JPH06268541A - 複数周波数の信号強度表示機能付き受信機 - Google Patents

複数周波数の信号強度表示機能付き受信機

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JPH06268541A
JPH06268541A JP5051958A JP5195893A JPH06268541A JP H06268541 A JPH06268541 A JP H06268541A JP 5051958 A JP5051958 A JP 5051958A JP 5195893 A JP5195893 A JP 5195893A JP H06268541 A JPH06268541 A JP H06268541A
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陽一 歳田
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年秀 黒田
Kazuyuki Nakayama
和幸 中山
Tomotsugu Tagi
智嗣 夛木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来例に比較して回路構成が簡単であって、
製造コストが安価である、1系統の受信回路を用いて複
数周波数の信号強度を表示する複数周波数の信号強度機
能付き受信機を提供する。 【構成】 高周波信号を所定の受信周波数で受信する1
系統の受信回路を備えた受信機において、受信周波数を
任意に設定された切り換え順序で選択的に切り換えて複
数の受信周波数の信号強度を検出しかつ記憶する検出記
憶回路と、記憶した複数の受信周波数の信号強度を上記
切り換え順序に対応して複数の表示部に表示する表示装
置と、受信された少なくとも1つの受信周波数の高周波
信号を復調する復調回路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の周波数の信号強
度を表示する高周波通信のための受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来例のスペクトラム表示機能付
き無線受信機を示す。図2において、アンテナ100で
受信された高周波信号は高周波増幅器(以下、RF増幅
器という。)101を介して混合器102に入力された
後、局部発振器103によって発生される局部発振信号
と混合されて所定の中間周波信号(以下、IF信号とい
う。)に周波数変換される。このIF信号は、中間周波
増幅器(以下、IF増幅器という。)104を介してF
M復調器105に入力されてFM復調された後、復調後
の低周波信号が低周波増幅器(以下、AF増幅器とい
う。)106を介してスピーカ107に出力される。ま
た、IF増幅器104から出力されるIF信号は検波回
路108によって包絡線検波された後、信号レベルメー
タ109に出力され、これによって、受信された高周波
信号の信号レベルが当該信号レベルメータ109に表示
される。
【0003】一方、IF信号は混合器110に入力され
た後、掃引局部発振器111によって所定の掃引周波数
幅で発生された掃引局部発振信号と混合されて、上記掃
引周波数幅を有する掃引IF信号に周波数変換される。
この掃引IF信号は、スロープIF増幅器112を介し
て検波回路113で包絡線検波され、その検波信号がC
RTディスプレイ114の垂直軸の入力端子に入力され
る。さらに、掃引局部発振器111から出力される掃引
局部発振信号は、PLL回路を含む水平掃引信号発生器
115に入力され、当該発生器115は入力される掃引
局部発振信号に同期したCRTディスプレイ114のた
めの水平掃引信号を発生して、CRTディスプレイ11
4の水平軸の入力端子に入力される。これによって、C
RTディスプレイ114において、受信された高周波信
号の中心周波数を中心として上記所定の掃引周波数幅で
の、アンテナ100で受信される信号に関する周波数ス
ペクトラムが表示される。
【0004】従って、符号110乃至115の回路及び
装置は周波数スペクトラムを表示するための、いわゆる
スペクトラムアナライザを構成しており、受信された高
周波信号に含まれる被変調波の低周波信号をスピーカ1
07で聞きながら、当該高周波信号の周波数とその近傍
の周波数の信号に関する周波数スペクトラムを観測する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のスペクトラム表示機能付き無線受信機においては、R
F増幅器101からIF増幅器104までの第1の受信
周波数の高周波信号を受信する本来の信号受信回路と、
RF増幅器101からスコープIF増幅器112までの
別の局部発振器111を含む掃引される第2の受信周波
数の高周波信号を受信するスペクトラム表示のための受
信回路との、第1と第2の受信周波数を受信する2系統
の受信回路を備えているので、回路が複雑であって製造
コストが高価であるという問題点があった。
【0006】また、従来例のスペクトラム表示機能付き
無線受信機においては、局部発振器111と局部発振器
115とが連携動作するので、混合器102の出力信号
と連続的に隣接した周波数の信号強度の観測は可能であ
るが、離散的に設定した複数の周波数の信号強度を観測
することは不可能であった。
【0007】本発明の目的は以上の問題点を解決し、本
来の第1の受信回路と複数周波数の信号強度表示のため
の第2の受信回路とを共用した1系統の受信回路を用い
て、複数周波数の信号強度を表示することができ、従来
例に比較して回路構成が簡単であって製造コストが安価
である複数周波数の信号強度表示機能付き受信機を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の複数周波数の信号強度表示機能付き受信機は、高周
波信号を所定の受信周波数で受信する1系統の受信手段
と、上記受信手段の受信周波数を任意に設定された切り
換え順序で選択的に切り換えて上記受信手段によって受
信された複数の受信周波数の信号強度を検出しかつ記憶
する検出記憶手段と、複数の表示部を有し、上記記憶し
た複数の受信周波数の信号強度を上記切り換え順序に対
応してそれぞれ上記複数の表示部に表示する表示手段
と、上記受信手段によって受信された少なくとも1つの
受信周波数の高周波信号を復調する復調手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の複数周波数の信号強
度表示機能付き受信機は、請求項1記載の受信機におい
て、上記検出記憶手段は、所定のステップ周波数で上記
受信周波数を昇順又は降順で切り換えることを特徴とす
る。
【0010】さらに、請求項3記載の複数周波数の信号
強度表示機能付き受信機は、請求項1記載の受信機にお
いて、上記高周波信号の複数の受信周波数をチャンネル
番号に対応して予め記憶する周波数記憶手段をさらに備
え、上記所定の切り換え順序は上記チャンネル番号を用
いて指定された順序であることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の複数周波数の信号強度表示
機能付き受信機は、請求項1、2又は3記載の受信機に
おいて、上記検出記憶手段の動作と上記復調手段の動作
とを時分割に行うように制御する制御手段と、上記受信
手段によって受信された高周波信号の信号強度に応じて
上記時分割の動作時間の割合を変更する変更手段とをさ
らに備えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項5記載の複数周波数の信号強
度表示機能付き受信機は、請求項1、2、3又は4記載
の受信機において、上記検出記憶手段の動作と上記復調
手段の動作とを時分割に行うように制御する制御手段
と、上記制御手段が制御する上記復調手段の動作時間を
予め設定する設定手段とをさらに備えたことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】以上のように構成することにより、請求項1記
載の受信機においては、上記検出記憶手段は、上記受信
手段の受信周波数任意に設定された切り換え順序で選択
的に切り換えて上記受信手段によって受信された複数の
受信周波数の信号強度を検出しかつ記憶し、次いで、上
記表示手段は、複数の表示部を有し、上記記憶した複数
の受信周波数の信号強度を上記切り換え順序に対応して
それぞれ上記複数の表示部に表示する。一方、上記復調
手段は、上記受信手段によって受信された少なくとも1
つの受信周波数の高周波信号を復調する。これによっ
て、1系統の受信手段を用いて、実質的に復調手段の出
力をモニタしながら、上記表示手段の複数の表示部にお
いて、複数の受信周波数の信号強度が上記切り換え順序
