JPH06268223A - 電界効果型トランジスタ - Google Patents

電界効果型トランジスタ

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JPH06268223A
JPH06268223A JP7911493A JP7911493A JPH06268223A JP H06268223 A JPH06268223 A JP H06268223A JP 7911493 A JP7911493 A JP 7911493A JP 7911493 A JP7911493 A JP 7911493A JP H06268223 A JPH06268223 A JP H06268223A
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明夫 中川
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忠司 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】チャネル領域の異常電位に起因する素子動作不
良を防止し得るSOI基板に形成された電界効果型トラ
ンジスタを提供すること。 【構成】シリコン酸化膜2上に形成されたシリコン層1
7と、シリコン層17の表面に選択的に形成されたp型
拡散層5と、p型拡散層5の表面に選択的に形成された
n型ドレイン拡散層6と、n型ドレイン拡散層6に設け
られたドレイン電極11と、p型拡散層5の表面に選択
的に形成されたn+ 型ソース拡散層4と、n+ 型ソース
拡散層4に設けられたソース電極9と、n+ 型ソース拡
散層4とn型ドレイン拡散層6との間のp型拡散層5上
にゲート絶縁膜8を介して設けられたゲート電極11
と、シリコン層17の表面に選択的に形成され、且つソ
ース電極9およびp型拡散層5に接するp+ 型短絡用拡
散層12とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分b野】本発明は、半導体素子に係り、
特にSOI基板に形成した電界効果型トランジスタに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータや通信機器の重要部
分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達成
するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成し
た集積回路(IC)が多用されている。LSI単体の性
能向上は、例えば、集積度を高め、高速化を図ることに
より実現できる。
【0003】図57は、高速動化に有利な構造として知
られている従来のMOSFETの構造を示す素子断面図
である。
【0004】図中、801はシリコン支持基体を示して
おり、このシリコン支持基体801上にはシリコン酸化
膜802を介して単結晶のシリコン層800が設けられ
ており、このシリコン層800およびシリコン酸化膜8
02によってSOI基板が形成されている。
【0005】シリコン層800の表面にはp型拡散層8
03が選択的に形成され、このp型拡散層803の表面
には高不純物濃度のn+ 型拡散層804が選択的に形成
されている。このn+ 型拡散層804の表面の一部から
p型拡散層803の表面にかけてはn型ドレイン拡散層
805が形成され、更に、p型拡散層803の表面には
n型ドレイン拡散層805とは別にn+ 型ソース拡散層
806が選択的に形成されている。
【0006】また、n型ドレイン拡散層805とn+
ソース拡散層806との間のp型拡散層803上にはゲ
ート絶縁膜810を介してゲート電極808が配設さ
れ、更に、p型拡散層803上には、n+ 型拡散層80
4を介してn型ドレイン拡散層805にコンタクトする
ドレイン電極809、n+ 型ソース拡散層806にコン
タクトするソース電極807が配設されている。
【0007】このように構成されたMOSFETは、通
常のMOSFETに比べて寄生容量が小さいので高速動
作が可能となる。
【0008】ところで、この種のMOSFETの最大動
作周波数は、素子内の容量、特に出力容量によって制限
される。出力容量を小さくするには、シリコン層800
を薄くすれば良い。これは出力容量のうちpn接合容量
の占める割合が大きいからである。
【0009】しかしながら、シリコン層800の薄膜化
が進むと、n+ 型ソース拡散層806とシリコン酸化膜
802との間の距離が小さくなるため、ゲート電極80
8の下部のチャネル領域とソース電極807と間の抵抗
が大きくなる。
【0010】そして、シリコン層800の薄膜化が更に
進むと、最終的にはn+ 型ソース拡散層806とシリコ
ン酸化膜802とが接触し、上記チャネル領域とソース
電極807との電気的接続が断たれ、上記チャネル領域
の電位が浮いてしまう結果、正常な素子動作が不可能と
なる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のS
OI基板に形成されたMOSFETにあっては、その最
大動作周波数を高くするためにSOI基板のシリコン層
を薄くすると、チャネル領域とソース電極との間の抵抗
が大きくなり、最悪の場合にはチャネル領域の電位が浮
いて正常な素子動作が不可能になるという問題があっ
た。
【0012】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、SOI基板のシリコン
層の薄膜化が進んでも、チャネル領域の異常電位に起因
する素子動作不良を防止し得るSOI基板に形成された
電界効果型トランジスタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電界効果型トランジスタは、絶縁膜上に
形成された素子形成用半導体層と、この素子形成用半導
体層の表面に選択的に形成された第1の第1導電型半導
体層と、この第1の第1導電型半導体層の表面に選択的
に形成された第1の第2導電型半導体層と、この第1の
第2導電型半導体層に設けられた第1の主電極と、前記
第1の第1導電型半導体層の表面に選択的に形成された
第2の第2導電型半導体層と、この第2の第2導電型半
導体層に設けられた第2の主電極と、前記第2の第2導
電型半導体層と前記第1の第2導電型半導体層との間の
前記第1の第1導電型半導体層上に絶縁膜を介して設け
られた制御用電極と、前記素子形成用半導体層の表面に
選択的に形成され、且つ前記第2の主電極および前記第
1の第1導電型半導体層に接する第2の第1導電型半導
体層とを備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の電界効果型トランジスタでは、SOI
