JPH06261941A - 抗デオキシリボ核酸抗体の吸着剤 - Google Patents

抗デオキシリボ核酸抗体の吸着剤

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JPH06261941A
JPH06261941A JP5256111A JP25611193A JPH06261941A JP H06261941 A JPH06261941 A JP H06261941A JP 5256111 A JP5256111 A JP 5256111A JP 25611193 A JP25611193 A JP 25611193A JP H06261941 A JPH06261941 A JP H06261941A
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amino acid
glu
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樹一郎 岡
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式:H-X-A-Y-Z〔式中、Aは式:Ala-B-C-
Glu-Ile-Leu(式中、BおよびCはTrp、TyrまたはPheを表
す。)で表されるアミノ酸配列を含有する、6〜12個のア
ミノ酸残基からなるペプチド断片を表し;XおよびYは一
方が単結合を表すか、またはAsp、Glu、Arg、Lysおよび
Hisよりなる群から選ばれるアミノ酸残基もしくは該群
から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸残基の2〜10個か
らなるペプチド断片を表し、他方がAsp、Glu、Arg、Lys
およびHisよりなる群から選ばれるアミノ酸残基もしく
は該群から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸残基の2〜
10個からなるペプチド断片を表し;Zは水酸基またはア
ミノ基を表す。〕で表されるペプチドを担体上に固定化
してなる抗デオキシリボ核酸抗体の吸着剤。 【効果】 本発明の吸着剤は、体液中より人体にとって
有用な成分を吸着除去することなく、抗デオキシリボ核
酸抗体を選択的に吸着除去することが可能であり、抗デ
オキシリボ核酸抗体が関与する疾患の治療に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペプチドを担体上に固定
化してなる吸着剤に関する。本発明によって提供され
る、抗デオキシリボ核酸抗体(以下、抗DNA抗体とい
う)と結合する能力を有したペプチドを担体上に固定化
してなる吸着剤は、抗DNA抗体が関与している疾患の
治療に有用である。
【0002】抗DNA抗体は、主に自己免疫疾患である
全身性エリテマトーデス(以下、SLEという)患者体
液中に検出される自己抗体である。SLE患者にみられ
る血管炎は、抗DNA抗体とDNAとの反応により形成
される免疫複合体が血管壁に沈着することにより、また
SLE患者の予後を左右する腎炎は、該免疫複合体に加
えて抗DNA抗体が直接腎糸球体に沈着することにより
引き起こされることが知られている。したがって、血
液、血漿などの体液から抗DNA抗体を除去すること
は、SLEのように抗DNA抗体の関与する疾患を治療
する上で必要となる。
【0003】
【従来の技術】抗DNA抗体用の吸着剤としては、疎水
性化合物を不溶性担体上に固定化してなる免疫吸着剤
(特開昭57−122875号公報参照)、DNAを高
分子担体に固定化してなる吸着剤(特開昭61−226
059号公報参照)、アニオン性官能基を有する化合物
を水不溶性多孔質体に固定化してなる吸着体(特開昭6
4−68272号公報参照)などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭57−1
22875号公報に記載されている免疫吸着剤の対象と
する吸着物質は、免疫グロブリンおよび/または免疫複
合体であり、免疫グロブリンとして抗DNA抗体が例示
されているが、該吸着剤は抗DNA抗体を選択的に吸着
除去する能力を有しておらず、人体にとって有用な免疫
グロブリンをも吸着除去してしまう。
【0005】特開昭61−226059号公報に記載さ