に対応してそれぞれ表示される。
【0014】また、請求項2記載の受信機においては、
上記検出記憶手段は、所定のステップ周波数で上記受信
周波数を昇順又は降順で切り換える。これによって、上
記表示手段の複数の表示部において、複数の受信周波数
の信号強度が上記切り換え順序に対応して、すなわち上
記ステップ周波数の間隔で例えば並置されそれぞれ表示
される。
【0015】さらに、請求項3記載の受信機において
は、上記高周波信号の複数の受信周波数をチャンネル番
号に対応して予め記憶する周波数記憶手段をさらに備
え、上記所定の切り換え順序は上記チャンネル番号を用
いて指定された順序である。これによって、上記表示手
段の複数の表示部において、複数の受信周波数の信号強
度が上記切り換え順序に対応して、すなわち上記チャン
ネル番号を用いて指定される順序でそれぞれ表示され
る。
【0016】また、請求項4記載の受信機においては、
上記制御手段は、上記検出記憶手段の動作と上記復調手
段の動作とを時分割に行うように制御する。ここで、上
記変更手段を用いて、上記受信手段によって受信された
高周波信号の信号強度に応じて上記時分割の動作時間の
割合を変更することができる。
【0017】さらに、請求項5記載の受信機において
は、上記制御手段は、上記検出記憶手段の動作と上記復
調手段の動作とを時分割に行うように制御する。ここ
で、上記設定手段を用いて、上記制御手段が制御する上
記復調手段の動作時間を予め設定することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて説明する。
【0019】図1は本発明に係る一実施例である「複数
周波数の信号レベル表示機能付き無線送受信機」のブロ
ック図である。本実施例の無線送受信機は、以下の動作
モードを有する。
【0020】(a)VFOモード/メモリチャンネルモ
ード 「VFOモード」とは、以下のようにして送受信周波数
を設定する動作モードである。ロータリエンコーダ31
のダイヤルを回して送受信周波数fset=fRを設定した
とき、VFO(Variable Frequency Oscillator:本実
施例において、具体的には、局部発振器4を指す。)を
用いて、上記設定された送受信周波数fRに対応する局
部発振周波数fLを有する局部発振信号を発生し、ここ
で、ロータリエンコーダ31のダイヤルを右回りで回転
したとき、予め設定されたステップ周波数Δf毎に局部
発振周波数fLが上昇方向で変化しこれによって送受信
周波数fRが変化する。また、ロータリエンコーダ31
のダイヤルを左回りで回転したとき、予め設定されたス
テップ周波数Δf毎に局部発振周波数fLが下降方向で
変化しこれによって送受信周波数fRが変化する。もし
くは、上記ロータリエンコーダ31のダイヤルを用いる
ことに代えて、テンキー32を用いて直接に送受信周波
数を入力したとき、上記入力された送受信周波数fR
対応する局部発振周波数fLを有する局部発振信号を局
部発振器4で発生し、送受信周波数fset=fRが設定さ
れる。
【0021】これに対して「メモリチャンネルモード」
は、複数の送受信周波数をMPU30内のメモリに各メ
モリチャンネル番号に対応させて予め記憶させ、ロータ
リエンコーダ31又はテンキー32を用いて1つのチャ
ンネル番号を指定することによりそれに対応する送受信
周波数fset=fRを設定する動作モードである。
【0022】(b)通常モード/サーチモード 「通常モード」とは、複数周波数の信号強度のレベル表
示を行わず、スピーカ13とマイクロホン21を用いて
送受信するための動作モードである。これに対して「サ
ーチモード」とは、液晶表示装置(以下、LCDとい
う。)60のマトリックス表示部61に複数周波数の受
信信号の信号レベル表示を行うための動作モードであ
る。なお、信号強度のレベルを単に信号レベルという。
【0023】(c)受信可能モード/受信不可能モード 上記サーチモードが設定されたときのみ有効な動作モー
ドであって、「受信可能モード」は、スピーカ13で受
信信号を受信することができる動作モードであり、一
方、「受信不可能モード」は、スピーカ13で受信信号
を受信することができないように設定された動作モード
である。
【0024】本実施例の複数周波数の信号レベル表示機
能付き無線送受信機は、IF増幅器6から出力されるI
F信号を検波回路19によって検波した後、アナログ/
デジタル変換器(以下、A/D変換器という。)20に
よってデジタルデータに変換して、変換データを信号レ
ベルデータSLDとしてマイクロプロセッシングユニッ
ト(以下、MPUという。)30に取り込むとともに、
サーチモードであって受信状態のとき局部発振器4の局
部発振周波数fLを順次変化させながら上記信号レベル
データSLDを取り込んでこれに対応するレベル表示デ
ータをVRAM40に書き込むことにより、送受信周波
数fRの高周波信号の被変調波の低周波信号をスピーカ
13で聞いて受信しながら、LCD60のマトリックス
表示部61に、送受信周波数fRの信号レベルを中心と
した複数周波数の信号レベルを表示することを特徴とす
る。
【0025】ここで、VFOモードでかつサーチモード
であるとき、複数周波数の信号レベル表示時のLCD6
0の横方向のステップ周波数は、当該無線送受信機にお
いて予め設定されたVFOモードのステップ周波数Δf
であり、本実施例においては、LCD60のマトリック
ス表示部61の向かって左から、周波数(fR−3Δ
f)、周波数(fR−2Δf)、周波数(fR−Δf)、
送受信周波数fR、周波数(fR+Δf)、周波数(fR
+2Δf)、及び周波数(fR+3Δf)の各信号レベ
ルが表示されることを特徴としている。一方、メモリチ
ャンネルモードでかつサーチモードであるとき、現在の
設定チャンネルがチャンネル番号mであるとき、本実施
例においては、LCD60のマトリックス表示部61の
向かって左から、チャンネル番号(m−3)の周波数、
チャンネル番号(m−2)の周波数、チャンネル番号
(m−1)の周波数、チャンネル番号mの周波数、チャ
ンネル番号(m+1)の周波数、チャンネル番号(m+
2)の周波数、チャンネル番号(m+3)の周波数の各
信号レベルが表示されることを特徴としている。
【0026】さらに、受信状態においては、サーチモー
ドにおいて上述のようにLCD60のマトリックス表示
部61に縦方向で変化する、7つの周波数の高周波信号
に関する信号レベルを示す複数周波数の信号レベル表示
を行う一方、通常モードにおいて当該マトリックス表示
部61の最も下側の2行7列の画素を用いて横方向で変
化する、受信中の高周波信号の信号レベルを表示するこ
とを特徴としている。
【0027】まず、図1の複数周波数の信号レベル表示
機能付き無線送受信機の構成について説明する。
【0028】図1において、受信状態においては、アン
テナ100で受信された高周波信号は送受信切り換えス
イッチ10の共通端子cとその接点aと、さらにRF増
幅器2を介して混合器3に入力され、局部発振器4によ
って発生される局部発振周波数fLを有する局部発振信
号と混合されて所定の中間周波数fIF(本実施例におい
て、fIF=fR−fLと設定される。)を有するIF信号
に周波数変換された後、IF信号のみを通過させる帯域
通過フィルタ(BPF)5とIF増幅器6とを介してリ
ミッタ増幅器7と検波回路19に入力される。ここで、
局部発振器4はPLL回路を含み、MPU30から出力
される局部発振周波数データDfLに基づいて局部発振
周波数fLを有する局部発振信号を発生して混合器3と
混合器24に出力する。また、送受信切り換えスイッチ
10は、MPU30から出力される送受信切り換え信号
(以下、TRSW信号という。)に基づいて接点a側又
は接点b側に選択的に切り換えられる。ここで、TRS
W信号がLレベルであるとき(フローチャートにおいて
は、MPU30内の制御データ“0”で示す。)切り換
えスイッチ10が接点a側に切り換えられて当該無線送
受信機が受信状態となる一方、TRSW信号がHレベル
であるとき(フローチャートにおいては、MPU30内
の制御データ“1”で示す。)切り換えスイッチ10が
接点b側に切り換えられて当該無線送受信機が送信状態
となる。
【0029】検波回路19に入力されたIF信号は包絡
線検波された後、A/D変換器20によってデジタルデ
ータに変換され、受信された高周波信号の信号レベルに
比例する信号レベルデータSLDはMPU30に入力さ
れて取り込まれる。一方、リミッタ増幅器7は入力され
たIF信号を所定の振幅レベルに振幅制限した後、FM
復調器8に出力する。FM復調器8は入力されたIF信
号をFM復調して、被変調波の低周波信号を取り出し、
低域通過フィルタ(LPF)9とスケルチスイッチ11
とAF増幅器12とを介してスピーカ13に出力する。
FM復調器8から出力され三角雑音を含み上記低周波信
