JPH0626773U - 固定刃と可動刃とを備えた電気機器 - Google Patents
固定刃と可動刃とを備えた電気機器Info
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- JPH0626773U JPH0626773U JP6482592U JP6482592U JPH0626773U JP H0626773 U JPH0626773 U JP H0626773U JP 6482592 U JP6482592 U JP 6482592U JP 6482592 U JP6482592 U JP 6482592U JP H0626773 U JPH0626773 U JP H0626773U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 固定刃と可動刃の各刃の一側端の刃先部と、
他側端の支持部とに各々摺動面S1と、摺動面S2とを
形成し、これらの摺動面S1とS2の面積の関係を0.
8<S1/S2<1.2とする。 【効果】 ラッピング加工後の刃先部の素材厚と支持部
のそれとが等しくなって、固定刃と可動刃との接触圧を
均一にすることができる。
他側端の支持部とに各々摺動面S1と、摺動面S2とを
形成し、これらの摺動面S1とS2の面積の関係を0.
8<S1/S2<1.2とする。 【効果】 ラッピング加工後の刃先部の素材厚と支持部
のそれとが等しくなって、固定刃と可動刃との接触圧を
均一にすることができる。
Description
【0001】
この考案は、電気バリカンや、電気かみそりに付設されたトリマ−のように、 固定刃と可動刃とを備え、可動刃が固定刃の摺動面上を摺動して、互いの協働作 用によって毛を切断する電気機器に関するものである。
【0002】
従来より、固定刃と可動刃は、互いの摺動面が、一側端の刃先部と、他側端の 支持部とに形成されている。これは、一側端の刃先部だけを摺動させた場合と比 べて、可動刃の摺動を安定化させ、固定刃と可動刃との接触圧をより均一に保つ ようにするためである。
【0003】 このような固定刃または可動刃の加工手順を図1に示す。即ち、図1(a)に 示すように、ステンレス板をプレス加工により外形を打ち抜いた基板1を、図1 (b)に示すように、側縁に曲げ加工を施した後、図1(c)に示すように、刃 切り加工を施し、最後に一側端の刃先部となる摺動面S1と、他側端の支持部と なる摺動面S2とをラッピング加工により研摩するのである。ところで、このラ ッピング加工は、刃切り加工されたステンレス板の研摩面、即ち、摺動面S1及 びS2に対して均一に圧力が加わるように、ステンレス基板が治具にセットされ ており、摺動面S1とS2の面積が大幅に異なれば、摺動面S1及びS2が、研 摩によって厚みが異なってしまう。
【0004】 図6は、一側端の刃先部となる摺動面S1の面積と、他側端の支持部となる摺 動面S2の面積の比率をS1/S2として、S1/S2に対する、S1及びS2 のラッピング加工後の素材厚の差|T1−T2|の関係を図示したものである。 この図が示すように、S1とS2が等しいときに素材厚T1及びT2が等しくな ることがわかる。即ち、ラッピング加工時、摺動面S1及びS2に対して均一に 圧力が加わるために、研摩面積が大きければ、研摩される厚みが小さくなって、 研摩後の摺動面の素材厚は大きい。逆に研摩面積が小さければ、研摩後の摺動面 の素材厚は小さくなる。
【0005】 ここで、摺動面S1とS2の面積が異なるステンレス基板をラッピング加工し た固定刃の斜視図を図2に、またその断面図を図3に示す。図2及び図3に示す ものは、一側端の刃先部となる摺動面S1の面積と、他側端の支持部となる摺動 面S2の面積が異なっていたために、ラッピング加工後の素材厚に刃先部(T1 )と支持部(T2)とでばらつきが生じてしまった例である。このような固定刃 は、可動刃との接触圧が均一にならずに、うまく毛が刈れない欠点がある。
【0006】
この考案は上記の問題を解決することを目的とし、固定刃と可動刃の各刃を、 一側端の刃先部と、他側端の支持部の素材厚を略等しくして、固定刃と可動刃と の接触圧が均一となるようにするものである。
【0007】
この考案は、互いの摺動面が、一側端の刃先部と、他側端の支持部とに形成さ れ、前記刃先部の摺動面積S1と、前記支持部の摺動面積S2とが、0.8<S 1/S2<1.2の関係を満足するよう形成する。
【0008】
この考案によれば、固定刃および可動刃の各刃の刃先部の摺動面積S1と、支 持部の摺動面積S2とを略等しく形成しているために、ラッピング加工後の刃先 部の素材厚と支持部のそれとが略等しくなって、固定刃と可動刃との接触圧を均 一にすることができる。
【0009】
以下本考案の一実施例をバリカン刃を例にとり、図面に基づき詳述する。図4 はバリカン刃の固定刃10を示している。この固定刃10の加工手順は、従来と 同様であり、図1(a)に示すように、ステンレス板をプレス加工により外形を 打ち抜いた基板1を曲げ加工を施した後、図1(c)に示すように、刃切り加工 を施し、最後に一側端の刃先部となる摺動面S1と、他側端の支持部となる摺動 面S2とをラッピング加工により研摩する。