れているDNA固定化吸着剤は、原料として天然物から
抽出したDNAを使用することとなるので、DNAの
純度にばらつきがあること、製品コストがかかるこ
と、血液、血漿などの体液と接触させて使用する際に
DNAが体液中に溶出した場合、体液中の抗DNA抗体
と免疫複合体を形成して病状を悪化させる可能性がある
ことなどの欠点がある。
【0006】特開昭64−68272号公報に記載され
ている抗DNA抗体用の吸着体は、担体に固定化するア
ニオン性官能基を有する化合物として、ペプチドのポリ
グルタミン酸、ポリアスパラギン酸、あるいはアミノ酸
のグリシンが使用できることが記載されているが、該ペ
プチドあるいはアミノ酸を固定化した吸着剤は吸着能力
が十分でなく、さらなる吸着能力の向上が望まれてい
る。
【0007】このように従来知られている抗DNA抗体
用の吸着剤では、吸着特異性、安全性、製造コスト、吸
着能力などの観点から、抗DNA抗体が体液中に出現し
ている疾患の治療に使用するには適していない。
【0008】本発明の目的は、血液、血漿などの体液よ
り人体にとって有用な成分を吸着除去することなく、抗
DNA抗体を選択的に吸着除去可能であり、かつ滅菌処
理時や保存時における吸着除去能力の低下が極めて少な
く、しかも安全性の高い吸着剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、下記の一般式(I) H−X−A−Y−Z ………(I) 〔式中、Aは式:Ala−B−C−Glu−Ile−Leu(式中、
BおよびCはTrp、TyrまたはPheを表す。)で表される
アミノ酸配列を含有する、6〜12個のアミノ酸残基か
らなるペプチド断片を表し;XおよびYは一方が単結合
を表すか、またはAsp、Glu、Arg、LysおよびHisよりな
る群から選ばれるアミノ酸残基もしくは該群から選ばれ
る少なくとも1種のアミノ酸残基の2〜10個からなる
ペプチド断片を表し、他方がAsp、Glu、Arg、Lysおよび
Hisよりなる群から選ばれるアミノ酸残基もしくは該群
から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸残基の2〜10
個からなるペプチド断片を表し;Zは水酸基またはアミ
ノ基を表す。〕で表されるペプチドを担体上に固定化し
てなる抗DNA抗体の吸着剤を提供することによって達
成される。
【0010】本明細書においては各種アミノ酸残基を次
の略号で記述する。 Ala: L−アラニン残基 Arg: L−アルギニン残基 Asp: L−アスパラギン酸残基 Asn: L−アスパラギン残基 Glu: L−グルタミン酸残基 Gln: L−グルタミン残基 His: L−ヒスチジン残基 Ile: L−イソロイシン残基 Leu: L−ロイシン残基 Lys: L−リジン残基 Met: L−メチオニン残基 Phe: L−フェニルアラニン残基 Pro: L−プロリン残基 Trp: L−トリプトファン残基 Tyr: L−チロシン残基
【0011】また本明細書においては、常法に従ってペ
プチドのアミノ酸配列を、そのN末端のアミノ酸残基が
左側に位置し、C末端のアミノ酸残基が右側に位置する
ように記述する。
【0012】一般式(I)におけるAは、前述のように
式:Ala−B−C−Glu−Ile−Leu(式中、BおよびCは
Trp、TyrまたはPheを表す。)で表されるアミノ酸配列
を必須成分とする、6〜12個のアミノ酸残基からなる
ペプチド断片を表すが、かかるペプチド断片としてはプ
ロテインAの部分ペプチド断片、もしくはそれを構成す
るアミノ酸残基において相同的置換を受けたものが好ま
しい。なお、プロテインAは黄色ブドウ球菌(Staphyro
coccus aureus)由来の生理活性タンパク質であり、す
でにその一次構造は明らかにされている〔ジャーナル・
オブ・バイオロジカル・ケミストリー(The Journal of
Biological Chemistry)、第259巻、1695頁
(1984年)参照〕。
【0013】一般式(I)におけるAとしては、式
(1):Ala Phe Tyr Glu Ile Leu(配列番号:1)、
式(2):Ala Trp Tyr Glu Ile Leu(配列番号:
2)、式(3):Ala Tyr Tyr Glu Ile Leu(配列番
号:3)、式(4):Ala Phe Trp Glu Ile Leu(配列
