JPH06268744A - 警備装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非常時などの際に警備センターを介さずに災
害発見場所から最も近くにいる警備員が所持する携帯電
話機に直接連絡することができる移動体通信により警備
装置を得る。 【構成】 移動体通信において、各無線機がサポートす
るサービスゾーンの位置関係をゾーン情報格納部２２に
収集し、かつゾーン内に位置する携帯電話機の情報を携
帯機情報格納部２１に格納する。災害発見者から発呼要
求があった場合、ゾーン／携帯機情報検索部２３によっ
てサービスゾーンの位置関係及びゾーン内に位置する携
帯電話機の情報を検索し、発呼者から最も近くに位置す
る携帯電話機を探し、自動的に発呼端子と接続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、携帯電話機端末及び
サービスゾーンの情報を管理することにより発信端末と
最も近い位置に存在する携帯電話機に自動接続する移動
体通信を用いた警備装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図６は、特開昭６４−８４９９６号公報
に開示された従来の移動体通信システムの構成を示す図
である。

【０００３】移動体通信システムは、図６に示すよう
に、構内交換器３１を有しており、構内交換器３１に
は、一般電話機３７及び無線機３８ａ，３８ｂ，３８ｃ
が接続されている。そして、無線機３８ａ，３８ｂ，３
８ｃのそれぞのサービスゾーン４０ａ，４０ｂ，４０ｃ
内には、無線機３８ａ，３８ｂ，３８ｃに無線により接
続された携帯電話機３９ａ，３９ｂ，３９ｃが存在して
いる。

【０００４】また、構内交換器３１は、一般電話機３７
を接続するための加入者回路３５と、無線機３８ａ，３
８ｂ，３８ｃをそれぞれ接続して各無線機３８ａ，３８
ｂ，３８ｃの監視制御と各無線機を通して各携帯電話機
３９ａ，３９ｂ，３９ｃと送受される音声信号及び制御
信号の送受を行う無線機インタフェース回路３６ａ，３
６ｂ，３６ｃと、時分割スイッチ網３３と、各部を制御
する主制御部３２と、局線トランク３４ａ，３４ｂ，３
４ｃとを備えている。

【０００５】次に動作について説明する。

【０００６】各携帯電話機３９ａ，３９ｂ，３９ｃは周
期的に構内交換機３１の主制御部３２との間で無線機３
８ａ，３８ｂ，３８ｃと無線機インタフェース回路３６
ａ，３６ｂ，３６ｃを介して自端末の位置を登録する信
号のやり取りを行い、これによって主制御部１では各携
帯電話機３９ａ，３９ｂ，３９ｃが無線機３８ａ，３８
ｂ，３８ｃのどのサービスゾーン内にいるかを常に認識
している。

【０００７】次に、このシステムを非常用の警備装置に
使用した場合の動作について説明する。固定電話機３７
を警備センターの電話とし、携帯電話機３９ａ，３９ｂ
は警備員、携帯電話機３９ｃは管理者がそれぞれ携帯す
るものとする。

【０００８】火災などが発生し、これを携帯電話機３９
ｃを携帯する管理者が発見した場合、管理者は携帯電話
機３９ｃにより警備センターの電話機３７に連絡する。
そして、警備センターでは火災の発生場所等の状況を発
見者である管理者に対して携帯電話機３９ｃにより問い
合わせを行う。

【０００９】この際の通話は、主制御部３２により接続
相手先が認識された後、無線機３８ｃ、無線機インタフ
ェース回路３６ｃ、時分割スイッチ回路網３３、加入者
回路３５を介して行われる。その後、警備センターでは
同報あるいは個別に各警備員に対して連絡を行い、状況
説明、対処方法を通知する。この際の通話は、上記の位
置登録情報により主制御部３２で各携帯電話機の所在を
検索し、該当する無線機インタフェース回路、無線機を
介して時分割スイッチ回路網３３により発信者である警
備センターの電話機との接続を行う。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】従来の移動体通信を用
いた警備装置は、以上のように構成されているので、非
常時等の連絡に常に警備センターを介して通話する必要
があり、連絡、対応が遅くなるという問題点があった。
特に、警備センターの電話がビジー状態の場合は、通話
が不可能になるという問題点があった。

【００１１】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、非常時などの際に警備センター
を介さずに災害発見場所から最も近くにいる警備員が所
持する携帯電話機に直接連絡することができる移動体通
信により警備装置を得ることを目的としている。

