JPH06263U - 浴槽蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入浴者の頭部が当たらないように折りたたむ
ことができ、入浴者は浴槽の長手方向に沿ってゆったり
と入浴できるようにする。 【構成】 折り曲げ可能に形成された浴槽蓋において、
浴槽１の長手方向に沿って折り曲げることで浴槽１の開
口部１２を開くことができる構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴槽の上に被せる浴槽蓋の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の浴槽蓋は、浴槽の短手方向に折り曲げることでたたみ、浴槽の短手方向 の縁部分の上に置くようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、入浴者は浴槽の長手方向に身体を伸ばして湯につかるために、頭部 が折り曲げてある浴槽蓋に当たり、特に狭い浴槽の場合には入浴者が十分に身体 を伸ばして入浴することができない。

【０００４】 この考案は、入浴者の頭部に当たらないように折り曲げることができる浴槽蓋 を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案にあっては、折り曲げ可能に形成された浴槽 蓋において、浴槽の長手方向に沿って折り曲げることで浴槽の開口部を開くこと ができる構成とした浴槽蓋により、達成される。

【０００６】 本考案にあっては、好ましくは端部が固定部に固定されている。

【０００７】 また好ましくは前記固定部は、浴槽の近傍で浴槽の長手方向に沿って設けられ た台座である。

【０００８】 さらに好ましくは浴室用装備品が設けられていて、さらに好ましくは前記浴室 用装備品は長手方向の中間位置に配置されている。しかも、この浴室用装備品は 好ましくは前記浴室用装備品はリモコンである。

【０００９】

【作用】

浴槽蓋を浴槽の長手方向に沿って折り曲げてたたむことにより、入浴者は浴槽 の長手方向に身体を伸ばして入浴しても頭部が浴槽蓋に当たらない。 浴槽蓋には浴室用装備品を、好ましくは、長手方向の中間位置に配置している ので、入浴者が頭を浴槽の長手方向の一方もしくは他方の方向に向けて入浴して も入浴者が手をのばして浴室用装備品を操作しやすい。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例を添付図面等に基づいて詳細に説明する。 尚、以下に述べる実施例は、本考案の好適な具体例であるから、技術的に好ま しい種々の限定が付されているが、本考案の範囲は、以下の説明において特に本 考案を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。

【００１１】 図１は、本考案の浴槽蓋の好適な実施例を備える浴槽を示している。図２はそ の浴槽と浴槽蓋を示している斜視図である。 浴槽１は好ましくは浴室ユニット２の床３に置かれてる。浴槽１は、短手方向 の縁部４，５と長手方向の縁部６，７を有している。 浴槽蓋１０は上記浴槽１の開口部１２を閉じ、しかも縁部４，５，６，７に載 せることができる大きさを有している。

【００１２】 浴槽蓋１０は第１蓋部材１４と第２蓋部材１６とを有し、第１蓋部材１４と第 ２蓋部材１６は曲折部ともいう連結部１８により図１の状態から図２の状態に示 すように浴槽１の長手方向（矢印Ａ方向）に沿って折り曲げることができる。 連結部１８は具体的には第１ヒンジ２０と第２ヒンジ２２とから成る。第１蓋 部材１４は浴室ユニット２の壁部２４に近い側に配置されている この浴槽蓋１０の端部は、浴槽縁部６あるいはそに近傍の壁部２４に、この浴 槽蓋１０の開閉動作の際に位置ずれを生じないように固定されている。たとえば 、この固定は、図示するように、台座３４に設けた軸受けに対して回動自在に取 り付けるようにしてもよいし、他の手段，たとえば吸盤やネジ止め等のより簡易 な手段によってもよい。

【００１３】 第１蓋部材１４の基端部３０は図１に示すように、支持部材３２，３２により 台座３４に設けた軸受けに対して、回転もしくは回動自在に固定されている。 この台座３４は、好ましくは図示するように、断面Ｌ字形もしくはＵ字形とな っており、ほぼ浴槽１の長手方向の縁部６に沿って壁部２４と縁部６の間に水平 に固定されている。

【００１４】 図１に示すように、この台座３４の中空部分３６には、水もしくは湯の供給管 ４０が外部から導かれている。供給管４０の一端は水もしくは湯の供給源４２に 接続されているとともに、供給管４０の他端は、第１蓋部材１４の供給管４４の 一端に接続されている。 この供給管４４は図１で破線で示しており、供給管４４の他端はノズル４６に 接続されている。このノズル４６は、図１のように浴槽蓋１０を閉めた状態で、 供給源４２から供給管４０，４４を介して送られてくる水または湯を噴射もしく は放出して、好ましくは洗剤とともに噴射もしくは放出して浴槽１の内部を洗浄 するようになっている。

【００１５】 浴槽蓋１０の使用に際しては、浴槽１内に湯が入っている状態で図１で示すよ うに、第２蓋部材１６と第１蓋部材１４を水平にして浴槽１の開口部１２を閉じ る。

【００１６】 入浴する際には、入浴者は第２蓋部材１６を手で持って壁部２４の窓５０の方 向に持ち上げつつ第１蓋部材１４と第２蓋部材１６を重合するようにして折り曲 げて台座３４の上部に保持させる。 これにより、図２に示すように入浴者が浴槽１の長手方向に向けて身体を伸ば して入浴して、入浴者の頭部Ｈを縁部４のところに置いても、頭部Ｈに対して浴 槽蓋１０が邪魔になったり当たることがない。この際４つの縁部４，５，６，７ は浴槽蓋１０から離れている。 また、浴槽１内を洗浄する際には、図１で示すように、浴槽蓋１０で開口部１ ２を閉じ、供給源４２から水もしくは湯と、好ましくは洗剤を別途添加して、供 給管４０，４４を介してノズル４６から噴射する。

【００１７】 さらに、図３では、浴槽蓋１０の第２蓋部材１６の表面５１にはリモコン５０ が設定されている。このリモコン５０によりたとえば入浴者が湯の温度や湯の量 を設定できる。 また、リモコン５０は、好ましくは第２蓋部材１６の長手方向（矢印Ａ方向） に沿って中間位置に、さらに好ましくは第２蓋部材１６の真中の位置でかつ先端 側に位置決めされている。 このようにリモコン５０を真中の位置に位置決めすることにより、入浴者が頭 部Ｈ１を縁部４にのせて入浴する場合でも、逆に入浴者が頭部Ｈ２を縁部５にの せて入浴する場合でも、入浴者が手を伸ばしてリモコン５０の操作を容易に行え る。 あるいは、このリモコン５０は第２蓋部材６の先端側に位置決めされることに より、浴槽蓋を閉じた状態であっても、洗い場から簡単に操作することができる ものである。

【００１８】 また、このリモコン５０に代えて、他の浴室用装備品を設定してもよい。たと えば、第２蓋部材１６の表面５１にスピーカなどを設定してもよい。 また浴槽蓋の内側にシール材を配置して、浴槽の開口部をさらに良好に密閉で きるようにしてもよい。

【００１９】

【考案の効果】

請求項１と２の浴槽蓋によれば、浴槽の長手方向に折り曲げるので、入浴者の 頭部が浴槽蓋に当たらず、ゆったりと身体を伸ばして入浴できる。特に小型の浴 槽では有効である。 請求項３の浴槽蓋によれば、台座のところに浴槽蓋を支持して折りたためるの で、浴槽蓋を開けた状態では浴槽のどの縁部にも浴槽蓋がのることがない。 請求項４の浴槽蓋によれば、入浴者が入浴しながら浴室用装備品を操作するこ とができる。 請求項５と６の浴槽蓋によれば、入浴者が浴槽の長手方向の一方の方向に向け て入浴してもあるいは長手方向の他方の方向に向けて入浴しても、あるいは浴槽 蓋を閉じたときでも、浴室用装備品を容易に操作できる。このため浴室用装備品 の使い勝手が良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の浴槽蓋の好ましい実施例を備えた浴
槽を示す図。

【図２】この考案の図１の浴槽と浴槽蓋を示し、浴槽蓋
を折りたたんだ状態を示す図

【図３】この考案の浴槽蓋の好ましい他の実施例を備え
た浴槽を示す図

【符号の説明】

１ 浴槽 ４，５，６，７ 縁部 １０ 浴槽蓋 １４ 第１蓋部材 １６ 第２蓋部材 １８ 連結部 ３４ 台座 ４０，４４ 供給管 ５０ リモコン

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折り曲げ可能に形成された浴槽蓋におい
   て、 この浴槽蓋は浴槽の長手方向に沿って折り曲げること
   で、浴槽の開口部を開くことができる構成としたことを
   特徴とする、浴槽蓋。
2. 【請求項２】 端部が固定部に固定されている、請求項
   １に記載の浴槽蓋。
3. 【請求項３】 前記固定部は、浴槽の近傍で浴槽の長手
   方向に沿って設けられた台座である、請求項２に記載の
   浴槽蓋。
4. 【請求項４】 浴室用装備品が設けられている、請求項
   １〜３のいずれか１つに記載の浴槽蓋。
5. 【請求項５】 前記浴室用装備品は長手方向の中間位置
   に配置されている、請求項４に記載の浴槽蓋。
6. 【請求項６】 前記浴室用装備品はリモコンである、請
   求項４または５に記載の浴槽蓋。