線
や、横細線、縦細線等に対しても同様に設定可能であ
る。また、図4(b)には、細線黒画素に隣接する白画
素に対応する分割パターン1、2及び3の3つの分割パ
ターンが示されている。細線黒画素は、記録された画像
において、細線のかすれの防止のために大きめの黒ドッ
トして記録されるべきであるため、その細線黒画素に隣
接する白画素に対応する分割パターン1、2及び3は、
基本的には、主走査方向に分割された黒子画素を、細線
黒画素に近い側に配置することで構成される。ただし、
分割パターン1は黒比率が75%、分割パターン2は黒
比率が50%、分割パターン3は黒比率が25%である
点が異なる。
【0040】また、パターンテーブル部4は、図2、図
3及び図4に示した各マッチングパターンとのパターン
マッチングの結果、孤立黒画素またはそれに隣接する白
画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、あるい
は、細線黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれに
も該当しない注目画素(不一致画素)に対応する分割パ
ターンとして、図5(a)及び(b)の各パターンを記
憶している。
【0041】図5(a)は、不一致の黒画素に対応する
分割パターン1、2及び3の3つの分割パターンを示し
ている。分割パターン1、2及び3は、基本的には、主
走査方向に分割された黒子画素を、画素中央に配置する
ことで構成される。ただし、分割パターン1は黒比率が
75%、分割パターン2は黒比率が50%、分割パター
ン3は黒比率が25%である点が異なる。
【0042】図5(b)は、不一致の白画素に対応する
分割パターンを示している。その不一致白画素に対応す
る分割パターンは、白比率100%の白子画素で構成さ
れる。つまり、不一致の白画素は、実質的にはそのまま
記録される。
【0043】このように、画像出力装置100に入力さ
れた画像の各画素を注目画素として、パターンマッチン
グ部3においてパターンテーブル部4に記憶された図
2、3、または4に例示したようなパターン群を参照し
て注目画素の属性を判定し、位相制御処理部5が、パタ
ーンマッチング部3からの注目画素の属性の判定結果に
応じて、パターンテーブル部4から対応する分割パター
ンを読み出して、その読みだした分割パターンに応じ
て、プロッタ6に出力する記録信号を位相制御すること
でプロッタ6により画像が記録されるが、そのプロッタ
6により記録出力される画像例について、図6、図7、
図8及び図9に示す。
【0044】図6は、同図(a)に示す孤立黒画素を含
む入力画像が、同図(b)、(c)または(d)の出力
画像に示すように、当該孤立黒画素の記録された画像に
おける面積を実質的に広げるように、周辺の各白画素
が、主走査方向に分割された黒子画素が孤立黒画素に近
い側に配置される構成の分割パターンに変換されている
様を示している。これにより、記録された画像において
孤立黒画素がかすれてしまうのを防ぐことができる。
【0045】また、同図(b)は、黒比率が75%の分
割パターン1の場合を示し、同図(c)は、黒比率が5
0%の分割パターン2の場合を示し、同図(d)は、黒
比率が25%の分割パターン3の場合を示している。同
図(b)、(c)おび(d)を比較してわかるように、
分割パターン1の同図(b)の場合が、孤立黒画素の記
録された画像における面積を実質的に広げる度合いが最
も大きく、分割パターン3の同図(d)の場合が、その
度合いが最も小さく、分割パターン2の同図(c)の場
合が、それらの中間の度合いになっている。
【0046】図7は、同図(a)に示す孤立白画素を含
む入力画像が、同図(b)、(c)または(d)の出力
画像に示すように、当該孤立白画素の記録された画像に
おける面積を実質的に広げるように、周辺の各黒画素
が、主走査方向に分割された白子画素が孤立白画素に近
い側に配置される構成の分割パターンに変換されている
様を示している。これにより、黒画素や黒子画素に対応
して記録される黒ドットが大きめでも、記録された画像
において孤立白画素かつぶれてしまうのを防ぐことがで
きる。
【0047】また、同図(b)は、白比率が25%(黒
比率が75%)の分割パターン1の場合を示し、同図
(c)は、白比率が50%(黒比率が50%)の分割パ
ターン2の場合を示し、同図(d)は、白比率が75%
(黒比率が25%)の分割パターン3の場合を示してい
る。同図(b)、(c)おび(d)を比較してわかるよ
うに、分割パターン1の同図(b)の場合が、孤立白画
素の記録された画像における面積を実質的に広げる度合
いが最も小さく、分割パターン3の同図(d)の場合
が、その度合いが最も大きく、分割パターン2の同図
(c)の場合が、それらの中間の度合いになっている。
【0048】図8は、同図(a)に示す細線黒画素の連
なりを含む入力画像が、同図(b)、(c)または
(d)の出力画像に示すように、当該細線黒画素の記録
された画像における面積を実質的に広げるように、すな
わち、細線の幅を実質的に広げるように、周辺の各白画
素が、主走査方向に分割された黒子画素が細線黒画素に
近い側に配置される構成の分割パターンに変換されてい
る様を示している。これにより、記録された画像におい
て細線がかすれてしまうのを防ぐことができる。
【0049】また、同図(b)は、黒比率が75%の分
割パターン1の場合を示し、同図(c)は、黒比率が5
0%の分割パターン2の場合を示し、同図(d)は、黒
比率が25%の分割パターン3の場合を示している。同
図(b)、(c)おび(d)を比較してわかるように、
分割パターン1の同図(b)の場合が、細線黒画素の記
録された画像における面積を実質的に広げる度合いが最
も大きく、分割パターン3の同図(d)の場合が、その
度合いが最も小さく、分割パターン2の同図(c)の場
合が、それらの中間の度合いになっている。
【0050】図9は、同図(a)に示す白画素と黒画素
とが交互に出現するような、各画素が、孤立黒画素また
はそれに隣接する白画素でもなく、孤立白画素またはそ
れに隣接する黒画素でもなく、細線黒画素またはそれに
隣接する白画素でもない、市松模様の入力画像が、同図
(b)、(c)または(d)の出力画像に示すように、