【００１２】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明に係
る警備装置は、移動体通信の各サービスゾーン内に存在
する携帯電話機の情報を登録する携帯器情報格納部と、
サービスゾーンの位置関係を格納するゾーン情報格納部
と、移動体通信の各サービスゾーン内に存在する携帯電
話機の情報及びサービスゾーンの位置関係を格納するゾ
ーン／携帯機情報登録部と、移動体通信の各サービスゾ
ーン内に存在する携帯電話機の情報及びサービスゾーン
の位置関係情報を検索するゾーン／携帯機情報検索部
と、ゾーン／携帯機情報登録部及びゾーン／携帯機情報
検索部を制御する情報制御部と、を構内交換機内に備え
ることを特徴とするものである。

【００１３】請求項２記載の発明に係る警備装置は、移
動体通信の各サービスゾーン内に存在する携帯電話機の
情報を登録する携帯器情報格納部と、サービスゾーンの
位置関係を格納するゾーン情報格納部と、移動体通信の
各サービスゾーン内に存在する携帯電話機の情報及びサ
ービスゾーンの位置関係を格納するゾーン／携帯機情報
登録部と、移動体通信の各サービスゾーン内に存在する
携帯電話機の情報及びサービスゾーンの位置関係情報を
検索するゾーン／携帯機情報検索部と、ゾーン／携帯機
情報登録部及びゾーン／携帯機情報検索部を制御する情
報制御部と、緊急時の番号を登録する警備番号登録部
と、を無線機内に備えることを特徴とするものである。

【００１４】

【作用】この発明における警備装置は、移動体通信の各
サービスゾーン内に存在する携帯電話機の情報を携帯器
情報格納部に登録し、サービスゾーンの位置関係をゾー
ン情報格納部に格納し、移動体通信の各サービスゾーン
内に存在する携帯電話機の情報及びサービスゾーンの位
置関係をゾーン／携帯機情報登録部に格納し、非常時通
話と判定された場合、発信者から最も近くに存在する警
備員が所持する携帯電話機をゾーン／携帯機情報検索部
により携帯電話機の情報及びサービスゾーンの位置関係
情報から検索し、その携帯電話機に着信させる。

【００１５】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。

【００１６】実施例１．図１は、本発明に係る移動体通
信を用いた警備装置の構成を示す図である。

【００１７】移動体通信システムは、図１に示すよう
に、構内交換器１を有しており、構内交換器１には、一
般電話機７及び無線機８ａ，８ｂが接続されている。そ
して、無線機８ａ，８ｂのそれぞのサービスゾーン１０
ａ，１０ｂ内には、無線機８ａ，８ｂに無線により接続
された携帯電話機９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄが存在してい
る。

【００１８】また、構内交換器１は、構内交換器１内で
回線接続の制御などを行う主制御部２と、物理的に各回
線の接続／切断を行う時分割スイッチ網３と、局線との
インタフェースを司る局線トランク４ａ，４ｂ，４ｃ
と、一般電話機７とのインタフェースを司る加入者回路
５と、無線インタフェースを司る無線機インタフェース
回路６ａ，６ｂと、を備えている。

【００１９】そして、主制御部２は、図２に詳示するよ
うに、移動体通信の各サービスゾーン内に存在する携帯
電話機９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄの情報すなわち各無線機
のサービスゾーン内にどの携帯電話機が存在するかとい
う情報を登録する携帯器情報格納部２１と、各サービス
ゾーン１０ａ，１０ｂの位置関係を格納するゾーン情報
格納部２２と、移動体通信の各サービスゾーン１０ａ，
１０ｂ内に存在する携帯電話機９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄ
の情報及びサービスゾーン１０ａ，１０ｂの位置関係を
格納するゾーン／携帯機情報登録部２４と、移動体通信
の各サービスゾーン１０ａ，１０ｂ内に存在する携帯電
話機９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄの情報及びサービスゾーン
１０ａ，１０ｂの位置関係情報を検索するゾーン／携帯
機情報検索部２３と、ゾーン／携帯機情報登録部２４及
びゾーン／携帯機情報検索部２３を制御する情報制御部
２５と、緊急時の番号を登録する警備番号登録部２６と
を備えている。

