JPH06262792A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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Publication number
JPH06262792A
JPH06262792A JP8020893A JP8020893A JPH06262792A JP H06262792 A JPH06262792 A JP H06262792A JP 8020893 A JP8020893 A JP 8020893A JP 8020893 A JP8020893 A JP 8020893A JP H06262792 A JPH06262792 A JP H06262792A
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JP
Japan
Prior art keywords
dot data
printing
heating
time
heating element
Prior art date
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JP8020893A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Koie
和明 鯉江
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベタ黒印字パターン間の隙間が潰れたり滲ん
だりすることなく印字品質良くバーコードの印字を行な
うことができるサーマルプリンタを提供する。 【構成】 サーマルヘッドにおける各発熱素子に通電パ
ルスを印加して発熱駆動を行なうに際し、通電パルスの
パルス幅を3つの領域(区間)T1、T2、T3に分割
するとともに、区間T1では前回印字時における各発熱
素子の発熱駆動状態を考慮してオン・オフドットデータ
列(aドットデータ列)を作成し(S11)、また、区
間T2では今回印字時の発熱ドットデータ列におけるオ
ンドットデータの密集度を考慮してオン・オフドットデ
ータ列(cドットデータ列)を作成し(S13)、更
に、区間T3では今回印字時における発熱ドットデータ
列に基づいてオン・オフドットデータ列を作成する(S
18)ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の発熱素子を有する
サーマルヘッドを介してテープ等の被印字媒体上に文字
等の印字を行なうサーマルプリンタに関し、特に、ベタ
黒の印字パターンの多いバーコード中においてベタ黒印
字パターンの間に細い間隙を形成しつつバーコードパタ
ーンを印字する際においてもベタ黒印字パターン間の隙
間が潰れたり滲んだりすることなくバーコードの印字を
可能とするサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より各種のサーマルプリンタが提案
されており、これらのサーマルプリンタにおいては、印
字される文字等の印字品質を向上するためサーマルヘッ
ドの駆動制御について各種の制御方法が採られている。
例えば、ベタ黒パターンの多いバーコード等のように印
字デューティの高いパターンを印字する場合、サーマル
ヘッドにおける各発熱素子はベタ黒パターンの印字時に
発熱駆動される頻度が高くなり、これに起因してサーマ
ルヘッドに過剰な熱が蓄熱されていく。このようにサー
マルヘッドに過剰の蓄熱が生じると、その蓄熱に起因し
て印字文字等の文字潰れ、滲み、尾引き、濃淡斑等が発
生してしまう。
【0003】そこで、かかる問題を解決するため、従来
のサーマルプリンタにおいては、特公昭57−1178
4号公報に記載されているように、サーマルヘッドに1
列に配列された各発熱素子を介して印字される連続する
ドットの先頭のドット及び前後と連続しないドットの印
字を行なう場合には各発熱素子にパルス幅の長い加熱パ
ルスを印加し、一方、連続するドットの先頭以外のドッ
トの印字を行なう場合には各発熱素子にパルス幅の短い
保温パルスを印加するように制御するサーマルヘッドの
駆動方法が採用されていた。このように、各発熱素子に
おける前回印字時の発熱駆動履歴を考慮して今回の印字
時における各発熱素子の駆動制御を行なえば、印字の高