号よりも高い周波数を有する信号は、高域通過フィルタ
(HPF)14とスケルチ調整用減衰器15と雑音増幅
器16とを介して検波回路17に入力される。検波回路
17は、FM復調器8から出力される雑音成分を検波し
て波形整形回路18に出力する。
【0030】波形整形回路18は、入力される雑音成分
を所定のしきい値レベルと比較することにより、雑音成
分がしきい値レベル以上であるとき、受信すべき被変調
波の信号を検出することができないと判断してHレベル
のSD(signal detection)信号をオアゲートOR1の
第1の入力端子を介してスケルチ信号(以下、SQ信号
という。)としてスケルチスイッチ11の制御端子に出
力して当該スケルチスイッチ11をオフとし、これによ
って、FM復調後の低周波信号をスピーカ13から出力
されることを防止する。なお、波形整形回路18から出
力されるSD信号はMPU30にも入力される。一方、
波形整形回路18は、雑音成分がしきい値レベル未満で
あるとき、雑音成分が十分に低いと判断してLレベルの
SD信号をオアゲートOR1の第1の入力端子を介して
スケルチスイッチ11の制御端子に出力して当該スケル
チスイッチ11をオンとし、これによって、FM復調後
の低周波信号をスピーカ13から出力させる。さらに、
MPU30は、後述するように強制的にスケルチスイッ
チ11をオフにするためのHレベルの強制スケルチ信号
(以下、ESQ信号という。)をオアゲートOR1の第
2の入力端子を介してスケルチスイッチ11の制御端子
に出力する。
【0031】なお、フローチャートにおいては、Hレベ
ルのESQ信号はMPU30内の制御データ“1”で示
し、LレベルのESQ信号はMPU30内の制御データ
“0”で示す。また、HレベルのSD信号についても同
様に示す。
【0032】一方、送信状態のとき、マイクロホン21
に入力された音声信号はAF増幅器22を介してFM変
調器23に入力された後、FM変調器23は所定の中間
周波周波数fIFを有するIF信号の搬送波信号を、入力
された音声信号でFM変調して、FM変調されたIF信
号を混合器24に出力し、混合器24は入力されたIF
信号と局部発振信号とを混合して、周波数fRに等しい
高周波の送信信号を発生して電力増幅器25と、送受信
切り換えスイッチ10の接点bと共通端子cとを介して
アンテナ1に出力して、当該送信信号を放射する。
【0033】MPU30は、当該無線送受信機の全体の
動作及びLCD60の表示動作を制御するための制御回
路であって、制御及び演算を行うCPUと、制御プログ
ラムとそれを実行するために必要なデータを格納したR
OMと、上記制御プログラムを実行するときのワークエ
リアとして用いられ、各種の信号及びフラグの現在のデ
ータを記憶するRAMとを備える。また、当該MPU3
0には、送受信周波数やメモリチャンネル番号を設定す
るためのロータリエンコーダ31と、送受信周波数やメ
モリチャンネル番号を直接に入力するとともに、後述す
る待機処理(ステップS246)における待機時間Tw
秒などの各種の制御の設定を行うためのテンキー32と
が接続される。ここで、ロータリエンコーダ31又はテ
ンキー32によって設定された送受信周波数は設定周波
数データfsetとして設定されてMPU30内のRAM
に記憶される。また、上記待機時間Tw秒についてもテ
ンキー32によって設定された後、同様にMPU30内
のRAMに格納される。
【0034】また、MPU30には、次の4つのスイッ
チを介してアースに接続される。 (a)PTT(Push To Talk)スイッチSW1:当該無
線送受信機を送信状態にして音声信号を送信するための
スイッチであり、オンされたときに送信状態となる。 (b)VFOモード/メモリチャンネルモード切り換え
スイッチSW2:VFOモードとメモリチャンネルモー
ドとを選択的に切り換えるスイッチであり、オンする毎
に、VFOモードとメモリチャンネルモードとが交互に
入れ替わる。 (c)通常モード/サーチモード切り換えスイッチSW
3:通常モードとサーチモードとを選択的に切り換える
スイッチであり、オンする毎に、通常モードとサーチモ
ードとが交互に入れ替わる。 (d)受信可能モード/受信不可能モード切り換えスイ
ッチSW4:サーチモードにおいてのみ有効なスイッチ
であって、受信可能モードと受信不可能モードとを選択
的に切り換えるスイッチであり、オンする毎に、受信可
能モードと受信不可能モードとが交互に入れ替わる。
【0035】図3は、LCD60においてすべての液晶
画素を表示させたときの正面図である。図3に示すよう
に、LCD60の上部中央部には、それぞれ矩形の液晶
画素であって4行7列のマトリックス形状で各液晶画素
LM00−LM63(図4参照。)が配置されたマトリ
ックス表示部61が設けられ、当該マトリックス表示部
61の最も下側の行の各液晶画素LM00−LM60の
直下近傍に、それぞれ横方向のライン形状であって複数
周波数の信号レベル表示時の表示位置と基準レベルを常
時示す基準指示用液晶画素が設けられる。一方、マトリ
ックス表示部61の中央上部の液晶画素LM33の上側
近傍に、下方向の矢印の形状を有する常時表示のセンタ
指示用液晶表示部63が設けられる。また、マトリック
ス表示部61の左側には、通常モードであってマトリッ
クス表示部61が示すレベルが受信信号レベル(受信状
態のとき)又は送信信号レベル(送信状態のとき)であ
ること示す「S/RF」液晶表示部64が形成され、ま
た、その直下に、メモリチャンネルモードであること示
す「M」液晶表示部65が形成され、その直下にメモリ
チャンネルモードときのメモリチャンネルを示す3桁の
7セグメント液晶表示部66が形成される。さらに、L
CD60の右下部には、送受信周波数fRを示す5桁の
7セグメント液晶表示部67が形成され、当該液晶表示
部67は2桁目と3桁目の間の下にデシマルポイントを
有する。
【0036】VRAM40は、MPU30に接続され、
マトリックス表示部61に表示する28個の画素データ
を格納するビデオRAMであって、VRAM40の出力
端子はLCDドライバ50を介してLCD60のマトリ
ックス表示部61に接続される。従って、VRAM40
に画素データが格納されたとき、それに応じてLCDド
ライバ50によってマトリックス表示部61にリアルタ
イムで液晶表示される。図4は図3のLCDのマトリッ
クス表示部60の液晶画素と、画素データを格納するV
RAM40のアドレスとの関係を示す正面図である。図
4に示すように、28個の液晶画素LM00−LM63
にそれぞれ、4進数2桁表示で「00」−「63」のア
ドレスが付与される。
【0037】レジスタ41は、MPU41に接続され、
液晶表示64,65を表示するための2ビット画素デー
タDsmを格納する2ビットでのレジスタであって、レ
ジスタ41の出力端子はLCDドライバ51を介してL
CD60の液晶表示部64,65に接続される。従っ
て、レジスタ41に画素データDsmが格納されたと
き、それに応じてLCDドライバ51によって液晶表示
部64,65に液晶表示される。ここで、画素データD
smの1ビット目は液晶表示部64を表示するか否かを
示すデータであって、画素データDsmの2ビット目は
液晶表示部65を表示するか否かを示すデータである。
【0038】レジスタ42は、MPU41に接続され、
液晶表示部66を表示するためのメモリチャンネル番号
データDmを格納するレジスタであって、レジスタ42
の出力端子はLCDドライバ52を介してLCD60の
液晶表示部66に接続される。従って、レジスタ42に
画素データDmが格納されたとき、それに応じてLCD
ドライバ52によって液晶表示部66に液晶表示され
る。また、レジスタ43は、MPU41に接続され、液
晶表示部67を表示するための送受信周波数データDf
CLを格納するレジスタであって、レジスタ43の出力端
子はLCDドライバ52を介してLCD60の液晶表示
部67に接続される。従って、レジスタ43に画素デー
タDfCLが格納されたとき、それに応じてLCDドライ
バ53によって液晶表示部67に液晶表示される。
【0039】MPU30内のRAMに格納される各種の
フラグは以下の通りである。 (a)FS2:VFOモードのときFS2=0となり、
メモリチャンネルモードのときFS2=1となる。 (b)FS3:通常モードのときFS3=0となり、サ
ーチモードのときFS3=1となる。 (c)FS4:受信可能モードのときFS4=0とな
り、受信不可能モードのときFS3=1となる。
【0040】図7は図1の無線送受信機のCPUによっ
て実行されるメインルーチンのフローチャートである。
【0041】図7において、ステップS1において、ま
ず初期化処理が行われる。すなわち、LレベルのTRS
W信号が出力されて受信状態となり、(433MHz−
IF)の周波数が局部発振周波数データDfLとして設
