JPH0670330U - 複数周波数の信号強度表示機能付き受信機 - Google Patents

複数周波数の信号強度表示機能付き受信機

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JPH0670330U
JPH0670330U JP1073293U JP1073293U JPH0670330U JP H0670330 U JPH0670330 U JP H0670330U JP 1073293 U JP1073293 U JP 1073293U JP 1073293 U JP1073293 U JP 1073293U JP H0670330 U JPH0670330 U JP H0670330U
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frequency
mode
reception
level
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JP1073293U
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陽一 歳田
和子 中川
年秀 黒田
和幸 中山
智嗣 夛木
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Alinco Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 1系統の受信回路を用いて1つの受信周波数
の信号強度と複数の受信周波数の信号強度とを選択的に
表示することができる複数周波数の信号強度表示機能付
き受信機を提供する。 【構成】 受信回路の受信周波数を所定の切り換え順序
で選択的に切り換えて受信された複数の受信周波数の信
号強度を検出し、かつ記憶する検出記憶回路19,2
0,30を備え、第1のモードが設定されたとき検出記
憶回路に記憶された1つの受信周波数の信号強度を表示
装置60に表示する一方、第2のモードが設定されたと
き検出記憶回路に記憶された複数の受信周波数の信号強
度を上記切り換え順序に対応してそれぞれ上記複数の表
示部に表示する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数の周波数の信号強度を表示する高周波通信のための受信機に関 する。
【0002】
【従来の技術】
図2に従来例のスペクトラム表示機能付き無線受信機を示す。
【0003】 図2において、アンテナ100で受信された高周波信号は高周波増幅器(以下 、RF増幅器という。)101を介して混合器102に入力された後、局部発振 器103によって発生される局部発振信号と混合されて所定の中間周波信号(以 下、IF信号という。)に周波数変換される。このIF信号は、中間周波増幅器 (以下、IF増幅器という。)104を介してFM復調器105に入力されてF M復調された後、復調後の低周波信号が低周波増幅器(以下、AF増幅器という 。)106を介してスピーカ107に出力される。また、IF増幅器104から 出力されるIF信号は検波回路108によって包絡線検波された後、信号レベル メータ109に出力され、これによって、受信された高周波信号の信号レベルが 当該信号レベルメータ109に表示される。
【0004】 一方、IF信号は混合器110に入力された後、掃引局部発振器111によっ て所定の掃引周波数幅で発生された掃引局部発振信号と混合されて、上記掃引周 波数幅を有する掃引IF信号に周波数変換される。この掃引IF信号は、スロー プIF増幅器112を介して検波回路113で包絡線検波され、その検波信号が CRTディスプレイ114の垂直軸の入力端子に入力される。さらに、掃引局部 発振器111から出力される掃引局部発振信号は、PLL回路を含む水平掃引信 号発生器115に入力され、当該発生器115は入力される掃引局部発振信号に 同期したCRTディスプレイ114のための水平掃引信号を発生して、CRTデ ィスプレイ114の水平軸の入力端子に入力される。これによって、CRTディ スプレイ114において、受信された高周波信号の中心周波数を中心として上記 所定の掃引周波数幅での、アンテナ100で受信される信号に関する周波数スペ クトラムが表示される。
【0005】 従って、符号110乃至115の回路及び装置は周波数スペクトラムを表示す るための、いわゆるスペクトラムアナライザを構成しており、受信された高周波 信号に含まれる被変調波の低周波信号をスピーカ107で聞きながら、当該高周 波信号の周波数とその近傍の周波数の信号に関する周波数スペクトラムを観測す ることができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例のスペクトラム表示機能付き無線受信機においては、R F増幅器101からIF増幅器104までの第1の受信周波数の高周波信号を受 信する本来の信号受信回路と、RF増幅器101からスコープIF増幅器112 までの別の局部発振器111を含む掃引される第2の受信周波数の高周波信号を 受信するスペクトラム表示のための受信回路との、第1と第2の受信周波数を受 信する2系統の受信回路を備えているので、回路が複雑であって製造コストが高 価であるという問題点があった。
【0007】 また、従来例のスペクトラム表示機能付き無線受信機においては、局部発振器 111と局部発振器115とが連携動作するので、混合器102の出力信号と連 続的に隣接した周波数の信号強度の観測は可能であるが、離散的に設定した複数 の周波数の信号強度を観測することは不可能であった。
【0008】 本考案の目的は以上の問題点を解決し、従来例に比較して回路構成が簡単であ って、製造コストが安価であり、しかも1系統の受信手段を用いて1つの受信周 波数の信号強度と複数の受信周波数の信号強度とを選択的に表示することができ る複数周波数の信号強度表示機能付き受信機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る複数周波数の信号強度表示機能付き受信機は、高周波信号を1つ の受信周波数で受信する受信手段と、 上記受信手段の受信周波数を任意に設定された切り換え順序で選択的に切り換 えて上記受信手段によって受信された複数の受信周波数の信号強度を検出しかつ 記憶する検出記憶手段と、 複数の表示部が並置してなる表示手段と、 所定の1つの受信周波数の信号強度を上記表示手段に表示する第1のモードと 、所定の複数の受信周波数の信号強度を上記表示手段に表示する第2のモードと を選択的に設定するモード設定手段と、 上記第1のモードが設定されたとき上記検出記憶手段に記憶された1つの受信 周波数の信号強度を上記表示手段に表示する一方、上記第2のモードが設定され たとき上記検出記憶手段に記憶された複数の受信周波数の信号強度を上記切り換 え順序に対応してそれぞれ上記複数の表示部に表示する表示制御手段とを備えた ことを特徴とする。
【0010】
【作用】
以上のように構成することにより、上記第1のモードが設定されたとき、上記 表示制御手段は上記検出記憶手段に記憶された1つの受信周波数の信号強度を上 記表示手段に表示する。従って、上記受信手段の出力をモニタしながら上記1つ の受信周波数の信号強度を上記表示手段においてモニタすることができる。
【0011】 一方、上記第2のモードが設定されたとき、上記表示制御手段は上記検出記憶 手段に記憶された複数の受信周波数の信号強度を上記切り換え順序に対応してそ れぞれ上記複数の表示部に表示する。従って、1系統の受信手段を用いて、実質 的に上記受信手段の出力をモニタしながら、上記表示手段の複数の表示部におい て、複数の受信周波数の信号強度が上記切り換え順序に対応してそれぞれ表示さ れる。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案に係る実施例について説明する。
【0013】 図1は本考案に係る一実施例である「複数周波数の信号レベル表示機能付き無 線送受信機」のブロック図である。本実施例の無線送受信機は、以下の動作モー ドを有する。
