JPH06263893A - 金属板ラミネート用ポリエステルフイルム - Google Patents
金属板ラミネート用ポリエステルフイルムInfo
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- JPH06263893A JPH06263893A JP5590793A JP5590793A JPH06263893A JP H06263893 A JPH06263893 A JP H06263893A JP 5590793 A JP5590793 A JP 5590793A JP 5590793 A JP5590793 A JP 5590793A JP H06263893 A JPH06263893 A JP H06263893A
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Abstract
ール成分を0.01〜1重量%含有し、アセトアルデヒ
ド含有量が50ppm以下とした金属板ラミネート用ポ
リエステルフイルム。 【効果】 本発明の金属板ラミネート用ポリエステルフ
ィルムは接着性、成形性、耐衝撃性、味特性に優れてお
り、成形加工によって製造される金属缶に好適に使用す
ることができる。
Description
エステルフイルムに関するものである。更に詳しくは接
着性、成形性、耐衝撃性、味特性に優れ、成形加工によ
って製造される金属缶に好適な金属板ラミネート用ポリ
エステルフイルムに関するものである。
止を目的として、エポキシ系、フェノ−ル系等の各種熱
硬化性樹脂を溶剤に溶解または分散させたものを塗布
し、金属表面を被覆することが広く行われてきた。しか
しながら、このような熱硬化性樹脂の被覆方法は塗料の
乾燥に長時間を要し、生産性が低下したり、多量の有機
溶剤による環境汚染など好ましくない問題がある。
缶の材料である鋼板、アルミニウム板あるいは該金属板
にめっき等各種の表面処理を施した金属板にポリエステ
ルフイルムをラミネ−トしたり、フイルムのラミネ−ト
金属板を絞り成形やしごき成形加工して金属缶を製造す
る場合、ポリエステルフイルムには次のような特性が要
求される。
と。 (2)成形性に優れていること。 (3)金属缶に対する衝撃によって、ポリエステルフイ
ルムが剥離したり、クラック、ピンホールが発生したり
しないこと。 (4)缶の内容物の香り成分がポリエステルフイルムに
吸着したり、ポリエステルフイルムの臭いによって内容
物の風味がそこなわれないこと(以下味特性と記載す
る)。
がなされており、例えば特開昭64−22530号公報
には特定の密度、面配向係数を有するポリエステルフイ
ルム、特開平2−57339号公報には特定の結晶性を
有する共重合ポリエステルフイルム等が開示されてい
る。しかしながら、これらの提案は上述のような多岐に
わたる要求特性を総合的に満足できるものではなく、特
に耐衝撃性、味特性に対しては十分に満足できるレベル
にあるとは言えなかった。
た従来技術の問題点を解消することにあり、接着性、成
形性、耐熱性、耐衝撃性、味特性に優れ、特に耐衝撃
性、味特性に優れ成形加工によって製造される金属缶に
好適な金属板ラミネート用共重合ポリエステルフイルム
を提供することにある。
は、融点が150〜250℃、ジエチレングリコール
成分を0.01〜1重量%含有し、アセトアルデヒド含
有量が50ppm以下であることを特徴とする金属板ラ
ミネート用ポリエステルフイルム、または、融点が1
50〜230℃のポリエステルAと融点が220℃〜2
50℃のポリエステルBとを積層してなる積層ポリエス
テルフィルムであって、ジエチレングリコール成分を
0.01〜1重量%含有し、アセトアルデヒド含有量が
50ppm以下であることを特徴とする金属板ラミネー
ト用ポリエステルフイルムによって達成することができ
る。
ボン酸成分とグリコ−ル成分からなるポリマであり、ジ
カルボン酸成分としては、例えばテレフタル酸、イシフ