速化を図ることが可能となるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バーコ
ードパターンの印字を行なうに際し、2つのベタ黒印字
パターンの間に細い隙間を形成しつつ印字する場合に
は、最初のベタ黒パターンの印字時にサーマルヘッドの
各発熱素子に連続して通電パルスが印加されることか
ら、前記のように前回印字時における各発熱素子の発熱
駆動履歴を考慮して駆動制御をしたとしても、サーマル
ヘッドには過剰の熱が蓄熱されていくことは否定できな
い。これにより、各発熱素子の周辺における温度が高く
なってしまい、この結果、ベタ黒パターンの印字濃度が
高くなり、場合によっては本来何も印字されてはならな
い隙間部分に潰れや滲みが発生するという問題があっ
た。
【0005】また、隙間を形成する時には各発熱素子は
発熱駆動されないことから、この隙間に続いてベタ黒印
字パターンを印字する場合には、前回における発熱素子
の駆動履歴を考慮すると通電パルスのパルス幅が短くさ
れることはない。従って、隙間に続くベタ黒パターンの
最初の部分を印字する際においても、サーマルヘッドは
過剰に蓄熱された状態にあり、これより前記と同様に隙
間部分に潰れや滲みが発生する虞が存するものである。
【0006】このように前記従来のサーマルプリンタで
は、バーコードパターンを印字する場合には、まだなお
問題が残存するものであった。本発明は前記従来技術の
問題点を解消するためになされたものであり、ベタ黒の
印字パターンの多いバーコードパターンを印字する際に
おいてもベタ黒印字パターン間の隙間が潰れたり滲んだ
りすることなく印字品質良くバーコードの印字を行なう
ことができるサーマルプリンタを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、複数の発熱素子が設けられたサーマルヘッド
と、各発熱素子についての発熱ドットデータ列を記憶す
る記憶手段と、記憶手段に記憶された発熱ドットデータ
列の上下方向に関し発熱されるべきドットデータの密集
度を算出する算出手段と、算出手段により算出された発
熱ドットデータの密集度に基づいて前記各発熱素子に印
加する通電パルスのパルス幅を決定する決定手段とを備
えた構成とされる。
【0008】また、前記記憶手段は各発熱素子について
前回印字時における発熱ドットデータ列及び今回印字時
における発熱ドットデータ列とを記憶し、前記決定手段
は前記算出手段により算出された発熱ドットデータの密
集度と記憶手段に記憶された前回印字時及び今回印字時
における発熱ドットデータ列とに基づいて各発熱素子に
印加する通電パルスのパルス幅を決定するように構成さ
れている。
【0009】
【作用】前記構成を有する請求項1記載の発明では、サ
ーマルヘッドに設けられた複数の発熱素子の発熱駆動を
行なう際、算出手段を介して記憶手段に記憶された発熱
ドットデータ列の上下方向に関し発熱されるべきドット
データの密集度が算出される。そして、決定手段は算出
手段により算出された密集度に基づいて各発熱素子に印
加する通電パルスのパルス幅を決定する。この後、決定
手段により決定されたパルス幅を有する通電パルスが各
発熱素子に対して印加され、被印字媒体上に文字等の印
字が行なわれるものである。
【0010】また、請求項2記載の発明では、決定手段
は、前記算出手段により算出された発熱ドットデータの
密集度に加えて、記憶手段に記憶された前回印字時にお
ける発熱ドットデータ列及び今回印字時における発熱ド
ットデータ列をも考慮して各発熱素子に印加されるべき
通電パルスのパルス幅を決定し、このように決定された
パルス幅を有する通電パルスが各発熱素子に印加されて
被印字媒体上に文字等の印字が行なわれるものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明をテープ印字装置に具体化した
一実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1はテープ印字装置の平面図であり、テープ印字装置
1の本体フレーム2の前部(図1中下側)にはキーボー
ド3が配設され、また、キーボード3の後方で本体フレ
ーム2内には印字機構PMが配設されている。更に、キ
ーボード3の後側で上方に湾曲した湾曲フレーム部2b
には、文字や記号を6文字分表示可能な小型の液晶ディ
スプレイ22が設けられている。
【0012】キーボード3には、アルファベットやひら
がなや数字や記号などを入力する為の文字キー、スペー
スキー、ディスプレイ22に表示された文字列を右方或
いは左方へスクロールさせるカーソルキー、無変換キ
ー、変換キー、文字入力モードを「ローマ字」と「ひら
がな」と「アルファベット」のうちから択一的に切換え
て設定する為の入力モード切換えキー、印字フォーマッ
トを設定する為のフォーマット設定キー、印字を実行す
る印字キー、印字用テープ5をテープ送りする為のテー
プ送りキー、電源をON・OFFする為の電源キーなど
が設けられている。
【0013】前記印字機構PMは、本発明と直接関係し
ないので簡単に説明すると、上下方向に48個の発熱素
子H(後述する)を列設したサーマルヘッド13(図
2、図3参照)に、透明なフィルムからなる所定幅(例
えば、12mm)を有する印字用テープ5とインクリボン
とが供給されながらこれら発熱素子Hに通電され、印字
用テープ5上には複数のドット列により文字や記号が印
字され、その後この印字用テープに両面テープが接合さ
れた状態で、本体フレーム2から外部にテープ送りされ
る。これら印字用テープ5やインクリボンや両面テープ
などは矩形状のテープ収納カセットに一体的に内蔵され
ている。尚、印字機構PMについては、例えば実願平1
−85050号の願書に添付された明細書、図面から明
かなよように公知のものであるので、ここでは詳述しな
い。
【0014】次に、テープ印字装置1の制御系について
図2に基づき説明する。図2はテープ印字装置1の制御
ブロック図を示し、キーボード3と、液晶ディスプレイ
(LCD)22に表示データを出力する為の表示用RA
Mを有するディスプレイコントローラ(LCDC)23
と、サーマルヘッド13を駆動する為のサーマルヘッド
駆動回路25と、前記印字用テープ5やインクリボンや
両面テープを巻装した複数のスプールと各種ローラとを
回転駆動させるテープ送りモータ24を駆動する為の駆
動回路26と、警告用ブザー20の為の駆動回路21と
は制御装置Cの入出力インターフェース27に夫々接続
されている。制御装置Cは、CPU29と、このCPU
29にデータバスなどのバス28を介して接続された入
出力インターフェース27、CGROM30、ROM3
1・32及びRAM40とから構成されている。
【0015】CGROM(パターンデータメモリ)30
には、多数のキャラクタの各々に関して、表示の為のド
ットパターンデータがコードデータに対応させて格納さ
れている。ROM(アウトラインデータメモリ)31に
は、キャラクタを印字する為に多数のキャラクタの各々
に関して、キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ
(アウトラインデータ)が書体(ゴシック系書体、明朝
系書体など)毎に分類されコードデータに対応させて格
納されている。
【0016】ROM32には、後述するサーマルヘッド
の通電制御プログラム、キーボード3から入力された文
字や数字や記号などのキャラクタのコードデータに対応
させてディスプレイコントローラ23を制御する表示駆
動制御プログラム、テキストメモリ41の各コードデー
タに対応するアウトラインデータから印字用のドットパ
ターンデータに変換処理して印字バッファ43に展開す
るイメージ展開処理制御プログラム、印字バッファ43
のデータを順次読出してサーマルヘッド13やテープ送
りモータ24を駆動する印字駆動制御プログラム、その
他テープ印字装置1の制御上必要な各種のプログラムが
格納されている。
【0017】RAM40のテキストメモリ41には、キ
ーボード3から入力された文字や記号のコードデータが
文書データとして格納される。また、発熱ドットデータ
メモリ42には、サーマルヘッド13に設けられた各発
熱素子Hの前回印字時及び今回印字時におけるオン・オ
フドットデータ列が記憶される。かかる発熱ドットデー
タメモリ42に記憶されたオン・オフドットデータに基
づいて各発熱素子Hの履歴制御が行なわれるものであ
る。更に、印字バッファ43には、イメージ展開された
複数の文字や記号のドットパターンデータが格納され
る。
【0018】ここで、サーマルヘッド13の構成につい
て図3に基づき説明する。図3はサーマルヘッド13の
一部を模式的に示す説明図であり、サーマルヘッド13
は、クロック信号に同期して、発熱ドットデータメモリ
42に記憶されたオン・オフドットデータ(通常、8ビ