黒画素の記録された画像における面積を実質的に狭める
ように、各黒画素が主走査方向に分割された黒子画素が
画素中央に配置される構成の分割パターンに変換されて
いる様を示している。これにより、記録された画像にお
いて誤差拡散処理された擬似中間調部分のように、白画
素と黒画素が交互に出現する頻度の高い領域での黒画素
のつぶれを防止でき、階調性を忠実に再現した画像記録
が可能となる。
【0051】また、同図(b)は、黒比率が75%の分
割パターン1の場合を示し、同図(c)は、黒比率が5
0%の分割パターン2の場合を示し、同図(d)は、黒
比率が25%の分割パターン3の場合を示している。同
図(b)、(c)おび(d)を比較してわかるように、
分割パターン1の同図(b)の場合が、パターンマッチ
ング不一致の黒画素の記録された画像における面積を実
質的に狭める度合いが最も小さく、分割パターン3の同
図(d)の場合が、その度合いが最も大きく、分割パタ
ーン2の同図(c)の場合が、それらの中間の度合いに
なっている。
【0052】以上説明した処理により、孤立黒画素のか
すれを防止し、孤立白画素のつぶれを防止し、細線のか
すれを防止し、さらに、擬似中間調画像の画質を維持し
た画像記録が可能となるが、さらに、注目画素が、孤立
黒画素に隣接する白画素である場合、孤立白画素に隣接
する黒画素である場合または細線黒画素に隣接する白画
素である場合、あるいは、注目画素が、孤立黒画素また
はそれに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣接
する黒画素あるいは細線黒画素またはそれに隣接する白
画素のいずれでもないと判定された、不一致の黒画素で
ある場合のそれぞれの場合に対応する分割パターンとし
て、パターンテーブル部4が記憶している、図2
(b)、図3(b)、図4(b)及び図5(a)に示し
たような分割パターン1、2及び3のうちのいずれか
を、位相制御処理部5が読み出す分割パターンとして選
択することで、入力画像の特性の変化や、プロッタ6の
記録特性の違いや変動に対応することが可能となる。
【0053】具体的には、画像出力装置100が組み込
まれた本体装置からの選択信号に応じて、パターンテー
ブル部4が、図2(b)、図3(b)、図4(b)及び
図5(a)に示したような分割パターン1、2及び3の
うちのいずれかを選択することで、図6ないし図9の各
図(b)、(c)及び(d)に示したように、孤立黒画
素、孤立白画素、細線黒画素、及び、不一致の黒画素
の、記録された画像における面積を実質的に可変にでき
る。したがって、プロッタ6から記録出力された画像を
確認したユーザやサービス要員による、前記本体装置の
操作パネルのキー操作等により入力された前記選択信号
により、入力画像の特性と、プロッタ6の記録特性の合
成である、記録された画像の特性を、所望の特性に調節
でき、入力画像の特性の変化や、プロッタ6の記録特性
の違いや変動によらず、安定した画像記録が可能とな
る。
【0054】また、パターンテーブル部4は、プロッタ
6のトナー残量が所定量以下になったことを、トナー残
量検出部7から出力されるトナー残量通知信号により知
った場合は、孤立黒画素に隣接する白画素、孤立白画素
に隣接する黒画素、細線黒画素に隣接する白画素、ある
いは、前記不一致の黒画素にそれぞれ対応する分割パタ
ーとして、選択信号により現在選択している分割パター
ンよりも、黒比率の高い分割パターンを選択する。
【0055】例えば、孤立白画素に隣接する白画素につ
いて、黒比率25%の分割パターン3を選択していた場
合は、黒比率50%の分割パターン2に選択しなおし、
孤立白画素に隣接する黒画素について、黒比率25%の
分割パターン3を選択していた場合は、黒比率50%の
分割パターン2に選択しなおし、細線黒画素に隣接する
白画素について、黒比率25%の分割パターン3を選択
していた場合は、黒比率50%の分割パターン2に選択
しなおし、前記不一致の黒画素について、黒比率25%
の分割パターン3を選択していた場合は、黒比率50%
の分割パターン2に選択しなおす。
【0056】これにより、トナー残量が残り少なくなる
にしたがって記録画像の濃度が低下する傾向を打ち消す
ことができ、トナー残量が少なくなっても、選択信号に
より選択されている現在の記録画像の特性を維持でき
る。
【0057】以上説明した図1に示す画像出力装置10
0では、注目画素が、孤立黒画素に隣接する白画素や、
孤立白画素に隣接する黒画素であるかの判定は、注目画
素が孤立黒画素、孤立白画素、細線黒画素またはそれに
隣接する白画素であるかの判定と同様に、単に、注目画
素の属性を判定するのみで、注目画素に隣接する孤立黒
画素や孤立白画素の孤立の程度までは判定していなかっ
た。
【0058】以下説明する図10に示す画像出力装置1
00は、注目画素が孤立黒画素に隣接する白画素や、孤
立白画素に隣接する黒画素であるか、のみならず、当該
注目画素が孤立黒画素に隣接する白画素や、孤立白画素
に隣接する黒画素である場合において、当該注目画素に
隣接する孤立黒画素や孤立白画素の孤立の程度をも判定
し、その判定結果に応じて、当該注目画素としての、孤
立黒画素に隣接する白画素や孤立白画素に隣接する黒画
素から変換する分割パターンを選択するものである。
【0059】具体的には、図10において、パターンテ
ーブル部4は、孤立黒画素に隣接する白画素、及び、孤
立白画素に隣接する黒画素をそれぞれ検出するためのマ
ッチングパターン群を、マッチングパターン1ないし3
の3つ記憶していると共に、それらマッチングパターン
1ないし3にそれぞれ対応する分割パターン1ないし3
を記憶してる。
【0060】孤立黒画素に隣接する白画素、及び、孤立
白画素に隣接する黒画素以外の、孤立黒画素、孤立白画
素、細線黒画素及びそれに隣接する白画素、並びに、前
記不一致の黒画素及び白画素の処理については、図1に
示した画像出力装置100と同様であるため、説明を省
略する。
【0061】図11に、孤立黒画素に隣接する白画素を
検出するための、マッチングパターンの一例を示す。同
図(a)は、当該孤立黒画素の孤立の程度が最も高い場
合に対応したマッチングパターン1を、同図(b)は、
当該孤立黒画素の孤立の程度が中程度の場合に対応した
