JPH06264953A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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Publication number
JPH06264953A
JPH06264953A JP7529293A JP7529293A JPH06264953A JP H06264953 A JPH06264953 A JP H06264953A JP 7529293 A JP7529293 A JP 7529293A JP 7529293 A JP7529293 A JP 7529293A JP H06264953 A JPH06264953 A JP H06264953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
section
nut
washer
Prior art date
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Pending
Application number
JP7529293A
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English (en)
Inventor
Koji Toriyama
耕治 鳥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧緩衝器において、シリンダの回転による
のピストンナットの緩みを確実に防止する。 【構成】 シリンダである内筒2内に摺動可能に嵌装す
るピストン4に、ピストンロッド5の小径部18を貫通す
る。小径部18の先端部の側面を面取りして断面形状が略
D字状の面取り部19とする。面取り部19を、面取り部19
と嵌合する孔26aを有するワッシャ26に挿通し、小径部1
8の先端のねじ部20にピストンナット6を螺着する。そ
して、ピストン4をワッシャ26を介して段差部5aとピス
トンナット6とで挾持してピストンロッド5に固定す
る。ワッシャ26が断面形状が略D字状の面取り部19に嵌
合しているため、内筒2の回転によりピストン4が回転
してもワッシャ26が回転しないので、ピストン4の回転
力がピストンナットに作用してピストンナット6が緩む
ことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車両の懸架装
置等に装着される油圧緩衝器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両の懸架装置に装
着される油圧緩衝器は、油液が封入されたシリンダ内
に、ピストンロッドが連結されたピストンを摺動可能に
嵌装してシリンダ内を2室に画成し、このシリンダ内の
2室をピストンに設けた連通路によって連通させ、この
連通路にオリフィスおよびディスクバルブ等からなる減
衰力発生機構を設けた構成となっている。この構成によ
り、ピストンロッドの伸縮にともないシリンダ内のピス
トンを摺動させ、このとき連通路内に生じる油液の流動
を減衰力発生機構によって制御して減衰力を発生させ
る。
【0003】この種の油圧緩衝器では、ピストンロッド
の端部に小径部を形成し、小径部をピストンに貫通さ
せ、その先端部にピストンナットを螺着することにより
ピストンとピストンロッドとを結合させている。このと
き、ピストンとともにディスクバルブ、リテーナ、ワッ
シャ等にピストンロッドの小径部を貫通させてこれらを
一体に固定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の油圧緩衝器では、ピストンに貫通されたピストンロ
ッドの先端部にピストンナットを螺着することによりピ
ストンとピストンロッドを結合しているので、シリンダ
に対してピストンロッドが回転すると、ピストンとシリ
ンダ内壁との摩擦によってピストンロッドとピストンと
の間に回転力が生じてピストンロッドに螺着されたピス
トンナットが緩む虞があった。
【0005】特に、自動車のマクファーソンストラット
形式のフロントサスペンションに装着された油圧緩衝器
の場合、次のような問題がある。すなわち、ピストンロ
ッドは車体側に固定され、シリンダは車輪を支持するス
テアリングナックルに固定されているので、操舵時のス
テアリング操作によってシリンダがステアリングナック
ルとともに回転する。そして、構造上、ピストンロッド
に横荷重が作用するため、この横荷重によってピストン
とシリンダ内壁との摩擦力が大きくなるので、ピストン
とピストンロッドとの間に大きなの回転力がかかること
になり、ピストンナットの緩みが生じやすくなる。
【0006】そこで、従来、ピストンナットの締付け力
を大きくしたり、また、締付け後にロックタイトを塗布
することにより緩みを防止する方法がとられているが根
本的な解決には至っていない。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、シリンダに対するピストンロッドの回転による
ピストンナットの緩みを確実に防止するようにした油圧
緩衝器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、油液が封入されたシリンダと、該シリ
ンダ内に摺動可能に嵌装されるピストンと、一端側が前
記ピストンに連結され他端側が前記シリンダの外部まで
延ばされたピストンロッドとを備え、前記ピストンロッ