タル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボ
ン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハ
ク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマ−酸、マレイン
酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキシン
ジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、p−オキシ安息
香酸等のオキシカルボン酸等を挙げることができる。な
かでもこれらのジカルボン酸成分のうち、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸が耐衝撃
性、味特性の点から好ましい。一方、グリコ−ル成分と
しては例えばエチレングリコ−ル、プロパンジオ−ル、
ブタンジオ−ル、ペンタンジオ−ル、ヘキサンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル等の脂肪族グリコ−ル、シ
クロヘキサンジメタノ−ル等の脂環族グリコール、ビス
フェノールA、ビスフェノールS等の芳香族グリコール
等が挙げられる。中でもこれらのグリコール成分のうち
エチレングリコールが耐衝撃性、味特性の点から好まし
い。なお、これらのジカルボン酸成分、グリコ−ル成分
は2種以上を併用してもよい。
いて、共重合ポリエステルにトリメリット酸、トリメシ
ン酸、トリメチロ−ルプロパン等の多官能化合物を共重
合してもよい。
は、融点として150〜250℃であることが耐熱性、
金属板との十分な接着性の点で必要である。好ましく
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリエチレンイソフタレートおよびそれらの共
重合ポリエステルなどが挙げられが、さらに、これらの
ポリエステルに上記酸成分またはグリコール成分を共重
合する場合、ポリエステルを構成する全酸成分および/
または全グリコ−ル成分に対して1〜40mol%共重
合することが金属板との接着性の点から好ましく、さら
には5〜30mol%、特には8〜20mol%が好ま
しい。共重合量が1mol%未満であると金属板との接
着性に劣り、金属缶の製造工程においてフイルムの結晶
化が促進されるなどして、フイルムが剥離したり、耐衝
撃性に劣る。一方、40mol%を越えると融点が低く
なるために耐衝撃性に劣る。好ましい共重合成分として
は、イソフタル酸、ブタンジオールなどが挙げられる
が、特にイソフタル酸が好ましい。また、本発明のポリ
エステルとしてはブレンドのような不均一なポリマを使
用すると耐衝撃性が低下するために押出機に供給するポ
リエステルは、好ましくは1種類、または80重量%以
上を均一なポリエステルとすることが望ましい。
で、ジエチレングリコール成分を0.01〜1重量%含
有していることが必要であり、好ましくは0.01〜
0.8重量%、さらに好ましくは0.01〜0.6重量
%、特に好ましくは0.01〜0.5重量%である。ジ
エチレングリコール成分を0.01未満とすることは重
合工程が煩雑となり、コストの面で好ましくなく、1重
量%を越すと製缶工程での熱履歴によりポリエステルの
劣化が生じフィルムの耐衝撃性を大きく悪化し好ましく
ない。ジエチレングリコールはポリエステル製造の際に
副生するが、1重量%以下にするには、重合時間を短縮
したり、重合触媒として使用されるアンチモン化合物、
ゲルマニウム化合物などの量を限定する方法、液相重合
と固相重合を組み合わせる方法が挙げられるが方法とし
ては特に限定されない。
テル中のアセトアルデヒドの含有量を50ppm以下と
する必要があり、好ましくは40ppm以下、さらに好
ましくは30ppm以下、特に好ましくは20ppm以
下である。アセトアルデヒドの含有量が50ppmを越