マッチングパターン2を、同図(c)は、当該孤立黒画
素の孤立の程度が最も低い場合に対応したマッチングパ
ターン3を示している。
【0062】同図(a)のマッチングパターン1に示す
ように、5×5画素の中央の注目画素が白画素である場
合において、その5×5周辺画素のうちの4隅を除いた
画素の全てが、注目画素の左側の黒画素を除いて全て白
画素である場合、当該注目画素は、その左側の孤立黒画
素に隣接する白画素であると判定できる。その同図
(a)と比較して、同図(b)のマッチングパターン2
は、5×5画素の中央の注目画素が白画素であり、か
つ、注目画素の左側が黒画素である場合において、その
注目画素及び左側の黒画素を囲む白画素の範囲が狭くな
っている。その同図(b)と比較して、同図(c)のマ
ッチングパターン3は、5×5画素の中央の注目画素が
白画素であり、かつ、注目画素の左側が黒画素である場
合において、その注目画素及び左側の黒画素を囲む白画
素の範囲が狭くなっている。
【0063】したがって、注目画素が、同図(a)のマ
ッチングパターン1により、孤立黒画素に隣接する白画
素と判定された場合には、当該孤立黒画素の孤立の程度
は、最も高いと言え、同図(b)のマッチングパターン
2により、孤立黒画素に隣接する白画素と判定された場
合には、当該孤立黒画素の孤立の程度は、中程度と言
え、同図(c)のマッチングパターン3により、孤立黒
画素に隣接する白画素と判定された場合には、当該孤立
黒画素の孤立の程度は、最も低い言える。
【0064】なお、孤立黒画素に隣接する白画素を、当
該孤立黒画素の孤立の程度に応じて検出するためのマッ
チングパターンは、図11(a)、(b)または(c)
に示すパターンに限定されるものではなく、例えば、図
11(a)に示すマッチングパターン1において、例え
ば、注目画素の上のみ、右のみ、または下のみに黒画素
がある場合等も、注目画素は孤立黒画素に隣接する白画
素であって、当該孤立黒画素は、孤立の程度が比較的高
いと判定できる。図11(b)及び(c)についても同
様である。
【0065】また、図11(a)、(b)及び(c)に
は、それぞれ、注目画素の隣の孤立黒画素の孤立の程度
に対応する分割パターン1、2及び3の3つの分割パタ
ーンが示されている。孤立黒画素は、記録された画像に
おいて、かすれの防止のために大きめの黒ドットして記
録されるべきであるため、その孤立黒画素に隣接する白
画素に対応する分割パターン1、2及び3は、基本的に
は、主走査方向に分割された黒子画素を、孤立黒画素に
近い側に配置することで構成される。ただし、分割パタ
ーン1は黒比率が75%、分割パターン2は黒比率が5
0%、分割パターン3は黒比率が25%である点が異な
る。
【0066】つまり、図11(a)の場合、注目画素の
隣の孤立黒画素は、最も孤立の程度の高い孤立黒画素で
あり、記録された画像において、かすれの防止のために
比較的大きめの黒ドットして記録されるべきであるた
め、当該孤立黒画素に隣接する白画素である注目画素に
は、黒比率75%の黒子画素が対応している。同様に同
図(b)の場合には、注目画素の隣の孤立黒画素は、同
図(a)の場合と比較すれば、孤立の程度の低い孤立黒
画素であり、記録された画像において、同図(a)の場
合よりも比較的小さ目の黒ドットして記録されるべきで
あるため、当該孤立黒画素に隣接する白画素である注目
画素には、黒比率50%の黒子画素が対応している。同
様に同図(c)の場合には、注目画素の隣の孤立黒画素
は、同図(b)の場合と比較すれば、孤立の程度の低い
孤立黒画素であり、記録された画像において、同図
(b)の場合よりも比較的小さ目の黒ドットして記録さ
れるべきであるため、当該孤立黒画素に隣接する白画素
である注目画素には、黒比率25%の黒子画素が対応し
ている。
【0067】パターンマッチング部3が、マッチングパ
ターン1、2、3の順でパターンマッチング処理を行う
ことにより、孤立黒画素がまばらに存在する画像部分で
は、マッチングパターン1がマッチするが、孤立黒画素
同士の距離が小さくなるにつれてマッチングパターン1
はマッチしなくなり、順にマッチングパターン2、マッ
チングパターン3がマッチするようになり、さらに白画
素と黒画素が交互に出現するような画像部分では、いず
れのマッチングパターンもマッチしなくなる。
【0068】図12に、孤立白画素に隣接する黒画素を
検出するための、マッチングパターンの一例を示す。同
図(a)は、当該孤立白画素の孤立の程度が最も高い場
合に対応したマッチングパターン1を、同図(b)は、
当該孤立白画素の孤立の程度が中程度の場合に対応した
マッチングパターン2を、同図(c)は、当該孤立白画
素の孤立の程度が最も低い場合に対応したマッチングパ
ターン3を示している。
【0069】同図(a)のマッチングパターン1に示す
ように、5×5画素の中央の注目画素が黒画素である場
合において、その5×5周辺画素のうちの4隅を除いた
画素の全てが、注目画素の左側の白画素を除いて全て黒
画素である場合、当該注目画素は、その左側の孤立白画
素に隣接する黒画素であると判定できる。その同図
(a)と比較して、同図(b)のマッチングパターン2
は、5×5画素の中央の注目画素が黒画素であり、か
つ、注目画素の左側が白画素である場合において、その
注目画素及び左側の白画素を囲む黒画素の範囲が狭くな
っている。その同図(b)と比較して、同図(c)のマ
ッチングパターン3は、5×5画素の中央の注目画素が
黒画素であり、かつ、注目画素の左側が白画素である場
合において、その注目画素及び左側の白画素を囲む黒画
素の範囲が狭くなっている。
【0070】したがって、注目画素が、同図(a)のマ
ッチングパターン1により、孤立白画素に隣接する黒画
素と判定された場合には、当該孤立白画素の孤立の程度
は、最も高いと言え、同図(b)のマッチングパターン
2により、孤立白画素に隣接する黒画素と判定された場
合には、当該孤立白画素の孤立の程度は、中程度と言
え、同図(c)のマッチングパターン3により、孤立白
画素に隣接する黒画素と判定された場合には、当該孤立
白画素の孤立の程度は、最も低い言える。
【0071】なお、孤立白画素に隣接する黒画素を、当
該孤立白画素の孤立の程度に応じて検出するためのマッ
チングパターンは、図12(a)、(b)または(c)