ットで構成される)が駆動回路25によりシリアルデー
タに変換された後順次記憶されるシフトレジスタ50、
駆動回路25からのラッチパルスに基づいてシフトレジ
スタ50からのデータをラッチするラッチ回路51、ラ
ッチ回路51からのデータ信号と駆動回路25からの通
電パルスとのNANDデータを出力するNANDゲート
52、及び、NANDゲート52の出力側に接続された
発熱素子Hから構成される。尚、各発熱素子Hの他端側
はコモン側電源に接続されている。
【0019】このように構成されたサーマルヘッド13
における各発熱素子Hの発熱駆動について説明する。先
ず、駆動回路25から送出されるシリアルデータ(発熱
ドットデータメモリ41に記憶されているオン・オフド
ットデータに相当する)は、同時に駆動回路25から送
出されるクロック信号に同期してシフトレジスタ50に
シフトされる。全てのシリアルデータがシフトレジスタ
にシフトされた後、これに続いて駆動回路25からラッ
チパルスがラッチ回路51に送出され、かかるラッチパ
ルスによりシフトレジスタ50に記憶されているデータ
はラッチ回路51にラッチされる。これにより、シフト
レジスタ50は次のシリアルデータを受信可能な状態と
なる。続いて、ラッチ回路51にラッチされたデータは
各NANDゲート52の一方の入力端子に入力され、同
時に駆動回路25からの通電パルスが各NANDゲート
52の他方の入力端子に共通して入力される。この結
果、各発熱素子Hは各NANDゲート52からのNAN
D出力を介して一斉に発熱駆動されるものである。この
とき、各NANDゲート52からのNAND出力は、発
熱ドットデータメモリ41のオン・オフドットデータに
従って選択的にH、Lとされており、各発熱素子Hはこ
れらの各H、L信号を介して選択的に発熱駆動される。
【0020】次に、前記のように構成されたテープ印字
装置1におけるサーマルヘッド13の通電制御について
図4、及び、図5に基づいて説明する。先ず、図4を参
照して駆動回路25からサーマルヘッド13に印加され
る通電パルスのパルス幅を決定する方法について説明す
る。
【0021】図4は通電パルスのパルス幅を決定する方
法を模式的に示す説明図であり、図4において左側には
各発熱素子Hに対応して前回印字時の発熱ドットデータ
列及び今回印字時の発熱ドットデータ列(いずれのデー
タ列も発熱ドットデータメモリ42に記憶されており、
白丸はオフ(0)データ、黒丸はオン(1)データを示
す)、また、前回印字時の発熱駆動状態に関係するドッ
トデータ列(aドットデータ列)、今回印字時の発熱ド
ットデータ列における上下方向についての密集度に関係
するドットデータ列(bドットデータ列)、aドットデ
ータ列とbドットデータ列とに基づいて算出されるドッ
トデータ列(cドットデータ列)が示されている。
【0022】ここに、aドットデータ列は、前回印字時
における発熱ドットデータ列(発熱素子1から順に、0
01000・・・1で表わされる)を反転したデータ
(110111・・・0)と今回印字時における発熱ド
ットデータ列(発熱素子1から順に、011110・・
・0)とのANDをとることにより算出される。このa
ドットデータ列において、各発熱素子Hが前回印字時に
オフで、且つ、今回印字時にオンの場合にのみ「1」と
なり、それ以外の場合には「0」となる。
【0023】また、bドットデータ列は、今回印字時に
おける発熱ドットデータ列(発熱素子1から順に、01
1110・・・0)と今回印字時の発熱ドットデータ列
を発熱素子1から順に1ずつシフトしたドットデータ列
(001111・・・0)とのANDをとることにより
算出される。このbドットデータ列は今回印字時の発熱
ドットデータ列において、オンドットデータが上下方向
に2つ以上隣合っている状態を表わすものであり、オン
ドットデータが2つ以上隣合っている場合には「1」と
なり、一方、隣合っていない場合には「0」となる。
【0024】更に、cドットデータ列は、aドットデー
タ列(発熱素子1から順に、010110・・・0)と
bドットデータ列を反転したデータ列(発熱素子1から
順に、110001・・・1)とのANDをとることに
より算出される。このcドットデータ列は前回印字時に
おける各発熱素子Hの発熱駆動状態に基づき履歴制御を
行なうについて、今回印字時の発熱ドットデータ列にお
けるオンドットデータの密集度を勘案したデータであ
る。更に、図4における右側には、サーマルヘッド13
の各発熱素子Hに印加される通電パルスのパルス幅を3
つの領域(T1、T2、T3)に区分し、各領域T1、
T2、T3における通電パルスのオン・オフ状態が示さ
れている。
【0025】ここに、領域T1における各発熱素子Hの
オン・オフ駆動は、前記aドットデータ列に基づいて行
なわれる。また、領域T2における各発熱素子Hのオン
・オフ駆動は、前記cドットデータ列に基づいて行なわ
れる。更に、領域T3における各発熱素子Hのオン・オ
フ駆動は、前記した今回印字時の発熱ドットデータ列に
基づいて行なわれる。これより、領域T1は前回印字時
における各発熱素子Hの駆動履歴に影響する区間、領域
T2は前回印字時の駆動履歴と今回印字時の発熱ドット
データ列におけるオンドットデータの密集度とに影響す
る区間、また、領域T3は今回の印字時の発熱ドットデ
ータ列のみに影響する区間となる。
【0026】前記のように各発熱素子Hに印加される通
電パルスのパルス幅を3つの領域T1、T2、T3に分
けて決定することにより、前回印字時における駆動履歴
と今回印字時におけるドットデータの密集度との双方を
勘案してサーマルヘッド13の発熱駆動を行い得るもの
である。特に、前記領域T2において、今回の印字時に
オンされるべき発熱素子Hのドットデータの密集度を考
慮するようにしているので、サーマルヘッド13におけ
るオンドットデータが密集している部分の温度上昇を確
実に抑えることが可能となるものである。
【0027】次に、前記のように構成されたテープ印字
装置1におけるサーマルヘッド13の通電制御について
図5に基づき説明する。図5はサーマルヘッド13の通
電制御プログラムのフローチャートであり、先ず、ステ
ップ(以下、Sと略記する)11において、発熱ドット
データメモリ42に記憶されている前回印字時及び今回
印字時のオン・オフデータ列に基づいて領域(区間)T
1におけるオン・オフドットデータ列(aドットデータ
列)を作成し、作成されたオン・オフドットデータ列を
駆動回路25を介してサーマルヘッド13のシフトレジ
スタ50に転送する。かかるオン・オフドットデータ列
が全てシフトレジスタ50に転送された後、駆動回路2
5からサーマルヘッド13のラッチ回路51にラッチパ
ルスが送出され、区間T1におけるオン・オフドットデ
ータ列がラッチ回路51にラッチされる(S12)。こ
のとき、シフトレジスタ50は次のデータを受信可能な
状態となる。
【0028】そして、区間T1の計時が開始される前
に、前記と同様にして区間T2におけるオン・オフドッ
トデータ列(cドットデータ列)を作成し、かかるオン
・オフドットデータ列をサーマルヘッド13のシフトレ
ジスタ50に転送する(S13、S14:NO)。この
後、区間T1の計時が開始されると(S14:YE
S)、図4に示すように通電パルスを立ち上げ、サーマ
ルヘッド13の各発熱素子Hに通電を開始する(S1
5)。そして、区間T1が経過するまで待機し(S1
6:NO)、区間T1が経過した(S16:YES)
後、駆動回路25からラッチ回路51にラッチパルスを
送出して前記S13にてシフトレジスタ50に転送した
区間T2のオン・オフドットデータ列をラッチ回路51
にラッチする(S17)。
【0029】そして、区間T2が経過するまでに(S1
9:NO)区間T3におけるオン・オフドットデータ列
(今回の発熱ドットデータ列)を作成し、その作成した
オン・オフドットデータ列をサーマルヘッド13のシフ
トレジスタ50に転送しておく(S18)。区間T2が
経過した場合(S19:YES)には、駆動回路25か
らラッチ回路51にラッチパルスを送出し、区間T3が
経過するまでに(S21:NO)、区間T3におけるオ
ン・オフドットデータ列をラッチ回路51にラッチする
(S20)。更に、区間T3が経過した場合(S21:
YES)には、通電パルスを立ち下げ、サーマルヘッド
13の各発熱素子Hに対する通電を終了して処理を終了
する。
【0030】以上の処理が繰り返して行なわれることに
より、サーマルヘッド13の各発熱素子Hの発熱駆動が
実行され、これによりサーマルヘッド13によるテープ
上への文字等の印字がなされるものである。
【0031】以上詳細に説明した通り本実施例に係るテ
ープ印字装置1では、サーマルヘッド13における各発
熱素子Hに通電パルスを印加して発熱駆動を行なうに際
し、通電パルスのパルス幅を3つの領域(区間)T1、