基板に形成された従来の電界効果型トランジスタには無
い第2の第1導電型半導体層を介して、第2の主電極と
制御用電極の下部の第1の第1導電型半導体層(以下、
チャネル領域という)とが繋がっている。
【0015】このため、素子形成用半導体層と絶縁基体
とが接するまで素子形成用半導体層の薄膜化が進んで、
たとえチャネル領域と第2の第2導電型半導体層とが電
気的に分離したとしても、チャネル領域が第2の第1導
電型半導体層を介して第2の主電極に接続しているの
で、チャネル領域の電位が浮くことはない。
【0016】したがって、本発明の電界効果型トランジ
スタによれば、素子形成用半導体層の薄膜化を強く進め
ても、チャネル領域の異常電位に起因する素子動作不良
は発生しない。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。
【0018】図1は、本発明の一実施例に係る高周波用
のMOSFETの構造を示す図であり、同図(a)は平
面図、同図(b)は同図(a)のMOSFETのB−B
´断面図である。
【0019】図中、1はシリコン支持基体を示してお
り、このシリコン支持基体1上にはシリコン酸化膜2
(絶縁基体)が形成されている。このシリコン酸化膜2
上にはシリコン層17が形成されており、このシリコン
層17にはシリコン酸化膜2に達するp型拡散層5(第
1の第1導電型半導体層)が選択的に形成され、このp
型拡散層5にはシリコン酸化膜2に達するn型ドレイン
拡散層6(第1の第2導電型半導体層)が選択的に形成
され、このn型ドレイン拡散層6は高不純物濃度のn+
型拡散層7を介してドレイン電極11(第1の主電極)
に接続している。
【0020】これらn型ドレイン拡散層6,n+ 型拡散
層7とは別にこのp型拡散層5にはシリコン酸化膜2に
達するn型ソース拡散層4(第2の第2導電型半導体
層)が選択的に形成されている。このn型ソース拡散層
4は高不純物濃度のn+ 型拡散層3を介してソース電極
9(第2の主電極)に接続している。
【0021】n型ドレイン拡散層6とn型ソース拡散層
4との間の領域のp型拡散層5上にはゲート絶縁膜8を
介してゲート電極10(制御用電極)が設けられてい
る。また、このゲート電極10の下部のチャネル領域c
hとなるp型拡散層5は、n+型拡散層3およびn型ソ
ース拡散層4に接するp+ 型短絡用拡散層12(第2の
第1導電型半導体層)を介してソース電極9に接続して
いる。
【0022】このように構成されたMOSFETでは、
n型ソース拡散層4,p型拡散層5,n型ドレイン拡散
層6等の半導体層がシリコン酸化膜2に接するまで、シ
リコン層17の薄膜化が進んでいるため、pn接合容量
の占める割合が小さくなる。したがって、出力容量が小
さくなり、従来のMOSFETに比べて最大動作周波数
が高くなり、よりいっそうの高速動作が可能となる。
【0023】しかも、チャネル領域chのp型拡散層5
は、p+ 型短絡用拡散層12を介してソース電極9に接
続しているで、チャネル領域chは所定の電位に保た
れ、シリコン層17の薄膜化によりp型拡散層5とn型
ソース拡散層4とが電気的に分離しても、チャネル領域
chの異常電位は発生しない。
【0024】したがって、本実施例によれば、チャネル
領域chの異常電位に起因する動作不良を招か無い、動
作周波数の高いMOSFETが得られる。
【0025】図2は、SOI基板のシリコン層と出力容
量との関係を示す特性図である。この図2からシリコン
層の膜厚が0.3μmを越えると出力容量が急激に大き
くなることが分かる。したがって、シリコン層の膜厚を
0.3μm以下にすることにより高速なMOSFETが
得られる。
【0026】図3は、ソース電極とゲート電極との間の
距離(W)をシリコン酸化膜2の膜厚(tox)で割った
ものと、出力容量との関係を示す特性図である。この図
3からW/tox≧0.05μm、例えば、toxが3μm
程度以上の場合には、0.2μmよりも短くなると、急
激に出力容量が増加することが分かる。したがって、W
/tox0.2μm以上にすることが好ましい。
【0027】図4は、W/toxと出力容量との関係を示
す特性図である。この図4からW/tox≧0.5μm、
例えば、toxが3μm程度以上の場合には、1.5μm
よりも短くなると、急激に出力容量が増加することが分
かる。したがって、W/toxは1.5μm以上にするこ
とが好ましい。
【0028】図5は、SOI基板のシリコン酸化膜と出
力容量との関係を示す特性図である。この図5からシリ
コン酸化膜の厚さが2μm未満になると出力容量が急激
に大きくなることが分かる。したがって、シリコン酸化
膜の厚さを2μm以上にすることにより高速なMOSF
ETが得られる。
【0029】以下、本発明の他の実施例に係るMOSF
ETについて説明する。なお、以下の図においては、前
出した図のMOSFETと対応する部分には前出の図の
それと同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0030】図6は、本発明の他の実施例に係るMOS
FETの平面図である。
【0031】これは図1のMOSFETの一部を変形し
たもので、n+ 型拡散層3およびn型ソース拡散層4の
チャネル幅方向の寸法がp+ 型短絡用拡散層12のそよ
りも大きくなっている。
【0032】このように構成されたMOSFETによれ
ば、有効チャネル長が先の実施例に比べて長くなるた
め、より大きい電流を流せることができるようになる。
【0033】図7は、本発明の他の実施例に係るMOS
FETの平面図である。
【0034】これは図1のMOSFETの一部を変形し
たもので、p+ 型短絡用拡散層12のチャネル長方向の
寸法を小さくし、その分p型拡散層5の領域が広がって
いる例である。
【0035】このように構成されたMOSFETによれ
ば、p+ 型短絡用拡散層12がチャネル領域chにまで
延びなくなるので、p+ 型短絡用拡散層12中のp型不
純物がチャネル領域chに拡散することによるしきい値
電圧の変動を防止できる。
【0036】図8は、本発明の他の実施例に係るMOS
FETの断面図である。
【0037】これはシリコン支持基体1の電位とドレイ
ン電極11の電位とを同じにとっている例である。この
ようにドレイン電極11の電位を選べば、耐圧を高くす
るためにn型ドレイン拡散層6,n+ 型拡散層7を大き
く形成しても、寄生容量は増加しない。なお、図中、1
3は絶縁膜を示している。
【0038】図9は、本発明の他の実施例に係るMOS
FETの断面図である。
【0039】これは図1のMOSFETの一部を変形し
たもので、ゲート電極10の側壁を側壁ゲート絶縁膜1
4で覆った例である。
【0040】このように構成されたMOSFETによれ
ば、側壁ゲート絶縁膜14とドレイン電極11との間、