に示すパターンに限定されるものではなく、例えば、図
12(a)に示すマッチングパターン1において、例え
ば、注目画素の上のみ、右のみ、または下のみに白画素
がある場合等も、注目画素は孤立白画素に隣接する黒画
素であって、当該孤立白画素は、孤立の程度が比較的高
いと判定できる。図12(b)及び(c)についても同
様である。
【0072】また、図12(a)、(b)及び(c)に
は、それぞれ、注目画素の隣の孤立白画素の孤立の程度
に対応する分割パターン1、2及び3の3つの分割パタ
ーンが示されている。孤立白画素は、記録された画像に
おいて、つぶれの防止のために大きめの面積の白領域と
して残されるべきであるため、その孤立白画素に隣接す
る黒画素に対応する分割パターン1、2及び3は、基本
的には、主走査方向に分割された白子画素を、孤立白画
素に近い側に配置することで構成される。ただし、分割
パターン1は白比率が75%、分割パターン2は白比率
が50%、分割パターン3は黒白率が25%である点が
異なる。
【0073】つまり、図12(a)の場合、注目画素の
隣の孤立白画素は、最も孤立の程度の高い孤立白画素で
あり、記録された画像において、かすれの防止のために
比較的大き目の面積の白領域として残されるべきである
ため、当該孤立白画素に隣接する黒画素である注目画素
には、白比率75%の白子画素が対応している。同様に
同図(b)の場合には、注目画素の隣の孤立白画素は、
同図(a)の場合と比較すれば、孤立の程度の低い孤立
白画素であり、記録された画像において、同図(a)の
場合よりも比較的小さ目の面積の白領域として残される
べきであるため、当該孤立白画素に隣接する白画素であ
る注目画素には、白比率50%の白子画素が対応してい
る。同様に同図(c)の場合には、注目画素の隣の孤立
白画素は、同図(b)の場合と比較すれば、孤立の程度
の低い孤立白画素であり、記録された画像において、同
図(b)の場合よりも比較的小さ目の面積の白領域とし
て残されるべきであるため、当該孤立白画素に隣接する
黒画素である注目画素には、白比率25%の白子画素が
対応している。
【0074】パターンマッチング部3が、マッチングパ
ターン1、2、3の順でパターンマッチング処理を行う
ことにより、孤立白画素がまばらに存在する画像部分で
は、マッチングパターン1がマッチするが、孤立白画素
同士の距離が小さくなるにつれてマッチングパターン1
はマッチしなくなり、順にマッチングパターン2、マッ
チングパターン3がマッチするようになり、さらに白画
素と黒画素が交互に出現するような画像部分では、いず
れのマッチングパターンもマッチしなくなる。
【0075】これにより、孤立の程度の高い孤立黒画素
程、記録された画像において、大きな黒ドットで記録さ
れることになると共に、孤立の程度の高い孤立白画素
程、記録された画像において、大きな面積の白領域とし
て残されることになるため、画素の粗密の状態に応じた
最適な画像記録が可能となる。
【0076】なお、以上説明した実施の形態において
は、パターンマッチングにおいて、注目画素を中心とす
る5×5周辺画素を参照する場合を例に取って説明した
が、本発明は、それ以外の周辺画素範囲を参照する場合
についても同様に適用可能であることはいうまでもな
い。
【0077】また、注目画素の属性が、孤立黒画素に隣
接する白画素、孤立白画素に隣接する黒画素、細線黒画
素に隣接する白画素、または、前記不一致の黒画素であ
る各場合に対応した分割パターンの、選択可能な黒比率
または白比率は、75%、50%、または、25%の3
通りに限らず、それより少なく、または、それより多段
階に設定してもよく、また、図10に示す画像出力装置
100において、孤立黒画素に隣接する白画素、また
は、孤立白画素に隣接する黒画素に対応する、当該孤立
黒画素または孤立白画素の孤立の程度に応じた各黒/白
比率の分割パターンについても、孤立黒画素、孤立白画
素、細線黒画素またはそれに隣接する白画素、あるい
は、前記不一致の黒画素と同様に、パターンテーブル部
4に入力される選択信号、または、トナー残量検出部7
からのトナー残量通知信号に応じて、複数段階の黒/白
比率の分割パターンのうちから選択可能とする構成とす
ることもでき、その場合、画素の粗密の状態に応じた最
適な画像記録と、記録された画像の特性を所望の特性に
調節することとを両立することができる利点がある。
【0078】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、前記分割
パターン決定手段は、少なくとも、前記注目画素が、前
記孤立黒画素に隣接する白画素である場合、孤立白画素
に隣接する黒画素である場合または細線黒画素に隣接す
る白画素である場合、あるいは、前記注目画素が前記孤
立黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素また
はそれに隣接する黒画素あるいは細線黒画素またはそれ
に隣接する白画素のいずれでもないと判定された黒画素
である場合のそれぞれの場合について、前記注目画素か
ら変換する前記分割パターンを複数種類用意しておき、
それら複数種類の分割パターンのうちのいずれか1つ
を、入力される分割パターン選択信号に応じて選択する
ため、孤立黒画素に隣接する白画素、孤立白画素に隣接
する黒画素、細線黒画素に隣接する白画素、及び、前記
孤立黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素ま
たはそれに隣接する黒画素あるいは細線黒画素またはそ
れに隣接する白画素のいずれでもないと判定された黒画
素のそれぞれについて、複数種類の分割パターンのうち
のいずれかを選択できる。これにより、孤立黒画素や孤
立白画素の、記録された画像における実質的な面積を複
数段階に設定できるようになる。また、細線黒画素の記
録された画像における実質的な面積を複数段階に設定で
きるため、記録された画像における細線の幅を複数段階
に設定できるようになる。したがって、記録すべき画像
に含まれる擬似中間調画像部分の階調性を忠実に再現
し、また、文字・線画領域のつぶれやかすれを防止した
画像記録を、当該記録すべき画像の特性の変化や、画像
記録手段の記録特性の違いや変動によらず、安定して行