定される。また、各フラグFS2,FS3,FS4が0
にリセットされ、LレベルのESQ信号が出力され、画
素データDsmに「10」が設定されて格納される。次
いで、ステップS2においてキー入力処理(図8参
照。)が実行された後、ステップS3においてフラグF
S2が1であるか否かが判断される。もしFS2=1で
あるときステップS4においてメモリチャンネルモード
処理が実行された後、ステップS2に戻る。一方、FS
2=0のとき、ステップS5においてVFOモード処理
(図9参照。)が実行された後、ステップS2に戻る。
【0042】図8は図7のキー入力処理(ステップS
2)のサブルーチンのフローチャートであり、当該キー
入力処理は、(a)ステップS21からステップS24
までのフラグFS2の設定処理と、(b)ステップS3
1からステップS34までのフラグFS3の設定処理
と、(c)ステップS40からステップS44までのフ
ラグFS4の設定処理と、(d)ステップS51の周波
数データの設定処理と、(e)ステップS52のその他
のキー入力処理と、から構成される。
【0043】図8において、ステップS21においてス
イッチSW2がオンされたか否かが判断され、オンされ
ていないとき、ステップS31に進む一方、オンされた
ときステップS22においてフラグFS2が1であるか
否かが判断される。ここで、フラグFS2=1のときス
テップS23においてフラグFS2が0にリセットされ
た後ステップS31に進む一方、フラグFS2=0のと
きステップS24においてフラグFS2が1にセットさ
れた後ステップS31に進む。
【0044】次いで、ステップS31においてスイッチ
SW3がオンされたか否かが判断され、オンされていな
いとき、ステップS40に進む一方、オンされたときス
テップS32においてフラグFS3が1であるか否かが
判断される。ここで、フラグFS3=1のときステップ
S33においてフラグFS3が0にリセットされた後ス
テップS40に進む一方、フラグFS3=0のときステ
ップS34においてフラグFS3が1にセットされた後
ステップS40に進む。
【0045】次いで、ステップS40においてフラグF
S3が1であるか否かが判断され、すなわちサーチモー
ドのときのみステップS41乃至S44の処理を有効に
するためサーチモードであるか否かが判断され、FS3
=1のときステップS41に進む一方、FS3=0のと
きステップS51に進む。さらに、ステップS41にお
いてスイッチSW4がオンされたか否かが判断され、オ
ンされていないとき、ステップS51に進む一方、オン
されたときステップS42においてフラグFS4が1で
あるか否かが判断される。ここで、フラグFS4=1の
ときステップS43においてフラグFS4が0にリセッ
トされた後ステップS51に進む一方、フラグFS4=
0のときステップS44においてフラグFS4が1にセ
ットされた後ステップS51に進む。
【0046】次いで、ステップS51において、ロータ
リーエンコーダ31又はテンキー32を用いて設定され
た設定周波数データfsetが送受信周波数データDfCL
として設定され、周波数データ(DfCL−fIF)を局部
発振周波数データDfLとして設定され、当該局部発振
周波数データDfLが中心局部発振周波数データDfLO
として設定される。さらに、ステップS52において、
テンキー32を用いた待機時間Tw秒の設定などのその
他のキーについての入力処理が実行された後、リターン
する。
【0047】図9は図7のVFOモード処理(ステップ
S5)のサブルーチンのフローチャートである。
【0048】図9において、ステップS11において、
フラグFR3が1であるか否かが判断され、FS3=0
であるときサーチモードでないので、ステップS16に
進む一方、FS3=1であるときサーチモードであるの
で、ステップS12に進む。ステップS16において、
画素データDsmにデータ「10」を格納してLCD6
0に「M」液晶表示部65の液晶画素を表示し、次い
で、ステップS13においてノーマル処理(図10参
照。)を実行した後、リターンする。
【0049】ステップS12において、フラグFS4が
1であるか否かが判断され、FS4=1であるときステ
ップS18に進む一方、FS4=0のときステップS1
7に進む。ステップS17においては、画素データDs
mにデータ「00」を格納した後、サーチ受信可能処理
(図11乃至図13参照。)を実行した後、リターンす
る。一方、ステップS17においては、画素データDs
mにデータ「00」を格納した後、サーチ受信不可能処
理を実行した後、リターンする。
【0050】図10は図8のノーマル処理(ステップS
13)のサブルーチンのフローチャートである。
【0051】図10において、まず、ステップS101
においてPTTスイッチSW1がオンされているか否か
が判断され、オンされているときステップS102に進
んでHレベルのTRSW信号を出力して送受信切り換え
スイッチ10を接点b側に切り換えて送信状態とした
後、リターンする。一方、PTTスイッチSW1がオン
されていないときは(ステップS101においてN
O)、ステップS103においてLレベルのTRSW信
号を出力して送受信切り換えスイッチ10を接点a側に
切り換えて受信状態とした後、ステップS104におい
てA/D変換器20から出力される受信信号レベルデー
タSLDを検出して取り込み、ステップS105におい
てデータSLDを7レベルのデータに変換した後、ステ
ップS106においてその変換されたデータをVRAM
40のアドレス00,01,10,11,…,60,6
1に格納しかつ更新して、LCD60のマトリックス表
示部61の最も下側の2行分の14個の液晶画素LM0
0,LM01,LM10,LM11,LM20,LM2
1,LM30,LM31,LM40,LM41,LM5
0,LM51,LM60,LM61を用いて、左端を0
/7レベルとしかつ2行を同時に表示して横方向で信号
レベルを表示してリターンする。
【0052】例えば信号レベルが4/7であるとき、図
6に示すように、液晶画素LM00,LM01,LM1
0,LM11,LM20,LM21,LM30,LM3
1が表示され、信号レベルが7/7であるとき、すべて
の2行分の液晶画素LM00,LM01,LM10,L
M11,LM20,LM21,LM30,LM31,L
M40,LM41,LM50,LM51,LM60,L
M61が表示され、信号レベルが1/7であるとき、液
晶画素LM00,LM01が表示される。
【0053】なお、詳細説明は省略するが、当該ノーマ
ル処理及び他の処理において、送信状態のとき、電力増
幅器25の出力レベルを検出して、受信状態と同様に、
LCD60のマトリックス表示部61の最も下側の2行
分の14個の液晶画素LM00,LM01,LM10,
LM11,LM20,LM21,LM30,LM31,
LM40,LM41,LM50,LM51,LM60,
LM61を用いて、左端を0レベルとしかつ2行を同時
に表示して横方向で送信信号レベルが表示される。
【0054】図11乃至図13は図8のサーチ受信可能
処理のサブルーチンのフローチャートである。
【0055】図11において、まず、ステップS201
においてPTTスイッチSW1がオンされているか否か
が判断され、オンされているときステップS202に進
んでHレベルのTRSW信号を出力して送受信切り換え
スイッチ10を接点b側に切り換えて送信状態とした
後、リターンする。一方、PTTスイッチSW1がオン
されていないときは(ステップS201においてN
O)、ステップS203においてLレベルのTRSW信
号を出力して送受信切り換えスイッチ10を接点a側に
切り換えて受信状態とした後、ステップS204におい
てHレベルのESQ信号を出力してスケルチスイッチ1
1をオフとし、低周波信号のスピーカ13への出力を停
止する。
【0056】次いで、ステップS211において周波数
データ(DfLO−3Δf)を局部発振周波数データDf
Lとして設定し、ステップS212においてA/D変換
器20から出力される受信信号レベルデータSLDを検
出して取り込み、ステップS213においてデータSL
Dを4レベルのデータに変換した後、ステップS214
においてその変換されたデータをVRAM40のアドレ
ス00−03に格納しかつ更新して、LCD60のマト
リックス表示部61の1列分の4個の液晶画素LM00
−LM03を用いて、例えば図5に示すように、下端を
0/4レベルとして縦方向で信号レベルを表示する。こ
こで、例えば信号レベルが4/4であるとき、すべての
4個の液晶画素LM00−LM03を液晶表示し、信号
レベルが2/4のとき2個の液晶画素LM00−LM0
1を液晶表示する。
【0057】次いで、ステップS221において周波数
データ(DfLO−2Δf)を局部発振周波数データDf