番号:4)、式(5):Ala Phe Phe Glu Ile Leu(配
列番号:5)、式(6):Gln Gln Asn Ala Phe Tyr Gl
u Ile Leu(配列番号:6)、式(7):Gln Gln Asn A
la Trp Tyr Glu Ile Leu(配列番号:7)、式(8):
GlnGln Asn Ala Tyr Tyr Glu Ile Leu(配列番号:
8)、式(9):Gln Gln AsnAla Phe Trp Glu Ile Leu
(配列番号:9)、式(10):Gln Gln Asn Ala PheP
he Glu Ile Leu(配列番号:10)、式(11):Ala
Phe Tyr Glu Ile LeuAsn Met Pro Asn Leu(配列番号:
11)、式(12):Ala Trp Tyr Glu Ile Leu Asn Me
t Pro Asn Leu(配列番号:12)、式(13):Ala T
yr Tyr Glu Ile Leu Asn Met Pro Asn Leu(配列番号:
13)、式(14):Ala Phe Trp GluIle Leu Asn Met
Pro Asn Leu(配列番号:14)または式(15):Al
a PhePhe Glu Ile Leu Asn Met Pro Asn Leu(配列番
号:15)で表されるアミノ酸配列のペプチド断片がよ
り好ましい。
【0014】プロテインAは黄色ブドウ球菌由来の生理
活性タンパク質であるので、一般式(I)におけるA
が、たとえ式(1)で表されるアミノ酸配列を有するプ
ロテインAの部分ペプチド、もしくはそれを構成するア
ミノ酸残基において相同的置換を受けたものであって
も、アミノ酸残基数が13個以上の場合には、人体に対
する毒性および抗原性が高くなり、また合成も煩雑にな
る。
【0015】一般式(I)におけるXおよびYは前記の
とおり定義されるが、AにXおよびYを付加することに
よりAに親水性が付与されるため、一般式(I)で表さ
れるペプチドが担体上に効率良く固定化されるようにな
る。また、一般式(I)で表されるペプチドを担体上に
固定化した吸着剤を、血液、血漿などの体液と接触させ
て使用した場合、該ペプチドが遊離して体内に混入した
としても、XおよびYの付加により該ペプチドに親水性
が付与されていることから尿中に排泄され易く、人体に
対する抗原性が低く安全である。XおよびYの両方が単
結合である場合、またはXおよびYのいずれかが上記で
定義されたものと異なるアミノ酸残基またはペプチド断
片である場合には、一般式(I)で表されるペプチドを
担体上に固定化した吸着剤は、滅菌処理により抗DNA
抗体の吸着除去能力が著しく低下する場合がある。
【0016】一般式(I)におけるXおよびYが表すペ
プチド断片としては、例えば、次のペプチド断片を挙げ
ることができる。-Asp-Asp-,-Glu-Glu-,-Lys-Lys-,-
His-His-,-Arg-Arg-,-Asp-Glu-,-Glu-Asp-,-Glu-Ly
s-,-Lys-Glu-,-His-Asp-,-Asp-His-,-His-Lys-,-L
ys-His-,-Arg-Lys-,-Lys-Arg-,-(Asp)5-,-(Arg)
5-,-(Lys)5-,-(Glu)5-,-(His)5-,-Lys-Glu-Glu-Asp
-,-Asp-Glu-His-Lys-,-(Asp)10-,-(Arg)10-,-(Lys)
10-,-(Glu)10-,-(His)10-,-Lys-Glu-His-Arg-Asp-Ly
s-Lys-Glu-,-Lys-Glu-Glu-Asp-Arg-Lys-Lys-His-
【0017】一般式(I)で表されるペプチドは、合成
の容易さや、人体に対する抗原性の低さなどの観点か
ら、アミノ酸残基数が20個程度以下のものが好まし
い。
【0018】一般式(I)で表されるペプチドの合成
は、ペプチド合成において通常用いられる方法、例えば
固相合成法、段階的伸長法またはフラグメント縮合法の
ような液相合成法により行われるが、固相合成法により
行うのが操作上簡便である〔例えば、ジャーナル・オブ
・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー(Journalo
f the American Chemical Society)、第85巻、第2
149〜2154頁(1963年);日本生化学会編