側壁ゲート絶縁膜14とソース電極7との間を真空或い
は空気等の気体で充満させ、この充満部分の誘電率を下
げることにより、寄生容量を低減できる。
【0041】図10は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0042】これは図1のMOSFETの一部を変形し
たもので、ゲート電極部(チャネル部分)のp型拡散層
5を小さくした例である。このようなゲート電極部は、
例えば、次のような方法により形成することができる。
【0043】まず、図12(a)に示すように、n型ド
レイン拡散層6上に厚めの酸化膜15を形成する。
【0044】次に図12(b)に示すように、酸化膜1
5をマスクとして、斜めイオン注入によりp型不純物イ
オン16をn型ドレイン拡散層6に注入する。このと
き、酸化膜15の近傍のn型ドレイン拡散層6にはp型
不純物イオン16は注入されないので、酸化膜15の下
部にまでは侵入しない図示の如きのp型拡散層5が形成
される。
【0045】次に図12(c)に示すように、酸化膜1
5上にポリシリコン膜からなる第1のゲート電極10a
を形成した後、このゲート電極10aのp型拡散層5側
の側壁にポリシリコン膜からなる第2のゲート電極10
bを形成する。
【0046】次に図12(d)に示すように、ゲート電
極10a,10bをマスクとして、通常のイオン注入に
よりp型不純物イオン16をp型拡散層5を注入して、
p型拡散層5の領域を広げた後、n型不純物イオン17
をp型拡散層5を注入し、n型ソース拡散層4を形成す
る。
【0047】次に図12(e)に示すように、側壁ゲー
ト絶縁膜14を形成して、ゲート電極部が完成する。
【0048】また、図12(a),(b)に示した方法
によりp型拡散層5を形成する代わり、例えば、図13
(a)に示すように、通常のイオン注入によりp型不純
物16bをn型ドレイン拡散層6に注入し、酸化膜15
に下部にまで延びたp型拡散層5を形成した後、図13
(b)に示すように、側面エッチングにより酸化膜15
をエッチングするという方法を用いても良い。
【0049】図11は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0050】これは図10のMOSFETの一部を変形
したもので、ドレイン側のp型拡散層5を小さくした例
である。
【0051】図14は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの構造を示す図であり、同図(a)は平面図、
同図(b)は同図(a)のMOSFETのB−B´断面
図である。
【0052】本実施例のMOSFETでは、ソース電極
9の下部にシリコン支持基体1に達するトレンチ溝19
が形成され、このトレンチ溝19はAl等の熱伝導率の
高い導電材料で充填されている。なお、図中、20はゲ
ート電極用コンタクトホールを示している。
【0053】このように構成されたMOSFETによれ
ば、ソース電極9の電位をシリコン支持基体1のそれと
同じにするためのシリコン層17の表面部分の接地配線
が不要になり、シリコン層17の表面部分のソース電極
9,接地配線に起因する寄生容量を低減できる。
【0054】また、動作中にシリコン層17で発生する
熱は、トレンチ溝19内に充填されたAl等の熱伝導率
の高い導電材料を介してシリコン支持基体1に放出でき
るという利点もある。
【0055】図15は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0056】これは図14のMOSFETの一部を変形
したもので、ゲート電極10がソース電極9の上まで延
びた例である。ゲート電極10とソース電極9とは酸化
膜21により電気的に分離されている。ゲート電極10
は、例えば、ポリシリコンで形成し、その表面をシリサ
イド化する。
【0057】このようにMOSFETによれば、ゲート
電極10が延びた分だけゲート抵抗が小さくなる。な
お、本実施例ではソース電極9の全面を覆うようにゲー
ト電極10を延ばしたが、例えば、n+ 型拡散層3のと
ころまでしか延ばさなければ、ソース電極9とゲート電
極10とによる寄生容量を低減できる。
【0058】図16は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの構造を示す図であり、同図(a)は平面図、
同図(b)は同図(a)のMOSFETのC−C´断面
図である。
【0059】本実施例のMOSFETが図14のそれと
異なる点は、ドレイン電極11の下部にシリコン支持基
体1に達するトレンチ溝22が形成されていることにあ
る。このトレンチ溝22も図14のそれと同様にAl等
の熱伝導率の高い導電材料で充填されている。
【0060】このように構成されたMOSFETでも図
14のそれと同様な効果が得られるのはもちろんのこ
と、発熱はドレイン側のほうが起こりやすいので、放熱
対策の点でより優れている。
【0061】図17は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0062】これは図16のMOSFETの一部を変形
したもので、ゲート電極10がドレイン電極11の上ま
で延びた例である。すなわち、図15のMOSFETに
おいて、ソース側とドレイン側との構造を入れ替えたも
のである。なお、寄生容量を小さくするために、ドレイ
ン電極11を覆わないようにゲート電極10を短くして
も良い。
【0063】図18は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0064】これは図16のMOSFETの一部を変形
したもので、ソース電極9をドレイン電極11の上まで
延びた例である。ソース電極9は酸化膜25によってゲ
ート電極10,ドレイン電極11と電気的に分離されて
いる。
【0065】このように構成されたMOSFETによれ
ば、ソース電極9が延びた分だけソース抵抗が小さくな
り、更に、熱伝導率の高い導電材料でソース電極9を形
成することにより、素子部の温度分布を一様にでき、ま
た、素子内の熱をソース電極9から放熱できる。
【0066】図19は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0067】これは図17のMOSFETの一部を変形
したもので、ゲート電極10とドレイン電極11とによ
る寄生容量を小さくするために、ゲート電極10を短く
した例である。
【0068】図20は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0069】これは図18のMOSFETの一部を変形
したもので、ソース電極9とドレイン電極11との寄生
容量を小さくするために、ソース電極9を短くした例で