【0014】 (a)VFOモード/メモリチャンネルモード 「VFOモード」とは、以下のようにして送受信周波数を設定する動作モード である。ロータリエンコーダ31のダイヤルを回して送受信周波数fset=fRを 設定したとき、VFO(Variable Frequency Oscillator:本実施例において、 具体的には、局部発振器4を指す。)を用いて、上記設定された送受信周波数f R に対応する局部発振周波数fLを有する局部発振信号を発生し、ここで、ロータ リエンコーダ31のダイヤルを右回りで回転したとき、予め設定されたステップ 周波数Δf毎に局部発振周波数fLが上昇方向で変化しこれによって送受信周波 数fRが変化する。また、ロータリエンコーダ31のダイヤルを左回りで回転し たとき、予め設定されたステップ周波数Δf毎に局部発振周波数fLが下降方向 で変化しこれによって送受信周波数fRが変化する。もしくは、上記ロータリエ ンコーダ31のダイヤルを用いることに代えて、テンキー32を用いて直接に送 受信周波数を入力したとき、上記入力された送受信周波数fRに対応する局部発 振周波数fLを有する局部発振信号を局部発振器4で発生し、送受信周波数fset =fRが設定される。
【0015】 これに対して「メモリチャンネルモード」は、複数の送受信周波数をMPU3 0内のメモリに各メモリチャンネル番号に対応させて予め記憶させ、ロータリエ ンコーダ31又はテンキー32を用いて1つのチャンネル番号を指定することに よりそれに対応する送受信周波数fset=fRを設定する動作モードである。
【0016】 (b)通常モード/サーチモード 「通常モード」とは、複数周波数の信号強度のレベル表示を行わず、スピーカ 13とマイクロホン21を用いて送受信するための動作モードである。これに対 して「サーチモード」とは、液晶表示装置(以下、LCDという。)60のマト リックス表示部61に複数周波数の受信信号の信号レベル表示を行うための動作 モードである。なお、信号強度のレベルを単に信号レベルという。
【0017】 (c)受信可能モード/受信不可能モード 上記サーチモードが設定されたときのみ有効な動作モードであって、「受信可 能モード」は、スピーカ13で受信信号を受信することができる動作モードであ り、一方、「受信不可能モード」は、スピーカ13で受信信号を受信することが できないように設定された動作モードである。
【0018】 本実施例の複数周波数の信号レベル表示機能付き無線送受信機は、IF増幅器 6から出力されるIF信号を検波回路19によって検波した後、アナログ/デジ タル変換器(以下、A/D変換器という。)20によってデジタルデータに変換 して、変換データを信号レベルデータSLDとしてマイクロプロセッシングユニ ット(以下、MPUという。)30に取り込むとともに、サーチモードであって 受信状態のとき局部発振器4の局部発振周波数fLを順次変化させながら上記信 号レベルデータSLDを取り込んでこれに対応するレベル表示データをVRAM 40に書き込むことにより、送受信周波数fRの高周波信号の被変調波の低周波 信号をスピーカ13で聞いて受信しながら、LCD60のマトリックス表示部6 1に、送受信周波数fRの信号レベルを中心とした複数周波数の信号レベルを表 示することを特徴とする。
【0019】 ここで、VFOモードでかつサーチモードであるとき、複数周波数の信号レベ ル表示時のLCD60の横方向のステップ周波数は、当該無線送受信機において 予め設定されたVFOモードのステップ周波数Δfであり、本実施例においては 、LCD60のマトリックス表示部61の向かって左から、周波数(fR−3Δ f)、周波数(fR−2Δf)、周波数(fR−Δf)、送受信周波数fR、周波 数(fR+Δf)、周波数(fR+2Δf)、及び周波数(fR+3Δf)の各信 号レベルが表示されることを特徴としている。一方、メモリチャンネルモードで かつサーチモードであるとき、現在の設定チャンネルがチャンネル番号mである とき、本実施例においては、LCD60のマトリックス表示部61の向かって左 から、チャンネル番号(m−3)の周波数、チャンネル番号(m−2)の周波数 、チャンネル番号(m−1)の周波数、チャンネル番号mの周波数、チャンネル 番号(m+1)の周波数、チャンネル番号(m+2)の周波数、チャンネル番号 (m+3)の周波数の各信号レベルが表示されることを特徴としている。
【0020】 さらに、受信状態においては、サーチモードにおいて上述のようにLCD60 のマトリックス表示部61に縦方向で変化する、7つの周波数の高周波信号に関 する信号レベルを示す複数周波数の信号レベル表示を行う一方、通常モードにお いて当該マトリックス表示部61の最も下側の2行7列の画素を用いて横方向で 変化する、受信中の高周波信号の信号レベルを表示することを特徴としている。
【0021】 まず、図1の複数周波数の信号レベル表示機能付き無線送受信機の構成につい て説明する。
【0022】 図1において、受信状態においては、アンテナ100で受信された高周波信号 は送受信切り換えスイッチ10の共通端子cとその接点aと、さらにRF増幅器 2を介して混合器3に入力され、局部発振器4によって発生される局部発振周波 数fLを有する局部発振信号と混合されて所定の中間周波数fIF(本実施例にお いて、fIF=fR−fLと設定される。)を有するIF信号に周波数変換された後 、IF信号のみを通過させる帯域通過フィルタ(BPF)5とIF増幅器6とを 介してリミッタ増幅器7と検波回路19に入力される。ここで、局部発振器4は PLL回路を含み、MPU30から出力される局部発振周波数データDfLに基 づいて局部発振周波数fLを有する局部発振信号を発生して混合器3と混合器2 4に出力する。また、送受信切り換えスイッチ10は、MPU30から出力され る送受信切り換え信号(以下、TRSW信号という。)に基づいて接点a側又は 接点b側に選択的に切り換えられる。ここで、TRSW信号がLレベルであると き(フローチャートにおいては、MPU30内の制御データ“0”で示す。)切 り換えスイッチ10が接点a側に切り換えられて当該無線送受信機が受信状態と なる一方、TRSW信号がHレベルであるとき(フローチャートにおいては、M PU30内の制御データ“1”で示す。)切り換えスイッチ10が接点b側に切 り換えられて当該無線送受信機が送信状態となる。
【0023】 検波回路19に入力されたIF信号は包絡線検波された後、A/D変換器20 によってデジタルデータに変換され、受信された高周波信号の信号レベルに比例 する信号レベルデータSLDはMPU30に入力されて取り込まれる。一方、リ ミッタ増幅器7は入力されたIF信号を所定の振幅レベルに振幅制限した後、F M復調器8に出力する。FM復調器8は入力されたIF信号をFM復調して、被 変調波の低周波信号を取り出し、低域通過フィルタ(LPF)9とスケルチスイ ッチ11とAF増幅器12とを介してスピーカ13に出力する。FM復調器8か ら出力され三角雑音を含み上記低周波信号よりも高い周波数を有する信号は、高 域通過フィルタ(HPF)14とスケルチ調整用減衰器15と雑音増幅器16と を介して検波回路17に入力される。検波回路17は、FM復調器8から出力さ れる雑音成分を検波して波形整形回路18に出力する。
【0024】 波形整形回路18は、入力される雑音成分を所定のしきい値レベルと比較する ことにより、雑音成分がしきい値レベル以上であるとき、受信すべき被変調波の 信号を検出することができないと判断してHレベルのSD(signal detection) 信号をオアゲートOR1の第1の入力端子を介してスケルチ信号(以下、SQ信 号という。)としてスケルチスイッチ11の制御端子に出力して当該スケルチス イッチ11をオフとし、これによって、FM復調後の低周波信号をスピーカ13 から出力されることを防止する。なお、波形整形回路18から出力されるSD信 号はMPU30にも入力される。一方、波形整形回路18は、雑音成分がしきい 値レベル未満であるとき、雑音成分が十分に低いと判断してLレベルのSD信号 をオアゲートOR1の第1の入力端子を介してスケルチスイッチ11の制御端子 に出力して当該スケルチスイッチ11をオンとし、これによって、FM復調後の 低周波信号をスピーカ13から出力させる。さらに、MPU30は、後述するよ うに強制的にスケルチスイッチ11をオフにするためのHレベルの強制スケルチ 信号(以下、ESQ信号という。)をオアゲートOR1の第2の入力端子を介し てスケルチスイッチ11の制御端子に出力する。
【0025】 なお、フローチャートにおいては、HレベルのESQ信号はMPU30内の制 御データ“1”で示し、LレベルのESQ信号はMPU30内の制御データ“0 ”で示す。また、HレベルのSD信号についても同様に示す。