「生化学実験講座1タンパク質の化学IV 化学修飾とペ
プチド合成」(昭和52年11月15日、(株)東京化
学同人発行)、第207〜495頁;日本生化学会編
「続生化学実験講座2 タンパク質の化学(下)」(昭
和62年5月20日、(株)東京化学同人発行)、第6
41〜694頁参照〕。
【0019】一般式(I)で表されるペプチドの固相合
成法による製造は、例えば、反応溶媒に不溶性であるス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体などの重合体に、目
的とするペプチドのC末端側からN末端方向に向かっ
て、対応するアミノ酸を該アミノ酸が有するα−カルボ
キシル基以外のα−アミノ基などの官能基を保護したう
えで縮合させて結合させる操作と、該結合したアミノ酸
におけるα−アミノ基などのペプチド結合を形成するア
ミノ基が有する保護基を除去する操作を順次繰返すこと
によってペプチド鎖を伸長させ、目的とするペプチドに
対応するペプチド鎖を形成し、次いで該ペプチド鎖を重
合体から脱離させ、かつ保護されている官能基から保護
基を除去することにより目的とするペプチドを得ること
ができる。必要に応じてこのペプチドをさらに精製する
ことによって純度の高いものが得られる。ペプチドの精
製は逆相高速液体クロマトグラフィーで行うのが効果的
である。
【0020】一般式(I)で表されるペプチドは担体上
に効率的に固定化され、得られた吸着剤は抗DNA抗体
が関与する疾病患者の血液、血漿などの体液より人体に
とって有用な成分を吸着除去することなく、抗DNA抗
体を選択的に吸着除去することができる。一般式(I)
で表されるペプチドを固定化する際に使用する担体とし
ては、親水性の表面を有し、かつペプチドとの間で共有
結合を形成させるために利用し得るアミノ基、カルボキ
シル基、水酸基などの反応性の官能基を有するものが好
ましい。また、上記の担体は血液、血漿などの体液に不
溶性であり、多孔性であるものが好ましい。抗DNA抗
体を吸着させ得る有効表面積が広い多孔性の担体として
は、排除限界タンパク質分子量が約106〜109の範囲
内であるか、または平均細孔径が約50〜1000nmの
範囲内であるものを使用するのが好ましい。担体は粒子
状、繊維状、シート状、中空糸状などの任意の形状であ
ることができる。
【0021】かかる担体としては、例えば、CM−セル
ロファインCH(排除限界タンパク質分子量:約3×1
6、生化学工業(株)販売)などのセルロース系担
体、CM−トヨパール650C(排除限界タンパク質分
子量:5×106、東ソー(株)製)などのポリビニル
アルコール系担体、CM−トリスアクリルM(CM−Tris
acryl M)〔排除限界タンパク質分子量:1×107、ス
ウェーデン国ファルマシア−LKB(Pharmacia−LKB)
社製〕などのポリアクリルアミド系担体、セファロース
CL−4B(Sepharose CL−4B)〔排除限界タンパク質
分子量:2×107、スウェーデン国ファルマシア−L
KB(Pharmacia−LKB)社製〕などのアガロース系担体
などの有機質担体、およびCPG−10−1000〔排
除限界タンパク質分子量:1×108、平均細孔径:1
00nm、米国エレクトロ−ニュークレオニクス(Electr
o−nucleonics)社製〕などの多孔性ガラスなどの無機
質担体が挙げられる。
【0022】一般式(I)で表されるペプチドの担体上
への固定化は、一般にペプチドまたはタンパク質を担体
上に固定化する場合に採用される方法に従って行われ
る。その固定化方法としては、例えば、担体が有するカ
ルボキシル基をN−ヒドロキシコハク酸イミドと反応さ
せることによって、スクシンイミドオキシカルボニル基
に変換し、これに一般式(I)で表されるペプチドをア
ミノ基の部分で反応させる方法(活性エステル法)、担
体が有するアミノ基またはカルボキシル基にジシクロヘ
キシルカルボジイミドなどの縮合試薬の存在下で、一般
式(I)で表されるペプチドのカルボキシル基またはア
ミノ基を縮合反応させる方法(縮合法)、担体と一般式
(I)で表されるペプチドとをグルタルアルデヒドなど
の2個以上の官能基を有する化合物を用いて架橋する方
法(担体架橋法)などが挙げられる。なかでも、活性エ
ステル法による固定化方法が、一般式(I)で表される
ペプチドと抗DNA抗体との結合能力をほとんど低下さ