Lとして設定し、ステップS222においてA/D変換
器20から出力される受信信号レベルデータSLDを検
出して取り込み、ステップS223においてデータSL
Dを4レベルのデータに変換した後、ステップS224
においてその変換されたデータをVRAM40のアドレ
ス10−13に格納しかつ更新して、LCD60のマト
リックス表示部61の1列分の4個の液晶画素LM10
−LM13を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向
で信号レベルを表示する。
【0058】次いで、ステップS231において周波数
データ(DfLO−Δf)を局部発振周波数データDfL
として設定し、ステップS232においてA/D変換器
20から出力される受信信号レベルデータSLDを検出
して取り込み、ステップS233においてデータSLD
を4レベルのデータに変換した後、ステップS234に
おいてその変換されたデータをVRAM40のアドレス
20−23に格納しかつ更新して、LCD60のマトリ
ックス表示部61の1列分の4個の液晶画素LM20−
LM23を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向で
信号レベルを表示して、図12のステップS240に進
む。
【0059】図12において、ステップS240におい
てLレベルのESQ信号を出力してスケルチスイッチ1
1をオフしてスピーカ13を用いて受信信号の被変調波
の低周波信号を受信可能な状態とし、かつ待機処理のた
めのMPU30内の計時タイマー(図示せず。)の計時
時間Twpを0秒にリセットして計時を開始させる。次
いで、ステップS241において中心局部発振周波数デ
ータDfLOを局部発振周波数データDfLに設定した
後、ステップS242に進む。ステップS242におい
ては、A/D変換器20から出力される受信信号レベル
データSLDを検出して取り込み、ステップS243に
おいてデータSLDを4レベルのデータに変換した後、
ステップS244においてその変換されたデータをVR
AM40のアドレス30−33に格納しかつ更新して、
LCD60のマトリックス表示部61の中央部の1列分
の4個の液晶画素LM30−LM33を用いて、下端を
0/4レベルとして縦方向で信号レベルを表示して、ス
テップS245においてSD信号がHレベルであるか否
かが判断される。SD信号がHレベルであるとき、すな
わち当該受信周波数で信号が無い場合は、ステップS2
46の待機時間の判断処理を実行することなく、図13
のステップS250に進む。一方、SD信号がLレベル
であるとき、すなわち当該受信周波数で信号が有る場合
は、ステップS246において待機処理のための待機時
間の判断を行う。すなわち、計時タイマーの計時時間T
wpが予め設定された待機時間Twを経過しているか否
かを判断する。経過していないときはステップS246
に戻って待機処理を実行しながら当該受信周波数のレベ
ル検出表示処理を実行する。一方、経過しているとき
は、図13のステップS250に進む。上記ステップS
244において表示される信号レベルが、現在受信して
いる信号の信号レベルを表示している。なお、上記ステ
ップS246からステップS242を介してステップS
246まで戻るループ処理においては、当該受信してい
る信号の信号レベルを所定の周期でリアルタイムに検出
かつ表示しながら、かつスケルチスイッチ11がオンで
あるので、設定された送受信周波数fR=fset=DfCL
の受信信号を受信してその被変調波の低周波信号をスピ
ーカ13で聞くことができる。なお、本発明は、これに
限らず、ステップS246において待機時間の判断を実
行せず、例えば待機時間Tw秒だけ待機するようにして
もよい。この場合、現在受信している信号レベルはリア
ルタイムに変化しない。
【0060】図13において、ステップS250におい
てHレベルのESQ信号を出力してスケルチスイッチ1
1をオフとし、低周波信号のスピーカ13への出力を停
止する。次いで、ステップS251において周波数デー
タ(DfLO+Δf)を局部発振周波数データDfLとし
て設定し、ステップS252においてA/D変換器20
から出力される受信信号レベルデータSLDを検出して
取り込み、ステップS253においてデータSLDを4
レベルのデータに変換した後、ステップS254におい
てその変換されたデータをVRAM40のアドレス40
−43に格納しかつ更新して、LCD60のマトリック
ス表示部61の1列分の4個の液晶画素LM40−LM
43を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向で信号
レベルを表示する。
【0061】次いで、ステップS261において周波数
データ(DfLO+2Δf)を局部発振周波数データDf
Lとして設定し、ステップS262においてA/D変換
器20から出力される受信信号レベルデータSLDを検
出して取り込み、ステップS263においてデータSL
Dを4レベルのデータに変換した後、ステップS264
においてその変換されたデータをVRAM40のアドレ
ス50−53に格納しかつ更新して、LCD60のマト
リックス表示部61の1列分の4個の液晶画素LM50
−LM53を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向
で信号レベルを表示する。
【0062】次いで、ステップS271において周波数
データ(DfLO+3Δf)を局部発振周波数データDf
Lとして設定し、ステップS272においてA/D変換
器20から出力される受信信号レベルデータSLDを検
出して取り込み、ステップS273においてデータSL
Dを4レベルのデータに変換した後、ステップS274
においてその変換されたデータをVRAM40のアドレ
ス60−63に格納しかつ更新して、LCD60のマト
リックス表示部61の1列分の4個の液晶画素LM60
−LM63を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向
で信号レベルを表示する。
【0063】なお、図9のサーチ受信不可能処理(ステ
ップS15)は、ステップS240においてLレベルで
なくHレベルのESQ信号を出力することを除いて、図
13乃至図15に示したサーチ受信処理(ステップS1
4)と同様である。これによって、サーチモードであっ
て受信不可能モードであるとき、サーチ受信可能処理と
同様に複数周波数の信号レベル表示を行うが、スピーカ
13を用いて受信信号の低周波信号を聞くことができな
いように構成される。
【0064】図14は図1の無線送受信機でVFOモー
ド、サーチモードでかつサーチ受信可能モードを設定し
SD信号がLレベルであって受信状態を繰り返した場合
における、複数周波数の信号レベル表示処理を中心とし
たサーチ受信処理(以下、サーチ受信処理という。)時
のタイミングチャートである。図14に示すように、当
該サーチ受信処理は、以下の処理群から構成され、スイ
ッチSW1乃至SW4を用いてモードを切り換えなけれ
ば、周期的に処理を繰り返す。
【0065】(a)メインルーチンのステップS2,S
3の処理を含むT0秒の処理500。 (b)ステップS211乃至S234の処理を含む設定
された送受信周波数fR=fset=DfCLよりも下側の3
つの周波数(以下、下側3周波数という。)の信号レベ
ルの検出表示処理を含むT1秒の処理501。ここで、
下側3周波数は、予め設定されたステップ周波数Δfだ
け互いに異なる周波数fR−3Δf、周波数fR−2Δ
f、周波数fR−Δfである。 (c)ステップS240乃至S245の処理を含む送受
信周波数fR=fset=DfCLの信号レベルの検出表示処
理を含むT2秒の処理502。 (d)ステップ246のTw秒の待機時間の判断処理
と、図14において図示していないが待機時間Tw秒が
経過するまでのステップS246からステップS242
を介してステップS246まで戻るループ処理と含む処
理503。当該処理503においては、上述のように、
現在受信している送受信周波数fR=fset=DfCLの受
信信号の信号レベルを所定の周期でリアルタイムで周期
的に検出かつ表示しており、操作者は当該信号レベルの
表示を見ながら被変調波の低周波信号をスピーカ13で
聞くことができる。 (e)ステップS250乃至S274の処理を含む設定
された送受信周波数fR=fset=DfCLよりも上側の3
つの周波数(以下、上側3周波数という。)の信号レベ
ルの検出表示処理を含むT3秒の処理504。ここで、
上側3周波数は、予め設定されたステップ周波数Δfだ
け互いに異なる周波数fR+Δf、周波数fR+2Δf、
周波数fR+3Δfである。
【0066】上記サーチ受信処理において、上記処理5
00乃至504が周期的に繰り返されたとき、ある1つ
の周波数のレベル検出表示処理を行っているときは他の
