JP2825758B2 - 鼻部保温マスク - Google Patents

鼻部保温マスク

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JP2825758B2
JP2825758B2 JP6122888A JP12288894A JP2825758B2 JP 2825758 B2 JP2825758 B2 JP 2825758B2 JP 6122888 A JP6122888 A JP 6122888A JP 12288894 A JP12288894 A JP 12288894A JP 2825758 B2 JP2825758 B2 JP 2825758B2
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    • A62BDEVICES, APPARATUS OR METHODS FOR LIFE-SAVING
    • A62B9/00Component parts for respiratory or breathing apparatus
    • A62B9/003Means for influencing the temperature or humidity of the breathing gas

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、花粉などの微粒子が鼻
腔へ侵入することを防止すると共に、少なくとも両眼の
目頭を結ぶ線より上方の鼻部上部を含む鼻部全体を保温
することによって花粉症などアレルギー性鼻炎の諸症状
の発現を予防、緩和または除去することができる簡便な
鼻部保温マスクに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、花粉症などアレルギー性鼻炎の
症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、鼻腔粘膜のはれな
どとして現れる。これらの諸症状は、スギ花粉、ダス
ト、ダニ、廃ガスなどのアレルゲンが鼻腔内粘膜に付着
することによって発現することがわかっている。上記諸
症状が顕著に発現すると、患者にきわめて多大な苦痛や
不快感を与えるので、従来から、これらの諸症状を予防
し、あるいは緩和するための各種の対処法が試みられて
いる。
【0003】例えば、上記の諸症状を予防または緩和す
る対処法の一つとして、最も一般的には、ガーゼなどで
作られたシート状のマスクを装着する方法がある。この
場合、ガーゼだけではアレルゲンの侵入が十分に阻止で
きないので、活性炭またはセラミクスなど、アレルゲン
の吸着材または濾過層を積層したマスクも用いられてい
る。これらは、上記のマスクで鼻を覆うことにより、鼻
腔内へのアレルゲンの侵入を物理的に阻止しようとする
ものである。また、これら以外の方法として、上記の諸
症状を抑制する薬剤を服用したり、液状の薬剤を鼻腔内
に噴霧して、その粘膜に塗布するなどの薬物的な治療ま
たは緩和手段も行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のマスク
を用いる方法では、装着中に中央部が呼吸気の湿気や鼻
汁などによって閉塞され、空気が側部から流通するよう
になるためアレルゲンの侵入を阻止する効果が持続しな
い。また水分による閉塞を防止しようとしてマスクの目
を粗くすればアレルゲンの阻止効果も低下するから実際
上、諸症状の予防や緩和にほとんど役立たない。
【0005】また、薬剤を服用する方法は、予め服用し
た薬剤の作用期間中は諸症状が緩和されても、作用期間
を過ぎると諸症状が再発し、その後に再度服用しても発
効までの期間は症状に苦しめられることになり、これを
避けるためには常時、定期的に服用を継続する必要があ
るという問題があった。また、一般に薬剤に依存する方
法は好ましいものではない。
【0006】鼻腔内粘膜に薬剤を噴霧して塗布する方法
では、鼻腔内粘膜から分泌される鼻水などとともに塗布
された薬剤が流失し、持続的に諸症状を予防し続けるこ
とが困難である。また、近年では、減感作療法と呼ばれ
る免疫療法も考えられているが、現状では十分に普及し
ているとはいえない。本発明は、上記の課題を解決する
ためになされたものであり、従ってその目的は、副作用
を伴うことなく、花粉症などアレルギー性鼻炎の諸症状
の発現を効果的かつ簡便に予防、緩和または除去するこ
とができる鼻部保温マスクを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、シート状
のマスク本体の中央部に、顔面に装着したときに少なく
とも鼻部を被う鼻部保温部が形成され、この鼻部保温部
が少なくとも両眼の目頭を結ぶ線より上方の鼻部上部
(以下、単に「鼻部上部」という)を被う鼻部上部被覆
部を有し、この鼻部上部被覆部がマスク本体の上辺部か
ら突出して設けられた鼻部保温マスクを提供することに
よって解決できる。
【0008】前記の鼻部保温部は、マスク本体と一体に
形成されていてもよく、またマスク本体とは別体として
形成され少なくとも1点でマスク本体に接合されていて
もよいが、いずれの場合も、その少なくとも鼻部上部被
覆部は、少なくとも鼻部上部を被う立体形状に賦形し得
るものであることが好ましい。この鼻部保温部がマスク
本体とは別体として形成されている場合は、離着自由に
マスク本体に接合されていることができる。
【0009】上記のいずれの場合も、鼻部保温部の少な
くとも鼻部上部被覆部を立体形状に賦形するために、そ
の少なくとも上端部周縁に沿って、金属線条が配設され
ていることが好ましい。この金属線条は鼻部保温マスク
の面内で環状に形成されていてもよい。またこの金属線
条は、形状記憶合金で形成されていてもよい。
【0010】鼻部保温部は、マスク本体と一体に形成さ
れていてもよく、またマスク本体とは別体として形成さ
れ少なくとも1点でマスク本体に接合されていてもよい
が、いずれの場合も、その少なくとも鼻部上部被覆部
が、少なくとも鼻部上部を被う立体形状に予め成形され
たものであることができる。この鼻部保温部が、マスク
本体とは別体として形成されている場合は、離着自由に
マスク本体に接合されていることが好ましい。
【0011】上記のいずれの鼻部保温マスクの場合も、
少なくとも鼻部上部被覆部に、金属箔、遠赤外線放射材
料、鉄粉を主成分とする発熱材料、酸化カルシウムを主
成分とする発熱材料、血行促進剤、および磁石からなる
群のいずれか1種以上を複合することができる。
【0012】本発明の鼻部保温マスクには、鼻部上部被
覆部の中央垂線に関して平行に、少なくとも1つの垂直
ひだを形成することができる。
【0013】
【作用】鼻部、特に両眼の目頭を結ぶ線より上方の鼻部
上部およびその周辺まで含む鼻部全体を保温し、または
加温すると、花粉症などアレルギー性鼻炎の諸症状を予
防、緩和または除去することができる。本発明の鼻部保
温マスクにおいて、マスク本体は花粉などの微粒子アレ
ルゲンの鼻腔への侵入を阻止し、鼻部上部被覆部を有す
る鼻部保温部は鼻部上部を含む鼻部およびその周辺を効
果的に保温し、または加温して諸症状の発現を予防、緩
和または除去する。鼻部上部被覆部が、顔面装着時にマ
スク本体の上辺部から突出して設けられたことによって
鼻部上部まで保温または加温ができて、しかもマスク本
体は両眼より下方にあるので視界が妨げられることがな
い。
【0014】以下、図面を用いて本発明を詳しく説明す
る。図1は、本発明の1実施例である鼻部保温マスクを
顔面に装着した状態を示している。図1において、鼻部
保温マスク1は、長方形シート状のマスク本体2の中央
部に、顔面に装着したときに鼻部nおよびその左右周辺
を被う、概略凸字形の鼻部保温部3が形成され、この鼻
部保温部3は、顔面に装着したときに少なくとも両眼の
目頭を結ぶ線より上方の鼻部上部を被う鼻部上部被覆部
4を有している。この鼻部上部被覆部4は、マスク本体
2の上辺部5から突出して設けられている。ここで鼻部
nとは、顔面正中線Yの左右に広がる眉間部から下の鼻
隆起部の全体を意味する。
【0015】この実施例の鼻部保温マスク1は、マスク
本体2がガーゼの積層体で形成され、鼻部保温部3は肌
色のフェルト製で、マスク本体2とは別体として鼻部上
部およびその周辺を被う立体形状に予め成形され、その
下端部7でマスク本体2に縫合により接合されている。
【0016】マスク本体2は、その上辺部5に沿って、
装着時にマスク本体2を顔面形状に沿わせるための平板
状の金属線条11が埋設され、またマスク本体2の両側
縁部12、12には、それぞれ耳に掛けて鼻部保温マス
ク1を固定するための掛け紐6が取り付けられている。
【0017】この鼻部保温マスク1は、図2に示すよう
に、マスク本体2を平面状に保持したときは、鼻部保温
部3が、マスク本体の内面(顔面側)から、上辺部5の
方向に凸の湾曲面を形成して起立するように予め立体的
に下端部7でマスク本体2に縫合されている。この鼻部
保温マスク1は、鼻部保温部3が取り付けられた面を内
側にして顔面に装着すると、マスク本体2が顔面に沿っ
て水平方向に湾曲し、かつ鼻部上部で鼻部上部被覆部4
を押し上げることになるので、この鼻部上部被覆部4が
上傾して鼻部上部およびその周辺を立体的にかつ密着し
て被い、図1のように正面から見たとき、マスク本体の
上辺部5から突出するようになる。この鼻部上部被覆部
4の突出する高さは、顔面装着時に上辺部5から、鼻部
上部までを被うように、5mmないし30mmの範囲内
とすることが好ましい。
【0018】この鼻部保温マスク1は、マスク本体2と
鼻部保温部3とが共に可撓性のシートで形成されている
から、保管または携帯中は平面のまま、あるいは適当に
折り畳んで保持することができる。装着時には、鼻部保
温部3を顔面側にして、かつ鼻部上部被覆部4を上に向
けて通常のマスクと同様に掛け紐6で耳に掛け、金属線
条11が埋設されたマスク本体の上辺部5を顔面の水平
方向の湾曲に沿って押圧して賦形すれば、鼻部上部被覆
部4を有する鼻部保温部3が鼻部nの全体を被う位置に
配置され、鼻部保温部3は鼻部nおよびその周辺を立体
的に被う。
【0019】この立体的に形成された鼻部保温部3は、
マスク本体によって押圧されているので顔面に適度に密
着し、しかも鼻部上部被覆部4が鼻部nの上部を立体的
に被うので、鼻部nの全体およびその周辺が有効に保温
される。しかも、目はマスク本体2によって遮閉される
ことがないから、この鼻部保温マスク1の装着によって
視界が妨げられることはない。また、外観上も、通常の
ガーゼマスクの上端から僅かに肌色の鼻部上部被覆部4
が見えるだけなので、違和感を与えることがない。
【0020】本発明は、少なくとも鼻腔または鼻腔およ
び副鼻腔の双方を外面から保温するかまたは加温するこ
とによって、いわゆる花粉症などアレルギー性鼻炎の諸
症状の発現が予防され、または既に症状が発現していて
も緩和あるいは除去されることを見いだしたことにより
達成されたものである。すなわち、後で試験例により説
明するように、顔面の温度分布を測定するとき、アレル
ギー性鼻炎の患者は、鼻稜付近の温度が健康な被検者に
比べて低い。この温度を健康体と同程度またはそれ以上
に維持することができれば、アレルギー症状は予防また
は緩和あるいは除去されることがわかった。
【0021】鼻稜付近が低温になると、アレルギー性鼻
炎の諸症状が発現する理由については明確でないが、鼻
部またはその周辺を通して鼻腔内粘膜が低温となること
により、血行障害を起こしたり、各細胞が酸素不足また
は栄養障害に陥ったり、各細胞の機能が低下したりして
代謝が不活発になるなど、鼻腔内粘膜が本来有する生理
的メカニズムにとって不利な変化が引き起こされ、その
結果、鼻腔粘膜がアレルゲンの付着などの刺激に対して
きわめて敏感な状態になるためと考えられる。従って、
この鼻部を保温し、少なくとも鼻腔、または鼻腔と副鼻
腔との双方の粘膜が低温にならないようにすれば、諸症
状の予防または緩和あるいは除去が可能になる。さら
に、単なる保温ではなく、加温が行われれば、より確実
な予防や速やかな緩和、除去が期待される。
【0022】顔面における鼻腔および副鼻腔の位置の概
略を図3に示す。ここで、顔面中央部の、正中線Yを中
心にその左右に広がる空洞部が鼻腔Mであり、この鼻腔
Mの両側に、それぞれ鼻腔Mと連通して、眼腔近辺に延
びる篩骨洞S1 と、頬骨近辺に延びる上顎洞S2 との両
方が副鼻腔である。ここでは、篩骨洞S1 および上顎洞
2 の一方または双方を副鼻腔Sという。図1に示す装
着状態にあっては、概略凸字形の鼻部保温部3が鼻部n
およびその周辺の曲面に対応して立体的に成形されてい
るので、これによって鼻腔Mと副鼻腔Sとの双方が保温
されることになる。
【0023】本発明の鼻部保温マスク1において、鼻部
保温部3の材質としては、上記のフエルトのほか、鼻部
nおよびその周辺を保温することができるものであれば
如何なるものも使用できる。その例としては、例えば織
布、編布、不織布、ガーゼ、ティッシュペーパなどの薄
紙、またはそれらのいずれか1種以上の積層体、ガーゼ
と脱脂綿など空気保持性の高い素材の層とを積層したも
の、プラスチック、発泡プラスチック、ゴム、発泡ゴ
ム、スポンジ、金属箔、天然皮革、人工皮革、コラーゲ
ン製やポリグルタメート製などの人工皮膚、およびこれ
らのいずれか1種以上を含む積層体などを挙げることが
できる。
【0024】この鼻部保温部3の形状は、図2に示すよ
うに概略凸字状のものが、鼻部nおよびその周辺、特に
両頬下の副鼻腔周辺を保温するのに有利であるが、これ
に限定されるものではなく、例えば、円形、楕円形、長
円形、角を丸めた三角形、台形、ひし形などの多角形
状、ハート形などいずれでもよい。
【0025】鼻部保温部3は、少なくともその鼻部上部
被覆部4の外表面が肌色に着色されていれば、マスク本
体2から突出した部分が肌色で目立たないので、装着時
の外観に違和感がない。またこの鼻部保温部3は、その
少なくとも一部が透明体であってもよい。この場合は少
なくともその鼻部上部被覆部4が透明体であれば、肌が
透けて見えるので通常のマスク着用時と大差ない外観が
得られ、違和感なく使用することができる。透明体の例
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリブテン、ポリエチレン/酢酸ビニル共重合
物、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリレート
樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ABS樹脂、
ポリスチレン、シリコーン樹脂、天然または合成ゴム、
ゼラチン、セルローズ系樹脂、ゲル状ポリマーなどを挙
げることができる。この場合に少なくとも外表面を艶消
しにしたり、皮膚の凹凸に似せたエンボス模様を施せ
ば、装着時の外観が更に改善される。
【0026】鼻部保温部3の少なくとも顔面に接する側
に起毛処理、フロック加工またはエンボス加工を施すこ
ともできる。これらの加工を施すと、顔面と鼻部保温部
3との間に断熱空気層が形成されるので、それによって
鼻部保温部3の保温性が更に高められる。この鼻部保温
部3の熱伝導率は、特に限定されるものではないが、1
×10-3cal/cm・sec・℃以下であることが好
ましい。この範囲を越えると、放熱が大きくなるので、
加温手段を用いる場合以外には、実用的に鼻部を保温す
ることが困難になる。
【0027】本発明の鼻部保温マスク1において、マス
ク本体2は、装着時に少なくとも鼻孔と口部との双方を
被う通気性のシートであって、このマスク本体2はアレ
ルゲンとなる空気中の微粒子を吸着または通過阻止する
とともに、寒冷な空気が直接鼻腔内に吸入されて鼻腔M
および副鼻腔Sの粘膜を内側から刺激することを防止す
る。その形状は通常は長方形であるが、楕円形または概
略三角形などであってもよい。その材質は、シート状で
かつ通気性であれば従来からこの分野で用いられている
如何なるものであってもよい。通常はガーゼの積層体ま
たはガーゼと脱脂綿との複合体などが好適に用いられる
が、ティッシュペーパなど薄紙の積層体、不織布または
通気性の発泡プラスチックシートまたは発泡ゴムシート
などであってもよい。
【0028】マスク本体2の少なくとも上辺部5には、
装着時にマスク本体2を顔面形状に沿わせるための金属
線条11が埋設されていてもよい。この金属線条11
は、上辺部5の両端から更に、両側縁部12、12の下
端部にまで延びていることが好ましい。これによって、
マスク本体2が皺にならず、しかも顔面形状に沿って広
く顔面を被えるようになる。また、このマスク本体2の
両側縁部12、12には、通常のマスクと同様に耳に掛
ける掛け紐6、または頭部を周回するバンドなどの装着
具が取り付けられる。
【0029】本発明の鼻部保温マスク1において、鼻部
保温部3はマスク本体2と一体に形成されたものであっ
てもよい。例えば図4に示す実施例において、ガーゼ積
層体で形成されたマスク本体2は、その上辺部5の中央
部が垂線Xに沿って突出して鼻部上部被覆部4を形成し
ている。そして、このマスク本体2の鼻部保温部3とな
る領域の全周縁に沿って、その領域を鼻部nの曲面に対
応して立体的に賦形できるように、環状の金属線条9が
埋設されている。
【0030】図4の鼻部保温マスク1を装着するに際し
ては、図2の実施例と同様に、その鼻部上部被覆部4を
上に向けて通常のマスクと同様に掛け紐6で耳に掛けれ
ば、鼻部保温部3となる領域が鼻部nの全体を被う位置
に配置される。このとき、環状の金属線条9を顔面に押
圧し、場合によっては、鼻部上部被覆部4が鼻部上部を
立体的に被うようにその部分の金属線条をつまむように
して賦形すれば、マスク本体2の鼻部保温部3となる領
域の全体が鼻部nおよびその周辺の顔面形状に対応して
立体的に賦形される。
【0031】このように賦形された鼻部保温マスク1
は、鼻部保温部3となる領域が鼻部nおよびその周辺の
顔面に適度に密着し、しかも鼻部上部被覆部4が鼻部n
の上部まで延びてこれを立体的に被っているので、鼻部
nの全体およびその周辺が有効に保温される。マスク本
体2は目を遮閉しないから、この鼻部保温マスク1の装
着によって視界が妨げられることはない。
【0032】図4の鼻部保温マスク1に用いられた金属
線条9は、鼻部保温部3となる領域の全周縁に沿って環
状に形成されているが、金属線条9の配置はこれに限定
されるものではなく、少なくとも鼻部上部被覆部4の周
縁に沿って配設されていればよい。また、この金属線条
は図5の符号9aで示すように、平板から打ち抜きなど
によって概略U字形またはV字形などの形状に成形され
たものであってもよい。平板状でかつ環状に成形された
金属線条も有利に使用できる。また、この金属線条はそ
れ自体がポリエチレンやポリ塩化ビニルなどのプラスチ
ックで被覆されていてもよく、またはこれらプラスチッ
クのリボンの中に埋設されたものであってもよい。
【0033】更にこの金属線条9は、鼻部上部被覆部4
の周縁から延びて、マスク本体両側の上辺部5、5の両
側の端末まで、または更に、図6の実施例に示すよう
に、両側縁部12、12の下端部にまで達するように延
びて埋設されていてもよい。この場合、鼻部保温マスク
1を顔面に装着し、金属線条9の部分を顔面に押圧し、
場合によっては、鼻部上部被覆部4が鼻部上部を立体的
に被うようにその部分の金属線条をつまむようにして賦
形し、また上辺部5、5の部分を顔面の湾曲に沿わせる
ように賦形すれば、鼻部保温部3となる領域が鼻部nお
よびその周辺を有効に保温するばかりでなく、マスク本
体2が顔面を広い範囲にわたって被い、保温効果および
防塵効果を高める。またマスク本体2が皺になりにくい
ので装着時の外観も改善される。
【0034】金属線条9は、形状記憶合金製であっても
よい。形状記憶合金は例えば超弾性を有するニッケル・
チタン合金であって、加熱すれば原形に復帰する性質を
有する。従って、鼻部nおよびその周辺の立体形状に対
応して原形を成形した形状記憶合金製の金属線条を用い
て本発明の鼻部保温マスク1を製造すれば、保管または
携帯中にこの鼻部保温マスクを如何なる形状に保持して
も、装着すると顔面または吐気の熱などによってこの金
属線条が原形に復帰するから、それに従って鼻部保温部
3が鼻部nに対応する立体形状に賦形される。
【0035】上記の鼻部保温マスクにおいては、少なく
とも鼻部上部被覆部4を立体形状に賦形するために金属
線条9を配設したが、立体形状に賦形する手段はこれに
限定されるものではない。例えば鼻部保温部3の全体を
可撓性の金属箔、例えばアルミニウム箔などで形成する
か、または鼻部保温部3の全体または部分に金属箔を積
層するなどの方法も可能である。
【0036】特に鼻部保温部3がマスク本体2と一体に
形成されている場合には、鼻部保温マスク1の中央垂線
Xに関して平行に少なくとも1つの垂直ひだを形成する
か、または中央垂線Xに関して直角に少なくとも1つの
水平ひだを形成することによって、少なくとも鼻部上部
被覆部4を立体形状に賦形することができる。
【0037】垂直ひだを有する鼻部保温マスクの実施例
を図7に示す。この鼻部保温マスク1は、鼻部保温部3
がマスク本体2と一体に、ティッシュペーパー積層シー
トによって形成されたものであって、その中央垂線Xに
関して平行かつ対称的に、4つの垂直方向のひだp1、
p2、p3、およびp4が形成され、それぞれのひだは、
上端は鼻部上部被覆部4において、また下端はマスク本
体の下辺部で接着固定されている。この鼻部保温マスク
1には、金属線条入りのプラスチックリボン9が、鼻部
上部被覆部4の周縁から延びて、マスク本体両側の上辺
部5、5の両端末にまで達するように埋設されている。
【0038】この図7の鼻部保温マスク1を装着する
と、マスク本体2は左右の掛け紐6によって引っ張られ
ると共に鼻部の隆起によって鼻部保温部3となる領域が
山高となるように変形する。そして、この変形に伴って
鼻部上部被覆部4は、鼻部上部の立体形状に沿ってこれ
を被うように湾曲する。更にプラスチックリボン9の部
分を顔面に押圧し、場合によっては、鼻部上部被覆部4
が鼻部上部を立体的に被うようにその部分の金属線条を
つまむようにして賦形し、また上辺部5の部分を顔面の
湾曲に沿わせるように賦形すれば、鼻部保温部3となる
領域が鼻部nおよびその周辺を有効に保温するばかりで
なく、マスク本体2が顔面を広い範囲にわたって被うの
で、保温効果および防塵効果が高く、かつ外観的にも優
れたものとなる。この鼻部保温マスク1はティッシュペ
ーパー製であるから、使い捨ての安価な鼻部保温マスク
1として利用できる。
【0039】図8は水平ひだを有する鼻部保温マスクの
実施例を示している。この鼻部保温マスク1は鼻部保温
部3がマスク本体2と一体に形成されものであって、そ
のマスク本体2に3つの水平方向のひだp1、p2、およ
びp3 が形成され、それぞれのひだは、マスク本体2の
両側縁部12、12において固定されている。また、こ
の鼻部保温マスク1には、形状記憶合金製の金属線条9
が、鼻部上部被覆部4の周縁から延びて、マスク本体両
側の上辺部5、5および両側縁部12、12の下端部に
まで達するように埋設されている。
【0040】図8の鼻部保温マスク1を装着すると、マ
スク本体2は左右の掛け紐6によって引っ張られると共
に鼻部の隆起によって鼻部保温部3となる領域が山高と
なるように変形する。この変形の結果、マスク本体2は
垂線Xに沿って顔面前方に凸となるように湾曲し、ま
た、ひだp1、p2、p3を延ばすことにより鼻部上部被
覆部4を垂線X方向に延ばすことができ、鼻部上部の位
置に合わせて上下に調節することができる。さらに金属
線条9が体温などで加熱されると形状記憶合金の潜在原
形が現れて、鼻部上部被覆部4が鼻部上部の立体形状に
沿ってこれを被うように賦形される。垂直ひだまたは水
平ひだのいずれの場合にも、そのひだ群の配向は、図7
の断面図に示すような対向配列であっても、または図8
の断面図に示すような順向配列であっても差し支えな
い。
【0041】本発明の鼻部保温マスク1において、鼻部
保温部3は、その少なくとも鼻部上部被覆部4が、少な
くとも鼻部nの上部を被う立体形状に予め成形されてい
てもよい。この場合の鼻部保温部3はマスク本体2と一
体に形成されていてもよく、または別体として形成され
ていてもよい。
【0042】図9は、鼻部保温部3がマスク本体2と一
体に形成されていて、かつ鼻部保温部3が鼻部nを被う
立体形状に予め成形された実施例を示している。図9に
おいて、この鼻部保温マスク1は、ティッシュペーパー
積層シート製のマスク本体2の中央部が鼻部nの曲面に
沿う山高の鼻部保温部3として立体的に成形され、かつ
鼻部上部被覆部4がマスク本体の上辺部5から突出して
設けられている。この成形は、マスク本体2に例えばポ
リビニルアルコール系の糊剤を通気性を損なわない程度
に施し、熱圧成形するなどにより行うことができる。
【0043】図9の鼻部保温マスク1を装着すると、マ
スク本体2の中央部に成形された鼻部保温部3の領域が
鼻部nとその周辺とを立体的に被うので、装着後に鼻形
に合わせて鼻部保温部3を賦形する必要がない。また、
この鼻部保温マスク1は全体がティッシュペーパー製で
あり金属線条も用いていないので、全体が可燃物の安価
な使い捨て鼻部保温マスク1として利用できる。
【0044】図2に例示したように、鼻部保温部3がマ
スク本体2とは別体として形成された場合、その鼻部保
温部3とマスク本体2との接合は、少なくとも鼻部保温
部3の下端部7で行うことが好ましい。装着時に鼻部上
部被覆部4は鼻稜とマスク本体の上辺部5とに支えられ
て安定に保持されるので、下端部7でマスク本体に接合
してズリ落ちを防止すれば、これによって鼻部保温部3
の全体が所定の位置に保持される。
【0045】この鼻部保温部3とマスク本体2との接合
は、接着、縫いつけ、ピン留めなどによって常時固定さ
れるように行ってもよいが、例えばスナップ、マジック
テープ、フック、チャック、結び紐などを用いて離着自
由に接合することもできる。この場合は例えば鼻部保温
部3を取り外してマスク本体2を洗濯することができる
ので便利である。また、鼻部保温部3を残してマスク本
体2のみを使い捨てにする、あるいはその逆なども可能
である。特にこの接合にマジックテープなどを用いる
と、この接合位置をずらすことにより鼻部上部被覆部4
の突出する長さが調節できるので、幼児から男女成人に
至るさまざまな顔面形状・寸法に対応することができる
ようになる。
【0046】本発明の鼻部保温マスク1において、少な
くとも鼻部上部被覆部4は、保温性を高め、または加温
性を付与するためにさまざまな素材を複合することがで
きる。例えば少なくとも鼻部上部被覆部4は、金属箔と
複合することができる。少なくとも鼻部上部被覆部4に
金属箔を複合すると、この金属箔が皮膚面などから放散
される熱線を反射して外部に逃がさないので、熱が鼻部
上部被覆部と鼻部との空間に蓄積され、保温効果を高め
る効果がある。
【0047】金属箔としては、アルミニウム箔、アルミ
ニウム合金箔などが好適に用いられる。鼻部保温部3は
これらの金属箔のみで形成されていてもよい。また、布
またはプラスチック製鼻部保温部3の一方の面に、金属
箔を張り付け、または適当なビークルに金属箔片を分散
したメタリック塗料を塗布してもよく、また、蒸着、メ
ッキ、ラミネートなどにより上記金属の薄層を形成して
もよい。金属箔は鼻部保温部3ばかりでなく、必要な
ら、マスク本体2の全体または部分にも施すことができ
る。
【0048】本発明の鼻部保温マスク1の少なくとも鼻
部上部被覆部4は、遠赤外線放射材料が複合されたもの
であってもよい。ここで、遠赤外線放射材料とは、人体
または外部から放射される熱を受けて遠赤外線に転化し
得る材料であって、その例としては、例えばAl23
SiO2、TiO2、Cr23、ZrO2、MgO、Fe2
3などの金属酸化物、SiC、TiC、ZrC、B4
などの炭素化合物、Si34、BN、AlNなどの窒化
物、またはそれらの2種以上の複合体などのいわゆる遠
赤外線放射性セラミクスがいずれも使用可能である。こ
れらの遠赤外線放射材料の1種または2種以上の混合物
を鼻部保温部3および必要ならマスク本体2の全体また
は部分に複合すれば、得られた鼻部保温マスク1は、装
着するとき、保温のみならず鼻腔や副鼻腔を加温するこ
とができる。
【0049】これらの遠赤外線放射材料は、粉末にして
適当な媒体またはビークルに分散または懸濁し、鼻部保
温部3および必要ならマスク本体2に含浸または塗布す
るなどによって複合させることができる。または、鼻部
保温部3を2層以上の多層に形成し、その層間に遠赤外
線放射材料を介在させてもよい。このとき、粉末状の遠
赤外線放射材料が層間で流動したり漏出したりしないよ
うに、鼻部保温部3全体にキルティングを施すか、遠赤
外線放射材料を粘着剤などで固定するか、または予め、
遠赤外線放射材料を可撓性のバインダーでシート状に成
形しておいてもよい。また、鼻部保温部3がプラスチッ
ク層またはゴム層などを有するものであれば、これらの
層に予め粉末状の遠赤外線放射材料を練り込んで、鼻部
保温部を成形することもできる。
【0050】少なくとも鼻部上部被覆部4は、鉄粉を主
成分とする発熱材料が複合されたものであってもよい。
この発熱材料は、鉄粉が空気中の酸素および水分と反応
する際の反応熱を利用するものであって、公知であり、
その組成例は例えば、鉄粉と食塩と、必要に応じて酸化
触媒とを含むものである。これを用いた鼻部保温マスク
1は、保存中に発熱反応が起こらないように、酸素また
は水蒸気不透過性の袋に包装することが好ましい。この
鉄粉を主成分とする発熱材料の適量を少なくとも鼻部上
部被覆部4に複合すれば、得られた鼻部保温マスク1
は、装着するとき、保温のみならず、穏やかな発熱反応
によって、長時間にわたって鼻腔や副鼻腔を加温するこ
とができる。
【0051】この発熱材料は、前記の遠赤外線放射材料
の場合と同様な方法によって鼻部保温部3に複合するこ
とができる。ただしこの場合は、発熱反応に酸素と湿分
が必要であるので、鼻部保温部3として通気性のある多
層の素材を用い、その層間に発熱材料を介在させること
が好ましい。
【0052】また、少なくとも鼻部上部被覆部4は、酸
化カルシウムを主成分とする発熱材料が複合されたもの
であってもよい。この発熱材料は、酸化カルシウムが空
気中の湿分と反応する際の反応熱を利用するものであっ
て、公知であり、その発熱の程度は、酸化カルシウムと
接触する湿分の量を制御することなどによって調節可能
である。これを用いた鼻部保温マスク1は、保存中の発
熱反応を抑制するために、水蒸気不透過性の袋に包装す
ることが好ましい。この酸化カルシウムを主成分とする
発熱材料の適量を少なくとも鼻部上部被覆部4に複合す
れば、得られた鼻部保温マスク1は、装着するとき、保
温のみならず、穏やかな発熱反応によって、長時間にわ
たって鼻腔や副鼻腔を加温することができる。この発熱
材料は、前記の鉄粉を主成分とする発熱材料の場合と同
様な方法によって鼻部保温部3に複合することができ
る。
【0053】少なくとも鼻部上部被覆部4は、血行促進
剤が複合されたものであってもよい。ここで、血行促進
剤とは、その揮発性成分が皮膚に浸透して皮下の毛細血
管の血行を促進し得る生理的に安全な物質であって、こ
の例としては、サルチル酸メチル、カンファ、メントー
ル類、各種香油類、ヒノキ油、ヒバ油、トウガラシチン
キなどを挙げることができる。これらの物質は眼や皮膚
の粘膜を刺激する場合もあるので、適用部位や使用量に
注意するべきである。適度の量を選択された部位に用い
れば、得られた鼻部保温マスク1は、装着するとき、保
温のみならず、穏やかな血行促進作用によって、長時間
にわたって鼻腔や副鼻腔の冷えを防止することができ
る。
【0054】この血行促進剤は、水または有機媒体に溶
解、分散または懸濁し、鼻部保温部3および必要ならマ
スク本体2の全体または部分に含浸または塗布して複合
させることができる。この血行促進剤の揮発性を調節す
るために、公知の方法によって、例えばこれらの物質を
ポリビニルアルコール膜、ゼラチン膜などの内部に分散
させ、またはマイクロカプセル化して用いることもでき
る。
【0055】少なくとも鼻部上部被覆部4は、磁石が複
合されたものであってもよい。この磁石は、その磁力線
が皮下の毛細血管に作用して血行を促進することができ
る。従って、これを複合して得られた鼻部保温マスク1
は、装着するとき、保温のみならず、穏やかな血行促進
作用によって、長時間にわたって鼻腔や副鼻腔の冷えを
防止することができる。この磁石は、粉末として、前記
の遠赤外線放射材料の場合と同様な方法によって鼻部保
温部3および必要ならマスク本体2の全体または部分に
複合することができる。また磁石片として、鼻部保温部
3の適当な部位に埋め込んで複合することもできる。こ
こに用いることのできる磁石の磁束密度は、特に限定さ
れるものではないが800ガウスないし1200ガウス
程度であることが好ましい。
【0056】本発明の鼻部保温マスク1は、装着使用中
に激しい運動などによって鼻部保温部3がずれ動き、鼻
部nおよびその周辺が部分的に露出する場合も有り得
る。これを防止するために、少なくとも鼻部上部被覆部
4の内側に、鼻部nに粘着する粘着層が形成されていて
もよい。この粘着層は鼻部保温部3の内側全体または、
側部などの部分に形成することが好ましい。特に鼻部上
部被覆部4の周縁部に沿って環状に形成すると、装着し
たとき、鼻部保温部3と鼻部nとの間に滞留性の空気層
が形成されることになるので保温効果が向上し、更に好
ましい。
【0057】この粘着層は、皮膚に粘着しかつ皮膚粘膜
を刺激しない素材で形成される。粘着層の形成に用いら
れる粘着材としては種々なものが使用できるが、その例
は例えば絆創膏などに用いられる公知の粘着剤、パップ
剤などに用いられる粘着剤、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、粘着テープ、粘着性ゲル材などである。鼻部保温部
3全体を、例えば粘着性ゲル材などで形成し、その外側
面を、プラスチックシートやセロハンなどで被覆して非
粘着性にしたものも使用できる。
【0058】本発明の鼻部保温マスク1は、そのマスク
本体2の部分に、アレルゲンを吸着または濾過するため
のフィルタ層が形成されていることが好ましい。このフ
ィルタ層は、微細通孔を有するマイクロフィルタであっ
てもよく、または活性炭、イオン交換性樹脂、セラミク
ス、静電吸着材などの層からなっていてもよい。これら
のフィルタ層に関しては当業界では公知である。このフ
ィルタ層は、マスク本体2の層間に離着自由に挿入でき
るものであってもよい。
【0059】(試験例) ここでは、花粉症などのアレルギー性鼻部疾患が鼻部の
保温または加温により予防、緩和または除去できる事実
を示す試験例について述べる。被検者: 被検者Aおよ
びBはいわゆる花粉症患者である。また、被検者Nは、
花粉症の症状を呈さない健康体である。
【0060】花粉症が発現する時期である1993年4
月12日に、被検者A、BおよびNの顔面の温度分布を
サーモグラフィにより測定した。このとき、被検者Aお
よびBは花粉症の症状が現れていた。測定の結果、被検
者Nは、顔面全体が均一な橙色に表示されたのに対し
て、被検者AおよびBでは、図10の符号Lで示す鼻部
上部が低温を示す緑色に表示され、他の部分は橙色であ
った。この結果は、被検者AおよびBの鼻部上部Lが、
顔面の他の部分、および被検者Nの鼻部上部より温度が
低いことを示している。
【0061】このとき、被検者Aの体温は37.5℃、
表面温度計で測定した鼻部上部Lの温度は34.0〜3
4.5℃、眼下頬部の温度は35.9〜36.3℃であ
った。次に被検者Aの鼻部上部Lに発熱した鉄粉系加温
材(ロッテ電子工業社発売、商品名「ホカロン」)を接
触させ、10分間加温した後に加温材を除去し鼻部上部
Lの温度を測定すると43.5〜45.0℃であった。
加温中に、花粉症の諸症状は消えた。被検者Aを放置し
て鼻部上部Lの温度が低下するにまかせると、症状は再
発し、再び加温すると消えた。
【0062】以上の結果から、花粉症などのアレルギー
性鼻炎患者は、鼻部およびその周辺の温度が健康人より
低く、この状態でアレルゲンが鼻腔粘膜を刺激すると症
状が発現し、この鼻部およびその周辺を保温または加温
すればこれらの諸症状が予防、緩和または除去できるこ
とが明かとなった。
【0063】
【実施例】以下、実施例とこれを用いたときのアレルギ
ー性鼻炎症状の緩和効果についての試験例とを示す。 (実施例1) 図2に示す鼻部保温マスク1を作製した。この鼻部保温
マスク1は、縦90mm、横135mmの長方形に形成
された12層のガーゼ積層シートからなるマスク本体2
の中央部に、顔面に装着したとき鼻部nおよびその周辺
の顔面を被う形状に予め立体的に成形された肌色フェル
ト製の鼻部保温部3が、その下端部7で縫い留められて
なっている。マスク本体2の上辺部5に沿って平板状の
金属線条11が埋設され、またマスク本体2の両側縁部
12、12は、掛け紐が通るようにループ状に形成さ
れ、それぞれのループにそれぞれの掛け紐6が挿入さ
れ、輪に結ばれている。
【0064】この鼻部保温部3は、概略凸字形をなして
いて、鼻稜に沿う方向(垂直方向)の長さが35mm、
水平方向の最大長さが80mm、厚みが1mmである。
この鼻部保温部3は、鼻部保温マスクを顔面に装着し鼻
部保温部3を鼻部nに沿わせたとき、鼻部上部被覆部4
がマスク本体の上辺部5より約20mm突出するように
マスク本体2の内側面に取り付けられている。この鼻部
保温部3は、フェルト製のシートから立体成形して製造
したものである。
【0065】実施例1の鼻部保温マスク1は、鼻部保温
部3を顔面側にして通常のマスクと同様にそれぞれの掛
け紐6を耳に掛けて装着し、金属線条11を顔面形状に
沿って曲げると、鼻部保温部3が鼻部およびその周辺の
顔面を立体的に被い、効果的に保温することができた。
また、この装着によって視界が妨げられることはなかっ
た。
【0066】(装着試験1) 実施例1の鼻部保温マスク1を用いて装着試験を行っ
た。装着者は、いずれも花粉症の患者である被検者A、
BおよびCである。花粉症の発現時期である2〜4月
に、各被検者は日常生活を行い、この間に1時間を1時
間帯として、実施例1の鼻部保温マスクを装着した時間
帯(装着時)と装着しない時間帯(非装着時)との症状
の程度を測定した。ただし、就寝中は以下のいずれの場
合も装着していない。症状の程度は1時間帯のうちに鼻
水をかんだ回数(処置回数)で表す。被検者Aの第1回
試験の結果を表1に、第2回試験の結果を表2に、第3
回試験の結果を表3に示す。また、被検者Bの試験結果
を表4に、被検者Cの試験結果を表5に示す。
【0067】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0068】(比較例) 被検者Aが第1回試験を実施した翌日、ほぼ同一条件
で、ただし実施例1の鼻部保温マスク1を用いず、市販
の花粉防除用ガーゼマスク(フィルタ付き)を用いて試
験を繰り返した。結果を表6に示す。
【0069】
【表6】
【0070】1994年度は杉花粉飛散個数が全国的に
例年の10%〜20%前後であったため、症状はA、
B、Cともに軽微であった。しかし表1〜表5の結果か
ら、就寝中を除いて、いずれの被検者、いずれの場所に
おいても、実施例1の鼻部保温マスクを装着した時と装
着しない時との処置回数の差は顕著であり、この鼻部保
温マスクが花粉症の症状発現を予防、緩和または除去し
たことは明かである。表6に示す比較例の場合を参照す
ると、実施例1の鼻部保温マスクは、従来のものより更
に顕著な効果が認められた。
【0071】(装着試験2) 実施例1の鼻部保温マスク1について過酷な装着試験を
行った。すなわち、被検者Aについて、日常生活中、1
0時に、ビニル袋に入れた杉花粉を故意に多量に吸入し
た。次いで1時間、鼻部保温マスクを装着せずに放置し
症状の推移を観察した。吸入2〜3分後には、クシャミ
がはじまり、多量の鼻水が流出し、鼻腔粘膜がはれ上が
り、疼痛が走り、やがて両鼻腔とも完全に閉塞状態にな
った。11時に鼻部保温マスクを装着し、その後の推移
を観察した。この試験の状況を表7に示す。
【0072】
【表7】
【0073】表7の苛酷試験の結果から、鼻部保温マス
クの着用が花粉吸入による激越な症状を急速に緩和して
いることがわかる。
【0074】(実施例2) 図7に示す鼻部保温マスク1を作製した。この鼻部保温
マスク1は、鼻部上部被覆部4がマスク本体2と一体
に、12層のガーゼ積層シートから形成され、縦90m
m、横135mmの長方形に形成されたマスク本体2の
上辺部5の中央部が垂線Xに沿って20mm突出して鼻
部上部被覆部4を形成している。この鼻部保温マスク1
には、中央垂線Xに関して平行かつ対称的に、4つの垂
直方向のひだp1、p2、p3、およびp4が形成され、そ
れぞれのひだは、上端は鼻部上部被覆部4において、ま
た下端はマスク本体の下辺部で縫い留めて固定されてい
る。
【0075】また、この鼻部保温マスク1には、1本の
形状記憶合金製の金属線条が埋め込まれたプラスチック
リボン9が、鼻部上部被覆部4の周縁部から延びて両側
の上辺部5、5の端末まで埋設されている。この形状記
憶合金製の金属線条は、予め、顔面形状に沿う形状に記
憶付与されている。マスク本体2の両側縁部12、12
は、掛け紐が通るようにループ状に形成され、このそれ
ぞれのループにそれぞれの耳に掛ける掛け紐6が挿入さ
れ、輪に結ばれている。
【0076】この図7の鼻部保温マスク1を装着する
と、鼻部の隆起によって鼻部保温部3の領域が山高とな
り、これに伴って鼻部上部被覆部4は、鼻部上部の立体
形状に沿ってこれを被うように湾曲した。更に形状記憶
合金入りのプラスチックリボン9が体温により加熱され
ると、付与されていた形状記憶が顕在化し、手で賦形し
なくても自動的に鼻部上部被覆部4が鼻部上部を立体的
に被うように変形し、鼻部nおよびその周辺が有効に保
温された。この鼻部保温マスク1は、全体が顔面によく
密着し、保温効果および防塵効果が高く、かつ外観的に
も優れたものであった。
【0077】(実施例3) 図11に示す鼻部保温マスク1を作製した。この鼻部保
温マスクは、鼻部保温部3がマスク本体2とは別体に形
成されている。すなわち、縦90mm、横135mmの
長方形に形成された12層のガーゼ積層シートからなる
マスク本体2の中央部に、鼻部の形状に形成されたフェ
ルト製の鼻部保温部3が、その下端部7の外側に沿って
マジックテープ13で接合されている。マジックテープ
13で接合されているので、この鼻部保温部3は必要に
応じてマスク本体2から取り外し、また取り付けること
ができる。
【0078】この鼻部保温部3は下端部7から鼻部上部
被覆部4にかけて漸次縮径するアーチ状に形成され、そ
の内側には、鉄粉と食塩とからなる発熱材料を含む不織
布の袋が貼付けられている。この発熱材料は、袋内で流
動しないように、袋内に設けられた粘着材で固定されて
いる。
【0079】この鼻部保温マスク1は、鼻部保温部3が
取り付けられた側を内側にして通常のマスクと同様に装
着すると、鼻部保温部3が鼻部nの形状に沿って立体的
に形成されているので、鼻部上部被覆部4が鼻部上部を
被う位置に配置された。この状態で、鼻部保温部3の内
側の発熱材が適度に発熱し、長時間にわたって鼻部およ
びその周辺部が効果的に加温され、花粉症状を除去する
ことができた。
【0080】この鼻部保温マスク1は、マジックテープ
13によってマスク本体2に接合され、離着自由なの
で、マスク本体の上辺部5から鼻部上部被覆部4までの
長さを10mmないし25mmの範囲内で任意に調節す
ることができる。従って、装着者の顔面形状・寸法に合
わせて、鼻部上部被覆部4の高さを調節することによっ
て、幼児から男女成人まで、幅広い範囲のアレルギー性
鼻炎患者に適用することができた。また、発熱が終了し
た鼻部保温部3は取り外し、新しい鼻部保温部3と交換
して加温時間を更に延長することができた。更に、未使
用の鼻部保温部3を予備として真空パックに入れて保存
することもできた。
【0081】
【発明の効果】本発明の鼻部保温マスクは、シート状の
マスク本体の中央部に、顔面に装着したときに少なくと
も鼻部を被う鼻部保温部が形成され、この鼻部保温部が
少なくとも鼻部上部を被う鼻部上部被覆部を有し、この
鼻部上部被覆部がマスク本体の上辺部から突出して設け
られているので、装着時に視界が妨げられることなく鼻
部上部を含む鼻部全体を効果的に保温または加温するこ
とができ、花粉症などアレルギー性鼻炎の症状発現の予
防、緩和または除去にきわめて有効である。
【0082】鼻部上部被覆部を含む鼻部保温部が離着自
由にマスク本体に接合されていれば、マスク本体を鼻部
保温部から分離して洗濯、交換、保存などができるほ
か、マスク本体と鼻部保温部との相対位置を顔面寸法形
状に合わせて調節することができ、多くの患者に適合で
きるようになる。
【0083】少なくとも鼻部上部被覆部に加温材または
加温性材料が複合されていれば、アレルギー性鼻炎の症
状発現を予防、緩和または除去する効果が更に高くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の鼻部保温マスクの一実施例を装着し
た状態を示す正面図。
【図2】 図1の鼻部保温マスクを内側から見た正面図
(a)と線X−Xで切った矢示断面図(b)。
【図3】 ヒト顔面の透視正面図。
【図4】 本発明の鼻部保温マスクの他の一例を示す正
面図。
【図5】 本発明の鼻部保温マスクの一例に用いられる
金属線条の形状を示す平面図と線d−dで切った部分断
面図。
【図6】 本発明の鼻部保温マスクの他の一例を示す正
面図。
【図7】 本発明の鼻部保温マスクの他の一例を示す正
面図(a)と線Z−Zで切った矢示断面図(b)。
【図8】 本発明の鼻部保温マスクの他の一例を示す正
面図(a)と線X−Xで切った矢示断面図(b)。
【図9】 本発明の鼻部保温マスクの他の一例を示す正
面図(a)、線X−Xで切った矢示断面図(b)、およ
び線Z−Zで切った矢示断面図(c)。
【図10】 サーモグラフィの試験例を示す顔面の正面
図。
【図11】 本発明の鼻部保温マスクの他の一例を示す
内側から見た正面図(a)、線X−Xで切った矢示断面
図(b)、および線Z−Zで切った矢示断面図(c)。
【符号の説明】
1…鼻部保温マスク、 2…マスク本体、 3…鼻部保温部、 4…鼻部上部被覆部、 5…マスク本体の上辺部、 n…鼻部。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状のマスク本体の中央部に、顔面
    に装着したときに少なくとも鼻部を被う鼻部保温部が形
    成され、この鼻部保温部が少なくとも両眼の目頭を結ぶ
    線より上方の鼻部上部を被う鼻部上部被覆部を有し、こ
    鼻部上部被覆部がマスク本体の上辺部から突出して設
    けられた鼻部保温マスク。
  2. 【請求項2】 鼻部保温部がマスク本体と一体に形成さ
    れ、その少なくとも鼻部上部被覆部が、少なくとも鼻部
    上部を被う立体形状に賦形し得るものである請求項1に
    記載の鼻部保温マスク。
  3. 【請求項3】 鼻部保温部がマスク本体とは別体として
    形成され、その少なくとも鼻部上部被覆部が、少なくと
    鼻部上部を被う立体形状に賦形し得るものであり、か
    つこの鼻部保温部が、少なくとも1点でマスク本体に接
    合された請求項1に記載の鼻部保温マスク。
  4. 【請求項4】 鼻部保温部の少なくとも鼻部上部被覆部
    を立体形状に賦形するために、その少なくとも上端部周
    縁に沿って、金属線条が配設された請求項1ないし請求
    項3のいずれか1項に記載の鼻部保温マスク。
  5. 【請求項5】 上記の金属線条が鼻部保温マスクの面内
    で環状に形成された請求項4に記載の鼻部保温マスク。
  6. 【請求項6】 上記の金属線条が形状記憶合金で形成さ
    れた請求項4または請求項5に記載の鼻部保温マスク。
  7. 【請求項7】 鼻部保温部がマスク本体と一体に形成さ
    れ、その少なくとも鼻部上部被覆部が、少なくとも鼻部
    上部を被う立体形状に予め成形された請求項1に記載の
    鼻部保温マスク。
  8. 【請求項8】 鼻部保温部がマスク本体とは別体として
    形成され、その少なくとも鼻部上部被覆部が、少なくと
    鼻部上部を被う立体形状に予め成形され、かつこの鼻
    部保温部が、少なくとも1点でマスク本体に接合された
    請求項1に記載の鼻部保温マスク。
  9. 【請求項9】 鼻部保温部が離着自由にマスク本体に接
    合された請求項3 たは請求項8のいずれか1項に記載
    の鼻部保温マスク。
  10. 【請求項10】 少なくとも鼻部上部被覆部に、金属
    箔、遠赤外線放射材料、鉄粉を主成分とする発熱材料、
    酸化カルシウムを主成分とする発熱材料、血行促進剤、
    および磁石からなる群のいずれか1種以上が複合された
    請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の鼻部保
    温マスク。
  11. 【請求項11】 鼻部上部被覆部が、その中央垂線に関
    して平行に、少なくとも1つの垂直ひだを有する請求項
    1ないし請求項10のいずれか1項に記載の鼻部保温マ
    スク。
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