ある。
【0070】図21は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0071】本実施例のMOSFETは、ソース電極9
およびゲート電極10がドレイン電極11まで延びてい
る。ゲート電極10とドレイン電極11とは酸化膜26
によって電気的に分離され、また、ソース電極9とドレ
イン電極10とは酸化膜27によって電気的に分離され
ている。
【0072】このように構成されたMOSFETによれ
ば、ゲート抵抗およびソース抵抗の両抵抗を同時に小さ
くできる。
【0073】図22は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0074】これは図21のMOSFETの一部を変形
したもので、寄生容量を小さくするために、ソース電極
9およびドレイン電極10を短くした例である。また、
ゲート抵抗を小さくするために、ゲート電極10の上部
はシリサイド化されている。
【0075】図23は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0076】これは図21のMOSFETの一部を変形
したもので、図17のMOSFETのようにゲート電極
10をドレイン電極11にまで延ばした例である。な
お、図16〜図23のMOSFETにおいてドレイン側
とソース側との構造を入れ替えても良い。
【0077】図24は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0078】これは図16のMOSFETの一部を変形
したもので、より広いトレンチ溝22を形成し、ドレイ
ン電極11もトレンチ溝内に形成して例である。ドレイ
ン電極11は、トレンチ溝22内でn+ 型拡散層7と接
し、トレンチ溝22の側壁に形成されている。トレンチ
溝22はAl等の熱伝導率の高い導電材料によって完全
には充填されていない。
【0079】このように構成されたMOSFETによれ
ば、シリコン層とドレイン電極11および充填材料との
接触面積が増えるので、シリコン層内で発生した熱29
をより効果的に放熱できる。
【0080】図25は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの断面図である。
【0081】これは図24のMOSFETにおいて、ド
レイン側とソース側との構造を入れ替えた例である。
【0082】このように構成されたMOSFETでも図
24のそれと同様な効果が得られるのはもちろんのこ
と、ソース電極9がチャネル領域に近付くので、パンチ
スルー耐圧が高くなるとい利点がある。
【0083】図26は、本発明の他の実施例に係る配線
構造を示す平面図である。また、図27は、図26の配
線構造の断面図を示しており、同図(a),同図(b)
は、それぞれ図26の配線構造のD−D´断面図,E−
E´断面図である。
【0084】図中、31はシリコン支持基体を示してお
り、このシリコン支持基体31上にはシリコン酸化膜3
2,シリコン層33が順次設けられ、これらシリコン酸
化膜32,シリコン層33によりSOI構造が形成され
ている。
【0085】シリコン層33の表面にはn+ 型拡散層3
4が選択的に形成され、このn+ 型拡散層34はシリコ
ン酸化膜32に達するトレンチ溝35により囲まれ、シ
リコン層33に形成された他の半導体層(不図示)から
分離されている。
【0086】シリコン層33の表面には酸化膜36が形
成され、n+ 型拡散層34は、酸化膜36に形成された
コンタクトホール40,41を介して第1の配線37,
第3の配線39とコンタクトしている。また、第1の配
線37と第3の配線39との間には第2の配線38が配
設されている。
【0087】このような配線構造であれば、従来の2層
配線構造のように、第1の配線37および第3の配線3
9上に絶縁膜を介して第2の配線を形成する必要がなく
なるので、配線工程数が少なくなる。また、このような
配線構造であれば、n+ 型拡散層34が、トレンチ溝3
5およびシリコン酸化膜32によって、シリコン層33
に形成された他の半導体層と絶縁分離されているので、
pn接合等の寄生素子を排除できる。
【0088】図28は、本発明の他の実施例に係る配線
構造を示す平面図である。また、図29は、図29の配
線構造の断面図を示しており、同図(a),同図(b)
は、それぞれ図28の配線構造のF−F´断面図,G−
G´断面図である。
【0089】本実施例の配線構造が先の実施例のそれと
異なる点は、トレンチ溝の代わりに絶縁膜によってn+
型拡散層が絶縁分離されていることにある。
【0090】すなわち、n+ 型拡散層34は、シリコン
酸化膜32に達するLOCOSにより形成された厚いシ
リコン酸化膜42で囲まれ、シリコン層33に形成され
た他の半導体層と分離されている。
【0091】このような配線構造でも先の実施例と同様
な効果が得られる他、シリコン酸化膜42はトレンチ溝
35より形成が容易なので、生産コストの低減化に有利
である。この配線構造は特にシリコン層33が薄い場合
に便利である。
【0092】図30は、本発明の他の実施例に係る配線
構造を示す断面図である。
【0093】これは配線領域に保護用ダイオードDが形
成されている例である。この保護用ダイオードDは、n
+ 型拡散層34と、このn+ 型拡散層34の表面に選択
的に形成されたp+ 型拡散層44とで構成されている。
このp+ 型拡散層44は、酸化膜36に形成されたコン
タクトホールを介して電極43に接続している。この電
極43は基準電位となるアースまたは電源に接続されて
いる。
【0094】図31は、本発明の他の実施例に係る配線
構造を示す断面図である。
【0095】本実施例の配線構造は、コンタクト抵抗の
低減化を図った例で、図27のそれと異なる点は、n+
型拡散層34内にトレンチ溝が形成され、このトレンチ
溝内がAlやポリシリコン等の導電材料45で充填さ
れ、配線37がこの導電材料45を介してn+ 型拡散層
34に接続していることにある。
【0096】図32は、本発明の他の実施例に係る配線
構造を示す平面図である。
【0097】本実施例の配線構造も、コンタクト抵抗の
低減化を図った例で、図26のそれと異なる点は、トレ
ンチ溝35の寸法が配線37,38,39の長手方向に
長くし、コンタクト面積を広くしたことにある。
【0098】図33は、本発明の他の実施例に係るSO
I基板に形成したインダクタの構造を示す平面図であ
る。また、図34は、図33のインダクタの断面図を示
し、同図(a),同図(b)は、それぞれ図33のイン
ダクタのH−H´断面図,I−I´断面図を示してい
る。
【0099】シリコン層33の表面には、トレンチ溝3
2で絶縁分離された複数のn+ 型拡散層34が選択的に
形成され、これは複数のn+ 型拡散層34の全体として
の形状は、長手方向が図中の横方向の梯子状となってい
る。また、酸化膜36上には、この酸化膜36よりも透
磁率が大きい高透磁率層47が設けられ、この高透磁率
層47は酸化膜46により被覆されている。この高透磁
率層47上には複数の配線48が配設されている。これ
ら各配線48の両端は、それぞれ、隣接し、互いに絶縁
分離された異なるn+ 型拡散層34に接続している。
【0100】すなわち、実効的に、高透磁率層47がヘ
リカル状の配線(複数の配線48)で巻かれた構造のイ
ンダクタが形成されている。なお、先に説明した実施例
と同様に、n+ 型拡散層34内に導電材で充填されたト
レンチ溝を形成し、このトレンチ溝内に充填された導電
材を介して配線48をn+ 型拡散層34に接続しても良
い。
【0101】図35は、本発明の他の実施例に係る配線
構造を示す図であり、同図35(a)は、配線構造を示
す平面図、同図35(b)は、同図35(a)の配線構
造のJ−J´断面図である。
【0102】配線49の下部のシリコン層3は、トレン
チ溝50とシリコン酸化膜2とによって、トレンチ溝5
0外のシリコン層3と電気的に分離されている。このた
め、トレンチ溝50内の配線49と、トレンチ溝50外
の他の配線や素子との間のシリコン層3を介した干渉を
小さくできる。なお、トレンチ溝の代わりにLOCOS
によるシリコン酸化膜を用いても良い。
【0103】図36は、本発明の他の実施例に係る配線
構造を示す断面図である。
【0104】これは図35のMOSFETの一部を変形
したもので、二つのトレンチ溝50,51により、配線
49の下部のシリコン層3を絶縁分離した例である。
【0105】図37は、本発明の他の実施例に係るSO
I基板上に形成したインダクタの構造を示す図であり、
同図(a)は、インダクタの構造を示す平面図であり、
同図(b)は、同図(a)のインダクタのK−K´断面
図を示している。また、図38は、図35のインダクタ
の等価回路を示している。
【0106】シリコン層33は、トレンチ溝35によ
り、電位的に独立した複数の領域に区分されている。シ
リコン層33上にはシリコン酸化膜36を介して渦巻き
状の配線52が形成されている。
【0107】このように構成されたインダクタによれ
ば、シリコン層33が電位的に独立した複数の領域に区
分されているので、図39,図40に示す従来のインダ
クタに比べて、シリコン層33を介しての配線52同士
の容量的な結合C1 が小さくなる。
【0108】なお、本実施例の場合、シリコン層33同
士の容量的な結合C2 が生じるが、この結合C2 は十分
小さいので容量的な結合の実質的な増加は起こらない。
【0109】図41は、本発明の他の実施例に係るSO
I基板上に形成したインダクタの構造を示す図であり、
同図(a)は、インダクタの構造を示す平面図であり、
同図(b)は、同図(a)のインダクタのM−M´断面
図を示している。
【0110】シリコン層33は、トレンチ溝35によ
り、電位的に独立した複数の領域に区分されている。シ
リコン層33上にはシリコン酸化膜36を介して第1の
L字状電極53が設けられている。各第1のL字状電極
53の両端は、それぞれ、隣接し、電位的に独立した異
なる領域のシリコン層33に接続している。
【0111】第1のL字状電極53上には酸化膜54に
よって第1のL字状電極53と直接接しない高透磁率層
55が設けられ、この高透磁率層55上には酸化膜56
を介して第2のL字状電極57が設けられている。各第
2のL字状電極57の両端は、それぞれ、隣接し、電位
的に独立した異なる領域のシリコン層33内の第1のL
字状電極53の一端に接続されている。
【0112】このように構成されたインダクタによれ
ば、シリコン層33が電位的に独立した複数の領域に区
分されているので、シリコン層33を介してのL字状配
線53,57同士の容量的な結合が小さくなる。
【0113】図42は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの構造を示す平面図である。また、図43は、
図42のMOSFETの断面図を示しており、同図
(a),同図(b),同図(c)は、それぞれ図45の
MOSFETのN−N´断面図,O−O´断面図,P−
O´断面図を示している。
【0114】図中、61はシリコン支持基体を示してお
り、このシリコン支持基体61上にはシリコン酸化膜6
2,シリコン層63が順次設けられ、これらシリコン酸
化膜62,シリコン層63によりSOI構造が形成され
ている。
【0115】シリコン層63には、シリコン酸化膜62
に達する厚いシリコン酸化膜72が島状に分布するよう
にLOCOSにより選択的に形成され、通常のMOSF
ETに比べ、シリコン層63の領域が少なくなってい
る。
【0116】すなわち、MOSFETの活性領域(素子
動作領域)として機能しない領域の大部分のシリコン層
63が厚いシリコン酸化膜72に変換されている。
【0117】そして、残ったシリコン層63内には、通
常のMOSFETと同様に、チャネル領域となるp型拡
散層67,n型ソース拡散層68,n型ドレイン拡散層
69が形成されている。
【0118】また、n型ソース拡散層68とn型ドレイ
ン拡散層63との間のp型拡散層67上にはゲート絶縁
膜70を介してゲート電極66が配設され、更に、n型
ソース拡散層68,n型ドレイン拡散層69上にはそれ
ぞれソース電極64,ドレイン電極65が配設されてい
る。また、ゲート電極66の取り出し電極71も厚いシ
リコン酸化膜72上に形成されている。
【0119】素子動作領域と電極とのコンタクトは、例
えば、図43(c)に示すドレイン電極65と残ったシ
リコン層63とのコンタクトのように、部分的なものと
なっている。
【0120】このように構成されたMOSFETによれ
ば、素子動作に直接関与しないシリコン層63が厚いシ
リコン酸化膜72に変わっているので、電極間や電極・
基板間の寄生容量の低減化が図られる。このため、従来
のMOSFETよりも高速動作のMOSFETが得られ
る。
【0121】図44は、本発明の他の実施例に係るバイ
ポーラトランジスタの構造を示す断面図であり、同図
(a),(b)は、それぞれ図43(a),(b)の断
面図に相当するものである。
【0122】先の実施例と同様に、素子動作に直接関与
しないSOI構造を構成するシリコン層63は、LOC
OSにより厚いシリコン酸化膜72に変わっており、残
ったシリコン層63にはn+ 型コレクタ拡散層76,n
型オフセット拡散層75,p型ベース拡散層74,n型
エミッタ拡散層73が形成されている。
【0123】n+ 型コレクタ拡散層76からn型オフセ
ット拡散層75にかけての領域上には酸化膜77が形成
され、この酸化膜77を覆うようにポリシリコンからな
るベース電極79が形成されている。このベース電極7
