JPH06264866A - 往復動型圧縮機 - Google Patents

往復動型圧縮機

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Publication number
JPH06264866A
JPH06264866A JP5053972A JP5397293A JPH06264866A JP H06264866 A JPH06264866 A JP H06264866A JP 5053972 A JP5053972 A JP 5053972A JP 5397293 A JP5397293 A JP 5397293A JP H06264866 A JPH06264866 A JP H06264866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bore
suction
hole
drive shaft
rotary valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5053972A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Kimura
一哉 木村
Shigeyuki Hidaka
茂之 日高
Hideki Mizutani
秀樹 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP5053972A priority Critical patent/JPH06264866A/ja
Publication of JPH06264866A publication Critical patent/JPH06264866A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸入末期のボアに対する吸入を積極的に促進し
て体積効率の向上を図る。 【構成】シリンダブロック1の軸孔1a内に収嵌されて
駆動軸6と同期回転可能に結合され、吸入行程にある各
ボアの導通路22と吸入室17とを順次連通する吸入通
路31を備えた回転弁30を有し、該吸入通路31は吸
入室17に開口する軸心上の通孔32と、該通孔32に
連なって導通路22と整合する回転弁30の限定周域H
に拡開された給気溝33とからなり、該給気溝33内に
は回転方向後行側の壁面33a近傍に対立して吸入末期
のボアに慣性吸入を誘導する案内板34が配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調用に供して好
適な往復動型圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、例えば斜板式圧縮機にように、
シリンダブロックに駆動軸と平行に形成されたボア内で
ピストンが往復動することにより冷媒の圧縮を行うよう
にした圧縮機が知られている。この種の圧縮機では、シ
リンダブロックの端面に弁板を介してハウジングが接合
され、このハウジングにはボア内に冷媒を供給する吸入
室と、ボア内でピストンによって圧縮された冷媒が吐出
される吐出室とが形成されている。そして、吸入室から
ボア内への冷媒に吸入は、前記弁板に形成された吸入ポ
ートと、該吸入ポートのボア側に設けられてボア内の圧
力に応じて吸入ポートを開放する吸入弁とを介して行わ
れ、また、ボア内から吐出室への冷媒の吐出は、弁板に
形成された吐出ポートと該吐出ポートの吐出室側に設け
られてボア内の圧力に応じて吐出ポートを開放する吐出
弁とを介して行われるようになっている。これら吸入弁
及び吐出弁には、いわゆるフラッパバルブが用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記吸入弁及び吐出弁
として用いられるフラッパバルブは、閉弁状態を維持す
る方向に働くそれ自身の弾性力に打ち勝って開弁するよ
うに構成されているため、圧力損失が大きく、体積効率
が悪いという問題がある。また、高負荷運転時や高速運
転時などにおいては、圧力損失がさらに大きくなるとと
もに、閉弁時にフラッパバルブが弁板と衝突することに
より大きな騒音が発生したり、フラッパバルブが破損す
るといった問題もある。
【0004】上記問題に鑑み、本願出願人は従来技術と
は全く発想の異なる圧縮機の吸入機構を先に提案した。
その吸入機構は、吸入室に連なるシリンダブロックの軸
孔と各ボアとが導通路によって導通され、該軸孔内には
駆動軸と同期回転可能に結合されて、吸入行程にある各
ボアの導通路と吸入室とを順次連通する吸入通路を備え
た回転弁が収容されており、該吸入通路は吸入室に開口
する軸心上の通孔と、該通孔に連なり、かつ導通路と整
合する回転弁の限定周域に拡開された給気溝とにより形
成されている。
【0005】したがって、駆動軸の回転によりピストン
が吸入行程にある間、冷媒ガスは吸入室から回転弁の吸
入通路及び導通路を経て当該ボアに吸入されるため、冷
媒ガスの吸入動作が至極円滑に行われ、上述した従来の
吸入弁にかかわる問題点を一応解消することができる。
ところが上記回転弁に形成されている給気溝は、各導通
路を介して常に複数のボアにまたがって連通されてお
り、とくにピストンが下死点近傍にまで退動してストロ
ーク変化の至って小さい吸入末期のボアは、ストローク
変化の大きい他のボアに吸入されるガス流に疎外され
て、不可避的に吸入効率の低下を強いられるといった傾
向がある。
【0006】本発明は、吸入末期のボアに対する吸入を
積極的に促進して体積効率の向上を図ることを、解決す
べき技術課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題解決の
ため、軸心の周りに平行状に配置された複数のボアを有