【００２０】図３は、ゾーン情報格納部２２の内部フォ
ーマットを示す図である。

【００２１】この内部フォーマットは、各サービスゾー
ン１０ａ，１０ｂに対する隣接ゾーン数、各隣接ゾーン
の情報エリアとからなっている。

【００２２】図４は、携帯機情報格納部２１の内部フォ
ーマットを示す図である。

【００２３】この内部フォーマットは、各サービスゾー
ン１０ａ，１０ｂに対する収容携帯機数、各収容携帯機
の情報エリアとからなっている。

【００２４】次に、本実施例の作用について説明する。

【００２５】構内交換器１の回路構成、システム構成な
どで構成される局データの中に予め各サービスゾーン１
０ａ，１０ｂの位置関係を示すデータを作成する。これ
は、例えば、サービスゾーン１０ａに隣接するサービス
ゾーンは１０ｂであるというように各サービスゾーンの
隣接関係を示すものである。構内交換器１の立ち上げ時
に、情報制御部２５により立ち上げのシーケンスとして
ゾーン／携帯機情報登録部２４に処理要求を出し、ゾー
ン／携帯機情報登録部２４でゾーン情報格納部２２に図
４に示すフォーマットでデータを登録する。

【００２６】また、同様の動作により緊急時の仮想的な
連絡先番号を警備番号登録部２６に格納する。

【００２７】そして、構内交換器１の立ち上げ後、サー
ビスが開始され、携帯電話機９ａがサービスゾーン１０
ａからサービスゾーン１０ｂに移動した場合、無線機８
ｂ及び無線機インタフェース回路６ｂを介して主制御部
２とメッセージのやり取りを行い、自端末である携帯電
話機９ａがサービスゾーン１０ｂにいることを主制御部
２に伝える。それから、主制御部２では、携帯電話機９
ａの位置が変わったことを認識すると、ゾーン／携帯機
情報登録部２４に処理要求を出し、ゾーン／携帯機情報
登録部２４のサービスゾーン１０ａ，１０ｂの部分のデ
ータを書き替える。この処理により、主制御部２では、
常に各サービスゾーン１０ａ，１０ｂ内に存在する携帯
電話機のＩＤ等を認識する。

【００２８】次に、警備装置として本システムを利用し
た場合について図５のフローチャートに沿って説明す
る。

【００２９】一般電話機７を警備センターの電話、携帯
電話機９ａ，９ｂ，９ｃを警備員が携帯し、携帯電話機
９ｄを管理者が携帯するものとする。

【００３０】管理者が火災を発見した場合、携帯電話機
９ｄから警備番号を入力して発呼信号を発信し、この発
呼信号は、無線機８ｂ及び無線機インタフェース回路６
ｂを介して主制御部２に送られる（ステップ１）。そし
て、主制御部２は、受けた番号が警備番号か、一般の加
入者電話番号かを認識するため警備番号格納部２６を検
索し（ステップ２）、受信した警備番号が警備番号格納
部２６に登録されていた場合、情報制御部２５は、接続
要求を出した無線機インタフェース回路の番号及び無線
機の番号を問い合わせる。

【００３１】それから、受信した警備番号より発信者の
サービスゾーンが１０ｂであることを認識すると（ステ
ップ３）、情報制御部２５は、ゾーン／携帯機情報検索
部２３に検索要求を出す。更に、要求を受けたゾーン／
携帯機情報検索部２３は、携帯機情報格納部２１を検索
して、サービスゾーン１０ｂ内にある携帯電話機を探す
（ステップ４）。そして、該当する携帯電話機が存在し
た場合（図１では携帯電話機９ｃが相当）ゾーン／携帯
機情報検索部２３はその携帯電話機の番号を情報制御部
２５に通知し、主制御部２は携帯電話機９ｄと携帯電話
機９ｃとを接続する（ステップ５）。

【００３２】また、同一ゾーン内に携帯電話機が存在し
ない場合、ゾーン／携帯機情報検索部２３は、ゾーン情
報格納部２３を検索し、サービスゾーン１０ｂに隣接す
るゾーンを探す（ステップ６）。そして、隣接ゾーンが
あった場合（図１ではサービスゾーン１０ａが相当）、
上記処理と同様にして携帯機情報格納部２１を検索し、
サービスゾーン１０ａ内に存在する携帯電話機を探す
（ステップ７）。サービスゾーン１０ａ内に携帯電話機
があった場合（図１では携帯電話機９ａ，９ｂ）、その
携帯電話機の番号を情報制御部２５に通知し、主制御部
２は携帯電話機９ｄと携帯電話機９ａとを接続する（ス
テップ８）。なお、携帯電話機９ａが話し中等で接続で
きない場合、第２候補である携帯電話機９ｂに携帯電話
機９ｄを接続する。

【００３３】更に、発呼者が存在するゾーンに隣接ゾー
ンが無かった場合、隣接ゾーンはあるがその隣接ゾーン
に携帯電話機が存在しない場合、または携帯電話機は存
在するが話し中などで接続できない場合、主制御部２は
発呼者の携帯する携帯電話機９ｄとセンターの電話機７
を接続する（ステップ９）。

【００３４】実施例２．上述実施例においては、携帯電
話機の情報を管理する携帯機情報登録部、携帯機情報格
納部、携帯機情報検索部及び警備番号格納部を構内交換
機１内の主制御部が備えていたが、これらを各サービス
ゾーン内に存在する無線機内に持つことにより警備番号
による発呼要求があった場合、当該無線機によってサー
ビスゾーン内に存在する携帯電話機の番号を検索し、構
内交換機１に通知することによって上記処理を行うこと
も可能である。

【００３５】実施例３．上述説明では、この発明を携帯
電話機による通信に用いたが、固定電話機において、携
帯電話機のサービスゾーンに対応するエリア単位、例え
ばビルのフロア単位に電話機の位置情報をデータとして
持つことにより固定電話機を対象とすることも可能であ
る。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、非常時通話と判定された場合、発信者から最も近く
に存在する警備員が所持する携帯電話機をゾーン／携帯
機情報検索部により携帯電話機の情報及びサービスゾー
ンの位置関係情報から検索し、その携帯電話機に着信さ
せるように構成したので、警備センターを仲介すること
無く、発呼者端末に最も近いところにある携帯電話機に
自動的に接続し、迅速な対応をすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る移動体通信を用いた警備装置の構
成を示す図である。

【図２】本発明に係る主制御部の構成を示すブロック図
である。

【図３】本発明に係るゾーン情報格納部の内部フォーマ
ットを示す図である。

【図４】本発明に係る携帯機情報格納部の内部フォーマ
ットを示す図である。

【図５】本発明の警備装置の動作を示すフローチャート
である。

【図６】従来の移動体通信の構成を示す図である。

【符号の説明】

１ 構内交換器 ２ 主制御部 ７ 一般電話機 ８ 無線機 ９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄ 携帯電話機 １０ａ，１０ｂ サービスゾーン ２１ 携帯機情報格納部 ２２ ゾーン情報格納部 ２３ ゾーン／携帯機情報検索部 ２４ ゾーン／携帯機情報登録部 ２５ 情報制御部 ２６ 警備番号格納部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動体通信の複数のサービスゾーン内の
   それぞれに存在する携帯電話機を有する警備装置におい
   て、 移動体通信の各サービスゾーン内に存在する携帯電話機
   の情報を登録する携帯器情報格納部と、 サービスゾーンの位置関係を格納するゾーン情報格納部
   と、 移動体通信の各サービスゾーン内に存在する携帯電話機
   の情報及びサービスゾーンの位置関係を格納するゾーン
   ／携帯機情報登録部と、 移動体通信の各サービスゾーン内に存在する携帯電話機
   の情報及びサービスゾーンの位置関係情報を検索するゾ
   ーン／携帯機情報検索部と、 ゾーン／携帯機情報登録部及びゾーン／携帯機情報検索
   部を制御する情報制御部と、 を構内交換機内に備えることを特徴とする警備装置。
2. 【請求項２】 移動体通信の複数のサービスゾーン内の
   それぞれに存在する携帯電話機と、携帯電話機を無線に
   より構内交換機に接続する無線機とを有する警備装置に
   おいて、 移動体通信の各サービスゾーン内に存在する携帯電話機
   の情報を登録する携帯器情報格納部と、 サービスゾーンの位置関係を格納するゾーン情報格納部
   と、 移動体通信の各サービスゾーン内に存在する携帯電話機
   の情報及びサービスゾーンの位置関係を格納するゾーン
   ／携帯機情報登録部と、 移動体通信の各サービスゾーン内に存在する携帯電話機
   の情報及びサービスゾーンの位置関係情報を検索するゾ
   ーン／携帯機情報検索部と、 ゾーン／携帯機情報登録部及びゾーン／携帯機情報検索
   部を制御する情報制御部と、 緊急時の番号を登録する警備番号登録部と、 を無線機内に備えることを特徴とする警備装置。