JPH06263441A - 金属酸化物材料及びその製造方法 - Google Patents

金属酸化物材料及びその製造方法

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JPH06263441A JP5170890A JP17089093A JPH06263441A JP H06263441 A JPH06263441 A JP H06263441A JP 5170890 A JP5170890 A JP 5170890A JP 17089093 A JP17089093 A JP 17089093A JP H06263441 A JPH06263441 A JP H06263441A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単相化し易く、特性を制御し易い金属酸化物
材料とその製造方法を提供すること、及び超伝導臨界温
度が50K程度以上と高い金属酸化物材料とその製造方
法を提供すること。 【構成】 組成式が下記(I)式で表わされることを特
徴とする金属酸化物材料、及びその製造方法。組成式(I) LnCaSrBaCu2+e−h6+f
(但し、a+b+c+d=3、 0.2≦a≦0.
8、 0.2≦b≦1.0、 0.3≦c≦2.2、 0≦d≦1.7、 0≦e≦0.8、 0≦h≦0.2、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0であり、Lnは、Y及びランダノイ
ド元素より選ばれる少なくとも一種の元素又は原子団で
あり、MはAl、Si、Ti、V、Cr、Fe、Co、
Ga、Ge及びPdから選ばれる少なくとも一種の元素
又は原子団である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気伝導性を有する金
属酸化物材料及びその製造方法に関するものであり、特
に高温で超伝導特性を示す金属酸化物材料及びその製造
方法に関するものである。本発明の金属酸化物材料は、
各種センサー、電子素子、コンピューター、医療機器、
マグネット、送電線、エネルギー機器、電圧標準等、各
種分野で利用可能である。
【0002】
【従来の技術】近年相次いで発見された銅を含む酸化物
超伝導体は、それ以前に知られていたニオブ系等の超伝
導体の超伝導臨界温度(Tc)を大きく上回るTcを持
つ為、多くの分野で応用研究が進められている。この様
な銅を含む酸化物超伝導体の中では、特にTcが高い材
料としてY系(YBa2Cu37)材料が発見されてお
り、それらの研究が行われている。このY系材料におい
ては、結晶構造及び組成比の異なる超伝導体が存在す
る。これらは組成において銅及び酸素の量が異なり、Y
BaCu(124構造)、YBaCu
(yは約15、247構造)で表される。これと同じ
構成元素よりなる各々の超伝導体は、臨界温度(Tc)
等の特性が異なっており、材料合成時の酸素分圧や温度
等の条件に強く影響される。
【0003】酸素分圧と温度、或は混合比率と温度によ
り、どの様な組成比の材料が生成され易いかを示した相
図が、例えば、Japanese Journal of Applied Physics
Vol.29,No.12.,December,1990,pp.2720〜2724に記載さ
れている。この文献によれば、極めて一般的な酸素分圧
1気圧の条件下で陽イオンの比率がY:Ba:Cu=
1:2:3の場合に、約750℃以下で123構造より
124構造の方が安定に存在することが示されている。
【0004】即ち、原料の微粒化等の工夫により、反応
温度を下げた場合、単相の123構造が得られにくいこ
と、或は熱処理時に温度分布が存在した場合、単相にな
りにくいことを意味する。更にこのY系は本質的に酸素
を欠損し易く、500〜700℃において結晶構造相転
移を伴って酸素の出入りがある。その為、Tcを高める
等、超伝導特性を良くする目的で、この様な温度でアニ
ール処理し、酸素の多い相に変換する熱処理が極めて一
般的に行われているが、この過程において、前述した1
24構造が更に安定化することも考えられる。即ち、従
来はY系(YBaCu)材料は単相化が難しい
という問題を有していた。
【0005】一般に材料が単相でないと、例えば、2種
類の超伝導体が混在する材料にあっては、それぞれの相
の持つTc、超伝導臨界電流密度(Jc)等の物性値の
違いにより、2相の平均化された材料特性がその材料の
性質を決定するものとなる。その為、場合によっては超
伝導状態に鋭敏に転移しなかったり、本来単独の超伝導
体が所持している超伝導特性を充分に発揮出来ないこと
になる。又、ジョセフソン素子等を利用するエレクトロ
ニクス応用においては、超伝導特性が安定しないと、素
子の設計が出来なくなる為に、複数の超伝導相が存在す
ることは、素子特性を信頼性良く、且つ優れた性能を得
る為に大きな障害となる。
【0006】ここで本発明において特に注目する「単相
な状態」とは、上記Y系材料の結晶粒界に不純物相が析
出することなく、超伝導体の結晶粒界同士が結合された
状態を意味し、いわゆるピンニングの目的で結晶粒内に
非超伝導体を分散した状態を示すものではない。超伝導
特性の一つの特徴である電気抵抗がゼロである特性を利
用して、無損失の電流を多量に流し、少ない消費電力で
高磁場を発生するマグネット等のパワー応用を考えた場
合、特に酸化物超伝導体においては、結晶粒界に不純物
が析出して単相な状態でないと、流せる電流量は大きく
抑制され、性能劣化の原因となる。
【0007】又、析出物が化学的に不安定である場合に
は、材料全体として超伝導特性を著しく劣化させ、経時
変化の原因となる。Y系材料において、粒界の結合が不
純物相、或は非晶質相の析出により弱結合になり易く、
よって上述の様な問題が生じることは応用物理第60巻
第5号(1991)462〜465に記載されている。
又、本発明の金属酸化物材料に係り、炭素を含んだ銅の
酸化物超伝導体としては、日経超伝導1992.4.1
3日号により、Sr0.9Ba1.1Cu1.12.2(CO
0.9の組成の材料が開示されているが、抵抗がゼロにな
る温度は26K程度である。よって、該材料の利用の際
は液体ヘリウムか、高価な冷却機が必要であるという問
題点があった。
【0008】又、同様の材料として、Physica C Vol.19
1(1992)434〜440には、その組成がSrCuO(C
)である炭素含有材料が開示されているが、このS
CuO(CO)は低温でも超伝導特性を示さ
ず、電気抵抗も高いので超伝導体としては勿論、酸化物
超伝導体としても使用不可能なものである。尚、臨界温
度Tcは、通常30K程度以上、より好ましくは50K
以上であることが望ましい。これは、Tcが30Kの超
伝導材料を用いた各種超伝導製品を安定に動作させる為
には、通常臨界温度よりも10K程度低い温度に冷却す
ることが必要になり、冷却方式に大きな制限が出てしま
うからである。即ち、30K以下に冷却する為には、冷
却物質に液体ヘリウムを使用して、且つ液体窒素や真空
を利用した断熱が必要となり、室温部分からの熱シール
ドに大きな設備が必要となる。
【0009】又、クライオポンプを用いた場合でも、真
空や複数の断熱材を利用した多大な熱シールドが必要に
なる。しかし、約30K以上、特に50K以上がより望
ましいが、この温度領域になると、熱シールドが極めて
容易になる為に、冷却システムも簡素化され、更に超伝
導状態も安定に保つことが出来る様になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、単相化し易く、特性を制御し易い金属酸化物材料を
提供することにある。又、本発明の別の目的は、単相化
し易く、特性を制御し易い金属酸化物材料を調製する為
の製造方法を提供することにある。又、本発明の別の目
的は、超伝導臨界温度が50K程度以上と高い金属酸化
物材料を提供することにある。又、本発明の別の目的
は、超伝導臨界温度が50K程度以上と高い金属酸化物
材料を調製する為の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決する為の手段】上記の目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、組成式が下記
(I)式で表わされることを特徴とする金属酸化物材料
及びその製造方法である。組成式(I) LnCaSrBaCu2+e−h6+f
(但し、a+b+c+d=3、 0.2≦a≦0.
8、 0.2≦b≦1.0、 0.3≦c≦2.2、 0≦d≦1.7、 0≦e≦0.8、 0≦h≦0.2、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0であり、Lnは、Y及びランダノイ
ド元素より選ばれる少なくとも一種の元素又は原子団で
あり、MはAl、Si、Ti、V、Cr、Fe、Co、
Ga、Ge及びPdから選ばれる少なくとも一種の元素
又は原子団である。)
【0012】
【作用】銅を含む酸化物超伝導のうち、Y系は123構
造(YBaCu)では、それぞれ結晶学的に異
なる環境にある2種類の銅の位置が存在する。一つは超
伝導と密接に関係し、且つ超伝導に大きな役割を担って
いる「CuO面」内のCuであり、このCuO
は、銅を含む酸化物超伝導において必要不可欠な構造単
位である。一方、もう一つのCuの占める位置は、「C
u−Oチェーン層」と呼ばれる一次元鎖状に銅と酸素と
が交互に配列した構成単位中に存在する。
【0013】このCu−Oチェーン層内のCuは、Cu
面内のCuが酸素を介して二次元ネットワークを形
成しているのと対照的である。さて、この2種類の銅の
占める位置が、酸素と共にほぼ同一面内の存在してお
り、一方が二次元ネットワーク状に、もう一方が一次元
鎖状に存在している差異についてであるが、それは、そ
れぞれの層の上下に存在するY、Ba元素より構成され
るY層、Ba−O層との位置関係により理解される。
【0014】つまりCuO面はY層とBa−O層に挟
まれ、Cu−Oチェーン層はBa−O層とBa−O層に
挟まれている。ここで注意すべきことは、この構造にお
いて、Cu−Oチェーン層の酸素が欠損し易いことであ
る。更に、前述した124構造、247構造と呼ばれる
ものが、このCu−Oチェーン層が二重になったり、周
期的に二重になったものであるということである。
【0015】つまり、このCu−Oチェーン層は、本質
的に不安定性をもっていると推定される。又、このCu
−Oチェーン層の酸素の欠損量は超伝導特性に密接な関
係がある。つまり、酸素量が、超伝導を担うキャリアの
濃度と対応しているのである。つまり、このCu−Oチ
ェーン層も超伝導体として、必要不可欠な構成単位なの
である。
【0016】本発明者等は、この不安定なCu−Oチェ
ーン層を超伝導性に保ったまま安定化することに着目し
て、その手段としてCu−Oチェーン層のCuを、それ
よりはイオン半径の小さな炭素元素で周期的に、或は非
周期的に部分置換することにより、単相化が容易な新規
な超伝導体の合成に成功した。つまり、本発明者等はC
u−Oチェーン層と上下のBa−O層との距離を短くす
ることにより、124構造や247構造を作ることな
く、単相の新規123関連構造物を作製することが可能
であることを知見した。
【0017】ここで本発明により作成される構造を新規
123関連構造物と云ったのは、上記のY系123構造
とは酸素の位置が異なる部位が存在し、結晶学的にも、
全く異種の構造であるからである。強いて別の構造で呼
ぶなら、1212構造と呼ぶのが正しいと思われる。
尚、本発明はBaの一部をそれよりはイオン半径の小さ
な、同じアルカリ土類元素であるSrで置き換え、キヤ
リア濃度を制御する為に、3価のY元素の一部を2価の
Ca元素で部分的の置き換えることによって達成され
る。又、炭素原子と同時に、特定の元素を適量使用して
も本発明の目的が達成される。
【0018】
【好ましい実施態様】次に、好ましい実施態様を挙げて
本発明を詳細に説明する。本発明の金属酸化物材料は、
前記組成式(I)にて特徴づけられ、該金属酸化物材料
の中で好ましい金属酸化物材料としては以下に示す(I
−1)〜(I−3)式にて特徴づけられる金属酸化物材
料が挙げられる。組成式(I−1) LnCaSrBaCu2+e6+f (但し、a+b+c+d=3、 0.2≦a≦0.
8、 0.2≦b≦1.0、 0.3≦c≦2.2、 0≦d≦1.7、 0≦e≦0.8、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0であり、L
nは、Y及びランダノイド元素より選ばれる少なくとも
一種の元素又は原子団である。)
【0019】組成式(I−2) LnCaSrBaCu2+e6+fg (但し、a+b+c+d=3、 0.2≦a≦0.
8、 0.2≦b≦1.0、 0.5≦c≦2.2、 0≦d≦1.6、 0≦e≦0.8、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0であり、L
nはY及びランダノイド元素より選ばれる少なくとも一
種の元素又は原子団である。)
【0020】組成式(I−3)1−xCaSrCu2+e6+f (但し、0.3≦x≦0.8、 0≦e≦0.8、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0) 以上、述べた本発明の金属酸化物材料は、先述した「単
相な状態」を呈する優れた特性の超伝導材料である。
尚、本発明における「単相な状態」は、X線回折測定、
TEM測定等により確認し得る。
【0021】又、本発明の金属酸化物材料の臨界電流密
度は、従来のY系(YBa Cu)材料に比べ
大きい値を示す。即ち、これは本発明の金属酸化物材料
は、YBaCu材料に比べ、結晶粒界に析出す
る不純物が極めて少ないことを意味するものであり、後
述する臨界電流密度比(α)は、α≧1.1、好ましく
はα≧1.4、特に好ましくはα≧1.7である。又、
本発明の金属酸化物材料は、超伝導体積分率が好ましく
は70%以上、特に好ましくは80%以上を示し、この
ことも又本発明の金属酸化物材料が優れた「単相な状
態」を呈していることを意味する。
【0022】次に、以上述べた本発明の金属酸化物材料
の製造方法について説明する。本発明の金属酸化物材料
を得る為の製造方法は、得ようとする材料の組成式によ
って好ましくは以下の通りに条件設定が成される。
【0023】組成式(I−A) LnCaSrBaCu2+e6+f (但し、a+b+c+d=3、 0.2≦a≦0.