せることなく該ペプチドを担体上に固定化することが可
能なため好ましい。
【0023】一般式(I)で表されるペプチドの担体上
への固定化量としては、得られる吸着剤が抗DNA抗体
の有意量を効果的に吸着し得るためには、通常約3×1
-8モル/g(担体)以上であることが好ましく、担体
上に固定化された一般式(I)で表されるペプチドが抗
DNA抗体の吸着に有効に利用されるためには、約1×
10-7〜5×10-5 モル/g(担体)の範囲内である
のがより好ましい。
【0024】抗DNA抗体の除去は、一般式(I)で表
されるペプチドを担体上に固定化して得られる吸着剤
を、抗DNA抗体を含有する血液、血漿などの体液と接
触させて、吸着剤に抗DNA抗体を吸着させることによ
って行われる。例えば、吸着剤はカラムに充填して使用
する。この目的で使用するカラムは、血液回路と容易に
接続し得る形状の入口部と出口部を有し、かつ入口部と
吸着剤層の間および出口部と吸着剤層の間にそれぞれポ
リエステルなどの材質のフィルターを備えていることが
望ましい。
【0025】カラムの材質としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ
メチルメタクリレートなどが例示される。これらのうち
ポリプロピレンおよびポリカーボネートのカラムが、オ
ートクレーブ滅菌、γ−線滅菌などの滅菌処理に付する
ことができる点において特に好適である。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明は実施例により限定されるものではない。
【0027】合成例1 式(16):Lys Lys Ala Phe Tyr Glu Ile Leu(配列
番号:16)で表されるペプチドをペプチド自動合成装
置〔米国アプライド・バイオシステムズ(Applied Bios
ystems)社製モデル430A(Model 430A)〕を用いて
固相合成法により合成した。4−ヒドロキシメチルフェ
ノキシメチル基を0.85ミリモル/g(樹脂)の割合
で有するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体〔スチレ
ンとジビニルベンゼンの構成比(モル比):99対1〕
からなる粒状樹脂〔米国アプライド・バイオシステムズ
(Applied Biosystems)社製HMPレジン〕を0.29
g用い、これに表1に示す一連の操作に従って、目的と
するペプチドのC末端側からN末端方向に向かって、対
応する順序でL−アラニン、L−グルタミン酸、L−イ
ソロイシン、L−ロイシン、L−リジン、L−フェニル
アラニンおよびL−チロシンを結合させた。縮合反応に
おいて上記のアミノ酸は、それぞれ9−フルオレニルメ
トキシカルボニル−L−アラニン、9−フルオレニルメ
トキシカルボニル−L−グルタミン酸−γ−t−ブチル
エステル、9−フルオレニルメトキシカルボニル−L−
イソロイシン、9−フルオレニルメトキシカルボニル−
L−ロイシン、N↑α−9−フルオレニルメトキシカル
ボニル−N↑ε−t−ブチルオキシカルボニル−L−リ
ジン、9−フルオレニルメトキシカルボニル−L−フェ
ニルアラニンおよび9−フルオレニルメトキシカルボニ
ル−O−t−ブチル−L−チロシンとして用い、それら
の使用量は基質に対して約2倍モル量とした。
【0028】
【表1】
【0029】全てのアミノ酸についての反応操作が終了
した後、得られた樹脂をグラスフィルター上でジクロロ
メタンおよびメタノールを用いて順次洗浄し、次いで真
空乾燥することによって600mgの乾燥樹脂を得た。バ
イアル瓶中で、乾燥樹脂600mgとトリフルオロ酢酸1
0ml、水0.5ml、チオアニソール0.5ml、エタンジ
チオール0.25mlおよびフェノール0.75gを混合
した。室温で20時間放置後、混合物をグラスフィルタ
ーで濾過し、濾液にジエチルエーテルを加え、遠心する
ことにより白い沈殿物を得た。得られた沈殿物を真空乾
燥した後、2規定の酢酸水溶液で抽出し、抽出液を凍結
乾燥することによりペプチドを得た。
【0030】得られたペプチドを分析用高速液体クロマ
トグラフィー〔カラム:粒径5μmのオクタデシル化シ
リカゲル充填カラム(内径:4.6mm、長さ:100m
m、東ソー(株)製 TSKgel ODS-80TMCTR);移動相:
トリフルオロ酢酸を0.05容量%含有するアセトニト
リルと水の混合溶媒(アセトニトリルの濃度は30分間