えると味特性に劣る。フィルム中のアセトアルデヒドの
含有量を50pm以下とする方法は特に限定されるもの
ではないが、例えばポリエステルを重縮反応等で製造す
る際の熱分解によって生じるアセトアルデヒドを除去す
るため、ポリエステルを減圧下あるいは不活性ガス雰囲
気下において、ポリエステルの融点以下の温度で熱処理
する方法、好ましくはポリエステルを減圧下あるいは不
活性ガス雰囲気下において150℃以上、融点以下の温
度で固相重合する方法、ベント式押出機を使用して溶融
製膜する方法、ポリエステルを溶融押出する際に押出温
度を融点+40℃以内、好ましくは融点+30℃以内
で、短時間で押出す方法等を挙げることができる。
以上、さらに好ましくは極限粘度[η]が0.75以上
であると、耐衝撃性、味特性をさらに向上させることが
できるので好ましい。
ルマニウム元素を1〜500ppm含有することが好ま
しく、さらに好ましくは5〜300ppm、特に好まし
くは10〜100ppmである。ゲルマニウム元素量が
1ppm未満であると味性向上の効果が十分でなく、ま
た500ppmを越えると、ポリエステルに異物が発生
し耐衝撃性が悪化したり、味特性を悪化してしまう。本
発明のポリエステルは、ポリエステル中にゲルマニウム
元素の前記特定量を含有させることにより味特性を向上
させることができる。ゲルマニウム元素をポリエステル
に含有させる方法を採用することができ特に限定されな
いが、通常ポリエステルの製造が完結する以前の任意の
段階において、重合触媒としてゲルマニウム化合物を添
加することが好ましい。このような方法としては例え
ば、ゲルマニウム化合物の粉体をそのまま添加する方法
や、あるいは特公昭54−22234号公報に記載され
ているように、ポリエステルの出発原料であるグリコ−
ル成分中にゲルマニウム化合物を溶解させて添加する方
法等を挙げることができる。ゲルマニウム化合物として
は、例えば二酸化ゲルマニウム、結晶水含有水酸化ゲル
マニウム、あるいはゲルマニウムテトラメトキシド、ゲ
ルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニウルテトラブト
キシド、ゲルマニウムエチレングリコキシド等のゲルマ
ニウムアルコキシド化合物、ゲルマニウムフェノレ−
ト、ゲルマニウムβ−ナフトレ−ト等のゲルマニウムフ
ェノキシド化合物、リン酸ゲルマニウム、亜リン酸ゲル
マニウム等のリン含有ゲルマニウム化合物、酢酸ゲルマ
ニウム等を挙げることができる。中でも二酸化ゲルマニ
ウムが好ましい。
カルボキシル末端基が45当量/トン以下とすると、フ
ィルムの耐衝撃性、味特性の点で好ましい。特にカルボ
キシル末端基を40当量/トン以下とするとフィルムの
回収性、耐衝撃性の点で好ましい。
からポリエステル中のオリゴマの含有量を0.8重量%
以下とすることが好ましく、さらには0.7重量%以
下、特には0.6重量%以下とすることが好ましい。共
重合ポリエステル中のオリゴマの含有量が0.8重量%
を越えると味特性に劣り好ましくない。ポリエステル中
のオリゴマの含有量を0.8重量%以下とする方法は特
に限定されるものではないが、上述の共重合ポリエステ
ル中のアセトアルデヒド含有量を減少させる方法と同様
の方法等を採用することで達成できる。
の任意の方法を採用することができ、特に限定されるも
のではない。例えばポリエチレンテレフタレ−トにイソ
フタル酸成分を共重合し、ゲルマニウム化合物として二
酸化ゲルマニウムを添加する場合で説明する。テレフタ
ル酸成分、イソフタル酸成分とエチレングリコ−ルをエ
ステル交換またはエステル化反応せしめ、次いで二酸化
ゲルマニウムを添加し、引き続き高温、減圧下で一定の
ジエチレングリコール含有量になるまで重縮合反応せし
め、ゲルマニウム元素含有重合体を得る。次いで得られ
た重合体をその融点以下の温度において減圧下または不
活性ガス雰囲気下で固相重合反応せしめ、アセトアデル
ヒドの含有量を減少させ、所定の極限粘度[η]、カル
ボキシル末端基を得る方法等を挙げることができる。
従来公知の反応触媒、着色防止剤を使用することがで
き、反応触媒としては例えばアルカリ金属化合物、アル
カリ土類金属化合物、亜鉛化合物、鉛化合物、マンガン
化合物、コバルト化合物、アルミニウム化合物、アンチ
モン化合物、チタン化合物等、着色防止剤としては例え
ばリン化合物等挙げることができる。
取扱い性および金属缶の成形加工性をを向上させるため
に、平均粒子径0.01〜8μmの無機粒子および/ま
たは有機粒子が0.001〜10重量%含有されている
ことが好ましく、さらには平均粒子径0.1〜5μmの
無機粒子および/または有機粒子が0.005〜3重量
%含有されていることが好ましい。無機粒子および/ま
たは有機粒子としては、例えば湿式および乾式シリカ、
コロイド状シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、リン
酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、マイカ、カオ
リン、クレ−等の無機粒子およびスチレン、シリコ−
ン、アクリル酸類等を構成成分とする有機粒子等を挙げ
ることができる。なかでも湿式および乾式コロイド状シ
リカ、アルミナ等の無機粒子およびスチレン、シリコー
ン、アクリル酸、メタクリル酸、ポリエステル、ジビニ
ルベンゼン等を構成成分とする有機粒子等を挙げること
ができる。これらの無機粒子および/または有機粒子は
二種以上を併用してもよい。
製造するにあたり、必要により酸化防止剤、可塑剤、帯
電防止剤、耐候剤、末端封鎖剤等の添加剤も適宜使用す
ることができる。特に、酸化防止剤の併用は製缶工程で
の熱履歴によるポリエステルの劣化を防止し好ましい。
ルムは、未延伸のシ−ト状のものでもよいし、一軸また
は二軸に延伸された延伸フイルムであってもよい。
に限定されないが、金属缶の成形加工性、耐衝撃性、味
特性を考慮すると、5〜50μmが好ましく、さらに好
ましくは8〜40μm、特に好ましくは10〜35μm
である。
ムは同一種類あるいは2種以上のポリエステルからなる
積層フイルムであってもよく、特に、融点が150〜2
30℃のポリエステルAと融点が220℃〜250℃の
ポリエステルBを積層し、ポリエステルAを金属板にラ
ミネートする構成の積層フィルムは、接着性、耐衝撃性
を良好にする上で好ましい。いずれにしても、本発明の
金属板ラミネート用ポリエステルフィルムが積層フィル
ムである場合は、150〜250℃の範囲内に後述の方
法で求められる融点ピークを少なくとも一つ以上有する
ことが必要である。また、各層における組成、触媒、ジ
エチレングリコール量、カルボキシル末端基量は異なっ
ていてもよい。フィルムのエッジを回収する場合は、ポ
リエステルA層に回収することが味特性の点で好まし
い。
ルAの厚みとポリエステルBの厚みの比として20:1
〜1:1(A:B)であることが味特性、耐衝撃性の点
で好ましく、特に15:1〜4:1(A:B)であるこ
とが耐衝撃性の点で好ましい。
層フィルム、積層フィルムのいずれをも含む)は、それ
のみで金属板と積層されてももちろん良いが、他の層を
積層した複合フィルムとして積層されても良い。
知の任意の方法を用いて製膜することができる。次に、
本発明のフィルムの製造方法について述べるがこれに限
定されるものではない。
5モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(ゲルマニ
ウム元素量40ppm、[η]=0.85、ジエチレン
グリコール0.92重量%、融点213℃、アセトアル
デヒド量12ppm、カルボキシル末端基21当量/ト
ン)、ポリエステルBとしてイソフタル酸5モル%共重
合ポリエチレンテレフタレート(ゲルマニウム元素量4
2ppm、[η]=0.90、ジエチレングリコール
0.89重量%、融点240℃、アセトアルデヒド量1
0ppm、カルボキシル末端基20当量/トン)を二軸
ベント式の別々の押出機(押出機の温度は融点+25℃