8、 0.2≦b≦1.0、 0.5≦c≦2.2、 0≦d≦1.6、 0≦e≦0.8、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0であり、L
nは、Y及びランダノイド元素より選ばれる少なくとも
一種の元素又は原子団である。) 上記(I−A)式にて表わされる金属酸化物材料の製造
方法においては、原料をCO分圧が0.01〜1気圧
で、且つO分圧が10〜400気圧の雰囲気中で、6
00〜1,100℃の温度範囲で熱処理する工程を有す
ることを特徴とする。
【0024】組成式(I−B) (Ln1-aCa)(Sr2-bBa)(Cu1-c
Cu6+d (但し、0.2≦a≦0.8、 0.4≦b≦1.
7、 0.2≦c≦0.7、 0<d<2.0であり、 Lnは、Ce、Pr、Tbを除くランタノイド元素及び
Yから選ばれる少なくとも一種の元素又は原子団であ
る。) 上記(I−B)式にて表わされる金属酸化物材料の製造
方法においては、原料をCO分圧が0.001〜0.
2気圧で、且つO分圧が0.2気圧以上の雰囲気中
で、800〜1,200℃の温度範囲で熱処理した後、
酸素中5気圧以上で且つ400〜1,200℃の温度範
囲でアニールする工程を有することを特徴とする。
【0025】組成式(I−C) (Ln1-aCa)(Sr2-bBa)(Cu1-c
Cu6+d (但し、0.4≦a≦0.8、 0.8≦b≦1.
6、 0.3≦c≦0.7、 0.5≦d≦1.5であ
り、Lnは、Ce、Pr、Tbを除くランタノイド元素
及びYから選ばれる少なくとも一種の元素又は原子団で
ある。)上記(I−C)式にて表わされる金属酸化物材
料の製造方法においては、原料をCO分圧が0.00
1〜0.02気圧で、且つO分圧が0.2気圧以上の
雰囲気中で、850〜1,100℃の温度範囲で熱処理
した後、酸素中10〜1,000気圧の範囲でアニール
する工程を有することを特徴とする。
【0026】組成式(I−D) LnCaSrBaCu2+e−h6+f
(但し、a+b+c+d=3、 0.2≦a≦0.
8、 0.2≦b≦1.0、 0.3≦c≦2.2、 0≦d≦1.7、 0≦e≦0.8、 0.05≦h≦0.2、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0であり、Lnは、Y及びランタノイ
ド元素より選ばれる少なくとも一種の元素又は原子団で
あり、MはAl、Si、Ti、V、Cr、Fe、Co、
Ga、Ge及びPdから選ばれる少なくとも一種の元素
又は原子団である。)
【0027】上記(I−D)式にて表わされる金属酸化
物材料の製造方法においては、原料をCO分圧が0.
001気圧以上で、且つO分圧が0.2気圧以上の雰
囲気で熱処理する工程を有することを特徴とする。尚、
上記製造方法において、原料は、O、C以外は目的とす
る最終生成物の組成比に応じて、各元素(Ln、Ca、
Sr、Ba、M、Cu)の酸化物又は炭酸塩の仕込量を
決定して用いればよい。
【0028】上記の金属酸化物材料及び製造方法で製造
された金属酸化物材料は、薄膜や厚膜の状態で利用する
場合の原料としても有用である。例えば、本発明の化合
物を含むターゲットを用いた高周波スッパタリングやマ
グネトロンスパッタリング等のスパッタリング法、スプ
レー法等の方法に利用することが可能である。本発明の
金属酸化物材料及び製造方法により得られる銅酸化物材
料は、焼成条件や組成により超伝導転移温度が異なる
が、Tcが50K〜120Kにまで達する。従って、本
発明の超伝導体及び製造方法により得られる超伝導体
は、液体ヘリウム温度での使用は勿論のこと、クライオ
ポンプ等の簡単な冷却機や液体窒素による冷却手段でも
利用することが可能である。
【0029】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。 実施例1〜10及び比較例1〜10 原料としてY、CaCO、SrCO、BaC
、CuO、Al、SiO、TiO、V
、Cr、Fe、Co、Ga
、GeO、PdO、MnO、NiO、ZnO、N
、MoO、RuO、HfO、Ta
、WO、ReOを用い、これらの混合物を各
々直径10mm、厚み1mmのペレット状に加圧成形
し、その成形物をアルミナボード上で800〜1000
℃の空気中で焼成した後、再度粉砕混合して、CO
0.1気圧、酸素50気圧中700〜900℃で再度焼