で5容量%から50容量%になるように漸次変化させ
た。);流速:1ml/分;検出法:波長210nmにおけ
る吸光度〕に付したところ、16.2分に単一の鋭いピ
ークが示された。FAB(高速原子衝撃)法マススペク
トルにより求めたペプチドの分子量は1010であった
(理論値1011.18)。
【0031】合成例2〜29 合成例1と同様な方法でペプチドの固相合成を行うこと
により、表2〜6に示すペプチドを得た。ただし、固相
用の樹脂として、合成例10および11ではアミドペプ
チド用レジン(国産化学社販売)を用いた。また縮合反
応においてL−アルギニン、L−アスパラギン酸、L−
アスパラギン、L−グルタミン、L−ヒスチジン、L−
メチオニン、L−プロリンおよびL−トリプトファン
は、それぞれ9−フルオレニルメトキシカルボニル−N
−4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼンスル
ホニル−L−アルギニン、9−フルオレニルメトキシカ
ルボニル−L−アスパラギン酸−β−t−ブチルエステ
ル、9−フルオレニルメトキシカルボニル−L−アスパ
ラギン、9−フルオレニルメトキシカルボニル−L−グ
ルタミン、9−フルオレニルメトキシカルボニル−Nim
−トリチル−L−ヒスチジン、9−フルオレニルメトキ
シカルボニル−L−メチオニン、9−フルオレニルメト
キシカルボニル−L−プロリンおよび9−フルオレニル
メトキシカルボニル−L−トリプトファンとして用い
た。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】得られたペプチドを分析用逆相高速液体ク
ロマトグラフィーに付したところ、いずれも単一のピー
クが示された。それらのペプチドについてFAB法マス
スペクトルにより求めた分子量を表7に示す。
【0038】
【表7】
【0039】実施例1 無水ジオキサン(市販のジオキサンを金属ナトリウムの
存在下で蒸留したもの)50ml中に、セルロース粒子
(チッソ(株)製、CMセルロファインCL)10gを
懸濁し、得られた懸濁液にN−ヒドロキシコハク酸イミ
ド0.5gおよびジシクロヘキシルカルボジイミド1.
0gを加え、混合物を室温下で一晩振盪攪拌した。得ら
れた混合物を0.02モル/lのリン酸塩緩衝液(pH
7.4)で洗浄し、吸引濾過した。得られた粒子を、合
成例1で得られたペプチドを20mg含有する0.02モ
ル/lのリン酸塩緩衝液(pH7.4)20mlと混合し、
この混合物を4℃で一晩攪拌した。得られた混合物を吸
引濾過し、その濾液を分析用逆相高速液体クロマトグラ
フィーに付したが、残存する未反応のペプチドは認めら
れなかった(担体上へのペプチドの固定化率:約100
%)。このようにして、合成例1で得られたペプチドが
20mg固定化された吸着剤を約10g得た。
【0040】実施例2 実施例1においてセルロース粒子10gの代わりにポリ
ビニルアルコール粒子(東ソー(株)製CM−トヨパー
ル650C)10gを用い、かつ合成例1で得られたペ
プチドの代わりに合成例2で得られたペプチドを20mg
用いる以外は同様な方法により、合成例2で得られたペ
プチドが18.8mg固定化されたポリビニルアルコール
粒子を約10g得た(担体上へのペプチドの固定化率:
約94%)。
【0041】実施例3 多孔性ガラス粒子〔米国エレクトロ−ニュークレオニク
ス(Electro−nucleonics)社製CPG−10−100
0〕10gを、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
を5ml含有するトルエン溶液100ml中で24時間加熱
還流下に反応させた。得られた混合物を無水ジオキサン
で洗浄し、吸引濾過した。得られた粒子を無水ジオキサ
ン100ml中に懸濁し、この懸濁液に無水コハク酸3g
を加え、混合物を室温下で一晩攪拌した。得られた混合
物を無水ジオキサンで洗浄し、吸引濾過した。得られた
粒子を無水ジオキサン50ml中に懸濁し、この懸濁液に
N−ヒドロキシコハク酸イミド0.5gおよびジシクロ
ヘキシルカルボジイミド1.0gを加え、混合物を室温
下で一晩攪拌した。得られた混合物を0.02モル/l
のリン酸塩緩衝液(pH7.4)で洗浄し、吸引濾過し
た。得られた粒子を合成例3で得られたペプチドを20
mg含有する0.02モル/lのリン酸塩緩衝液(pH7.
