JPH06264801A - 補助空気制御装置のフェイルセーフ装置 - Google Patents
補助空気制御装置のフェイルセーフ装置Info
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- JPH06264801A JPH06264801A JP5049707A JP4970793A JPH06264801A JP H06264801 A JPH06264801 A JP H06264801A JP 5049707 A JP5049707 A JP 5049707A JP 4970793 A JP4970793 A JP 4970793A JP H06264801 A JPH06264801 A JP H06264801A
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- valve
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- control valve
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 流量制御弁に故障を生じたかどうかを判定
し、故障時は燃料カットを行うことにより、流量制限弁
を設けることなく大容量の流量制御弁の使用を可能とす
る。 【構成】 絞り弁開度センサの検出値と制御弁23への
指令値とから吸気管の総流路面積Aaを、またこの総流
路面積Aaから基準流量Pqmaxをそれぞれ計算手段
26,27が計算し、計算手段28は吸入空気流量の計
測値にもとづいて燃料噴射量を計算する。吸入空気流量
の計測値Qsと基準流量Pqmaxとを受けて判定手段
30が制御弁23に故障を生じたかどうかを判定する
と、この判定結果より駆動手段32は、制御弁23の故
障時に噴射弁31からの燃料供給をカットし、また故障
時でないときは前記燃料噴射量に応じて噴射弁31を駆
動する。
し、故障時は燃料カットを行うことにより、流量制限弁
を設けることなく大容量の流量制御弁の使用を可能とす
る。 【構成】 絞り弁開度センサの検出値と制御弁23への
指令値とから吸気管の総流路面積Aaを、またこの総流
路面積Aaから基準流量Pqmaxをそれぞれ計算手段
26,27が計算し、計算手段28は吸入空気流量の計
測値にもとづいて燃料噴射量を計算する。吸入空気流量
の計測値Qsと基準流量Pqmaxとを受けて判定手段
30が制御弁23に故障を生じたかどうかを判定する
と、この判定結果より駆動手段32は、制御弁23の故
障時に噴射弁31からの燃料供給をカットし、また故障
時でないときは前記燃料噴射量に応じて噴射弁31を駆
動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの補助空気
流量を調整するための流量制御弁の故障時のフェイルセ
ーフ装置に関する。
流量を調整するための流量制御弁の故障時のフェイルセ
ーフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吸入空気流量を調整するための電気アク
チュエータに故障が生じることがあり、これに対処する
ものがある(実開昭62−119446号公報参照)。
チュエータに故障が生じることがあり、これに対処する
ものがある(実開昭62−119446号公報参照)。
【0003】これを図11で説明すると、吸気絞り弁1
A,1Bをバイパスする補助空気流量を調整する流量制
御弁3に大容量のものが設けられる場合に、ステップモ
ーター式の制御弁3が故障によりコントロールユニット
5からの指令値に従わないとき、ドライバーの要求以上
のトルクが発生することがある。
A,1Bをバイパスする補助空気流量を調整する流量制
御弁3に大容量のものが設けられる場合に、ステップモ
ーター式の制御弁3が故障によりコントロールユニット
5からの指令値に従わないとき、ドライバーの要求以上
のトルクが発生することがある。
【0004】これを避けるため、流量制御弁3と直列に
流量の制限弁15が設置される。この制限弁15は温水
ワックス式のもので、低水温時の開度が大きく高水温で
開度が小さくなるものである。このため、暖機後でアイ
ドル時の要求空気量が小さい場合に、大容量の制御弁3
が信号線のショートなどにより全開となることがあって
も、暖機後には高水温時の制限弁開度で規制された流量
しか補助空気通路2を流れることがなく、これによって
エンジン回転が上がりすぎることがないようにされるの
である。
流量の制限弁15が設置される。この制限弁15は温水
ワックス式のもので、低水温時の開度が大きく高水温で
開度が小さくなるものである。このため、暖機後でアイ
ドル時の要求空気量が小さい場合に、大容量の制御弁3
が信号線のショートなどにより全開となることがあって
も、暖機後には高水温時の制限弁開度で規制された流量
しか補助空気通路2を流れることがなく、これによって
エンジン回転が上がりすぎることがないようにされるの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置にあっては、高水温時の制限弁流量で制御弁3の流量
が制限される構成であるため、補助空気流量の調整範囲
を大きくすることができない。また、フェイルセーフの
ためとはいえ、流量制限弁を新たに設けた分だけコスト
が高くなっている。
置にあっては、高水温時の制限弁流量で制御弁3の流量
が制限される構成であるため、補助空気流量の調整範囲
を大きくすることができない。また、フェイルセーフの
ためとはいえ、流量制限弁を新たに設けた分だけコスト
が高くなっている。
【0006】そこでこの発明は、流量制御弁に故障を生
じたかどうかを判定し、故障時は燃料カットを行うこと
により、流量制限弁を設けることなく大容量の流量制御
弁の使用を可能とすることを目的とする。
じたかどうかを判定し、故障時は燃料カットを行うこと
により、流量制限弁を設けることなく大容量の流量制御
弁の使用を可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すように、吸気絞り弁21をバイパスする補助空気通路
22と、この通路22を流れる補助空気流量を指令値に
応じて調整する流量制御弁23と、この制御弁23への
指令値を運転条件に応じて制御する手段24と、前記絞
り弁21の開度を検出するセンサ25と、このセンサ検
出値と前記制御弁23への指令値とから吸気管の総流路
面積Aaを計算する手段26と、この総流路面積Aaか
ら基準流量Pqmaxを計算する手段27と、エンジン
の吸入空気流量を計測する手段(たとえばエアフローメ
ータまたは吸気管内圧センサ)28と、この計測値にも
とづいて燃料噴射量を計算する手段29と、前記吸入空
気流量の計測値Qsと前記基準流量Pqmaxとを受け
て前記制御弁23に故障を生じたかどうかを判定する手
段30と、この判定結果より制御弁23の故障時は燃料
噴射弁31からの燃料供給をカットし、また故障時でな
いときは前記燃料噴射量に応じて燃料噴射弁31を駆動
する手段32とを設けた。
すように、吸気絞り弁21をバイパスする補助空気通路
22と、この通路22を流れる補助空気流量を指令値に
応じて調整する流量制御弁23と、この制御弁23への
指令値を運転条件に応じて制御する手段24と、前記絞
り弁21の開度を検出するセンサ25と、このセンサ検
出値と前記制御弁23への指令値とから吸気管の総流路
面積Aaを計算する手段26と、この総流路面積Aaか
ら基準流量Pqmaxを計算する手段27と、エンジン
の吸入空気流量を計測する手段(たとえばエアフローメ
ータまたは吸気管内圧センサ)28と、この計測値にも
とづいて燃料噴射量を計算する手段29と、前記吸入空
気流量の計測値Qsと前記基準流量Pqmaxとを受け
て前記制御弁23に故障を生じたかどうかを判定する手
段30と、この判定結果より制御弁23の故障時は燃料
噴射弁31からの燃料供給をカットし、また故障時でな
いときは前記燃料噴射量に応じて燃料噴射弁31を駆動
する手段32とを設けた。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、吸入
空気流量の計測値Qsが基準流量Pqmaxからはずれ
て大きくなるほど燃料供給をカットする気筒数を多くす
る。第3の発明は、図12に示すように、吸気絞り弁2
1をバイパスする補助空気通路22と、この通路22を
流れる補助空気流量を指令値に応じて調整する流量制御
弁23と、この制御弁23への指令値を運転条件に応じ
て制御する手段24と、前記絞り弁21の開度を検出す
るセンサ25と、このセンサ検出値と前記制御弁23へ
の指令値とから吸気管の総流路面積Aaを計算する手段
26と、この総流路面積Aaから基準流量Pqmaxを
計算する手段27と、エンジンの吸入空気流量を計測す
る手段(たとえばエアフローメータまたは吸気管内圧セ
ンサ)28と、この吸入空気流量の計測値Qsと前記基
準流量Pqmaxの比Gを計算する手段41と、この比
Gが所定値(たとえば6)より小さいか大きいかをどう
かを判定する手段42と、この判定結果より比Gが小さ
いときこの比Gに応じてゲインQmxgを設定する手段
43と、このゲインQmxgと前記基準流量Pqmax
から最大値Fqmaxを計算する手段44と、この最大
値Fqmaxと前記吸入空気流量の計測値Qsとを比較
する手段45と、この比較結果より吸入空気流量の計測
値Qsが最大値Fqmaxを越えたときはこの最大値F
qmaxにもとづいて、また吸入空気流量の計測値Qs
が最大値Fqmax以下のとき計測値そのものにもとづ
いてそれぞれ燃料噴射量を計算する手段46と、前記判
定結果より比Gが所定値より小さいときは前記燃料噴射
量に応じて燃料噴射弁31を駆動し、また比Gが所定値
より大きくなると燃料噴射弁31からの燃料供給をカッ
トする手段47とを設けた。
空気流量の計測値Qsが基準流量Pqmaxからはずれ
て大きくなるほど燃料供給をカットする気筒数を多くす
る。第3の発明は、図12に示すように、吸気絞り弁2
1をバイパスする補助空気通路22と、この通路22を
流れる補助空気流量を指令値に応じて調整する流量制御
弁23と、この制御弁23への指令値を運転条件に応じ
て制御する手段24と、前記絞り弁21の開度を検出す
るセンサ25と、このセンサ検出値と前記制御弁23へ
の指令値とから吸気管の総流路面積Aaを計算する手段
26と、この総流路面積Aaから基準流量Pqmaxを
計算する手段27と、エンジンの吸入空気流量を計測す
る手段(たとえばエアフローメータまたは吸気管内圧セ
ンサ)28と、この吸入空気流量の計測値Qsと前記基
準流量Pqmaxの比Gを計算する手段41と、この比
Gが所定値(たとえば6)より小さいか大きいかをどう
かを判定する手段42と、この判定結果より比Gが小さ
いときこの比Gに応じてゲインQmxgを設定する手段
43と、このゲインQmxgと前記基準流量Pqmax
から最大値Fqmaxを計算する手段44と、この最大
値Fqmaxと前記吸入空気流量の計測値Qsとを比較
する手段45と、この比較結果より吸入空気流量の計測
値Qsが最大値Fqmaxを越えたときはこの最大値F
qmaxにもとづいて、また吸入空気流量の計測値Qs
が最大値Fqmax以下のとき計測値そのものにもとづ
いてそれぞれ燃料噴射量を計算する手段46と、前記判
定結果より比Gが所定値より小さいときは前記燃料噴射
量に応じて燃料噴射弁31を駆動し、また比Gが所定値
より大きくなると燃料噴射弁31からの燃料供給をカッ
トする手段47とを設けた。
【0009】第4の発明は、第3の発明において、比G
が大きくなるほど燃料供給をカットする気筒数を多くす
る。
が大きくなるほど燃料供給をカットする気筒数を多くす
る。
【0010】
【作用】それまで全閉近くにあった大容量の制御弁23
が、かりに信号線のショートにより全開位置で開きっぱ
なしになると、第1の発明で吸入空気流量の計測値Qs
が、制御弁への指令値と絞り弁開度に応じた基準流量P
qmaxよりも大きくなることから、制御弁23に流量
を増す側への故障があったと判断され、燃料カットが行
われる。この制御弁故障時の燃料カットにより、エンジ
ンで発生するトルクが減少し、ドライバーの要求以上の
トルクの発生が防止される。
が、かりに信号線のショートにより全開位置で開きっぱ
なしになると、第1の発明で吸入空気流量の計測値Qs
が、制御弁への指令値と絞り弁開度に応じた基準流量P
qmaxよりも大きくなることから、制御弁23に流量
を増す側への故障があったと判断され、燃料カットが行
われる。この制御弁故障時の燃料カットにより、エンジ
ンで発生するトルクが減少し、ドライバーの要求以上の
トルクの発生が防止される。
【0011】こうした制御弁故障時のフェイルセーフ
は、燃料制御の上で対処しているため、流量の制限弁が
不要となり、制限弁がなくなると、正常時に大容量の制
御弁23を能力一杯まで使うことができ、吸入空気流量
の制御範囲が広がる。
は、燃料制御の上で対処しているため、流量の制限弁が
不要となり、制限弁がなくなると、正常時に大容量の制
御弁23を能力一杯まで使うことができ、吸入空気流量
の制御範囲が広がる。
【0012】第3の発明で、比Gは吸入空気流量の計測
値Qsの基準流量Pqmaxからのはずれの程度を表す
のであるが、この比Gが所定値より小さいとき、燃料カ
ットに代えて燃料噴射量が制限されると、比Gの小さい
領域で第1の発明よりもエンジン回転のバラツキが少な
くなる。
値Qsの基準流量Pqmaxからのはずれの程度を表す
のであるが、この比Gが所定値より小さいとき、燃料カ
ットに代えて燃料噴射量が制限されると、比Gの小さい
領域で第1の発明よりもエンジン回転のバラツキが少な
くなる。
【0013】第2と第4の発明はいずれも多気筒エンジ
ンに適用したもので、第2の発明で吸入空気流量の計測
値Qsが基準流量Pqmaxからはずれて大きくなるほ
ど燃料供給をカットする気筒数が多くされると、基準流
量Pqmaxからのはずれ量に関係なくエンジン回転が
ほぼ同じに保たれる。同様にして、第4の発明で比Gが
大きくなるほど燃料供給をカットする気筒数が多くされ
たときも、比Gに関係なくほぼ同じエンジン回転が得ら
れる。
ンに適用したもので、第2の発明で吸入空気流量の計測
値Qsが基準流量Pqmaxからはずれて大きくなるほ
ど燃料供給をカットする気筒数が多くされると、基準流
量Pqmaxからのはずれ量に関係なくエンジン回転が
ほぼ同じに保たれる。同様にして、第4の発明で比Gが
大きくなるほど燃料供給をカットする気筒数が多くされ
たときも、比Gに関係なくほぼ同じエンジン回転が得ら
れる。
【0014】
【実施例】図2において、アイドル回転数制御のため、
吸気絞り弁1A,1Bをバイパスする補助空気通路2に
大容量の流量制御弁3が設けられる。ステップモーター
式の制御弁3では、バルブ内蔵のステップモータ3a
が、コントロールユニット5からの指令値(電気信号)
に応じたステップ数分だけ回転してバルブ3bを軸方向
に移動させ(図でバルブ3bが左に移動するほど制御弁
流路面積が小さくなる)、補助空気流量を調整する。制
御弁3は、ステップモーター式にかぎらず、比例ソレノ
イド式であってもかまわない。
吸気絞り弁1A,1Bをバイパスする補助空気通路2に
大容量の流量制御弁3が設けられる。ステップモーター
式の制御弁3では、バルブ内蔵のステップモータ3a
が、コントロールユニット5からの指令値(電気信号)
に応じたステップ数分だけ回転してバルブ3bを軸方向
に移動させ(図でバルブ3bが左に移動するほど制御弁
流路面積が小さくなる)、補助空気流量を調整する。制
御弁3は、ステップモーター式にかぎらず、比例ソレノ
イド式であってもかまわない。
【0015】アイドル回転数のフィードバック補正時
は、実回転数が目標値(冷却水温、始動後の経過時間、
バッテリー電圧、エアコンスイッチ、A/T車のギヤ位
置などにより定まっている)から一定値(たとえば25
rpm)以上外れる(たとえば低下する)と、制御弁流
路面積を増量補正することによって目標値に戻すのであ
る。
は、実回転数が目標値(冷却水温、始動後の経過時間、
バッテリー電圧、エアコンスイッチ、A/T車のギヤ位
置などにより定まっている)から一定値(たとえば25
rpm)以上外れる(たとえば低下する)と、制御弁流
路面積を増量補正することによって目標値に戻すのであ
る。
【0016】アイドル回転数のフィードバック補正に入
る条件は、 〈1〉アイドル時であること 〈2〉低車速またはニュートラル位置であること の両方を満たしたときで、どちらか1つでも解除される
と、フィードバック補正を停止する。
る条件は、 〈1〉アイドル時であること 〈2〉低車速またはニュートラル位置であること の両方を満たしたときで、どちらか1つでも解除される
と、フィードバック補正を停止する。
【0017】このため、アイドル回転数制御に必要とな
る各種の信号がコントロールユニット5に入力されてい
る。主な入力信号は、クランク角度センサ6からの回転
数信号(1°信号)、壁温センサ7からの壁温信号(冷
却水温相当値の信号である)、スロットルセンサ8から
の絞り弁位置信号、車速信号、エアコンスイッチ信号、
ニュートラルスイッチ信号、パワステスイッチ信号、バ
ッテリー電圧などである。
る各種の信号がコントロールユニット5に入力されてい
る。主な入力信号は、クランク角度センサ6からの回転
数信号(1°信号)、壁温センサ7からの壁温信号(冷
却水温相当値の信号である)、スロットルセンサ8から
の絞り弁位置信号、車速信号、エアコンスイッチ信号、
ニュートラルスイッチ信号、パワステスイッチ信号、バ
ッテリー電圧などである。
【0018】一方、各気筒の吸気ポートに設けた燃料噴
射弁4からは、コントロールユニット5からの指令によ
り、燃料がエンジン2回転当たり1回の割合で各気筒ご
とに、かつ一定の気筒番号順(たとえばV6エンジンで
は1−2−3−4−5−6の順)に供給されるが、減速
時には燃料供給がカットされる。エンジンブレーキ時に
燃料の噴射を停止することによってHCの排出量を抑制
するとともに燃料の消費量を少なくするわけである。ま
た、減速時の燃料カットにより回転低下して一定値(1
400rpm)以下になると、再噴射が行われる。高車
速時(約180km/h以上)、過回転時(約6300
〜約6500rpm)、車速0km/hのときに燃料カ
ットが行われることもある。
射弁4からは、コントロールユニット5からの指令によ
り、燃料がエンジン2回転当たり1回の割合で各気筒ご
とに、かつ一定の気筒番号順(たとえばV6エンジンで
は1−2−3−4−5−6の順)に供給されるが、減速
時には燃料供給がカットされる。エンジンブレーキ時に
燃料の噴射を停止することによってHCの排出量を抑制
するとともに燃料の消費量を少なくするわけである。ま
た、減速時の燃料カットにより回転低下して一定値(1
400rpm)以下になると、再噴射が行われる。高車
速時(約180km/h以上)、過回転時(約6300
〜約6500rpm)、車速0km/hのときに燃料カ
ットが行われることもある。
【0019】燃料の供給制御や減速時の燃料カットに必
要となる信号は、上記の信号(回転数、水温、絞り弁位
置、車速、バッテリー電圧の信号)のほか、クランク角
度センサ6からの基準位置信号(120°信号)、エア
フローメータ9からの吸入空気流量信号、O2センサ1
0からの空燃比信号、キースイッチのスタート信号など
である。
要となる信号は、上記の信号(回転数、水温、絞り弁位
置、車速、バッテリー電圧の信号)のほか、クランク角
度センサ6からの基準位置信号(120°信号)、エア
フローメータ9からの吸入空気流量信号、O2センサ1
0からの空燃比信号、キースイッチのスタート信号など
である。
【0020】図3は燃料噴射パルス幅Tiの計算フロー
で、これは一定時間ごと(10msごと)に実行され
る。
で、これは一定時間ごと(10msごと)に実行され
る。
【0021】まず、エアフローメータ出力QaをA/D
変換して吸入空気流量Qsを求め、またエンジン回転数
Nを読み込む(図3のステップ1)。
変換して吸入空気流量Qsを求め、またエンジン回転数
Nを読み込む(図3のステップ1)。
【0022】これらの吸入空気流量Qsと回転数Nから
基本噴射パルス幅Tpを、 Tp=K×Qs/N …(1) ただし、K;噴射弁流量特性にもとづく定数の式で、続
いて噴射弁4に与える燃料噴射パルス幅Tiを Ti=2×Te+Ts …(2) Te=Tp×Coef×(α+αm)×KFC …(3) ただし、Te;有効パルス幅 Ts;無効パルス幅 Coef;1と各種補正係数の和 α;空燃比フィードバック補正係数 αm;空燃比学習制御係数 KFC;燃料カット係数 の式でそれぞれ算出する(図3のステップ2,3,
4)。
基本噴射パルス幅Tpを、 Tp=K×Qs/N …(1) ただし、K;噴射弁流量特性にもとづく定数の式で、続
いて噴射弁4に与える燃料噴射パルス幅Tiを Ti=2×Te+Ts …(2) Te=Tp×Coef×(α+αm)×KFC …(3) ただし、Te;有効パルス幅 Ts;無効パルス幅 Coef;1と各種補正係数の和 α;空燃比フィードバック補正係数 αm;空燃比学習制御係数 KFC;燃料カット係数 の式でそれぞれ算出する(図3のステップ2,3,
4)。
【0023】噴射順序がシーケンシャルでなく同時噴射
であれば、(2),(3)式に代えて Ti=Te+Ts …(2−1) Te=Tp×Coef×(α+αm)×KFC …(3−1) の式で与えられるTiに対応する燃料量を、エンジン1
回転ごとに1回、各気筒同時に供給すればよい。
であれば、(2),(3)式に代えて Ti=Te+Ts …(2−1) Te=Tp×Coef×(α+αm)×KFC …(3−1) の式で与えられるTiに対応する燃料量を、エンジン1
回転ごとに1回、各気筒同時に供給すればよい。
【0024】(1)〜(3)、(2−1)、(3−1)
式とも公知である。たとえば(3)式や(3−1)式の
燃料カット係数KFCは燃料カットのときKFC=0とな
り、それ以外でKFC=1となる値である。燃料カットの
ときはTsが出力されても噴射弁4が開かれることがな
く(つまり燃料が供給されない)、またリカバリー条件
になるとKFC=1より再噴射が行われるわけである。
式とも公知である。たとえば(3)式や(3−1)式の
燃料カット係数KFCは燃料カットのときKFC=0とな
り、それ以外でKFC=1となる値である。燃料カットの
ときはTsが出力されても噴射弁4が開かれることがな
く(つまり燃料が供給されない)、またリカバリー条件
になるとKFC=1より再噴射が行われるわけである。
【0025】続いて減速時の燃料カットを行うかどうか
を従来どおり判定し、その結果をフラグFccylにス
トアする(図3のステップ5)。
を従来どおり判定し、その結果をフラグFccylにス
トアする(図3のステップ5)。
【0026】このフラグFccylは、気筒別にかつ1
ビットごとに割り付けられたフラグで、ビットの値が
“0”は燃料カットを、“1”は燃料カットをしないこ
とを意味する。たとえば簡単のため4気筒エンジンで示
すと、図3のように“1”と“0”が配置されたとき、
2,4番気筒で燃料カットが行われることになる。燃料
カットの開始時に燃料カットの気筒をまず半分とし、す
ぐに全気筒を燃料カットすることで、減速時のフィーリ
ングを向上させるわけである。
ビットごとに割り付けられたフラグで、ビットの値が
“0”は燃料カットを、“1”は燃料カットをしないこ
とを意味する。たとえば簡単のため4気筒エンジンで示
すと、図3のように“1”と“0”が配置されたとき、
2,4番気筒で燃料カットが行われることになる。燃料
カットの開始時に燃料カットの気筒をまず半分とし、す
ぐに全気筒を燃料カットすることで、減速時のフィーリ
ングを向上させるわけである。
【0027】ところで、大容量の制御弁3が故障により
指令値からはずれて全開になると、ドライバーの要求以
上のトルクが発生する。
指令値からはずれて全開になると、ドライバーの要求以
上のトルクが発生する。
【0028】これに対処するため、この例では制御弁3
に故障が生じたかどうかを判定し、故障時には燃料カッ
トを行う。
に故障が生じたかどうかを判定し、故障時には燃料カッ
トを行う。
【0029】まず、絞り弁開度Tvoから図4を内容と
するテーブルを検索して絞り弁流路面積Atvoを、ま
たステップモーター3aへのステップ数(制御弁への指
令値)から図5を内容とするテーブルを検索して制御弁
流路面積Aiscをそれぞれ求め、これらの合計を変数
Aaに入れる(図3のステップ6,7,8,9)。変数
Aa(=Atvo+Aisc)は吸気管の総流路面積を
表すわけである。
するテーブルを検索して絞り弁流路面積Atvoを、ま
たステップモーター3aへのステップ数(制御弁への指
令値)から図5を内容とするテーブルを検索して制御弁
流路面積Aiscをそれぞれ求め、これらの合計を変数
Aaに入れる(図3のステップ6,7,8,9)。変数
Aa(=Atvo+Aisc)は吸気管の総流路面積を
表すわけである。
【0030】なお、ステップモーター3aへのステップ
数は、図3とは別のアイドル回転数制御ルーチン(図示
せず)で計算されている。制御弁3が比例ソレノイド式
であれば、制御弁に与えるオンデューティから制御弁流
路面積Aiscを求めることになる。
数は、図3とは別のアイドル回転数制御ルーチン(図示
せず)で計算されている。制御弁3が比例ソレノイド式
であれば、制御弁に与えるオンデューティから制御弁流
路面積Aiscを求めることになる。
【0031】上記の絞り弁開度Tvoは、スロットルセ
ンサ8で検出するのであるが、このスロットルセンサ8
の出力バラツキが大きいときは、全閉位置学習を採用
し、全閉時の出力(つまり全閉位置学習値)とA/D変
換結果の差をTvoとして用いればよい。
ンサ8で検出するのであるが、このスロットルセンサ8
の出力バラツキが大きいときは、全閉位置学習を採用
し、全閉時の出力(つまり全閉位置学習値)とA/D変
換結果の差をTvoとして用いればよい。
【0032】総流路面積Aaは Pqmax=Aa×KAQGIN# …(4) ただし、KAQGIN#;面積→流量変換係数の式で空
気流量単位に変換する(図3のステップ10)。(4)
式の基準流量Pqmaxはソニック時の吸入空気流量を
求めたもので、基準大気(760mmHg、25℃)の
もとなら流路面積Aaで定まる、これ以上流れることの
ない流量を意味する。
気流量単位に変換する(図3のステップ10)。(4)
式の基準流量Pqmaxはソニック時の吸入空気流量を
求めたもので、基準大気(760mmHg、25℃)の
もとなら流路面積Aaで定まる、これ以上流れることの
ない流量を意味する。
【0033】この基準流量PqmaxからゲインGを、 G=Qs/Pqmax …(5) で求める(図3のステップ11)。
【0034】(5)式よりゲインGはQs(実流量)と
Pqmax(つまり制御弁開度が指令値どおりであれば
吸気管をこれ以上流れることのない流量)との比である
から、基準大気であれば、制御弁が正常であるかぎりG
の値が1.0を越えることはない。もし1.0よりはる
かに大きな値となったとすれば、それは制御弁3の実流
量が、コントロールユニット5からの制御弁3への指令
値と無関係に、非常に大きな流量が制御弁3を流れてい
るということになる。つまり、この状態では信号線のシ
ョートや汚れなどにより、制御弁3が開方向に故障して
いるわけである。ゲインGの値により、制御弁3に故障
が生じたかどうかがわかり、またGの値の大小により実
流量Qsが基準流量Pqmaxから離れる程度もわかる
のである。
Pqmax(つまり制御弁開度が指令値どおりであれば
吸気管をこれ以上流れることのない流量)との比である
から、基準大気であれば、制御弁が正常であるかぎりG
の値が1.0を越えることはない。もし1.0よりはる
かに大きな値となったとすれば、それは制御弁3の実流
量が、コントロールユニット5からの制御弁3への指令
値と無関係に、非常に大きな流量が制御弁3を流れてい
るということになる。つまり、この状態では信号線のシ
ョートや汚れなどにより、制御弁3が開方向に故障して
いるわけである。ゲインGの値により、制御弁3に故障
が生じたかどうかがわかり、またGの値の大小により実
流量Qsが基準流量Pqmaxから離れる程度もわかる
のである。
【0035】このゲインGからテーブルを検索して燃料
カットを行う気筒を設定する。上記の減速時燃料カット
とは別に制御弁故障時の燃料カットを追加するわけであ
る。ここでも簡単のため、4気筒の例を図6に示すと、
テーブルの中身は、横軸をG、縦軸を気筒番号として、
1ビットごとに与えたもので、“0”を燃料カット、
“1”を燃料カットなしとして割り付けている。
カットを行う気筒を設定する。上記の減速時燃料カット
とは別に制御弁故障時の燃料カットを追加するわけであ
る。ここでも簡単のため、4気筒の例を図6に示すと、
テーブルの中身は、横軸をG、縦軸を気筒番号として、
1ビットごとに与えたもので、“0”を燃料カット、
“1”を燃料カットなしとして割り付けている。
【0036】図6のように、ゲインGの値が大きければ
総流路面積Aaで決まる要求空気流量に対し実流量が多
く流れているので、Gの値に応じて燃料カットを行う気
筒を増やしていく。この逆にGの値が小さいとき(G≦
2のとき)は制御弁3が正常であるため、いずれの気筒
も“1”である(つまり全気筒とも燃料カットなし)。
ゲインGにはヒステリシスを設けたほうが、回転のハン
チングを小さくできる。
総流路面積Aaで決まる要求空気流量に対し実流量が多
く流れているので、Gの値に応じて燃料カットを行う気
筒を増やしていく。この逆にGの値が小さいとき(G≦
2のとき)は制御弁3が正常であるため、いずれの気筒
も“1”である(つまり全気筒とも燃料カットなし)。
ゲインGにはヒステリシスを設けたほうが、回転のハン
チングを小さくできる。
【0037】図6のテーブルを検索した結果(つまり気
筒別ビットの集合)は、フラグFfccylに移してス
トアする(図3のステップ12)。たとえば2<G≦3
のときは、フラグFfccylの中身が図3に示したよ
うになるわけである。
筒別ビットの集合)は、フラグFfccylに移してス
トアする(図3のステップ12)。たとえば2<G≦3
のときは、フラグFfccylの中身が図3に示したよ
うになるわけである。
【0038】さらに、上記の減速時燃料カットとの整合
性をとるため、2つのフラグ(FfccylとFccy
l)のANDをとり、結果を別のフラグFcflgにス
トアする(図3のステップ13)。ANDとしたのは減
速時の燃料カットが要求されず、かつ制御弁故障時の燃
料カットも要求されてないときは、燃料を噴射するよう
にするためであり、いずれかの要求があれば燃料カット
を選択する。
性をとるため、2つのフラグ(FfccylとFccy
l)のANDをとり、結果を別のフラグFcflgにス
トアする(図3のステップ13)。ANDとしたのは減
速時の燃料カットが要求されず、かつ制御弁故障時の燃
料カットも要求されてないときは、燃料を噴射するよう
にするためであり、いずれかの要求があれば燃料カット
を選択する。
【0039】最後にフラグFcflgで割り付けられた
各ビットの値に応じて気筒別に燃料噴射パルス幅の出力
を行う(図3のステップ14)。ビットの値が“0”の
気筒は上記(3)式のKFCをKFC=0としてTi(=T
s)を出力し、“1”の気筒はKFC=1としてTiを出
力するのである。
各ビットの値に応じて気筒別に燃料噴射パルス幅の出力
を行う(図3のステップ14)。ビットの値が“0”の
気筒は上記(3)式のKFCをKFC=0としてTi(=T
s)を出力し、“1”の気筒はKFC=1としてTiを出
力するのである。
【0040】ここで、この例の作用を説明する。
【0041】アイドル時のフィードバック補正条件で
は、制御弁3の開度が小さくされ微小な流量が調整され
る。
は、制御弁3の開度が小さくされ微小な流量が調整され
る。
【0042】このフィードバック補正時に、かりに信号
線のショートなどにより制御弁3が全開位置で開きっぱ
なしになったとすると、エアフローメータ出力から得ら
れる実吸入空気流量Qsが、制御弁3への指令値と絞り
弁開度Tvoに応じた基準流量Pqmaxよりも大きく
なることから、制御弁3に流量を増す側への故障があっ
たと判断され、燃料カットが行われる。この制御弁故障
時の燃料カットにより、エンジンで発生するトルクが減
少し、アイドル回転の上昇が抑えられるのである。
線のショートなどにより制御弁3が全開位置で開きっぱ
なしになったとすると、エアフローメータ出力から得ら
れる実吸入空気流量Qsが、制御弁3への指令値と絞り
弁開度Tvoに応じた基準流量Pqmaxよりも大きく
なることから、制御弁3に流量を増す側への故障があっ
たと判断され、燃料カットが行われる。この制御弁故障
時の燃料カットにより、エンジンで発生するトルクが減
少し、アイドル回転の上昇が抑えられるのである。
【0043】同様にして、アイドル時以外の走行中に制
御弁3が突然開いた場合でも、制御弁3の故障として燃
料カットが行われることで、不自然な加速感を伴うよう
なことがなくされる。
御弁3が突然開いた場合でも、制御弁3の故障として燃
料カットが行われることで、不自然な加速感を伴うよう
なことがなくされる。
【0044】また、こうした制御弁故障時のフェイルセ
ーフは、コントロールユニット内での演算上の機能であ
り、燃料カットで対処しているため、従来例と異なり流
量の制限弁を設ける必要がなく、制限弁がなくなると、
正常時に大容量の制御弁3を能力一杯まで使うことがで
きる。つまり、大容量の制御弁を用いることで吸入空気
流量の制御範囲が広がるため、アイドル回転制御だけで
なく、大きな空気流量を要する他の制御にも適用できる
のである。たとえばリーンバーンエンジンにおいては、
理論空燃比からリーン側の空燃比への切換時に切換の前
後でトルクが不連続に変化しないように補助空気量の増
量補正が行われるのであるが、この空燃比切換時のトル
ク制御において、また補機類の切換に伴う車両駆動力へ
の影響を防止する制御などにおいて、流量調整を余裕を
もって行うことできる。
ーフは、コントロールユニット内での演算上の機能であ
り、燃料カットで対処しているため、従来例と異なり流
量の制限弁を設ける必要がなく、制限弁がなくなると、
正常時に大容量の制御弁3を能力一杯まで使うことがで
きる。つまり、大容量の制御弁を用いることで吸入空気
流量の制御範囲が広がるため、アイドル回転制御だけで
なく、大きな空気流量を要する他の制御にも適用できる
のである。たとえばリーンバーンエンジンにおいては、
理論空燃比からリーン側の空燃比への切換時に切換の前
後でトルクが不連続に変化しないように補助空気量の増
量補正が行われるのであるが、この空燃比切換時のトル
ク制御において、また補機類の切換に伴う車両駆動力へ
の影響を防止する制御などにおいて、流量調整を余裕を
もって行うことできる。
【0045】さらにまた、制御弁3に故障を生じたかど
うかの判断だけであれば、ゲインGと所定値の比較よっ
てできる。しかしながら、この例では、ゲインGの値に
応じて燃料カットの気筒数を変えている。図6のよう
に、ゲインGの値が大きくなるほど、燃料カットの気筒
数を1ずつ増やすことで、ゲインGの値(つまり実流量
Qsの基準流量Pqmaxからのはずれの程度)に関係
なく、ほぼ同じアイドル回転数を維持できるのである。
うかの判断だけであれば、ゲインGと所定値の比較よっ
てできる。しかしながら、この例では、ゲインGの値に
応じて燃料カットの気筒数を変えている。図6のよう
に、ゲインGの値が大きくなるほど、燃料カットの気筒
数を1ずつ増やすことで、ゲインGの値(つまり実流量
Qsの基準流量Pqmaxからのはずれの程度)に関係
なく、ほぼ同じアイドル回転数を維持できるのである。
【0046】図7〜図9は他の実施例で、これは制御弁
の故障時に燃料カットと合わせて、エアフローメータ出
力から得た吸入空気流量Qsが、吸気管の流路面積に応
じて設定した最大値を越えるときは、この最大値にQs
を制限することにより、この制限域でアイドル回転のバ
ラツキを抑えつつ、エンジン回転の上昇や不自然な加速
感を防止しようとするものである。
の故障時に燃料カットと合わせて、エアフローメータ出
力から得た吸入空気流量Qsが、吸気管の流路面積に応
じて設定した最大値を越えるときは、この最大値にQs
を制限することにより、この制限域でアイドル回転のバ
ラツキを抑えつつ、エンジン回転の上昇や不自然な加速
感を防止しようとするものである。
【0047】図7は図3の構成を基本として変更を加え
たもので、エアフローメータ出力QaのA/D変換と回
転数Nの読み込みの後、絞り弁開度信号のA/D変換か
らフラグFfccylの処理までを先に行っておく(図
7のステップ21〜28)。ここまでの処理の内容は先
の実施例と変わらない。
たもので、エアフローメータ出力QaのA/D変換と回
転数Nの読み込みの後、絞り弁開度信号のA/D変換か
らフラグFfccylの処理までを先に行っておく(図
7のステップ21〜28)。ここまでの処理の内容は先
の実施例と変わらない。
【0048】その後で、この実施例に特有である吸入空
気流量の最大値Fqmaxへの制限処理を行う(ステッ
プ29〜32)。
気流量の最大値Fqmaxへの制限処理を行う(ステッ
プ29〜32)。
【0049】基準流量Pqmaxから最大値Fqmax
を、 Fqmax=Pqmax×Qmxg …(6) ただし、Qmxg;ゲインの式で求め(図7のステップ
30)、変数Qsに入っている実吸入空気流量が最大値
Pqmaxを上回っているときは、変数Qsに最大値F
qmaxを入れなおす(図7のステップ31,32)。
Qsの値は続いて基本噴射パルス幅Tpの計算に用いら
れるため(図7のステップ33)、Qs>Fqmaxの
ときは、最大値Fqmaxから計算した供給燃料量に制
限されるわけである。Qs≦Fqmaxであれば、Qs
は変わらない。
を、 Fqmax=Pqmax×Qmxg …(6) ただし、Qmxg;ゲインの式で求め(図7のステップ
30)、変数Qsに入っている実吸入空気流量が最大値
Pqmaxを上回っているときは、変数Qsに最大値F
qmaxを入れなおす(図7のステップ31,32)。
Qsの値は続いて基本噴射パルス幅Tpの計算に用いら
れるため(図7のステップ33)、Qs>Fqmaxの
ときは、最大値Fqmaxから計算した供給燃料量に制
限されるわけである。Qs≦Fqmaxであれば、Qs
は変わらない。
【0050】(6)式のゲインQmxgは一定値でな
く、ゲインGから図9を内容とするテーブルを検索して
求める(図7のステップ29)。
く、ゲインGから図9を内容とするテーブルを検索して
求める(図7のステップ29)。
【0051】図9において、ゲインGの値が小さな領域
ではゲインQmxgの値が一定であるが、Gの値が大き
な領域ではGの値に応じこれが大きくなるほどゲインQ
mxgの値を大きくしている。このように、Gの値に応
じてゲインQmxgの値を大きくするのは、たとえば絞
り弁開度が小さい領域で制御弁3が全開固着したとき空
燃比が過度にリーン側にずれてリーン失火を生じ、回転
が下がりすぎるので、このリーン失火を防止するためで
ある。つまり、図9の曲線部の特性は、制御弁指令値に
対応する制御弁流量からのずれ量が変わっても、アイド
ル回転数の上限が一定になるように定めた実験例であ
る。言い換えると、G≦6の範囲では燃料カットを行わ
なくとも、供給燃料量を制限することでアイドル回転を
一定に保持できるわけである。このため、ステップ28
で用いるテーブル(制御弁故障時のフラグFfccyl
の値を求める際に用いるテーブル)は、図8のようにG
≦6でいずれの気筒ともビットの値を“1”として燃料
カットが行われることのないようにしている。この点は
図6と異なるところである。G≦6では供給燃料量の制
限で対処しようというのに、燃料カットを行ってしまっ
たのでは、燃料制限に影響が出る(つまり制御が干渉す
る)からである。
ではゲインQmxgの値が一定であるが、Gの値が大き
な領域ではGの値に応じこれが大きくなるほどゲインQ
mxgの値を大きくしている。このように、Gの値に応
じてゲインQmxgの値を大きくするのは、たとえば絞
り弁開度が小さい領域で制御弁3が全開固着したとき空
燃比が過度にリーン側にずれてリーン失火を生じ、回転
が下がりすぎるので、このリーン失火を防止するためで
ある。つまり、図9の曲線部の特性は、制御弁指令値に
対応する制御弁流量からのずれ量が変わっても、アイド
ル回転数の上限が一定になるように定めた実験例であ
る。言い換えると、G≦6の範囲では燃料カットを行わ
なくとも、供給燃料量を制限することでアイドル回転を
一定に保持できるわけである。このため、ステップ28
で用いるテーブル(制御弁故障時のフラグFfccyl
の値を求める際に用いるテーブル)は、図8のようにG
≦6でいずれの気筒ともビットの値を“1”として燃料
カットが行われることのないようにしている。この点は
図6と異なるところである。G≦6では供給燃料量の制
限で対処しようというのに、燃料カットを行ってしまっ
たのでは、燃料制限に影響が出る(つまり制御が干渉す
る)からである。
【0052】これに対して、G>6になると、先の実施
例と同じに燃料カットで対処する(図8のようにゲイン
Gの値が大きくなるほど燃料カットの気筒数を増やす)
ため、このG>6の領域では図9のようにゲインQmx
gの値は一定である。
例と同じに燃料カットで対処する(図8のようにゲイン
Gの値が大きくなるほど燃料カットの気筒数を増やす)
ため、このG>6の領域では図9のようにゲインQmx
gの値は一定である。
【0053】なお、基本噴射パルス幅Tpの計算から減
速時燃料カットの判定まで(図7のステップ33〜3
6)、FfccylとFccylの2つのフラグのAN
D処理(図7のステップ37)、燃料噴射パルスTiの
出力処理(図7のステップ38)は、図3と同一であ
る。
速時燃料カットの判定まで(図7のステップ33〜3
6)、FfccylとFccylの2つのフラグのAN
D処理(図7のステップ37)、燃料噴射パルスTiの
出力処理(図7のステップ38)は、図3と同一であ
る。
【0054】図10にコントロールユニット5での計算
結果(具体的には制御弁指令値)と無関係に制御弁開度
を強制的に変え(この強制的に変えられた制御弁開度で
流れる流量が図10の横軸の強制制御弁流量のことであ
る)、故障相当にした場合のアイドル回転数の特性を示
す。
結果(具体的には制御弁指令値)と無関係に制御弁開度
を強制的に変え(この強制的に変えられた制御弁開度で
流れる流量が図10の横軸の強制制御弁流量のことであ
る)、故障相当にした場合のアイドル回転数の特性を示
す。
【0055】比較のため図3の例についても重ねて示す
と、図3の例では、強制制御弁流量に対して回転数がノ
コギリ状になっている。これは、図3の例で燃料カット
の気筒数が1つ増えると、その気筒で発生するはずであ
ったトルク分に対応してトルク段差が生じ、これによっ
て回転がステップ的に落ちるためである。
と、図3の例では、強制制御弁流量に対して回転数がノ
コギリ状になっている。これは、図3の例で燃料カット
の気筒数が1つ増えると、その気筒で発生するはずであ
ったトルク分に対応してトルク段差が生じ、これによっ
て回転がステップ的に落ちるためである。
【0056】これに対して、図7の例ではかなりの高流
量まで(図10ではAの流量まで)フラットなアイドル
回転を実現することができている。この流量域では基本
噴射パルス幅Tpの計算に使われる吸入空気流量を最大
値Fqmaxに制限するだけで、燃料カットはしていな
いため、漏れ空気量(制御弁指令値に対応する制御弁流
量からのはずれ空気量のこと)が増えるほど空燃比がリ
ーンとなるのでアイドル回転が変わらないのである。逆
にいえば、漏れ空気量が増えても、アイドル回転が一定
となるように、図9の曲線部の特性を定めているわけで
ある。
量まで(図10ではAの流量まで)フラットなアイドル
回転を実現することができている。この流量域では基本
噴射パルス幅Tpの計算に使われる吸入空気流量を最大
値Fqmaxに制限するだけで、燃料カットはしていな
いため、漏れ空気量(制御弁指令値に対応する制御弁流
量からのはずれ空気量のこと)が増えるほど空燃比がリ
ーンとなるのでアイドル回転が変わらないのである。逆
にいえば、漏れ空気量が増えても、アイドル回転が一定
となるように、図9の曲線部の特性を定めているわけで
ある。
【0057】このように、図7の例ではゲインGの値が
所定値より小さい範囲(G≦6の範囲)で、燃料カット
に代えて、供給燃料量の計算に使われるところの吸入空
気流量を最大値に制限するようにしたため、図3の例と
相違してゲインGの値が小さい範囲(つまり実流量Qs
の基準流量Pqmaxからのはずれ量が所定値に収まる
範囲)で、アイドル回転のバラツキを小さくできる。
所定値より小さい範囲(G≦6の範囲)で、燃料カット
に代えて、供給燃料量の計算に使われるところの吸入空
気流量を最大値に制限するようにしたため、図3の例と
相違してゲインGの値が小さい範囲(つまり実流量Qs
の基準流量Pqmaxからのはずれ量が所定値に収まる
範囲)で、アイドル回転のバラツキを小さくできる。
【0058】ところで、図10において、図7の例でも
Aの流量以上になると、燃料カットに移るため、図3の
例と同じに回転数がノコギリ状になる。
Aの流量以上になると、燃料カットに移るため、図3の
例と同じに回転数がノコギリ状になる。
【0059】この場合に、もっと高流量までフラットな
アイドル回転を得たければ、上記(6)式の最大値Fq
maxを、燃料カットと同期してさらに所定量増加さ
せ、結果として全気筒分への燃料噴射量をほぼ一定にす
れば、Aの流量以上の領域でも、図10の一点鎖線のよ
うにアイドル回転をフラットにすることが可能となる。
たとえば、(6)式に代えて、 Fqmax=Pqmax×Qmxg ×(全気筒数/非燃料カット気筒数) …(7) の式で最大値Fqmaxを求めるのである。
アイドル回転を得たければ、上記(6)式の最大値Fq
maxを、燃料カットと同期してさらに所定量増加さ
せ、結果として全気筒分への燃料噴射量をほぼ一定にす
れば、Aの流量以上の領域でも、図10の一点鎖線のよ
うにアイドル回転をフラットにすることが可能となる。
たとえば、(6)式に代えて、 Fqmax=Pqmax×Qmxg ×(全気筒数/非燃料カット気筒数) …(7) の式で最大値Fqmaxを求めるのである。
【0060】なお、供給燃料量の計算に使う吸入空気流
量Qsを最大値に制限するだけのものを先に提案してい
るが(特願平4−347382号)、このものでは、図
10においてAの流量を越えたところでエンスト限界に
達してしまうため、制御範囲が限られてしまう(図10
の破線参照)。これに対して図7の例では、制御弁流量
が非常に大きくても、エンストすることなくアイドル回
転数制御を行うことができるのである。
量Qsを最大値に制限するだけのものを先に提案してい
るが(特願平4−347382号)、このものでは、図
10においてAの流量を越えたところでエンスト限界に
達してしまうため、制御範囲が限られてしまう(図10
の破線参照)。これに対して図7の例では、制御弁流量
が非常に大きくても、エンストすることなくアイドル回
転数制御を行うことができるのである。
【0061】
【発明の効果】第1の発明によれば、吸気絞り弁開度と
補助空気通路に設けた制御弁への指令値とから吸気管の
総流路面積を、この総流路面積から基準流量をそれぞれ
計算する一方で、吸入空気流量の計測値にもとづいて燃
料噴射量を計算するとともに、前記吸入空気流量の計測
値と前記基準流量とを受けて前記制御弁に故障を生じた
かどうかを判定し、この判定結果より制御弁の故障時は
燃料噴射弁からの燃料供給をカットし、また故障時でな
いときは前記燃料噴射量に応じて燃料噴射弁を駆動する
ように構成したため、大容量の制御弁が故障でたとえ全
開となったとしても、流量制限弁を必要とすることな
く、アイドル回転の上昇や走行中不自然な加速等を防止
することができるほか、大容量の制御弁の能力一杯まで
使うことができることから、エンジンの空気流量制御範
囲を広げることができる。
補助空気通路に設けた制御弁への指令値とから吸気管の
総流路面積を、この総流路面積から基準流量をそれぞれ
計算する一方で、吸入空気流量の計測値にもとづいて燃
料噴射量を計算するとともに、前記吸入空気流量の計測
値と前記基準流量とを受けて前記制御弁に故障を生じた
かどうかを判定し、この判定結果より制御弁の故障時は
燃料噴射弁からの燃料供給をカットし、また故障時でな
いときは前記燃料噴射量に応じて燃料噴射弁を駆動する
ように構成したため、大容量の制御弁が故障でたとえ全
開となったとしても、流量制限弁を必要とすることな
く、アイドル回転の上昇や走行中不自然な加速等を防止
することができるほか、大容量の制御弁の能力一杯まで
使うことができることから、エンジンの空気流量制御範
囲を広げることができる。
【0062】第2の発明は、吸入空気流量の計測値が基
準流量からはずれて大きくなるほど燃料供給をカットす
る気筒数を多くするため、第1の発明の効果に加えて、
多気筒エンジンで吸入空気流量の計測値の基準流量から
のはずれ量に関係なくエンジン回転をほぼ同じに保つこ
とができる。
準流量からはずれて大きくなるほど燃料供給をカットす
る気筒数を多くするため、第1の発明の効果に加えて、
多気筒エンジンで吸入空気流量の計測値の基準流量から
のはずれ量に関係なくエンジン回転をほぼ同じに保つこ
とができる。
【0063】第3の発明は、吸気絞り弁開度と補助空気
通路に設けた制御弁への指令値とから吸気管の総流路面
積を、この総流路面積から基準流量をそれぞれ計算する
一方で、吸入空気流量の計測値と前記基準流量の比が所
定値より小さいか大きいかをどうかを判定した結果より
比が所定値より小さいときこの比に応じて設定したゲイ
ンと前記基準流量から最大値を計算し、この最大値と前
記吸入空気流量の計測値とを比較した結果より吸入空気
流量の計測値が最大値を越えたときはこの最大値にもと
づいて、また吸入空気流量の計測値が最大値以下のとき
計測値そのものにもとづいてそれぞれ燃料噴射量を計算
するとともに、前記判定結果より比が所定値より小さい
ときは前記燃料噴射量に応じて燃料噴射弁を駆動し、ま
た比が所定値より大きくなると燃料噴射弁からの燃料供
給をカットするように構成したため、前記比の小さい領
域で第1の発明よりもエンジン回転のバラツキを抑える
ことができる。
通路に設けた制御弁への指令値とから吸気管の総流路面
積を、この総流路面積から基準流量をそれぞれ計算する
一方で、吸入空気流量の計測値と前記基準流量の比が所
定値より小さいか大きいかをどうかを判定した結果より
比が所定値より小さいときこの比に応じて設定したゲイ
ンと前記基準流量から最大値を計算し、この最大値と前
記吸入空気流量の計測値とを比較した結果より吸入空気
流量の計測値が最大値を越えたときはこの最大値にもと
づいて、また吸入空気流量の計測値が最大値以下のとき
計測値そのものにもとづいてそれぞれ燃料噴射量を計算
するとともに、前記判定結果より比が所定値より小さい
ときは前記燃料噴射量に応じて燃料噴射弁を駆動し、ま
た比が所定値より大きくなると燃料噴射弁からの燃料供
給をカットするように構成したため、前記比の小さい領
域で第1の発明よりもエンジン回転のバラツキを抑える
ことができる。
【0064】第4の発明は、上記の比が大きくなるほど
燃料供給をカットする気筒数を多くするため、第3の発
明の効果に加えて、多気筒エンジンで上記の比に関係な
く、第2の発明と同じにエンジン回転をほぼ同じに保つ
ことができる。
燃料供給をカットする気筒数を多くするため、第3の発
明の効果に加えて、多気筒エンジンで上記の比に関係な
く、第2の発明と同じにエンジン回転をほぼ同じに保つ
ことができる。
【図1】第1の発明のクレーム対応図である。
【図2】一実施例の制御システム図である。
【図3】燃料噴射パルス幅Tiの計算を説明するための
流れ図である。
流れ図である。
【図4】絞り弁流路面積Atvoのテーブル内容を示す
特性図である。
特性図である。
【図5】制御弁流路面積Aiscのテーブル内容を示す
特性図である。
特性図である。
【図6】制御弁故障時の燃料カットの内容を説明するた
めの表図である。
めの表図である。
【図7】第2実施例の燃料噴射パルス幅Tiの計算を説
明するための流れ図である。
明するための流れ図である。
【図8】第2実施例の制御弁故障時の燃料カットの内容
を説明するための表図である。
を説明するための表図である。
【図9】ゲインQmxgのテーブル内容を示す特性図で
ある。
ある。
【図10】前記2つの実施例の作用を説明するための特
性図である。
性図である。
【図11】従来のアイドル回転数の制御システム図であ
る。
る。
【図12】第3の発明のクレーム対応図である。
1A,1B 吸気絞り弁 2 補助空気通路 3 流量制御弁 4 燃料噴射弁 5 コントロールユニット 6 クランク角度センサ 8 スロットルセンサ(絞り弁開度センサ) 9 エアフローメータ(空気流量計測手段) 21 吸気絞り弁 22 補助空気通路 23 流量制御弁 24 指令値制御手段 25 絞り弁開度センサ 26 総流路面積計算手段 27 基準流量計算手段 28 空気流量計測手段 29 噴射量計算手段 30 噴射弁駆動手段 31 燃料噴射弁 41 比計算手段 42 大小判定手段 43 ゲイン設定手段 44 最大値計算手段 45 比較手段 46 噴射量計算手段 47 噴射弁駆動手段
Claims (4)
- 【請求項1】 吸気絞り弁をバイパスする補助空気通路
と、この通路を流れる補助空気流量を指令値に応じて調
整する流量制御弁と、この制御弁への指令値を運転条件
に応じて制御する手段と、前記絞り弁の開度を検出する
センサと、このセンサ検出値と前記制御弁への指令値と
から吸気管の総流路面積を計算する手段と、この総流路
面積から基準流量を計算する手段と、エンジンの吸入空
気流量を計測する手段と、この計測値にもとづいて燃料
噴射量を計算する手段と、前記吸入空気流量の計測値と
前記基準流量とを受けて前記制御弁に故障を生じたかど
うかを判定する手段と、この判定結果より制御弁の故障
時は燃料噴射弁からの燃料供給をし、また故障時でない
ときは前記燃料噴射量に応じて燃料噴射弁を駆動する手
段とを設けたことを特徴とする補助空気制御装置のフェ
イルセーフ装置。 - 【請求項2】 吸入空気流量の計測値が基準流量からは
ずれて大きくなるほど燃料供給をカットする気筒数を多
くすることを特徴とする請求項1に記載の補助空気制御
装置のフェイルセーフ装置 - 【請求項3】 吸気絞り弁をバイパスする補助空気通路
と、この通路を流れる補助空気流量を指令値に応じて調
整する流量制御弁と、この制御弁への指令値を運転条件
に応じて制御する手段と、前記絞り弁の開度を検出する
センサと、このセンサ検出値と前記制御弁への指令値と
から吸気管の総流路面積を計算する手段と、この総流路
面積から基準流量を計算する手段と、エンジンの吸入空
気流量を計測する手段と、この吸入空気流量の計測値と
前記基準流量の比を計算する手段と、この比が所定値よ
り小さいか大きいかをどうかを判定する手段と、この判
定結果より比が小さいときこの比に応じてゲインを設定
する手段と、このゲインと前記基準流量から最大値を計
算する手段と、この最大値と前記吸入空気流量の計測値
とを比較する手段と、この比較結果より吸入空気流量の
計測値が最大値を越えたときはこの最大値にもとづい
て、また吸入空気流量の計測値が最大値以下のとき計測
値そのものにもとづいてそれぞれ燃料噴射量を計算する
手段と、前記判定結果より比が所定値より小さいときは
前記燃料噴射量に応じて燃料噴射弁を駆動し、また比が
所定値より大きくなると燃料噴射弁からの燃料供給をカ
ットする手段とを設けたことを特徴とする補助空気制御
装置のフェイルセーフ装置。 - 【請求項4】 比が大きくなるほど燃料供給をカットす
る気筒数を多くすることを特徴とする請求項3に記載の
補助空気制御装置のフェイルセーフ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5049707A JP2929883B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 補助空気制御装置のフェイルセーフ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5049707A JP2929883B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 補助空気制御装置のフェイルセーフ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264801A true JPH06264801A (ja) | 1994-09-20 |
JP2929883B2 JP2929883B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=12838668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5049707A Expired - Fee Related JP2929883B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 補助空気制御装置のフェイルセーフ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2929883B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0874146A2 (en) * | 1997-04-25 | 1998-10-28 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Control apparatus of internal combustion engine equipped with electronic throttle control device |
JP2011179484A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-15 | Toyota Motor Corp | エアフローメータの較正装置 |
JP2012197760A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Denso Corp | エンジン制御装置 |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP5049707A patent/JP2929883B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP0874146A2 (en) * | 1997-04-25 | 1998-10-28 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Control apparatus of internal combustion engine equipped with electronic throttle control device |
EP0874146A3 (en) * | 1997-04-25 | 2000-09-06 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Control apparatus of internal combustion engine equipped with electronic throttle control device |
JP2011179484A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-15 | Toyota Motor Corp | エアフローメータの較正装置 |
JP2012197760A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Denso Corp | エンジン制御装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2929883B2 (ja) | 1999-08-03 |
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