9の上部はシリサイド化され、ベース電極79の側部お
よび酸化膜77の側部には側壁絶縁膜78が形成されて
いる。また、エミッタ電極80,コレクタ電極81は島
状の厚いシリコン酸化膜72群を横切るように形成され
ている。
【0124】このように構成されたバイポーラトランジ
スタでも、寄生容量の原因となる素子動作に直接関与し
ないシリコン層63が減っているので、従来よりも動作
速度が上がる。
【0125】図45は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの構造を示す図であり、同図(a)は、MOS
FETの構造を示す平面図であり、同図(b)は、同図
(a)のMOSFETのQ−Q´断面図である。
【0126】本実施例のMOSFETが図42のそれと
異なる点は、LOCOSにより島状の厚いシリコン酸化
膜72群を形成するのではなく、素子動作領域となるシ
リコン層72を囲むような厚いシリコン酸化膜72をL
OCOSにより形成していることにある。
【0127】ソース電極64は腕状電極83を介してn
型ソース拡散層68に接続され、同様にドレイン電極6
5は腕状電極82を介してn型ドレイン拡散層69に接
続されている。
【0128】このように構成されたMOSFETでも、
寄生容量の低減化が図られ、しかも、ソース電極64お
よびドレイン電極65の全体が厚いシリコン酸化膜72
上に形成され、シリコン層とのコンタクトが無いため、
図42のMOSFETのそれよりも寄生容量が小さくな
る。
【0129】図46は、本発明の他の実施例に係るバイ
ポーラトランジスタの構造を示す図であり、同図(a)
は、バイポーラトランジスタの構造を示す平面図であ
り、同図(b)は、同図(a)のバイポーラトランジス
タのR−R´断面図である。
【0130】本実施例のバイポーラトランジスタでは、
図45のMOSFETと同様に、素子動作領域となるシ
リコン層72を囲むような厚いシリコン酸化膜72が、
LOCOSにより形成されている。また、エミッタ電極
80は腕状電極83を介してn型エミッタ拡散層73に
接続され、同様にコレクタ電極81は腕状電極82を介
してn+ 型コレクタ拡散層76に接続されている。な
お、図中、84はベース電極79の取り出し電極を示し
ている。
【0131】このように構成されたバイポーラトランジ
スタでも、図45のMOSFETの場合と同様な理由に
より、図44のバイポーラトランジスタのそれよりも寄
生容量小さくなる。
【0132】図47は、本発明の他の実施例に係るバイ
ポーラトランジスタの構造を示す図であり、同図(a)
は、バイポーラトランジスタの構造を示す平面図であ
り、同図(b)は、同図(a)のバイポーラトランジス
タのS−S´断面図である。
【0133】これは図46のバイポーラトランジスタの
一部を変形したもので、SOI基板のシリコン酸化膜6
2としてSIMOX等のように薄いものを用いた例であ
る。エミッタ電極80は腕状電極83の代わりに帯状電
極86を介してn型エミッタ拡散層73に接続され、同
様にコレクタ電極81は帯状電極85を介してn+ 型コ
レクタ拡散層76に接続されている。
【0134】このように構成されたバイポーラトランジ
スタでも、従来のSIMOX等を用いたバイポーラトラ
ンジスタよりも寄生容量が小さくなる。
【0135】図48は、本発明の他の実施例に係るMO
SFETの構造を示す断面図である。
【0136】これは図45のMOSFETの一部を変形
したもので、SOI基板のシリコン酸化膜62としてS
IMOX等のように薄いものを用いた例である。ソース
電極64は帯状電極86を介してn型ソース拡散層85
に接続され、同様にドレイン電極65は帯状電極85を
介してn型ドレイン拡散層69に接続されている。
【0137】このように構成されたMOSFETでも、
寄生容量の原因となるシリコン層が、従来のSIMOX
等を用いたMOSFETよりも少なくなっているので、
より動作速度が速くなる。
【0138】図49は、本発明の他の実施例に係るSO
I基板の形成方法を示す工程断面図である。
【0139】まず、図49(a)に示すように、シリコ
ン支持基体91として導電型がp-型、面方位が(10
0)、そして、表面がミラー研磨されたシリコンウェハ
を用意し、このシリコン支持基体91を陽極化成して、
図49(b)に示すように、シリコン支持基体91の表
面に多孔質シリコン層92を形成する。
【0140】具体的には、まず、シリコン支持基体91
の裏面に電極を形成し、この電極にリード線を接続す
る。次いで上記電極を耐酸化性のテープやワックス等で
保護した後、シリコン支持基体91をフッ酸とエタノー
ルとの混合溶液中で陽極化成を行なう。
【0141】ここで、例えば、電流密度20mA/cm
2 の条件で陽極化成を行なえば、厚さ約10μmの多孔
質シリコン層92が得られる。この多孔質シリコン層9
2の厚さは、陽極化成の条件を変えることで、広い範囲
の調整が可能となり、例えば、100μmを越える厚さ
にすることもできる。
【0142】また、上記電極を用いた方式の代わりに、
液体バックコンタクト方式により陽極化成を行なっても
良い。具体的には、図50に示すように、シリコン支持
基体91の前面と背面とをしきり板99およびオーリン
グ100でしきり、シリコン支持基体91の背面と陽極
電極(バックコンタクト用電極)96との間がバックコ
ンタクト用電解液98で満たされ、シリコン支持基体9
1の前面と陰極電極95との間がフッ酸とエタノールと
の混合溶液で満たされるようにして、陽極化成を行なえ
ば、上記電極が不要になる。
【0143】この後、図49(c)に示すように、例え
ば、ドライまたはウエットの酸素雰囲気中での1100
℃の熱酸化により、多孔質シリコン層92を絶縁膜93
に転換する。この酸化工程は、多孔質シリコン層92が
必要なレベルまで高抵抗化すれば良いのであって、必ず
しも完全な絶縁膜に転換する必要な無い。
【0144】ここで、絶縁膜93の表面は必ずしも十分
な平坦度を有しない場合もあるので、必要に応じて絶縁
膜93の表面を研磨する。
【0145】次に図49(d)に示すように、素子形成
用のシリコン基板94と絶縁膜93とを接着する。な
お、接着界面からの汚染を少なくするために、シリコン
基板94の接着面側の表面に酸化膜を形成することが望
ましい。
【0146】最後に、図49(e)に示すように、シリ
コン基板94の表面を研磨して、所望の厚さの素子形成
用シリコン層を有するSOI基板が完成する。
【0147】以上述べた形成方法によれば、絶縁膜93
の厚さは厚膜化が容易な多孔質シリコン層92で決ま
り、100μm以上の厚さの絶縁膜93が得られる。
【0148】一方、従来法では、シリコンの熱酸化によ
って絶縁膜を形成しており、この場合、絶縁膜の厚さは