ドの一端側は、前記ピストンに貫通され先端にピストン
ナットを螺着することにより前記ピストンに連結されて
いる油圧緩衝器において、前記ピストンロッドの一端側
の先端部の側面に軸方向に延びる係合凹部を設け、前記
ピストンと前記ピストンナットとの間に、内周に前記係
合凹部と係合する係合凸部を有するワッシャを介装した
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】このように構成したことにより、ピストンとピ
ストンナットとの間に、ピストンロッドの係合凹部に係
合する係合凸部を有するワッシャを介装したので、ピス
トンロッドに対してピストンが回転してもワッシャが回
転しないため、ピストンの回転力がピストンナットに作
用してピストンナットが緩むことがない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0011】図1および図2に示すように、油圧緩衝器
1は、シリンダを構成する内筒2と外筒3とを備えた複
筒式のものであり、内筒2内にピストン4が摺動可能に
嵌装され、ピストン4によって内筒2内がシリンダ上室
2aとシリンダ下室2bの2室に画成されている。ピストン
4には、ピストンロッド5の一端側がピストンナット6
によって連結されており、ピストンロッド5の他端側
は、図1において内筒2および外筒3の上端部に装着さ
れたロッドガイド7およびシール部材8を貫通して内筒
2および外筒3の外部まで延ばされている。内筒2と外
筒3との間には、リザーバ室2cが形成されており、図1
において内筒2の下端部には、シリンダ下室2bとリザー
バ室2cとを画成するベースバルブが設けられている。そ
して、内筒2内には油液が封入されており、リザーバ室
2c内には油液およびピストンロッド5の伸縮にともなう
内筒2内の容積変化を圧縮、膨張によって補償するガス
が封入されている。
【0012】ピストン4には、シリンダ上室2aとシリン
ダ下室2bとを連通させる伸び側通路10および縮み側通路
11が設けられている。ピストン10のシリンダ下室2b側の
端面には、伸び側通路10のシリンダ上室2a側からシリン
ダ下室2b側への油液の流通のみを許容して減衰力を発生
させるディスクバルブ12が設けられている。ピストン10
のシリンダ上室2a側の端面には、縮み側通路11のシリン
ダ下室2b側からシリンダ上室2a側への油液の流通のみを
許容するチェックバルブ13が設けられている。
【0013】ベースバルブ9には、シリンダ下室2bとリ
ザーバ室2cとを連通させる伸び側通路14および縮み側通
路15が設けられている。また、ベースバルブ9には、伸
び側通路14のリザーバ室2c側からシリンダ下室2b側への
油液の流通のみを許容するチェックバルブ16および縮み
側通路15のシリンダ下室2b側からリザーバ室2c側への油
液の流通のみを許容して減衰力を発生させるディスクバ
ルブが設けられている。
【0014】次に、本実施例の要部であるピストン4と
ピストンロッド5の連結部の構成について説明する。
【0015】ピストンロッド5の一端部には、断面円形
の小径部18が設けられており、小径部18の先端部は、係
合凹部を形成するために、側面が面取りされて図3に示
すように断面形状が略D字状の面取り部19となってい
る。小径部18の先端部の外周には、ねじ部20が形成され
ている。そして、シリンダ上室2a側からスペーサ21、ス
プリング22、リテーナ23、チェックバルブ13、ピストン
4、ディスクバルブ12、リテーナ24の順に重ね、さら
に、リテーナ23の上に、面取り部19が係合する係合凸部
を形成する略D字状の孔26a を有するワッシャ26を重
ね、これらにピストンロッド5の小径部18を挿通して小
径部18のねじ部20にピストンナット6を螺着し、これら
を小径部18の基端の段差部5aとピストンナット6とで挾
持することにより一体にしてピストンロッド5に結合さ
せるようになっている。よって、ピストン4とピストン
ナット6との間に、面取り部19が挿通、嵌合されたワッ
シャ26が介装されるようになっている。
【0016】外筒2には、油圧緩衝器1が装着される懸
架装置の懸架ばね(図示せず)を受けるスプリングシー
ト27およびステアリングナックル(図示せず)が連結さ
れるブラケット28が取付けられている。
【0017】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。
【0018】ピストンロッド5の伸び行程時には、ピス
トン4の摺動にともないシリンダ上室2a側の油液がピス
トン4の伸び側通路10を通ってシリンダ下室2b側へ流れ
ることにより、ディスクバルブ12によって減衰力が発生
する。このとき、ピストンロッド5が内筒2内から退出
した分の油液がリザーバ室2c側からベースバルブ9の伸
び側通路14を通りチェックバルブ16を開いてシリンダ下
室2b側へ流れる。また、縮み行程時には、シリンダ下室
2b側の油液が縮み側通路11を通りチェックバルブ13を開
いてシリンダ上室2aへ流れ、ピストンロッド5が内筒2
に侵入した分の油液がシリンダ下室2b側からベースバル
ブ9の縮み側通路15を通ってリザーバ室2c側へ流れるこ
とにより、ディスクバルブ17によって減衰力を発生す
る。
【0019】ピストンロッド5の小径部18のねじ部20に
螺着されたピストンナット6とピストン4との間には、
面取り部19に嵌合されたワッシャ26が介装されているの
で、ピストンロッド5に対してピストン4が回転しても
ワッシャ26が回転しないため、ピストン4の回転力がピ
ストンナット6に作用してピストンナット6が緩むこと
がない。したがって、油圧緩衝器1をマクファーソンス
トラット形式のフロントサスペンションに装着した場合
でもステアリング操作等によってピストンナット6が緩
むことがない。
【0020】また、面取り部19にワッシャ26を嵌合させ
ることにより、ピストン4の回転によるピストンナット
4の緩みを確実に防止することができるため、従来のピ
ストンロッドに簡単な加工を施して面取り部19を形成
し、ワッシャ26を設けるだけでピストン4、ピストンナ
ット6、ディスクバルブ12、リテーナ23,24等は、従来
のものをそのまま流用することができるので製造コスト
が高くなることがない。
【0021】なお、本実施例では、小径部18の先端部に
面取り部19を設け、係合凹部を形成しているが、小径部
全体を面取り部としてもよい。また、本実施例では、加
工の容易性から、係合凹部と係合凸部を形成する面取り
部19の断面形状およびワッシャ26の孔26a を略D字状と
しているが、これらの形状は、これに限らず、互いに係
合して回転を規制できる形状であれば他の形状であって
もよく、例えば、小径部18に軸方向に延びるV字状の凹
部を設け、ワッシャ26の内周にV字状の凸部を設けるこ
とにより、係合凹部と係合凸部を形成してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の油圧緩衝
器は、ピストンとピストンナットとの間に、ピストンロ
ッドの係合凹部に係合する係合凸部を有するワッシャを
介装したことにより、ピストンロッドに対してピストン
が回転してもワッシャが回転しないので、ピストンの回
転力がピストンナットに作用してピストンナットが緩む
ことがない。その結果、シリンダの回転にともなうピス
トンの回転によるピストンナットの緩みを確実に防止す
ることができる。よって、マクファーソンストラット形
式のフロントサスペンションに装着した場合でもステア
リング操作等によってピストンナットが緩むことがない
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】図2のピストンロッドとワッシャの嵌合部を拡
大して示す横断面図である。
【符号の説明】
1 油圧緩衝器 2 内筒(シリンダ) 4 ピストン 5 ピストンロッド 6 ピストンナット 19 面取り部(係合凹部) 26 ワッシャ 26a 孔(係合凸部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、該シリン
    ダ内に摺動可能に嵌装されるピストンと、一端側が前記
    ピストンに連結され他端側が前記シリンダの外部まで延
    ばされたピストンロッドとを備え、前記ピストンロッド
    の一端側は、前記ピストンに貫通され先端にピストンナ
    ットを螺着することにより前記ピストンに連結されてい
    る油圧緩衝器において、前記ピストンロッドの一端側の
    先端部の側面に軸方向に延びる係合凹部を設け、前記ピ
    ストンと前記ピストンナットとの間に、内周に前記係合
    凹部と係合する係合凸部を有するワッシャを介装したこ
    とを特徴とする油圧緩衝器。
JP7529293A 1993-03-09 1993-03-09 油圧緩衝器 Pending JPH06264953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7529293A JPH06264953A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 油圧緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

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JP7529293A JPH06264953A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 油圧緩衝器

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Publication Number Publication Date
JPH06264953A true JPH06264953A (ja) 1994-09-20

Family

ID=13572025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7529293A Pending JPH06264953A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 油圧緩衝器

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JP (1) JPH06264953A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013133890A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Hitachi Automotive Systems Ltd ガススプリング

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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