うことができる効果が得られる。
【0079】請求項2に係る発明によれば、前記パター
ンテーブル記憶手段は、特に、前記孤立黒画素に隣接す
る白画素及び孤立白画素に隣接する黒画素については、
当該孤立黒画素及び孤立白画素のそれぞれの複数段階の
孤立の程度を区別して検出できるパターン群を記憶する
一方、前記パターンマッチング手段は、当該注目画素が
前記孤立黒画素に隣接する白画素または孤立白画素に隣
接する黒画素であった場合には、当該孤立黒画素または
孤立白画素の孤立の程度をも判定し、前記分割パターン
決定手段は、前記注目画素が前記孤立黒画素に隣接する
白画素である場合または孤立白画素に隣接する黒画素で
ある場合のそれぞれの場合について、前記注目画素から
変換する前記分割パターンを複数種類用意しておき、そ
れら複数種類の分割パターンのうちのいずれか1つを当
該孤立黒画素または孤立白画素の孤立の程度に応じて選
択するため、孤立黒画素や孤立白画素の孤立の程度に応
じて、それらに隣接する白画素または黒画素のそれぞれ
について、複数種類の分割パターンのうちのいずれかを
選択できる。これにより、孤立黒画素や孤立白画素の、
記録された画像における実質的な面積を、それらの孤立
画素の孤立の程度に応じて複数段階に設定できるように
なる。したがって、記録すべき画像に含まれる擬似中間
調画像部分の階調性を忠実に再現し、また、文字・線画
領域のつぶれやかすれを防止した画像記録を、当該記録
すべき画像の特性の変化、特に、誤差拡散処理等の2値
化処理の方式の違いによらず、安定して行うことができ
る効果が得られる。
【0080】請求項3に係る発明によれば、パターンテ
ーブル記憶手段は、特に、前記孤立黒画素に隣接する白
画素及び孤立白画素に隣接する黒画素については、当該
孤立黒画素及び孤立白画素のそれぞれの複数段階の孤立
の程度を区別して検出できるパターン群を記憶する一
方、前記パターンマッチング手段は、当該注目画素が前
記孤立黒画素に隣接する白画素または孤立白画素に隣接
する黒画素であった場合には、当該孤立黒画素または孤
立白画素の孤立の程度をも判定し、前記分割パターン決
定手段は、前記注目画素が前記孤立黒画素に隣接する白
画素である場合または孤立白画素に隣接する黒画素であ
る場合のそれぞれの場合について、前記注目画素から変
換する前記分割パターンを複数種類用意しておき、それ
ら複数種類の分割パターンのうちのいずれか1つを当該
孤立黒画素または孤立白画素の孤立の程度に応じて選択
すると共に、少なくとも、前記注目画素が、前記各孤立
の程度の孤立黒画素に隣接する白画素である場合、前記
各孤立の程度の孤立白画素に隣接する黒画素である場合
または細線黒画素に隣接する白画素である場合、あるい
は、前記注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接す
る白画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素ある
いは細線黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれで
もないと判定された黒画素である場合のそれぞれの場合
について、前記注目画素から変換する前記分割パターン
を複数種類用意しておき、それら複数種類の分割パター
ンのうちのいずれか1つを、入力される分割パターン選
択信号に応じて選択するため、孤立黒画素や孤立白画素
の孤立の程度に応じて、それらの孤立画素に隣接する白
画素または黒画素から変換される分割パターンとして選
択された分割パターンについても、入力される分割パタ
ーン選択信号に応じて複数種類の分割パターンのうちの
いずれかを選択できるため、請求項1と同様の効果と、
請求項2と同様の効果を併せて得ることができる。
【0081】請求項4に係る発明によれば、前記分割パ
ターン決定手段は、前記剤残量検出手段が、前記記録剤
の残量が所定量以下になったことを検出した場合は、前
記注目画素が、前記孤立黒画素に隣接する白画素である
場合、孤立白画素に隣接する黒画素である場合または細
線黒画素に隣接する白画素である場合、あるいは、前記
注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画
素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素あるいは細
線黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれでもない
と判定された黒画素である場合のそれぞれの場合につい
て複数種類用意している、前記注目画素から変換する前
記分割パターンの中から、前記分割パターン選択信号に
応じて選択していたものと比較して、黒比率の高いもの
を選択するため、前記画像記録手段が前記黒ドットを記
録紙に記録するために使用する記録剤の残量が所定量以
下になって、記録される画像の濃度が低下してしまう傾
向を打ち消すことができ、記録される画像の濃度を一定
に保つことができる利点がある。
【0082】請求項5に係る発明によれば、前記分割パ
ターン決定手段は、前記剤残量検出手段が、前記記録剤
の残量が所定量以下になったことを検出した場合は、前
記注目画素が、前記各孤立の程度の孤立黒画素に隣接す
る白画素である場合、前記各孤立の程度の孤立白画素に
隣接する黒画素である場合または細線黒画素に隣接する
白画素である場合、あるいは、前記注目画素が前記孤立
黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素または
それに隣接する黒画素あるいは細線黒画素またはそれに
隣接する白画素のいずれでもないと判定された黒画素で
ある場合のそれぞれの場合について複数種類用意してい
る、前記注目画素から変換する前記分割パターンの中か
ら、前記分割パターン選択信号に応じて選択していたも
のと比較して、黒比率の高いものを選択するため、前記
画像記録手段が前記黒ドットを記録紙に記録するために
使用する記録剤の残量が所定量以下になって、記録され
る画像の濃度が低下してしまう傾向を打ち消すことがで
き、記録される画像の濃度を一定に保つことができる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像入力部及び本発明の実施の形態に係る画像
