JPH06263312A - 昇降ベッド駆動装置 - Google Patents

昇降ベッド駆動装置

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JPH06263312A
JPH06263312A JP5049695A JP4969593A JPH06263312A JP H06263312 A JPH06263312 A JP H06263312A JP 5049695 A JP5049695 A JP 5049695A JP 4969593 A JP4969593 A JP 4969593A JP H06263312 A JPH06263312 A JP H06263312A
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JP
Japan
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bed
shaft
toggle mechanism
lifting
input device
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Application number
JP5049695A
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Inventor
Masanori Mochizuki
正典 望月
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AISERU KK
ISEL Co Ltd
Original Assignee
AISERU KK
ISEL Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】昇降ベッドを入力装置とトグル機構との組み合
わせによる昇降駆動する装置において、全体を軽量小型
化できると共に入力装置の修理点検を容易にすること。 【構成】トグル機構は、昇降ベッドに軸支される上方の
揺動腕と、固定部に軸支される揺動腕を水平方向の進退
軸(71)に対して対称に設け、昇降ベッドの側方行きに配
設した入力装置が昇降ベッド及び固定部の両方によって
支持され、入力装置の出力軸の先端と前記昇降ベッド及
び固定部との間の部材が揺動リンクを構成するようにし
たこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のカレンダシート
を積層したシート積層体の一方の端部の所定の位置を加
熱加圧する場合に使用する加圧プレスの昇降ベッドの駆
動装置、特にトグル機構を用いた駆動装置に関するもの
である。
【0002】
【従来技術及び課題】積層した複数枚のカレンダーシー
トの上方の端縁部およびその近傍を綴付けるに際して、
最近では、図1に示すように、前記カレンダーシート相
互を加熱貼着する構成とすると共にこの綴付け部(C1)に
係止孔(C2)を形成し、被綴付け部にミシン目(C3)を形成
する形式となっており、この形式のカレンダーを製作す
る場合には、各カレンダーシートの被綴付け部には熱溶
着性のあるインクまたはホットメルトなどの熱溶融性の
接着剤等を塗布しておき、所定枚数のカレンダーシート
の積層体(以下、シート積層体という)を加熱加圧して
前記被綴付け部を貼着する。
【0003】このため、この加熱貼着装置としては、上
下に対向した加熱型部にシート積層体の被綴付け部を一
定時間挟圧する方式が採用される。そして、この加熱型
部による挟圧のために、図2のように、一方の加熱型部
を具備し且固定のベース(B) に直立させた4つの支柱に
よって支持された固定ベッド(14)と、前記支柱をガイド
軸(15)(15)として昇降自在に保持され且加熱型部を具備
させた下方の昇降ベッド(16)と、前記昇降ベッド(16)を
昇降駆動する駆動装置(7) とから構成される。
【0004】また、この駆動装置(7) としては、小さな
駆動源出力によって大きな加圧力を得られるようにする
ために、入力装置としての油圧シリンダ(7b)と同図に示
すような公知のトグル機構(7a)との組み合わせが採用で
きる。このトグル機構(7a)は、昇降ベッドによって軸支
され且相互に対称に取り付けた一対の揺動腕(72)(72)