T2、T3に分割するとともに、区間T1では前回印字
時における各発熱素子Hの発熱駆動状態を考慮してオン
・オフドットデータ列(aドットデータ列)を作成し、
また、区間T2では今回印字時の発熱ドットデータ列に
おけるオンドットデータの密集度を考慮してオン・オフ
ドットデータ列(cドットデータ列)を作成し、更に、
区間T3では今回印字時における発熱ドットデータ列に
基づいてオン・オフドットデータ列を作成するように構
成したので、今回印字時にオンドットデータが密集して
いるサーマルヘッド13の部分で過剰に蓄熱が発生する
ことを確実、且つ、有効に防止することができる。ま
た、前記と相まって、前回印字時における各発熱素子H
の発熱駆動状態を考慮しているので、サーマルヘッド1
3において全体的に過剰の蓄熱が生じることをも防止す
ることができるものである。
【0032】これにより、ベタ黒の印字パターンの多い
バーコードパターンを印字する際においてもベタ黒印字
パターン間の隙間が潰れたり滲んだりすることなく印字
品質良くバーコードの印字を行なうことができるもので
ある。尚、前記実施例においては、区間T2値は一定値
を有するものとして説明したが、オンドットデータが密
集する個数を勘案した密集度数に従って区間T2を変化
させてもよいことは勿論である。このようにすれば、更
に正確な発熱制御が可能となるものである。
【0033】また、前記実施例では区間T1と区間T2
とを区分して説明したが、前回印字時における各発熱素
子Hの発熱駆動状態、及び、今回印字時におけるオンド
ットデータの密集度を同時に考慮して両区間を1つの区
間として制御することも可能である。このようにすれ
ば、通電制御プログラムを簡素化することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、ベタ黒の印
字パターンの多いバーコードパターンを印字する際にお
いてもベタ黒印字パターン間の隙間が潰れたり滲んだり
することなく印字品質良くバーコードの印字を行なうこ
とができるサーマルプリンタを提供することができ、そ
の奏する効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ印字装置の平面図である。
【図2】テープ印字装置の制御ブロック図である。
【図3】サーマルヘッドの一部を模式的に示す説明図で
ある。
【図4】通電パルスのパルス幅を決定する方法を模式的
に示す説明図である。
【図5】サーマルヘッドの通電制御プログラムのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 13 サーマルヘッド 25 サーマルヘッド駆動回路 29 CPU 32 ROM 40 RAM 42 発熱ドットデータメモリ 50 シフトレジスタ 51 ラッチ回路 52 NANDゲート C 制御装置 H 発熱素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子が設けられたサーマル
    ヘッドと、各発熱素子についての発熱ドットデータ列を
    記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された発熱ドット
    データ列の上下方向に関し発熱されるべきドットデータ
    の密集度を算出する算出手段と、算出手段により算出さ
    れた発熱ドットデータの密集度に基づいて前記各発熱素
    子に印加する通電パルスのパルス幅を決定する決定手段
    とを備えたことを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は各発熱素子について前
    回印字時における発熱ドットデータ列及び今回印字時に
    おける発熱ドットデータ列とを記憶し、前記決定手段は
    前記算出手段により算出された発熱ドットデータの密集
    度と記憶手段に記憶された前回印字時及び今回印字時に
    おける発熱ドットデータ列とに基づいて各発熱素子に印
    加する通電パルスのパルス幅を決定することを特徴とす
    る請求項1記載のサーマルプリンタ。
JP8020893A 1993-03-15 1993-03-15 サーマルプリンタ Pending JPH06262792A (ja)

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