【0010】 ここでこの固定刃10は、一側端の刃先部となる摺動面S1と、他側端の支持 部となる摺動面S2の面積が0.8<S1/S2<1.2を満足するように、曲 げ加工及び刃切り加工が施されている。
【0011】 一側端の刃先部となる摺動面S1の面積と、他側端の支持部となる摺動面S2 の面積を略等しくすることによって、図5に示すように、ラッピング加工後の刃 先部の素材厚(T1)と支持部の素材厚(T2)とをほぼ等しくすることができ る。なお、可動刃についても同様に素材厚をほぼ等しくすることができ、その結 果、固定刃と可動刃との接触圧を均一にすることができ、均一にムラなく毛を刈 ることができる。
【0012】 ここで、一側端の刃先部となる摺動面S1の面積と、他側端の支持部となる摺 動面S2の面積の比率S1/S2と、バリカン刃の切れ味との関係を図7に示す 。図7は、面積の比率S1/S2が異なる複数のバリカン刃を用意し、ポリ塩化 ビニルで形成された直径0.15mmの人工毛を切断し、この人工毛の切断面の 評価から切れ味の優劣を行ったものである。切断面が平坦であれば切れ味がよく 、切断面に凹凸があれば切れ味が悪いという評価がされている。この図が示すよ うに、面積の比率S1/S2が0.8から1.2の範囲にあるとき、切れ味が優 れ、この範囲から遠く外れるにしたがって、切れ味が劣ることが確認された。従 って、一側端の刃先部となる摺動面S1の面積と、他側端の支持部となる摺動面 S2の面積の比率S1/S2は、0.8から1.2の許容範囲内で、固定刃また は可動刃を加工すればよいことがわかる。
【0013】
【考案の効果】 この考案によれば、固定刃または可動刃の刃先部の摺動面積S1と、支持部の 摺動面積S2とが0.8<S1/S2<1.2を満足するように形成されている ために、ラッピング加工後の刃先部の素材厚と支持部のそれとが略等しくなって 、固定刃と可動刃との接触圧を均一にすることができる。その結果、良好な切れ 味の固定刃および可動刃を得ることができる。
【図1】固定刃または可動刃の加工手順を示す図。
【図2】従来の固定刃の斜視図
【図3】図2におけるA−A断面図
【図4】本考案の固定刃の斜視図
【図5】図4におけるA−A断面図
【図6】摺動面S1の面積と摺動面S2の面積の比率S
1/S2と、素材厚の差|T1−T2|の関係を図示し
たグラフ
1/S2と、素材厚の差|T1−T2|の関係を図示し
たグラフ
【図7】面積の比率S1/S2と、バリカン刃の切れ味
との関係を図示したグラフ
との関係を図示したグラフ
1 ステンレス基板 10 固定刃
Claims (1)
- 【請求項1】 互いの摺動面が、一側端の刃先部と、他
側端の支持部とに形成され、前記刃先部の摺動面積S1
と、前記支持部の摺動面積S2とが、0.8<S1/S
2<1.2の関係を満足する固定刃と可動刃とを備えた
電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6482592U JPH0626773U (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 固定刃と可動刃とを備えた電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6482592U JPH0626773U (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 固定刃と可動刃とを備えた電気機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0626773U true JPH0626773U (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=13269415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6482592U Pending JPH0626773U (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 固定刃と可動刃とを備えた電気機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0626773U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5389592A (en) * | 1976-11-01 | 1978-08-07 | Tex Innovation Ab | Vacuum packing method and apparatus for executing same |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP6482592U patent/JPH0626773U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5389592A (en) * | 1976-11-01 | 1978-08-07 | Tex Innovation Ab | Vacuum packing method and apparatus for executing same |
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