【0026】 一方、送信状態のとき、マイクロホン21に入力された音声信号はAF増幅器 22を介してFM変調器23に入力された後、FM変調器23は所定の中間周波 周波数fIFを有するIF信号の搬送波信号を、入力された音声信号でFM変調し て、FM変調されたIF信号を混合器24に出力し、混合器24は入力されたI F信号と局部発振信号とを混合して、周波数fRに等しい高周波の送信信号を発 生して電力増幅器25と、送受信切り換えスイッチ10の接点bと共通端子cと を介してアンテナ1に出力して、当該送信信号を放射する。
【0027】 MPU30は、当該無線送受信機の全体の動作及びLCD60の表示動作を制 御するための制御回路であって、制御及び演算を行うCPUと、制御プログラム とそれを実行するために必要なデータを格納したROMと、上記制御プログラム を実行するときのワークエリアとして用いられ、各種の信号及びフラグの現在の データを記憶するRAMとを備える。また、当該MPU30には、送受信周波数 やメモリチャンネル番号を設定するためのロータリエンコーダ31と、送受信周 波数やメモリチャンネル番号を直接に入力するとともに、後述する待機処理(ス テップS246)における待機時間Tw秒などの各種の制御の設定を行うための テンキー32とが接続される。ここで、ロータリエンコーダ31又はテンキー3 2によって設定された送受信周波数は設定周波数データfsetとして設定されて MPU30内のRAMに記憶される。また、上記待機時間Tw秒についてもテン キー32によって設定された後、同様にMPU30内のRAMに格納される。
【0028】 また、MPU30には、次の4つのスイッチを介してアースに接続される。 (a)PTT(Push To Talk)スイッチSW1:当該無線送受信機を送信状態に して音声信号を送信するためのスイッチであり、オンされたときに送信状態とな る。 (b)VFOモード/メモリチャンネルモード切り換えスイッチSW2:VFO モードとメモリチャンネルモードとを選択的に切り換えるスイッチであり、オン する毎に、VFOモードとメモリチャンネルモードとが交互に入れ替わる。 (c)通常モード/サーチモード切り換えスイッチSW3:通常モードとサーチ モードとを選択的に切り換えるスイッチであり、オンする毎に、通常モードとサ ーチモードとが交互に入れ替わる。 (d)受信可能モード/受信不可能モード切り換えスイッチSW4:サーチモー ドにおいてのみ有効なスイッチであって、受信可能モードと受信不可能モードと を選択的に切り換えるスイッチであり、オンする毎に、受信可能モードと受信不 可能モードとが交互に入れ替わる。
【0029】 図3は、LCD60においてすべての液晶画素を表示させたときの正面図であ る。図3に示すように、LCD60の上部中央部には、それぞれ矩形の液晶画素 であって4行7列のマトリックス形状で各液晶画素LM00−LM63(図4参 照。)が配置されたマトリックス表示部61が設けられ、当該マトリックス表示 部61の最も下側の行の各液晶画素LM00−LM60の直下近傍に、それぞれ 横方向のライン形状であって複数周波数の信号レベル表示時の表示位置と基準レ ベルを常時示す基準指示用液晶画素が設けられる。一方、マトリックス表示部6 1の中央上部の液晶画素LM33の上側近傍に、下方向の矢印の形状を有する常 時表示のセンタ指示用液晶表示部63が設けられる。また、マトリックス表示部 61の左側には、通常モードであってマトリックス表示部61が示すレベルが受 信信号レベル(受信状態のとき)又は送信信号レベル(送信状態のとき)である こと示す「S/RF」液晶表示部64が形成され、また、その直下に、メモリチ ャンネルモードであること示す「M」液晶表示部65が形成され、その直下にメ モリチャンネルモードときのメモリチャンネルを示す3桁の7セグメント液晶表 示部66が形成される。さらに、LCD60の右下部には、送受信周波数fRを 示す5桁の7セグメント液晶表示部67が形成され、当該液晶表示部67は2桁 目と3桁目の間の下にデシマルポイントを有する。
【0030】 VRAM40は、MPU30に接続され、マトリックス表示部61に表示する 28個の画素データを格納するビデオRAMであって、VRAM40の出力端子 はLCDドライバ50を介してLCD60のマトリックス表示部61に接続され る。従って、VRAM40に画素データが格納されたとき、それに応じてLCD ドライバ50によってマトリックス表示部61にリアルタイムで液晶表示される 。図4は図3のLCDのマトリックス表示部60の液晶画素と、画素データを格 納するVRAM40のアドレスとの関係を示す正面図である。図4に示すように 、28個の液晶画素LM00−LM63にそれぞれ、4進数2桁表示で「00」 −「63」のアドレスが付与される。
【0031】 レジスタ41は、MPU41に接続され、液晶表示64,65を表示するため の2ビット画素データDsmを格納する2ビットでのレジスタであって、レジス タ41の出力端子はLCDドライバ51を介してLCD60の液晶表示部64, 65に接続される。従って、レジスタ41に画素データDsmが格納されたとき 、それに応じてLCDドライバ51によって液晶表示部64,65に液晶表示さ れる。ここで、画素データDsmの1ビット目は液晶表示部64を表示するか否 かを示すデータであって、画素データDsmの2ビット目は液晶表示部65を表 示するか否かを示すデータである。
【0032】 レジスタ42は、MPU41に接続され、液晶表示部66を表示するためのメ モリチャンネル番号データDmを格納するレジスタであって、レジスタ42の出 力端子はLCDドライバ52を介してLCD60の液晶表示部66に接続される 。従って、レジスタ42に画素データDmが格納されたとき、それに応じてLC Dドライバ52によって液晶表示部66に液晶表示される。また、レジスタ43 は、MPU41に接続され、液晶表示部67を表示するための送受信周波数デー タDfCLを格納するレジスタであって、レジスタ43の出力端子はLCDドライ バ52を介してLCD60の液晶表示部67に接続される。従って、レジスタ4 3に画素データDfCLが格納されたとき、それに応じてLCDドライバ53によ って液晶表示部67に液晶表示される。
【0033】 MPU30内のRAMに格納される各種のフラグは以下の通りである。 (a)FS2:VFOモードのときFS2=0となり、メモリチャンネルモード のときFS2=1となる。 (b)FS3:通常モードのときFS3=0となり、サーチモードのときFS3 =1となる。 (c)FS4:受信可能モードのときFS4=0となり、受信不可能モードのと きFS3=1となる。
【0034】 図7は図1の無線送受信機のCPUによって実行されるメインルーチンのフロ ーチャートである。
【0035】 図7において、ステップS1において、まず初期化処理が行われる。すなわち 、LレベルのTRSW信号が出力されて受信状態となり、(433MHz−fIF )の周波数が局部発振周波数データDfLとして設定される。また、各フラグF S2,FS3,FS4が0にリセットされ、LレベルのESQ信号が出力され、 画素データDsmに「10」が設定されて格納される。次いで、ステップS2に おいてキー入力処理(図8参照。)が実行された後、ステップS3においてフラ グFS2が1であるか否かが判断される。もしFS2=1であるときステップS 4においてメモリチャンネルモード処理が実行された後、ステップS2に戻る。 一方、FS2=0のとき、ステップS5においてVFOモード処理(図9参照。 )が実行された後、ステップS2に戻る。
【0036】 図8は図7のキー入力処理(ステップS2)のサブルーチンのフローチャート であり、当該キー入力処理は、 (a)ステップS21からステップS24までのフラグFS2の設定処理と、 (b)ステップS31からステップS34までのフラグFS3の設定処理と、 (c)ステップS40からステップS44までのフラグFS4の設定処理と、 (d)ステップS51の周波数データの設定処理と、 (e)ステップS52のその他のキー入力処理と、 から構成される。
【0037】 図8において、ステップS21においてスイッチSW2がオンされたか否かが 判断され、オンされていないとき、ステップS31に進む一方、オンされたとき ステップS22においてフラグFS2が1であるか否かが判断される。ここで、 フラグFS2=1のときステップS23においてフラグFS2が0にリセットさ れた後ステップS31に進む一方、フラグFS2=0のときステップS24にお いてフラグFS2が1にセットされた後ステップS31に進む。
