JP2968935B2 - 携帯型端末器を利用した鉄骨建入れ検査システム - Google Patents

携帯型端末器を利用した鉄骨建入れ検査システム

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JP2968935B2
JP2968935B2 JP21449295A JP21449295A JP2968935B2 JP 2968935 B2 JP2968935 B2 JP 2968935B2 JP 21449295 A JP21449295 A JP 21449295A JP 21449295 A JP21449295 A JP 21449295A JP 2968935 B2 JP2968935 B2 JP 2968935B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子手帳を利用し
た鉄骨建入れ検査システムに関し、建設現場における鉄
骨柱の建入れ精度、型枠精度、PC版の建て方精度等の
品質管理、あるいは、地下工事期間中の山留め壁の変位
データの品質管理等に使用される携帯型端末器、例えば
電子手帳に関するものであり、先ず全体像を液晶表示さ
せ、現在どのような建て入れ状態になっているかをビジ
ュアルに確認できるように全体像から建て入れ状態を判
断できるようにし、且つ計測用データを入力し易くした
携帯型端末器に関する。
【0002】
【従来の技術】品質管理(QC)は、モノを作る過程に
おいて、設計基準値と実際値との間のズレまたは誤差を
限り無くゼロに近づけるための努力の集合であるから、
品質管理においては、実際値の計測と、上記計測で検出
された誤差を修正するためのフィードバック作業とが絶
えずループを描いて繰り返されていなければならないこ
とはいうを待たないところである。
【0003】建築分野における品質管理は、例えば、鉄
骨柱の建入れ精度等のような、建物の構造体の強度や精
度の面の品質管理は勿論のこと、コンクリートの型枠の
精度等のような最終仕上げの出来ばえに関する品質管理
や、地下工事の山留め壁の変位等のように、作業の安全
面からの品質管理等、広い範囲にわたって行われてい
る。
【0004】鉄骨柱の建入れ精度は、鉄骨工事におい
て、複数の鉄骨柱を節々で接続して一本の垂直な鉄骨柱
とする場合に、各節における水平および垂直方向のずれ
の度合いを示す尺度であり、建物の構造体における重要
な要素である。従って、全鉄骨柱の全節について、専任
の検査員により所定の方法で厳密に計測され、計測デー
タはチェックシート等に記録される。
【0005】上記検査員は、検査が終了した後事務所へ
帰り、建築現場で収集した検査データに基づき、データ
の整理と管理用の帳票やグラフの作成を行い、不具合箇
所の修正に役立てると共に、統計的品質管理を行ってい
る。
【0006】検査は、好条件とは言えない建築現場で、
計測の実行と、計測データの記録との2つの作業を、鉄
骨柱の全節について正確かつ迅速に反復するという仕事
である。上記2つの作業の内、実測は、検査員の熟練度
にもよるが、ある一定の時間が必要である。しかし、計
測データの記録方法は、できるだけ簡単で、短時間で、
しかも間違わずに行うことができることが必要である。
【0007】そのため、従来の鉄骨柱建入れ精度の検査
用には、例えば、図16に示すようなチェックシートが
使用されてきた。このチェックシートの左上部分には、
建物の平面図が載っており鉄骨柱の位置が四角で示され
ている。
【0008】左下部分には、チェックリストが載ってい
る。チェックリストは、チェックナンバ(1〜6)毎
の、施工年月日、部位番号、接合部目視検査の結果(合
・否)、仮ボルトの品質の合否、補強用ワイヤの品質の
合否、倒れ(X方向、Y方向)、レベル差(Z方向)の
各記入欄からなる。
【0009】チェックシートの右上は、工事監督者と品
質管理担当者のコメント欄となっており、右下は、不具
合処置内容の記入欄となっている。検査員は、建築現場
で全検査部位についての検査を実施し、検査結果をチェ
ックシートに記録するようになっている。
【0010】このようなチェックシート方式は、建築現
場が検査にとってはかなり悪条件である上に、検査員の
個性や不慣れ等のため、検査結果のチェックシートへの
記入に時間がかかると共に、記入誤りが発生し易く、そ
のため、検査作業を正確、迅速に行うことができないと
いう問題点があった。
【0011】また、チェックシートに記録したデータを
後で整理し、帳票やグラフにする場合、手書きで行う
か、または、コンピュータ等を使用するにしても、デー
タを手動でコンピュータに入力し直さなければならず、
非常に非能率であるという問題点があった。
【0012】このような問題を解決するために、チエッ
クシートを模擬した端末器を用意して、現場において計
測データを入力し、入力したデータを自動的に処理する
鉄骨建入れ検査システムが開発されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術における鉄骨建入れ検査システムに使用される端
末器は、建築現場の環境のよくない場所にて入力するた
めに、入力ミスや入力された計測データが不正確である
ために、システム全体の信頼性に問題点があった。
【0014】従って、建築現場等の環境がよくない場所
であっても、計測データを正確に且つ確実に入力できる
入力操作に解決しなければならない課題を有している。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る携帯型端末器を利用した鉄骨建入れ検
査システムは、建築現場で、鉄骨柱の建入れ精度の検査
をするための携行自在な携帯型端末器であり、該携帯型
端末器は、タッチパネルを有するディスプレイと、該タ
ッチパネルに触れてデータを入力するためのタッチペン
と、前記ディスプレイに鉄骨柱の配置を表す図面を表示
する手段と、前記ディスプレイに鉄骨建入れ精度の計測
データを入力するためのデータ入力用画面とを備え、該
データ入力用画面は、配置されている鉄骨柱のX方向及
びY方向及び垂直レベルの夫々に対してスケールを付し
た1次元座標を有し、該1次元座標の所定位置をペンタ
ッチした位置にバーを表示するデータ入力欄と、該デー
タ入力欄に入力された計測データを数値で表示する数値
欄と、前記バーで示した数値をプラス/マイナス方向の
所定の単位毎に修正する修正手段とを具備することであ
る。
【0016】上記構成による携帯型端末器を利用した鉄
骨建入れ検査システムは、建築現場で、携帯型端末器、
例えば電子手帳を携帯して鉄骨建入れ検査を行い、電子
手帳のディスプレイに数値入力画面を表示させ、この数
値入力画面上を正確且つ的確にペンタッチにて入力する
ことができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る携帯型端末器
を利用した鉄骨建入れ検査システムの実施例について図
面を参照して詳細に説明する。尚、携帯型端末器は電子
手帳により説明する。
【0018】1.概要 本実施例のシステムはハードウェアとソフトウェアとか
らなる(正確には検査員も含まれる)。ハードウェア
は、工事現場で検査を行う検査員が携帯する電子手帳
と、事務所等に設置されたパソコンおよびカードリーダ
ーライタとから概略構成されている。
【0019】電子手帳は、マイクロコンピュータと、鉄
骨建入れ検査プログラムとマスタファイルおよびデータ
ファイルとを格納する挿脱自在のICメモリカードと、
電源電池と、例えば最大507×302ドットの精細な
ディスプレイと、ボールペン型のタッチペンと、入力キ
ー群とを有している。
【0020】上記ディスプレイは、表面にタッチパネル
を有している。表示される色々な画面の各領域は、タッ
チパネルを介してマイクロコンピュータのメモリと対応
付けられている。
【0021】表示画面をタッチペンで直接触れる(ペン
タッチするという)ことにより、そのペンタッチされた
位置に表示されている項目に対応するマスタデータの読
出しや書き込み、あるいは、座標値の計算が行われ、表
示項目の選択や計測データの入力が行われることにな
る。これは、周知のペンタッチ入力技術であるので、こ
れ以上の説明は差し控える。
【0022】一方、本鉄骨建入れ検査システムのソフト
ウェアは、電子手帳側では、ICメモリカードの中に格
納された鉄骨建入れ検査プログラムと、マスタファイル
と、データファイルとからなり、マスタファイルには、
パソコンで作成された後転送された(ダウンロードされ
た)建物別の鉄骨建入れ検査用図面、作業所名リスト、
不具合名称リスト、メッセージリスト等が格納されてい
る。データファイルは、各鉄骨柱の各節毎の建入れ精度
の計測データを記録するデータ記憶領域である。
【0023】電子手帳にICメモリカードを挿入し、電
源を入れて、上記鉄骨建入れ検査プログラムの実行を開
始させると、先ず検査用図面の全体像が表示される。図
面は上下左右にスクロールさせることによって所望の鉄
骨柱を表示画面を選択可能になっている。このようにす
ることによって、先ず鉄骨建て入れの全体像を液晶表示
して、現在どのような状況かをビジュアルに確認するこ
とができる。そして全体の建て入れ状況からどの段階か
ら計測するのが最善であるかが判断可能になっている。
【0024】この図面上で鉄骨柱の位置をペンタッチで
指定し、次に、数値入力画面を表示させ、この数値入力
画面上をペンタッチの押圧回数で入力することにより、
上記指定した鉄骨柱の建入れ精度の計測データを入力す
ることができる。
【0025】パソコン側のソフトウェアは、マスタデー
タの保守、電子手帳のICメモリカードの処理、検査デ
ータの確認のための表示、帳票の印刷出力等の機能を付
与されている。
【0026】カードリーダライタは、上記パソコンに付
随して設置され、電子手帳のICメモリカードのデータ
ファイルの内容を読み取りパソコンへ転送する機能と、
パソコンのマスタデータや図面データを電子手帳のIC
メモリカードへ転送する機能とを有する。
【0027】2.鉄骨建入れ検査プログラム (1)概要 鉄骨建入れ検査プログラムは、図1に示す流れ図のよう
に概略構成されている。
【0028】先ず、初期画面を表示し(ステップST
1)、確認が行われると、次に、図面選択画面を表示す
る(ステップST2)。そこで、検査員が図面選択画面
上でペンタッチにより図面を選択すると、選択された図
面を示す図面表示画面を表示する(ステップST3、S
T4)。
【0029】次に、検査員が、図面表示画面上で、計測
データを入力しようとする鉄骨柱の位置(入力位置)を
ペンタッチで押圧して指定する(ステップST5)と、
数値入力画面を表示する(ステップST6)。
【0030】検査員は、数値入力画面上をペンタッチで
押圧することにより計測データを入力する。入力された
計測データは、一時、入力バッファに記憶される。数値
入力画面の操作については後述する。
【0031】計測データの入力が終わった時、検査員
は、数値入力画面に表示された「戻り」ボタンか、「不
具合」ボタンか、「登録」ボタンをペンタッチする。
【0032】「戻り」ボタンをペンタッチすると、プロ
グラムはステップST4に戻り、図面表示画面を表示す
る(ステップST8)。「不具合」ボタンをペンタッチ
すると、不具合選択画面を表示する。そこで、不具合名
称を選択する(ステップST11)と、ステップST6
に戻り、選択された不具合名称が数値入力画面の不具合
名称欄に表示される。
【0033】数値入力画面上の「登録」ボタンをペンタ
ッチすると、入力データを示す検査登録画面を表示し
(ステップST10、ST12)、質問メッセージ”い
いですか”を表示する(ステップST13)。検査員
が”はい”をペンタッチすると、計測データを入力した
鉄骨柱に検査済みマークを付けた図面表示画面を表示す
る(ステップST14)。
【0034】そこで、検査員が検査済みマークをペンタ
ッチすると(ステップST15)、質問メッセージを表
示し(ステップST16)、これに応答して検査員が
「戻り」ボタンをペンタッチすると、ステップST4に
戻る。「確認」ボタンをペンタッチすると、検査確認画
面を表示する(ステップST17、ST18)。この検
査確認画面上で、検査員は、登録済みの検査データの確
認、修正、削除を行うことができる(ステップST1
9)。
【0035】(2)入力全般に共通の操作 電子手帳への入力方法には、画面に表示された項目その
ものをペンタッチして選択する方法と、電子手帳本体の
下記のキーを使用して入力する方法とがある。
【0036】電子手帳本体には、「カード」キーと、カ
ーソルキー(↑、↓、→、←)と、ページ送りキー
「△、▽」と、「メニュー」キーと、「C」キーと、
「CE」キー、「切」キーと、「確認」キーとが設けら
れている。
【0037】「カード」キーは、挿入されたICメモリ
カードに記録されているプログラム、即ち、鉄骨建入れ
検査プログラムを動作させるためのキーである。
【0038】カーソルキー(↑、↓、→、←)は、後述
する図面表示画面において図面を上下左右に移動する場
合と、後述する数値入力画面においてカーソル移動を行
う場合と、後述する不具合項目選択画面において反転行
の上下移動を行う場合等に使用される。なお、カーソル
キー(↑、↓、→、←)は、表示画面上に、カーソルキ
ーパッドとして表示される。
【0039】ページ送りキー(△、▽)は、不具合項目
選択画面で画面が2頁以上に跨がる場合、並びに、図面
表示画面でカーソルキーパッドの表示位置を変更する場
合に夫々使用される。
【0040】「メニュー」キー、「C」キー、「CE」
キーを押すと、前画面へ戻るか、または、質問メッセー
ジに対して「いいえ」を入力する。
【0041】なお、検査データを入力中に、「切」キー
を押したり、または、一定時間操作を行わないと、電源
が自動的にオフになる。この場合は、次に電源をオンに
すると、前回電源がオフになった時の画面が自動的に表
示される。
【0042】(3)タッチパネル調整 電子手帳を新しく使用する場合やリセットした場合に
は、下記のように、表示画面とタッチパネルの位置を正
しく合わせなければならない。即ち、機能メニューの中
の「タッチパネル調整」を選択すると、「タッチパネル
調整図」画面が表示される。画面の指示に従って、画面
に表示されている4個の十字の全ての交点をタッチペン
の先で軽く押す。そこで、「タッチパネル調整が終了し
ました」と表示され、前の画面に戻る。
【0043】(4)初期画面 電子手帳に、鉄骨建入れ検査プログラムのICメモリカ
ードを装着し、電源をオンにすると、図2に示すような
初期画面が表示される。なお、前回に電子手帳本体機能
(電話帳、カレンダー等)を使用していた場合には、そ
の機能が選択されることがある。この場合には、「カー
ド」キーを押すことにより、初期画面が現れる。
【0044】初期画面上には、登録検査データ件数と、
マスタファイルに登録された作業所名、会社名、所属名
が表示される。登録検査データ件数は”入力済み検査デ
ータ数/”パソコンのマスタデータからダウンロード済
みデータ数”の形式で表示される。例えば、図2の0/
50は、入力済み検査データ数が0で、登録済みデータ
数が50であることを示す。
【0045】また、初期画面の年月日は、電子手帳本体
のデータを使用して表示されている。日付けが間違って
いる場合は、電子手帳本体の機能を使用して正しい日付
けに設定し直す。
【0046】(5)図面選択画面 初期画面が表示されたら、「確認」キーを押すと、図3
に示すような図面選択画面が表示される。図面選択画面
は、1行目に画面名”図面選択”と、頁番号/頁数と、
「戻り」ボタンとが表示され、2行目以降には、マスタ
ファイル内から読み出された図面名称リストが表示され
る。
【0047】そこで、図面名称をペンタッチで指定する
ことにより、ペンタッチされた図面名称の行が、図3の
「低層」のように反転表示される。この反転表示を上下
に動かしたい時は、カーソルキー「↑」、「↓」を押
す。また、頁数が2頁以上の場合は、「△」キーと
「▽」キーとで頁切替えを行う。そこで、「メニュー」
キー又は表示画面の「戻り」をタッチすると初期画面に
戻る。
【0048】(5)図面の表示と入力位置の指定 図3に示す図面選択画面で選択された図面名称の図面表
示画面は、先ず各節毎の夫々の鉄骨建て入れした状態が
反転表示した全体像を表示する構成となっている。ここ
で各節毎の反転表示した全体像を表示するようになって
いるが、これに限定されることなく例えば色による識別
でもよく、要は鉄骨建て入れしたか否かの判別ができれ
ばよい。このように全体を建て入れしたか否かを判別で
きるようにして全体表示することにより、鉄骨建て入れ
状態をビジュアルにみて進捗状況が一目で解るようにな
