JPH06266836A - エアブラシ処理方式 - Google Patents

エアブラシ処理方式

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JPH06266836A
JPH06266836A JP5092993A JP5092993A JPH06266836A JP H06266836 A JPH06266836 A JP H06266836A JP 5092993 A JP5092993 A JP 5092993A JP 5092993 A JP5092993 A JP 5092993A JP H06266836 A JPH06266836 A JP H06266836A
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JP
Japan
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pattern
weight
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airbrush
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Withdrawn
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JP5092993A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Niikura
哲也 新倉
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、エアブラシ処理方式に関し、最大
限界値/最小限界値の範囲内で重みパターンeから重み
累積パターンを作成し、これと原画像から処理結果を算
出して表示したり、以前の重み累積パターンを生成して
これと原画像から以前の処理結果を算出して表示したり
し、エアブラシ処理を繰り返すことによる形状や色の崩
れを防止すると共に以前の画像に簡易に戻すことを目的
とする。 【構成】 エアブラシ処理の位置の指示に対応して、最
大限界値および最小限界値を算出する限界値算出部72
と、重みパターンeについて重み累積パターン6に演算
処理を行い、最大限界値以上あるいは最小限界値以下の
ときはその値に制限して更新、それ以外は演算処理結果
で更新する重み演算部71と、重み累積パターン6と原
画像の演算処理を行う色混合演算部73とを備え、演算
処理した処理画像を出力するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像のエアブラシ処理
を行うエアブラシ処理方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアブラシ処理は、表示画面上の画素の
画素値bと、この画素値bを近づけたい基準画素値nと
の差をとり、この差に近づけるべき割合である重み(重
みパターンe)を乗算し、かつこれに表示画面上の画素
値を加算するというものであって、式で表すと下記の
(式1)に示すような処理を行うものである。
【0003】 D=b+((n−b)×e/255) (式1) 従来、図10のような構成のもとで、タブレット21か
らエアブラシ座標を入力すると、ホストコンピュータ2
2の中に格納されている重みパターンeおよび基準画素
値nを画像制御装置23に転送する。画像制御装置23
を構成する演算処理部25が表示画面上の画像の各画素
値bを読み込み、この画像について、重みパターンeお
よび基準画素値nをもとに、(式1)に代入し、エアブ
ラシ処理した処理結果Dを求める。この処理結果Dを画
像表示装置26に転送してディスプレイ上に表示し、基
準画素値nの周辺にぼかしがきいた画像が表示されるこ
ととなる。処理対象領域の画像が全て0とし、基準画素
値n=64の場合のエアブラシ処理(色混合処理)の様
子を、図11に示す。
【0004】図11は、従来技術の説明図(その2)を
示す。これは、従来のエアブラシ処理の説明である。図
11の(a)は、重みパターンeの例を示す。各桁が重
みの値である。
【0005】図11の(b)は、図11の(a)の重み