成し、本発明及び比較例の銅酸化物を作成した。
【0030】これらのサンプルに関して、室温から液体
ヘリウム温度の範囲で電気抵抗測定及び磁化率測定を行
った。更にX線回折測定及びEPMA測定を行った。酸
素量は測定上10〜20%程度の誤差が含まれる。又、
X線回折測定で単相と判断されたサンプルについては、
TEM測定により微小部分においても単相であるか否か
を確認した。更に、結晶粒界部分の不純物等の析出の有
無を調べる目的で、酸素中で焼成した臨界温度Tcが9
3KのY系材料の臨界電流密度を基準とした各サンプル
の同一条件下での値との比率αを測定した。尚、臨界電
流密度は直流四端子法により、30Kの温度で測定し
た。
【0031】表1に実施例の組成比と、その超伝導転移
温度Tc(単位はK)、及びY系材料との臨界電流密度
の比αを示した。これから、本発明の金属酸化物材料が
全てTc=50K以上で超伝導転移を示すことが分か
る。又、Y系材料と比較した相対的な臨界電流密度も全
て1を上回り、結晶粒界の結合が優れていることが分か
る。
【0032】又、本実施例の全てについてX線回折測定
及びTEM測定の両方において、単一の構造、即ち単相
であることを確認した。尚、磁化率測定では、超伝導特
有のマイスナーシグナルを、夫々のTcに対応した温度
から観測した。又、超伝導体積分率も80%近くに達し
ており、超伝導特性が良いことを確認した。
【0033】表2に比較例の仕込み組成を示す。本発明
の構成元素以外の元素を含む表2の比較例のサンプル
は、X線回折測定において、単相にならないことが分か
った。又、超伝導転移を示さないか、示してもTcが5
0K以下程度と低く、超伝導体積分率も40%以下と、
超伝導特性の悪いものであった。更に、電気抵抗におい
ても本発明の実施例のサンプルに比べて室温の抵抗率で
2倍以上高く、電気伝導体としても特性の悪いものであ
った。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】実施例11〜20及び比較例11〜20 原料としてY、Dy、Er、CaC
、SrCO、BaCO及びCuOを用い、これ
らを適当な組成比に秤量した後乾式混合した。これらの
混合物を各々直径10mm、厚み1mmのペレット状に
加圧形成し、その形成物をアルミナボート上で800〜
1,000℃の空気中で焼成した後、再度粉砕混合し、
CO=0.1気圧、酸素=100気圧中700〜90
0℃で再度焼成し、本発明及び比較例の銅酸化物を作成
した。これらのサンプルに関して室温から液体ヘリウム
温度の範囲で電気抵抗測定及び磁化率測定を行った。更
にX線回折測定及びEPMA測定を行った。酸素量は測
定上10〜20%程度の誤差が含まれる。又、X線回折
測定で単相と判断されたサンプルについては、TEM測
定により微小部分においても単相であるか否かを確認し
た。更に、結晶粒界部分の不純物等の析出の有無を調べ
る目的で、酸素中で焼成した臨界温度Tcが93KのY
系材料の臨界電流密度を基準とした各サンプルの同一条
件下での値との比率αを測定した。
【0037】表3に実施例の組成比と、その転移温度
(K)及び臨界電流密度比(α)を示した。これから本
発明の酸化物材料が全てTc=50K以上で超伝導転移
していることが分かる。表4には比較例の仕込み組成と
その電気的特性を示す。表4から本発明の組成比以外で
は超伝導転移を示さないか若しくは示しても10K以下
と低いことが分かる。
【0038】図1には実施例11の電気抵抗率の温度依
存性のグラフを示す。この図から70Kから超伝導転移
を起こし60Kでゼロ抵抗になっていることが分かる。
又、図2には実施例11の磁化率の温度依存性のグラフ
を示す。この図からマイスナーシグナルが70Kから観
測され、超伝導体積分率も80%近くに達しており、超
伝導特性が良いことが分かる。図3には実施例11のX
線回折パターンを示す。これからこの材料はa=0.3
85nm、c=1.12nmの正方晶の構造を有してい
ることが分かる。又、Y系材料と比較した相対的な臨界
電流密度を示す臨界電流密度比αも全て1を上回り、結
晶粒界の結合が優れていることが分かる。又、本実施例
の全てについてX線回折測定及びTEM測定の両方にお
いて、単一の構造、即ち単相であることを確認した。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】実施例21〜25及び比較例12〜25 原料としてY、CaCO、SrCO及びCu
Oを用い、これらを実施例11と同じ組成比に秤量した
後乾式混合し、混合物を各々直径10mm、厚み1mm
のペレット状に加圧形成し、その形成物をアルミナボー
ト上で900〜1、000℃、CO分圧=0.1気
圧、酸素分圧=0.9気圧中で焼成した。その後、再度
粉砕混合し、酸素ガス、COガス及びアルゴンガスの
適当な分圧の雰囲気中で、適当な温度で焼成した。この
様にして得られたサンプルに関して室温から液体ヘリウ
ム温度の範囲で電気抵抗測定を行った。
【0042】又、X線回折測定で単相と判断されたサン
プルについては、TEM測定により微小部分においても
単相であるか否かを確認した。更に、結晶粒界部分の不
純物等の析出の有無を調べる目的で、酸素中で焼成した
臨界温度Tcが93KのY系材料の臨界電流密度を基準
とした各サンプルの同一条件下での値との比率αを測定
した。表5に実施例として各種ガス分圧と焼成温度及び
超伝導転移温度を示す。これから本発明の製法で得られ
る金属酸化物材料では全て超伝導転移していることが分
かる。
【0043】又、Y系材料と比較した相対的な臨界電流
密度を示す臨界電流密度比αも全て1を上回り、結晶粒
界の結合が優れていることが分かる。又、本実施例の全
てについてX線回折測定及びTEM測定の両方におい
て、単一の構造、即ち単相であることを確認した。表6
には比較例の各種ガス分圧と焼成温度及び得られた材料
の電気的特性を示す。表6から本発明の製法の条件以外
では超伝導転移を示さないか若しくは示しても10K以
下と低いことが分かる。
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】実施例26〜実施例36 原料としてY23、Nd23、Er23、Lu23、C
aCO3、SrCO3、BaCO3 及びCuOを用い、こ
れらを適当な組成比に秤量した後、乾式混合した。次
に、これらの混合物を各々直径10mm、厚み1mmの
ペレット状に加圧形成し、その形成物をアルミナボート
上で900〜1100℃、CO2 =0.01気圧、酸素
=0.99気圧中で焼成した後、酸素=50気圧中90
0〜1100℃でアニールし、本発明の実施例の銅酸化
物材料を作成した。
【0047】得られたサンプルに関して、室温から液体
ヘリウム温度の範囲で、電気抵抗測定及び磁化率測定を
行った。更に、X線回折測定及びEPMA測定を行っ
た。酸素量は測定上20%程度の誤差が含まれる。又、
X線回折測定で単相と判断されたサンプルについては、
TEM測定により微小部分においても単相であるか否か
を確認した。更に、結晶粒界部分の不純物等の析出の有
無を調べる目的で、酸素中で焼成した臨界温度Tcが9
3KのY系材料の臨界電流密度を基準とした各サンプル
の同一条件下での値との比率αを測定した。
【0048】表7に、実施例で得られた金属酸化物の組
成比と、その転移開始温度Tc(K)および臨界電流密
度比αを示した。表7に示されている様に、本発明の実
施例の酸化物材料は全て、Tc=80K以上で超伝導転
移していることが分かる。又、図1に、実施例3の電気
抵抗率の温度依存性のグラフを示す。この図から、実施
例3の材料は、120Kから超伝導転移を起こし85K
でゼロ抵抗になっていることが分かる。
【0049】又、磁化率の測定の結果、液体窒素温度に
おける超伝導体積分率も70%近くに達しており、超伝
導特性がよいことが分かる。更に、Y系材料と比較した
相対的な臨界電流密度を示す臨界電流密度比αも全て1
を上回り、結晶粒界の結合が優れていることが分かる。
又、本実施例の全てについてX線回折測定及びTEM測
定の両方において、単一の構造、即ち単相であることを
確認した。又、表7から組成式において、0.4≦a≦
0.8、0.8≦b≦1.6、0.3≦c≦0.7及び
0.5≦d≦1.5の範囲にある材料が特にTcが高い
ことが分かる。
【0050】
【表7】
【0051】実施例36〜実施例40 原料としてY23、CaCO3、SrCO3、BaCO3
及びCuOを用い、これらを実施例26と同じ組成比に
秤量した後、乾式混合し、混合物を各々直径10mm、
厚み1mmのペレット状に加圧形成し、その形成物をア
ルミナボート上で、温度=X℃、CO2 分圧=Y気圧及