6つの周波数についての信号レベルは直前のレベル検出
表示処理においてVRAM40に格納されて表示されて
いるので、LCD60のマトリックス表示部61に、上
記上側3周波数と送受信周波数fRと上記下側3周波数
とを含む7つのすべての周波数についての信号レベルが
表示され、これによって、ステップ周波数Δfであって
最低周波数fR−3Δfから最高周波数fR+3Δfまで
の周波数帯域を含み受信帯域幅が6Δfである複数周波
数の信号レベルが表示される。また、例えば処理500
乃至502と処理504の時間(T0+T1+T2+T
3)秒をできるだけ小さくすかつ待機時間Tw秒を十分
に大きくすることによって、処理500乃至502と処
理504の時間(T0+T1+T2+T3)秒(当該処
理500乃至502と処理504においてはスケルチス
イッチ11がオフとされてスピーカ13から受信信号の
低周波信号が出力されない。)を除くほとんどの時間に
おいて、ステップS244乃至S246とにおいて送受
信周波数fRの受信信号の被変調波の低周波信号をスピ
ーカ13を用いて聞くことができる。
【0067】ここで、7つの周波数の信号レベルについ
ては、VRAM40に常時格納されているので、実質的
に、所望の送受信周波数fRの受信信号の被変調波の低
周波信号をスピーカ13を用いて聞きながら、マトリッ
クス表示部61に表示された複数周波数の信号レベルを
観測することができる。従って、現在設定されかつ受信
している送受信周波数fRの信号レベルとその近傍の6
つの周波数の各信号レベルを容易に観測することができ
る。
【0068】ここで、待機時間Twは操作者がその通信
状況に応じてテンキー32を用いて可変設定するように
構成してもよく、Twは好ましくは、10乃至30秒に
設定される。なお、本発明者の試作実験によれば、1つ
の周波数についてのレベル検出表示処理は0.01ミリ
秒以下におさえることができることを確認した。
【0069】なお、メモリチャンネルモード処理(ステ
ップS4)は次の処理を除いてVFO処理(ステップS
5)と同様に実行される。ここで、ロータリエンコーダ
31又はテンキー32を用いて予め設定されているチャ
ンネル番号が自然数mであるとし、そのときの送受信周
波数をfmとする。また、このとき設定周波数fsetは
fmに設定される。 (a)LCD60において「M」液晶表示部65が表示
される。 (b)ステップS211において周波数データ{DfLO
−f(m−3)}を局部発振周波数データDfLとして
設定される。 (c)ステップS221において周波数データ{DfLO
−f(m−2)}を局部発振周波数データDfLとして
設定される。 (d)ステップS231において周波数データ{DfLO
−f(m−1)}を局部発振周波数データDfLとして
設定される。 (e)ステップS251において周波数データ{DfLO
−f(m+1)}を局部発振周波数データDfLとして
設定される。 (f)ステップS261において周波数データ{DfLO
−f(m+2)}を局部発振周波数データDfLとして
設定される。 (g)ステップS271において周波数データ{DfLO
−f(m+3)}を局部発振周波数データDfLとして
設定される。
【0070】当該無線送受信機でメモリチャンネルモー
ド、サーチモードでかつサーチ受信可能モードを設定し
受信状態を繰り返した場合、ある1つの周波数のレベル
検出表示処理を行っているときは他の6つの周波数につ
いての信号レベルは直前のレベル検出表示処理において
VRAM40に格納されて表示されているので、LCD
60のマトリックス表示部61に、チャンネル番号(m
−3)から(m+3)までの7つのメモリチャンネルの
周波数についての信号レベルが表示され、これによっ
て、これら7つの信号レベルが表示される。従って、現
在設定され受信されているメモリチャンネルと、そのメ
モリチャンネルの番号の近傍の6つのメモリチャンネル
についての信号レベルを、周波数が互いに大きく離れて
いても容易に観測することができる。なお、以上の動作
モードにおいて、7つのチャンネル番号が昇順で並んだ
とき各信号レベルが表示されるが、当該表示するチャン
ネル番号は予め操作者が選択した7つのチャンネル番号
に対応する受信信号の信号レベルを表示するようにして
もよい。
【0071】以上説明したように、VFOモードとメモ
リチャンネルモードとにおいて、サーチモードであって
受信可能モードを選択することにより、1つの受信周波
数の高周波信号のみを受信する1系統の受信回路を用い
て、複数周波数の信号レベルを検出して記憶する処理
と、FM復調器8の出力をスピーカ13に出力する処理
とを時分割で行っており、実質的に、所望の送受信周波
数fRの受信信号の被変調波の低周波信号をスピーカ1
3を用いて聞きながら、マトリックス表示部61に表示
された7つの周波数の信号レベルを容易にかつ実質的に
同時に観測することができる。例えばVFOモードにお
いて、ステップ周波数を小さくすることによって、疑似
的にスペクトラムを表示させることができる。なお、上
記時分割の処理は、同時に行ってもよく、この場合、所
望の送受信周波数fRの受信信号以外の6つの周波数の
受信信号を受信するときにその信号レベルがスケルチレ
ベル以上であるときは、ブツブツという音を伴うが可能
である。
【0072】本実施例においては、図2の従来例のよう
に本来の信号受信回路とスペクトラム表示のための受信
回路との2系統の受信回路を備えず、前者の1系統の受
信回路のみを備えたので、図2の従来例やスペクトラム
アナライザを別に設ける場合に比較して、極めて回路構
成が簡単であって製造コストが安価である複数周波数の
信号レベル表示機能付きの無線送受信機を実現すること
ができる。
【0073】また、図2の従来例においては、スペクト
ラム表示のときの受信信号を測定するときの帯域幅は、
実質的にスコープIF増幅器112における帯域通過フ
ィルタの通過帯域幅で決定され、もし信号レベルメータ
109で表示される受信信号レベルと同一に設定したい
場合は、IF増幅器104内の帯域通過フィルタの帯域
幅をスコープIF増幅器112のそれと同一となるよう
に設定変更する必要がある。これに対して、本実施例に
おいては、同一の受信回路で処理しているので、当該設
定変更が不要であるとともに、現在受信している受信信
号の周波数の近傍に位置する複数の周波数(VFOモー
ドのとき)の信号レベルを、受信している受信信号と同
一の受信条件のもとで、LCD60のマトリックス表示
部61を見て容易に把握することができる。これによっ
て、容易に近傍の周波数における空きチャンネル又は使
用チャンネルを容易に見つけ出すことができる。前者の
空きチャンネルの把握は、特に都市部などほとんどのチ
ャンネルにおいてビジー状態となっている場合に有効で
あり、一方、使用チャンネルの把握は、特に都市部以外
の地域で使用しているチャンネルが極めて少ない場合に
有効である。
【0074】さらに、受信状態においては、サーチモー
ドにおいて上述のように、横方向の画素数が縦方向の画
素数よりも大きく設定されているので、LCD60のマ
トリックス表示部61に縦方向で変化する7つの周波数
の高周波信号に関する各信号レベルを表示する一方、通
常モードにおいて当該マトリックス表示部61の最も下
側の2行7列の画素を用いて横方向で変化する受信中の
高周波信号の信号レベルを、複数周波数の信号レベル表
示よりもステップ数が多いすなわちより高い信号レベル
のステップ数で表示することができる。
【0075】以上の実施例において、無線送受信機につ
いて述べているが、本発明はこれに限らず、高周波信号
を受信する、無線受信機、有線受信機又は有線送受信機
に適用できる。また、以上の実施例において、FM送受
信機の一例について述べているが、本発明はこれに限ら
ず、AM,SSB,FSKなどの任意の変調方式の送受
信機又は受信機に適用することができる。
【0076】以上の実施例において、LCD60におけ
る表示データを格納するメモリであるVRAM40とレ
ジスタ41,42,43は、MPU30とは別に設けら
れているが、これに限らず、これらのメモリを備えた1
チップマイクロプロセッサを用いてもよい。
【0077】以上の実施例において、設定された周波数
fsetで送信周波数と受信周波数は同一となるように設
定しているが、アマチュア無線などのレピータ運用のた
めに互いに所定の周波数だけ異なるように設定してもよ
い。
【0078】以上の実施例において、通常モードで信号
レベルをLCD60のマトリックス表示部61を用いて
横方向で表示し、サーチモードで信号レベルを当該マト
リックス表示部61を用いて縦方向で表示しているが、
これらの表示方向はこれに限定されず、例えばこれらの
表示方向を逆にしてもよい。
【0079】以上の実施例におけるメモリチャンネルモ