4)20mlと混合し、この混合物を4℃で一晩攪拌し
た。得られた混合物を吸引濾過し、合成例3で得られた
ペプチドが20mg固定化された吸着剤を約10g得た
(担体上へのペプチドの固定化率:約100%)。
【0042】実施例4〜24、比較例1〜5 表2〜6に示すペプチドの20mgを用いる以外は、実施
例1〜3のいずれかと同様な方法により、ペプチドが固
定化された吸着剤をそれぞれ得た。使用したペプチドお
よび粒子状担体ならびに担体上へのペプチドの固定化率
をそれぞれ表8に示す。
【0043】
【表8】
【0044】表8より、比較例1〜5のように一般式
(I)においてXおよびYの両方が単結合であるペプチ
ドの場合は、担体上への固定化率が低いことが明らかで
ある。
【0045】試験例1 抗二重鎖デオキシリボ核酸抗体(以下、抗dsDNA抗体
という)が高値を示すSLE患者の血漿3mlに実施例1
〜24で得られた吸着剤1g、またはコントロールとし
て未処理の粒子状担体〔セルロース粒子:チッソ(株)
製 CM−セルロファイン、ポリビニルアルコール粒
子:東ソー(株)製 CM−トヨパール650C、多孔
性ガラス粒子:米国エレクトロ−ニュークレオニクス
(Electro-nucleonics)社製CPG−10−1000〕
1gを加え、37℃で2時間懸濁させた。得られた懸濁
物を遠心分離し、上清を得た。得られた上清中のグロブ
リン、アルブミン濃度をA/Gテストキット(A/GB
テストワコー、和光純薬(株)製)を用いて、抗dsDN
A抗体濃度は鈴木らの方法〔SRL宝函、第8巻、24
頁(1984年)参照〕に従って測定し、吸着除去率を
次式の数1より算出した結果を表9に示す。
【0046】
【数1】
【0047】比較のために、実施例1〜24で得られた
吸着剤の代わりに、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギ
ン酸あるいはグリシンを担体上に固定化した吸着剤を使
用して、上記と同様な実験を行った結果を合わせて表9
に示す。なお、ポリグルタミン酸固定化吸着剤およびポ
リアスパラギン酸固定化吸着剤は、合成例1と同様の方
法で合成した、ポリグルタミン酸(Glu Glu Glu Glu Gl
u Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu、FAB法マススペク
トルにより求めた分子量:1567)およびポリアスパ
ラギン酸(Asp Asp Asp Asp Asp Asp Asp Asp Asp Asp
Asp Asp、FAB法マススペクトルにより求めた分子
量:1400)20mgを用いた以外には、実施例1と同
様な方法で調製したもの(担体上へのポリグルタミン酸
の固定化率:約95%、ポリアスパラギン酸の固定化
率:約93%)を使用し、グリシン固定化吸着剤は、グ
リシン(協和発酵工業社製)20mgを用いた以外には実
施例1と同様な方法で調製したもの(担体上へのグリシ
ンの固定化率:約80%)を使用した。
【0048】
【表9】
【0049】試験例2 試験例1において、抗dsDNA抗体が高値のSLE患者
血漿を用いる代わりに、抗一重鎖デオキシリボ核酸抗体
(以下、抗ssDNA抗体という)が高値のSLE患者血
漿を用いた以外は同様な方法で血漿の懸濁処理を行い、
得られた上清中のアルブミン、グロブリン、抗ssDNA
抗体の濃度〔SRL宝函、第8巻、24頁(1984
年)参照〕を測定し、吸着除去率を算出した結果を表1
0に示す。
【0050】
【表10】
【0051】表9および表10から、本発明の吸着剤の
使用により、人体にとって有用なアルブミンおよびグロ
ブリンをほとんど吸着除去することなく、選択的に抗D
NA抗体を吸着除去できることが明らかである。
【0052】試験例3 試験例1において、実施例5、14、15、16、1
7、18、19、22、比較例1〜5で得られた吸着剤
およびオートクレーブ滅菌処理した上記吸着剤を用いる
以外は同様な方法で血漿の懸濁処理を行い、得られた上
清中のアルブミン、グロブリン、抗dsDNA抗体の濃度
を測定し、吸着除去率を算出した結果を表11に示す。
なお、オートクレーブ滅菌処理した吸着剤としては、ペ
プチドを固定化した吸着剤1gを塩化ナトリウムを0.