するシリンダブロックと、該シリンダブロックの軸孔内
に嵌挿支承された駆動軸と、該駆動軸と共動する斜板に
連係されて上記ボア内を直動するピストンと、該軸孔と
連通する吸入室及びその外方域に形成された吐出室とを
有して上記シリンダブロックの側端を閉塞するハウジン
グと、上記各ボアと上記軸孔とを導通する導通路と、該
軸孔内に収嵌されて上記駆動軸と同期回転可能に結合さ
れ、吸入行程にある各ボアの導通路と上記吸入室とを順
次連通する吸入通路を備えた回転弁とを含み、上記吸入
通路は吸入室に開口する軸心上の通孔と、該通孔に連な
って上記導通路と整合する回転弁の限定周域に拡開され
た給気溝とからなり、該給気溝内には回転方向後行側の
壁面近傍に対立して吸入末期のボアに慣性吸入を誘導す
る案内板が配置されるとともに、該案内板が給気溝に開
口する通孔の一部を含んで、実質的に該給気溝内の空域
を分断すべく構成された新規な技術手段を採用してい
る。
【0008】
【作用】本発明圧縮機の回転弁においては、吸入行程途
上にある各ボアのうち、ストローク変化(吸入能力)の
大きいボアに向かって流動する傾向の冷媒ガスの一部
が、給気溝内に設けられ案内板によって強制的に分流誘
導され、しかも該流動ガスのもつ慣性力により吸入末期
のボアに効果的に吹き込まれるので、圧縮機の体積効率
を格段と向上させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面に基
づき説明する。図1及び図2において、1は軸方向に貫
通する軸孔1a及び6個のボア1A〜1Fを有するシリ
ンダブロックであって、このシリンダブロックの前側端
にはフロントハウジング2が接合され、後側端には弁板
3を介してリアハウジング4が接合されている。フロン
トハウジング2内のクランク室5には、駆動軸6がフロ
ントハウジング2及びシリンダブロック1の軸孔1aに
嵌挿されて回転可能に支承されている。該駆動軸6上に
はロータ7が固着され、該ロータ7の後面側に延出した
支持アーム8の先端部には長孔8aが貫設されている。
この長孔8aにはピン8bがスライド可能に嵌入されて
おり、同ピン8bには斜板9が傾動可能に連結されてい
る。
【0010】ロータ7の後端に隣接して駆動軸6上には
スリーブ10が遊嵌され、コイルばね11により常にロ
ータ7側へ付勢されるとともに、スリーブ10の左右両
側に突設された枢軸10a(一方のみ図示)が斜板9の
図示しない係合孔に嵌入されて、該斜板9は枢軸10a
の周りを揺動しうるように支持されている。斜板9の後
面側には揺動板12がスラスト軸受等を介して支持さ
れ、揺動板12は図示しない切欠けにより自転が拘束さ
れている。また、揺動板12の外縁には等間隔で6本の
コンロッド14が係留され、各コンロッド14はボア1
A〜1F内のピストン15と係留されている。したがっ
て、駆動軸4の回転運動がロータ7及び斜板9の介入に
より揺動板12の前後揺動に変換され、各ピストン15
がボア1A〜1F内を往復動するとともに、クランク室
5内の圧力と吸入圧力との差圧に応じてピストン15の
ストローク及び揺動板12の傾角が変化するように構成
されている。なお、クランク室5内の圧力はリアハウジ
ング4に内装された図示しない制御弁により冷房負荷に
基づいて制御される。
【0011】リアハウジング4には、中央においてリア
側端面に開口するとともにシリンダブロック1の軸孔1
aと連通する吸入室17が設けられており、該吸入室1
7の外方域には吐出室18が形成されている。そして弁
板3には各ボア1A〜1Fのヘッドと連通する吐出ポー
ト3aが貫設され、各吐出ポート3aの吐出室18側に
は吐出弁20と共にリテーナ21が挟着されている。
【0012】また、シリンダブロック1には、図2にも
示すように、各ボア1A〜1Fの頂部と軸孔1aとを導
通する放射状の導通路22が形成されており、該軸孔1
a内に収嵌された円柱状の回転弁30は、口金23を介
して駆動軸6の内端と相対回転不能に結合されている。
図2及び図3に示すように、回転弁30は吸入行程にあ
る各ボア1A〜1Fと吸入室17とを順次連通する吸入
通路31を備えており、該吸入通路31は吸入室17に
開口する軸心上の通孔32と、該通孔32に連なり、か
つ各導通路22と整合する回転弁30の限定周域Hに拡
開された給気溝33とによって形成されている。そして
該給気溝33が吸入行程にあるボア1A〜1Fの各導通
路22と対向する間、吸入通路31を介して吸入室17
と各ボア1A〜1Fとが連通するようになされている。
【0013】本発明の特徴的な構成として上記給気溝3
3内には、回転方向(矢印)後行側の壁面33aの近傍
に対立して、吸入末期のボア(図2の状態における1
D)に慣性吸入を誘導する案内板34が配設されてい
る。この案内板34は、給気溝33内に開口する通孔3
2の一部を含んで、実質的に該給気溝33内の空域を分
断すべく構成されており、回転弁30の軸方向の投影面
内において、対向する壁面33aとの間に所要の外広が
り角が与えられている。なお、該案内板34は給気溝3
3を形成する各壁面に適宜埋め込む形態で固定される。
【0014】本実施例の圧縮機は上述のように構成され
ており、駆動軸6が回転されて、ロータ7及び斜板9の
回転運動が揺動板12の前後揺動運動に変換され、コン
ロッド14を介して複数のピストン15が異なるタイミ
ングで順次往復動されると、駆動軸6に結合された回転
弁30もかかるピストン15の動きに同調して回転す
る。すなわち、ピストン15の一つが吸入行程に入る
と、図2に示す回転方向に関して、吸気溝33の先行側
の壁面33bがそれまで閉鎖されていた当該ボア(例え
ば1F)の導通路22を開放する向きに通過し、その結
果、吸入室17から該回転弁30の通孔32、給気溝3
3及び導通路22を経てボア1Fに冷媒ガスが吸入され
