JPH06263759A - 抗腫瘍組成物および治療方法 - Google Patents

抗腫瘍組成物および治療方法

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JPH06263759A
JPH06263759A JP5322010A JP32201093A JPH06263759A JP H06263759 A JPH06263759 A JP H06263759A JP 5322010 A JP5322010 A JP 5322010A JP 32201093 A JP32201093 A JP 32201093A JP H06263759 A JPH06263759 A JP H06263759A
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benz
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nitro
amino
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JP5322010A
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Jack Beuford Campbell
ジャック・ビューフォード・キャンベル
Gerald B Grindey
ジェラルド・バール・グリンディ
Edward Ralph Lavagnino
エドワード・ラルフ・ラバニノ
Ronald Lynn Merriman
ロナルド・リン・メリマン
Gerald Auston Poore
ジェラルド・オーストン・プーア
Chuan Shih
チュアン・シー
Robert Alan Swift
ロバート・アラン・スウィフト
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Eli Lilly and Co
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/06Peri-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 一連の新規な置換7H−ベンズイミダゾ
[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン
およびその医薬的に許容し得る塩または溶媒和物、およ
び哺乳類の感受性新生物をこれらの化合物を用いて処置
する方法を提供する。 【構成】 下記式 〔式中、RおよびRは水素、カルボキシ、アミド、
置換アミドなど、RおよびRは水素、ハロ、アミ
ノ、ニトロなどを示す〕で示される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】近年新生物病と闘うための化学物
質と治療の領域におけいて基礎的な発達が見られた。こ
れらの継続しつつある進歩にも関わらず、癌はヒトの苦
痛と苦悩の正に耐え難い水準を続けている。新らしくて
よりよい新生物と白血病を処置する方法の必要性は各種
の肺癌のような特に手術不能および転移性固形癌の領域
での新規な一群の抗腫瘍化合物を発見する努力に拍車を
掛け続けている。毎年米国で診断される癌の新症例百万
件のうち、90%以上が非造血性腫瘍であって、5年生
存率の改善は良くても僅かなものである。B.E.He
ndersonなど、Science、254、113
1〜1137(1991)。
【0002】新生物に含まれる基礎的な生物学的過程に
関する最近の情報殺到は腫瘍の異質性に関する理解を深
めた。進行中の研究は各腫瘍が核型、形態学、免疫源
性、増殖速度、転移能および抗新生物剤に対する反応な
ど決定的な性質において異なる新生物細胞の副集団多数
を含むことを示した。
【0003】新規化学療法剤が活性の広いスペクトルと
大きな化学療法係数を持たねばならないのはこの新生物
細胞集団間のこの極端な異質性によるものである。加え
るに、この薬が化学的に安定で他の薬と配合できなけれ
ばならない。また、どの化学療法領域でも患者にとって
できるだけ便利で苦痛のないものであることは重要であ
る。
【0004】
【従来の技術】1949年以来癌治療のために約50種
の薬が米国に導入されてきた。これらの薬はある種の癌
患者、特に白血病または睾丸癌腫患者の生存率を増加し
た。しかし、これらの薬は普通に起きる癌腫、特に肺、
結直腸および乳腺の癌に対しては普遍的な効果はない。
また、入手できる癌の薬はそれらに癌細胞選択性がない
ために毒性が高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現存抗癌剤の欠点を克
服するために数種の薬品発見方策が提案されている。一
つの方策は普通に起きる癌腫に対してより有効な薬を選
択ぶことである。他の方策は腫瘍細胞を制御しまたは殺
すが、正常細胞はしないものを選択することである。こ
の医薬開発方策が作動するためには薬理学的目標がいく
つかの特性を持たなければならない。第一に、目標が新
生物細胞内では正常細胞内とは定性的に相違していなけ
ればならない。第二に、目標は癌表現型の維持に必須で
なければならない。癌の分子生物学における最近の進歩
でこれらの特性を持つ薬理学的目標の確認が可能になっ
た。
【0006】過去10年間に分子生物学で用いる酵素的
および化学的技術に著しい進歩があった。これらの技術
で研究者は現在ではヒト細胞のゲノムを見て正常および
トランスフォームされた細胞の間に特有の分子的相違を
見いだすことができる。
【0007】プロト癌遺伝子は正常およびトランスフォ
ームされた細胞内で異なることが発見された遺伝子であ
る。これらは正常遺伝子の孤立したセットで、活性化さ
れてトランスフォームした癌遺伝子になり、そして広範
な種類のヒト癌を起こすと思われている。種々の癌遺伝
子生産物が確認されている。これらの遺伝子生産物は成
長因子、成長因子受容体、蛋白キナーゼおよびグアノシ
ン三燐酸結合蛋白を含む。これらの遺伝子生産物すべて
は新抗癌剤のための潜在的な目標である。
【0008】プロト癌遺伝子は機能およびコードする蛋
白の細胞内部位によって、またはそれらの癌遺伝子へト
ランスフォームするために活性化を起こす機構によって
分類できる。正常細胞とは定性的に異なる生化学的目標
をより容易に確認できるので腫瘍選択性の高い抗癌薬発
見のためには、後者の分類方式がより適当である。
【0009】ある種のプロト癌遺伝子は正常遺伝子の増
加したまたは脱制御された発現によって活性化されて癌
遺伝子表現型になる。これらの癌遺伝子がコードする蛋
白は正常蛋白とは定性的ではなく定量的に相違する。こ
の癌遺伝子生産物は一般に腫瘍選択性のための根拠が少
ないため、新規抗新生物薬のためには適当な目標ではな
い。
【0010】他のプロト癌遺伝子は特定の体性変異を起
こす定性的機構によって細胞癌遺伝子に活性化される。
これら癌遺伝子によってコードされている蛋白は正常遺
伝子によってコードされている蛋白とは異なる様々な構
造と生化学的性質を持つ。これらの蛋白は正常細胞内の
蛋白とは定性的に異なり、それ故に、腫瘍細胞に選択的
に毒性のある抗癌剤のための明確な目標であるところの
生化学的目標を代表する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は式II:
【化3】 [式中、
【0012】R5およびR6は水素、カルボキシ、アミ
ド、置換アミド、ヘテロ環アミン、ニトロ、ハロ、ヒド
ロキシ、ヒドロキシ(C1〜C3アルキル)、C1〜C3
ルコキシ、−O−CO−Rf、−CO−NRghおよび
−NRij[式中、Rf、Rg、Rh、RiとRjは水素お
よび分枝状または直線状であるC1〜C6アルキルからな
る群から独立に選択される]からなる群から独立に選択
されるか;または一緒にアルキルイミダゾールまたはベ
ンジル基を形成し;
【0013】R7およびR8は水素、ハロ、アミノ、ニト
ロ、ジメチルアミノ、メチルアミノ、トリフルオロメチ
ルおよびC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択さ
れるか;または一緒にC4〜C7アリールを形成するが、
【0014】但し、R5およびR6のうち少なくとも一つ
は水素ではなく、R7およびR8のうち少なくとも一つは
水素でなないものとする]で示される新規化合物または
その医薬的に許容し得る塩または溶媒和物に関する。こ
の化合物は特に哺乳類の感受性新生物の処置において好
適である。
【0015】ここに報告する一連の7H−ベンズイミダ
ゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン化合物は
種々の癌、特に癌遺伝子の活性化から生じた癌の処置に
有用である。当分野では多数のイソキノリンが公知であ
る。これらの化合物のあるものは染料または色素として
の使用に適当な性質を持つことが知られ、用いられてき
た。より最近、誘導体数種がエポキシ硬化剤およびグリ
ースの粘化剤として記載された。加えるに、本発明の化
合物のような一般的な構造型を持つ化合物は免疫制御剤
として有用であることが示された。J.Campbel
lなど、米国特許第4670442号、1987年6月
2日発行。
【0016】本明細書で用いるときに用語「ハロ」はフ
ルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを示す。ここで使
用する「C1〜C6アルキル」は炭素原子1個から6個の
分枝状または直線状の鎖または炭素原子1個から6個の
環を示す。ここで使用する用語「アリール」はフェニル
のような炭素環基を示す。
【0017】置換7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]
ベンズ[de]イソキノリン−7−オンはリング・イン
デックス、米国化学会、5818番に従って下記:
【化4】 のように命名し、番号付けをする。その製造法は文献に
教示されている。
【0018】Okazakiと協力者は式IIで示さ
れ、R1とR2が水素で、R3またはR4の一つがメチル、
メトキシまたはクロロである10−および11−置換化
合物の製法を記載する。Okazakiなど、Jour
nal・of・the・Society・of・Org
anic・and・Synthetic・Chemis
try、Japan、13:80、175、228およ
び413(1955)。同様にしてR3またはR4の一つ
がクロロ、メチル、アミノまたはニトロである類似化合
物の合成も記載された。ArientとMarhan、
Collection・of・Czechoslova
kian・Chemistry・Communicat
ions、28:1292(1963)。
【0019】上記二文献は同じ二つの一般的製法を用い
ている。第一の製法は式IVで示される置換1,8−ナ
フタリン酸無水物と式Vで示される適当に置換したo−
フェニレンジアミンとの間の反応を採用する。
【化5】 [式中、R1a、R2a、R3aおよびR4aは各々R1、R2
3およびR4と均等であるかまたは標準的技術を用いて
これらの基に変換できる]
【0020】置換フェニレンジアミンは適当なo−ニト
ロアニリン前駆体から製造して単離するか、反応液内に
形成する。反応液内製造は無水物導入前または無水物存
在下に行いうる。
【0021】一般にナフタリン酸無水物少過剰モル量
を、要すれば酸結合剤の存在下に、置換o−フェニレン
ジアミンと反応させる。反応は普通は、要すれば酸触媒
量で酸性化した水中、または酢酸、エタノール、N,N
−ジメチルホルムアミドまたはN−メチルピロリドンの
ような溶媒中で行う。
【0022】反応は昇温、好ましくは約80℃から約1
50℃で数時間後には完了する。
【0023】第二の製法では式IVで示される置換ナフ
タリン酸無水物と式VIIで示される適当に置換したo
−ニトロアニリンとの反応から式VIIIで示される中
間体N−置換ナフタリミドを製造する。
【化6】 [式中、R1a、R2a、R3aおよびR4aは各々R1、R2
3およびR4と均等であるかまたは標準的な技術を用い
てこれらの基に変換できる。
【0024】得られる式VIIIで示される化合物は化
学的還元および縮合によって式Iで示される化合物に変
換できる。イミダゾール閉環をするための数時間の加熱
は一般に反応機構的には部分的に不利な条件である場合
にのみ必要である。第二の製法が採用する反応条件は第
一の製法のものとよく類似している。
【0025】両製法はo−フェニレンジアミンとo−ニ
トロアニリンと3,6−ジヒドロキシナフタリン酸無水
物との反応で式IIIで示される化合物の2,5−ジヒ
ドロキシ対応異性体の製造を記載したPapenfuh
sと協力者によって採用された。T.Papenfuh
sなど、米国特許第4097450号、1978年6月
27日発行。
【0026】o−ニトロアニリンを用いる第二の製法は
対応するo−フェニレンジアミン反応が異性体2種が生
成し得、また現実に生成する時には第一の製法より優っ
ていることが認識されている。例えば、Okazaki
などは3,4−ジアミノクロロベンゼンをナフタリン酸
無水物と反応させた時に10−:11−クロロ異性体の
比率42:58を示した。逆に、適当に置換したo−ニ
トロアニリンをまず無水物と反応させ、続く化学的還元
と縮合で純粋な異性体を得ることができる。Okaza
kiなど、前掲、413。
【0027】CampbellとLavagninoは
10−または11−トリフルオロメチル置換−7H−ベ
ンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ
ン−7−オンの製法を記載し、第一にナルフタリミドと
4−または5−トリフルオロメチル−置換−o−ニトロ
ハロベンゼンとを不活性溶媒中でアルカリ金属炭酸塩ま
たは水酸化物の存在下に反応して中間体N−置換ナフタ
リミドを製造した。CampbellとLavagni
no、米国特許第4413126号、1983年11月
1日発行。この中間体を次に接触還元のような方法また
は酸の存在下に亜鉛または鉄末のような化学的還元剤を
用いて還元して問題の化合物Idを製造した。
【0028】一般に、ナフタリミドを1.0〜1.5モ
ル当量の塩基および1〜2モル当量のo−ニトロハロベ
ンゼンの存在下に反応させるが、他の比率も用いうる。
ナフタリミドとトリフルオロメチル−置換o−ニトロハ
ロベンゼンの間の反応は、一般に約50℃から約200
℃の温度で行うが、約140℃から約160℃の範囲が
最も好適である。
【0029】適当な溶媒はジグリム、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ジオキサンなどのような反応経路に不活
性であって所期の温度に適当なものである。o−ニトロ
ハロベンゼン試薬との望ましくない相互作用を減少する
ために溶媒は本質的に無水であるべきである。
【0030】ナフタリミド塩を作ることのできる塩基を
用いる;炭酸カリウムおよび水酸化ナトリウムのような
アルカリ金属炭酸塩および水酸化物が好適である。フッ
化カリウムまたは沃化カリウムのようなアルカリ金属ハ
ロゲン化物少量は反応を触媒するので、そのような化合
物を反応過程を促進するために反応混合物に存在させる
のは望ましい。
【0031】前記米国特許第4413126号に記載さ
れた生成物の製造のために特に好適な製造方法は第一に
置換ナフタリミドと水酸化カリウムとをエタノール中で
窒素下に反応させて式IXで示されるナフタリミドカリ
ウムを製造する。
【化7】 反応物は通常置換ナフタリミド1モルに対して水酸化カ
リウム1.5〜2.5モルの比率で混合する。ナフタリ
ミドカリウムを次に置換o−ニトロフルオロベンゼンと
反応させて中間体N−置換ナフタリミドを製造し、これ
を次に前記のように還元する。米国特許第441312
6号に記載の製法とは異なり、ナフタリミドとo−ニト
ロフルオロベンゼンとの反応は非常に穏やかな加熱を用
いるか、室温で行う。
【0032】ナフタリン酸無水物とナフタリミドは商業