【0038】 次いで、ステップS31においてスイッチSW3がオンされたか否かが判断さ れ、オンされていないとき、ステップS40に進む一方、オンされたときステッ プS32においてフラグFS3が1であるか否かが判断される。ここで、フラグ FS3=1のときステップS33においてフラグFS3が0にリセットされた後 ステップS40に進む一方、フラグFS3=0のときステップS34においてフ ラグFS3が1にセットされた後ステップS40に進む。
【0039】 次いで、ステップS40においてフラグFS3が1であるか否かが判断され、 すなわちサーチモードのときのみステップS41乃至S44の処理を有効にする ためサーチモードであるか否かが判断され、FS3=1のときステップS41に 進む一方、FS3=0のときステップS51に進む。さらに、ステップS41に おいてスイッチSW4がオンされたか否かが判断され、オンされていないとき、 ステップS51に進む一方、オンされたときステップS42においてフラグFS 4が1であるか否かが判断される。ここで、フラグFS4=1のときステップS 43においてフラグFS4が0にリセットされた後ステップS51に進む一方、 フラグFS4=0のときステップS44においてフラグFS4が1にセットされ た後ステップS51に進む。
【0040】 次いで、ステップS51において、ロータリーエンコーダ31又はテンキー3 2を用いて設定された設定周波数データfsetが送受信周波数データDfCLとし て設定され、周波数データ(DfCL−fIF)を局部発振周波数データDfLとし て設定され、当該局部発振周波数データDfLが中心局部発振周波数データDfL O として設定される。さらに、ステップS52において、テンキー32を用いた 待機時間Tw秒の設定などのその他のキーについての入力処理が実行された後、 リターンする。
【0041】 図9は図7のVFOモード処理(ステップS5)のサブルーチンのフローチャ ートである。
【0042】 図9において、ステップS11において、フラグFR3が1であるか否かが判 断され、FS3=0であるときサーチモードでないので、ステップS16に進む 一方、FS3=1であるときサーチモードであるので、ステップS12に進む。 ステップS16において、画素データDsmにデータ「10」を格納してLCD 60に「M」液晶表示部65の液晶画素を表示し、次いで、ステップS13にお いてノーマル処理(図10参照。)を実行した後、リターンする。
【0043】 ステップS12において、フラグFS4が1であるか否かが判断され、FS4 =1であるときステップS18に進む一方、FS4=0のときステップS17に 進む。ステップS17においては、画素データDsmにデータ「00」を格納し た後、サーチ受信可能処理(図11乃至図13参照。)を実行した後、リターン する。一方、ステップS17においては、画素データDsmにデータ「00」を 格納した後、サーチ受信不可能処理を実行した後、リターンする。
【0044】 図10は図8のノーマル処理(ステップS13)のサブルーチンのフローチャ ートである。
【0045】 図10において、まず、ステップS101においてPTTスイッチSW1がオ ンされているか否かが判断され、オンされているときステップS102に進んで HレベルのTRSW信号を出力して送受信切り換えスイッチ10を接点b側に切 り換えて送信状態とした後、リターンする。一方、PTTスイッチSW1がオン されていないときは(ステップS101においてNO)、ステップS103にお いてLレベルのTRSW信号を出力して送受信切り換えスイッチ10を接点a側 に切り換えて受信状態とした後、ステップS104においてA/D変換器20か ら出力される受信信号レベルデータSLDを検出して取り込み、ステップS10 5においてデータSLDを7レベルのデータに変換した後、ステップS106に おいてその変換されたデータをVRAM40のアドレス00,01,10,11 ,…,60,61に格納しかつ更新して、LCD60のマトリックス表示部61 の最も下側の2行分の14個の液晶画素LM00,LM01,LM10,LM1 1,LM20,LM21,LM30,LM31,LM40,LM41,LM50 ,LM51,LM60,LM61を用いて、左端を0/7レベルとしかつ2行を 同時に表示して横方向で信号レベルを表示してリターンする。
【0046】 例えば信号レベルが4/7であるとき、図6に示すように、液晶画素LM00 ,LM01,LM10,LM11,LM20,LM21,LM30,LM31が 表示され、信号レベルが7/7であるとき、すべての2行分の液晶画素LM00 ,LM01,LM10,LM11,LM20,LM21,LM30,LM31, LM40,LM41,LM50,LM51,LM60,LM61が表示され、信 号レベルが1/7であるとき、液晶画素LM00,LM01が表示される。
【0047】 なお、詳細説明は省略するが、当該ノーマル処理及び他の処理において、送信 状態のとき、電力増幅器25の出力レベルを検出して、受信状態と同様に、LC D60のマトリックス表示部61の最も下側の2行分の14個の液晶画素LM0 0,LM01,LM10,LM11,LM20,LM21,LM30,LM31 ,LM40,LM41,LM50,LM51,LM60,LM61を用いて、左 端を0レベルとしかつ2行を同時に表示して横方向で送信信号レベルが表示され る。
【0048】 図11乃至図13は図8のサーチ受信可能処理のサブルーチンのフローチャー トである。
【0049】 図11において、まず、ステップS201においてPTTスイッチSW1がオ ンされているか否かが判断され、オンされているときステップS202に進んで HレベルのTRSW信号を出力して送受信切り換えスイッチ10を接点b側に切 り換えて送信状態とした後、リターンする。一方、PTTスイッチSW1がオン されていないときは(ステップS201においてNO)、ステップS203にお いてLレベルのTRSW信号を出力して送受信切り換えスイッチ10を接点a側 に切り換えて受信状態とした後、ステップS204においてHレベルのESQ信 号を出力してスケルチスイッチ11をオフとし、低周波信号のスピーカ13への 出力を停止する。
【0050】 次いで、ステップS211において周波数データ(DfLO−3Δf)を局部発 振周波数データDfLとして設定し、ステップS212においてA/D変換器2 0から出力される受信信号レベルデータSLDを検出して取り込み、ステップS 213においてデータSLDを4レベルのデータに変換した後、ステップS21 4においてその変換されたデータをVRAM40のアドレス00−03に格納し かつ更新して、LCD60のマトリックス表示部61の1列分の4個の液晶画素 LM00−LM03を用いて、例えば図5に示すように、下端を0/4レベルと して縦方向で信号レベルを表示する。ここで、例えば信号レベルが4/4である とき、すべての4個の液晶画素LM00−LM03を液晶表示し、信号レベルが 2/4のとき2個の液晶画素LM00−LM01を液晶表示する。
【0051】 次いで、ステップS221において周波数データ(DfLO−2Δf)を局部発 振周波数データDfLとして設定し、ステップS222においてA/D変換器2 0から出力される受信信号レベルデータSLDを検出して取り込み、ステップS 223においてデータSLDを4レベルのデータに変換した後、ステップS22 4においてその変換されたデータをVRAM40のアドレス10−13に格納し かつ更新して、LCD60のマトリックス表示部61の1列分の4個の液晶画素 LM10−LM13を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向で信号レベルを 表示する。
【0052】 次いで、ステップS231において周波数データ(DfLO−Δf)を局部発振 周波数データDfLとして設定し、ステップS232においてA/D変換器20 から出力される受信信号レベルデータSLDを検出して取り込み、ステップS2 33においてデータSLDを4レベルのデータに変換した後、ステップS234 においてその変換されたデータをVRAM40のアドレス20−23に格納しか つ更新して、LCD60のマトリックス表示部61の1列分の4個の液晶画素L M20−LM23を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向で信号レベルを表 示して、図12のステップS240に進む。