に設定)に供給し溶融し、しかる後にフィードブロック
にて2層に積層して通常の口金から吐出後、冷却ドラム
にて冷却固化してキャストフィルムを得る。かくして得
られた2層積層フィルムを必要に応じて加熱エージング
や表面活性処理をして巻き取る。この加熱処理および表
面活性処理はフィルム中に溶存するガス、例えば、テト
ラヒドロフランなどのガスを飛散させたり内容物の香料
を選択吸着するのを防止するのに有効な工程である。そ
の方法としては、例えば80℃30分処理で揮発成分が
5μg/g以下に、d−リモネンの吸着量が20μg/
gとすることが可能となる。
ルムを同時あるいは逐次に二軸延伸する方法を行っても
よい。また逐次二軸延伸の場合、長手方向あるいは幅方
向の延伸を2回以上おこなうことも可能である。フイル
ムの長手方向及び幅方向の延伸倍率は目的とするフイル
ムの配向度、強度、弾性率等に応じて任意に設定するこ
とができるが、好ましくは2.5〜5.0倍である。長
手方向、幅方向の延伸倍率はどちらを大きくしてもよ
く、同一としてもよい。また、延伸温度はポリエステル
のガラス転移温度以上、結晶化温度以下の範囲であれば
任意の温度とすることができるが、通常は80〜150
℃が好ましい。更に二軸延伸の後にフイルムの熱処理を
行うことができる。この熱処理はオ−ブン中、加熱され
たロ−ル上等、従来公知の任意の方法で行なうことがで
きる。熱処理温度はポリエステルの結晶化温度以上、軟
化点以下の任意の温度とすることができるが、好ましく
は120〜240℃である。また熱処理時間は任意とす
ることができるが、通常1〜60秒間行うのが好まし
い。熱処理はフイルムをその長手方向および/または幅
方向に弛緩させつつおこなってもよい。
成形性の点で鉄やアルミニウムなどを素材とする金属板
が好ましい。さらに、鉄を素材とする金属板の場合、そ
の表面に接着性や耐腐食性を改良する無機酸化物被膜
層、例えばクロム酸処理、リン酸処理、クロム酸/リン
酸処理、電解クロム酸処理、クロメート処理、クロムク
ロメート処理などで代表される化成処理被覆層を設けて
もよい。特に金属クロム換算値でクロムとして6.5〜
150mg/m2 のクロム水和酸化物が好ましく、さら
に、展延性金属メッキ層、例えばニッケル、スズ、亜
鉛、アルミニウム、砲金、真ちゅうなどを設けてもよ
い。スズメッキの場合0.5〜15mg/m2、ニッケ
ルまたはアルミニウムの場合1.8〜20g/m2 のメ
ッキ量を有するものが好ましい。
絞り成形やしごき成形によって製造されるツーピース金
属缶の内面及び外面被覆用に好適に使用することができ
る。また、ツーピース缶の蓋部分、あるいはスリーピー
ス缶の胴、蓋、底の被覆用としても良好な金属接着性、
成形性を有するため好ましく使用することができる。特
に、外面被覆用には着色した本発明フィルムを使用する
ことができる。このため、ポリエステル層に着色剤を配
合することができ、着色剤としては白色系、赤色系など
が好ましく使用され、酸化チタン、亜鉛華、リトホン、
無機または有機顔料などから選ばれた着色剤を5〜50
重量%、好ましくは15〜40重量%添加することが望
ましい。添加量が5重量%未満であると色調、白色性な
どの点で劣り好ましくない。必要に応じて、ピンキング
剤、ブルーイング剤などを併用してもよい。
る。なおポリエステルフイルムの特性は以下の方法によ
り測定、評価した。
−ル成分の含有量 NMR(13C −NMRスペクトル)によって測定した。
の含有量 蛍光X線測定によりポリエステル組成物中のゲルマニウ
ム元素の含有量とピーク強度の検量線から定量した。
℃において測定した。
−キン・エルマ−社製DSC−2型)により、10℃/
minの昇温速度で測定した。
トアルデヒド含有量 ポリエステルフイルムの微粉末を2g採取しイオン交換
水と共に耐圧容器に仕込み、120℃で60分間水抽出
後、高感度ガスクロで定量した。
7/3)に90〜100℃20分の条件で溶解し、アル
カリで電位差滴定を行ない求めた。
