JPH0626615B2 - 花粉防護装置 - Google Patents

花粉防護装置

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JPH0626615B2 JP61168969A JP16896986A JPH0626615B2 JP H0626615 B2 JPH0626615 B2 JP H0626615B2 JP 61168969 A JP61168969 A JP 61168969A JP 16896986 A JP16896986 A JP 16896986A JP H0626615 B2 JPH0626615 B2 JP H0626615B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、花粉アレルギー症患者の目および鼻腔の粘膜
を花粉との接触から防護するための花粉防護装置に関す
るものである。
発明の背景と在来技術の問題点 毎年種々の雑草や草花類、かん木やきよう木の類の開花
期に風や大気の熱的な対流によつて運ばれてくる花粉に
対して、これに敏感な人達を保護する基本的な保護手段
として、これまでに機械的ならびにアレルギー的な作用
機序に関連して、原理的に二つの対策がよく知られてい
る。
その一つとして、フイルター用布地でできていてのぞき
窓をつけてある、頭からすつぽり被るようになつている
花粉防護頭きんが知られている。この種の頭きんは人前
で目立たないように被るというわけにはゆかず、また何
としても軽快な夏の衣装とは全くつり合いがとれないも
のである。その上、着装者の頭全体をすつぽり覆つてし
まうので、特に外気温の高いときには大変な汗をかくこ
ととなる。
もう一つは、特に多孔質プラステイツク材でできた、鼻
孔にさし込むための円すい型のせんがよく知られてい
る。この種のせんは鼻の内壁面を押しつけることになる
ので不快な異物感を覚えるし、また衛生面からしてもと
ても問題ないものとは思えない。その上、それは単に鼻
の粘膜を保護するだけであつて、花粉の刺激を同じよう
に強く受ける可能性のある目に対しては全く無防備であ
る。
本発明の目的 ここの述べる発明に課せられる課題は、花粉アレルギー
症患者の目ならびに鼻を花粉との接触から効果的に防護
し得るとともに、取扱いも簡単で、しかも健康上も何ら
悪影響なしに使用し得るような装置を作ることにある。
その上、この装置は、たとえ鼻が詰つていて口だけで呼
吸しなければならないような場合でも、花粉が口を経由
していん頭腔まで達するのを防止できるものでなければ
ならない。その上もう一つこの装置は美的観点からも評
価に堪えるものでなければならない。
本発明による課題の解決方法 前述の課題は本発明によつて、特許請求の範囲第1項に
記載されている特徴により解決できるのである。
眼鏡の形に作られた本発明による花粉防護装置は次のよ
うな利点を有している。すなわち、この装置はせいぜい
二種類の大きさ−一つは子供用、もう一つは大人用−の
ものを作つて市場に出せばよく、また特に特別の配慮を
加えなくとも、例えば仕事着、普段着あるいはスポーツ
着などあらゆる種類の服装に合うサングラス並みにでき
ており、また気持よく着用できるし、更に使用しないと
きには大して場所をとらないで片付けておくことができ
る。その上、眼鏡を服装に似合うような色に合わすこと
もできるのである。
この装置の回り縁部および/もしくは横つなぎ部に本発
明に従つてはめ込まれている、特にメツキを施こした金
属製の薄板でできている空気フィルタには開き目が40
ミクロン以下の多数の穴が開けられており、この穴の大
きさによつて花粉を阻止しながら呼吸用空気を通すこと
ができるのである。実用の結果、総空気通過面積が少な
くとも4cm2あれば、眼鏡を着用した際呼吸に必要なだ
けの空気は充分供給されることが判つている。長時間こ
の眼鏡をかけ続けた場合でも酸素不足に陥ることは有り
得ない。
特に上下の回り縁の部分両方共にそれぞれ空気フィルタ
を設けておけば、この眼鏡で囲まれている空間への給
気、排気は本発明によつて充分に達成される。この場
合、上下の空気フイルタの面は互いにほぼ平行になつて
いるため、両方のフイルタの通気穴は流れの方向が同じ
方向に向いている。その上、上の回り縁にフイルタが設
けられていることは、吸い込まれた空気が人体の中を通
り抜けることによつて普通は外気よりも温度が高くなり
従つて眼鏡と顔面との間にできる空気の内部では呼気は
上の回り縁の方に向つて上昇し、そこに設けられたフイ
ルタを通つて直ちに大気へ放散されるようになるので、
吐き出された呼気をいち早く排出するのに役立つのであ
る。眼鏡のサイト・グラスに水滴が凝着するのを防ぐた
めには、更にサイト・グラスの材料として防湿グラスを
用いることもできる。
本発明によるこの防護用眼鏡のもう一つの特徴は、下側
の回り縁に呼気を排出するための一つの弁、特に一板の
ゴム製の膜板、が設けられていることにある。呼気に際
して放出される空気の流れによつて開くようになされて
いるこの弁は呼気をいち早く大気へ排出できるようにす
るものである。その上、この弁が開くことによつて、時
として眼鏡によつて囲まれている空気に生ずることがあ
り、かつ吐き出される呼気によつて吹き散らされてでき
る微小な水滴を通過させ得るのである。
呼気の流れる通路をつくるために、本発明では、下側の
回り縁の内側からその長手方向を横切る形で、ある間隔
をおいて互いに向き合つて突き出ていて、この眼鏡を着
用した際に使用者の鼻を両側からはさむ形になる二枚の
空気案内翼が有効に役立つようになつている。
更に、本発明のもう一つの特徴は、下側の回り縁の外側
で外回りの枠の部分に一本のみぞがほり込まれており、
このみぞにはこのみぞの断面に適合するような例えば丸
棒のような接続部がぴつたりはまり込むようになつてお
り、かつそれが使用者ののどのところまで垂れ下つてい
る防護布をつり下げる支えの役目をしており、そしてこ
の防護布のすその長手の縁が締めひもを通すための筒の
形になつていることにある。この防護布は、もし鼻が詰
つていて口で息をしなければならないような場合に、有
効に役立つこととなる。上述のみぞにはめ込まれて垂れ
下つたこの防護布は、この眼鏡の使用者ののどの周りに
そのすその部分を巻きつけられ、上記の筒に通したひも
によつて締めてとめられるので、その周縁が顔の周りに
ぴつたりと当たるようになる。この防護布は、呼吸はで
きるけれども花粉は通さないような生地でできている。
通常弾力性のある取付バンドによつてこの防護眼鏡を使
用者の頭に取付ける際に花粉が一切入らないように確実
に顔面にフイツトさせるのは本発明によれば、それぞれ
の回り縁の顔面に接する側の長手方向の縁を、弾力的に
変形し得てかつ花粉を通さない気密パツドで縁どりして
おくことによつて、全く問題なく達成することができ
る。
本発明によれば、この防護眼鏡の枠は、例えばポリエチ
レンといつたような曲げやすい材料で都合よく作られて
いるので、簡単に壊れることもないし、また使用者がけ
がをするおそれもない。
以下、本発明を、図面に縮小されて図示されている実施
例によつて詳しく説明しよう。図はそれぞれすべて透視
画法で示されているが、 第1図は、本発明による防護眼鏡が使用者の頭に取付け
られている状態を示し、 第2図はこの防護眼鏡単体を示し、 第3図は眼鏡の拡大断面を示し、 第4図はこの眼鏡を下から見たところを示し、 そして 第5図は、下側の回り縁に防護布がつり下つている状態
を拡大した部分断面を示している。
その全体が1で表わされている本発明による防護眼鏡
は、ポリエチレンのような曲げやすい材料で作られてい
る一つの額縁状の枠2および、普通弾力性のあるゴム材
料で作られていて上記の枠にヒンジで取付けられている
一つの取付バンド3から成つている。この枠2は全体と
してU字型に作られており、三日月型の輪郭をもつてい
る。枠2の上下二つの回り縁4および5は、この眼鏡を
着用する人の顔面の形にぴつたり合うようにするため、
顔面に当たる長手方向の縁6および7の部分がおう
(凹)型にカーブしており、更に着用していて疲れを感
じさせないような良好な当たりが得られるように、弾力
的に変形し得てしかも花粉を通さないような、図示され
ていない気密パッドでそれぞれ縁どりされている。
枠2の中央つなぎ部8はその大部分が、広角度の視野を
可能にする、割れない材料、例えばポリカーボネートで
できているサイト・グラス9から成つている。両サイド
の横つなぎ部10および11は空気フイルタとして構成
されている。
また上下二つの回り縁4および5には、必要に応じて、
区画12,13,14,15,16および17のそれぞ
れに、もしくは全部の区画に空気フイルタが組み込まれ
ている。
組み込まれている空気フイルタは通常、開き目が40ミ
クロン以下の穴を明けられた、メツキを施された金属製
薄板でできている。
下側の回り縁5の中央部には、鼻から吐き出される空気
の流れの圧力によつて自動的に開閉する、一枚のゴム製
膜板18の形をした弁がはめ込まれている。このゴム製
膜板18の両側には、下側の回り縁5の長手方向を横切
る形でそれぞれ一つの空気案内翼19ないしは20が設
けられている。
下側の回り縁5の外側には縁の部分21に一本のみぞ2
2がほり込まれており、その中に丸棒23がはめ込まれ
ている。この丸棒23には一枚の防護布24が取付けら
れており、そのすその長手の縁のところは筒25になつ
ていて、その中には締めひも26が通されている。この
締めひも26によつて防護布24が眼鏡の使用者のくび
に結びつけられるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による防護眼鏡を着用した状態を、 第2図は防護眼鏡単体を、 第3図は眼鏡の拡大断面を、 第4図はこの眼鏡を下から見たところを示し、 そして 第5図は、下側の回り縁に防護布がつり下げられた状態
を拡大した部分断面図である。 1……防護眼鏡、2……枠、 3……取付バンド、4,5……回り縁、 8……中央つなぎ部、9……サイト・グラス、 10,11……横つなぎ部、18……ゴム製膜板、 24……防護布、26……締めひも。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの額縁状の枠(2)からなる眼鏡の形
    を成しており、かつこの枠は眼鏡使用者がこれを着用し
    た状態で目および鼻を花粉が入らないように完全に取囲
    むとともに弾力性のある、もしくは長さを自由に調節で
    きる取付バンド(3)によつて頭にかけて保持されるよ
    うになされており、かつその際全体としてはU字型に作
    られている枠(2)の中央つなぎ部(8)が広角度の視
    野を可能にするサイト・グラス(9)から成つていると
    同時に、このサイト・グラス(9)に沿つてこれとほぼ
    直角に通つている二つの回り縁(4,5)の内少なくと
    も一つならびに/もしくは、このサイト・グラス(9)
    の側方に接続している二つの横つなぎ部(10,11)
    の内少なくとも一つの一部もしくは全体が、空気フイル
    タ、特に穴径40ミクロン以下の小さい開き目をもつ
    た、メツキを施された金属製薄板でできている空気フイ
    ルタとして形作られていることを特徴とする花粉防護装
    置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項による花粉防護装置
    にして、前記の回り縁(4,5)がそれぞれ、その顔面
    に接する側の長手方向の縁(6,7)の部分でおう
    (凹)型にカーブしていることを特徴とする花粉防護装
    置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項による花粉防護装置
    にして、前記の二つの回り縁(4,5)が三日月型の輪
    郭を成していることを特徴とする花粉防護装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項による花粉防護装置
    にして、前記の回り縁(4,5)のそれぞれの顔面に接
    する側の長手方向の縁(6,7)が、弾力的に変形し得
    てかつ花粉を通さない気密パツドで縁どりされているこ
    とを特徴とする花粉防護装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項による花粉防護装置
    にして、前記の空気フイルタが取換えできるようになさ
    れていることを特徴とする花粉防護装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項による花粉防護装置
    にして、前記の下側の回り縁(5)に、呼気を排出し得
    るための一つの弁がはめ込まれていることを特徴とする
    花粉防護装置。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項による花粉防護装置
    にして、前記の弁が一枚のゴム製膜板(18)から成る
    ことを特徴とする花粉防護装置。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項による花粉防護装置
    にして、前記の下側の回り縁(5)の内側からその長手
    方向を横切る形で、ある間隔をおいて互いに向き合つて
    突き出ている二枚の空気案内翼(19,20)が設けら
    れており、この装置を着用したときにそれらが使用者の
    鼻を両側からはさむようになされていることを特徴とす
    る花粉防護装置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第1項による花粉防護装置
    にして、前記の下側の回り縁(5)の外面側の、外枠に
    沿つた縁部(21)に、一本のみぞ(22)がほり込ま
    れており、このみぞにはみぞの断面に適合するような断
    面をもつた例えば丸棒(23)のような接続部がぴつた
    りはまりこむようになされており、かつそれが使用者の
    のどの部分まで垂れ下つている防護布(24)をつり下
    げる支えの役目をなしており、更にこの防護布のすその
    長手の縁が締めひも(26)を通すための筒(25)の
    形になされていることを特徴とする花粉防護装置。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第1項による花粉防護装
    置にして、前記の枠(2)がポリエチレンのような曲げ
    やすい材料で作られていることを特徴とする花粉防護装
    置。
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JPS62221373A JPS62221373A (ja) 1987-09-29
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