【0053】 図12において、ステップS240においてLレベルのESQ信号を出力して スケルチスイッチ11をオフしてスピーカ13を用いて受信信号の被変調波の低 周波信号を受信可能な状態とし、かつ待機処理のためのMPU30内の計時タイ マー(図示せず。)の計時時間Twpを0秒にリセットして計時を開始させる。 次いで、ステップS241において中心局部発振周波数データDfLOを局部発振 周波数データDfLに設定した後、ステップS242に進む。ステップS242 においては、A/D変換器20から出力される受信信号レベルデータSLDを検 出して取り込み、ステップS243においてデータSLDを4レベルのデータに 変換した後、ステップS244においてその変換されたデータをVRAM40の アドレス30−33に格納しかつ更新して、LCD60のマトリックス表示部6 1の中央部の1列分の4個の液晶画素LM30−LM33を用いて、下端を0/ 4レベルとして縦方向で信号レベルを表示して、ステップS245においてSD 信号がHレベルであるか否かが判断される。SD信号がHレベルであるとき、す なわち当該受信周波数で信号が無い場合は、ステップS246の待機時間の判断 処理を実行することなく、図13のステップS250に進む。一方、SD信号が Lレベルであるとき、すなわち当該受信周波数で信号が有る場合は、ステップS 246において待機処理のための待機時間の判断を行う。すなわち、計時タイマ ーの計時時間Twpが予め設定された待機時間Twを経過しているか否かを判断 する。経過していないときはステップS246に戻って待機処理を実行しながら 当該受信周波数のレベル検出表示処理を実行する。一方、経過しているときは、 図13のステップS250に進む。上記ステップS244において表示される信 号レベルが、現在受信している信号の信号レベルを表示している。なお、上記ス テップS246からステップS242を介してステップS246まで戻るループ 処理においては、当該受信している信号の信号レベルを所定の周期でリアルタイ ムに検出かつ表示しながら、かつスケルチスイッチ11がオンであるので、設定 された送受信周波数fR=fset=DfCLの受信信号を受信してその被変調波の低 周波信号をスピーカ13で聞くことができる。なお、本考案は、これに限らず、 ステップS246において待機時間の判断を実行せず、例えば待機時間Tw秒だ け待機するようにしてもよい。この場合、現在受信している信号レベルはリアル タイムに変化しない。
【0054】 図13において、ステップS250においてHレベルのESQ信号を出力して スケルチスイッチ11をオフとし、低周波信号のスピーカ13への出力を停止す る。次いで、ステップS251において周波数データ(DfLO+Δf)を局部発 振周波数データDfLとして設定し、ステップS252においてA/D変換器2 0から出力される受信信号レベルデータSLDを検出して取り込み、ステップS 253においてデータSLDを4レベルのデータに変換した後、ステップS25 4においてその変換されたデータをVRAM40のアドレス40−43に格納し かつ更新して、LCD60のマトリックス表示部61の1列分の4個の液晶画素 LM40−LM43を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向で信号レベルを 表示する。
【0055】 次いで、ステップS261において周波数データ(DfLO+2Δf)を局部発 振周波数データDfLとして設定し、ステップS262においてA/D変換器2 0から出力される受信信号レベルデータSLDを検出して取り込み、ステップS 263においてデータSLDを4レベルのデータに変換した後、ステップS26 4においてその変換されたデータをVRAM40のアドレス50−53に格納し かつ更新して、LCD60のマトリックス表示部61の1列分の4個の液晶画素 LM50−LM53を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向で信号レベルを 表示する。
【0056】 次いで、ステップS271において周波数データ(DfLO+3Δf)を局部発 振周波数データDfLとして設定し、ステップS272においてA/D変換器2 0から出力される受信信号レベルデータSLDを検出して取り込み、ステップS 273においてデータSLDを4レベルのデータに変換した後、ステップS27 4においてその変換されたデータをVRAM40のアドレス60−63に格納し かつ更新して、LCD60のマトリックス表示部61の1列分の4個の液晶画素 LM60−LM63を用いて、下端を0/4レベルとして縦方向で信号レベルを 表示する。
【0057】 なお、図9のサーチ受信不可能処理(ステップS15)は、ステップS240 においてLレベルでなくHレベルのESQ信号を出力することを除いて、図13 乃至図15に示したサーチ受信処理(ステップS14)と同様である。これによ って、サーチモードであって受信不可能モードであるとき、サーチ受信可能処理 と同様に複数周波数の信号レベル表示を行うが、スピーカ13を用いて受信信号 の低周波信号を聞くことができないように構成される。
【0058】 図14は図1の無線送受信機でVFOモード、サーチモードでかつサーチ受信 可能モードを設定しSD信号がLレベルであって受信状態を繰り返した場合にお ける、複数周波数の信号レベル表示処理を中心としたサーチ受信処理(以下、サ ーチ受信処理という。)時のタイミングチャートである。図14に示すように、 当該サーチ受信処理は、以下の処理群から構成され、スイッチSW1乃至SW4 を用いてモードを切り換えなければ、周期的に処理を繰り返す。
【0059】 (a)メインルーチンのステップS2,S3の処理を含むT0秒の処理500。 (b)ステップS211乃至S234の処理を含む設定された送受信周波数fR =fset=DfCLよりも下側の3つの周波数(以下、下側3周波数という。)の 信号レベルの検出表示処理を含むT1秒の処理501。ここで、下側3周波数は 、予め設定されたステップ周波数Δfだけ互いに異なる周波数fR−3Δf、周 波数fR−2Δf、周波数fR−Δfである。 (c)ステップS240乃至S245の処理を含む送受信周波数fR=fset=D fCLの信号レベルの検出表示処理を含むT2秒の処理502。 (d)ステップ246のTw秒の待機時間の判断処理と、図14において図示し ていないが待機時間Tw秒が経過するまでのステップS246からステップS2 42を介してステップS246まで戻るループ処理と含む処理503。当該処理 503においては、上述のように、現在受信している送受信周波数fR=fset= DfCLの受信信号の信号レベルを所定の周期でリアルタイムで周期的に検出かつ 表示しており、操作者は当該信号レベルの表示を見ながら被変調波の低周波信号 をスピーカ13で聞くことができる。 (e)ステップS250乃至S274の処理を含む設定された送受信周波数fR =fset=DfCLよりも上側の3つの周波数(以下、上側3周波数という。)の 信号レベルの検出表示処理を含むT3秒の処理504。ここで、上側3周波数は 、予め設定されたステップ周波数Δfだけ互いに異なる周波数fR+Δf、周波 数fR+2Δf、周波数fR+3Δfである。
【0060】 上記サーチ受信処理において、上記処理500乃至504が周期的に繰り返さ れたとき、ある1つの周波数のレベル検出表示処理を行っているときは他の6つ の周波数についての信号レベルは直前のレベル検出表示処理においてVRAM4 0に格納されて表示されているので、LCD60のマトリックス表示部61に、 上記上側3周波数と送受信周波数fRと上記下側3周波数とを含む7つのすべて の周波数についての信号レベルが表示され、これによって、ステップ周波数Δf であって最低周波数fR−3Δfから最高周波数fR+3Δfまでの周波数帯域を 含み受信帯域幅が6Δfである複数周波数の信号レベルが表示される。また、例 えば処理500乃至502と処理504の時間(T0+T1+T2+T3)秒を できるだけ小さくすかつ待機時間Tw秒を十分に大きくすることによって、処理 500乃至502と処理504の時間(T0+T1+T2+T3)秒(当該処理 500乃至502と処理504においてはスケルチスイッチ11がオフとされて スピーカ13から受信信号の低周波信号が出力されない。)を除くほとんどの時 間において、ステップS244乃至S246とにおいて送受信周波数fRの受信 信号の被変調波の低周波信号をスピーカ13を用いて聞くことができる。