含有量 ポリエステルフイルム100mgをオルソクロロフェノ
−ル1m1に溶解し、液体クロマトグラフ(Varia
n社製モデル8500)で環状三量体を測定し、オリゴ
マ量とした。
ムロールの間に、本発明ポリエステルフィルム面とSn
メッキしたブリキ板とわ合わせ、圧力20kg/cmで
加圧接着し、接着後空気中で冷却した。該ラミネート板
の接着力を角度180゜での剥離テストにより求めて、
接着力250g/cm以上のものを合格とした。
金属板とを180〜230℃の温度に加熱・加圧ラミネ
ートし、プレス成形機(センバ鉄工製、VAS−33P
型)で100kg/cm2 の圧力で冷間成形を行い、径
Dが100mm、深さhが130mmの絞り比(h/
D)1.3のカップを得た。このカップ内に1%の食塩
水を入れて、全体を80℃に加熱して24時間放置後、
缶内に発生するサビの状況から成形性を判断した。
い、缶側面および缶底外面からポンチで各5箇所衝撃を
与えて(9)と同様の加熱食塩水に24時間放置後、ポ
ンチで衝撃を与えた部分のサビの発生を観察し、(9)
と同様の評価を行った。
を、香料水溶液(d−リモネン20ppm水溶液)に5
日間浸漬し、ついでフイルムを80℃で30分間窒素気
流中で加熱し追い出される成分を、ガスクロマトグラフ
イ−によりフイルム1gあたりのd−リモネンの吸着量
を定量しフイルムの味特性を評価した。
リモネン20ppm水溶液)を入れ、密封後1ヶ月放置
し、その後開封して官能検査によって、臭気の変化を以
下の基準で評価した。
合ポリエチレンテレフタレート(ゲルマニウム元素量4
0ppm、[η]=0.85、ジエチレングリコール
0.92重量%、融点213℃、アセトアルデヒド量8
ppm、カルボキシル末端基21当量/トン)、ポリエ
ステルBとしてイソフタル酸5モル%共重合ポリエチレ
ンテレフタレート(ゲルマニウム元素量42ppm、平
均粒子径4μmの酸化珪素粒子0.2重量%、[η]=
0.90、ジエチレングリコール0.89重量%、融点
240℃、アセトアルデヒド量6ppm、カルボキシル
末端基20当量/トン)を二軸ベント式の別々の押出機
(押出機の温度は融点+25℃に設定、平均滞留時間約
20分)に供給し溶融し、しかる後にフィードブロック
にて2層(ポリエステルA層/ポリエステルB層=9/
1)に積層して通常の口金から吐出後、冷却ドラムにて
冷却固化して30μmのキャストフィルムを得た。得ら
れたフィルムは、ジエチレングリコール0.91重量
%、アセトアルデヒド12ppm、[η]=0.76、
カルボキシル末端基28当量/トン、オリゴマ0.6重
量%となった。
ムの物性を表1に示す。得られたフィルムのA層を金属
版にラミネートした。表からわかるように、接着性、成
形性、耐衝撃性、味特性ともに良好であった。
部、イソフタル酸ジメチル18重量部(ポリエステルの
全酸成分に対して12mol%)、エチレングリコ−ル
96重量部、酢酸マンガン0.05重量部を精留塔、留
出コンデンサを備えたフラスコに仕込み、撹はんしなが
ら150〜235℃に加熱しメタノ−ルを留出させなが
らエステル交換反応を行った。ほぼ理論量のメタノ−ル
が留出した後、リン酸トリメチル0.03重量部、二酸
化ゲルマニウム0.04重量部を添加し、反応物を留出
コンデンサを備えた反応器に移した。ついで撹はんしな
がら反応器内を徐々に0.5mmHgまだ減圧するとと
もに290℃まで昇温し重縮合反応を行ない、極限粘度
[η]0.61の共重合ポリエステルを得た。次いで該
共重合ポリエステルを常法に従いN2 流通下190℃に
て固相重合反応せしめ、極限粘度[η]0.68、融点
228℃、ジエチレングリコ−ル成分量0.90重量
%、ゲルマニウム元素量51ppm、アセトアルデヒド
含有量3ppm、オリゴマ含有量0.55%の共重合ポ
リエステルを得た。
270℃、滞留時間20分の条件で、押出機を用いてキ
ャステイングドラム上に溶融押出しして未延伸フイルム
を得た。この未延伸フイルムを90℃で長手方向に3.
5倍、次いで105℃で幅方向に3.5倍に延伸した。
更にこの二軸延伸フイルムを定長下190℃で熱処理
し、厚さ25μmのポリエステルフイルムを得た。得ら
れたフィルムは、ジエチレングリコール0.89重量
%、アセトアルデヒド10ppm、[η]=0.65、
カルボキシル末端基41当量/トン、オリゴマ0.72
重量%となった。
示す。表からわかるように、接着性、成形性、耐衝撃
性、味特性ともに良好であった。
ム積層比等を変更し、実施例1と同様の方法でポリエス
テルキャストフイルムを得た。
は優れた接着性、成形性、耐衝撃性、味特性を有してい
た。但し、実施例6は、[η]が低く、未延伸フィルム
であるために耐衝撃性、味特性がやや低下した。
量%、アセトアルデヒドが35ppm、[η]=0.6
8のポリエステルを重合し、押出温度を285℃とした
以外は、実施例2と同様の方法で共重合ポリエステルお
よびフイルムを得た。表4に結果を示す。
ジエチレングリコール、アセトアルデヒドの含有量が多
いためにフイルムの耐衝撃性、味特性に劣っていた。
[η]0.68、融点257℃、ジエチレングリコ−ル
成分量1.2重量%、ゲルマニウム元素量60ppm、
アセトアルデヒド含有量35ppm、オリゴマ含有量
0.65%添加する以外は、実施例1と同様の方法で共
重合ポリエステルおよびフイルムを得た。この共重合ポ
リエステルおよびフイルムの特性評価結果を表4に示
す。この結果、このポリエステルフィルムは融点、DE
G量、アセトアルデヒド量が本発明外であり、接着性、
成形性、耐衝撃性、味特性に劣っていた。
ルフイルムは接着性、成形性、耐衝撃性、味特性に優れ
ており、成形加工によって製造される金属缶に好適に使
用することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 融点が150〜250℃、ジエチレング
リコール成分を0.01〜1重量%含有し、アセトアル
デヒド含有量が50ppm以下であることを特徴とする
金属板ラミネート用ポリエステルフイルム。 - 【請求項2】 融点が150〜230℃のポリエステル
Aと融点が220℃〜250℃のポリエステルBとを積
層してなる積層ポリエステルフィルムであって、ジエチ
レングリコール成分を0.01〜1重量%含有し、アセ
トアルデヒド含有量が50ppm以下であることを特徴
とする金属板ラミネート用ポリエステルフイルム。 - 【請求項3】 極限粘度[η]が0.7以上であること
を特徴とする請求項1または2に記載の金属板ラミネー
ト用ポリエステルフイルム。 - 【請求項4】 ゲルマニウム元素を1〜500ppm含
有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
の金属板ラミネート用ポリエステルフイルム。 - 【請求項5】 カルボキシル末端基が45当量/トン以
下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
載の金属板ラミネート用ポリエステルフイルム。
Priority Applications (7)
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JP5590793A JPH0784533B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 金属板ラミネート用ポリエステルフイルム |
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KR1019940702738A KR100312002B1 (ko) | 1992-12-04 | 1993-12-03 | 열라미네이트용폴리에스테르필름 |
EP19940901036 EP0625539B1 (en) | 1992-12-04 | 1993-12-03 | Polyester film for thermal lamination |
DE69331734T DE69331734T2 (de) | 1992-12-04 | 1993-12-03 | Polyesterfilm für thermische laminierung |
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US08/920,134 US5922164A (en) | 1992-04-12 | 1997-08-27 | Polyester film for thermal lamination |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=13012190
Family Applications (1)
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US6086978A (en) * | 1996-10-30 | 2000-07-11 | Teijin Limited | Polyester film for metal sheet laminating |
JP2002187963A (ja) * | 2000-12-21 | 2002-07-05 | Toray Ind Inc | 二軸延伸ポリエステルフィルム |
KR100389295B1 (ko) * | 1998-09-28 | 2003-12-18 | 에스케이씨 주식회사 | 폴리에스테르필름및그제조방법 |
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-
1993
- 1993-03-16 JP JP5590793A patent/JPH0784533B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0784533B2 (ja) | 1995-09-13 |
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