パターンeの中央の−’の部分の重みパターンeを
判り易く表示したものである。ここで、横軸は図11の
(a)の−’の横軸方向の画素数を表し、縦軸はそ
のときの濃度値を表す。ここでは、中央の濃度が大きく
(明るく)、周辺に行くに従って濃度が小さく(暗く)
なるパターンである。
【0006】図11の(c)は、対象画像を示す。これ
は、エアブラシ処理を行う対象の画像であって、ここで
は、画素値が全て0である。図11の(d)は、エアブ
ラシ処理の処理結果を示す。これは、図11の(b)の
−’の重みパターンeと、図11の(c)の対象画
像とを画素対応で乗算(対象画像が0のときは当該0を
マスクと判定して重みパターン値をそのまま処理結果と
する)を行った処理結果である。
【0007】従って、図11の(c)のような対象画像
について、図11の(b)の重みパターンeによってエ
アブラシ処理を行うと、図11の(d)の処理結果の画
像が得られることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した図11の
(a)から(d)で説明した従来のエアブラシ処理を繰
り返すと、図12の(b)の対象画像(原画像)から ・1回目のエアブラシ処理によって図12の(c)の処
理画像 ・2回目のエアブラシ処理によって図12の(d)の処
理画像 ・3回目のエアブラシ処理によって図12の(e)の処
理画像 ・4回目のエアブラシ処理によって図12の(f)の処
理画像 がそれぞれ得られる。この際、図12の(d)および図
12の(e)の斜線を引いた処理画像の画素値が画素の
濃度の表示範囲を越えてしまう事態が発生し、画像の形
状や色が崩れてしまうという問題があった。
【0009】また、この画像の形状や色が崩れてしまっ
た場合にその直前の画像を再現する場合、原画像をコピ
ーし、始めから再度エアブラシ処理を繰り返して、画像
の形状や色が崩れる直前の画像を生成していたため、エ
アブラシ処理によって形状、色が崩れたときの崩れる前
の処理画像を得るために、非常に多くの手間が必要とな
ってしまうという問題も発生した。
【0010】本発明は、これらの問題を解決するため、
原画像から最大限界値/最小限界値を算出してこの範囲
内でエアブラシ処理時に重みパターンから重み累積パタ
ーンを作成し、これと原画像から処理結果を算出して表
示したり、重み累積パターンから以前の重み累積パター
ンを生成してこれと原画像から以前の処理結果を算出し
て表示したりし、エアブラシ処理を繰り返すことによる
形状や色の崩れを防止すると共に以前の画像に簡易に戻
すことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理構
成図を示す。図1において、限界値算出部72は、原画
像の最大濃度値および最小濃度値から最大限界値および
最小限界値を算出するものである。
【0012】重み演算部71は、指示された位置をもと
に、重みパターンeについて重み累積パターン6に演算
処理を行い、この演算処理結果が最大限界値以上あるい
は最小限界値以下のときはその値に制限して更新、一
方、それ以外は演算処理結果で更新するものである。
【0013】色混合演算部73は、重み累積パターン6
と原画像の演算処理を行うものである。重みパターンe
は、エアブラシ処理を行うためのパターンである。
【0014】重み累積パターン6は、重みパターンeの
演算処理した結果のパターンである。
【0015】
【作用】本発明は、図1に示すように、エアブラシ処理
の位置の指示に対応して、限界値算出部72が原画像の
最大濃度値および最小濃度値から最大限界値および最小
限界値を算出し、重み演算部71が指示された位置をも
とに、重みパターンeについて重み累積パターン6に演
算処理を行い、この演算処理結果が最大限界値以上ある
いは最小限界値以下のときはその値に制限して更新、一
方、それ以外は演算処理結果で更新し、色混合演算部7
3が重み累積パターン6と原画像の演算処理を行い、そ
の処理画像を表示などするようにしている。
【0016】この際、重み累積パターン6に任意のパタ
ーンを予めあるいは必要に応じて設定し、エアブラシ処
理を行うようにしている。また、重み累積パターン6に
特定値をマスクビットとし、当該マスクビットのときに
