JPH06262820A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字結果が１枚の用紙内に収まらないときに
は事前に知ることができるようにする。 【構成】 ＣＰＵ10は、画像データが受信バッファエリ
ア14aに蓄積された時点で印字位置を検出し、アプリケ
ーションソフト上での１ページ分のデータをビットマッ
プエリア14b上に展開した際、そのデータが指定したフ
レーム内に収まっているか否かを判断し、その結果をパ
ネル装置３に表示すべく指令出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機，レー
ザプリンタなどの画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、レーザプリンタにおいて、アプリ
ケーションソフト上では１ページ分のデータであるが、
実際の印字結果は２ぺージにまたがってしまったり、右
端で重ね印字をしてしまう場合があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来のレーザプリ
ンタでは、画像データの印字結果が１枚の用紙内に収ま
っていない場合は、再度印刷し直さなければならない。
もしそのデータが図や表などのイメージデータを多く含
んでいる場合は、印刷に要する時間、言い換えれば待ち
時間が長くなり、作業の効率が低下する。その上、資源
である用紙が無駄になり、廃棄物だけが増えてしまうと
いう不具合があった。

【０００４】本発明の目的は、印字結果が１枚の用紙内
に収まらないときは、事前に知ることができる画像形成
装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置は、ホストコンピュータから
文字情報あるいは画像情報を受けて画像イメージ情報を
生成する画像処理部と、この画像処理部から画像イメー
ジ情報を受けて用紙上に画像を形成する画像形成部とを
有する画像形成装置において、受信バッファエリアとビ
ットマップエリアを有する記憶手段と、画像データが受
信バッファエリアに蓄積された時点で印字位置を検出
し、アプリケーションソフト上での１ページ分のデータ
をビットマップエリア上に展開した際、そのデータ数が
指定したフレーム内に収まっているか否かを判断し、そ
の結果を表示部に表示すべく指令出力する制御手段とを
備えたことを特徴とする。

【０００６】また前記制御手段は、前記印字位置の検査
結果によりデータが指定したフレーム内に収まらない場
合、文字ピッチを基に横方向に超過した文字数を、また
改行ピッチを基に縦方向に超過した行数を、それぞれ前
記表示部に表示すべく指令出力する制御を行うことを特
徴とする。

【０００７】また前記制御手段は、前記印字位置の検査
結果によりデータが指定したフレーム内に収まらない場
合、受信バッファエリアに蓄積されたそのデータをビッ
トマップエリアに展開せず全てクリアし、その結果を前
記表示部に表示すべく指令出力する制御を行うことを特
徴とする。

【０００８】また前記制御手段は、前記印字位置の検査
結果によりデータが指定したフレーム内に収まらない場
合、そのフレーム内に収まる最適な文字ピッチと改行ピ
ッチを算出し、データが指定したフレーム内に収まるよ
うに両ピッチを修正する制御を行うことを特徴とする。

【０００９】

【作用】前記構成の画像形成装置によれば、制御手段で
あるＣＰＵは、画像データが受信バッファエリアに蓄積
された時点で印字位置を検出し、アプリケーションソフ
ト上での１ページ分のデータをビットマップエリア上に
展開しても指定したフレーム内に収まっているかを判断
し、その結果を表示部に表示すべく指令出力する。

【００１０】またＣＰＵは、印字位置の検査結果が指定
したフレームを超過したとき、文字ピッチを基に、横方
向に超過した文字数，改行ピッチを基に縦方向にオーバ
した行数などを表示部に表示すべく指令出力する制御を
行う。

【００１１】またＣＰＵは、印字位置の検査結果が指定
したフレームを超過したとき、受信バッファエリアに蓄
積されたそのデータをビットマップエリアに展開せず全
てクリアし、その結果を表示部に表示すべく指令出力す
る制御を行う。

【００１２】またＣＰＵは、印字位置の検査結果が指定
したフレームを超過したとき、そのフレーム内に収まる
最適な文字ピッチと改行ピッチを算出し、指定したフレ
ーム内に収まるように両ピッチを修正する制御を行う。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１４】図１は本発明の第１実施例であるプリンタ
における要部の構成を示すブロック図であり、１は文字
情報あるいは画像情報を受けて画像イメージ情報を生成
する画像処理部であるコントローラ、２は、制御プログ
ラムが書き換え可能な不揮発性記憶媒体のＲＯＭで、コ
ントローラ１から画像イメージ情報を受けて用紙上に画
像を形成する画像形成部であるエンジン、３は、前記コ
ントローラ１とエンジン２との各種の機能設定(モード
指示，ダウンロード指示など)、および各種の情報を表
示するための操作部兼表示部であるパネル装置、４はホ
ストコンピュータ、５は拡張(オプション)インタフェー
ス，オプションメモリなどのオプションボードである。

【００１５】また前記コントローラ１内において、10
は、コントローラ１の制御プログラムが格納されている
書き換え可能な不揮発性のプログラムＲＯＭ11のプログ
ラムや、パネル装置３からのモード指示またはホストコ
ンピュータ４からのコマンドによってコントローラ１全
体を制御するＣＰＵである。12はパネル装置３からのモ
ード指示の内容などを記憶しておく不揮発性記憶媒体
(ＮＶＲＡＭ)、13はフォントのパターンデータなどの記
憶内容を書き換え可能な不揮発性のフォントＣＧ (キャ
ラクタジェネレータ)、14は、ＣＰＵ10のワークメモ
リ，入力データのインプットバッファ，プリントデータ
のページバッファ，ダウンロードフォント用のメモリな
どに使用し、受信バッファエリア14a，ビットマップエ
リア14b，ＣＤエリア14cを有するＲＡＭである。

【００１６】さらに、15はエンジン２とコマンド，ステ
ータス，印字データ，ダウンロード・データの通信を行
うためのエンジン・インタフェース(以下、インタフェ
ースをＩ／Ｆと略す)、16は、制御プログラムが書き換
え可能な不揮発性のＲＯＭで、パネル装置３とコマン
ド，ステータス，ダウンロード・データの通信を行うた
めのパネルＩ／Ｆ、17はホストコンピュータ４と通信を
行うためのホストＩ／Ｆ(通常はセントロＩ／Ｆあるい
はＲＳ２３２Ｃ)、19はコントローラ１内の内部バスで
ある。

【００１７】前記プリンタでは、通常、コントローラ１
においてホストコンピュータ４からの印字データまたは
コントロール命令に従って画像を作成し、このデータを
エンジン２に出力することによって印字が行われる。こ
のとき、ホストコンピュータ４が送ってくる印字データ
は、文字データとして送られてきて、これをＣＰＵ10が
解釈し、ビットマップ化された情報をエンジン２に送出
する。このエンジン２に送出するビットマップ情報を作
成する際に、コントローラ１内で所有しているフォント
を用いることによって、ホストコンピュータ４からコン
トローラ１への送信時間を短縮している。

【００１８】図２は第１実施例に係る制御内容を示すフ
ローチャートであり、ＣＰＵ10は、受信バッファエリア
14aから取り出したデータが(Ｓ１，Ｓ２)、印字位置に
関連したデータである場合(Ｓ３のYES)、その時点での
印字位置を算出し(Ｓ４)、そのデータが指定したフレー
ムの容量を超えていないかどうか移動するごとに検査す
る(Ｓ５)。もしフレームの容量を超えてしまうと判定さ
れれば(Ｓ５のNO)、「用紙内に収まりません」などとパ
ネル装置３に表示する(Ｓ６)。フレーム内に収まってい
るとき、改ページコマンドをサーチするまで(Ｓ７のYE
S)繰り返して同様の検査を行う。

【００１９】図３は第２実施例に係る制御内容を示すフ
ローチャートであり、ステップＳ11ないしＳ14におい
て、第１実施例に係る図２のフローチャートのステップ
Ｓ１ないしＳ４と同じ処理を行い、次いで、その位置が
これまでで最高の文字数または行数であるならば(Ｓ15
のYES)それを保存する(Ｓ16)。このような動作を改ペー
ジコマンドをサーチするまで(Ｓ17のYES)、繰り返し実
行する。その後、保存してある最大印字位置を基に指定
したフレームの容量を超えていないか検査し、もし超え
ている場合には(Ｓ18のNO)、超えている文字数，行数を
算出し(Ｓ19)、「横方向：５文字，縦方向：３行オーバ
しています」などとパネル装置３に表示する(Ｓ20)。フ
レーム内に収まっていれば(Ｓ18のYES)、従来通りの処
理を開始する。

【００２０】図４は第３実施例に係る制御内容を示すフ
ローチャートであり、ステップＳ21ないしＳ28におい
て、第２実施例に係る図３のフローチャートのステップ
Ｓ11ないしＳ18と同じ処理を行い、指定したフレームの
容量を超えるときに改ページコマンドまでのデータを全
てクリアし(Ｓ29)、「用紙内に収まらないのでデータを
クリアします」などとパネル装置３に表示する(Ｓ30)。

【００２１】図５は第４実施例に係る制御内容を示すフ
ローチャートであり、ステップＳ31ないしＳ39におい
て、第２実施例に係る図３のフローチャートのステップ
Ｓ11ないしＳ19と同じ処理を行い、次いで、指定したフ
レームの容量を超えるときに、その超えた文字数，行数
を基にフレーム内に収まる最適な文字ピッチ，改行ピッ
チを算出し、修正する(Ｓ40)。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、請求項１記載の構成によれば、画像データが受
信バッファエリアに蓄積された時点で印字位置を検出
し、アプリケーションソフト上での１ページ分のデータ
をビットマップエリア上に展開しても指定したフレーム
内に収まっているかを判断し、その結果を前記操作部に
表示すべく指令出力するようにしたので、印刷結果を待
たずに、メッセージにより事前に知ることができる。

【００２３】また請求項２記載の構成によれば、縦方向
に何行、横方向に何文字超過しているか検査し、それら
をメッセージとして表示しているため、設定を修正する
ときの目安になり、使い勝手が向上する。

【００２４】また請求項３記載の構成によれば、印字デ
ータがフレームの容量を超えてしまうことが判明したと
き、そのデータを全てクリアするようにしたので、設定
の修正動作が行いやすくなる。

【００２５】また請求項４記載の構成によれば、印字デ
ータがフレームの容量を超えてしまうことが判明したと
き、フレーム内に収まる最適な文字ピッチ，改行ピッチ
を算出し修正するため、設定のやり直しをせずに印字結
果を待つことができる。

【００２６】したがって、全体として、無駄な待ち時間
の解消，資源の無駄使いの削減，廃棄物の削減を図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の第１実施例であるプリ
ンタの構成を示すブロック図である。

【図２】第１実施例の制御内容を示すフローチャートで
ある。

【図３】本発明の第２実施例に係る制御内容を示すフロ
ーチャートである。

【図４】本発明の第３実施例に係る制御内容を示すフロ
ーチャートである。

【図５】本発明の第４実施例に係る制御内容を示すフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１…コントローラ(画像処理部)、 ２…エンジン(画像
形成部)、 ３…パネル装置(操作部)、 ４…ホストコ
ンピュータ、 10…ＣＰＵ(制御手段)、 14…ＲＡＭ
(記憶手段)、 14a…受信バッファエリア、 14b…ビッ
トマップエリア。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストコンピュータから文字情報あるい
   は画像情報を受けて画像イメージ情報を生成する画像処
   理部と、この画像処理部から画像イメージ情報を受けて
   用紙上に画像を形成する画像形成部とを有する画像形成
   装置において、受信バッファエリアとビットマップエリ
   アを有する記憶手段と、画像データが受信バッファエリ
   アに蓄積された時点で印字位置を検出し、アプリケーシ
   ョンソフト上での１ページ分のデータをビットマップエ
   リア上に展開した際、そのデータ数が指定したフレーム
   内に収まっているか否かを判断し、その結果を表示部に
   表示すべく指令出力する制御手段とを備えたことを特徴
   とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 前記制御手段は、前記印字位置の検査結
   果によりデータが指定したフレーム内に収まらない場
   合、文字ピッチを基に横方向に超過した文字数を、また
   改行ピッチを基に縦方向に超過した行数を、それぞれ前
   記表示部に表示すべく指令出力する制御を行うことを特
   徴とする請求項１記載の画像形成装置。
3. 【請求項３】 前記制御手段は、前記印字位置の検査結
   果によりデータが指定したフレーム内に収まらない場
   合、受信バッファエリアに蓄積されたそのデータをビッ
   トマップエリアに展開せず全てクリアし、その結果を前
   記表示部に表示すべく指令出力する制御を行うことを特
   徴とする請求項１記載の画像形成装置。
4. 【請求項４】 前記制御手段は、前記印字位置の検査結
   果によりデータが指定したフレーム内に収まらない場
   合、そのフレーム内に収まる最適な文字ピッチと改行ピ
   ッチを算出し、データが指定したフレーム内に収まるよ
   うに両ピッチを修正する制御を行うことを特徴とする請
   求項１記載の画像形成装置。