出力装置のブロック構成を示す図である。
【図2】孤立黒画素とそれに対応する分割パターン、及
び、孤立黒画素に隣接する白画素とそれに対応する分割
パターンの一例を示す図である。
【図3】孤立白画素とそれに対応する分割パターン、及
び、孤立白画素に隣接する黒画素とそれに対応する分割
パターンの一例を示す図である。
【図4】細線黒画素とそれに対応する分割パターン、及
び、細線黒画素に隣接する白画素とそれに対応する分割
パターンの一例を示す図である。
【図5】パターンマッチング不一致黒画素とそれに対応
する分割パターン、及び、パターンマッチング不一致白
画素とそれに対応する分割パターンの一例を示す図であ
る。
【図6】孤立黒画素を含む入力画像と、その入力画像に
ついての、各分割パターン毎の出力画像との対比を示す
図である。
【図7】孤立白画素を含む入力画像と、その入力画像に
ついての、各分割パターン毎の出力画像との対比を示す
図である。
【図8】細線を含む入力画像と、その入力画像について
の、各分割パターン毎の出力画像との対比を示す図であ
る。
【図9】画素単位で市松模様の入力画像と、その入力画
像についての、各分割パターン毎の出力画像との対比を
示す図である。
【図10】画像入力部及び本発明の実施の形態に係る画
像出力装置の図1とは別のブロック構成を示す図であ
る。
【図11】孤立の程度の異なる各孤立黒画素に隣接する
白画素と、それらに対応する分割パターンの一例を示す
図である。
【図12】孤立の程度の異なる各孤立白画素に隣接する
黒画素と、それらに対応する分割パターンの一例を示す
図である。
【図13】従来の技術について説明するための図であ
る。
【図14】図13と共に、従来の技術について説明する
ための図である。
【図15】図13及び図14と共に従来の技術について
説明するための図である。
【図16】図13、図14及び図15と共に従来の技術
について説明するための図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 2値化処理部 3 パターンマッチング部 4 パターンテーブル部 5 位相制御処理部 6 プロッタ 7 トナー残量検出部 100 画像出力装置 200 画像入力部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される2値画像を構成する各画素の
    うちの黒画素に対応して所定の記録面積の黒ドットを記
    録紙に記録することにより前記入力される2値画像を記
    録出力する一方、前記入力される2値画像を構成する各
    画素を分割して前記所定の記録面積より小面積の黒ドッ
    トとして記録可能な画像記録手段を備えた画像出力装置
    において、 少なくとも、白画素領域中に孤立した黒画素である孤立
    黒画素及びそれに隣接する白画素、黒画素領域中に孤立
    した白画素である孤立白画素及びそれに隣接する黒画
    素、並びに、細線を構成する黒画素である細線黒画素及
    びそれに隣接する白画素をそれぞれ検出するためのパタ
    ーン群を記憶したパターンテーブル記憶手段と、前記入
    力される2値画像を構成する各画素を注目画素として、
    当該注目画素の所定範囲の周辺画素と前記パターンテー
    ブル記憶手段が記憶しているパターン群とを照合して、
    当該注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白
    画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、細線黒
    画素またはそれに隣接する白画素のいずれかであるか、
    あるいは、それらの画素以外の画素であるかを判定する
    パターンマッチング手段と、そのパターンマッチング手
    段により前記注目画素は前記孤立黒画素またはそれに隣
    接する白画素であると判定された場合は、当該注目画素
    としての孤立黒画素または孤立黒画素に隣接する白画素
    を、当該孤立黒画素の面積を実質的に広げる分割パター
    ンに変換し、前記注目画素が前記孤立白画素またはそれ
    に隣接する黒画素であると判定された場合は、当該注目
    画素としての孤立白画素または孤立白画素に隣接する黒
    画素を、当該孤立白画素の面積を実質的に広げる分割パ
    ターンに変換し、前記注目画素が前記細線黒画素または
    それに隣接する白画素であると判定された場合は、当該
    注目画素としての細線黒画素または細線黒画素に隣接す
    る白画素を、当該細線黒画素の面積を実質的に広げる分
    割パターンに変換し、前記注目画素が前記孤立黒画素ま
    たはそれに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣
    接する黒画素、あるいは、細線黒画素またはそれに隣接
    する白画素のいずれでもないと判定された場合におい
    て、当該注目画素が黒画素であるときは、当該注目画素
    を当該注目画素としての黒画素の面積を実質的に狭める
    分割パターンに変換し、それら変換した分割パターンを
    前記画像記録手段に出力する一方、少なくとも、前記注
    目画素が、前記孤立黒画素に隣接する白画素である場
    合、孤立白画素に隣接する黒画素である場合または細線
    黒画素に隣接する白画素である場合、あるいは、前記注
    目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画素、
    孤立白画素またはそれに隣接する黒画素あるいは細線黒
    画素またはそれに隣接する白画素のいずれでもないと判
    定された黒画素である場合のそれぞれの場合について、
    前記注目画素から変換する前記分割パターンを複数種類
    用意しておき、それら複数種類の分割パターンのうちの
    いずれか1つを、入力される分割パターン選択信号に応
    じて選択する分割パターン決定手段とを備え、前記画像
    記録手段は、前記分割パターン決定手段から出力された