ード処理(ステップS4)において、複数のチャンネル
の受信信号の信号レベルを昇順で並置して表示している
が、これに限らず、降順で並置して表示してもよい。
【0080】以上の実施例において、通常モードにおい
て受信信号の信号レベルを横方向で変化するようにLC
D60のマトリックス表示部61に表示しているが、本
考案はこれに限らず、縦方向で変化するように表示する
ようにしてもよい。また、サーチモードにおいてスペク
トラムの各信号レベルを縦方向で変化するようにLCD
60のマトリックス表示部61に表示しているが、本発
明はこれに限らず、横方向で変化するように表示するよ
うにしてもよい。また、信号レベルの表示時とスペクト
ラムの表示時で、信号レベルの表示方向を変更してもよ
いし、変更せず同一方向で表示してもよい。
【0081】図8のステップS51において設定周波数
fset関係の設定処理を行っているが、設定周波数fset
が変更無き場合は、ステップS51の処理を行わないよ
うに構成してもよい。
【0082】図12において、ステップS245におい
ては受信信号の有無に応じて所定の時間Twの待機処理
(ステップS246参照。)を実行するか否かを判断し
ているが、受信信号の信号強度に応じて判断を行っても
よいし、当該ステップS245の処理を削除してもよ
い。この場合、SD信号の信号レベルにかかわらず、す
なわち受信信号の有無にかかわらず、ステップS246
の待機処理が実行される。
【0083】図12において、ステップS245でYE
Sのとき直接にステップS250に進んでいるが、これ
に限らず、予め設定される待機時間Twaだけ待機する
待機処理を実行してステップS250に進んでよい。
【0084】上記待機時間Tw及び/又は上記待機時間
Twaを変更することにより、1系統の受信回路を用い
て、複数周波数の信号レベルを検出して記憶する処理
と、FM復調器8の出力をスピーカ13に出力する処理
とを時分割で行うときの上記各処理の動作時間の割合を
変更することができる。
【0085】以上の実施例においては、局部発振器4は
PLL回路を用いて構成されているが、局部発振周波数
を変更して設定する動作時間を短縮するため、予め信号
波形のレベルを記憶するROMを用いて所定の局部発振
周波数を有する局部発振信号を発生するDDS回路を用
いてもよい。
【0086】以上の実施例において、SD信号がLレベ
ルのときステップS240乃至S246において1つの
受信周波数について信号レベルを検出しかつ記憶すると
ともに復調後の低周波信号をスピーカ13に出力してい
るが、これに限らず、複数の受信周波数について信号レ
ベルを順次検出しかつ記憶するとともに復調後の低周波
信号を順次スピーカ13に出力するように構成してもよ
い。
【0087】以上の実施例において、MPU30の外側
にオアゲートOR1を設けているが、MPU30の内部
処理のソフトウエアで実現してもよい。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
周波信号を所定の受信周波数で受信する1系統の受信手
段と、上記受信手段の受信周波数を任意に設定された切
り換え順序で選択的に切り換えて上記受信手段によって
受信された複数の受信周波数の信号強度を検出しかつ記
憶する検出記憶手段と、複数の表示部を有し、上記記憶
した複数の受信周波数の信号強度を上記切り換え順序に
対応してそれぞれ上記複数の表示部に表示する表示手段
と、上記受信手段によって受信された少なくとも1つの
受信周波数の高周波信号を復調する復調手段とを備えた
ので、高周波信号を所定の受信周波数で受信する1系統
の受信手段を用いて、実質的に復調手段の出力をモニタ
しながら、上記表示手段の複数の表示部において、複数
の受信周波数の信号強度を上記切り換え順序に対応して
それぞれ表示することができる。これによって、複数周
波数の信号強度を容易にかつ実質的に同時に観測するこ
とができる。
【0089】本発明では、1系統の受信手段のみを備え
るので、図2の従来例やスペクトラムアナライザを別に
設ける場合に比較して、極めて回路構成が簡単であって
製造コストが安価である複数周波数の信号強度表示機能
付き受信機を実現することができる。
【0090】また、図2の従来例においては、スペクト
ラム表示のときの受信信号を測定するときの帯域幅は、
実質的にスコープIF増幅器112における帯域通過フ
ィルタの通過帯域幅で決定され、もし信号レベルメータ
109で表示される受信信号レベルと同一に設定したい
場合は、IF増幅器104内の帯域通過フィルタの帯域
幅をスコープIF増幅器112のそれと同一となるよう
に設定変更する必要がある。これに対して、本発明にお
いては、同一の1系統の受信手段で処理しているので、
当該設定変更が不要であるとともに、例えば現在受信し
ている受信信号の周波数の近傍の周波数である複数周波
数の信号レベルを、受信している受信信号と同一の受信
条件のもとで、上記表示装置を見て容易に把握すること
ができる。これによって、容易に近傍の周波数における
空きチャンネル又は使用チャンネルを容易に見つけ出す
ことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例である複数周波数の信
号レベル表示機能付き無線送受信機のブロック図であ
る。
【図2】 従来例のスペクトラム表示機能付き無線受信
機のブロック図である。
【図3】 図1のLCDの正面図である。
【図4】 図3のLCDのマトリックス表示部の液晶画
素と、画素データを格納するVRAMのアドレスとの関
係を示す正面図である。
【図5】 図1の無線送受信機において、VFOモード
でかつサーチモードで複数周波数の信号レベルを表示さ
せたときの一例を示すLCDの正面図である。
【図6】 図1の無線送受信機において、VFOモード
でかつ通常モードで受信信号レベルを表示させたときの
一例を示すLCDの正面図である。
【図7】 図1の無線送受信機のCPUによって実行さ
れるメインルーチンのフローチャートである。
【図8】 図7のキー入力処理のサブルーチンのフロー
チャートである。
【図9】 図7のVFOモード処理のサブルーチンのフ
ローチャートである。
【図10】 図8のノーマル処理のサブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図11】 図8のサーチ受信可能処理のサブルーチン
のフローチャートの第1の部分である。
【図12】 図8のサーチ受信可能処理のサブルーチン
のフローチャートの第2の部分である。
【図13】 図8のサーチ受信可能処理のサブルーチン
のフローチャートの第3の部分である。
【図14】 図1の無線送受信機における複数周波数の
信号レベル表示処理を中心としたタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1…アンテナ、 2…RF増幅器、 3,24…混合器、 4…局部発振器、 5…IF帯域通過フィルタ、 6…IF増幅器、 8…FM復調器、 9…低域通過フィルタ、 10…送受信切り換えスイッチ、 11…スケルチスイッチ、 12…AF増幅器、 13…スピーカ、 14…高域通過フィルタ、 15…スケルチレベル調整用減衰器、 16…雑音増幅器、 17…検波回路、 18…波形整形回路、 19…検波回路、 20…A/D変換器、 30…MPU、 31…ロータリーエンコーダ、 32…テンキー、 40…VRAM、 41,42,43…レジスタ、 50,51,52,53…LCDドライバ、 60…LCD、 61…マトリックス表示部、 67…7セグメント液晶表示部、 OR1…オアゲート、 SW1…PTTスイッチ、 SW2…VFOモード/メモリチャンネルモード切り換
えスイッチ、 SW3…通常モード/サーチモード切り換えスイッチ、 SW4…受信可能モード/受信不可能モード切り換えス
イッチ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】VRAM40は、MPU30に接続され、
マトリックス表示部61に表示する28個の画素データ
を格納するビデオRAMであって、VRAM40の出力
端子はLCDドライバ50を介してLCD60のマトリ
ックス表示部61に接続される。従って、VRAM40
に画素データが格納されたとき、それに応じてLCDド
ライバ50によってマトリックス表示部61にリアルタ
イムで液晶表示される。図4は図3のLCDのマトリッ
クス表示部61の液晶画素と、画素データを格納するV
RAM40のアドレスとの関係を示す正面図である。図
4に示すように、28個の液晶画素LM00−LM63
にそれぞれ、4進数2桁表示で「00」−「63」のア
ドレスが付与される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】レジスタ41は、MPU30に接続され、