15モル/l含有する0.02モル/lのリン酸緩衝液
(pH7.4)5ml中に懸濁し、オートクレーブ滅菌器中
で加圧下に121℃で20分間熱処理したものを使用し
た。
【0053】
【表11】
【0054】この結果より、比較例1〜5の吸着剤のよ
うに一般式(I)においてXおよびYの両方が単結合で
あるペプチドを固定化した吸着剤は、オートクレーブ滅
菌処理により抗DNA抗体の吸着除去能力が著しく低下
するのに対して、本発明の吸着剤はオートクレーブ滅菌
処理後も抗DNA抗体の吸着除去能力を十分保持してい
ることが明らかである。
【0055】
【発明の効果】本発明の吸着剤は、体液中より人体にと
って有用な成分を吸着除去することなく、抗DNA抗体
を選択的に吸着除去することが可能であり、抗DNA抗
体が関与する疾患の治療に有用である。
【0056】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0057】配列番号:2 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0058】配列番号:3 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0059】配列番号:4 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0060】配列番号:5 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0061】配列番号:6 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0062】配列番号:7 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0063】配列番号:8 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0064】配列番号:9 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0065】配列番号:10 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0066】配列番号:11 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0067】配列番号:12 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0068】配列番号:13 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0069】配列番号:14 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0070】配列番号:15 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0071】配列番号:16 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0072】配列番号:17 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0073】配列番号:18 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0074】配列番号:19 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0075】配列番号:20 配列の長さ:16 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Lys Lys Lys Lys Ala Phe Tyr Glu Ile Leu Asp Asp Asp Asp Asp 1 5 10 15
【0076】配列番号:21 配列の長さ:13 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Glu Glu Glu Glu Glu Ala Phe Tyr Glu Ile Leu Glu Lys 1 5 10
【0077】配列番号:22 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0078】配列番号:23 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0079】配列番号:24 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0080】配列番号:25 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0081】配列番号:26 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0082】配列番号:27 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Lys Lys Lys Lys Lys Lys Lys Lys Lys Ala Phe Tyr Glu Ile Leu 1 5 10 15 Glu
【0083】配列番号:28 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0084】配列番号:29 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0085】配列番号:30 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0086】配列番号:31 配列の長さ:13 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Lys Ala Phe Tyr Glu Ile Leu Asn
Met Pro Asn Leu 1 5
10
【0087】配列番号:32 配列の長さ:13 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ala Phe Tyr Glu Ile Leu Asn Met Pro
Asn Leu Asp Asp 1 5
10
【0088】配列番号:33 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0089】配列番号:34 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0090】配列番号:35 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0091】配列番号:36 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0092】配列番号:37 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0093】配列番号:38 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0094】配列番号:39 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式:H−X−A−Y−Z 〔式中、Aは式:Ala−B−C−Glu−Ile−Leu(式中、
    BおよびCはTrp、TyrまたはPheを表す。)で表される
    アミノ酸配列を含有する、6〜12個のアミノ酸残基か
    らなるペプチド断片を表し;XおよびYは一方が単結合
    を表すか、またはAsp、Glu、Arg、LysおよびHisよりな
    る群から選ばれるアミノ酸残基もしくは該群から選ばれ
    る少なくとも1種のアミノ酸残基の2〜10個からなる
    ペプチド断片を表し、他方がAsp、Glu、Arg、Lysおよび
    Hisよりなる群から選ばれるアミノ酸残基もしくは該群
    から選ばれる少なくとも1種のアミノ酸残基の2〜10
    個からなるペプチド断片を表し;Zは水酸基またはアミ
    ノ基を表す。〕で表されるペプチドを担体上に固定化し
    てなる抗デオキシリボ核酸抗体の吸着剤。
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