    分割パターンに応じて画素分割した黒ドットを記録する
    ことで画像記録を行うことを特徴とする画像出力装置。
  2. 【請求項2】 入力される2値画像を構成する各画素の
    うちの黒画素に対応して所定の記録面積の黒ドットを記
    録紙に記録することにより前記入力される2値画像を記
    録出力する一方、前記入力される2値画像を構成する各
    画素を分割して前記所定の記録面積より小面積の黒ドッ
    トとして記録可能な画像記録手段を備えた画像出力装置
    において、 少なくとも、白画素領域中に孤立した黒画素である孤立
    黒画素及びそれに隣接する白画素、黒画素領域中に孤立
    した白画素である孤立白画素及びそれに隣接する黒画
    素、並びに、細線を構成する黒画素である細線黒画素及
    びそれに隣接する白画素をそれぞれ検出するためのパタ
    ーン群を記憶し、特に、前記孤立黒画素に隣接する白画
    素及び孤立白画素に隣接する黒画素については、当該孤
    立黒画素及び孤立白画素のそれぞれの複数段階の孤立の
    程度を区別して検出できるパターン群を記憶したパター
    ンテーブル記憶手段と、前記入力される2値画像を構成
    する各画素を注目画素として、当該注目画素の所定範囲
    の周辺画素と前記パターンテーブル記憶手段が記憶して
    いるパターン群とを照合して、当該注目画素が前記孤立
    黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素または
    それに隣接する黒画素、細線黒画素またはそれに隣接す
    る白画素のいずれかであるか、あるいは、それらの画素
    以外の画素であるかを判定すると共に、当該注目画素が
    前記孤立黒画素に隣接する白画素または孤立白画素に隣
    接する黒画素であった場合には、当該孤立黒画素または
    孤立白画素の孤立の程度をも判定するパターンマッチン
    グ手段と、そのパターンマッチング手段により前記注目
    画素は前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画素であ
    ると判定された場合は、当該注目画素としての孤立黒画
    素または孤立黒画素に隣接する白画素を、当該孤立黒画
    素の面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記
    注目画素が前記孤立白画素またはそれに隣接する黒画素
    であると判定された場合は、当該注目画素としての孤立
    白画素または孤立白画素に隣接する黒画素を、当該孤立
    白画素の面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、
    前記注目画素が前記細線黒画素またはそれに隣接する白
    画素であると判定された場合は、当該注目画素としての
    細線黒画素または細線黒画素に隣接する白画素を、当該
    細線黒画素の面積を実質的に広げる分割パターンに変換
    し、前記注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接す
    る白画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、あ
    るいは、細線黒画素またはそれに隣接する白画素のいず
    れでもないと判定された場合において、当該注目画素が
    黒画素であるときは、当該注目画素を当該注目画素とし
    ての黒画素の面積を実質的に狭める分割パターンに変換
    し、それら変換した分割パターンを前記画像記録手段に
    出力する一方、前記注目画素が前記孤立黒画素に隣接す
    る白画素である場合または孤立白画素に隣接する黒画素
    である場合のそれぞれの場合について、前記注目画素か
    ら変換する前記分割パターンを複数種類用意しておき、
    それら複数種類の分割パターンのうちのいずれか1つを
    当該孤立黒画素または孤立白画素の孤立の程度に応じて
    選択する分割パターン決定手段とを備え、前記画像記録
    手段は、前記分割パターン決定手段から出力された分割
    パターンに応じて画素分割した黒ドットを記録すること
    で画像記録を行うことを特徴とする画像出力装置。
  3. 【請求項3】 入力される2値画像を構成する各画素の
    うちの黒画素に対応して所定の記録面積の黒ドットを記
    録紙に記録することにより前記入力される2値画像を記
    録出力する一方、前記入力される2値画像を構成する各
    画素を分割して前記所定の記録面積より小面積の黒ドッ
    トとして記録可能な画像記録手段を備えた画像出力装置
    において、 少なくとも、白画素領域中に孤立した黒画素である孤立
    黒画素及びそれに隣接する白画素、黒画素領域中に孤立
    した白画素である孤立白画素及びそれに隣接する黒画
    素、並びに、細線を構成する黒画素である細線黒画素及
    びそれに隣接する白画素をそれぞれ検出するためのパタ
    ーン群を記憶し、特に、前記孤立黒画素に隣接する白画
    素及び孤立白画素に隣接する黒画素については、当該孤
    立黒画素及び孤立白画素のそれぞれの複数段階の孤立の
    程度を区別して検出できるパターン群を記憶したパター
    ンテーブル記憶手段と、前記入力される2値画像を構成
    する各画素を注目画素として、当該注目画素の所定範囲
    の周辺画素と前記パターンテーブル記憶手段が記憶して
    いるパターン群とを照合して、当該注目画素が前記孤立
    黒画素またはそれに隣接する白画素、孤立白画素または
    それに隣接する黒画素、細線黒画素またはそれに隣接す
    る白画素のいずれかであるか、あるいは、それらの画素
    以外の画素であるかを判定すると共に、当該注目画素が
    前記孤立黒画素に隣接する白画素または孤立白画素に隣
    接する黒画素であった場合には、当該孤立黒画素または
    孤立白画素の孤立の程度をも判定するパターンマッチン
    グ手段と、そのパターンマッチング手段により前記注目