る。また、吸入行程の終了時には、該給気溝33の後行
側の壁面33aが導通路22を閉鎖する向きに通過し
て、当該ボア1Fへの冷媒ガスの吸入が停止される。そ
して該ボア1F内のピストン15が進動する吐出行程中
は、回転弁30の外周面がボア1Fの導通路22を閉鎖
状態に保持し、圧縮された冷媒ガスは吐出ポート3aか
ら吐出弁20を押し開いて吐出室18に吐出される。
【0015】さて、図のように回転弁30の給気溝33
は、各導通路22を介して常に複数のボア(図2の状態
において1D〜1F)にまたがって連通されており、と
くにピストン15が下死点近傍まで退動してストローク
変化の至って小さい吸入末期のボア1Dは、ストローク
変化(吸入能力)の大きいボア1Eに吸入されるガス流
に疎外されて、不可避的に吸入効率の低下を強いられる
といった傾向にある。しかしながら、給気溝33内には
回転方向後行側の壁面33aに対立して案内板34が配
設されており、とりわけこの案内板34は給気溝33に
開口する通孔32の一部を含んで、実質的に給気溝33
内の空域を分断すべく構成されている。したがって、吸
入能力の大きいボア1Eに向かって流動する傾向の冷媒
ガスの一部は、案内板34で仕切られた上記壁面33a
との間の狭隘空間Sへ強制誘導され、しかも該流動ガス
のもつ慣性力により吸入末期のボア1Dに効果的に吹き
込まれるので、圧縮機の体積効率を巧みに向上させるこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、回転弁
の吸入通路を形成する給気溝内に、回転方向後行側の壁
面と対立して吸入末期のボアに慣性吸入を強制誘導する
案内板を配設したものであるから、圧縮機の体積効率を
格段と向上させることができ、とくに高回転によって冷
媒ガスの流速が高くなるほどその効果は一層著大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る往復動型圧縮機の断面図
【図2】回転弁の断面とともにボアとの関連を示す説明
【図3】回転弁の全容を示す斜視図
【符号の説明】
1はシリンダブロック、1aは軸孔、1A〜1Fはボ
ア、4はリアハウジング 5はクランク室、6は駆動軸、9は斜板、15はピスト
ン、17は吸入室 22は導通路、30は回転弁、31は吸入通路、32通
孔、33は給気溝 33aは回転方向後行側の壁面、34は案内板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸心の周りに平行状に配置された複数のボ
    アを有するシリンダブロックと、該シリンダブロックの
    軸孔内に嵌挿支承された駆動軸と、該駆動軸と共動する
    斜板に連係されて上記ボア内を直動するピストンと、該
    軸孔と連通する吸入室及びその外方域に形成された吐出
    室とを有して上記シリンダブロックの側端を閉塞するハ
    ウジングと、上記各ボアと上記軸孔とを導通する導通路
    と、該軸孔内に収嵌されて上記駆動軸と同期回転可能に
    結合され、吸入行程にある各ボアの導通路と上記吸入室
    とを順次連通する吸入通路を備えた回転弁とを含み、上
    記吸入通路は吸入室に開口する軸心上の通孔と、該通孔
    に連なって上記導通路と整合する回転弁の限定周域に拡
    開された給気溝とからなり、該給気溝内には回転方向後
    行側の壁面近傍に対立して吸入末期のボアに慣性吸入を
    誘導する案内板が配置されるとともに、該案内板が給気
    溝に開口する通孔の一部を含んで、実質的に該給気溝内
    の空域を分断すべく構成されていることを特徴とする往
    復動型圧縮機。
JP5053972A 1993-03-15 1993-03-15 往復動型圧縮機 Pending JPH06264866A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5053972A JPH06264866A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 往復動型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5053972A JPH06264866A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 往復動型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06264866A true JPH06264866A (ja) 1994-09-20

Family

ID=12957574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5053972A Pending JPH06264866A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 往復動型圧縮機

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JP (1) JPH06264866A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5533872A (en) * 1994-06-07 1996-07-09 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Reciprocating piston compressor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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