的に入手できる。反応剤として必要なo−ニトロハロベ
ンゼン、o−ニトロアニリンおよびo−フェニレンジア
ミン化合物は商業的に入手可能であるかまたは適当な芳
香族前駆体のアミノ化、ハロゲン化、ニトロ化または還
元の既知方法によって製造できる。必要なベンゾトリフ
ルオライド反応剤は対応する安息香酸の四フッ化硫黄に
よるフッ素化によって製造できる。
【0033】本発明の化合物は通常位置異性体の混合物
として製造されるが、望むなら、これを通常の技術を用
いて分離することができる。
【0034】本発明は式Iで示される医薬的に許容しう
る塩ならびに式IIで示される化合物の医薬的に許容し
うる塩を用いる方法を含む。本発明の医薬的に許容しう
る酸付加塩は塩酸、硝酸、燐酸、硫酸、臭化水素酸、沃
化水素酸などのような無機酸ならびに脂肪族および芳香
族スルホン酸のような強有機酸から誘導される塩を含
む。それで、医薬的に許容し得る塩は硫酸塩、硝酸塩、
塩化物、臭化物、ヨウ化物、ベンゼンスルホン酸塩、ト
ルエンスルホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸塩、キ
シレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンス
ルホン酸塩、ナフタリン−1−スルホン酸塩、ナフタリ
ン−2−スルホン酸塩、メチル−p−トルエンスルホン
酸塩などの塩を含む。
【0035】式IまたはIIで示される化合物のあるも
のは水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化リチウムなどをを限定な
しに含むアルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化
物、炭酸塩および重炭酸塩のような塩基性物質と反応し
て対応するナトリウム、カリウム、リチウムまたはカル
シウム塩のような医薬的に許容し得る塩を形成すること
ができる。メチルアミン、トリエチルアミンなどのよう
な一級、二級および三級アルキルアミンを含む有機塩基
も用いることができる。
【0036】
【実施例】本実施例で用いる用語と略号は特段の記載が
ない限りその正常な意味を持つ。例えば「℃」は摂氏の
度を示し;「N」はノルマルまたは規定度を示し、「ミ
リモル」はミリモルを示し、「g」はグラムを示し、
「mL」はミリリットルを意味し;「μL」はマイクロ
リットルを示し;「M」はモルまたはモル濃度を示し;
「m.s.」は質量スペクトルを示す。
【0037】以下の実施例で本発明化合物の製造をさら
に説明する。
【0038】実施例1 5−(ジメチルアミノ)−1
H,3H−ナフト[1,8−cd]ピラン−1,3−ジ
オンの製造 3−ニトロ−1,8−ナフタリンジカルボン酸無水物
(0.1モル、24.3g)とホルムアルデヒド25g
(0.246モル)とをテトラヒドロフラン100mL
とエチルアルコール300mLとの混合物に溶かした。
この混合物に5%パラジウム活性炭5gを加え、混合物
をパール水素化装置内で水素60p.s.i.に加圧し
た。反応混合物を次に60度で2時間ふりまぜた時、理
論量の水素が吸収された。室温まで冷却後、混合物から
分離した固体を混合物とともにN,N−ジメチルホルム
アミド中で物質が溶解するまで還流した。触媒を濾去し
た。標記生成物が冷却した濾液から収率55%で分離し
た。MP228〜229℃、m.s.241(M+)。 分析:C1411NO3として計算値:C,69.70;
H,4.60;N,5.81。実験値:C,69.6
8;H,4.73;N,5.59。
【0039】実施例2 位置異性体の製造:2−(ジメ
チルアミノ)−10−ニトロ−7H−ベンズイミダゾ
[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オ
ン;2−(ジメチルアミノ)−11−ニトロ−7H−ベ
ンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ
ン−7−オン;5−(ジメチルアミノ)−10−ニトロ
−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]
イソキノリン−7−オン;および5−(ジメチルアミ
ノ)−11−ニトロ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−
a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン 5−(ジメチルアミノ)−1H,3H−ナフト[1,8
−cd]ピラン−1,3−ジオン(2.41g、10.
0ミリモル)および4−ニトロ−1,2−フェニレンジ
アミン15.3g(0.1モル)との混合物をN,N−
ジメチルホルムアミド250mL中で24時間還流し
た。処方混合物を冷却し、分離した固体を集め、メタノ
ールで洗って標記位置異性体4種を収率65%で得た。
m.s.358(M+)。 分析:C201443として計算値:C,67.03;
H,3.94;N,15.63。実験値:C,66.8
3;H,4.04;N,15.43。
【0040】実施例3 位置異性体の製造:10−アミ
ノ−2−(ジメチルアミノ)−7H−ベンズイミダゾ
[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オ
ン;11−アミノ−2−(ジメチルアミノ)−7H−ベ
ンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ
ン−7−オン;10−アミノ−5−(ジメチルアミノ)
−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]
イソキノリン−7−オン;および11−アミノ−5−
(ジメチルアミノ)−7H−ベンズイミダゾ[2,1−
a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン テトラヒドロフラン140mL中に実施例2の生成物化
合物の混合物9g(25.1ミリモル)と共に5%パラ
ジウム活性炭を含むパール水素化フラスコを室温で初期
水素圧60p.s.i.で一夜ふりまぜた。次に40℃
で1時間加熱した。室温に冷却後、分離した固体と触媒
を集め、N,N−ジメチルホルムアミド中で固体が溶解
するまで還流し、触媒は濾去できた。濾液を次に冷却し
た。冷却した濾液から析出した赤色固体を集め、N,N
−ジメチルホルムアミドから再結晶して位置異性体4種
の混合物を収率33%で得た。m.s.328
(M+)。 分析:C20164Oとして計算値:C,73.15;
H,4.91;N,17.06。実験値:C,72.8
0;H,5.06;N,16.70。
【0041】実施例4 位置異性体の製造:2−ニトロ
−10−(トリフルオロメチル)−7H−ベンズイミダ
ゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オ
ン;2−ニトロ−11−(トリフルオロメチル)−7H
−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキ
ノリン−7−オン;5−ニトロ−10−(トリフルオロ
メチル)−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ
[de]イソキノリン−7−オン;および5−ニトロ−
11−(トリフルオロメチル)−7H−ベンズイミダゾ
[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン パール水素化装置内で4−アミノ−3−ニトロベンゾト
リフルオライド(0.15モル、30.9g)をメタノ
ール中で60p.s.i.でラネイニッケル触媒を用い
てジアミンまで水素化した。触媒を濾去した。濾液と3
−ニトロ−1,8−ナフタリンジカルボン酸無水物0.
15モル(36.5g)を48時間180℃で加熱し
た。析出した固体をテトラヒドロフランから再結晶して
標記位置異性体4種の混合物を得た。収率41%。m.
s.383(M+)。 分析:C198333として計算値:C,59.5
4;H,2.10;N,10.96;F,14.87。
実験値:C,59.79;H,2.02;N,11.0
0;F,15.00。
【0042】実施例5 位置異性体の製造:5−アミノ
−10−トリフルオロメチル−7H−ベンズイミダゾ
[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オ
ン;5−アミノ−11−トリフルオロメチル−7H−ベ
ンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ
ン−7−オン;2−アミノ−10−トリフルオロメチル
−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]
イソキノリン−7−オン;および2−アミノ−11−ト
リフルオロメチル−7H−ベンズイミダゾ[2,1−
a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン 実施例4の位置異性体4種(42.1g、0.11モ
ル)をテトラヒドロフラン950mL中、常温で4時間
60p.s.i.で触媒として5%パラジウム活性炭8
gを用いて水素化した。触媒と溶媒の除去後、標記生成
物はテトラヒドロフラン:メタノール3:1溶液から再
結晶した。収率は76%であった。m.s.353(M
+)。 分析:C191033Oとして計算値:C,64.5
9;H,2.85;N,11.89;F,16.13。
実験値:C,64.77;H,2.61;N,11.6
8;F,15.89。
【0043】実施例6 実施例4の化合物の分離 実施例4の位置異性体生成物の混合物を勾配を用いる注
意深い分取HPLCクロマトグラフィーによって各化合
物に分離した。使用した装置はWaters・Asso
ciatesのPrep・LC・System・500
であった。分離した異性体は高精度NMR技術で確認し
た。
【0044】実施例7 5−アミノ−10−(トリフル
オロメチル)−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベ
ンズ[de]イソキノリン−7−オンの製造 5−ニトロ−10−(トリフルオロメチル)−7H−ベ
ンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ
ン−7−オン(4.15g、0.0108モル)をテト
ラヒドロフラン95mLに溶かした。5%パラジウム活
性炭1gを加えて混合物を60p.s.i.、常温で2
時間水素化した。固体生成物が反応中に分離したのでテ
トラヒドロフランを追加した。混合物を煮沸して熱時濾
過して触媒を除いた。冷後収率53%の標記化合物を集
めた。m.s.353(M+)。融点282〜283
℃。 分析:C191033Oとして計算値:C,64.5
9;H,2.85;N,11.89。実験値:C,6
4.54;H,2.72;N,11.87。
【0045】実施例8 5−アミノ−11−(トリフル
オロメチル)−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベ
ンズ[de]イソキノリン−7−オンの製造 5−ニトロ−11−(トリフルオロメチル)−7H−ベ
ンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ
ン−7−オン(7.66g、0.02モル)をテトラヒ
ドロフラン90に溶かした。5%パラジウム活性炭1g
を加えて混合物を60p.s.i.、常温で1.5時間
水素化した。この還元の間に発熱で温度が45℃になっ
た。混合物を濾過し、生成物と触媒を集め、N,N−ジ
メチルホルムアミド中で加熱した。反応混合物を熱時濾
過して触媒を除いた。N,N−ジメチルホルムアミド濾
液を一夜冷却して標記化合物を収率52%で集めた。融
点279〜280℃。m.s.353(M+)。 分析:C191033Oとして計算値:C,64.5
9;H,2.85;N,11.89。実験値:C,6
4.68;H,3.08;N,11.87。
【0046】実施例9 2−アミノ−10−(トリフル
オロメチル)−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベ
ンズ[de]イソキノリン−7−オンの製造 2−ニトロ−10−(トリフルオロメチル)−7H−ベ
ンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ
ン−7−オン(3.5g、9.1ミリモル)をテトラヒ
ドロフラン95mLに溶かした。5%パラジウム活性炭
1gを加えて混合物を60p.s.i.、常温で1時間
水素化した。この還元の間に発熱で温度が35℃になっ
た。触媒を濾去し、濾液を放置して結晶を析出させた。
結晶を集めて標記化合物を収率88%で得た。融点27
9〜281℃。m.s.353(M+)。 分析:C191033Oとして計算値:C,64.5
9;H,2.85;N,11.89。実験値:C,6
4.49;H,3.16;N,11.63。
【0047】実施例10 2−アミノ−11−(トリフ
ルオロメチル)−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]
ベンズ[de]イソキノリン−7−オンの製造 2−ニトロ−11−(トリフルオロメチル)−7H−ベ
ンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ
ン−7−オン(4g、10.4ミリモル)をテトラヒド
ロフラン95mLに溶かした。5%パラジウム活性炭1
gを加えて混合物を60p.s.i.、常温で1時間水
素化した。触媒を濾去し、濾液を一夜放置した。翌日、
収率65%の標記化合物を固体として集めた。融点26
4〜265℃。 分析:C191033Oとして計算値:C,64.5
9;H,2.85;N,11.89。実験値:C,6
4.37;H,3.03;N,11.76。
【0048】実施例11 位置異性体の製造:3−ニト
ロ−10−クロロ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−
a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン;3−ニト
ロ−11−クロロ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−
a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン;4−ニト
ロ−10−クロロ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−
a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン;および4
−ニトロ−11−クロロ−7H−ベンズイミダゾ[2,
1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン 4−ニトロナフタリン酸無水物(24.3g、0.1モ
ル)を酢酸600mL中にスラリー化した。4−ニトロ
ナフタリン酸無水物は既知の操作に実質的に従って製造
した。たとえば、L.Jonesなど、Canadia
n・Journal・of・Chemistry、4
8:3132(1970)参照。スラリーを加熱還流
し、4−クロロ−o−フェニレンジアミン14.3g
(0.1モル)を熱酢酸200mLに溶かして加えた。
5分後、溶液が黒くなり、沈殿が析出し始めた。溶液を
6時間還流し、次に一夜冷却した。褐色の沈殿(29.
8g)を集めて乾燥した。m.s.349(M+)。 分析:C188ClN33として計算値:C,61.8
2;H,2.31;N,12.02。実験値:C,6
2.04;H,2.56;N,12.08。
【0049】実施例12 位置異性体の製造:2−
[(2−メチルプロピル)アミノ]−10−クロロ−7
H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソ
キノリン−7−オン;2−[(2−メチルプロピル)ア
ミノ]−11−クロロ−7H−ベンズイミダゾ[2,1
−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン;5−
[(2−メチルプロピル)アミノ]−10−クロロ−7
H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソ
キノリン−7−オン;および5−[(2−メチルプロピ
ル)アミノ]−11−クロロ−7H−ベンズイミダゾ
[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン 3−ニトロ−1,8−ナフタリン酸無水物(24.3
g、0.1モル)をテトラヒドロフラン500mL中に
スラリー化した。3−ニトロナフタリン酸無水物は既知
の操作に実質的に従って製造した。たとえば、L.Jo
nesなど、Canadian・Journal・of
・Chemistry、48:3132(1970)参
照。このスラリーにt−ブチルアルデヒド7.2g
(0.1モル)を加えた。5%パラジウム活性炭5gを
加えて混合物を60p.s.i.で一夜常温で水素化し
た。触媒と溶媒を除いた。3−(2−メチルプロピル)
アミノナフタリン酸無水物を回収し、アセトンで洗っ
た。
【0050】3−(2−メチルプロピル)アミノナフタ
リン酸無水物(13.5g、50ミリモル)のテトラヒ
ドロフラン100mL中のスラリーを加熱還流し、4−
クロロ−o−フェニレンジアミン7.1g(0.05モ
ル)を加えた。5分後、溶液が黒くなり、沈殿が析出し
始めた。溶液を21時間還流し、次に放冷した。反応混
合物を次に冷水に注いだ。標記化合物の混合物を次にア
セトンから再結晶した。混合物を集めて乾燥した。m.