っている。従って、どの鉄骨柱から建て入れを行うかの
判断が容易に行える構成となっている。又、鉄骨建て入
れが終了した節には完了マーク、例えば色による区別、
全部を反転表示する等、を施しておけばよい。
【0049】そして、鉄骨建て入れする鉄骨柱の位置を
指定すると、例えば、図4に示すように、指定した箇所
を中心として全体の一部分を拡大表示した測定図面表示
画面になる。この測定図面表示画面は、各鉄骨柱の位置
を示す簡単な平面図であり、数字で識別された等間隔の
縦線と、ローマ字で識別された等間隔の横線との交点
に、各鉄骨柱を正方形で示している。又、J/2、I/
4の鉄骨柱C2、C1は建て入れが完了していることを
示す反転表示がされている(図においては便宜上網掛け
の状態で示している)。尚、図4に示すように拡大した
時には、鉄骨柱の建て入れした状態を示す反転表示をな
くしてもよい。
【0050】図面表示画面に表示された図面が、図4に
示すように、ゾーン全体の一部である場合には、カーソ
ルキー(↑、↓、→、←)を押すことにより上下左右に
スクロールして所望の鉄骨柱を画面内に表示させる。ま
た、「メニュー」キー又は表示画面の「戻り」をタッチ
することにより、図面選択画面に戻すことができる。
【0051】図面表示画面上で、所望の鉄骨柱、例えば
C6にペンタッチすると、図5に示すように、鉄骨柱C
6の正方形の中に 印が表示されると同時に、画面の下
部に”よろしいですか”という確認のための質問メッセ
ージが表示される。そして、表示されている鉄骨柱を選
択すると、その鉄骨柱の色彩が変わるようにしてもよ
い。尚、図5においてJ/2、I/4は鉄骨建て入れし
た鉄骨柱を示している。
【0052】上記質問メッセージに応答して、画面上の
「はい」ボタンにペンタッチすると、図6に示すような
数値入力画面が表示される。
【0053】なお、上記質問メッセージに対して、所望
の鉄骨柱が正しく指定されなかった場合は、画面上の
「いいえ」をペンタッチするか、「メニュー」キーを押
すかして操作をやり直す。
【0054】(6)数値入力画面 図6に示す数値入力画面は、選択された鉄骨柱の各節に
おける建入れのX方向精度とY方向精度とレベル(Z方
向)精度についての各計測データを、画面上をペンタッ
チの押圧位置及び押圧回数にてデータ入力することがで
きるように構成されている。
【0055】数値入力画面の上部には、X方向計測デー
タ入力欄1と、Y方向計測データ入力欄2と、レベル計
測データ入力欄3とが設けられている。これらの計測デ
ータ入力欄1、2、3は、いずれも、−30〜0〜+3
0を10で区切った1次元座標4を有している。
【0056】この座標4上をペンタッチすると、タッチ
された位置に垂直バーが表示され、それに相当する数値
が表示されると同時に、その数値データが自動的にIC
メモリカードの入力バッファに記録される。
【0057】計測データ入力欄1、2、3の各左端に
は、入力する計測データの数値を1ずつ減少させるため
の、所謂修正手段である押しボタン7が表示されてい
る。また、計測データ入力欄1、2、3の座標4の各右
側には、入力する計測データの数値を1ずつ増加させる
ための、所謂修正手段である押しボタン8が表示されて
いる。この修正手段である押しボタン7、8を押す毎に
入力される単位数値は適宜変更することができるように
なっている。
【0058】更に、計測データ入力欄1、2、3の各押
しボタン8の右側には、座標4と押しボタン7、8とを
用いて入力した計測データの数字表示がなされるように
なっている。
【0059】数値入力画面の左下部には、鉄骨柱の節を
反転表示方式で選択する節選択欄5と、各節毎の入力さ
れたX、Y、レベル計測データを表形式で表示するデー
タ欄6が設けられている。
【0060】数値入力画面の右上部には、「戻り」押し
ボタン9と、「登録」押しボタン10と、「不具合」押
しボタン11とが表示されている。「戻り」押しボタン
9をペンタッチすると、図面表示画面に戻る。「登録」
押しボタン10をペンタッチすると、後述する検査登録
画面に移る。「不具合」押しボタン11をペンタッチす
ると、後述する不具合選択画面に移る。
【0061】数値入力画面の右下部には、テンキー12
とリターンキー13とが表示されている。これにより、
テンキー12で数字を入力した後リターンキー13をペ
ンタッチすると、その数字をカーソル14の位置に表示
することができるようになっている。
【0062】数値入力画面の操作は下記のように行う。
先ず、節選択欄5をペンタッチして節を反転表示させて
選択する。次に、選択した節の、X方向、Y方向、レベ
ルの各計測データを、X方向計測データ入力欄1、Y方
向計測データ入力欄2、レベル計測データ入力欄3の各
座標4および微調整用押しボタン7、8をペンタッチす
ることにより入力する。
【0063】図7は、鉄骨柱C6の第2節について入力
中であることを示す。なお、ベースと第1節については
既に入力が終わっており、それらのデータも一緒にデー
タ欄6に表示されている。
【0064】第2節のX方向計測データ入力欄1の座標
4には、入力された−3mmの位置に数値入力バー15
が表示され、右端の数値欄には−3mmの数値表示がな
されている。
【0065】また、Y方向計測データ入力欄2の座標4
には、入力された−12mmの位置に数値入力バー15
が表示され、右端の数値欄には−12mmの数値表示が
なされている。また、データ欄6には、入力した計測デ
ータが数値表示されている。
【0066】数値入力画面では、「↑」キーまたは
「↓」キーを押すことによって節を変えることができ、
また、節が7節以上登録されている場合は、「↑」キー
と「↓」キーとを用いて画面をスクロールさせることが
でき、更に、「メニュー」キーを押すと図面表示画面に
戻るようになっている。このようにして、所定のキーを
押すことによって、押されたキーの鉄骨柱の計測結果が
X、Yとその高さとの関係で図示される。
【0067】(7)不具合選択画面 数値入力画面表示中に、不具合状況を入力する必要が生
じた場合は、「不具合」ボタンをペンタッチすると、不
具合選択画面が表示され、この画面によって入力したい
不具合状況をマスタファイルに登録されている不具合名
称項目のリストから選択することができる。
【0068】不具合選択画面の1行目には、画面名称
(不具合選択)と、頁番号/頁数(例えば1/1)と、
「戻り」キーが表示されている。2行目には、「アカサ
タナハマヤラワその他」が表示される。これらの片仮名
の一つ又は「その他」をペンタッチすると、ペンタッチ
された文字に対応する不具合名称リストが3行目以下に
表示される。なお、不具合名称は、その”読み”の頭文
字(仮名)により分類されている。
【0069】例えば、図8に示すように、「ア」〜
「ワ」の内の「サ」をペンタッチして選択すると、読み
の第1文字がサ、シ、ス、セ、ソである全ての不具合名
称、例えば、「主筋間隔不足」、「スラグ付着」、「ス
パッタ付着」、「サイズ不足」、「隙間過多」、「スタ
ッド溶接の曲がり」が表示される。なお、「その他」を
ペンタッチすると、「その他」が表示される。
【0070】選択したい不具合名称項目を直接ペンタッ
チすることにより反転表示させる。反転表示を移動する
には、「↑」キーおよび「↓」キーを使用する。頁数が
2頁以上の場合には、ページ送りキーを使用して頁切替
えを行う。「メニュー」キーを押すか、不具合選択画面
上の「戻り」をペンタッチすると、数値入力画面に戻
る。
【0071】(8)検査登録画面 数値入力画面で「登録」ボタンをペンタッチすると、図
9に示すような検査登録画面が表示される。検査登録画
面の1行目には、画面名称(検査登録)と「戻り」キー
が表示されている。
【0072】2行目以降は、枠16の中に、図面番号、
検査日、節、計測データ、不具合状況が表示され、最下
行に、”よろしいですか?”のメッセージと「はい」お
よび「いいえ」ボタンが表示される。
【0073】枠16の中に表示された検査数値が正しい
ならば、「はい」をペンタッチすると、それらの検査数
値データは、入力バッファからデータファイルに登録さ
れる。検査数値が正しくない場合は、「メニュー」キー
を押すか、「いいえ」をペンタッチすると、データは登
録されず、数値入力画面に戻る。
【0074】検査データを登録すると、図10に示すよ
うに図面表示画面に戻る。この図面表示画面には、検査
箇所に検査済みマーク17が表示されている。
【0075】(9)検査データの確認および修正 図10の図面表示画面上で、検査済みマーク17をペン
タッチすると、図11に示すように、ウィンドウ18が
重複表示され、このウィンドウ18の中に、”確認また
は完了日入力ですか?”という質問メッセージと、「戻
り」ボタンおよび「確認」ボタンが表示される。
【0076】そこで、「戻り」ボタンにペンタッチする
か「メニュー」キーを押すと、図面表示画面に戻る。
「確認」ボタンにペンタッチすると、図12に示すよう
な検査確認画面に移る。
【0077】(10)検査確認画面 検査確認画面は、既に登録されている検査データを確
認、修正、または削除したり、完了日を入力するために
使用される。
【0078】検査確認画面の上部には、「検査日」、
「完了日」、「節」、「検査数値」、「不具合項目」の
各行が表示され、下部には、「登録」ボタン、「戻り」
ボタン、「削除」ボタンが表示されている。
【0079】「完了日」の行をペンタッチすると、図1
3に示すように、当日の日付が完了日として登録され
る。登録後は、反転表示は「検査日」に移る。前に登録
された完了日は登録を取り消されることになる。
【0080】「節」の行をペンタッチすると、登録され
ている例えば第2節の検査データが順次表示される。
【0081】この場合、X、Y、又はレベルの計測デー
タ、又は、「不具合」の各行をペンタッチすることによ
り、計測データの数値又は不具合名称を変更することが
できる。
【0082】「登録」ボタンをペンタッチすると、表示
されている検査データが登録される。「削除」ボタンを
ペンタッチすると、確認メッセージが表示され、これに
対して「はい」で応答すると、表示されている検査デー
タは削除される。
【0083】また、「戻り」ボタンをペンタッチするか
「メニュー」キーを押すと、検査データを変更せずに図
面表示画面に戻る。
【0084】2.パソコン パソコンは、検査現場とは通常異なる場所にある事務所
等に設置されており、下記の機能を備えている。
【0085】(1)マスタデータの保守 パソコンは、電子手帳へ転送するマスタデータ類の保守
(新規登録、修正、削除、印刷等)を行う。マスタデー
タ類には、鉄骨建入れ検査の対称となるゾーン、フロ
ア、室名、作業内容、検査員、節、不具合名称等からな
る。
【0086】(2)図面の作成 パソコンは、建入れ精度検査に使用する簡単な図面(キ
ープラン)を作成することのできる”簡易お絵描きツー
ル”を内蔵している。これを使用して、図14に示すよ
うな建入れ精度検査用図面(節別鉄骨建入検査表)を短
時間(30分程度)で作成し記憶することができる。
【0087】(3)電子手帳への書き込み パソコンの上記各マスタデータおよび図面は、カードリ
ーダーライタを介して電子手帳のICメモリカードへ転
送される。転送時間は2秒程度である。
【0088】(4)電子手帳からの読出し 建築現場での検査により電子手帳のデータファイルに書
き込まれた建入れ精度計測データは、カードリーダーラ
イタを介してパソコンに転送され、パソコンの出力ファ
イルに書き込まれる。転送時間は2秒程度である。
【0089】(5)検査データの確認 パソコンは、電子手帳から転送された建入れ精度計測デ
ータに基づき、各鉄骨柱の建入れ精度をパソコンのディ
スプレイに所望の形式で表示し、これにより、検査結果
を確認することができるようになっている。
【0090】(6)帳票出力 パソコンは、下記のような各種の帳票を印刷出力するこ
とができるようになっている。 ア.節別鉄骨建入れ検査表 節別鉄骨建入れ検査表は、図14に示すように、節毎
に、各鉄骨柱の柱頭の建入れ精度計測データと不具合状
況とを、図面と表とにより表わしたものである。
【0091】イ.鉄骨建入れチェック表 鉄骨建入れチェック表は、図15に示すように、各鉄骨
柱の柱脚から柱頭までの建入れ精度計測データを夫々グ
ラフで表すことにより、各鉄骨柱の建入れ精度を視覚的
に把握することができるようにしたものである。また、
各鉄骨柱の各節についての不具合事項が記入されるよう
になっている。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る携帯
型端末器を利用した鉄骨建入れ検査システムによれば、
検査員は携帯型端末器、例えば電子手帳とタッチペンを
携行し、先ず全体像を液晶表示させて、現在どのような
建て入れ状態になっているかを把握した後に最適な鉄骨
建て入れの測定をするかを判断することができると共
に、画面にペンタッチするだけで計測データを正確且つ
的確に記録することができるから、検査データを記録す
る作業の速度を上げると共に、記録誤り、抜け、二重チ
ェック等が防止され、その結果、検査の品質および効率
が向上する。
【0093】又、データ入力はタッチペンにより、所定
位置の押圧及び押圧回数により入力できるようにしたこ
とにより、入力操作が極めて簡略化しても正確な入力が
できると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子手帳を利用した鉄骨建入れ検
査システムの実施例における、電子手帳の鉄骨建入れ検
査プログラムの流れ図である。
【図2】同電子手帳の初期画面を示す説明図である。
【図3】同電子手帳の図面選択画面を示す説明図であ
る。
【図4】同電子手帳の図面表示画面を示す説明図であ
る。
【図5】同電子手帳の図面表示画面上のメッセージを示
す説明図である。
【図6】同電子手帳の数値入力画面を示す説明図であ
る。
【図7】同電子手帳の数値入力画面の数値入力例を示す
説明図である。
【図8】同電子手帳の不具合選択画面を示す説明図であ
る。
【図9】同電子手帳の検査登録画面を示す説明図であ
る。
【図10】同電子手帳の検査済みマーク入りの図面表示
画面を示す説明図である。
【図11】同電子手帳の図面表示画面上のメッセージを
示す説明図である。
【図12】同電子手帳の検査確認画面を示す説明図であ
る。
【図13】同電子手帳の検査確認画面を示す説明図であ
る。
【図14】同実施例におけるパソコンの帳票出力の一例
を示す図である。
【図15】同実施例におけるパソコンの帳票出力の他の
例を示す図である。
【図16】従来技術の鉄骨建入れ精度のチェックシート
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 X方向計測データ入力欄 2 Y方向計測データ入力欄 3 レベル計測データ入力欄 4 1次元座標 5 節選択欄 6 データ欄 7 押しボタン(修正手段) 8 押しボタン(修正手段) 9 「戻り」押しボタン 10 「登録」押しボタン 11 「不具合」押しボタン 12 テンキー 13 リターンキー 14 カーソル 15 数値入力バー 16 枠 17 検査済みマーク 18 ウィンドウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−92889(JP,A) 特開 平8−218633(JP,A) 特開 平7−207937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/00 G06F 15/02 340

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築現場で、鉄骨柱の建入れ精度の検査を
    するための携行自在な携帯型端末器であり、 該携帯型端末器は、 タッチパネルを有するディスプレイと、該タ ッチパネルに触れてデータを入力するためのタッチ
    ペンと、 前記ディスプレイに鉄骨柱の配置図面を表示する手段
    と、 前記ディスプレイに鉄骨建入れ精度の計測データを入力
    するためのデータ入力用画面とを備え、 該データ入力用画面は、配置されている鉄骨柱のX方向
    及びY方向及び垂直レベルの夫々に対してスケールを付
    した1次元座標を有し、該1次元座標の所定位置をペン
    タッチした位置にバーを表示するデータ入力欄と、該デ
    ータ入力欄に入力された計測データを数値で表示する数
    値欄と、前記バーで示した数値をプラス/マイナス方向
    の所定の単位毎に修正する修正手段とを具備することを
    特徴とする携帯型端末器を利用した鉄骨建入れ検査シス
    テム。
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