3μmが限界であった。
【0149】このため、本実施例によれば、従来法に比
べ、厚い絶縁膜93が得られるので、シリコン基板94
とシリコン支持基体91との間の寄生容量を小さくでき
る。したがって、上記実施例で説明した高周波用のMO
SFET等のように高速動作が要求されるトランジスタ
に本実施例のSOI基板を用いることにより、よりいっ
そうの高速化が図られる。
【0150】また、パワーデバイスと呼ばれる大電圧,
大電流の素子に本実施例のSOI基板を用いることによ
り、高絶縁耐圧のパワーデバイスが得られる。
【0151】図51は、本発明の他の実施例に係るコイ
ルの構造を示す断面図である。
【0152】これは上記方法により得られたSOI基板
を用いた車載用微小信号処理回路チップ上にコイルを形
成した例である。
【0153】これを形成工程に従い説明すると、まず、
素子形成用のシリコン基板94にトランジスタ等の素子
(不図示)を形成するとと同時に、シリコン基板94の
コイル形成領域の所定部分を絶縁膜93が露出するまで
エッチングする。
【0154】次にコイル形成領域に金属膜を堆積した
後、この金属膜をパターニングしてスパイラル状のコイ
ル101を形成する。
【0155】次に絶縁膜102を形成した後、コイル1
01の他端に相当する部分の絶縁膜102にコンタクト
ホールを開口する。
【0156】最後に、このコンタクトホールを介してコ
イル101とコンタクトする引き出し電極103を形成
する。
【0157】図52は、本発明の他の実施例に係るSO
I基板の形成方法を示す工程断面図である。
【0158】図52(a)に示すように、シリコン支持
基体111上にシリコン酸化膜112,シリコン窒化膜
113を順次形成した後、これら絶縁膜112,113
をパターニングして、シリコン支持基体111の所望の
領域を露出させる。
【0159】次に図52(b)に示すように、シリコン
酸化膜112,シリコン窒化膜113をマスクとして陽
極化成を行ない、露出部分のシリコン支持基体111の
みに選択的に多孔質シリコン層114を形成する。
【0160】次に図52(c)に示すように、熱酸化に
より多孔質シリコン層114を絶縁膜115に転換す
る。この結果、所望の領域だけに絶縁膜115が形成さ
れる。
【0161】次に図52(d)に示すように、シリコン
酸化膜112,シリコン窒化膜113を除去した後、図
52(e)に示すように、素子形成用のシリコン基板1
17と絶縁膜115と接着する。
【0162】最後に、図52(f)に示すように、シリ
コン基板117の表面を研磨して、所望の厚さの素子形
成用シリコン層を有するSOI基板が完成する。
【0163】以上述べた形成方法によれば、シリコン支
持基体111とシリコン基板117との間の所望の部分
の容量および絶縁耐圧を変えることができ、もって、自
由度の高い集積素子の設計が可能となる。
【0164】図53は、本発明の他の実施例に係るSO
I基板を用いた半導体集積回路の要部を示す断面図であ
る。
【0165】図中、121はシリコン支持基体121を
示しており、このシリコン支持基体121上にはシリコ
ン酸化膜122が形成されている。
【0166】そして、図中、左側の領域127のシリコ
ン酸化膜122上にはシリコン層120が形成され、こ
のシリコン層120内にはトランジスタ(MOSFE
T)Tr1,トランジスタ(バイポーラトランジスタ)
Tr2,Tr3等の能動素子が形成されている。これら
トランジスタTr1,Tr2,Tr3はトレンチ溝12
5により互いに絶縁分離されている。
【0167】一方、図中、右側の領域126のシリコン
酸化膜122上には多孔質シリコン層123が形成さ
れ、この多孔質シリコン層123上には配線や平面イン
ダクタ等の受動素子が形成されている。
【0168】このように構成された半導体集積回路によ
れば、寄生容量の原因となる配線や平面インダクタ等が
形成されている領域126のシリコン酸化膜122上の
絶縁膜として、多孔質シリコン層123が用いられてい
るので、基板・配線間の容量や、基板・インダクタ間の
寄生容量を大幅に低減できる。
【0169】図54は、本発明の他の実施例に係るSO
I基板を用いた半導体集積回路の要部を示す断面図であ
る。
【0170】これは図53の半導体集積回路の一部を変
形したもので、領域126のシリコン層120,シリコ
ン酸化膜122を除去し、現れたシリコン支持基体12
1を多孔質シリコン層123に転換し、この多孔質シリ
コン層123上に配線や平面インダクタ等を形成した例
である。本実施例の場合、より厚い多孔質シリコン層1
23が得られるので、よりいっそうの寄生容量の低減化
が図られる。
【0171】図55は、本発明の他の実施例に係るSO
I基板を用いた半導体集積回路の要部を示す断面図であ
る。
【0172】これは領域126にはシリコン酸化膜12
2を形成せずに、シリコン層表面から多孔質シリコン層
123を形成する例である。本実施例の場合、図54の
半導体集積回路にあるような領域126と領域127と
の間の段差が無くなり、更に、シリコン酸化膜122が
無い分だけ多孔質シリコン層123が厚くなるため、寄
生容量を大幅に低減できる。
【0173】図56は、本発明の他の実施例に係るSO
I基板を用いた半導体集積回路の要部を示す断面図であ
る。
【0174】これは図55の半導体集積回路の一部を変
形したもので、領域126に平面インダクタ等の受動素
子の他に、領域127と同様に能動素子であるトランジ
スタ(バイポーラトランジスタ)Tr4を形成した例で
ある。
【0175】多孔質シリコン層123上では寄生容量が
小さいので、領域127のトランジスタのうち、高速動
作が要求されるトランジスタを領域126に形成するこ
とにより、半導体集積回路の性能を大幅に向上できる。
【0176】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、従
来の電界効果型トランジスタには無い第2の第1導電型
半導体層を介して、第2の主電極とチャネル領域とが繋
がっているため、素子形成用半導体層の薄膜化により、
チャネル領域と第2の第2導電型半導体層とが電気的に
分離しても、チャネル領域の電位が浮くことはない。し
たがって、素子形成用半導体層の薄膜化によるチャネル
領域の異常電位に起因する素子動作不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るMOSFETの構造を
示す図。
【図2】シリコン層と出力容量との関係を示す特性図。
【図3】W/toxと出力容量との関係を示す特性図。
【図4】W/toxと出力容量との関係を示す特性図。
【図5】シリコン酸化膜と出力容量との関係を示す特性
図。
【図6】本発明の他の実施例に係るMOSFETの平面
図。
【図7】本発明の他の実施例に係るMOSFETの平面