色混合演算部73が原画像をそのまま出力するようにし
ている。
【0017】また、重みパターンeから逆数の重みパタ
ーンe’を作成し、当該重みパターンe’を使用して、
元の画像に順次戻すようにしている。従って、原画像か
ら最大限界値/最小限界値を算出してこの範囲内でエア
ブラシ処理時に重みパターンeから重み累積パターン6
を作成し、これと原画像から処理結果を算出して表示し
たり、重み累積パターン6に重みパターンeの逆数を演
算して以前の重み累積パターン6を生成してこれと原画
像から以前の処理結果を算出して表示したりすることに
より、エアブラシ処理を繰り返すことによる形状や色の
崩れを防止すると共に以前の画像に簡易に戻すことが可
能となる。
【0018】
【実施例】次に、図1から図9を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の原理構成図を示す。図1
において、タブレット1は、座標入力などを行うもので
あって、ここでは、エアブラシ処理を行う座標を入力
(指示)するものである。
【0020】ホストコンピュータ2は、タブレット1か
らの座標入力を取り込み、画像上のエアブラシ処理を行
うその座標値や、エラブラシ処理を行うために必要な情
報(重みパターン、処理サイズ、重み累積パターンの初
期値など)を画像制御装置3に通知したりするものであ
る。
【0021】画像制御装置3は、指示された位置をもと
に、画像上でエアブラシ処理を行うものであって、メモ
リ部4およびエアブラシ処理部7などから構成されるも
のである。
【0022】メモリ部4は、各種データを記憶するもの
であって、ここでは処理対象の画像5および重み累積パ
ターン6などを格納して記憶するものである。エアブラ
シ処理部7は、画像5に対して、重み累積パターン6な
どをもとにエアブラシ処理を行うものであって、ここで
は、重み演算部71、限界値算出部72、色混合処理部
73、重みパターン変更部74、バッファ75、バッフ
ァ76、および制御部77などから構成されるものであ
る。
【0023】重み演算部71は、タブレット1によって
指示された位置をもとに、重みパターンeについて重み
累積パターン6に演算処理を行い、この演算処理結果が
最大限界値以上あるいは最小限界値以下のときはその値
に制限して更新、一方、それ以外は演算処理結果で更新
するものである。
【0024】限界値算出部72は、原画像である画像5
の最大濃度値および最小濃度値から最大限界値および最
小限界値を算出するものである。色混合演算部73は、
重み累積パターン6と原画像である画像5との演算処理
を行うものである。
【0025】重みパターン変更部74は、重みパターン
を変更するものであって、ここでは、重みパターンeか
らその逆数の重みパターンe’を生成して変更するもの
である。
【0026】バッファ75、76は、重みパターンe、
e’、処理サイズ、重み累積パターン6などを一時的に
保持するものである。制御部77は、統括制御するもの
である。
【0027】次に、図2に示す順序に従い、図1の構成
における実施例構成の動作を説明する。図2において、
S1は、初期設定する。これは、エアブラシ処理を行う
ために必要な初期設定として、図示のように、 ・重みパターンe ・重みパターンサイズ(処理サイズ) ・重み累積パターン初期値 を設定する。これにより、図1の画像制御装置3がこれ
らのデータを取り込んだことになり、メモリ部4に格納
されている画像5について、エアブラシ処理を開始する
準備ができたこととなる。
【0028】S2は、限界値を算出する。これは、図1
の限界値算出部72がメモリ部5に格納されている処理
対象の画像5から、最大濃度および最小濃度を見つけ、
これから最大限界値および最小限界値を図3の(e)に
示すように算出する(図5を用いて後述する)。これに
より、以降のエアブラシ処理時に、当該最大限界値およ
び最小限界値の範囲内の値に制限して重み累積パターン
5を更新し、原画像の形状や色が崩れないようにしてい
る。
【0029】S3は、重み累積パターンと画像データを
画素単位に演算する(0はマスク)。これは、例えば後
述する図3の(b)の重み累積パターン6と、図3の
(a)の原画像とを画素単位に演算し、図3の(c)の
表示画面データを算出する。そして、この算出した表示
画面データを、画像表示装置8に転送してディスプレイ
上に表示する。
【0030】S4は、指定された点を中心として重みパ
ターンサイズ分、重み累積パターン6を読む。これは、
例えば図3の(d)の重みパターンサイズ分(3×3ド
ット分)、指定された点を中心として図3の(b)の重
み累積パターン6から読み出す。
【0031】S5は、重み累積パターン6と重みパター
ンeの演算(画素対応の乗算)し、これを重み累積パタ
ーン6とする。但し、限界値を越えた時は、限界値と
し、画像の形状や色が崩れないようにする。これは、例
えば後述する図3の(b)の重み累積パターン6と、図
3の(d)の重みパターンeの画素対応の乗算を行い、
図3の(b)の重み累積パターン6に示すように更新す
る。この際、両者を演算した値が、図3の(e)の限界
値を越えた場合(最大限界値2.83を越えた場合、あ
るいは最小限界値0.1以下となった場合)、当該限界
値に制限するが、この例では越えないので、そのまま更
新する。
【0032】S6は、処理した重み累積パターン6と対
応する画像データを演算する。これは、例えば後述する
図3の(f)の重み累積パターン6と、図3の(a)の
原画像とを画素対応で乗算し(ここで0はマスクビット
であり、そのまま出力し)て図3の(g)の表示画面デ
ータを得る。
【0033】S7は、終了か判別する。NOの場合に
は、次の画素についてS4以降を繰り返す。YESの場
合には、全ての画素について演算処理を終了し、例えば
後述する図3の(g)の表示画像データが得られたの
で、この表示画像データを、エアブラシ処理結果として
ディスプレイ上に表示する。
【0034】以上によって、オペレータがディスプレイ
上に表示された画像を見て、タブレットからエアブラシ
処理する点を指示したことに対応して、当該指示された
位置を中心に重みパターンサイズ分について、重み累積
パターン6から取り出してこれに重みパターンeを画素
対応で乗算してその演算結果が最大限界値以上あるいは
最小限界値以下でないときはそのまま重み累積パターン
6を更新し、一方、演算結果が最大限界値以上あるいは
最小限界値以下のときは当該限界値に制限して重み累積
パターン6を更新する。そして、この更新した重み累積
パターン6と、原画像とを画素対応で乗算して表示画面
データを求めてディスプレイ上に、エアブラシ処理結果
として表示する。これらにより、表示画面データが最大
限界値以下あるいは最小限界値以上の範囲内でエアブラ
シ処理されることとなり、画像の形状や色が崩れること
がない。また、後述するように、重み累積パターン6に
対して重みパターンeの逆数を演算して以前の表示画像
データに容易かつ迅速に戻すことも可能となる(図8参
照)。以下順次詳細に説明する。
【0035】図3は、本発明の具体例説明図(その1)
を示す。図3の(a)は、原画像を示す。これは、エア
ブラシ処理を行おうとする処理対象の画像である。
【0036】図3の(b)は、初期値の重み累積パター
ン6を示す。これは、図2のS1で初期値として設定し
た重み累積パターン6の例である。ここで、0はマスク
ビットであって、当該0のマスクビットと原画像の対応
する画素の画素値とを乗算したとき、原画像の画素値を
そのまま処理結果として、表示画面データの対応する画
素値とする。
【0037】図3の(c)は、エアブラシ処理した結果
の表示画面データを示す。この表示画面データは、図示
のように、図3の(a)の原画像の各画素の画素値と、
図3の(b)の重み累積パターン6の各値とをビット対
応でそれぞれ乗算した結果である。例えば図3の(a)
のの画素値“30”と、図3の(b)の’の値
“1.10”とを乗算した結果“33”を図3の(c)
の’’に図示のように格納する。ここで、重み累積パ
ターン6のビットが0は、マスクビットであって、原画
像の元の画素値をそのまま表示画面データの対応する画
素値とする。
【0038】図3の(d)は、初期値の重みパターンe
を示す。ここでは、3×3ビットの処理サイズの重みパ
ターンeを図示のように設定する。図3の(e)は、限
界値を示す。これは、図3の(a)の原画像から求めた
ものであって、具体的には、 ・原画像から最大画素値“90”を求め、 最大限界値=255/最大画素値=255/90=2.
83 として求めると共に、 ・原画像から最小画素値“10”を求め、 最小限界値=1/最小画素値=1/10=0.10 として求める(図5参照)。これら最大限界値以上ある
いは最小限界値以下と、エアブラシ処理した重み累積パ
ターン6の値がなったとき、当該最大限界値あるいは最
小限界値によって制限し、原画像の形状や色が崩れない
ようにする。
【0039】図3の(f)は、エアブラシ処理した後の
重み累積パターン6を示す。この重み累積パターン6
は、図中で矢印を用いて示したように、オペレータから
エアブラシ処理する位置として指定された図3の(b)
の重み累積パターン6のの(1、3)を中心に、図3
の(d)の重みパターンeのサイズで当該重みパターン
eをビット対応で乗算して求めたものである。例えば図
3の(b)のの“1.00”と、図3の(d)の’
の“1.20”とを乗算した値“1.20”を図3の
(f)の’’の位置に格納する。同様に、(1、3)
を中心に3×3ドットの範囲内についてビット対応で乗
算してその結果を図3の(f)に図示のように格納す
る。
【0040】図3の(g)は、エアブラシ処理した結果
の表示画面データを示す。この表示画面データは、図示
のように、図3の(a)の原画像の各画素の画素値と、
図3の(f)の重み累積パターン6の各値とをビット対
応でそれぞれ乗算した結果である。例えば図3の(a)
のの画素値“50”と、図3の(f)の’の値
“1.20”とを乗算した結果“60”を図3の(g)
の’’に図示のように格納する。
【0041】以上によって、オペレータが画面上でエア
ブラシ処理を行う中心をここでは、(1、3)とマウス
カーソルなどで指示したことに対応して、図3の(b)
の重み累積パターン6と、図3の(d)の重みパターン
eとを(1、3)を中心にして3×3ビット範囲内につ
いてビット対応で乗算をそれぞれ行い、その乗算結果を
図3の(f)の重み累積パターン6として図示のように
格納する。これらにより、重み累積パターン6にエアブ
ラシ処理を行った重みパターンの累積値が記憶され、当
該重み累積パターン6と原画像とをビット対応で乗算し
て現在の表示画面データを作成することが可能となると
共に、現在の重みパターンを累積して結果を重み累積パ
ターン6として記憶することが可能となる。この重み累
積パターン6を記憶することにより、後述する図4に示
すように、エアブラシ処理前の表示画像データを簡易に
得ることが可能となる。
【0042】図4は、本発明の具体例説明図(その2)
を示す。これは、重み累積パターン6に、重みパターン
eの逆数を乗算して処理前の重み累積パターン6を求
め、これと原画像とをビット対応で乗算して処理前の表
示画面データを求めたものである。
【0043】図4の(h)は、重みパターンe’を示
す。この重みパターンe’は、図3のd)の重みパター
ンeの各値の逆数を求めたものである。ここで、“0”
のマスクビットは、そのまま“0”のマスクビットとす
る。例えば図3の(d)の重みパターンeのの“1.
20”の逆数“0.83”を図4の(h)の重みパター
ンe’の’に格納する。同様に、他の値についても図
示のように逆数を求めて格納する。
【0044】図4の(i)は、重み累積パターン6を示
す。これは、図3の(h)の重みパターンe’につい
て、オペレータから指示された点(1、3)を中心に、
ビット対応で3×3ビットの範囲内について乗算して格
納したものである。
【0045】図4の(j)は、表示画面データを示す。
これは、図3の(a)の原画像と、図3の(i)の重み
累積パターン6とをビット対応で乗算して求めたもので
あって、1つ処理前の表示画面データに戻したものであ
り、図3の(c)の表示画面データに戻っていることが
判明する。更に1つ処理前の表示画像データに戻す場合
には、同様に重みパターンe’をビット対応で乗算す
る。
【0046】以上によって、現在の重み累積パターン6
に、重みパターンeの逆数の重みパターンe’をオペレ
ータから指示された点(ここでは(1、3)の点)を中
心にビット対応で乗算した1つ前の重み累積パターン6
を算出し、原画像とこの算出した重み累積パターン6を
ビット対応で乗算し、1つ前のエアブラシ処理結果の表
示画面データに戻すとが可能となる。
【0047】図5は、本発明の限界値算出処理フローチ
ャートを示す。図5において、S11は、画像内の最大
/最小濃度値を求める。これは、例えば既述した図3の
(a)の原画像内の最大濃度値(最大画素値)および最
小濃度値(最小画素値)をそれぞれ、ここでは90、1
0として求める。
【0048】S12は、最大限界値=255/(最大濃
度値)として求める。ここでは、S11で求めた値を代
入し、 ・最大限界値=255/90=2.83 として求める。
【0049】S13は、最小限界値=1/(最小濃度
値)として求める。ここでは、S11で求めた値を代入
し、 ・最小限界値=1/10=0.10 として求める。
【0050】S14は、最大/最小限界値をバッファ7
5に格納する。以上によって、例えば図3の(a)の原
画像から図3の(e)に示す限界値(max(最大限界
値)およびmin(最小限界値))を求めることができ
る。ここで、これら求めた最大限界値以上あるいは最小
限界値以下となるような、重み累積パターン6の値がエ
アブラシ処理結果として得られた場合、当該最大限界値
あるいは最小限界値に置き換えて、原画像の形状や色が
崩れないように制限することが可能となる(後述する図
9の斜線の部分参照)。
【0051】図6は、本発明の色混合処理フローチャー
トを示す。図6において、S21は、画像と重み累積パ
ターン6の対象処理領域のデータを読み込む。これは、
例えば既述した図3の(a)の原画像および図3の
(b)の重み累積パターン6のデータをそれぞれ読み込
む。
【0052】S22は、重み累積パターン6の画素の内
容が0か判別する。これは、例えば図3の(b)の重み
累積パターン6のエアブラシ処理を行おうとする画素の
値が“0”(マスクビット)か判別する。YESの場合
には、重み累積パターン6から取り出した値が“0”で
あって、マスクビットと判明したので、S23で結果画
素=画像の画素(例えば図3の(a)の原画像の画素の
画素値をそのまま結果画素の画素値)とする。一方、N
Oの場合には、重み累積パターン6から取り出した値が
“0”でなく、マスクビットでないと判明したので、S
24で結果画素=画素×重み累積パターンの画素(例え
ば図3の(a)の原画像の画素の画素値と重み累積パタ
ーンの画素の画素値とを乗算した値)とする。
【0053】S25は、対象処理領域分終了したか判別
する。YESの場合には、エアブラシ処理を終了したの
で、S26で結果画像(例えば図3の(c)の表示画面
データ)を画像表示装置8へ転送し、ディスプレイ上の
エアブラシ処理結果を表示する。一方、NOの場合に
は、次の画素についてS22以降を繰り返し行う。
【0054】以上によって、例えば図3の(a)の原画
像と、図3の(b)の重み累積パターン6とから図3の
(c)の表示画面データを生成するという色混合処理を
行い、ディスプレイ上にエアブラシ処理結果を表示する
ことが可能となる。
【0055】図7は、本発明の重み演算処理フローチャ
ートを示す。図7において、S31は、重み累積パター
ン6の対象処理領域のデータを読み込む。これは、例え
ば既述した図3の(b)の重み累積パターン6のデータ
をそれぞれ読み込む。
【0056】S32は、重みパターンの画素の内容が0
か判別する。これは、例えば図3の(d)の重みパター
ンの画素の値が“0”(マスクビット)か判別する。Y
ESの場合には、重みパターンeから取り出した値が
“0”であって、マスクビットと判明したので、S39
に進む。一方、NOの場合には、S33に進む。
【0057】S33は、重み累積パターン6の画素の内
容が0か判別する。YESの場合には、重み累積パター
ン66から取り出した値が“0”であって、マスクビッ
トと判明したので、S39に進む。NOの場合には、S
34に進む。
【0058】S34は、重み累積パターン6の画素=重
みパターンの画素×重み累積パターンの画素を算出す
る。S35は、重み累積パターン6の画素>最大限界値
か判別する。YESの場合には、S34で算出した重み
累積パターン6の画素値が最大限界値を越えたので、S
36で重み累積パターン6の画素=最大限界値とし、当
該最大限界値を越えないように制限する。一方、S35
のNOの場合には、S37に進む。
【0059】S37は、重み累積パターン6の画素<最
小限界値か判別する。YESの場合には、S34で算出
した重み累積パターン6の画素値が最小限界値以下あっ
たので、S38で重み累積パターン6の画素=最小限界
値とし、当該最小限界値以下にならないように制限す
る。一方、S37のNOの場合には、S39に進む。
【0060】S39は、重みパターンサイズ分終了か判
別する。YESの場合には、終了する。一方、NOの場
合には、次の画素について図32以降を繰り返す。以上
によって、例えば図3の(b)の重み累積パターン6
に、図3の(d)の重みパターンeとから図3の(f)
の重み累積パターン6を生成するという重み演算処理を
行うことが可能となる。
【0061】図8は、本発明の重みパターンの変換フロ
ーチャートを示す。これは、重みパターンeを逆数にし
た重みパターンe’に変換するフローチャートである。
図8において、S41は、重みパターンeの変更指示す
る。これは、例えば既述した図3の(d)の重みパター
ンeの変更指示を行う。
【0062】S42は、重みパターンeを取り込む。S
43は、各画素の逆数をとる。S44は、重みパターン
e’とする。これは、例えば既述した図3の(d)の重
みパターンeについて、各画素の値を逆数にした図4の
(h)の重みパターンe’として格納する。
【0063】以上によって、エアブラシ処理した処理画
像を1つ前の処理画像に戻るために必要な重みパターン
e’(例えば図4の(h))を算出することが可能とな
る。図9は、本発明の具体例を示す。これは、エアブラ
シ処理を1回目、2回目、3回目、4回目と順次繰り返
したときに、重み累積パターン6の画素値が最大限界値
8.5を越えたときに当該最大限界値8.5に制限し、
原画像の形状や色が崩れないようにしたときの様子を示
したものである。
【0064】図9の(a)は、重みパターンeを示す。
ここで、0はマスクビットである。図9の(b)は、原
画像を示す。図9の(c)は、限界値を示す。これは、
図9の(b)の原画像から求めたものであって、 ・最大限界値maxは、原画像の最大画素値30を得
て、 255/30=8.5 として求めると共に、 ・最小限界値minは、原画像の最小画素値10を得
て、 1/10=0.1 として求めたものである。
【0065】図9の(d)は、重み累積パターン6であ
る。ここでは、初期値として全て“1”とする。図9の
(e)は、結果画像を示す。これは、図9の(b)の原
画像と、図9の(d)の重み累積パターン6とを画素対
応で乗算し、その結果を格納したものである。ここで
は、図9の(d)の重み累積パターン6が全て“1”で
あるので、図9の(b)の原画像がそのまま結果画像と
なる。
【0066】図9の(f)は、1回目のエアブラシ処理
後の重み累積パターン6を示す。これは、図9の(d)
の重み累積パターン6に、図9の(a)の重みパターン
eを画素対応で乗算したものである。ここで、重みパタ
ーンe中の0はマスクビットであって、当該0のときは
そのまま前回の重み累積パターン6の値を処理後の今回
の値とする。
【0067】図9の(g)は、1回目の結果画像を示
す。これは、図9の(b)の原画像に、図9の(f)の
1回目の重み累積パターン6を画素対応で乗算したもの
である。
【0068】図9の(h)は、2回目のエアブラシ処理
後の重み累積パターン6を示す。これは、図9の(f)
の重み累積パターン6に、図9の(a)の重みパターン
eを画素対応で乗算し、中央の斜線の部分の値が3×3
=9となって最大限界値8.5を越えたので、当該8.
5に制限したものである。
【0069】図9の(i)は、2回目の結果画像を示
す。これは、図9の(b)の原画像に、図9の(h)の
2回目の重み累積パターン6を画素対応で乗算したもの
である。
【0070】図9の(j)は、3回目のエアブラシ処理
後の重み累積パターン6を示す。これは、図9の(h)
の重み累積パターン6に、図9の(a)の重みパターン
eを画素対応で乗算し、中央の斜線の部分の値が3×
8.5=25.5となって最大限界値8.5を越えたの
で、当該8.5に制限したものである。
【0071】図9の(k)は、3回目の結果画像を示
す。これは、図9の(b)の原画像に、図9の(j)の
3回目の重み累積パターン6を画素対応で乗算したもの
である。
【0072】図9の(l)は、4回目のエアブラシ処理
後の重み累積パターン6を示す。これは、図9の(j)
の重み累積パターン6に、図9の(a)の重みパターン
eを画素対応で乗算し、斜線の部分の値が最大限界値
8.5を越えたので、当該8.5に制限したものであ
る。
【0073】図9の(m)は、4回目の結果画像を示
す。これは、図9の(b)の原画像に、図9の(l)の
4回目の重み累積パターン6を画素対応で乗算したもの
である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原画像から最大限界値/最小限界値を算出してこの範囲
内でエアブラシ処理時に重みパターンeから重み累積パ
ターン6を作成し、これと原画像から処理結果を算出し
て表示したり、重み累積パターン6の重みパターンeの
逆数を演算して以前の重み累積パターン6を生成してこ
れと原画像から以前の処理結果を算出して表示したりす
る構成を採用しているため、エアブラシ処理を繰り返す
ことによる形状や色の崩れを防止することができると共
に以前の画像に簡易に戻すことができる。これらによ
り、 (1) エアブラシ処理をかけ過ぎて画像の形状や色を
崩してしまった場合に、従来の原画像をコピーして最初
からエアブラシ処理をやり直す必要がなくなり、重み累
積パターン6に重みパターンeの逆数の重みパターン
e’を生成して乗算し、処理前の重み累積パターン6を
算出してこれと原画像とを乗算して以前の処理画像に容
易かつ迅速に戻すことが可能となる。
【0075】(2) 重み累積パターン6と最大限界値
および最小限界値を用い、エアブラシ処理時に最大限界
値以上や最小限界値以下となったときに、強制的に当該
最大限界値あるいは最小限界値に設定し、原画像のエア
ブラシ処理時の形状や色が崩れを防止することが可能と
なる。
【0076】(3) エアブラシ処理時に重み累積パタ
ーン6の任意のパターンを設定し、原画像から得られる
処理結果を任意に変更することが可能となる。 (4) 重みパターンeにある特定な値(ここでは0)
をマスクビットとして格納し、マスクメモリなどを使用
することなく、エアブラシ処理を抑止して原画像のまま
を処理結果とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の1実施例構成の動作説明図である。
【図3】本発明の具体例説明図(その1)である。
【図4】本発明の具体例説明図(その2)である。
【図5】本発明の限界値算出処理フローチャートであ
る。
【図6】本発明の色混合処理フローチャートである。
【図7】本発明の重み演算処理フローチャートである。
【図8】本発明の重みパターンの変換フローチャートで
ある。
【図9】本発明の具体例である。
【図10】従来技術の説明図(その1)である。
【図11】従来技術の説明図(その2)である。
【図12】従来技術の説明図(その3)である。
【符号の説明】
1:タブレット 2:ホストコンピュータ 3:画像制御装置 4:メモリ部 5:画像 6:重み累積パターン 7:エアブラシ処理部 71:重み演算部 72:限界値算出部 73:色混合演算部 74:重みパターン変更部 75、76:バッファ 77:制御部 8:画像表示装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像のエアブラシ処理を行うエアブラシ処
    理方式において、 エアブラシ処理の位置の指示に対応して、原画像の最大
    濃度値および最小濃度値から最大限界値および最小限界
    値を算出する限界値算出部(72)と、 上記指示された位置をもとに、重みパターンeについて
    重み累積パターン(6)に演算処理を行い、この演算処
    理結果が上記算出した最大限界値以上あるいは最小限界
    値以下のときはその値に制限して更新、一方、それ以外
    は演算処理結果で更新する重み演算部(71)と、 重み累積パターン(6)と原画像の演算処理を行う色混
    合演算部(73)とを備え、 この演算処理した処理画像を出力するように構成したこ
    とを特徴とするエアブラシ処理方式。
  2. 【請求項2】上記重み累積パターン(6)に任意のパタ
    ーンを予めあるいは必要に応じて設定し、エアブラシ処
    理を行うように構成したことを特徴とする請求項1記載
    のエアブラシ処理方式。
  3. 【請求項3】上記重み累積パターン(6)に特定値をマ
    スクビットとし、当該マスクビットのときに上記色混合
    演算部(1)が原画像をそのまま出力するように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載のエアブラシ処理方
    式。
  4. 【請求項4】上記重みパターンeから逆数の重みパター
    ンe’を作成し、当該重みパターンe’を使用して、元
    の画像に順次戻すように構成したことを特徴とする請求
    項1記載のエアブラシ処理方式。
JP5092993A 1993-03-11 1993-03-11 エアブラシ処理方式 Withdrawn JPH06266836A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526335A (ja) * 2006-02-10 2009-07-16 ニック ソフトウエア インク デジタル画像の自己適応ブラシ

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