と、固定部によって軸支され且相互に対称に取り付けた
一対の揺動腕(73)(73)とから構成され、上下の揺動腕(7
2)(73)の可動端相互の連結軸(75)(75)が、リンクを介し
て油圧シリンダ(7b)の出力軸に連結された構成である。
【0005】このものでは、油圧シリンダ(7b)の出力軸
の進退動作に連動するトグル機構(7a)の作用によって昇
降ベッド(16)が昇降駆動される。また、このトグル機構
の作用により、昇降ベッド(16)は油圧シリンダ(7b)の出
力よりも極端に大きな推力で上昇駆動され、上記加熱貼
着に必要な加圧力が得られる。ところが、この従来のも
のでは、昇降ベッド(16)の下方に油圧シリンダ(7b)が内
蔵される構成となることから、これの点検修理が面倒で
ある。また、油圧シリンダ(7b)が直立姿勢で装備される
ものであるから、最降下位置にある昇降ベッド(16)の高
さが高くなるという問題がある。
【0006】そこで、後者の問題を解決するために、油
圧シリンダ(7b)を昇降ベッドの側方に固定して、トグル
機構の上下の揺動腕(72)(73)の可動端相互の連結軸(75)
(75)を複数のリンク機構からなる連動機構により前記油
圧シリンダ(7b)の出力軸に連結する方法も考えられる
が、この改良例では、油圧シリンダ(7b)の出力が拡大さ
れてトグル機構(7a)の出力部、つまり、揺動腕(72)(73)
の支点軸部に作用して、この作用力がガイド軸(15)(15)
に撓み力として作用し、上下に長いガイド軸(15)(15)の
場合、この撓みによって昇降ベッド(16)の昇降動作の円
滑さが得られなくなる。したがって、この動作の円滑さ
を確保しようとすると、前記ガイド軸(15)(15)の剛性を
高く設定する必要があり、その分ガイド軸(15)(15)が太
くなると共にこれに関連する部分も大型化するのであ
る。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、『複数のガイド軸によって昇降自在に支持され
た昇降ベッドと固定部との間にトグル機構を介在させ
て、前記トグル機構の入力装置をその出力部が直線移動
可能な構成とした昇降ベッドの駆動装置』において、ト
グル機構の入力装置を昇降ベッドの側方に配設できるよ
うにして修理点検を容易にすると共に、昇降ベッドの上
昇推力を大きくした場合であっても、この昇降装置全体
を軽量小型化できるようにすることをその課題とする。
【0008】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『前記トグル機構は、昇降ベッド(16)の昇降
方向に対して直角に進退駆動される進退軸(71)と、前記
昇降ベッド(16)によって軸支され且相互に平行に配設し
た一対の揺動腕(72)(72)と、固定部によって軸支され且
相互に平行に配設した一対の揺動腕(73)(73)とからな
り、上下の揺動腕(72)(73)の取付け姿勢を前記進退軸(7
1)に対して相互に対称に設定すると共に、これらの可動
端相互の連結軸(75)(75)が上記進退軸(71)に突設され、
出力部が上記進退軸(71)を直線的に往復駆動可能に構成
される入力装置が昇降ベッド(16)の側部下方に位置する
ように昇降ベッド及び固定部と連結されると共に、この
連結部材における出力軸の先端から昇降ベッド(16)まで
の連結部材が揺動可能な第1リンク部となり、固定部ま
での連結部材が第2リンク部となるようにした』ことで
ある。
【0009】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。入力装
置の出力軸に連結した進退軸(71)が進出すると、揺動腕
(72)(73)の揺動支点が上下に離反することから昇降ベッ
ド(16)がガイド軸(15)(15)に沿って上昇駆動される。
【0010】前記入力装置の出力軸は、昇降ベッド(16)
との間は第1リンクによって、固定部との間は第2リン
クによって連結されている。従って、昇降ベッド(16)を
上昇駆動するために進退軸(71)に進出方向の推力が作用
した場合、この反作用が前記第1・第2リンクを介して
入力装置に作用する。このことから、昇降ベッド(16)に
大きな上昇推力発生するために進退軸(71)に大きな推力
が作用したとしても、これが前記反作用によって相殺さ
れるから、ガイド軸(15)(15)には無理な力が作用しな