【0061】 ここで、7つの周波数の信号レベルについては、VRAM40に常時格納され ているので、実質的に、所望の送受信周波数fRの受信信号の被変調波の低周波 信号をスピーカ13を用いて聞きながら、マトリックス表示部61に表示された 複数周波数の信号レベルを観測することができる。従って、現在設定されかつ受 信している送受信周波数fRの信号レベルとその近傍の6つの周波数の各信号レ ベルを容易に観測することができる。
【0062】 ここで、待機時間Twは操作者がその通信状況に応じてテンキー32を用いて 可変設定するように構成してもよく、Twは好ましくは、10乃至30秒に設定 される。なお、本考案者の試作実験によれば、1つの周波数についてのレベル検 出表示処理は0.01ミリ秒以下におさえることができることを確認した。
【0063】 なお、メモリチャンネルモード処理(ステップS4)は次の処理を除いてVF O処理(ステップS5)と同様に実行される。ここで、ロータリエンコーダ31 又はテンキー32を用いて予め設定されているチャンネル番号が自然数mである とし、そのときの送受信周波数をfmとする。また、このとき設定周波数fset はfmに設定される。 (a)LCD60において「M」液晶表示部65が表示される。 (b)ステップS211において周波数データ{DfLO−f(m−3)}を局部 発振周波数データDfLとして設定される。 (c)ステップS221において周波数データ{DfLO−f(m−2)}を局部 発振周波数データDfLとして設定される。 (d)ステップS231において周波数データ{DfLO−f(m−1)}を局部 発振周波数データDfLとして設定される。 (e)ステップS251において周波数データ{DfLO−f(m+1)}を局部 発振周波数データDfLとして設定される。 (f)ステップS261において周波数データ{DfLO−f(m+2)}を局部 発振周波数データDfLとして設定される。 (g)ステップS271において周波数データ{DfLO−f(m+3)}を局部 発振周波数データDfLとして設定される。
【0064】 当該無線送受信機でメモリチャンネルモード、サーチモードでかつサーチ受信 可能モードを設定し受信状態を繰り返した場合、ある1つの周波数のレベル検出 表示処理を行っているときは他の6つの周波数についての信号レベルは直前のレ ベル検出表示処理においてVRAM40に格納されて表示されているので、LC D60のマトリックス表示部61に、チャンネル番号(m−3)から(m+3) までの7つのメモリチャンネルの周波数についての信号レベルが表示され、これ によって、これら7つの信号レベルが表示される。従って、現在設定され受信さ れているメモリチャンネルと、そのメモリチャンネルの番号の近傍の6つのメモ リチャンネルについての信号レベルを、周波数が互いに大きく離れていても容易 に観測することができる。なお、以上の動作モードにおいて、7つのチャンネル 番号が昇順で並んだとき各信号レベルが表示されるが、当該表示するチャンネル 番号は予め操作者が選択した7つのチャンネル番号に対応する受信信号の信号レ ベルを表示するようにしてもよい。
【0065】 以上説明したように、VFOモードとメモリチャンネルモードとにおいて、サ ーチモードであって受信可能モードを選択することにより、1つの受信周波数の 高周波信号のみを受信する1系統の受信回路を用いて、複数周波数の信号レベル を検出して記憶する処理と、FM復調器8の出力をスピーカ13に出力する処理 とを時分割で行っており、実質的に、所望の送受信周波数fRの受信信号の被変 調波の低周波信号をスピーカ13を用いて聞きながら、マトリックス表示部61 に表示された7つの周波数の信号レベルを容易にかつ実質的に同時に観測するこ とができる。例えばVFOモードにおいて、ステップ周波数を小さくすることに よって、疑似的にスペクトラムを表示させることができる。なお、上記時分割の 処理は、同時に行ってもよく、この場合、所望の送受信周波数fRの受信信号以 外の6つの周波数の受信信号を受信するときにその信号レベルがスケルチレベル 以上であるときは、ブツブツという音を伴うが可能である。
【0066】 本実施例においては、図2の従来例のように本来の信号受信回路とスペクトラ ム表示のための受信回路との2系統の受信回路を備えず、前者の1系統の受信回 路のみを備えたので、図2の従来例やスペクトラムアナライザを別に設ける場合 に比較して、極めて回路構成が簡単であって製造コストが安価である複数周波数 の信号レベル表示機能付きの無線送受信機を実現することができる。
【0067】 また、図2の従来例においては、スペクトラム表示のときの受信信号を測定す るときの帯域幅は、実質的にスコープIF増幅器112における帯域通過フィル タの通過帯域幅で決定され、もし信号レベルメータ109で表示される受信信号 レベルと同一に設定したい場合は、IF増幅器104内の帯域通過フィルタの帯 域幅をスコープIF増幅器112のそれと同一となるように設定変更する必要が ある。これに対して、本実施例においては、同一の受信回路で処理しているので 、当該設定変更が不要であるとともに、現在受信している受信信号の周波数の近 傍に位置する複数の周波数(VFOモードのとき)の信号レベルを、受信してい る受信信号と同一の受信条件のもとで、LCD60のマトリックス表示部61を 見て容易に把握することができる。これによって、容易に近傍の周波数における 空きチャンネル又は使用チャンネルを容易に見つけ出すことができる。前者の空 きチャンネルの把握は、特に都市部などほとんどのチャンネルにおいてビジー状 態となっている場合に有効であり、一方、使用チャンネルの把握は、特に都市部 以外の地域で使用しているチャンネルが極めて少ない場合に有効である。
【0068】 さらに、受信状態においては、サーチモードにおいて上述のように、横方向の 画素数が縦方向の画素数よりも大きく設定されているので、LCD60のマトリ ックス表示部61に縦方向で変化する7つの周波数の高周波信号に関する各信号 レベルを表示する一方、通常モードにおいて当該マトリックス表示部61の最も 下側の2行7列の画素を用いて横方向で変化する受信中の高周波信号の信号レベ ルを、複数周波数の信号レベル表示よりもステップ数が多いすなわちより高い信 号レベルのステップ数で表示することができる。
【0069】 以上の実施例において、無線送受信機について述べているが、本考案はこれに 限らず、高周波信号を受信する、無線受信機、有線受信機又は有線送受信機に適 用できる。また、以上の実施例において、FM送受信機の一例について述べてい るが、本考案はこれに限らず、AM,SSB,FSKなどの任意の変調方式の送 受信機又は受信機に適用することができる。
【0070】 以上の実施例において、LCD60における表示データを格納するメモリであ るVRAM40とレジスタ41,42,43は、MPU30とは別に設けられて いるが、これに限らず、これらのメモリを備えた1チップマイクロプロセッサを 用いてもよい。
【0071】 以上の実施例において、設定された周波数fsetで送信周波数と受信周波数は 同一となるように設定しているが、アマチュア無線などのレピータ運用のために 互いに所定の周波数だけ異なるように設定してもよい。
【0072】 以上の実施例において、通常モードで信号レベルをLCD60のマトリックス 表示部61を用いて横方向で表示し、サーチモードで信号レベルを当該マトリッ クス表示部61を用いて縦方向で表示しているが、これらの表示方向はこれに限 定されず、例えばこれらの表示方向を逆にしてもよい。
【0073】 以上の実施例におけるメモリチャンネルモード処理(ステップS4)において 、複数のチャンネルの受信信号の信号レベルを昇順で並置して表示しているが、 これに限らず、降順で並置して表示してもよい。
【0074】 以上の実施例において、通常モードにおいて受信信号の信号レベルを横方向で 変化するようにLCD60のマトリックス表示部61に表示しているが、本考案 はこれに限らず、縦方向で変化するように表示するようにしてもよい。また、サ ーチモードにおいてスペクトラムの各信号レベルを縦方向で変化するようにLC D60のマトリックス表示部61に表示しているが、本考案はこれに限らず、横 方向で変化するように表示するようにしてもよい。また、信号レベルの表示時と スペクトラムの表示時で、信号レベルの表示方向を変更してもよいし、変更せず 同一方向で表示してもよい。
【0075】 図8のステップS51において設定周波数fset関係の設定処理を行っている が、設定周波数fsetが変更無き場合は、ステップS51の処理を行わないよう に構成してもよい。
【0076】 図12において、ステップS245においては受信信号の有無に応じて所定の 時間Twの待機処理(ステップS246参照。)を実行するか否かを判断してい るが、受信信号の信号強度に応じて判断を行ってもよいし、当該ステップS24 5の処理を削除してもよい。この場合、SD信号の信号レベルにかかわらず、す なわち受信信号の有無にかかわらず、ステップS246の待機処理が実行される 。
【0077】 図12において、ステップS245でYESのとき直接にステップS250に 進んでいるが、これに限らず、予め設定される待機時間Twaだけ待機する待機 処理を実行してステップS250に進んでよい。
【0078】 上記待機時間Tw及び/又は上記待機時間Twaを変更することにより、1系 統の受信回路を用いて、複数周波数の信号レベルを検出して記憶する処理と、F M復調器8の出力をスピーカ13に出力する処理とを時分割で行うときの上記各 処理の動作時間の割合を変更することができる。
【0079】 以上の実施例においては、局部発振器4はPLL回路を用いて構成されている が、局部発振周波数を変更して設定する動作時間を短縮するため、予め信号波形 のレベルを記憶するROMを用いて所定の局部発振周波数を有する局部発振信号 を発生するDDS回路を用いてもよい。
【0080】 以上の実施例において、SD信号がLレベルのときステップS240乃至S2 46において1つの受信周波数について信号レベルを検出しかつ記憶するととも に復調後の低周波信号をスピーカ13に出力しているが、これに限らず、複数の 受信周波数について信号レベルを順次検出しかつ記憶するとともに復調後の低周 波信号を順次スピーカ13に出力するように構成してもよい。
【0081】 以上の実施例において、MPU30の外側にオアゲートOR1を設けているが 、MPU30の内部処理のソフトウエアで実現してもよい。
【0082】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、高周波信号を所定の受信周波数で受信す る1系統の受信手段と、上記受信手段の受信周波数を任意に設定された切り換え 順序で選択的に切り換えて上記受信手段によって受信された複数の受信周波数の 信号強度を検出しかつ記憶する検出記憶手段と、複数の表示部が並置してなる表 示手段と、所定の1つの受信周波数の信号強度を上記表示手段に表示する第1の モードと、所定の複数の受信周波数の信号強度を上記表示手段に表示する第2の モードとを選択的に設定するモード設定手段と、上記第1のモードが設定された とき上記検出記憶手段に記憶された1つの受信周波数の信号強度を上記表示手段 に表示する一方、上記第2のモードが設定されたとき上記検出記憶手段に記憶さ れた複数の受信周波数の信号強度を上記切り換え順序に対応してそれぞれ上記複 数の表示部に表示する表示制御手段とを備える。従って、実質的に、設定された 所望の受信周波数の高周波信号の復調信号を例えばスピーカなどに出力しながら 、並置された複数周波数の高周波信号の信号強度と、1つの受信周波数の信号強 度とを、上記表示装置を用いて選択的にかつ容易に観測することができる。
【提出日】平成6年2月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 VRAM40は、MPU30に接続され、マトリックス表示部61に表示する 28個の画素データを格納するビデオRAMであって、VRAM40の出力端子 はLCDドライバ50を介してLCD60のマトリックス表示部61に接続され る。従って、VRAM40に画素データが格納されたとき、それに応じてLCD ドライバ50によってマトリックス表示部61にリアルタイムで液晶表示される 。図4は図3のLCDのマトリックス表示部61の液晶画素と、画素データを格 納するVRAM40のアドレスとの関係を示す正面図である。図4に示すように 、28個の液晶画素LM00−LM63にそれぞれ、4進数2桁表示で「00」 −「63」のアドレスが付与される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 レジスタ41は、MPU30に接続され、液晶表示64,65に表示するため の2ビット画素データDsmを格納する2ビットでのレジスタであって、レジス タ41の出力端子はLCDドライバ51を介してLCD60の液晶表示部64, 65に接続される。従って、レジスタ41に画素データDsmが格納されたとき 、それに応じてLCDドライバ51によって液晶表示部64,65に液晶表示さ れる。ここで、画素データDsmの1ビット目は液晶表示部64を表示するか否 かを示すデータであって、画素データDsmの2ビット目は液晶表示部65を表 示するか否かを示すデータである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 レジスタ42は、MPU30に接続され、液晶表示部66に表示するためのメ モリチャンネル番号データDmを格納するレジスタであって、レジスタ42の出 力端子はLCDドライバ52を介してLCD60の液晶表示部66に接続される 。従って、レジスタ42に画素データDmが格納されたとき、それに応じてLC Dドライバ52によって液晶表示部66に液晶表示される。また、レジスタ43 は、MPU30に接続され、液晶表示部67に表示するための送受信周波数デー タDfCLを格納するレジスタであって、レジスタ43の出力端子はLCDドライ バ52を介してLCD60の液晶表示部67に接続される。従って、レジスタ4 3に画素データDfCLが格納されたとき、それに応じてLCDドライバ53によ って液晶表示部67に液晶表示される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】 MPU30内のRAMに格納される各種のフラグは以下の通りである。 (a)FS2:VFOモードのときFS2=0となり、メモリチャンネルモード のときFS2=1となる。 (b)FS3:通常モードのときFS3=0となり、サーチモードのときFS3 =1となる。 (c)FS4:受信可能モードのときFS4=0となり、受信不可能モードのと きFS4=1となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】 図9において、ステップS11において、フラグFR3が1であるか否かが判 断され、FS3=0であるときサーチモードでないので、ステップS16に進む 一方、FS3=1であるときサーチモードであるので、ステップS12に進む。 ステップS16において、画素データDsmにデータ「10」を格納してLCD 60に「S/RF」液晶表示部64の液晶画素を表示し、次いで、ステップS1 3においてノーマル処理(図10参照。)を実行した後、リターンする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】 ステップS12において、フラグFS4が1であるか否かが判断され、FS4 =1であるときステップS18に進む一方、FS4=0のときステップS17に 進む。ステップS17においては、画素データDsmにデータ「00」を格納し た後、サーチ受信可能処理(図11乃至図13参照。)を実行した後、リターン する。一方、ステップS18においては、画素データDsmにデータ「00」を 格納した後、サーチ受信不可能処理を実行した後、リターンする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】 図12において、ステップS240においてLレベルのESQ信号を出力して スケルチスイッチ11をオフしてスピーカ13を用いて受信信号の被変調波の低 周波信号を受信可能な状態とし、かつ待機処理のためのMPU30内の計時タイ マー(図示せず。)の計時時間Twpを0秒にリセットして計時を開始させる。 