JP3112204B2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents
斜板式圧縮機Info
- Publication number
- JP3112204B2 JP3112204B2 JP04230086A JP23008692A JP3112204B2 JP 3112204 B2 JP3112204 B2 JP 3112204B2 JP 04230086 A JP04230086 A JP 04230086A JP 23008692 A JP23008692 A JP 23008692A JP 3112204 B2 JP3112204 B2 JP 3112204B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- swash plate
- chamber
- drive shaft
- bore
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調装置等に用い
られる斜板式圧縮機の改良に関する。
られる斜板式圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の斜板式圧縮機として、特開昭60
−175783号公報に開示されたものが知られてい
る。この圧縮機は、図2に示すように、複数のシリンダ
ボア81を有するシリンダブロック82がセンターハウ
ジング80内で中央部に配置されており、その前方端は
密閉状のクランク室83を形成してフロントハウジング
84により閉塞され、その後方端は弁板85を介してリ
ヤハウジング86により閉塞されている。リヤハウジン
グ86には、中央域に吐出室88が外周域に吸入室87
がそれぞれシリンダボア81と連通するように設けられ
ている。なお、吸入室87にはリヤハウジング81の側
面に設けられた吸込ポート87aを介して、図示しない
外部の冷凍回路より冷媒ガスが吸い込まれる。また、弁
板85には各シリンダボア81に対応して吸入口98及
び吐出口99が形成されており、これらの吸入口98及
び吐出口99には図示しない吸入弁及び吐出弁がそれぞ
れ設けられている。そして、シリンダブロック82の中
心軸孔には駆動軸89が挿通支承されており、この駆動
軸89にはクランク室83内に回転支持体90が同期回
転可能に支持されている。回転支持体90にはヒンジ機
構91を介して斜板93が連結され、同斜板93は、駆
動軸89に軸線方向に摺動可能に装備されたスリーブ8
9の外周面との間で球面接触を維持して、駆動軸89と
同期回転及び傾斜角変位可能になされている。また、斜
板93には、各シリンダボア81内に嵌入された単頭形
のピストン94が一対のシュー95、95を介して係留
されている。そして、シリンダブロック82には、クラ
ンク室83と吸入室87とを連通する連通孔96が設け
られており、この連通孔96はクランク室83の圧力を
制御する制御弁97によって開閉される。
−175783号公報に開示されたものが知られてい
る。この圧縮機は、図2に示すように、複数のシリンダ
ボア81を有するシリンダブロック82がセンターハウ
ジング80内で中央部に配置されており、その前方端は
密閉状のクランク室83を形成してフロントハウジング
84により閉塞され、その後方端は弁板85を介してリ
ヤハウジング86により閉塞されている。リヤハウジン
グ86には、中央域に吐出室88が外周域に吸入室87
がそれぞれシリンダボア81と連通するように設けられ
ている。なお、吸入室87にはリヤハウジング81の側
面に設けられた吸込ポート87aを介して、図示しない
外部の冷凍回路より冷媒ガスが吸い込まれる。また、弁
板85には各シリンダボア81に対応して吸入口98及
び吐出口99が形成されており、これらの吸入口98及
び吐出口99には図示しない吸入弁及び吐出弁がそれぞ
れ設けられている。そして、シリンダブロック82の中
心軸孔には駆動軸89が挿通支承されており、この駆動
軸89にはクランク室83内に回転支持体90が同期回
転可能に支持されている。回転支持体90にはヒンジ機
構91を介して斜板93が連結され、同斜板93は、駆
動軸89に軸線方向に摺動可能に装備されたスリーブ8
9の外周面との間で球面接触を維持して、駆動軸89と
同期回転及び傾斜角変位可能になされている。また、斜
板93には、各シリンダボア81内に嵌入された単頭形
のピストン94が一対のシュー95、95を介して係留
されている。そして、シリンダブロック82には、クラ
ンク室83と吸入室87とを連通する連通孔96が設け
られており、この連通孔96はクランク室83の圧力を
制御する制御弁97によって開閉される。
【0003】この圧縮機では、駆動軸89の駆動に伴っ
て斜板93が回転すると、シュー95を介して斜板93
の傾斜角に応じた揺動運動のみがシリンダボア81内に
おける各ピストン94の往復動に変換される。これによ
り、吸入室87からシリンダボア81内に冷媒ガスが吸
入され、冷媒ガスは圧縮された後吐出室88へ吐出され
る。
て斜板93が回転すると、シュー95を介して斜板93
の傾斜角に応じた揺動運動のみがシリンダボア81内に
おける各ピストン94の往復動に変換される。これによ
り、吸入室87からシリンダボア81内に冷媒ガスが吸
入され、冷媒ガスは圧縮された後吐出室88へ吐出され
る。
【0004】なお、吐出室88へ吐出される冷媒ガスの
圧縮容量は、制御弁97によるクランク室83内の圧力
調整により制御される。すなわち、制御弁97が連通孔
96を開放することによりクランク室83の圧力を吸入
室87と連通させれば、ピストン94に作用する背圧が
下がることにより、斜板93の傾斜角が大きくなる。こ
れにより、ピストン94のストロークが伸長されて圧縮
容量は大きくなる。逆に、制御弁97が連通孔96を閉
鎖することによりブローバイガスでクランク室83の圧
力が高くなれば、ピストン94に作用する背圧が上がる
ことにより、斜板93の傾斜角が小さくなる。これによ
り、ピストン94のストロークが短縮されて圧縮容量は
小さくなる。
圧縮容量は、制御弁97によるクランク室83内の圧力
調整により制御される。すなわち、制御弁97が連通孔
96を開放することによりクランク室83の圧力を吸入
室87と連通させれば、ピストン94に作用する背圧が
下がることにより、斜板93の傾斜角が大きくなる。こ
れにより、ピストン94のストロークが伸長されて圧縮
容量は大きくなる。逆に、制御弁97が連通孔96を閉
鎖することによりブローバイガスでクランク室83の圧
力が高くなれば、ピストン94に作用する背圧が上がる
ことにより、斜板93の傾斜角が小さくなる。これによ
り、ピストン94のストロークが短縮されて圧縮容量は
小さくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ピストン94の吸
入行程時において、容積膨張に伴うボア81内の圧力低
下によりボア81内圧力と吸入室87の圧力とに差圧が
生じ、基本的にはこの差圧に応じて吸入室87から吸入
口98を介してボア81内に冷媒ガスが吸入される。そ
して、この吸入行程時におけるボア81内への冷媒ガス
の吸込量によって圧縮機の冷房能力が決定される。
入行程時において、容積膨張に伴うボア81内の圧力低
下によりボア81内圧力と吸入室87の圧力とに差圧が
生じ、基本的にはこの差圧に応じて吸入室87から吸入
口98を介してボア81内に冷媒ガスが吸入される。そ
して、この吸入行程時におけるボア81内への冷媒ガス
の吸込量によって圧縮機の冷房能力が決定される。
【0006】しかし、吸入室87内を流れる冷媒ガス
は、壁面との流体摩擦による損失の影響を受ける。この
ため、吸入行程時においてボア81内に吸入される冷媒
ガスの吸入量が不足し、冷房能力が低下するという問題
点がある。本発明は上記実情に鑑みてなされたものであ
り、吸入行程時における吸入室からボア内への冷媒ガス
の吸入不足を極力解消して、冷媒ガスの吸入不足に起因
する冷房能力の低下を抑制することを解決すべき技術課
題とするものである。
は、壁面との流体摩擦による損失の影響を受ける。この
ため、吸入行程時においてボア81内に吸入される冷媒
ガスの吸入量が不足し、冷房能力が低下するという問題
点がある。本発明は上記実情に鑑みてなされたものであ
り、吸入行程時における吸入室からボア内への冷媒ガス
の吸入不足を極力解消して、冷媒ガスの吸入不足に起因
する冷房能力の低下を抑制することを解決すべき技術課
題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、軸心と平行な複数のボアを有するシリンダブ
ロックと、該シリンダブロックの一端にクランク室を形
成して連結されたフロントハウジングと、該シリンダブ
ロックの他端に弁板を介して連結されたリヤハウジング
と、前記シリンダブロックの軸心に挿通支承された駆動
軸と、該駆動軸と共動する斜板に係留されて前記ボア内
を直動する単頭形のピストンと、前記リヤハウジングに
形成され前記ピストンの直動を介して前記ボアと選択的
に連通される吸入室及び吐出室とを備えた斜板式圧縮機
において、前記吸入室は前記リヤハウジングの中央域
に、前記吐出室は前記リヤハウジングの外周域にそれぞ
れ形成されるとともに、前記吸入室内には前記駆動軸に
連結された吸込ファンが配設されているという新規な構
成を採用している。
するため、軸心と平行な複数のボアを有するシリンダブ
ロックと、該シリンダブロックの一端にクランク室を形
成して連結されたフロントハウジングと、該シリンダブ
ロックの他端に弁板を介して連結されたリヤハウジング
と、前記シリンダブロックの軸心に挿通支承された駆動
軸と、該駆動軸と共動する斜板に係留されて前記ボア内
を直動する単頭形のピストンと、前記リヤハウジングに
形成され前記ピストンの直動を介して前記ボアと選択的
に連通される吸入室及び吐出室とを備えた斜板式圧縮機
において、前記吸入室は前記リヤハウジングの中央域
に、前記吐出室は前記リヤハウジングの外周域にそれぞ
れ形成されるとともに、前記吸入室内には前記駆動軸に
連結された吸込ファンが配設されているという新規な構
成を採用している。
【0008】
【作用】本発明の圧縮機では、駆動軸の駆動に伴って斜
板が回転すると、ボア内における各ピストンの往復動に
変換され、これにより吸入室からボア内に冷媒ガスが吸
入され、冷媒ガスは圧縮された後吐出室へ吐出される。
このとき、吸入室内では、駆動軸の駆動に伴って吸込フ
ァンが回転し、これにより、吸入室内の冷媒ガスを積極
的に吸入行程にあるボア内に送り込むことができる。し
たがって、吸入行程時における吸入室からボア内への冷
媒ガスの吸入不足解消に貢献できる。
板が回転すると、ボア内における各ピストンの往復動に
変換され、これにより吸入室からボア内に冷媒ガスが吸
入され、冷媒ガスは圧縮された後吐出室へ吐出される。
このとき、吸入室内では、駆動軸の駆動に伴って吸込フ
ァンが回転し、これにより、吸入室内の冷媒ガスを積極
的に吸入行程にあるボア内に送り込むことができる。し
たがって、吸入行程時における吸入室からボア内への冷
媒ガスの吸入不足解消に貢献できる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明を具体化した一実施例を説明
する。この圧縮機は、図1に示すように、複数のシリン
ダボア1aを有するシリンダブロック1が中央部に配置
されており、その前方端は密閉状のクランク室2を形成
してフロントハウジング3により閉塞され、その後方端
は弁板4を介してリヤハウジング5により閉塞されてい
る。リヤハウジング5には、その中央域にシリンダボア
1aと連通する吸入室6が形成され、外周域に同じくシ
リンダボア1aと連通する吐出室7が形成されている。
なお、吸入室6は弁板4に形成された吸入口22を介し
てボア1aと連通し、吐出室7は同じく弁板4に形成さ
れた吐出口23を介してボア1aと連通している。ま
た、吸入口22には吸入弁24が設けられ、吐出口23
にも吐出弁25が設けられている。また、リヤハウジン
グ5の中央域での吸入室6の後方には、外部の冷凍回路
から冷媒ガスを吸い込む吸込ポート8が形成され、リヤ
ハウジング5の外周域で吐出室7の後方には吐出ポート
9が形成されている。つまり、吸込ポート8は後述する
駆動軸10の軸心の延長線上に設けられている。そし
て、シリンダブロック1の中心軸孔には駆動軸10が挿
嵌支承されており、この駆動軸10にはクランク室2内
に回転支持体12が同期回転可能に支持されている。な
お、駆動軸10の後端部は、弁板4を貫通してリヤハウ
ジング5の吸入室6内まで突出しており、吸込ファン1
1がボルトにより固定されている。
する。この圧縮機は、図1に示すように、複数のシリン
ダボア1aを有するシリンダブロック1が中央部に配置
されており、その前方端は密閉状のクランク室2を形成
してフロントハウジング3により閉塞され、その後方端
は弁板4を介してリヤハウジング5により閉塞されてい
る。リヤハウジング5には、その中央域にシリンダボア
1aと連通する吸入室6が形成され、外周域に同じくシ
リンダボア1aと連通する吐出室7が形成されている。
なお、吸入室6は弁板4に形成された吸入口22を介し
てボア1aと連通し、吐出室7は同じく弁板4に形成さ
れた吐出口23を介してボア1aと連通している。ま
た、吸入口22には吸入弁24が設けられ、吐出口23
にも吐出弁25が設けられている。また、リヤハウジン
グ5の中央域での吸入室6の後方には、外部の冷凍回路
から冷媒ガスを吸い込む吸込ポート8が形成され、リヤ
ハウジング5の外周域で吐出室7の後方には吐出ポート
9が形成されている。つまり、吸込ポート8は後述する
駆動軸10の軸心の延長線上に設けられている。そし
て、シリンダブロック1の中心軸孔には駆動軸10が挿
嵌支承されており、この駆動軸10にはクランク室2内
に回転支持体12が同期回転可能に支持されている。な
お、駆動軸10の後端部は、弁板4を貫通してリヤハウ
ジング5の吸入室6内まで突出しており、吸込ファン1
1がボルトにより固定されている。
【0010】回転支持体12にはヒンジ機構Kを介して
斜板13が支承されている。ヒンジ機構Kでは、回転支
持体12から後方に突出する支持アーム14に取付孔1
4aが貫設されており、この取付孔14aにはレース1
5が固着され、レース15には係合する球体16が揺動
可能に装備されている。球体16にはガイド孔16aが
貫設されており、このガイド孔16aには案内ピン17
が往復動可能に支持されている。また、斜板12にも取
付孔12aが貫設されており、この取付孔12aに上記
案内ピン17が圧入されている。
斜板13が支承されている。ヒンジ機構Kでは、回転支
持体12から後方に突出する支持アーム14に取付孔1
4aが貫設されており、この取付孔14aにはレース1
5が固着され、レース15には係合する球体16が揺動
可能に装備されている。球体16にはガイド孔16aが
貫設されており、このガイド孔16aには案内ピン17
が往復動可能に支持されている。また、斜板12にも取
付孔12aが貫設されており、この取付孔12aに上記
案内ピン17が圧入されている。
【0011】上記斜板13には、各シリンダボア1a内
に往復動可能に嵌入された単頭形のピストン19が一対
のシュー18、18を介して係留されている。また、斜
板13は駆動軸10との間にスリーブ20が介在されて
いる。このスリーブ20は駆動軸10の軸線方向にばね
21を介して摺動可能に装備されており、外面には軸直
角方向にスリーブピン(図示せず)が突設されている。
このスリーブピンが斜板13の図示しない取付孔に係合
されている。こうして斜板13は、回転支持体2を介し
て駆動軸10と同期回転可能になされているとともに、
ヒンジ機構K及びスリーブ20を介して傾斜角変位可能
になされている。
に往復動可能に嵌入された単頭形のピストン19が一対
のシュー18、18を介して係留されている。また、斜
板13は駆動軸10との間にスリーブ20が介在されて
いる。このスリーブ20は駆動軸10の軸線方向にばね
21を介して摺動可能に装備されており、外面には軸直
角方向にスリーブピン(図示せず)が突設されている。
このスリーブピンが斜板13の図示しない取付孔に係合
されている。こうして斜板13は、回転支持体2を介し
て駆動軸10と同期回転可能になされているとともに、
ヒンジ機構K及びスリーブ20を介して傾斜角変位可能
になされている。
【0012】さらに、リヤハウジング3には、クランク
室2の圧力を調整する図示しない制御弁が装備されてい
る。この圧縮機においても、前記従来の圧縮機と同様
に、駆動軸10の駆動に伴って斜板13が回転すると、
各ピストン19がシリンダボア1a内を往復動し、これ
により吸入室6からシリンダボア1a内に冷媒ガスが吸
入され、冷媒ガスは圧縮された後吐出室7へ吐出され
る。
室2の圧力を調整する図示しない制御弁が装備されてい
る。この圧縮機においても、前記従来の圧縮機と同様
に、駆動軸10の駆動に伴って斜板13が回転すると、
各ピストン19がシリンダボア1a内を往復動し、これ
により吸入室6からシリンダボア1a内に冷媒ガスが吸
入され、冷媒ガスは圧縮された後吐出室7へ吐出され
る。
【0013】なお、吐出室7へ吐出される冷媒ガスの圧
縮容量は、図示しない制御弁によるクランク室2内の圧
力調整により制御される。すなわち、例えば冷房負荷に
応じて制御弁がクランク室2内と圧力を低くすれば、ピ
ストン19に作用する背圧が下がることにより、斜板1
3の傾斜角が大きくなる。つまり、球体16がレース1
5と摺動することにより案内ピン17を前方へ揺動さ
せ、斜板13がスリーブピンを中心に図1の右方向に揺
動するとともにスリーブ20がばね21に抗して前進
し、案内ピン17がガイド孔16a内に入る方向へ摺動
する。こうして斜板13はヒンジ機構K及びスリーブ2
0を介して後方向に揺動し、傾斜角が大きくなる。この
ため、ピストン19のストロークが伸長されて圧縮容量
は大きくなる。
縮容量は、図示しない制御弁によるクランク室2内の圧
力調整により制御される。すなわち、例えば冷房負荷に
応じて制御弁がクランク室2内と圧力を低くすれば、ピ
ストン19に作用する背圧が下がることにより、斜板1
3の傾斜角が大きくなる。つまり、球体16がレース1
5と摺動することにより案内ピン17を前方へ揺動さ
せ、斜板13がスリーブピンを中心に図1の右方向に揺
動するとともにスリーブ20がばね21に抗して前進
し、案内ピン17がガイド孔16a内に入る方向へ摺動
する。こうして斜板13はヒンジ機構K及びスリーブ2
0を介して後方向に揺動し、傾斜角が大きくなる。この
ため、ピストン19のストロークが伸長されて圧縮容量
は大きくなる。
【0014】逆に、制御弁がクランク室2内の圧力を高
くすれば、ピストン19に作用する背圧が上がることに
より、斜板13の傾斜角が小さくなる。つまり、球体1
6がレース15と摺動することにより案内ピン17を後
方へ揺動させ、斜板13がスリーブピンを中心に図1の
左方向に揺動するとともにスリーブ20がばね21の付
勢力により後退し、案内ピン17がガイド孔16a内か
ら抜ける方向へ摺動する。こうして斜板13はヒンジ機
構K及びスリーブ20を介して前方向に揺動し、傾斜角
が小さくなる。このため、ピストン19のストロークが
縮小されて圧縮容量は小さくなる。
くすれば、ピストン19に作用する背圧が上がることに
より、斜板13の傾斜角が小さくなる。つまり、球体1
6がレース15と摺動することにより案内ピン17を後
方へ揺動させ、斜板13がスリーブピンを中心に図1の
左方向に揺動するとともにスリーブ20がばね21の付
勢力により後退し、案内ピン17がガイド孔16a内か
ら抜ける方向へ摺動する。こうして斜板13はヒンジ機
構K及びスリーブ20を介して前方向に揺動し、傾斜角
が小さくなる。このため、ピストン19のストロークが
縮小されて圧縮容量は小さくなる。
【0015】そして、本実施例の圧縮機では、駆動軸1
0の駆動に伴って吸込ファン11が回転するので、吸入
室6内の吸入ガスを、吸入行程にあるボア1a内に積極
的に送り込むことができる。また、吸入室6の後方に吸
込ポート8が設けられるとともに、吸込ファン11と吸
込ポート8とが同一線上に設けられているので、吸入ポ
ート8から吸入室6内に効率良く冷媒ガスを吸い込むこ
とができる。したがって、本実施例の圧縮機では、吸入
行程時において、吸入室6からボア1a内への冷媒ガス
の吸込不足を解消して、これに起因する冷媒能力の低下
を防ぐことができる。
0の駆動に伴って吸込ファン11が回転するので、吸入
室6内の吸入ガスを、吸入行程にあるボア1a内に積極
的に送り込むことができる。また、吸入室6の後方に吸
込ポート8が設けられるとともに、吸込ファン11と吸
込ポート8とが同一線上に設けられているので、吸入ポ
ート8から吸入室6内に効率良く冷媒ガスを吸い込むこ
とができる。したがって、本実施例の圧縮機では、吸入
行程時において、吸入室6からボア1a内への冷媒ガス
の吸込不足を解消して、これに起因する冷媒能力の低下
を防ぐことができる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の圧縮機
は、吸入室内に配設された吸込ファンにより冷媒ガスを
吸入行程時のボア内に積極的に送り込むことにより、冷
媒ガスの吸込不足に起因する冷媒能力の低下を防止する
ことができる。
は、吸入室内に配設された吸込ファンにより冷媒ガスを
吸入行程時のボア内に積極的に送り込むことにより、冷
媒ガスの吸込不足に起因する冷媒能力の低下を防止する
ことができる。
【図1】実施例に係る圧縮機の縦断面図である。
【図2】従来の圧縮機の縦断面図である。
1…シリンダブロック 1a…シリンダボア 2…
クランク室 3…フロントハウジング 4…弁板 5…
リアハウジング 6…吸入室 7…吐出室 10
…駆動軸 11…吸込ファン 13…斜板 19
…ピストン
クランク室 3…フロントハウジング 4…弁板 5…
リアハウジング 6…吸入室 7…吐出室 10
…駆動軸 11…吸込ファン 13…斜板 19
…ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水藤 健 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/08
Claims (1)
- 【請求項1】 軸心と平行な複数のボアを有するシリン
ダブロックと、該シリンダブロックの一端にクランク室
を形成して連結されたフロントハウジングと、該シリン
ダブロックの他端に弁板を介して連結されたリヤハウジ
ングと、前記シリンダブロックの軸心に挿通支承された
駆動軸と、該駆動軸と共動する斜板に係留されて前記ボ
ア内を直動する単頭形のピストンと、前記リヤハウジン
グに形成され前記ピストンの直動を介して前記ボアと選
択的に連通される吸入室及び吐出室とを備えた斜板式圧
縮機において、 前記吸入室は前記リヤハウジングの中央域に、前記吐出
室は前記リヤハウジングの外周域にそれぞれ形成される
とともに、前記吸入室内には前記駆動軸に連結された吸
込ファンが配設されていることを特徴とする斜板式圧縮
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04230086A JP3112204B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 斜板式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04230086A JP3112204B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 斜板式圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674152A JPH0674152A (ja) | 1994-03-15 |
JP3112204B2 true JP3112204B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=16902335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04230086A Expired - Fee Related JP3112204B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 斜板式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3112204B2 (ja) |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP04230086A patent/JP3112204B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0674152A (ja) | 1994-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3089816B2 (ja) | 斜板式可変容量圧縮機 | |
JPH04109481U (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 | |
JP3114398B2 (ja) | 揺動斜板式可変容量圧縮機 | |
KR20010056586A (ko) | 가변용량 사판식 압축기 | |
US6524079B1 (en) | Alignment means for the swash plate of a variable-capacity swash-plate type compressor | |
JPH1162824A (ja) | 可変容量圧縮機 | |
US5293810A (en) | Variable displacement compressor | |
JP3112204B2 (ja) | 斜板式圧縮機 | |
KR100382362B1 (ko) | 가변용량 사판식 압축기 | |
JP2949836B2 (ja) | 斜板式連続可変容量型圧縮機 | |
EP1394409A2 (en) | Compressor | |
JP2819917B2 (ja) | 往復動型圧縮機 | |
JP2590662Y2 (ja) | 往復動型圧縮機 | |
JP3137248B2 (ja) | 斜板式圧縮機 | |
JP2684892B2 (ja) | 往復動型圧縮機 | |
JP2001132625A (ja) | 片側斜板式圧縮機 | |
JP3083002B2 (ja) | 往復動型圧縮機 | |
JP3080265B2 (ja) | 斜板式圧縮機 | |
JP3102175B2 (ja) | 往復動型圧縮機 | |
JP3259487B2 (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 | |
JP3277580B2 (ja) | 揺動斜板式可変容量圧縮機 | |
JP3254780B2 (ja) | クラッチレス揺動斜板式可変容量圧縮機 | |
JP3136770B2 (ja) | 揺動斜板式圧縮機における動力低減構造 | |
JP3111698B2 (ja) | 往復動型圧縮機 | |
JP3082466B2 (ja) | 片頭ピストン型可変容量圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |