JPH0626191B2 - InGaAsP混晶のエピタキシャル成長方法 - Google Patents

InGaAsP混晶のエピタキシャル成長方法

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JPH0626191B2
JPH0626191B2 JP24943987A JP24943987A JPH0626191B2 JP H0626191 B2 JPH0626191 B2 JP H0626191B2 JP 24943987 A JP24943987 A JP 24943987A JP 24943987 A JP24943987 A JP 24943987A JP H0626191 B2 JPH0626191 B2 JP H0626191B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原子層エピタキシャル法によるInGa−AsP
の混晶エピタキシャル成長方法に関する。
〔従来の技術〕 従来のInGaAsPのIII−V族化合物半導体混晶エピタ
キシャル成長層は、構成元素の塩化物、水素化物、ある
いは有機金属化合物のガス状原料をもちいる気相エピタ
キシャル成長法(VPE法)、高真空中で構成元素をビ
ーム化し、基板結晶上に照射して成長を行う分子線エピ
タキシャル成長法(MBE)法、V族元素を溶かし込ん
だIII族元素融液から成長を行う液相成長法(LPE
法)等により作られてきた。これらの方法は何れも構成
元素、あるいはその化合物を基板結晶上に同時に供給す
るものであり、III族サイトをIn とGaがV族元素サイ
トをPとAsが全く不規則に占めることになる。このよ
うな混晶に対して、最近規則性混晶が注目されている。
規則性混晶とは例えばIn0.5Ga0.5As では、In とG
aが結晶の成長方向に対して交互にIII族サイトを占める
混晶のことである。このような規則性混晶では、従来の
混晶と比較して、合金散乱が無くなるために結晶中の電
子の移動度が増加する、また、ミシビリティギャップと
言われる非混和領域の混晶の成長が可能である、更にバ
ンド構造の変調により間接遷移型の物質を直接遷移型と
することが可能である、など数々の特徴があると報告さ
れている。更に今後研究が進めばこのような物質から新
しい物理現象が見出される可能性が極めて大きい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、従来の規則性混晶の成長例はInGaAs等の
三元化合物に限られており、InGaAsP規則性混晶成
長に関する提案はなされていないのが現状である。この
理由はどのような二元化合物の組合わせで作製すべきか
の指針が得られていなかったことと、どのような組合わ
せにしろ、成長中にV族元素の速やかな切り換えを行わ
なければならないため、従来の手法では規則性混晶を成
長させることは困難であった。
本発明の目的は上記従来技術のかかる欠点を除去し、原
子層エピタキシャル成長法を用いてIn−GaAsP規則
性混晶を規則性よく得ることのできるエピタキシャル成
長方法を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明によれば、GaAsおよびInPに格子整
合するInGaAsP混晶のエピタキシャル成長におい
て、GaAs基板結晶に格子整合するInGaAsPのエピ
タキシャル成長では一層のInAsと二層のGaPを単位
として、またInP基板結晶に格子整合するInGaAsP
のエピタキシャル成長では二層のInAsと一層のGaP
を単位として、原子層エピタキシャル法により混晶を成
長させることを特徴とするInGaAsP混晶のエピタキ
シャル成長方法が得られる。
〔作 用〕
InGaAsP規則性混晶の成長には化合物半導体の構成
元素、あるいは、その元素を含むガスを交互に基板上に
供給しながら一原子層ずつ成長を行う原子層エピタキシ
ャル成長方法(ALE法)としては、テイ・スントラ
(T.Suntola)によりエクステンデット アブストラ
クト オブザ スイックステーンス コンファレンス
オン ソリッド スティトデバイス アンド マテリア
ルズ(Extended Abstract of the 16th Co−nf
erence on SolidState Device and Material
s),Kobe,1984,pp.647−650に報告された方法を用い
る。この方法によると、成長制御のためには、原料の吸
着のみを制御すれば良い。例えば、GaCl とAsH
原料とするGaAsALE法では、広い成長温度、流量範囲
においてGa−Clの単分子層吸着が可能であり、成長は
単分子層単位で進行する。このことはエイ・ウスイ
(A.Us−ui)他によりジャパニーズ ジャーナル
オブ アプライド フィジックス(Japanese Jour−
nal of Applied Physics),vol.25,no.3,1986,p
p.L212−214に報告されている。
この手法を用いて、GaAs基板結晶には一層のInAs
と二層のGaPを単位として、またInP基板結晶には二
層のInAs と一層のGaPを単位として原子層エピタキ
シャル成長を行うことにより、三層で下地結晶の格子定
数とほぼ一致するIn−GaAsP規則性混晶が得られる
ことになる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
実施例1 成長には第1図のような三つの反応室1,3,7を有す
る成長装置を用いる。反応室1の上流にGaソース2、
反応室3の上流にInソース4を置き、上流からH
ャリアガスと共にHClガスを供給する。この結果、InC
l,GaCl が生成され、それぞれの反応室1,3の下流
に運ばれる。一方、反応室7にAsH3若しくはPH3をH2
キャリアガスと共に供給する。本実施例では基板結晶8
としてはInP(100)を用いる。反応室を構成する反応
管の温度は抵抗加熱により制御し、III族金属ソース部
を800℃、基板結晶部を525℃とする。ガス流量条
件は次の通りである。
HCl(Ga) 10ml/min HCl(In) 10ml/min PH3 10ml/min AsH3 10ml/min 全流量(各反応室に対して) 5000ml/min 混晶成長に際しては、ケミカルエッチングを行なったI
nPからなる基板結晶8を先ず反応室7に置き、PH3
流中で成長温度まで昇温する。成長温度に達したところ
でIII族ソース上にHClを供給し、一定時間後基板結晶
8を基板移動経路5に従って反応室3に移動する。そこ
でInClを吸着させる。その後、基板結晶8を反応室7
に移動し、AsHを供給して表面を10秒間As雰囲気に
さらす。ここで第2図に示したようにInAs9が一層成
長する。続いて基板結晶8を反応室1に移動し、GaCl
を吸着させた後反応室7に移動し、AsHに換えてP
3を供給し基板表面を10秒間P雰囲気にさらす。こ
こでGaP10が一層成長する。この上に再びInAs9を
一層成長させる。この三層成長を1サイクルとして1000
サイクル繰り返してInGa−AsPの規則性混晶の成長
を行う。
得られた結晶をX線回折とホトルミネッセンスから評価
した。二結晶法X線回折から得られたエピタキシャル層
と基板結晶の格子不整合は−1.7×10−3、また、ピー
クの半値幅は20秒と十分に狭いものであった。また、
ホトルミネッセンススペクトルのピーク波長は1.45μm
で、ピーク強度は従来の手法のInGaAsPエピタキシ
ャル層に比較して、約10倍程度強いことが確認され
た。これらの結果から、本実施例によって、良質なIn
GaAsP規則性混晶が成長していることが確かめられ
た。
実施例2 成長には同じく第1図のような三つの反応室を有する成
長装置を用いる。流量等の成長条件は実施例1と同一で
ある。
成長に際しては、ケミカルエッチングを行なったGaAs
からなる基板結晶8Aを先ず反応室7に置き、AsH
気流中で成長温度まで昇温する。成長温度に達したとこ
ろでIII族ソース上にHClを供給し、一定時間後基板
結晶8Aを反応室1に移動する。そこでGaClを吸着さ
せる。その後、基板結晶8Aを反応室7に移動し、PH
を供給して表面を10秒間P雰囲気にさらす。ここで
第3図に示したようにGap10が一層成長する。続い
て基板結晶8Aを反応室3に移動し、InClを吸着させ
た後反応室7に移動し、PHに換えてAsH3を供給し
基板表面を10秒間As雰囲気にさらす。ここでInAs
9が一層成長する。この上に再びGaP10を一層成長
させる。この三層成長を1サイクルとして1000サイクル
繰り返してInGaAsPの規則性混晶の成長を行う。
得られた結晶をX線回折とホトルミネッセンスから評価
した。二結晶法X線回折から得られたエピタキシャル層
と基板結晶の格子不整合はほぼ0であることが分かっ
た。また、ホトルミネッセンススベクトルのピーク波長
は0.75μmであった。従来、この領域のInGaAsPは
非混和領域に当たるために鏡面成長が困難であったが、
本発明による手法を用いれば良質なInG−aAsPが成
長出来ることが明らかとなった。
なお、上記実施例においてはGaClおよびInCl のIII
族元素の塩化物を原料とする規則性混晶の成長について
適用例を示したが、同様な原理で他の元素あるいは化合
物を原料とする原子層エピタキシャルInGaAsP規則
性混晶成長に対しても適用可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、GaAs基板結晶に格子整
合するInGaAsPのエピタキシャル成長では一層のIn
As と二層のGapを単位として、またInP基板結晶に
格子整合するInGa−AsPのエピタキシャル成長では
二層のInAsと一層のGaPを単位として原子層エピタ
キシャル法により混晶を成長させることにより、InGa
−AsP規則性混晶を制御性よく容易に得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による実施例を説明するための成長装置
の断面図、第2図及び第3図は本発明の実施例1及び実
施例2を説明するためのInGaAsP混晶の断面図であ
る。 1,3,7……反応室、2……Gaソース、4……In
ソース、5……基板移動径路、8,8A……基板結晶、
9……InAs,10……GaP。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GaAsおよびInPに格子整合するInGa
    AsP混晶のエピタキシャル成長方法において、GaAs
    基板結晶に格子整合するInGaAsPのエピタキシャル
    成長では一層のInAsと二層のGaPを単位として、ま
    たInP基板結晶に格子整合するInGa−AsPのエピタ
    キシャル成長では二層のInAsと一層のGaPを単位と
    して原子層エピタキシャル法により混晶を成長させるこ
    とを特徴とするInGa−AsP混晶のエピタキシャル成
    長方法。
JP24943987A 1987-10-01 1987-10-01 InGaAsP混晶のエピタキシャル成長方法 Expired - Lifetime JPH0626191B2 (ja)

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