s.375(M+)。 分析:C2218ClN3Oとして計算値:C,70.3
0;H,4.83;N,11.18。実験値:C,7
0.02;H,4.76;N,10.95。
【0051】実施例13 位置異性体の製造:3−(ペ
ンチルアミノ)−9−ニトロ−7H−ベンズイミダゾ
[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オ
ン;3−(ペンチルアミノ)−12−ニトロ−7H−ベ
ンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ
ン−7−オン;4−(ペンチルアミノ)−12−ニトロ
−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]
イソキノリン−7−オン;および4−(ペンチルアミ
ノ)−9−ニトロ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−
a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オン 無水エタノール300mLに3−ニトロ−1,2−フェ
ニレンジアミン25g(0.16モル)と4−クロロ−
1,8−ナフタリン酸無水物38g(0.16モル)を
加えた。この混合物を180℃に加熱し、この温度に約
16時間維持した。3−(クロロ)−9−ニトロ−7H
−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキ
ノリン−7−オン;3−(クロロ)−12−ニトロ−7
H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソ
キノリン−7−オン;4−(クロロ)−12−ニトロ−
7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イ
ソキノリン−7−オン;と4−(クロロ)−9−ニトロ
−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]
イソキノリン−7−オンの混合物である固体の沈殿を集
め、N,N−ジメチルホルムアミドから再結晶した。
N,N−ジメチルホルムアミド150mLとトリエチル
アミン25mLの溶液に前記で製造した異性体混合物1
8.1g(0.05モル)および1−アミノペンタン
8.7g(0.1モル)を加えた。このスラリーを18
0℃に加熱し、この温度に約12時間維持した後、反応
混合物を冷水浴に注いだ。固体を集め、アセトンから再
結晶して標記化合物の混合物を収率47%で得た。m.
s.400(M+)。 分析:C232043として計算値:C,68.99;
H,5.03;N,13.99。実験値:C,68.7
6;H,5.14;N,14.29。
【0052】実施例14 位置異性体の製造:2,12
−ジアミノ−10−クロロ−7H−ベンズイミダゾ
[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オ
ン;2,9−ジアミノ−11−クロロ−7H−ベンズイ
ミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7
−オン;5,9−ジアミノ−11−クロロ−7H−ベン
ズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン
−7−オン;および2,12−ジアミノ−10−クロロ
−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]
イソキノリン−7−オン 無水エタノール400mLの溶液に3−ニトロ−1,8
−ナフタリン酸無水物(24.3g、0.1モル)と3
−ニトロ−5−クロロ−1,2−フェニレンジアミン
(18.8g、0.1モル)とを加えた。この溶液を1
80℃に加熱し、この温度に約16時間維持した。位置
異性体2,12−ジニトロ−10−クロロ−7H−ベン
ズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン
−7−オン;2,9−ジニトロ−11−クロロ−7H−
ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノ
リン−7−オン;5,9−ジニトロ−11−クロロ−7
H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソ
キノリン−7−オン;および2,12−ジニトロ−10
−クロロ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ
[de]イソキノリン−7−オンの混合物を含む固体の
沈殿を集めた。次に前記で集めた粗製の混合物をテトラ
ヒドロフラン500mLに懸濁した。このスラリーにパ
ラジウム活性炭10gを加えた。この反応混合物を水素
導通下(60p.s.i.)に室温に約2時間保った。
スラリーを次に60℃に加熱し、この温度に約2時間保
った。次に触媒を除き、標記化合物の混合物を含む固体
の沈殿をアセトンから再結晶した。m.s.334(M
+)。 分析:C1811ClN4Oとして計算値:C,64.5
8;H,3.31;N,16.74。実験値:C,6
4.37;H,3.55;N,14.95。
【0053】表1〜10は製造し、後記検定に用いた式
Iで示される化合物多数の置換パターンを示す。第1列
は化合物が後続する表の中で参照される時の数を与え
る。第2〜5列は多環構造上の位置2、5、10および
11の置換基を記載する。第6列は多環構造上の他の置
換を描く。置換基不在の記載はその位置に水素が結合し
ていることを示す。環上の位置は以下に示すように番号
付ける。
【化8】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【0054】本発明はまた式I:
【化9】 [式中、R1およびR2は水素、カルボキシ、アミド、置
換アミド、ヘテロ環アミン、ニトロ、ハロ、ヒドロキ
シ、C1〜C3アルキル、ヒドロキシ(C1〜C3アルキ
ル)、C1〜C3アルコキシ、−O−CO−Ra、−CO
−NRbcおよび−NRde[式中、Ra、Rb、Rc
dとReは水素とC1〜C6アルキルからなる群から独立
に選ばれる]からなる群から独立に選択されるか;また
は一緒にアルキルイミダゾールまたはベンジル基を形成
し;
【0055】R3およびR4は水素、ハロ、アミノ、ニト
ロ、ジメチルアミノ、メチルアミノ、トリフルオロメチ
ルおよびC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択さ
れるか;一緒にC4〜C7アリールを形成するが、
【0056】但し、R1とR2のうち少なくとも1つは水
素でなく;R3とR4のうち少なくとも1つは水素ではな
いものとする]で示される化合物またはその医薬的に許
容し得る塩または溶媒和物の有効量をそのような処置が
必要な哺乳類に投与することを含む哺乳類の感受性新生
物を処置する方法に関する。
【0057】処置の好適な方法では式Iで示される化合
物であってR1とR2が水素、ジメチルアミノ、メチルア
ミノ、アミノとニトロからなる群から独立に選ばれ;R
3とR4は水素、ニトロ、クロロ、フルオロ、トリフルオ
ロメチルとアミノからなる群から独立に選ばれたもので
ある化合物を採用する。
【0058】
【作用】殊に本化合物は卵巣、非小細胞肺、胃、膵臓、
前立腺、腎細胞、乳腺、結直腸、小細胞肺、黒色腫、頭
頚部でのような癌腫およびカポジ肉腫および横紋筋肉腫
のような肉腫を含む固形腫瘍に有用である。これらの化
合物は特にras癌遺伝子の活性化で発生した癌腫と肉
腫に対して特に有効であることが判明している。
【0059】式Iで示される化合物の多くは試験管内お
よび生体内モデル試験系の双方を用いて有効な抗新生物
剤であることが証明されている。
【0060】試験管内および生体内試験系のいくつかに
は、正常ラット腎臓上皮(NRKE)細胞[J.DeL
arcoとG.J.Todaro、Journal・o
f・Cell・Physiology、94:335
(1978)]を採用した。これらのセルラインの貯蔵
培養物はAmerican・Type・Culture
・Collectionから得たもので、容易に入手で
きる。両セルラインは10%の胎仔牛血清を加えた抗生
物質不含高グルコースダルベッコの変法イーグル培地で
増殖させた。
【0061】NRKEセルラインの細胞数を5世代に拡
大し、液体窒素中に保存した。これらの低温保存した細
胞を以下に記載する方法に用いた。全てのセルラインは
標準的細胞培養法を用いて増殖した。R.I.Fres
hney、Culture・of・Animal・Ce
lls:A・Manual・of・Basic・Tec
hnique、127頁(第2版、1987)。全細胞
培養操作は光酸化による損傷を防ぐために金色の螢光光
線下で行った。
【0062】最初に、rasKとrasHにより形質転換
したNRKE細胞を用いて化合物のras形質転換上皮
細胞に対する選択的な細胞毒作用を測定した。最小変動
表現型を持つトランスフォーマントのみを用いた。この
表現型のトランスフォーマントは癌遺伝子のコピー数が
低く、試験管内増殖特性は非形質転換NRKE細胞と同
様である。これらの要件は、化合物が細胞分裂速度に基
づく抗増殖活性よりもその抗腫瘍作用が評価されるよう
に選んだものである。
【0063】この研究のために、ras癌遺伝子をトラ
ンスフォームしたNRKE細胞を作るのに用いた操作に
はv−rasK遺伝子とRSVneo遺伝子を含むトラ
ンスフォームするヒトrasH遺伝子であるpKSma
[ATCC41048、Bi ochemical・an
d・Biophysical・Research・Co
mmunications、108:1631〜163
7(1982)に記載]を含むプラスミドpUCEJ
6.6[ATCC41038、Molecular・a
nd・Cellular・Biology、5:140
0〜1407(1985)に記載]を用いた。これらの
プラスミドはAmerican・Type・Cultu
re・Collection、Rockville、M
arylandから得たもので、公衆は自由に入手でき
る。NRKE細胞は癌遺伝子にプラスしてRSVneo
遺伝子を標準的な燐酸カルシウム共沈殿およびネオマイ
シン抵抗性選択法を用いて共トランスフォームした。た
とえばL.G.Davisなど、Basic・Meth
ods・in・Molecular・Biology
285頁(1986)参照。neo遺伝子はネオマイシ
ンとその同族体のような抗生物質に対する抵抗性を与え
る。
【0064】形質転換とネオマイシン同族体である抗生
物質G418(ゲネチシン)を用いる選択の約14日後
に、リングクローニング法によってコロニーを分離し
た。Freshney、上記参照。クローンをG418
を添加した培地中で細胞数を4世代拡大してから液体窒
素中に貯蔵した。
【0065】クローン約50個を以下に記載する試験管
内細胞毒性と生体内抗腫瘍試験に用いるためのいくつか
の点で評価した。v−rasK遺伝子でトランスフォー
ムしたクローンKNRK[ATCC・CRL1569、
J.Gen.Virol.、13:254〜252(1
971)に記載]およびヒトrasH遺伝子でトランス
フォームしたEJ/1.2−NRKEを試験管内細胞毒
性と生体内抗腫瘍試験に用いた。これらのクローンは安
定に組込まれた3ないし4個の癌遺伝子コピーを持って
いる。これらの細胞の試験管内倍増時間は24時間で、
NRKEと同じである。
【0066】雌のCD1nu/nuヌードマウスに1×
106細胞の皮下移植3日後に副腎癌腫ができた。これ
らの腫瘍は倍増時間24時間で増殖した。対照的に原N
RKE細胞108個皮下移植1年後までにはヌードマウ
スに腫瘍はできなかった。
【0067】試験管内細胞毒性試験 式Iで示される化合物を抗腫瘍活性について癌遺伝子を
根拠とする較差細胞毒性検定をした。この検定で化合物
の癌遺伝子トランスフォームした細胞に対する細胞毒作
用を非トランスフォーム親上皮細胞に対する作用に比較
して測定した。化合物の評価のために、ルイス肺癌腫を
ネズミの対照腫瘍として用いた。この腫瘍は新制癌剤の
スクリーニングに普通に用いられている。
【0068】較差細胞毒性検定は癌遺伝子蛋白と直接に
相互作用する化合物を確認できるが、もっと重要なのは
それが癌遺伝子によって活性化または促進されている生
化学的経路を阻害する化合物を見出すように設計されて
いることである。両者の場合の阻害活性はトランスフォ
ームされた細胞に特異的なものであろう。
【0069】較差細胞毒性検定に用いた操作を要約する
と以下の通り。細胞懸濁液をトリプシン解離で作製し、
細胞を12穴培養皿の各穴に接種した。3個づつの穴の
群を培地対照群、薬品媒体対照群と薬品処理群に類別し
た。接種1日後、培地を媒体または薬品を含む培地と交
換し、培養物をさらに5日間インキュベートした。媒体
または薬品との接触後、培養物を洗い、固定し、修正M
allory染色を行った。K.C.Richards
onなど、Stain・Technology、35:
313(1960)。
【0070】コロニー数とコロニー面積をArtek・
System・Corp.、Farmington、N
Y(Artek・model・982イメージアナライ
ザー)が製造しているようなイメージアナライザーで測
定した。化合物の殺細胞作用は標準的な技術を用いてコ
ロニー数から求めた。T.T.PuckとP.I.Ma
rcus、Journal・of・Experimen
tal・Medicine、103:653(195
6)。コロニー面積はコロニー数で補正して化合物の細
胞増殖抑制活性を測定するために用いた。
【0071】下記表11に一連の試験管内細胞毒性研究
の結果の一例を記す。第1列は前記表1に詳記した化合
物番号を示す。これらの初期のスクリーニングでは、各
異性体をまず公知方法を用いて分離できたのであるが、
通常は異性体混合物を用いた。第2、3および4列には
種々のベンズイミダゾベンズイソキノロンの相対的な細
胞毒性を示す。負の対照板におけるコロニー数を前記3
セルライン、正常ラット腎臓上皮細胞(NRKE)、r
asKでトランスフォームしたラット腎臓上皮細胞(K
NRK)およびよく研究されているルイス肺癌腫(3L
L)のための処置板におけるコロニー数との比較で数え
て細胞毒性を測定した。特段の記載がなければ、処置標
本はすべて33μM濃度のベンズイミダゾベンズイソキ
ノロンと接触させた。
【表11】表11 ベンズイミダゾベンズイソキノロン
の較差細胞毒性の試験管内評価 +:は化合物の混合物を用いたことを示す(たとえば、
56〜59は化合物第56、57、58と59の混合物
を用いたことを示す)。++ :は化合物9と64の等モル混合物を用いたことを示
す。 *:被検化合物が濃度3.3μMで存在したことを示
す。
【0072】この第一次スクリーニングでかなりの殺細
胞活性を示した化合物のみを下記動物腫瘍モデルで評価
した。50%殺細胞濃度(LC50)を測定し、正常上皮
細胞に対するLC50値を腫瘍細胞に対するLC50値で除
して細胞毒性の較差指数を求めた。化合物が持つ腫瘍細
胞に対する選択的毒性の量を算出するために較差指数を
用いた。この研究の一例を表12に示す。
【表12】表12 NRKEとKNRKに対する化合物
34〜37の各異性体とその混合物の較差毒性 *:較差指数=LC50NRKE/LC50KNRK。+ :記載した範囲の化合物の混合物を示す。
【0073】生体内抗腫瘍検定 雌CD1nu/nuヌードマウスをCharles・R
ivers,Inc.から入手した。使用した動物処理
操作はこの分野で標準的なものである。たとえばR.
L.Merrimanなど、Cancer・Resea
rch、49:4509(1989)参照。要約すれ
ば、動物をプラスチック製シューボックス型飼育ケージ
に入れてマイクロアイソレーターを被せた。動物のすべ
ての食餌、水、床敷およびケージは殺菌した。食餌と水
は自由摂取させた。
【0074】動物のすべての取扱は無菌操作と100%
排気、垂直層流、HEPA濾過フード中で行った。充分
な腫瘍増殖を保つために4および6週齢のマウスのみを
用いた。Merrimanなど、上記。
【0075】NRKE細胞のras癌遺伝子トランスフ
ェクションで得たトランスフォームした細胞(KNR
K)を雌CD1nu/nuマウス内で異種移植腫瘍とし
て増殖させた。試験管内で17世代増殖したトランスフ
ォーム細胞を異種移植定着のために用いた。
【0076】動物腫瘍モデルを用いて較差細胞毒性検定
で殺細胞活性を示した化合物の抗腫瘍活性をさらに評価
した。第一乳腺から約1cmに1×106細胞を皮下移
植して腫瘍を開始した。移植後、マウスを乱数化して一
群7から10匹の処理群に分けた。腫瘍移植後最初の1
日から、マウスに毎日10日間薬剤を通常腹腔内に投与
した。
【0077】11日目に本質的にJ.F.Worzal
laなど、Investigational・New・
Drugs、8:241〜251(1990)記載した
ようにマイクロコンピューターに接続したディジタルエ
レクトロンカリパーを用いて腫瘍塊を計測した。腫瘍重
量は測定値から下式を用いて算出した。
【数1】 あるいは、腫瘍重量はTomaykoと協力者が教示し
た操作を用いて算出することもできる。M.M.Tom
aykoとC.P.Reynolds、Cancer・
Chemotherapy・and・Pharmaco
logy、24:148(1989)。
【0078】同数のマウス対照群少なくとも1群を同容
の担体のみで処理した。腫瘍増殖阻止百分率を薬剤処理
動物の腫瘍量と対照群動物の腫瘍量との比率から算出し
た。全動物を処理の開始時と終了時に体重を測定して腫
瘍増殖阻害の原因が体重減少かどうかを調べた。
【0079】表13はKNRK異種移植モデルを用いる
生体内テストの型の一例を示す。実施例34〜37の化
合物の混合物を第2列に詳記した3経路の一つで投与し
た:腹腔内(IP);経口(PO);または皮下(S
C)。第3列は化合物の投与量を体重キログラム当りミ
リグラムで示す。第4列は腫瘍増殖阻止百分率を示す。
第5列は実験中に死亡マウス数を群の動物総数との比較
で示す。
【表13】表13 種々の投与経路を用いる化合物34
〜37の生体内抗腫瘍活性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 経路 用量 阻害率 毒性/総数 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ IP 150 95± 6 0/ 9 IP 300 98± 6 2/10 PO 150 67±19 0/10 PO 300 89±10 0/10 SC 150 89± 9 0/10 SC 300 95± 6 0/10 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0080】表14は前記KNRK異種移植モデルを用
いる別の生体内研究を示す。この研究では種々の化合物
を用いて本発明化合物の抗新生物活性を証明した。
【表14】表14 KNRK異種移植モデルによるベン
ズイミダゾベンズイソキノロンの抗腫瘍活性 +:化合物の範囲(たとえば34〜37)は記載範囲異
性体の混合物を示す。
【0081】マウスと試験管内での実験結果は式Iで示
される化合物多数は腫瘍増殖を抑制するために有用で効
果的な抗新生物剤であることを証明した。
【0082】本発明はまた式IまたはIIで示される化
合物の感受性新生物の処置のために有効量を適当な医薬
的担体、希釈剤または添加剤とともに含む医薬的製剤に
関する。これらの製剤は感受性新生物に罹っている哺乳
類の処置に有用である。これらの化合物は経口、直腸、
経皮、皮下、静脈内、筋肉内、鼻内を含む種々の経路で
投与できる。これらの化合物は注射、経口製剤の双方で
有効である。そのような組成物は医薬の分野で公知の方
法で製造され、少なくとも一つの活性化合物を含む。
【0083】本発明の医薬的組成物は活性成分として式
IおよびIIで示される化合物を医薬的に許容し得る担
体とともに含む。本発明の医薬組成物を製造するには活
性成分を普通は添加剤と混合し、添加剤で希釈し、また
はカプセル、分包包装、紙または他の容器のような担体
中に封入する。添加剤が希釈剤の役割をする時には、活
性成分のための基剤、担体または媒体の役目をする固
体、半固体または液体であってもよい。そこで、組成物
は錠剤、丸剤、粉剤、ロゼンジ剤、分包包装、オブラー
ト剤、エリキシール剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ
剤、エアロゾール剤(固体としてまたは液体の媒体
中)、例えば10%重までの活性化合物を含む軟膏剤、
軟または硬カプセル剤、坐剤、無菌注射剤、無菌包装粉
末などの型をとることができる。
【0084】製剤を製造するに当り、他の成分と混合す
る前に適当な粒径を得るために活性化合物の粉砕が必要
かもしれない。活性化合物が実質的に不溶性なら通常2
00メッシュ以下に粉砕する。活性化合物が実質的に水
溶性なら通常製剤中で均一に分布するように、たとえば
約40メッシュに粉砕して、粒径を調節する。
【0085】適当な添加剤の例には乳糖、デキストロー
ス、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、澱粉、アラ
ビアゴム、燐酸カルシウム、アルギン酸塩、トラガカン
ト、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶セルロース、
ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シラップおよ
びメチルセルロースを含む。この製剤はさらにタルク、
ステアリン酸マグネシウムおよび鉱油のような滑沢剤;
湿潤剤;乳化剤および懸濁剤;ヒドロキシ安息香酸メチ
ルおよびプロピルのような保存剤;甘味剤および芳香剤
を含むことができる。本発明の組成物は当分野で公知の
操作を用いて患者に投与後、活性成分の急速、定常的ま
たは遅延放出ができるように製剤化できる。
【0086】組成物は好ましくは各用量が活性成分約5
から約500mg、普通は約25から約300mgを含
む単位用量剤型に製剤化される。「単位用量剤型」はヒ
トまたは他の動物用の単位用量に適し、各単位が所期の
治療効果を示すように計算された量の活性物質を適当な
医薬的添加剤と共に含む物理的に区別された単位を示
す。
【0087】この活性化合物は用量の広い範囲で有効で
ある。例えば、日用量は正常には約0.5から約600
mg/体重kgの範囲に入る。ヒト成人の処置では約1
から約50mg/kgの範囲の単回または分服用量が好
適である。しかし、実際に投与される化合物の投与量は
処置すべき病状、選択された投与経路、実際に投与され
る化合物、年齢、体重、各患者の反応および患者の症状
の重篤度などを含む関連する状況に照らして医師が決定
するもので、前記用量範囲は如何なる意味でも本発明の
範囲の限定を意図するものではないことは理解されよ
う。
【0088】製剤例1 下記成分を含む硬ゼラチンカプ
セルを製造する。成分 量(mg/カプセル) 10−アミノ−2−(ジメチルアミノ)−7H−ベン ズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ ン−7−オン 250.0 澱粉 305.0 ステアリン酸マグネシウム 5.0 前記成分を混合し、硬ゼラチンカプセルニ560mg重
を封入する。
【0089】製剤例2 下記成分を用いて錠剤を製造す
る。成分 量(mg/錠剤) 11−アミノ−2−(メチルアミノ)−7H−ベンズ イミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン −7−オン 250.0 微結晶セルロース 400.0 コロイド二酸化ケイ素 10.0 ステアリン酸 5.0 成分を混合し、打錠して各665mg重の錠剤とする。
【0090】製剤例3 下記成分を含む乾燥粉末吸入剤
を製造する。 活性成分を乳糖と混合し、混合物を乾燥粉末吸入器に充
填する。
【0091】製剤例4 活性成分各60mgを含む錠剤
を以下のように製造する。成分 量(mg/錠剤) 11−アミノ−4−(ジメチルアミノ)−7H−ベン ズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ ン−7−オン 60.0mg 澱粉 45.0mg 微結晶セルロース 35.0mg ポリビニルピロリドン(10%水溶液)4.0mg ナトリウムカルボキシメチル澱粉 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg タルク 1.0mg 合計 150mg 活性成分、澱粉とセルロースを米局方20番篩を通し、
完全に混合する。得られた粉末をポリビニルピロリドン
水溶液と混合した後、米局方16番篩を通す。得られる
顆粒を50〜60℃で乾燥し、米局方16番篩を通す。
予め米局方30番篩を通したナトリウムカルボキシメチ
ル澱粉、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクを顆粒
に加え、混合後、打錠機で打錠して各150mgの錠剤
を得る。
【0092】製剤例5 薬剤各80mgを含むカプセル
剤を以下のように製造する。成分 量(mg/カプセル) 2−アミノ−10−(クロロ)−7H−ベンズイミダ ゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7− オン 80.0mg 澱粉 109.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.0mg 合計 190.0mg 活性成分、セルロース、澱粉およびステアリン酸マグネ
シウムを混合し、米局方20番篩を通し、190mg量
を硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0093】製剤例6 活性成分225mgを含む坐剤
を以下のように製造する。成分 2−ニトロ−11−(トリフルオロメチル)−7H− ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキ ノリン−7−オン 225mg 飽和脂肪酸グリセリドを加えて 2000mg 活性成分を米局方60番篩を通し、あらかじめ必要最小
限の熱量で融解しておいた飽和脂肪酸グリセリドに懸濁
する。混合物を2g容坐剤金型に注入し、放冷する。
【0094】製剤例7 各5mL用量当り活性成分50
mgを含む懸濁剤を以下のように製造する。成分 3−メチルアミノ−10−(フルオロ)−7H−ベン ズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ ン−7−オン 50.0mg キサンタンゴム 4.0mg ナトリウムカルボキシメチルセルロース(11%) 微結晶セルロース(89%) 50.0mg ショ糖 1.75 g 安息香酸ナトリウム 10mg 芳香剤 適量 着色料 適量 精製水を加えて合計 5.0mL 薬剤、ショ糖とキサンタンガムを混合し、米局方10番
篩を通し、予め造っておいた微結晶セルロースとナトリ
ウムカルボキシメチルセルロースの水溶液と混合する。
安息香酸ナトリウム、芳香剤と着色料を水でうすめて撹
拌しながら加える。水を加えて所定の容量とする。
【0095】製剤例8 薬剤150mgを含むカプセル
剤を以下のように製造する。成分 量(mg/カプセル) 5−ジメチルアミノ−11−(トリフルオロメチル) −7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de ]イソキノリン−7−オン 150.0mg 澱粉 407.0mg ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 合計 560.0mg 活性成分、セルロース、澱粉、およびステアリン酸マグ
ネシウムを混合し、米国局方篩20番を通し、560m
g量を硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0096】製剤例9 静脈注射剤を以下のように製造
する。成分 量(mg/カプセル) 11−アミノ−5−(ジメチルアミノ)−7H−ベン ズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリ ン−7−オン 250.0mg 等張食塩水 1000mL 上記成分の溶液を1mL/分の速度で処置の必要な対象
に静脈内投与する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェラルド・バール・グリンディ アメリカ合衆国46250インディアナ州イン ディアナポリス、イースト・セブンティセ ブンス・ストリート5223番 (72)発明者 エドワード・ラルフ・ラバニノ アメリカ合衆国46208インディアナ州イン ディアナポリス、ロメル・ドライブ4010番 (72)発明者 ロナルド・リン・メリマン アメリカ合衆国46254インディアナ州イン ディアナポリス、ウィルトン・ウッド・コ ート5246番 (72)発明者 ジェラルド・オーストン・プーア アメリカ合衆国46151インディアナ州マー ティンズビル、オールド・ムーア・ロード 1065番 (72)発明者 チュアン・シー アメリカ合衆国46033インディアナ州カー メル、ペブル・ポイント・パス12532番 (72)発明者 ロバート・アラン・スウィフト アメリカ合衆国46038インディアナ州フィ ッシャーズ、アシュレイ・レイン11229番

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、 R5およびR6は水素、カルボキシ、アミド、置換アミ
    ド、ヘテロ環アミン、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、C1
    〜C3アルキル、ヒドロキシ(C1〜C3アルキル)、C1
    〜C3アルコキシ、−O−CO−Rf、−CO−NRgh
    および−NRij[式中、Rf、Rg、Rh、RiとRj
    水素および分枝状、直線状または環状であるC1〜C6
    ルキルからなる群から独立に選択される]からなる群か
    ら独立に選択されるか;または一緒にアルキルイミダゾ
    ールまたはベンジル基を形成し;R7およびR8は水素、
    ハロ、アミノ、ニトロ、ジメチルアミノ、メチルアミ
    ノ、トリフルオロメチルおよびC1〜C3アルキルからな
    る群から独立に選択されるか;または一緒にC4〜C7
    リールを形成するが;但しR5およびR6のうち少なくと
    も一つは水素ではなく、R7およびR8のうち少なくとも
    一つは水素でなないものとする]で示される化合物また
    はその医薬的に許容し得る塩または溶媒和物。
  2. 【請求項2】 R7およびR8のうち少なくとも一つは−
    NH2、ハロ、C1〜C3アルキルおよびトリフルオロメ
    チルからなる群から選ばれたものである請求項1の化合
    物。
  3. 【請求項3】 R5およびR6のうち少なくとも一つは−
    NRijよびハロからなる群から選ばれたものである請
    求項1の化合物。
  4. 【請求項4】 10−アミノ−2−(ジメチルアミノ)
    −7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]
    イソキノリン−7−オン、11−アミノ−2−(ジメチ
    ルアミノ)−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベン
    ズ[de]イソキノリン−7−オン、10−アミノ−5
    −(ジメチルアミノ)−7H−ベンズイミダゾ[2,1
    −a]ベンズ[de]イソキノリン−7−オンおよび1
    1−アミノ−5−(ジメチルアミノ)−7H−ベンズイ
    ミダゾ[2,1−a]ベンズ[de]イソキノリン−7
    −オンからなる群から選ばれた請求項3の化合物。
  5. 【請求項5】 活性成分として式: 【化2】 [式中、 R1およびR2は水素、カルボキシ、アミド、置換アミ
    ド、ヘテロ環アミン、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、C1
    〜C3アルキル、ヒドロキシ(C1〜C3アルキル)、C1
    〜C3アルコキシ、−O−CO−Ra、−CO−NRbc
    および−NRde[式中、Ra、Rb、Rc、RdとRe
    水素および分枝状、直線状または環状であるC1〜C6
    ルキルからなる群から独立に選択される]からなる群か
    ら独立に選択されるか;または一緒にアルキルイミダゾ
    ールまたはベンジル基を形成し;R3およびR4は水素、
    ハロ、アミノ、ニトロ、ジメチルアミノ、メチルアミ
    ノ、トリフルオロメチルおよびC1〜C3アルキルからな
    る群から独立に選択されるか;または一緒にC4〜C7
    リールを形成するが、 但しR1およびR2の少なくとも一つは水素ではなく、R
    3およびR4のうち少なくとも一つは水素ではないものと
    する]で示される化合物またはその医薬的に許容し得る
    塩または溶媒和物を適当な医薬的添加剤と組合せて含む
    抗癌製剤。
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