JPH06257320A - マスダンパー - Google Patents
マスダンパーInfo
- Publication number
- JPH06257320A JPH06257320A JP4364593A JP4364593A JPH06257320A JP H06257320 A JPH06257320 A JP H06257320A JP 4364593 A JP4364593 A JP 4364593A JP 4364593 A JP4364593 A JP 4364593A JP H06257320 A JPH06257320 A JP H06257320A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- column
- heavy weight
- damper
- mass damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
振動レベルから有効に作動しうるマスダンパーを提供す
る。 【構成】 建物1の屋上階に配設した柱2の上端に、水
平移動自在とした場合の座屈荷重以上の重量の重錘3を
支持せしめ、同重錘3とバットレス4との間にばね5を
配設するとともに、重錘3と建物1の床との間に水平方
向ダンパー6を介装した。
Description
(TMD)、アクティブマスダンパー(AMD)、また
はチューンされたアクティブマスダンパーの如きマスダ
ンパー、詳しくはマスダンパーの重錘の支持構造に係る
ものである。
aに重錘bを取付ける構造型式のものがあり、この場
合、柱の剛性、重錘の重量によって系の固有周波数が定
まるものであって、重錘と下部の構造物との間にダンパ
ーを取付ける。この系の固有周波数を下部の構造物にお
ける除去したい周波数に近付け、適切な減衰をとること
によってTMDとなる。(図6参照) (ロ)構造物cに振り子dを取付ける。この振り子によ
る方法も(イ)と同様にTMDとなり、このTMDを長
周期にしようとすると、振り子は長くなる。(図7参
照)図8に示すように振り子dを多段に重ね合わせるこ
とによって、低い高さで、長周期の振り子をつくること
ができる。 (ハ)ベアリングe等により重錘bを滑らすことによっ
て横方向に自由に動けるようにし、剛性はばねによって
与え、ダンパーを重錘と床fとの間に取付ける。(図9
参照) (ニ)重錘aを両端ピンgの柱hで支持し、重錘aの水
平方向の剛性はバットレスiとの間に介装したばねjに
よって賦与し、同ばねjの剛性、または前記重錘aの重
量を調整することによってTMDとして働くように構成
する。(図10参照) なお前記の各構造形式をAMD、またはチューンされた
アクティブマスダンパーとして利用する場合、前記重錘
には外部から力を加える。
は、(イ)の柱に重錘を取付ける場合、系の固有周期を
長くしようとすると、柱の剛性を小さくしなくてはなら
ないが、そのために柱断面を小さくすると、重錘を支持
できなくなる。また(ロ)の振り子を取付けた場合、固
有周期を長くしようとすると、振り子が長くなり、実現
し難い。また多段振り子による場合、構造が複雑にな
る。
擦を小さくしないと微振動にも有効なTMDとならない
ため、精度の高いものを作る必要がある。摩擦を完全に
無くすることは現実的に困難であり、がたつきを生じる
ことがある。更にまた(ニ)のピンで支持する方法で
は、ピンの加工が難しく、がたつきを完全に防ぐことは
できない。
みて提案されたもので、その目的とする処は、構成が簡
単で、長周期の設定が簡単で小さい振動レベルから有効
に作動しうるマスダンパーを提供する点にある。
め、本発明に係るマスダンパーは、柱の上端に、水平移
動自由とした場合の座屈荷重以上の重量の重錘を支持せ
しめ、同重錘と床との間にばねを取付けるとともに、水
平方向ダンパーを介装して構成されている。
明するために、図3乃至図5に柱が支持する荷重を変え
た場合を示す。図3に示すように柱aが支持する重錘b
の荷重Wが座屈荷重Wcrより小さい場合には、水平力F
と水平変位δとの関係はF=Kδ(K>0)となり、弾
性範囲内では線形で、正の剛性を持っている。
場合、水平力Fによって柱頭は横移動して座屈する。こ
の場合の剛性は0となっている。図5に示すように重錘
bの重量W>Wcrとなっている場合、水平力Fと水平変
位δとの関係はF=Kδ(K<0)で、剛性は負になっ
ている。図3及び図4の状態では柱の荷重を支持できな
い状態となっているが、本発明によれば前記したよう
に、柱の上端に水平移動自由とした場合の座屈荷重Wcr
以上の重量Wの重錘を支持せしめて図4または図5の状
態として、重錘と床との間にばねを取付けることによっ
て剛性を賦与し、負の剛性から正の剛性までの任意の剛
性を選択することができるようにしたものである。
当に選択し、前記重錘と床との間に水平方向のダンパー
を介装することと相俟ってTMDとすることができる。
また前記付加ばねを取り付けないで、アクチュエーター
で水平方向の力を負担させることによって、AMDとし
て使用することが可能となる。更に柱の重錘で持つ負の
剛性を打ち消すだけの付加ばねを取付けると、理想的に
は水平方向に力を加えなくても動ける状態となる。この
状態でアクチュエータを取付けてAMDとすると、アク
チュエータの能力は少なくてすむ。
る。図1は本発明の第1の実施例を示し、建物1の屋上
に立設された柱2に重錘3が支持されている。前記柱2
による層の座屈荷重をWcrとすると、重錘3の重量Wは Wcr<W<4Wcr となっている。
すように横方向にずれながら崩壊する。そこで本実施例
においては重錘3と屋上床に剛に立設されたバットレス
4との間を、ある程度以上の剛さを有するばね5で横方
向に支持すると、崩壊は生じない。この際、ばね定数を
適切に選定することによって、前記重錘3の振動数を自
由に選定することができる。また建物1の床と重錘3の
間にダンパー6を取り付けることによって動吸振器とす
ることができる。
3の重量WはWcr<W<4Wcrとなっていて、重錘3と
バットレス4との間にはアクチュエータ7が取り付けら
れている。同アクチュエータ7によって重錘の変位を適
切に制御することによって、図示の装置はAMDとして
働くことになる。
うに、柱の上端に水平自重自在とした場合の座屈荷重以
上の重量の重錘を支持せしめ、同重錘と床との間に水平
方向ダンパーを取り付けて構成されたことによって、剛
性を前記重錘と柱とによって決る負の剛性から工学的に
は殆ど剛と判断できる正の無限の範囲で自由に得られる
とともに、系の固有周期を自由に設定できる。
る方法や、振り子による方法では長周期にマスダンパー
を設定することが難しかったが、本発明によれば長周期
のマスダンパーの設定が可能となり、更にがたつきがな
いので、従来のすべらせる方法に比して小さい振動レベ
ルから有効に働かせることが可能となり、更にまた従来
のピン支持方式に較べて構造が簡単である。
エータで水平方向の力を負担させることによって、本発
明のマスダンパーをAMDとしては使用可能となる。請
求項3の発明は、柱の重錘でもつ負の剛性を打ち消すだ
けの付加ばねを取付けることによって、理想的には水平
方向に力を加えなくても可動の状態となり、この状態で
はアクチュエータを取り付けてAMDとして使用する
と、アクチュエータの能力は少なくて済む。
す立面図である。
す立面図である。
で、(イ)は水平力非作動時の状態を示し、(ロ)は水
平力作動時の状態を示す。
で、(イ)は水平力非作動時の状態を示し、(ロ)は水
平力作動時の状態を示す。
で、(イ)は水平力非作動時の状態を示し、(ロ)は水
平力作動時の状態を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 柱の上端に、水平移動自由とした場合の
座屈荷重以上の重量の重錘を支持せしめ、同重錘と床と
の間にばねを取付けるとともに、水平方向ダンパーを介
装してなることを特徴とするマスダンパー。 - 【請求項2】 前記柱の上端に支持された座屈荷重以上
の重量の重錘に、アクチュエータを取付けたことを特徴
とするマスダンパー。 - 【請求項3】 前記柱上端に支持された座屈荷重以上の
重量の重錘と固定端との間に付加ばねを介装するととも
に、前記重錘にアクチュエータを取付けた請求項1記載
のマスダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04364593A JP3161559B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | マスダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04364593A JP3161559B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | マスダンパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06257320A true JPH06257320A (ja) | 1994-09-13 |
JP3161559B2 JP3161559B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=12669606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04364593A Expired - Fee Related JP3161559B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | マスダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3161559B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015098935A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | 株式会社竹中工務店 | 制振装置 |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP04364593A patent/JP3161559B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015098935A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | 株式会社竹中工務店 | 制振装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3161559B2 (ja) | 2001-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5339580A (en) | Laminated rubber building support and vibration damping device | |
US5487534A (en) | Laminated rubber vibration control device for structures | |
US4565039A (en) | Floor structure for reducing vibration | |
US5347772A (en) | Vibration suppressing structure | |
JPH06257320A (ja) | マスダンパー | |
JP2007298067A (ja) | ダイナミックダンパー及びその調整方法 | |
JPH0593475A (ja) | 弾塑性ダンパ | |
JPH08158697A (ja) | 免震方法及び該方法に使用する免震装置 | |
US5671569A (en) | Seismic response controlled frame of bending deformation control type | |
JP4761347B2 (ja) | 建物の制振システム。 | |
JP2005171711A (ja) | 制震ユニット、並びに制震ユニットを有する建物ユニット及びユニット建物 | |
JP2516576B2 (ja) | 弾塑性ダンパ | |
JPH09209477A (ja) | 建物のフレームとブレースとの共振防止接合構造 | |
JP6569073B1 (ja) | 制振装置、及びそれを備えた建築材 | |
JPH08326155A (ja) | 構造物の転倒制御装置 | |
JP2018145627A (ja) | 床構造 | |
JP2009257060A (ja) | 多層構造物 | |
JP4660722B2 (ja) | 制振装置 | |
JP2002081493A (ja) | 制振装置 | |
JPH10212840A (ja) | 鉄骨架構の制振構造 | |
JPH09310530A (ja) | 長周期化制御構造物 | |
JP2016151278A (ja) | 制振装置 | |
JP6878757B1 (ja) | 制振装置、及びそれを備えた建築材 | |
JP3116142B2 (ja) | 構造物の振動抑制装置 | |
JP4670188B2 (ja) | 構造物用制震装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |