JP2529471Y2 - 洗浄装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は洗浄装置に関し、特にうがい、手洗いをより
行い易くした洗浄装置に関するものである。

（従来の技術及び考案が解決しようとする課題） 従来、ビルディング内でうがいをする場合にはトイ
レ、洗面所にいって洗面器で行うが、この洗面器は主と
して手を洗うのを目的として設計されているので、その
位置は通常の大人の腰あたりであり、うがいをしようと
すると大きく腰を曲げなければならず、うがいを行いに
くいという不具合があった。一方、この洗面器の位置を
もっと上方へ位置させればうがいは行い易くなるが、こ
のようにすると手洗いをしにくくなるという不具合があ
る。

（課題を解決するための手段） 上下方向に延出する基部の上端にうがい用のボールを
設け、このうがい用のボールの中に上方もしくは斜上方
に吐水する水栓を設け、この水栓は、うがい用のボール
の開口上面よりも低い位置に設け、このうがい用のボー
ルよりも下方の基部に、手洗い用のボールを設け、この
手洗い用のボールの中に下方もしくは斜下方に吐水する
水栓を設けた。

又、うがい用ボールの両側部に把持部を取付けた。

（作用） 基部の上部にうがい用のボールを設け、この下方に手
洗い用のボールを設けるのでうがい、手洗い、ともに行
い易くなる。うがい用のボールの中に上方もしくは斜上
方に吐水する水栓を設け、この水栓を、うがい用のボー
ルの開口上面よりも低い位置に設けたので、利用時に上
方もしくは斜上方への吐水は、うがい用のボールの側壁
でガードされるから、吐水の床面への飛散を防止するこ
とができる。

又、うがい用ボールの両側部に把持部を取付けたの
で、うがいをするために腰を屈める際、把持部を両手で
把持して身体を保持すれば、腰を屈める無理な姿勢をと
っても、身体を安定させて楽にうがいすることができ
る。

（実施例） 以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づいて説
明する。

第１図は洗面所の斜視図、第２図は洗浄装置の一部破
断側面図を示す。

第１図中、１は壁部で、この壁部１の下部には前方へ
膨出する膨出部２を形成し、壁部１の上部には前方へ突
出する支持壁部３を形成する。

前記壁部１には鏡４…を取付け、この鏡４…の間には
仕切板５…を設ける。

前記膨出部２の前面には洗浄装置７を設置し、この洗
浄装置７は上下方向に延出する筒状の基部８にうがい用
のボール９と、手洗い用のボール10等を組み付けて成
る。

前記うがい用のボール９は第２図に示すように基部８
の上部開口部分に嵌合して固着され、このうがい用のボ
ール９の高さは通常の大人の胸あたりに位置するように
する。このうがい用ボール９は球面の一部を切取ったよ
うな形状を成し、開口部9aは比較的小さく、周囲の壁部
9bが底面9cを囲むようになっており、うがいをする時に
水が使用者の顔にはねかえらないように考慮されてい
る。

うがい用のボール９の中には底面9cから上方へ突出す
る水栓11を設け、基部８内に設けた給水管12にこの水栓
11を連結する。又、うがい用ボール９の底面9cには排水
口9dを形成し、基部８内に設けた排水管13にこの排水口
9dを連結する。更にうがい用ボール９の両側には把持部
9eを取付ける。

前記基部８前面のうがい用ボール９の下方には開口8a
を形成し、この開口8aに手洗い用ボール10を嵌合する。
この手洗い用ボール10の高さは通常の大人の腹あたりの
位置とする。手洗い用ボール10は前記うがい用ボール９
とほぼ同様の形状を成し、底面10aの前部は基部８より
も前方に突出し、受部を構成している。

手洗い用ボール10の中には後面10bから前方へ突出す
る水栓15を設け、この水栓15を連結管16を介して前記給
水管12に連結する。又、手洗い用ボール10の底面10aに
は排水口10cを形成し、この排水口10cを連結管17を介し
て前記排水管13に連結する。

手洗い用ボール10の後面10bにはセンサー18を設け、
手洗い用ボール10内に手を差し入れるとこのセンサー18
が感知して自動的に洗浄水が流出するようにする。又、
図示しないが手洗いボール10内には乾燥用の熱風を送る
吹出し口を設け、洗浄水の流出が止った後、自動的にこ
の乾燥用の熱風を吹出させて手を乾燥できるようにす
る。

前記基部８の下端には前方に突出するフットスイッチ
19を設け、このフットスイッチ19を操作することでうが
い用ボール９の水栓10から水が流出するようにする。

尚、第１図中、20はダストボックスであり、このダス
トボックス20の前面には蓋付きの開口20aを設け、上部
にはペーパータオル21を供給する供給部22を設ける。

以上において本実施例によればうがいをする時には第
３図に示すように少し腰をかがめるだけでうがいを行う
ことができ、しかもこのとき把持部9eを把持できるので
うがいが一層楽になる。

そして手を洗う時には腰のあたりに手洗い用ボール10
があるので手を伸せば容易に手を洗うことができる。

又、本実施例の構造によれば急いでいる時にはうがい
と手洗いを同時に行うことができ、この面においても便
利である。

（考案の効果） 以上述べたように本考案によれば基部の上部にうがい
用のボールを設け、この下方に手洗い用のボールを設け
るのでうがい、手洗い、ともに行い易くなる。うがい用
のボールの中に上方もしくは斜上方に吐水する水栓を設
け、この水栓を、うがい用のボールの開口上面よりも低
い位置に設けたので、利用時に上方もしくは斜上方への
吐水は、うがい用のボールの側壁でガードされるから、
吐水の床面への飛散を防止することができる。

又、うがい用ボールの両側部に把持部を取付けたの
で、うがいをするために腰を屈める際、把持部を両手で
把持して身体を保持すれば、腰を屈める無理な姿勢をと
っても、身体を安定させて楽にうがいすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は洗面所の斜視図、第２図は洗浄装置の一部破段
側面図、第３図は同装置の使用説明図である。 ７……洗浄装置、８……基部、９……うがい用ボール、
10……手洗い用ボール、11,15……水栓。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 稲垣 博之 東京都港区虎ノ門１丁目１番28号 東陶 機器株式会社東京支社内 (56)参考文献 特開 平２−225732（ＪＰ，Ａ) 実開 昭54−89851（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−60659（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭62−6445（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上下方向に延出する基部の上端にうがい用
   のボールを設け、 このうがい用のボールの中に上方もしくは斜上方に吐水
   する水栓を設け、 この水栓は、うがい用のボールの開口上面よりも低い位
   置に設け、 このうがい用のボールよりも下方の基部に、手洗い用の
   ボールを設け、 この手洗い用のボールの中に下方もしくは斜下方に吐水
   する水栓を設けた、 ことを特徴とする洗浄装置。
2. 【請求項２】前記うがい用ボールの両側部に把持部を取
   付けたことを特徴とする請求項１記載の洗浄装置。