JPH06265372A - 検査データの収録装置 - Google Patents

検査データの収録装置

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JPH06265372A
JPH06265372A JP5260493A JP5260493A JPH06265372A JP H06265372 A JPH06265372 A JP H06265372A JP 5260493 A JP5260493 A JP 5260493A JP 5260493 A JP5260493 A JP 5260493A JP H06265372 A JPH06265372 A JP H06265372A
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JP
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data
key
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plate
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Application number
JP5260493A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Nakamoto
久士 中本
Osamu Tsunoda
攻 角田
Jun Maeda
純 前田
Shigeyasu Masuno
茂保 増野
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NIKKI PLANTEC KK
Original Assignee
NIKKI PLANTEC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 欠陥位置に関するデータ収録作業の簡易化と
迅速化を図る。 【構成】 表示器14に表示された板図のおける欠陥対
応位置に指をタッチすると、タッチ位置が表示器に表示
され、この位置が欠陥の位置として取り込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンクの底板等につい
ての検査データを収録する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】貯槽タンクの定期開放検査は消防法によ
って義務付けられている。この定期開放検査の一環とし
て実施されている検査にタンク底板内面の目視検査があ
り、以下は、この目視検査の作業内容を示している。
【0003】a.作業者が底板上に存在する孔食、治具
跡、打痕等の欠陥を目で確認し、その欠陥の位置にデプ
スゲージを押し当てて該欠陥の深さを計測する。そし
て、その計測値を欠陥の実在位置に筆記具で記入する。 b.底板全体の検査が終了すると、計測した欠陥の深さ
および位置を予め準備した記録用紙に作業現場で記入す
る。なお、上記記録用紙としては、底板全体の図を印刷
したもの、底板の4分割拡大図を個別に印刷したもの、
および底板を構成する各板の図を個別に印刷したものが
準備される。そして、4分割拡大図を印刷した記録用紙
はタンク径が大きい場合に使用され、また各板の図を個
別に印刷した板単位記録用紙は欠陥点数が多い場合に使
用される。 c.現場から離れた事務所まで記録済みの記録用紙を持
ち帰り、その記録内容を清書する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記欠陥の位置を現場
で記入する作業と、この記入された記録用紙を事務所で
清書する作業は多大の手間と労力を要するので、検査作
業の効率を低下させる要因になっている。本発明は、か
かる状況に鑑み、作業現場での欠陥位置に関するデータ
の収録作業を簡易かつ迅速に行うことができる検査デー
タの収録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、計測された検
査対象の欠陥の大きさを該欠陥の位置と共に収録する装
置であって、上記検査対象の図形を表示する手段と、上
記検査対象における欠陥計測位置を上記表示された図形
上で指定する手段と、上記指定された欠陥計測位置に関
するデータを収録する手段とを備えることを特徴として
いる。
【0006】
【作用】本発明では、検査対象の図形が表示される。そ
して、検査対象における欠陥計測位置を上記図形上で指
定すれば、指定された欠陥計測位置に関するデータが収
録される。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明が適用されたタンク底板の目視検
査装置を示している。
【0008】この検査装置は、現場でのデータ収録手段
として、データ収録器10およびデプスゲージ20を備
えるとともに、現場から離れた事務所でのデータ処理お
よびデータ出力手段として、コンピュータ40およびプ
リンタ50、プロッタ60を備え、さらに、上記データ
収録器10と上記コンピュータ40間の通信を行うため
の回線70(RS232C規格を満たしている)を備え
ている。
【0009】図2に示すように、上記データ収録器10
は、CPU11、ROM12、本体RAMとICカード
で構成されたRAM13、バックライトもしくはサイド
ライト付きの平板形液晶表示器14、タッチ式入力パネ
ル15、デプスゲージ用インタフェース16、テンキー
用インタフェース17および通信用インタフェース18
を有している。
【0010】液晶表示器14は、図1に示したように、
上記データ収録器10の前面に配設されており、また上
記タッチ式入力パネル15は、この液晶表示器14の上
面に重ね合わされている。なお、上記タッチ式入力パネ
ル15は、タッチ位置に対応した信号を出力する透明シ
ートである。
【0011】液晶表示器14の下方には、補助的入力手
段としてのテンキー入力部19が設けられており、該入
力部19からの入力信号は上記テンキー用インタフェー
ス17を介してCPU11に入力される。
【0012】デプスゲージ20は、伸縮動可能な針21
を先端部に備えており、欠陥部にこの針21を当接させ
たさいの該針21の伸縮量に基づいて欠陥深さを計測す
るものである。このゲージ20は、図2に示したデプス
ゲージ用インタフェース16を介して上記データ収録・
処理器10に接続される。
【0013】なお、検査現場での使用機器である上記デ
ータ収録器10およびデプスゲージ20は、それぞれ電
池を電源として内蔵している。
【0014】以下、検査の手順の一例を詳細に説明す
る。 (1)タンク底板図の作成 上記事務所に配設されたコンピュータ40のメモリに
は、タンク底板図を作成するための専用CADソフトが
格納されており、このCADソフトによれば、コンピュ
ータ40のキーボードおよびマウス等の指示手段を操作
することによって図3に例示したようなタンク底板の概
略図30を作成することができる。
【0015】なお、同図において符号31はアニュラー
部を、また符号32はアニュラー部31で囲まれた底板
内方部をそれぞれ示している。
【0016】[アニュラー部31の作図]タンク内径
と、アニュラー部31を構成する板の枚数と、該板の寸
法等とを指定すれば、アニュラー部31の図が作成され
る。なお、作成された図はコンピュータ40の表示画面
に表示される。
【0017】[底板内方部32の作図]作図のために予
め登録されている短冊状をなした規定寸法の板図を、表
示画面におけるアニュラー部31で囲まれた部位の中央
に縦向きおよび横向きに位置させる。そして、コピー機
能を利用してこれらの板図をそれぞれ縦および横方向に
配列させる操作を実施すれば、底板内方部32の図が作
成される。
【0018】[その他の図の作成]補修当板33の図
は、上記マウス等の指示手段を操作することによって作
成され、また、付属品当板、部品であるノズル34、側
板最下段溶接線35等についての図は、予め登録されて
いる該当図形を上記指示手段の操作によって画面上の所
望位置に置くことで作成される。
【0019】上記のようにして作成されたタンク底板図
は、登録操作によってコンピュータ40のメモリに登録
される。なお、アニュラー部31を構成する各板の番号
および底板内方部32を構成する各板の番号は、それら
の板を画面上で順次選択しながら上記メモリに登録す
る。
【0020】上記登録操作が終了すれば、図3の図面、
この図面に上記板番号を記入した図面(板番号図)、図
3の図面を4分割した図面、個々の番号の板の単独図面
(板図)等を必要に応じて前記プリンタ50およびプロ
ッタ60に描かせることができる。なお、作成されたタ
ンク底板図データは、必要に応じて磁気ディスク等にも
格納される。
【0021】(2)図形データの転送 上記事務所で作成されたタンク底板図データは、実際の
検査が行なわれる前に前記データ収録器10に転送され
る。なお、その転送に際しては、前記RS−232C通
信回線70を介して上記コンピュータ40とデータ収録
器10とが接続される。
【0022】以下、上記底板図データの転送手順を説明
する。データ収録器10のRAM13には、処理プログ
ラムが格納されている。該データ収録器10の電源がオ
ンされた場合、CPU11は、ROM12の内容に基づ
いてOSを起動し、上記処理プログラムを自動的に実行
する。
【0023】上記処理プログラムによれば、まず、図4
のステップ100の処理、つまり図15に示すメインメ
ニューを液晶表示器14に表示させる処理が実行され
る。なお、前記したように、液晶表示器14はバックラ
イトまたはサイドライトを備えているので、暗環境下に
おいてもその表示内容を視認することができる。
【0024】ステップ100で上記メインメニューが表
示されると、該メインメニュー中の各項目『データ入力
(IF)』、『データ入力(OP)』、『データの転
送』、『ユーティリティ』および『終了』のいずれかが
オペレータによって指示されたか否かが順次判断される
(ステップ101〜105)。なお、上記項目の指示は
その項目の表示部位に指をタッチすることによって行わ
れ、その場合、タッチされた項目についての指示信号が
上記タッチパネル15から出力される。
【0025】上記底板図データの転送を行う場合には、
上記メインメニューにおける『データの転送』という表
示項目が指示され、これに伴い、上記ステップ103の
判断結果がYESとなって図12に示す手順が実行され
る。
【0026】この手順では、まず、図16に示すサブメ
ニューが液晶表示器14に表示され(ステップ103−
1)、ついで、該サブメニュー中の各項目『目視データ
の送信』、『板図データの受信』および『終了』に対す
る指示の有無が順次判断される(ステップ103−2〜
103−4)。
【0027】上記底板図データの転送にさいしては、オ
ペレータによって『板図データの受信』という項目が指
示される。この指示は、ステップ103−3の判断結果
をYESにするので、手順が図13のステップ103−
3Aに移行され、この結果、図17に示すように、『デ
ータの受信』、『板データを受信しますよろしいですか
?』というメッセージや、上記RAM13の記憶空き容
量『305 KBYTE FREE』および、『NG』キーおよび『O
K』キーのシンボルを表示器14に表示させる処理が実
行される。
【0028】ついで、『OK』キー、『NG』キーおよ
び『NIS』キーへのタッチの有無が判断される(ステ
ップ103−3B〜103−3D)。いま、上記ステッ
プ103−3Bで『OK』キーへのタッチが判断された
とすると、この場合、データ受信待機状態が設定される
(ステップ103−3B−1)。そして、この待機状態
下で前記コンピュータ40側から底板図データを送信す
ると、上記RAM13への該データの読込みが開始され
る(ステップ103−3B−2)。
【0029】なお、コンピュータ40は、底板図のデー
タを板単位で送信する。すなわち、図3に示したアニュ
ラー部31を構成する各板(以下、アニュラー板とい
う)の図形データ、底板内方部32を構成する各板(以
下、内方板という)の図形データ、および各補修当て板
33についての図形データをそれぞれの板番号および板
方向のデータと共に個別に送信する。
【0030】ステップ103−3B−3、103−3B
−4および103−3B−5では、受信エラーの発生の
有無、『NG』キーへのタッチの有無および『NIS』
キーへのタッチの有無がそれぞれ判断され、それらの判
断結果がいずれもNOである場合には、受信した底板図
データがRAM13の図形データ格納エリアに格納され
る(ステップ103−3B−6)。
【0031】次のステップ103−3B−7では、底板
図データの受信が終了したか否かが判断されるが、この
判断は、コンピュータ40から送信される送信終了信号
に基づいて行われる。そして、受信の終了がステップ1
03−3B−7で判断されると、受信終了のメッセージ
が表示器14に表示されたのち(ステップ103−3B
−8)、手順が図4のステップ100に戻されて図15
のメインメニューが該表示器14に再び表示される。
【0032】上記コンピュータ40で作成されたタンク
底板図データは、以上のようにしてデータ収録器10に
転送されるので、上記RAM13にはタンク底板を構成
する各板の番号と図形データとが対応付けて格納され
る。
【0033】なお、上記ステップ103−3B−3で受
信エラーが判断された場合には、エラー発生を示すメッ
セージを表示器14に表示する処理と、受信を中断する
処理とが実行された後(ステップ103−3B−9,1
03−3B−10)、手順が図4のステップ100に戻
される。
【0034】また、上記ステップ103−3B−4およ
び103−3B−5で『NG』キーおよび『NIS』キ
ーへのタッチが判断された場合には、ステップ103−
3B−10で受信を中断するが実行された後、手順が図
4のステップ100に戻される。
【0035】底板図データの転送処理が終了すれば、タ
ンク底板の実際の検査が可能であるが、それに先立っ
て、該底板を清掃する作業と、底板上に付着した錆等を
サンドブラストによって除去する作業と、タンク底板を
構成する各板に板番号(たとえば、アニュラー板に対し
ては、A001,A002,・・・)を付す作業と、検
査位置を特定するための補助線を底板上に罫書く作業等
が実施される。なお、上記板番号の記入は、上記事務所
のCADソフトによって作成された板番号図を見ながら
行われる。
【0036】(3)現場での検査データの採取 [機器の接続]検査に際しては、図2に示したデプスゲ
ージ用インタフェース18を介してデータ収録器10に
デプスゲージ20を接続し、ついで、図15のメインメ
ニューにおける項目『データ入力(IF)』をタッチ操
作で指示する。なお、(IF)は、デプスゲージ20の
出力を図2に示したインタフェース16を介して取り込
むことを意味している。
【0037】[板番号の選択]『データ入力(IF)』
が指示されると、パネル15から出力される指示信号の
基づいて、図4におけるステップ101の判断結果がY
ESになるので、図5に示す板番号選択手順が実行され
る。
【0038】この手順では、フラグFが“0”に初期値
化され(ステップ101−1)、ついで、図18に示す
ように板番号や各種のキー等が液晶表示器14に表示さ
れる(ステップ101−2)。
【0039】なお、図18では、アニュラー板の番号
(頭にAが付された番号)が表示されているが、必ずし
もこのアニュラー板の番号が表示されるとは限らない。
すなわち、現在、各アニュラー板、内方板および補修当
板33のいずれに対してもデータの採取が行われていな
いとすると、この場合には、アニュラー板、内方板およ
び補修当板33に係る図形データのRAM13への登録
順序に基づいて表示の優先度が決定され、例えば、アニ
ュラー板の図形データ→底板内方板の図形データ→補修
当板の図形データの順序でRAM13に登録されている
場合には、図18に示したように、アニュラー板の番号
が暫定的に表示器14に表示されることになる。
【0040】一方、前回の検査によってアニュラー板、
内方板および補修当板33の内のいずれかに関する検査
データの採取および登録がなされている場合には、その
板の番号が上記表示器14に表示される。
【0041】つづくステップ101−3、101−4お
よび101−5では、板種選択キーである『A』キー、
『B』キーおよび『P』キーへのタッチの有無がそれぞ
れ判断される。なお、『A』キー、『B』キーおよび
『P』キーは、それぞれ上記アニュラー板、内方板およ
び補修当板を指示するさいにタッチされる。
【0042】つぎのステップ101−6では、ページキ
ーである『▲』キー、『△』キー、『▽』キーおよび
『▼』キーに対するタッチの有無が判断される。また、
ステップ101−7では、選択すべき板番号の部位に指
がタッチされたか否かが、またステップ101−8で
は、上記フラグFが“1”に設定された状態での『確
定』キーへのタッチの有無が、さらにステップ101−
9では、『NIS』キーへのタッチの有無がそれぞれ判
断される。
【0043】いま、『A』キー、『B』キーおよび
『P』キーの内のいずれかにオペレータがタッチする
と、ステップ101−3、101−4および101−5
の内のいずれかの判断結果がYESとなる。この場合、
フラグFを“0”にする処理が実行された後(ステップ
101−10)、タッチされたキーによって指示された
板種に関する板番号を表示する処理が実行される(ステ
ップ101−11)。
【0044】すなわち、例えば、オペレータが内方板を
指示する『B』キーにタッチした場合、ステップ101
−11では、各内方板の番号B001,B002,・・
・B016を表示する処理が実行されることになる。な
お、ステップ101−11の表示処理が終了すると、手
順がステップ101−3に戻される。
【0045】ところで、図18に示したように、表示器
14の画面には板16枚分の番号しか表示されない。そ
こで、選択すべき板番号が画面に存在しない場合には、
ページキーである前記『▲』キー、『△』キー、『▽』
キーおよび『▼』キーへのタッチ操作を行って、所望の
板番号を表示させる。
【0046】すなわち、上記各キーの操作によるページ
変更の内容は以下の通りである。
【0047】『▲』キー・・・・・先頭ページ表示 『△』キー・・・・・前ページ表示 『▽』キー・・・・・次ページ表示 『▼』キー・・・・・最終ページ表示 したがって、検査を実施しようとするアニュラー板の番
号がA018であるにもかかわらず、表示器14に図1
8に示す板番号A001,A002,・・・A016が
表示されている場合には、上記『▽』キーにタッチすれ
ば良い。すなわち、このキー操作が行われてステップ1
01−6の判断結果がYESになった場合、ステップ1
01−11では、次ページの板番号A017,A01
8,・・・A032を表示器14に表示させる処理が実
行される(図19参照)。
【0048】表示器14に表示された各板番号の内の被
検査板についての番号がタッチされると、ステップ10
1−7の判断結果がYESになってタッチされた板番号
が表示器14に表示される(ステップ101−12)。
すなわち、たとえば、図19における板番号A018が
指示された場合には、同図に示すように、表示器14の
上部に指示された板番号A018が表示される。上記被
検査板の板番号が表示されると、ステップ101−13
で上記フラグFが“1”に設定された後、手順がステッ
プ101−3に戻される。
【0049】ここで、オペレータが確定キーにタッチし
て、ステップ101−8の判断結果がYESになると、
RAM13に既に登録されている上記被検査板について
の板図データ(板の方向についてのデータも含む)に基
づいて、被検査板の図が表示器14に表示される(ステ
ップ101−14)。なお、図20には、指示された被
検査板の番号がA001のときの板図が例示されてい
る。
【0050】[データの収録手順1]ステップ101−
14において板図の表示が実行されると、図6に示すス
テップ101−15に手順が移行する。このステップ1
01−15では、現在表示されている板図に関して既に
登録されているデータ(欠陥番号、欠陥の位置および個
数)のチェックが行われて、そのチェック結果が表示器
14に表示される。
【0051】すなわち、例えば番号A001の板のある
位置に対して既に検査が2回実施されて、その検査デー
タが登録済みである場合には、図20に示すように、こ
れまでの検査回数2にこれから行なう検査の数1を加え
た数値3が欠陥番号として板図の下方に表示され、か
つ、板図中の欠陥該当位置にこれまでの欠陥検査個数が
表示される。
【0052】一方、ステップ101−15では、深さデ
ータ取込完了フラグDATA1、欠陥位置データ取込完
了ラグDATA2および欠陥種別データ取込完了フラグ
DATA3をそれぞれ“0”に初期設定する処理も併せ
て実行される。
【0053】次のステップ101−16では、前記デプ
スゲージ20の出力が欠陥深さデータとして取込まれ、
かつ、この深さデータが表示器14の右下に表示される
(図20参照)。
【0054】ステップ101−17では、収録器10に
設けられた図示していないデータホールドスイッチのオ
ン操作の有無が判断される。そして、このステップ10
1−17でデータホールドスイッチのオン操作が判断さ
れるまでは、上記ステップ101−16の入力、表示処
理が継続される。
【0055】そこで、オペレータは、表示された深さデ
ータが最大深さを示すようにデプスゲージ20の押し付
け位置を変化させ、最大深さの表示が確認された時点で
上記データホールドスイッチをオン操作する。この様な
操作を行えば、前記デプスゲージ20の表示器22に表
示される深さデータ値を無理な姿勢で見ることなく上記
最大深さ位置を確認することができる。
【0056】データホールドスイッチがオン操作されて
ステップ101−17の判断結果がYESになると、デ
プスゲージ20の出力の取り込みが中止されるととも
に、上記ホールドスイッチがオン操作された時点での深
さデータが表示器14に反転表示される。また、この深
さデータが採取データとして取込まれるとともに、前記
フラグDETA1が“1”に設定される(ステップ10
1−18)。
【0057】続くステップ101−19、101−2
0、101−21および101−22では、深さデータ
の表示部位(図20で1.5と表示された部位)へのタ
ッチの有無、板番号の表示部位(図20でA001と表
示された部位)へのタッチの有無、欠陥番号の表示部位
(図20で3と表示された部位)へのタッチの有無およ
び矢印キーへのタッチの有無がそれぞれ判断される。そ
して、それらのステップにおける判断結果がいずれもN
Oであるとすると、欠陥位置の入力操作の有無が判断さ
れる(ステップ101−23)。
【0058】上記欠陥位置の入力操作は、検査中の板に
おける欠陥部位置(深さデータ採取位置)をオペレータ
が目測して、現在表示されている板図の欠陥部対応位置
に手をタッチする操作を意味しており、ステップ101
−23でこの入力操作が判断された場合には、手順が図
7のステップ101−24に移行されて、板図上のタッ
チ位置を反転表示する処理が実行される。
【0059】ところで、この実施例における前記タッチ
パネル15は、マトリクス配置されたスイッチ素子の数
が12×24=288個しかないので、図20に例示し
た板全体図に対して詳細な欠陥位置の入力を行うことは
困難である。
【0060】そこで、次のステップ101−25では、
タッチ位置の1区画を10倍に拡大した板図を表示する
処理が実行され、図21はその場合の表示器14の表示
内容を示している。同図に示すように、10倍板図の上
方には板全体図も合わせて表示される。また、図示して
いないが、10倍板図中には既に入力された欠陥位置や
後述の欠陥種別も表示され、更に、表示器14の画面下
方には、欠陥種別キーたる『孔食』キー、『治凹』キ
ー、『治凸』キーおよび『打痕』キーや、『詳細』キ
ー、『登録』キー等が表示される。
【0061】なお、上記各欠陥種別キーは、それぞれ以
下のような欠陥を指示するためのものである。 キー種類 欠陥内容 『孔食』キー・・・腐食による孔 『治凹』キー・・・治具跡の凹部 『治凸』キー・・・治具跡の凸部 『打痕』キー・・・打ち傷 ステップ101−25の表示処理後、図6のステップ1
01−19、101−20および101−21と同様の
判断が順次実行され(ステップ101−26〜101−
28)、ついで、板図へのタッチの有無が判断される
(ステップ101−29)。
【0062】そして、ステップ101−26〜101−
29の判断結果がいずれもNOである場合には、上記1
0倍された板図における欠陥部対応位置へのタッチの有
無、つまり、拡大図を用いたより詳細な欠陥位置の入力
操作の有無と、欠陥種別キーへのタッチの有無と、『詳
細』キーへのタッチの有無および『登録』キーへのタッ
チの有無が順次判断され(ステップ101−30〜10
1−33)、ついで、前記フラグDATA1、DATA
2およびDATA3が全て“1”に設定されているか否
かが判断される(ステップ101−34)。
【0063】そして、上記ステップ101−30で欠陥
位置へのタッチ操作が判断された場合には、タッチされ
た欠陥部対応位置を反転表示する処理と、タッチ位置を
示すデータを取込んで前記フラグDATA2を“1”に
設定する処理とが実行されて(ステップ101−30
A)、手順がステップ101−31に移行する。
【0064】また、ステップ101−31において欠陥
種別キーへのタッチ操作が判断された場合には、タッチ
されたキーを反転表示する処理と、上記欠陥種別キーで
指示された欠陥種別を取込んで前記フラグDATA3を
“1”に設定する処理とが実行されて(ステップ101
−31A)、手順がステップ101−32に移行され
る。
【0065】さらに、ステップ101−32において
『詳細』キーへのタッチ操作が判断された場合には、ス
テップ101−32Aで板図の輪郭を表示する処理が実
行されたのち、手順がステップ101−33に移行され
る。なお、『詳細』キーは、板図が境界部に位置してい
る場合に操作され、その操作によって境界部の輪郭が明
示される。
【0066】ステップ101−30Aおよび101−3
1AでフラグDATA2およびDATA3が“1”に設
定された後にステップ101−33で『登録』キーへの
タッチが判断された場合には、既に図6のステップ10
1−18でフラグDATA1が“1”に設定されている
ことから、ステップ101−34の判断結果がYESと
なる。その結果、次のステップ101−35では、取込
みを完了したある欠陥についての深さデータ、欠陥位置
データおよび欠陥種別データがそれぞれ登録され、つい
で、手順が図6のステップ101−15に戻される。
【0067】この場合、ステップ101−15では、前
記欠陥番号がインクリメントされるとともに、表示器1
4に表示される欠陥の位置および欠陥点数もインクリメ
ントされる。そして、以後、別の欠陥に対してステップ
101−16〜101−35の手順が実施される。
【0068】なお、ステップ101−31で判断される
欠陥種別が『治具跡の凸部』である場合には、深さデー
タが存在しないことになる。そこで、この実施例では、
欠陥種別が『治具跡の凸部』であると判断された場合
に、深さデータとして『0.0mm』を『登録』キーの
タッチ操作時に入力している。
【0069】次ぎに、図6のステップ101−19と図
7のステップ101−26、図6のステップ101−2
0と図7のステップ101−27および図6のステップ
101−21と図7のステップ101−28の各判断結
果がYESの場合について説明する。
【0070】(a)ステップ101−19,26の判断
結果がYESの場合 ステップ101−19の判断結果がYESの場合には、
手順が図6のステップ101−16に戻されるので、欠
陥深さを再計測することができる。そのさい、ステップ
101−18では、1つ前に入力された深さデータが削
除されるとともに、新たな深さデータが表示器14に反
転表示される。また、ステップ101−26の判断結果
がYESの場合には、図示していないが、図6のステッ
プ101−16〜101−18と同様の深さデータ再入
力処理が実行される。
【0071】(b)ステップ101−20,27の判断
結果がYESの場合 この場合には、図8に示す終了処理が実行される。この
終了処理では、ステップ101−20Aで表示器14の
表示内容が図22に示すように変更されるとともに、ス
テップ101−20Bで『保存終了』キーへのタッチの
有無が判断される。そして、『保存終了』キーへのタッ
チが判断された場合には、該キーを反転表示する処理
と、これまでに登録されたデータをRAM13にファイ
ル形式で登録、保存する処理とが実行された後(ステッ
プ101−20C)、手順が図4のステップ100に戻
される。それゆえ、ある板についてのデータ採取が終了
した場合には、表示器14の板番号表示部に手をタッチ
すれば良い。
【0072】上記ステップ101−20Bで『保存終
了』キーへのタッチ操作が判断されなかった場合には、
ステップ101−20Dおよび101−20Eにおいて
『強制終了』キーおよび『ESC』キーへのタッチの有
無がそれぞれ判断される。そして、ステップ101−2
0Dで『強制終了』キーへのタッチが判断された場合に
は、これまでに登録されたデータを廃棄する処理がステ
ップ101−20Fで実行された後、手順が図4のステ
ップ100に戻される。また、『保存終了』キーおよび
『強制終了』キーがタッチれないで『ESC』キーがタ
ッチされた場合には、ステップ101−20Gで表示器
14の表示内容が元に戻された後、手順がステップ10
1−21,28に移行される。
【0073】(c)ステップ101−21,28の判断
結果がYESの場合◎ この場合には、図9に示す削除処理が実行される。この
削除処理では、まず、ステップ101−21Aで表示器
14の内容が図23に示すように変更され、ついで、ス
テップ101−21Bにおいて『削除』キーへのタッチ
の有無が判断される。そして、『削除』キーへのタッチ
が判断された場合には、ステップ101−21Cで該キ
ーを反転表示する処理と、1つ前に登録されたデータを
削除する処理とが実行されるとともに、ステップ101
−2Dで表示内容の変更処理が実行され、そののち手順
がステップ101−22,29に移項される。
【0074】上記ステップ101−21Dの処理に基づ
く表示内容は、例えば、ステップ101−21Aの表示
変更処理前に表示器14に図20に示すような内容が表
示されていた場合、同図における欠陥番号3が2に変更
され、かつ板図中に表示された2つの数値1の内の1つ
前のデータに係る数値が消去されたものとなる。
【0075】上記『削除』キーへのタッチ操作が判断さ
れなかった場合には、ステップ101−21Eで『ES
C』キーへのタッチの有無が判断される。そして、その
判断結果がNOの場合には手順がステップ101−21
Bに戻され、YESの場合には、手順がステップ101
−21Dに移項される。
【0076】なお、図6のステップ101−23で板図
へのタッチが判断されなかった場合および図7のステッ
プ101−29で板図へのタッチが判断された場合に
は、手順がステップ101−19に戻される。
【0077】また、図20に示す『矢印』キーへのタッ
チ操作によって図6のステップ101−22の判断結果
がYESになった場合には、前回のタッチ位置を欠陥位
置として入力する処理が実行されたのち(ステップ10
1−22A)、手順がステップ101−24に移行され
る。
【0078】したがって、板図の同一箇所に欠陥位置を
入力する場合には、『矢印』キーにタッチすればよく、
これによって、板図の同一欠陥対応位置に2度タッチす
るという手間が不要になる。
【0079】[データの収録手順2]以下、欠陥深さデ
ータを図1に示したテンキー入力部19を用いて入力す
る場合について説明する。なお、このテンキー入力部1
9を用いて欠陥深さデータを入力する場合には、事前に
デプスゲージ20によって欠陥位置の深さの測定が実施
され、かつ、測定された深さのデータがタンク底板にマ
ーキングされる。
【0080】テンキー入力部19を使用するさいには、
図15のメインメニューにおけるデータ入力(OP)と
いう事項がタッチ操作で選択指示される。データ入力
(OP)が指示されると、図4のステップ102の判断
結果がYESになって図5に示した前述の板番号選択手
順が実行される。そして、同図のステップ102−14
で板図の表示処理が実行されると、図24に例示したよ
うな板図が表示器14に表示され、そののち、手順が図
10のステップ102−15に移項されて図6のステッ
プ101−15と同様の内容の処理が実行される。
【0081】次ぎのステップ102−16では、『DEPT
H 』キーまたは深さデータ表示部へのタッチの有無が判
断され、その判断結果がYESの場合には、テンキー入
力に対する待機状態が設定される(ステップ102−1
6A)。
【0082】テンキー入力部19の操作によって深さデ
ータが入力されると、その入力データが『DEPTH 』キー
の部位に表示され(ステップ102−16B)、ついで
『CR』キーへのタッチの有無が判断される(ステップ
102−16C)。そして、『CR』キーへのタッチが
判断された場合には、表示されている深さデータを反転
する処理と、該データの取込処理と、フラグDATA1
を“1”に設定する処理とが実行される(ステップ10
2−16D)。なお、『CR』キーへのタッチが判断さ
れない場合には、手順がステップ102−16Aに戻さ
れる。
【0083】ステップ102−16で『DEPTH 』キーの
タッチが判断されなかった場合、あるいはステップ10
2−16Dで深さデータの取込処理が実行された場合に
は、ステップ102−17〜102−20において図6
のステップ101−20〜101−23の手順と同様の
手順が実行され、ついで、図11のステップ101−2
1〜101−32において、図7のステップ101−2
4〜101−35の手順に準じた手順がそれぞれ実行さ
れる。
【0084】なお、深さデータを手入力する場合に適用
される上記データ収録手順は、現場に余剰の人員が確保
できる場合に適用される。
【0085】(4)データのコンピュータへの転送 つぎに、データ収録器10に登録されたデータを前記コ
ンピュータ40に転送するさいの手順について説明す
る。
【0086】この場合、図1に示したように、RS−2
32C通信回線70を介して上記コンピュータ40とデ
ータ収録器10とが接続される。この状態で、図15に
示したメインメニューの『データの転送』という項目が
指示されと、図4のステップ103の判断結果がYES
になるので、図12のステップ103−1において図1
6に示したサブメニューが表示される。
【0087】ここで、このサブメニューにおける『目視
データの送信』という項目が指示されると、図12のス
テップ103−2の判断結果がYESになり、その結
果、図25に示すように、『データ転送』および『デー
タチェック中』というメッセージが表示器14に表示さ
れるとともに、RAM13に登録されたデータの自動チ
ェックが実行される(ステップ103−2A)。
【0088】次のステップ103−2Bでは、図26に
示すように、表示器14に『データ転送を行いますよろ
しいですか?』というメッセージが表示され、ついで、
『OK』キー、『NG』キーおよび『NIS』キーへの
タッチの有無が順次判断される(ステップ103−2
C,103−2D,103−2E)。
【0089】上記コンピュータ40が受信待機状態にあ
る状態で上記『OK』キーへのタッチ操作が判断される
と、データ収録器10のRAM13に登録された検査デ
ータが板単位でコンピュータ40に送信され(ステップ
103−2F)、ついで送信エラーの発生の有無、『N
G』キーへのタッチの有無、『NIS』キーへのタッチ
の有無および送信が終了したか否かがステップ103−
2G〜103−2Jで判断される。
【0090】そして、ステップ103−2Gで送信エラ
ーの発生が判断されると、エラー発生を示すメッセージ
を表示器14に表示させる処理と、送信を中断する処理
とが実行された後(ステップ103−2K,103−2
L)、手順が図4のステップ100に戻される。
【0091】また、ステップ103−2Hおよび103
−2Iで『NG』キーおよび『NIS』キーへのタッチ
が判断された場合にも、上記送信中断処理が実行され、
さらに、ステップ103−2Jで送信終了が判断された
場合には、その終了を示すメッセージを表示器14に表
示させる処理が実行されたのち(ステップ103−2
M)、手順が図4のステップ100に戻される。
【0092】なお、ステップ103−2Dとステップ1
03−2Eの判断結果がNOである間は、『OK』キー
へのタッチの有無が判断され、またそれらのステップの
いずれかの判断結果がYESの場合には手順が図4のス
テップ100に戻される。
【0093】(5)ユーティリティ つぎに、図14に示すメインメニューの『ユーティリテ
ィー』という項目が指示された場合について説明する。
【0094】この場合には、図4のステップ104の判
断結果がYESとなるので、手順が図14のステップ1
04−1に移行され、この結果、図27に示すサブメニ
ューが表示器14に表示される。そして、ステップ10
4−2〜104−5では、サブメニュー中の各項目のい
ずれが指示されたか否かが判断される。
【0095】ステップ104−2で上記『目視データ削
除』という項目へのタッチ操作が判断されると、前記R
AM13に登録されている目視検査データのすべてが削
除され(ステップ104−2A)、また全データ削除』
という項目へのタッチ操作が判断されると、RAM13
に登録されている目視検査データと前記底板図データ
(板図データ)がすべて削除される(ステップ104−
3A)。
【0096】さらに、上記『測定データの復旧』という
項目へのタッチ操作が判断された場合には、データの復
旧処理が実行される(ステップ104−4A)。
【0097】すなわち、図8のステップ101−2Fで
データ廃棄処理が実行されて、手順が図4のステップ1
00に戻された場合や、同図のステップ101−2Cの
データ保存処理において何等かの要因でデータ保存が完
了しなかった場合、または、データの収録中のエラー発
生に伴って行われるリセット操作によって、ステップ1
00のメインメニュー表示処理が実行された場合等にお
いては、上記図27のサブメニューを呼び出して『測定
データの復旧』という項目を指示することにより、それ
までに登録された検査データが復旧される。具体的に
は、例えば、100個目の検査データの入力後に上記エ
ラー等が発生した場合、99個までのデータが復旧され
る。
【0098】なお、ステップ104−5において、上記
サブメニュー中の『終了』という項目へのタッチ操作が
判断された場合には、手順が図4のステップ100に戻
される。
【0099】また、図4のステップ105において、図
15に示したメインメニューの『終了』という項目への
タッチ操作が判断された場合には、図示していないOS
入力画面が表示器14に表示される(ステップ10
6)。
【0100】(6)コンピュータでの処理および出力 つぎに、コンピュータ40が配置された前記事務所での
データ処理について説明する。
【0101】コンピュータ40は、データ収録器10か
ら転送されてきたデータ(板番号および欠陥の種類、深
さおよび位置等)と、予め作図された図3に示す底板図
のデータとに基づいて、記録用検査データを作成し、こ
のデータを前記プロッタ50およびプリンタ60に出力
する。
【0102】これにより、図28に例示した検査記録結
果(全体図)、図29に例示した検査記録結果(1/4
分割図)および図30に例示した板単位の検査記録結果
がプリントアウトされ、更に、図31に例示したような
板単位の検査結果一覧表がプリントアウトされる。
【0103】なお、コンピュータ40では、データ収録
器10から送られてきたデータに対して修正、追加およ
び削除処理を実施することができる。また、コンピュー
タ40は、そのディスプレイ手段やプリンタ50および
プロッタ60に出力する欠陥データの種別(腐食による
孔食、治具跡の凹部等)を自由に設定する機能と、欠陥
深さの閾値(深さの範囲)を設定する機能とを有してお
り、図28、図29および図30に示した図における欠
陥の表記にさいしては、これらの機能が利用されてい
る。
【0104】すなわち、コンピュータ40は、個々の種
別の欠陥の深さがどの様な範囲の大きさに属するかを上
記閾値で識別し、その識別された範囲に対応した大きさ
と欠陥種別を特定するための形状とを有するマークを底
板図上に表記する。
【0105】なお、図28、図29に示す各マーク中に
おいて、例えば、一重丸マーク、二重丸マークおよび三
重丸マークは、それぞれ孔食によって発生した減肉の程
度、つまり、上記閾値によって識別される最大減肉部、
中規模減肉部および小規模減肉部をそれぞれ表してい
る。
【0106】図31に示した検査結果一覧表は、ある板
番号の板における『孔食』の数、深さ、および位置を集
計したものであり、必要に応じて他の種類の欠陥につい
ての一覧表も作成される。図28〜図30に示した検査
記録および図31に示した一覧表は、いわゆる検査報告
書のフォーマットを満たしている。
【0107】上記のような記録結果が得られると、補修
箇所および補修範囲が上記閾値を用いて検討され、その
検討結果に基づいて、補修箇所に適宜な大きさの補修当
板があてがわれる。そして、補修当板が取り付けられる
と、コンピュータ40に補修当板の大きさおよび位置が
入力され、これによって補修済み図面が作成されかつ記
録される。
【0108】上記実施例によれば、計測した欠陥の深
さ、種類および位置を現場で記録用紙に記入する作業
や、上記欠陥の深さ、種類および位置を事務所で清書す
る作業を必要としないので、検査作業の効率を向上する
ことができ、また、収録器10に個々の板に関する板番
号、欠陥の深さ、種類および位置のデータが収録される
ので、検査報告書の作成や、補修箇所特定等のための集
計処理が容易である。
【0109】なお、集計処理には、各欠陥種類毎の総欠
陥数を求める処理、欠陥深さを選別するための閾値を設
定して、記録として残す欠陥深さを選別する処理、選別
された各欠陥種類毎の欠陥深さを何段階かに区分けし、
各段階に属する深さを有した欠陥の個数をそれぞれ数え
て記録する処理、図28〜図30に示した検査記録およ
び図31に示した一覧表を作成するための処理、最大減
肉部の抽出処理等が含まれる。
【0110】(7)その他の追加事項 実施例では、表示器14に表示された板図の欠陥位
置該当部位に指をタッチすることによって欠陥位置を入
力しているが、上記表示器14の画面にカーソルを表示
し、このカーソルの位置を指定することによって欠陥位
置を入力することも可能である。
【0111】 実施例では、タッチパネル15をデー
タの入力手段として用いているが、高密度のペンウイン
ドウを採用すれば、ペンによるデータの入力も可能であ
る。
【0112】 実施例では、欠陥の位置をタッチ操作
によって点として入力しているが、範囲を持って分布し
ている欠陥に対応するため、その欠陥の範囲を任意の形
状で入力する機能を付加することも可能である。
【0113】 実施例では、底板図データをコンピュ
ータ40からデータ収録器10に、また計測データをデ
ータ収録器10からコンピュータ40にそれぞれ転送し
ているが、コンピュータ40の機能をデータ収録器10
に内蔵させて、現場と事務所間のデータの転送処理を無
くすことも可能である。その場合、図1に示したプロッ
タ50やプリンタ60は、当然、データ収録器10に接
続されることになる。
【0114】 検査対象の図を表示器14に表示し、
その表示された図における欠陥該当位置へのタッチ操作
によって欠陥位置を入力するという上記実施例の欠陥位
置入力手法は、タンク底面の溶接線検査や、超音波によ
る該底面の肉厚測定検査等にも適用することができる。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、表示された検査対象の
図形上で欠陥計測位置を指定することにより、その欠陥
計測位置に関するデータが収録される。したがって、作
業現場での欠陥位置に関するデータの収録作業を簡易か
つ迅速に行うことができ、これによって検査作業の効率
を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した概念図。
【図2】データ収録器の構成を例示したブロック図。
【図3】作製されたタンク底板図を例示した図。
【図4】データ収録器で実行される処理手順の一部を示
したフローチャート。
【図5】データ収録器で実行される処理手順の一部を示
したフローチャート。
【図6】データ収録器で実行される処理手順の一部を示
したフローチャート。
【図7】データ収録器で実行される処理手順の一部を示
したフローチャート。
【図8】データ収録器で実行される処理手順の一部を示
したフローチャート。
【図9】データ収録器で実行される処理手順の一部を示
したフローチャート。
【図10】データ収録器で実行される処理手順の一部を
示したフローチャート。
【図11】データ収録器で実行される処理手順の一部を
示したフローチャート。
【図12】データ収録器で実行される処理手順の一部を
示したフローチャート。
【図13】データ収録器で実行される処理手順の一部を
示したフローチャート。
【図14】データ収録器で実行される処理手順の一部を
示したフローチャート。
【図15】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図16】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図17】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図18】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図19】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図20】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図21】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図22】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図23】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図24】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図25】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図26】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図27】データ収録器における表示器の表示内容を例
示した図。
【図28】底板全体についての検査記録結果を例示した
図。
【図29】分割された底板についての検査記録結果を例
示した図。
【図30】板一枚についての検査結果を例示した図。
【図31】特定の欠陥についての検査結果を集計して示
した表。
【符号の説明】
10 データ収録器 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 液晶表示器 15 タッチパネル 19 テンキー入力部 20 デプスゲージ 30 タンク底板図 31 アニュラー部 32 底板内方部 33 補修用当板 40 コンピュータ 50 プロッタ 60 プリンタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測された検査対象の欠陥の大きさを該
    欠陥の位置と共に収録する装置であって、 上記検査対象の図形を表示する手段と、 上記検査対象における欠陥計測位置を、上記表示された
    図形上で指定する手段と、 上記指定された欠陥計測位置に関するデータを収録する
    手段とを備えることを特徴とする検査データの収録装
    置。
JP5260493A 1993-03-12 1993-03-12 検査データの収録装置 Pending JPH06265372A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2148196A1 (en) 2005-07-07 2010-01-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Laser-based apparatus for ultrasonic flaw detection
KR20140135472A (ko) * 2013-05-16 2014-11-26 대우조선해양 주식회사 배관 감육 방지방법 및 그 시스템

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