び酸素分圧=Z気圧中の各条件で焼成した。その後、酸
素50気圧の雰囲気中で、1000℃でアニールした。
この様にして得られたサンプルに関して、室温から液体
ヘリウム温度の範囲で電気抵抗測定を行った。
【0052】又、X線回折測定で単相と判断されたサン
プルについては、TEM測定により微小部分においても
単相であるか否かを確認した。更に、結晶粒界部分の不
純物等の析出の有無を調べる目的で、酸素中で焼成した
臨界温度Tcが93KのY系材料の臨界電流密度を基準
とした各サンプルの同一条件下での値との比率αを測定
した。表9に、各実施例における製造条件として、焼成
温度=X℃、CO2 ガス分圧=Y気圧、O2 ガス分圧=
Z気圧の夫々の値と、得られた材料についての超伝導転
移温度及び臨界電流密度比(α)を示す。
【0053】表9から本発明の製造方法で得られた金属
酸化物材料は、いずれの場合も全て80K以上で超伝導
転移していることが分かる。又、表9から、特に、原料
をCO2 分圧=0.001〜0.02気圧の雰囲気中
で、温度=850〜1100℃の温度範囲で合成した材
料のTcが、90K以上と高いことが分かる。又、Y系
材料と比較した相対的な臨界電流密度を示す臨界電流密
度比αも全て1を上回り、結晶粒界の結合が優れている
ことが分かる。又、本実施例の全てについてX線回折測
定及びTEM測定の両方において、単一の構造、即ち単
相であることを確認した。
【0054】
【表9】
【0055】実施例41〜実施例45 原料としてY23 、CaCO3 、SrCO3 、BaC
3 及びCuOを用い、これらを実施例26と同じ組成
比に秤量した後、乾式混合し、混合物を各々直径10m
m、厚み1mmのペレット状に加圧形成し、その形成物
をアルミナボート上で、焼成温度1000℃、CO2
圧=0.01気圧、酸素分圧=0.99気圧中で焼成し
た。その後、酸素X気圧の雰囲気中で、Y℃でアニール
して、本発明の金属酸化物材料を得た。以上の様にして
得られた金属酸化物材料に関して、室温から液体ヘリウ
ム温度の範囲で電気抵抗測定を行った。
【0056】又、X線回折測定で単相と判断されたサン
プルについては、TEM測定により微小部分においても
単相であるか否かを確認した。更に、結晶粒界部分の不
純物等の析出の有無を調べる目的で、酸素中で焼成した
臨界温度Tcが93KのY系材料の臨界電流密度を基準
とした各サンプルの同一条件下での値との比率αを測定
した。
【0057】表11に、夫々の実施例のアニール時にお
けるO2 ガス圧=X気圧、アニール温度=Y℃、及び得
られた金属酸化物材料の超伝導転移温度及び臨界電流密
度比(α)を示す。表11に示した様に、本発明の製造
方法で製造された金属酸化物材料は、全て80K以上で
超伝導転移していることが分かる。又、表11から、特
に、焼成サンプルを酸素圧10気圧以上、1000気圧
以下でアニールすることにより得られたサンプルのTc
が90K以上と高いことが分かる。又、Y系材料と比較
した相対的な臨界電流密度を示す臨界電流密度比αも全
て1を上回り、結晶粒界の結合が優れていることが分か
る。又、本実施例の全てについてX線回折測定及びTE
M測定の両方において、単一の構造、即ち単相であるこ
とを確認した。
【0058】
【表11】
【0059】
【効果】以上説明した様に、本発明によれば、単相化し
易く、特性を制御し易い金属酸化物材料とその製造方法
を提供することが出来る。又、本発明によれば、超伝導
臨界温度が50K程度以上と高い金属酸化物材料とその
製造方法を提供することが出来る。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の電気抵抗の温度依存性の測定結果。
【図2】実施例1の磁化率の温度依存性の測定結果。
【図3】実施例1のX線回折の測定結果。
【図4】図4は、実施例28の電気抵抗の温度依存性の
測定結果である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋光 純 東京都目黒区碑文谷6−2−3

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成式が下記(I)式で表わされること
    を特徴とする金属酸化物材料。組成式(I) LnCaSrBaCu2+e−h6+f
    (但し、a+b+c+d=3、 0.2≦a≦0.
    8、 0.2≦b≦1.0、 0.3≦c≦2.2、 0≦d≦1.7、 0≦e≦0.8、 0≦h≦0.2、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0であり、Lnは、Y及びランダノイ
    ド元素より選ばれる少なくとも一種の元素又は原子団で
    あり、MはAl、Si、Ti、V、Cr、Fe、Co、
    Ga、Ge及びPdから選ばれる少なくとも一種の元素
    又は原子団である。)
  2. 【請求項2】 h=0である請求項1に記載の金属酸化
    物材料。
  3. 【請求項3】 h=0、0.5≦c≦2.2、0≦d≦
    1.6である請求項1に記載の金属酸化物材料。
  4. 【請求項4】 LnがYであり、a=1−x、b=xで
    示され、0.3≦x≦0.8であり、c=2、d=0、
    h=0である請求項1に記載の金属酸化物材料。
  5. 【請求項5】 超伝導転移温度が50K以上である請求
    項1〜4のいずれかに記載の金属酸化物材料。
  6. 【請求項6】 組成式が下記(I−A)式にて表わされ
    る金属酸化物材料の製造方法であって、原料をCO
    圧が0.01〜1気圧で、且つO分圧が10〜400
    気圧の雰囲気中で、600〜1,100℃の温度範囲で
    熱処理する工程を有することを特徴とする金属酸化物材
    料の製造方法。組成式(I−A) LnCaSrBaCu2+e6+f (但し、a+b+c+d=3、 0.2≦a≦0.
    8、 0.2≦b≦1.0、 0.5≦c≦2.2、 0≦d≦1.6、 0≦e≦0.8、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0であり、L
    nはY及びランダノイド元素より選ばれる少なくとも一
    種の元素又は原子団である。)
  7. 【請求項7】 組成式が下記(I−B)式にて表わされ
    る金属酸化物材料の製造方法であって、原料をCO
    圧が0.001〜0.2気圧で、且つO分圧が0.2
    気圧以上の雰囲気中で、800〜1,200℃の温度範
    囲で熱処理した後、酸素中5気圧以上で且つ400〜
    1,200℃の温度範囲でアニールする工程を有するこ
    とを特徴とする金属酸化物材料の製造方法。組成式(I−B) (Ln1-aCa)(Sr2-bBa)(Cu1-c
    Cu6+d (但し、0.2≦a≦0.8、 0.4≦b≦1.
    7、 0.2≦c≦0.7、 0<d<2.0であり、L
    nは、Ce、Pr、Tbを除くランタノイド元素及びY
    から選ばれる少なくとも一種の元素又は原子団であ
    る。)
  8. 【請求項8】 組成式が下記(I−C)式にて表わされ
    る金属酸化物材料の製造方法であって、原料をCO
    圧が0.001〜0.02気圧で、且つO分圧が0.
    2気圧以上の雰囲気中で、850〜1,100℃の温度
    範囲で熱処理した後、酸素中10〜1,000気圧の範
    囲でアニールする工程を有することを特徴とする金属酸
    化物材料の製造方法。組成式(I−C) (Ln1-aCa)(Sr2-bBa)(Cu1-c
    Cu6+d (但し、0.4≦a≦0.8、 0.8≦b≦1.
    6、 0.3≦c≦0.7、 0.5≦d≦1.5であ
    り、Lnは、Ce、Pr、Tbを除くランタノイド元素
    及びYから選ばれる少なくとも一種の元素又は原子団で
    ある。)
  9. 【請求項9】 組成式が下記(I−D)式にて表わされ
    る金属酸化物材料の製造方法であって、原料をCO
    圧が0.001気圧以上で、且つO分圧が0.2気圧
    以上の雰囲気で熱処理する工程を有することを特徴とす
    る金属酸化物材料の製造方法。組成式(I−D) LnCaSrBaCu2+e-h6+f (但し、a+b+c+d=3、 0.2≦a≦0.
    8、 0.2≦b≦1.0、 0.3≦c≦2.2、 0≦d≦1.7、 0≦e≦0.8、 0.05≦h≦0.2、 0<f<2.0、 0.2≦g≦1.0であり、Lnは、Y及びランタノイ
    ド元素より選ばれる少なくとも一種の元素又は原子団で
    あり、MはAl、Si、Ti、V、Cr、Fe、Co、
    Ga、Ge及びPdから選ばれる少なくとも一種の元素
    又は原子団である。)
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