図。
【図8】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断面
図。
【図9】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断面
図。
【図10】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図11】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図12】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図13】図11のMOSFETのゲート電極部の形成
方法を示す工程断面図。
【図14】図11のMOSFETのゲート電極部の他の
形成方法を示す工程断面図。
【図15】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図16】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図17】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図18】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図19】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図20】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図21】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図22】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図23】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図24】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図25】本発明の他の実施例に係るMOSFETの断
面図。
【図26】本発明の他の実施例に係る配線構造を示す平
面図。
【図27】図26の配線構造の断面図。
【図28】本発明の他の実施例に係る配線構造を示す平
面図。
【図29】図29の配線構造の断面図。
【図30】本発明の他の実施例に係る配線構造を示す断
面図。
【図31】本発明の他の実施例に係る配線構造を示す断
面図。
【図32】本発明の他の実施例に係る配線構造を示す平
面図。
【図33】本発明の他の実施例に係るSOI基板に形成
したインダクタの構造を示す平面図。
【図34】図33のインダクタの断面図。
【図35】本発明の他の実施例に係る配線構造を示す
図。
【図36】本発明の他の実施例に係る配線構造を示す断
面図。
【図37】本発明の他の実施例に係るSOI基板に形成
したインダクタの構造を示す図。
【図38】図35のインダクタの等価回路を示す図。
【図39】従来のSOI基板に形成したインダクタの構
造を示す図。
【図40】図39のインダクタの等価回路を示す図。
【図41】本発明の他の実施例に係るSOI基板に形成
したインダクタの構造を示す図。
【図42】本発明の他の実施例に係るMOSFETの構
造を示す平面図。
【図43】図42のMOSFETの断面図。
【図44】本発明の他の実施例に係るバイポーラトラン
ジスタの構造を示す断面図。
【図45】本発明の他の実施例に係るMOSFETの構
造を示す図。
【図46】本発明の他の実施例に係るバイポーラトラン
ジスタの構造を示す断面図。
【図47】本発明の他の実施例に係るバイポーラトラン
ジスタの構造を示す断面図。
【図48】本発明の他の実施例に係るMOSFETタの
構造を示す図。
【図49】本発明の他の実施例に係るSOI基板の形成
方法を示す工程断面図。
【図50】液体バックコンタクト方式による多孔質シリ
コン層の形成方法を説明するための図。
【図51】本発明の他の実施例に係るSOI基板に形成
したコイルの構造を示す断面図。
【図52】本発明の他の実施例に係るSOI基板の形成
方法を示す工程断面図。
【図53】本発明の他の実施例に係るSOI基板を用い
た半導体集積回路の要部を示す断面図。
【図54】本発明の他の実施例に係るSOI基板を用い
た半導体集積回路の要部を示す断面図。
【図55】本発明の他の実施例に係るSOI基板を用い
た半導体集積回路の要部を示す断面図。
【図56】本発明の他の実施例に係るSOI基板を用い
た半導体集積回路の要部を示す断面図。
【図57】従来のMOSFETの構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…シリコン支持基体 2…シリコン酸化膜(絶縁基体) 3…n+ 型拡散層 4…n型ソース拡散層(第2の第2導電型半導体層) 5…p型拡散層(第1の第1導電型半導体層) 6…n型ドレイン拡散層(第1の第2導電型半導体層) 7…n+ 型拡散層 8…ゲート絶縁膜(絶縁膜) 9…ソース電極(第2の主電極) 10…ゲート電極(制御用電極) 11…ドレイン電極(第1の主電極) 12…p+ 型短絡用拡散層(第2の第1導電型半導体
層) 17…シリコン層(素子形成用半導体層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/73 (72)発明者 関村 雅之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基体上に形成された素子形成用半導体
    層と、 この素子形成用半導体層の表面に選択的に形成された第
    1の第1導電型半導体層と、 この第1の第1導電型半導体層の表面に選択的に形成さ
    れた第1の第2導電型半導体層と、 この第1の第2導電型半導体層に設けられた第1の主電
    極と、 前記第1の第1導電型半導体層の表面に選択的に形成さ
    れた第2の第2導電型半導体層と、 この第2の第2導電型半導体層に設けられた第2の主電
    極と、 前記第2の第2導電型半導体層と前記第1の第2導電型
    半導体層との間の前記第1の第1導電型半導体層上に絶
    縁膜を介して設けられた制御用電極と、 前記素子形成用半導体層の表面に選択的に形成され、且
    つ前記第2の主電極および前記第1の第1導電型半導体
    層に接する第2の第1導電型半導体層とを具備してなる
    ことを特徴とする電界効果型トランジスタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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