液晶表示64,65に表示するための2ビット画素デー
タDsmを格納する2ビットでのレジスタであって、レ
ジスタ41の出力端子はLCDドライバ51を介してL
CD60の液晶表示部64,65に接続される。従っ
て、レジスタ41に画素データDsmが格納されたと
き、それに応じてLCDドライバ51によって液晶表示
部64,65に液晶表示される。ここで、画素データD
smの1ビット目は液晶表示部64を表示するか否かを
示すデータであって、画素データDsmの2ビット目は
液晶表示部65を表示するか否かを示すデータである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】レジスタ42は、MPU30に接続され、
液晶表示部66に表示するためのメモリチャンネル番号
データDmを格納するレジスタであって、レジスタ42
の出力端子はLCDドライバ52を介してLCD60の
液晶表示部66に接続される。従って、レジスタ42に
画素データDmが格納されたとき、それに応じてLCD
ドライバ52によって液晶表示部66に液晶表示され
る。また、レジスタ43は、MPU30に接続され、液
晶表示部67に表示するための送受信周波数データDf
CLを格納するレジスタであって、レジスタ43の出力端
子はLCDドライバ52を介してLCD60の液晶表示
部67に接続される。従って、レジスタ43に画素デー
タDfCLが格納されたとき、それに応じてLCDドライ
バ53によって液晶表示部67に液晶表示される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】MPU30内のRAMに格納される各種の
フラグは以下の通りである。 (a)FS2:VFOモードのときFS2=0となり、
メモリチャンネルモードのときFS2=1となる。 (b)FS3:通常モードのときFS3=0となり、サ
ーチモードのときFS3=1となる。 (c)FS4:受信可能モードのときFS4=0とな
り、受信不可能モードのときFS4=1となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】図9において、ステップS11において、
フラグFR3が1であるか否かが判断され、FS3=0
であるときサーチモードでないので、ステップS16に
進む一方、FS3=1であるときサーチモードであるの
で、ステップS12に進む。ステップS16において、
画素データDsmにデータ「10」を格納してLCD6
0に「S/RF」液晶表示部64の液晶画素を表示し、
次いで、ステップS13においてノーマル処理(図10
参照。)を実行した後、リターンする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】ステップS12において、フラグFS4が
1であるか否かが判断され、FS4=1であるときステ
ップS18に進む一方、FS4=0のときステップS1
7に進む。ステップS17においては、画素データDs
mにデータ「00」を格納した後、サーチ受信可能処理
(図11乃至図13参照。)を実行した後、リターンす
る。一方、ステップS18においては、画素データDs
mにデータ「00」を格納した後、サーチ受信不可能処
理を実行した後、リターンする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】図12において、ステップS240におい
てLレベルのESQ信号を出力してスケルチスイッチ1
1をオフしてスピーカ13を用いて受信信号の被変調波
の低周波信号を受信可能な状態とし、かつ待機処理のた
めのMPU30内の計時タイマー(図示せず。)の計時
時間Twpを0秒にリセットして計時を開始させる。次
いで、ステップS241において中心局部発振周波数デ
ータDfLOを局部発振周波数データDfLに設定した
後、ステップS242に進む。ステップS242におい
ては、A/D変換器20から出力される受信信号レベル
データSLDを検出して取り込み、ステップS243に
おいてデータSLDを4レベルのデータに変換した後、
ステップS244においてその変換されたデータをVR
AM40のアドレス30−33に格納しかつ更新して、
LCD60のマトリックス表示部61の中央部の1列分
の4個の液晶画素LM30−LM33を用いて、下端を
0/4レベルとして縦方向で信号レベルを表示して、ス
テップS245においてSD信号がHレベルであるか否
かが判断される。SD信号がHレベルであるとき、すな
わち当該受信周波数で信号が無い場合は、ステップS2
46の待機時間の判断処理を実行することなく、図13
のステップS250に進む。一方、SD信号がLレベル
であるとき、すなわち当該受信周波数で信号が有る場合
は、ステップS246において待機処理のための待機時
間の判断を行う。すなわち、計時タイマーの計時時間T
wpが予め設定された待機時間Twを経過しているか否
かを判断する。経過していないときはステップS242
からの処理に戻って待機処理を実行しながら当該受信周
波数のレベル検出表示処理を実行する。一方、経過して
いるときは、図13のステップS250に進む。上記ス
テップS244において表示される信号レベルが、現在
受信している信号の信号レベルを表示している。なお、
上記ステップS246からステップS242を介してス
テップS246まで戻るループ処理においては、当該受
信している信号の信号レベルを所定の周期でリアルタイ
ムに検出かつ表示しながら、かつスケルチスイッチ11
がオンであるので、設定された送受信周波数fR=fset
=DfCLの受信信号を受信してその被変調波の低周波信
号をスピーカ13で聞くことができる。なお、本考案
は、これに限らず、ステップS246において待機時間
の判断を実行せず、例えば待機時間Tw秒だけ待機する
ようにしてもよい。この場合、現在受信している信号レ
ベルはリアルタイムに変化しない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】以上の実施例におけるメモリチャンネルモ
ード処理(ステップS4)において、複数のチャンネル
の受信信号の信号レベルをチャンネル番号の昇順で並置
して表示しているが、これに限らず、チャンネル番号の
降順で並置して表示してもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 和幸 大阪府高槻市三島江1丁目1番1号 アル インコ株式会社内 (72)発明者 夛木 智嗣 大阪府高槻市三島江1丁目1番1号 アル インコ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を所定の受信周波数で受信す
    る1系統の受信手段と、 上記受信手段の受信周波数を任意に設定された切り換え
    順序で選択的に切り換えて上記受信手段によって受信さ
    れた複数の受信周波数の信号強度を検出しかつ記憶する
    検出記憶手段と、 複数の表示部を有し、上記記憶した複数の受信周波数の
    信号強度を上記切り換え順序に対応してそれぞれ上記複
    数の表示部に表示する表示手段と、 上記受信手段によって受信された少なくとも1つの受信
    周波数の高周波信号を復調する復調手段とを備えたこと
    を特徴とする複数周波数の信号強度表示機能付き受信
    機。
  2. 【請求項2】 上記検出記憶手段は、所定のステップ周
    波数で上記受信周波数を昇順又は降順で切り換えること
    を特徴とする請求項1記載の複数周波数の信号強度表示
    機能付き受信機。
  3. 【請求項3】 上記高周波信号の複数の受信周波数をチ
    ャンネル番号に対応して予め記憶する周波数記憶手段を
    さらに備え、上記所定の切り換え順序は上記チャンネル
    番号を用いて指定された順序であることを特徴とする請
    求項1記載の複数周波数の信号強度表示機能付き受信
    機。
  4. 【請求項4】 上記検出記憶手段の動作と上記復調手段
    の動作とを時分割に行うように制御する制御手段と、 上記受信手段によって受信された高周波信号の信号強度
    に応じて上記時分割の動作時間の割合を変更する変更手
    段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の複数周波数の信号強度表示機能付き受信機。
  5. 【請求項5】 上記検出記憶手段の動作と上記復調手段
    の動作とを時分割に行うように制御する制御手段と、 上記制御手段が制御する上記復調手段の動作時間を予め
    設定する設定手段とをさらに備えたことを特徴とする請
    求項1、2、3又は4記載の複数周波数の信号強度表示
    機能付き受信機。
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