次いで、ステップS241において中心局部発振周波数データDfLOを局部発振 周波数データDfLに設定した後、ステップS242に進む。ステップS242 においては、A/D変換器20から出力される受信信号レベルデータSLDを検 出して取り込み、ステップS243においてデータSLDを4レベルのデータに 変換した後、ステップS244においてその変換されたデータをVRAM40の アドレス30−33に格納しかつ更新して、LCD60のマトリックス表示部6 1の中央部の1列分の4個の液晶画素LM30−LM33を用いて、下端を0/ 4レベルとして縦方向で信号レベルを表示して、ステップS245においてSD 信号がHレベルであるか否かが判断される。SD信号がHレベルであるとき、す なわち当該受信周波数で信号が無い場合は、ステップS246の待機時間の判断 処理を実行することなく、図13のステップS250に進む。一方、SD信号が Lレベルであるとき、すなわち当該受信周波数で信号が有る場合は、ステップS 246において待機処理のための待機時間の判断を行う。すなわち、計時タイマ ーの計時時間Twpが予め設定された待機時間Twを経過しているか否かを判断 する。経過していないときはステップS242からの処理に戻って待機処理を実 行しながら当該受信周波数のレベル検出表示処理を実行する。一方、経過してい るときは、図13のステップS250に進む。上記ステップS244において表 示される信号レベルが、現在受信している信号の信号レベルを表示している。な お、上記ステップS246からステップS242を介してステップS246まで 戻るループ処理においては、当該受信している信号の信号レベルを所定の周期で リアルタイムに検出かつ表示しながら、かつスケルチスイッチ11がオンである ので、設定された送受信周波数fR=fset=DfCLの受信信号を受信してその被 変調波の低周波信号をスピーカ13で聞くことができる。なお、本考案は、これ に限らず、ステップS246において待機時間の判断を実行せず、例えば待機時 間Tw秒だけ待機するようにしてもよい。この場合、現在受信している信号レベ ルはリアルタイムに変化しない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】 以上の実施例におけるメモリチャンネルモード処理(ステップS4)において 、複数のチャンネルの受信信号の信号レベルをチャンネル番号の昇順で並置して 表示しているが、これに限らず、チャンネル番号の降順で並置して表示してもよ い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る一実施例である複数周波数のス
ペクトラム表示機能付き無線送受信機のブロック図であ
る。
【図2】 従来例のスペクトラム表示機能付き無線受信
機のブロック図である。
【図3】 図1のLCDの正面図である。
【図4】 図3のLCDのマトリックス表示部の液晶画
素と、画素データを格納するVRAMのアドレスとの関
係を示す正面図である。
【図5】 図1の無線送受信機において、VFOモード
でかつサーチモードでスペクトラムを表示させたときの
一例を示すLCDの正面図である。
【図6】 図1の無線送受信機において、VFOモード
でかつ通常モードで受信信号レベルを表示させたときの
一例を示すLCDの正面図である。
【図7】 図1の無線送受信機のCPUによって実行さ
れるメインルーチンのフローチャートである。
【図8】 図7のキー入力処理のサブルーチンのフロー
チャートである。
【図9】 図7のVFOモード処理のサブルーチンのフ
ローチャートである。
【図10】 図8のノーマル処理のサブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図11】 図8のサーチ受信可能処理のサブルーチン
のフローチャートの第1の部分である。
【図12】 図8のサーチ受信可能処理のサブルーチン
のフローチャートの第2の部分である。
【図13】 図8のサーチ受信可能処理のサブルーチン
のフローチャートの第3の部分である。
【図14】 図1の無線送受信機におけるスペクトラム
表示処理を中心としたタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…アンテナ、 2…RF増幅器、 3,24…混合器、 4…局部発振器、 5…IF帯域通過フィルタ、 6…IF増幅器、 8…FM復調器、 9…低域通過フィルタ、 10…送受信切り換えスイッチ、 11…スケルチスイッチ、 12…AF増幅器、 13…スピーカ、 14…高域通過フィルタ、 15…スケルチレベル調整用減衰器、 16…雑音増幅器、 17…検波回路、 18…波形整形回路、 19…検波回路、 20…A/D変換器、 30…MPU、 31…ロータリーエンコーダ、 32…テンキー、 40…VRAM、 41,42,43…レジスタ、 50,51,52,53…LCDドライバ、 60…LCD、 61…マトリックス表示部、 67…7セグメント液晶表示部、 OR1…オアゲート、 SW1…PTTスイッチ、 SW2…VFOモード/メモリチャンネルモード切り換
えスイッチ、 SW3…通常モード/サーチモード切り換えスイッチ、 SW4…受信可能モード/受信不可能モード切り換えス
イッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中山 和幸 大阪府高槻市三島江1丁目1番1号 アル インコ株式会社内 (72)考案者 夛木 智嗣 大阪府高槻市三島江1丁目1番1号 アル インコ株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を1つの受信周波数で受信す
    る受信手段と、 上記受信手段の受信周波数を任意に設定された切り換え
    順序で選択的に切り換えて上記受信手段によって受信さ
    れた複数の受信周波数の信号強度を検出しかつ記憶する
    検出記憶手段と、 複数の表示部が並置してなる表示手段と、 所定の1つの受信周波数の信号強度を上記表示手段に表
    示する第1のモードと、所定の複数の受信周波数の信号
    強度を上記表示手段に表示する第2のモードとを選択的
    に設定するモード設定手段と、 上記第1のモードが設定されたとき上記検出記憶手段に
    記憶された1つの受信周波数の信号強度を上記表示手段
    に表示する一方、上記第2のモードが設定されたとき上
    記検出記憶手段に記憶された複数の受信周波数の信号強
    度を上記切り換え順序に対応してそれぞれ上記複数の表
    示部に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とす
    る複数周波数の信号強度表示機能付き受信機。
JP1073293U 1993-03-12 1993-03-12 複数周波数の信号強度表示機能付き受信機 Pending JPH0670330U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1073293U JPH0670330U (ja) 1993-03-12 1993-03-12 複数周波数の信号強度表示機能付き受信機
US08/208,841 US5613232A (en) 1993-03-12 1994-03-11 Receiver apparatus comprising display means for displaying signal strengths of signals having a plurality of frequencies, and display apparatus for use in receiver apparatus

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53106062A (en) * 1977-02-26 1978-09-14 Fujitsu Ltd Light modulator
JPS5646341A (en) * 1979-09-25 1981-04-27 Trio Kenwood Corp Receiver

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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