    画素は前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画素であ
    ると判定された場合は、当該注目画素としての孤立黒画
    素または孤立黒画素に隣接する白画素を、当該孤立黒画
    素の面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、前記
    注目画素が前記孤立白画素またはそれに隣接する黒画素
    であると判定された場合は、当該注目画素としての孤立
    白画素または孤立白画素に隣接する黒画素を、当該孤立
    白画素の面積を実質的に広げる分割パターンに変換し、
    前記注目画素が前記細線黒画素またはそれに隣接する白
    画素であると判定された場合は、当該注目画素としての
    細線黒画素または細線黒画素に隣接する白画素を、当該
    細線黒画素の面積を実質的に広げる分割パターンに変換
    し、前記注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接す
    る白画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素、あ
    るいは、細線黒画素またはそれに隣接する白画素のいず
    れでもないと判定された場合において、当該注目画素が
    黒画素であるときは、当該注目画素を当該注目画素とし
    ての黒画素の面積を実質的に狭める分割パターンに変換
    し、それら変換した分割パターンを前記画像記録手段に
    出力する一方、前記注目画素が前記孤立黒画素に隣接す
    る白画素である場合または孤立白画素に隣接する黒画素
    である場合のそれぞれの場合について、前記注目画素か
    ら変換する前記分割パターンを複数種類用意しておき、
    それら複数種類の分割パターンのうちのいずれか1つを
    当該孤立黒画素または孤立白画素の孤立の程度に応じて
    選択すると共に、少なくとも、前記注目画素が、前記各
    孤立の程度の孤立黒画素に隣接する白画素である場合、
    前記各孤立の程度の孤立白画素に隣接する黒画素である
    場合または細線黒画素に隣接する白画素である場合、あ
    るいは、前記注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣
    接する白画素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素
    あるいは細線黒画素またはそれに隣接する白画素のいず
    れでもないと判定された黒画素である場合のそれぞれの
    場合について、前記注目画素から変換する前記分割パタ
    ーンを複数種類用意しておき、それら複数種類の分割パ
    ターンのうちのいずれか1つを、入力される分割パター
    ン選択信号に応じて選択する分割パターン決定手段とを
    備え、前記画像記録手段は、前記分割パターン決定手段
    から出力された分割パターンに応じて画素分割した黒ド
    ットを記録することで画像記録を行うことを特徴とする
    画像出力装置。
  4. 【請求項4】 前記画像記録手段が前記黒ドットを記録
    紙に記録するために使用する記録剤の残量が所定量以下
    になったことを検出する記録剤残量検出手段を更に備え
    る一方、前記分割パターン決定手段は、前記剤残量検出
    手段が、前記記録剤の残量が所定量以下になったことを
    検出した場合は、前記注目画素が、前記孤立黒画素に隣
    接する白画素である場合、孤立白画素に隣接する黒画素
    である場合または細線黒画素に隣接する白画素である場
    合、あるいは、前記注目画素が前記孤立黒画素またはそ
    れに隣接する白画素、孤立白画素またはそれに隣接する
    黒画素あるいは細線黒画素またはそれに隣接する白画素
    のいずれでもないと判定された黒画素である場合のそれ
    ぞれの場合について複数種類用意している、前記注目画
    素から変換する前記分割パターンの中から、前記分割パ
    ターン選択信号に応じて選択していたものと比較して、
    黒比率の高いものを選択することを特徴とする請求項1
    記載の画像出力装置。
  5. 【請求項5】 前記画像記録手段が前記黒ドットを記録
    紙に記録するために使用する記録剤の残量が所定量以下
    になったことを検出する記録剤残量検出手段を更に備え
    る一方、前記分割パターン決定手段は、前記剤残量検出
    手段が、前記記録剤の残量が所定量以下になったことを
    検出した場合は、前記注目画素が、前記各孤立の程度の
    孤立黒画素に隣接する白画素である場合、前記各孤立の
    程度の孤立白画素に隣接する黒画素である場合または細
    線黒画素に隣接する白画素である場合、あるいは、前記
    注目画素が前記孤立黒画素またはそれに隣接する白画
    素、孤立白画素またはそれに隣接する黒画素あるいは細
    線黒画素またはそれに隣接する白画素のいずれでもない
    と判定された黒画素である場合のそれぞれの場合につい
    て複数種類用意している、前記注目画素から変換する前
    記分割パターンの中から、前記分割パターン選択信号に
    応じて選択していたものと比較して、黒比率の高いもの
    を選択することを特徴とする請求項3記載の画像出力装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006150656A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2009056647A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Canon Inc カラー画像形成装置
JP2015229288A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成方法

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