い。
【0011】したがって、ガイド軸(15)(15)の剛性が少
ないものであっても昇降ベッド(16)の昇降動作時にこれ
らが撓むこともない。
【0012】
【効果】昇降ベッド(16)の側方にトグル機構の入力装置
が配設されるから、これの修理点検が容易である。昇降
ベッド(16)に大きな上昇推力を付与する場合であって
も、これのガイド軸(15)(15)の剛性を高く設定する必要
がないから、その分、昇降駆動装置全体が軽量小型化で
きる。
【0013】また、ガイド軸(15)(15)には撓みが生じな
いから昇降ベッドの昇降動作が円滑なものとなり、その
分この昇降動作の高速化や、入力装置の必要推力が低減
できる。
【0014】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。図3〜図7に示す実施例では、複数のカレ
ンダーシートを積層したシート積層体(S) を加熱貼着装
置(1) に投入した後、綴付け完了後の前記シート積層体
(S)の所定の位置にミシン目(C3)及び係止孔(C2)を形成
したカレンダー(C) とするようにしたものである。(図
1参照) このため、ベース(B) の一側に加熱型部(8a)及び加熱型
部(8b)を具備する加熱貼着装置(1) が、他側にミシン目
(C3)及び係止孔(C2)を形成する打抜き装置(5)が配設さ
れ、これらの間には、中間移送装置(30)が配設され、加
熱貼着装置(1)にシート積層体(S) を投入するための第
1移送装置(2) と、前記打抜き装置(5)によって最終加
工が施された製品を排出する製品取り出し装置(6) と
が、前記中間移送装置(30)と共に直線状に配列されてい
る。そして、前記加熱貼着装置(1)と前記打ち抜き装置
(5) に本発明の昇降ベッドの駆動装置を採用している。
【0015】以下、前記各部について説明する。 [第1移送装置(2) について]第1移送装置(2) は、図
3,図4のように、複数のベルト(20)(20)を平行に走行
させた構成となっており、その移送域の終端部は、加熱
貼着装置(1) の下方の加圧板(1b)の長手方向の側縁近傍
に位置する。そして、この側縁から一定範囲、つまり、
カレンダーの縦方向の長さ域の上方に一対の揺動ローラ
(12)(12)が所定の間隔で配設されている。尚、前記各揺
動ローラ(12)は、第1移送装置(2) の走行方向に対して
直角方向に配設した軸(13)に所定の間隔で支持された各
腕の先端に回転自在に装備された構成である。
【0016】又、前方の揺動ローラ(12)は加熱貼着装置
(1) の近傍に、後方の揺動ローラ(12)は位置決め状態に
あるシート積層体(S) の後方端縁に一致するように設定
される。なお、この後方の揺動ローラ(12)の軸(13)の位
置は前後に調節可能であり、この調節機構は支持手段(1
3a)(13a)に装備させている。 [加熱貼着装置(1) について]加熱貼着装置(1) は、図
6、図6のように、加熱型部(8a)としての加圧ブロック
(80)と加圧板(1a)とを下面に具備させた上方の固定ベッ
ド(14)と、この固定ベッド(14)を支持する4つのガイド
軸(15)(15)によって昇降自在に保持され且加熱型部(8b)
としての加圧ブロック(80)と加圧板(1b)を上面に具備さ
せた下方の昇降ベッド(16)と、前記固定ベッド(14)及び
昇降ベッド(16)に装備させた加熱ブロック(80)(80)に固
定された加圧板(1a)(1b)と、前記昇降ベッド(16)を昇降
駆動する駆動装置(7) とから構成される。
【0017】この駆動装置(7) は、図6に示すように、
トグル機構(7a)とこれの進退軸(71)を駆動する入力装置
としての油圧シリンダ(7b)とから構成され、前記トグル
機構(7a)は昇降ベッド(16)によって軸支され且その前後
両面のそれぞれに沿って相互に平行に配設した一対の揺
動腕(72)(72)と、下方のベース(B) に内蔵した一対の支
点軸(74)(74)から延び且前記揺動腕(72)(72)に各別に連
結される一対の揺動腕(73)(73)とからなり、上下の揺動
腕(72)(73)の可動端の連結軸(75)(75)が上記進退軸(71)
に突設されている。
【0018】従って、油圧シリンダ(7b)の出力軸に連結
した進退軸(71)が進出すると、揺動腕(72)(73)の揺動支
点が上下に離反することから昇降ベッド(16)がガイド軸
(15)(15)に沿って上昇駆動される。この実施例では、揺
動腕(72)(73)の可動端が揺動死点に達する直前において
加圧板(1a)(1b)相互が対接するように、揺動腕(72)(73)
の長さや加圧板(1a)(1b)の最大間隔等が所定の値に設定
されている。
【0019】前記油圧シリンダ(7b)は、この実施例で
は、昇降ベッド(16)によって揺動自在に軸支された支持
リンク(76)と、ベース(B) によって揺動自在に軸支され
た支持リンク(77)との可動連結軸部(78)によって保持さ
れている。従って、昇降ベッド(16)を上昇駆動するため
に進退軸(71)に進出方向の推力が作用した場合、この反
作用が支持リンク(76)(77)を介して油圧シリンダ(7b)に
作用する。このことから、加圧板(1a)(1b)による大きな
加熱加圧力を発生するために進退軸(71)に大きな推力が
作用したとしても、これが前記反作用によって相殺され
るから、ガイド軸(15)(15)には無理な力が作用しない。
【0020】又、上記加圧板(1a)(1b)は、図5に示すよ
うに、ヒータ(H)(H)を内蔵した加熱ブロック(80)(80)に
添設固定されており、一方の加圧板(1a)には断面台形状
の凸条(N) が、他方の加圧板(1b)には前記凸条に適合し
た断面台形状の凹溝(M) がこれらの長手方向に沿って配
設されている。さらに、前記加熱ブロック(80)における
シート積層体(S) の移送方向の前後の壁面にネジ止めさ
れるクランプ板(81)(82)によって前記添設状態に保持さ
れる。この実施例では、前記各加熱ブロック(80)の前方
端縁と加圧板(1a)(1b)の前方端縁とが一致するように設
定されており、このため、前記クランプ板(81)は、上端
又は下端が加熱ブロック(80)の上面又は下面よりも僅か
に突出する板状体としてあり、他方のクランプ板(82)
は、断面L字状の桟とし、この桟の直立片が加熱ブロッ
ク(80)の後壁にネジ止めされる。尚、前記クランプ板(8
2)の水平片の先端と前記クランプ板(81)の上端又は下端
との間隔は加圧板(1a)(1b)の前後方向の幅に合せて所定
の間隔に設定してあり、加熱ブロック(80)(80)の前後の
壁面にクランプ板(81)(82)をネジ止めすると、前記間隔
部に加圧板(1a)(1b)が挟圧保持されることとなる。逆
に、クランプ板(81)又はクランプ板(82)の取付けボルト
を緩めると、加圧板(1a)(1b)がその長手方向に取外せ
る。
【0021】なお、この加圧板(1a)(1b)は共に弗素樹脂
コーティング層(10)によって被覆されており、シート積
層体(S) の被綴付け部を加熱挟圧したときに、綴付け完
了後において加圧板(1a)(1b)から綴付け部の剥離性が向
上する。同様の目的を達成するには、加圧板(1a)の下面
及び加圧板(1b)の上面に弗素樹脂シートを添設する構成
としてもよく、剥離性において優れた他の材質のコーテ
ィング層又はシート添設構造を採用するようにしてもよ
い。 [ストッパ(4) について]この実施例では、図5に示す
ように、下方の加圧板(1b)の端縁に対接した直立姿勢
と、シート積層体(S) の移動経路から退避した横倒れ姿
勢の範囲内で揺動する一対のストッパ(4)(4)を採用す
る。この一対のストッパ(4)(4)は、前記加圧板(1b)の長
手方向に沿って一定の間隔で配設されており、これらス
トッパ(4)(4)の駆動軸(42)がロータリアクチェータ等の
駆動装置(図示せず)によって所定のタイミングで一定
角度往復回動されて、前記動作が実現される。そして、
この実施例では、上記駆動装置(7) によって昇降ベッド
(16)が持上げられた後、この昇降ベッド(16)が最降下位
置に復帰した時に、ストッパ(4)(4)の上端が加圧板(1b)
の端縁に対接し、その後、昇降ベッド(16)が上死点に持
上げられたときに横倒れ状態に駆動される構成となって
いる。 [その他]中間移送装置(30)は、図3、図4のように、
第1移送装置(2) と同様に常時走行状態にある複数の走
行ベルトを平行に走行させた構成であり、この中間移送
装置(30)の移送長さはカレンダー(C) の縦方向長さより
も僅かに長く設定してあり、上記第1移送装置(2) と同
様に一対の揺動ローラ(12)(12)が所定の間隔で配設され
ている。
【0022】打抜き装置(5) は、ポンチ(5a)とダイス(5
b)とを具備し、上記加熱貼着装置(1) と同様に4つのガ
イド軸によって支持された固定ベッドの下面にポンチ(5
a)を取付け、下方のダイス(5b)を上記ガイド軸に沿って
昇降する可動ベッド(51)の上面に配設し、可動ベッド(5
1)とベース(B) との間に上記駆動装置(7) を同様に設け
た構成となっている。
【0023】前記ポンチ(5a)及びダイス(5b)は、それぞ
れカレンダー(C) のミシン目(C3)に対応する型部と、係
止孔(C2)に対応する型部とを具備する構成であり、さら
に、この実施例では、ダイス(5b)の前方で、シート積層
体(S) の綴付け部(C1)の前方側の端縁と前記型部との関
係で設定した位置に上記したストッパ(4) を同様に配設
している。そして、このストッパ(4) は、ダイス(5b)が
下死点にあるときに位置決め姿勢(上記直立姿勢)にあ
り、この状態から上昇して打抜き動作が完了した時に非
位置決め姿勢(横倒れ姿勢)にセットされるものであ
る。
【0024】製品取り出し装置(6) は、常時走行状態に
ある複数のベルト(20)(20)を並設した構成であり、その
移送平面は、ダイス(5b)の上面よりも一段下がった位置
に設定されている。従って、打抜き装置(5) においてミ
シン目(C3)と係止孔(C2)の打抜きが完了すると、中間移
送装置(30)によってカレンダー(C) が製品取り出し装置
(6) の上面に送り出されて、製品取り出し装置(6) の下
流側端部に移送される。
【0025】[カレンダーの加工の実際]上記装置を用
いて複数のカレンダーシートからなるシート積層体(S)
を綴付ける作業と係止孔(C2)及びミシン目(C3)を形成す
る作業とを連続的に実行する場合の実際について説明す
る。上記装置では、第1移送装置(2) の始点部にシート
積層体(S) が投入されると前記第1移送装置(2) の両側
にはシート積層体(S) の幅に適合した案内板(G)(G)が配
設されているから、これによって各カレンダーシートの
両側は揃えられた状態で走行し、この状態でシート積層
体(S) が加熱貼着装置(1) に送り込まれる。シート積層
体(S) の非投入時にはストッパ(4) が直立していること
から、図5のように被綴付け部の先端がストッパ(4) に
対接して位置決めされる。この位置決め状態では、シー
ト積層体(S) の後方部は、第1移送装置(2) と揺動ロー
ラ(12)(12)との間に挟圧されており、前方の揺動ローラ
(12)はシート積層体(S) の被綴付け部近傍に対接し、後
方の揺動ローラ(12)はシート積層体(S) の後方端縁に一
致した状態にある。第1移送装置(2) は走行状態にある
から、第1移送装置(2)の移送力と揺動ローラ(12)(12)
による軽い加圧力によってシート積層体(S) の前方端は
ストッパ(4) に加圧されている。これによりシート積層
体(S) の各カレンダーシートの前方の端縁は揃えられた
ものとなる。
【0026】この状態となったとき、これを検知する所
定の信号によって加熱貼着装置(1)が作動する。つま
り、加熱貼着装置(1) の駆動装置(7) が作動して昇降ベ
ッド(16)が上昇し、シート積層体(S) の被綴付け部が加
熱ブロック(80)によって加熱(110℃〜130℃程
度)された加圧板(1a)と加圧板(1b)との間に挟圧(300K
g/cm2 程度)される。この挟圧状態が一定時間(0.5
〜2秒程度)継続すると、各カレンダーシートの被綴付
け部に形成されている接着性インク等の熱溶着作用によ
って接着状態となり、シート積層体(S) の被綴付け部が
綴付けられる。この綴付け範囲は、加圧板(1a)(1b)の対
向平面部に一致したものとなる。
【0027】この後、駆動装置(7) が復帰駆動されて昇
降ベッド(16)が降下して、初期の最降下位置に復帰する
と、このときには、すでに、ストッパ(4) が倒れた状態
にあることから、第1移送装置(2) の移送力によってシ
ート積層体(S) が中間移送装置(30)に移送される。この
中間移送装置(30)は常時走行状態にあるから、綴付け部
(C1)の形成されたシート積層体(S) が打抜き装置(5) に
送り込まれる。この打抜き装置(5) のポンチ(5a)及びダ
イス(5b)の前方で、所定の位置に設けたストッパ(4) に
よってシート積層体(S) が位置決めされる。このときに
も、前記綴付け工程と同様にシート積層体(S) は中間移
送装置(30)と揺動ローラ(12)(12)によってストッパ(4)
側に押し付けられた状態にある。このように所定の位置
にセットされたことを検知したときの所定の信号によっ
て打抜き装置(5) の駆動装置(7)が作動して可動ベッド
(51)が上昇し、ポンチ(5a)とダイス(5b)とによって係止
孔(C2)とミシン目(C3)とが加工され、カレンダー(C) と
しての製品となる。
【0028】この後、可動ベッド(51)が降下して、初期
降下位置に復帰すると、このときには、既述のように、
ストッパ(4) がシート積層体(S) の移送平面から退避し
た退避位置にあるから、中間移送装置(30)とこれに対向
する揺動ローラ(12)(12)とによる移送力によってカレン
ダー(C) が製品取り出し装置(6) 側に排出され、この製
品取り出し装置(6) に載置されたカレンダー(C) は最終
位置に排出される。
【0029】なお、前記打抜き装置(5) による係止孔(C
2)及びミシン目(C3)の加工時には、加熱貼着装置(1) に
おいて後続のカレンダー(C) の綴付け作業が同時に実行
されていることは言うまでもなく、加熱貼着装置(1) の
動作と打抜き装置(5) の動作及びこれらに各別に付設さ
れるストッパ(4)(4)の動作はそれぞれ所定のタイミング
に設定されていることは言うまでもない。
【0030】上記のようにして、第1移送装置(2) に投
入されたシート積層体(S) には、綴付け及び打抜き加工
が順次連続的に施されて、高速度でカレンダー(C) に加
工されることとなる。 [その他]なお、上記実施例の駆動装置(7) では油圧シ
リンダ(7b)は、昇降ベッド(16)によって揺動自在に軸支
された支持リンク(76)(技術的手段の第1リンクに相当
する)と、ベース(B) によって揺動自在に軸支された支
持リンク(77)(第2リンクに相当する)とによって保持
されているが、これを図7のように、ベース(B) に揺動
自在に軸支したホルダ(7C)によって油圧シリンダ(7b)の
本体部が回動自在に保持されると共に、前記ホルダ(7C)
の先端と昇降ベッド(16)とが支持リンク(76)とによって
連結され、さらに、油圧シリンダ(7b)の出力軸(7d)と進
退軸(71)とが自在継手(71a) によって連結された構成と
することができる。
【0031】このものでは、上記支持リンク(76)が上記
技術的手段の項に記載した第1リンクとして機能し、ホ
ルダ(7C)、油圧シリンダ(7b)及び出力軸(7d)までが第2
リンクとして機能する。したがって、油圧シリンダ(7b)
の出力軸(7d)に自在継手(71a) を介して連結した進退軸
(71)が進出すると、揺動腕(72)(73)の揺動支点が上下に
離反することから昇降ベッド(16)が上記実施例の場合と
同様に上昇駆動される。このとき進退軸(71)の位置も上
昇するが、油圧シリンダ(7b)の傾斜により出力軸(7d)の
先端部、つまり、自在継手(71a) がこれに応じて上昇す
る。これにより、上記実施例と同様の動作が確保できる
こととなる。また、トグル機構に生じる水平方向の作用
力が、上記第1リンク及び第2リンクに相当する部材を
介して油圧シリンダ(7b)の出力軸(7d)に作用する反作用
力によって相殺されることとなり、ガイド軸(15)(15)の
撓みが防止できる。
【0032】又、図6に示すトグル機構では、前記油圧
シリンダ(7b)は、昇降ベッド(16)によって揺動自在に軸
支された支持リンク(76)と、ベース(B) によって揺動自
在に軸支された支持リンク(77)とによって保持され、こ
れによりトグル機構作動時のガイド軸(15)(15)へ作用力
を相殺しているが、同図の想像線で示すように、前記支
持リンク(76)の一方の支点軸を一方の揺動腕(72)の支点
軸とし、他方の支持リンク(77)の一方の支点軸を一方の
揺動腕(73)の支点軸とすれば、油圧シリンダ(7b)の作動
時に於ける揺動腕(72)による推力と支持リンク(76)を介
して昇降ベッド(16)に作用する引き下げ力とが相殺され
ることとなり、前記トグル機構と油圧シリンダ(7b)との
組み合わせによって昇降ベッド(16)を作動させるときに
この昇降ベッドを傾けるような偏心加重が作用せず、昇
降ベッド(16)の動作の一層円滑なものとなる。
【0033】なお、図7に示す例においても、同図の想
像線で示すように、支持リンク(76)の一方の揺動支点を
揺動腕(72)の揺動支点とした場合、つまり、共通の軸に
よって軸支した場合にも前記の場合と同様の効果が得ら
れる。又、上記実施例ではトグル機構の入力装置とし
て、直線駆動装置の一種である油圧シリンダ(7b)を採用
したが、これ以外の他の直線駆動装置が採用できること
は言うまでもなく、更には、モータ等のように出力軸が
回転する形式の駆動源とクランク機構とを組み合わせた
入力装置とすることも可能であり、この入力装置の場合
でもその出力部が直線駆動可能となる。この場合には、
例えば、上記実施例の油圧シリンダ(7b)をモータとクラ
ンク機構との組み合わせに置き換えればよい。
【0034】更に、上記実施例では、加熱貼着装置(1)
の昇降ベッドの昇降駆動装置に本発明を実施したが、こ
れを他の形式の機器や装置における昇降駆動装置として
も利用できることは言ううまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】上端縁部を加熱加圧によって貼着する形式のカ
レンダの説明斜視図
【図2】従来の昇降ベッド駆動装置の説明図
【図3】本発明実施例の側面図
【図4】その平面図
【図5】加熱貼着部の詳細図
【図6】昇降ベッドの駆動装置の要部説明図
【図7】昇降ベッドの駆動装置の他の例の説明図
【符号の説明】
(16)・・・昇降ベッド (71)・・・進退軸 (72)・・・揺動腕 (73)・・・揺動腕 (75)・・・連結軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガイド軸によって昇降自在に支持
    された昇降ベッドと固定部との間にトグル機構を介在さ
    せて、前記トグル機構の入力装置をその出力部が直線移
    動可能な構成とした昇降ベッドの駆動装置において、前
    記トグル機構は、昇降ベッド(16)の昇降方向に対して直
    角に進退駆動される進退軸(71)と、前記昇降ベッド(16)
    によって軸支され且相互に平行に配設した一対の揺動腕
    (72)(72)と、固定部によって軸支され且相互に平行に配
    設した一対の揺動腕(73)(73)とからなり、上下の揺動腕
    (72)(73)の取付け姿勢を前記進退軸(71)に対して相互に
    対称に設定すると共に、これらの可動端相互の連結軸(7
    5)(75)が上記進退軸(71)に突設され、出力部が上記進退
    軸(71)を直線的に往復駆動可能に構成される入力装置が
    昇降ベッド(16)の側部下方に位置するように昇降ベッド
    及び固定部と連結されると共に、この連結部材における
    出力軸の先端から昇降ベッド(16)までの連結部材が揺動
    可能な第1リンク部となり、固定部までの連結部材が第
    2リンク部となるようにした昇降ベッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 第1リンク部の昇降ベッド(16)側の揺動
    支点を揺動腕(72)のそれに一致させた請求項1に記載の
    昇降ベッド駆動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104718051A (zh) * 2012-08-20 2015-06-17 沃尔特机器制造有限责任公司 具有肘杆机构的升降装置

Cited By (3)

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CN104718051A (zh) * 2012-08-20 2015-06-17 沃尔特机器制造有限责任公司 具有肘杆机构的升降装置
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US9610666B2 (en) 2012-08-20 2017-04-04 Walter Maschinenbau Gmbh Lifting apparatus having a toggle lever mechanism

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