JPH06256379A - スピロ型ピリミジンシクロヌクレオシドおよびその製造法 - Google Patents

スピロ型ピリミジンシクロヌクレオシドおよびその製造法

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JPH06256379A
JPH06256379A JP5063514A JP6351493A JPH06256379A JP H06256379 A JPH06256379 A JP H06256379A JP 5063514 A JP5063514 A JP 5063514A JP 6351493 A JP6351493 A JP 6351493A JP H06256379 A JPH06256379 A JP H06256379A
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JP
Japan
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compound
group
formula
hydrogen atom
halogen atom
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JP5063514A
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English (en)
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Atsushi Kikko
敦史 橘高
Hiromichi Tanaka
博道 田中
Sada Miyasaka
貞 宮坂
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Yamasa Shoyu KK
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Yamasa Shoyu KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピロ型ピリミジンシクロヌクレオシド及び
その製造法を提供することを目的とする。 【構成】 式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子または低級アル
キル基を示し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、アシル
基またはアルコキシカルボニル基を示し、R3 は水素原
子または水酸基の保護基を示す。)で表されるスピロ型
ピリミジンシクロヌクレオシド及びその製造法に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピロ型ピリミジンシ
クロヌクレオシドおよびその製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】塩基部と糖部が架橋されたピリミジンシ
クロヌクレオシドには抗白血病作用を示すO2 ,2’−
シクロシチジンをはじめとして、架橋原子および架橋部
位の違いにより種々の形のものが知られているが、ピリ
ミジンの6位と糖部の1’位を炭素鎖により架橋したス
ピロ型のピリミジンシクロヌクレオシドに関する報告は
少ない。このスピロ型のピリミジンシクロヌクレオシド
はそれ自体生物活性(例えば、抗ウイルス活性、抗腫瘍
活性など)が期待できるばかりでなく、その構造と活性
の相関を他のヌクレオシド化合物と比較することによ
り、より強力な活性を有するヌクレオシド化合物を合成
する上で有益な示唆をもたらすと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、ピリミジンの6
位と糖部の1’位を飽和炭素鎖で架橋したスピロ型ピリ
ミジンシクロ化合物が報告されているが(Chem.Pharm.B
ull.40,1761-1769(1992))、不飽和結合を含む炭素鎖で
架橋されたスピロ型ピリミジンシクロヌクレオシドは知
られていない。また上記の報告におけるスピロ型ピリミ
ジンシクロヌクレオシドの合成方法は、フルクトースを
出発原料にした10工程以上を要する方法であり、市販
のヌクレオシドを出発原料にした簡便な合成方法は知ら
れていない。したがって、本発明は、ピリミジンの6位
と糖部の1’位を不飽和結合を含む炭素鎖により架橋し
たスピロ型ピリミジンシクロヌクレオシドの新規な製造
法および該方法により得られる新規な化合物の提供を目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく研究を重ねた結果、市販のO2 ,2’−シ
クロウリジンから塩基部6位にハロゲノオレフィンを有
し、かつ糖部1’,2’位に不飽和部位をもつ容易に合
成可能なピリミジンヌクレオシドを還元剤による閉環反
応に付すことにより、ピリミジンの6位と糖部の1’位
を不飽和結合を含む炭素鎖により架橋したスピロ型ピリ
ミジンシクロヌクレオシドを合成できることを見い出
し、本発明を完成させた。
【0005】すなわち、本発明は、下記式(I)で表さ
れるスピロ型ピリミジンシクロヌクレオシド(以下、本
発明化合物または化合物(I)ということもある。)に
関するものである。
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子ま
たは低級アルキル基を示し、R2は水素原子、ハロゲン
原子、アシル基またはアルコキシカルボニル基を示し、
3 は水素原子または水酸基の保護基を示す。)
【0008】さらに、本発明は、下記式(II)で表さ
れる化合物(以下化合物(II)ということもある。)
の塩基部6位のハロゲノオレフィン部を還元剤により閉
環し、上記化合物(I)を得ることを特徴とするスピロ
型ピリミジンシクロヌクレオシドの製造法に関するもの
である。
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1、R3は前記と同意義であり、
XおよびYの一方はハロゲン原子を、他方は水素原子、
ハロゲン原子、アシル基またはアルコキシカルボニル基
を示す。)
【0011】以下、本発明について説明する。 (1)本発明化合物 本発明化合物のスピロ型ピリミジンシクロヌクレオシド
は前記式(I)で表される新規化合物であり、式中のR
1〜R3は前記定義のとおりである。R1 で表されるハロ
ゲン原子としては、塩素、フッ素、臭素またはヨウ素
を、低級アルキル基としては、メチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチルなどの
炭素数1〜5のアルキル基をそれぞれ例示することがで
きる。R2 で表されるハロゲン原子としては、臭素、塩
素、フッ素またはヨウ素を例示することができる。
【0012】R2 で表されるアシル基としては、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、ピバロイルなどの脂肪族
アシル基またはベンゾイル、トルオイルなどの芳香族ア
シル基を例示することができる。R2 で表されるアルコ
キシカルボニル基としてはメトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニルなどの炭素数1〜
5のアルコキシを有するものを例示することができる。
3 で表される水酸基の保護基は、ヌクレオシド水酸基
の保護基として常用されているものであれば特に限定さ
れない。例えば、t−ブチルジメチルシリル(TBDM
S)、t−ブチルジフェニルシリルなどのシリル基系保
護基、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、
ピバロイル、ベンゾイルなどのアシル基などを例示する
ことができる。
【0013】また、本発明の化合物は塩の形態であって
もよく、たとえばナトリウム塩、カリウム塩などのアル
カリ金属塩、もしくはアンモニウム塩などの薬学的に許
容される塩が好ましい。
【0014】(2)本発明化合物の製造方法 原料化合物である化合物(II)は新規化合物であり、
化合物(II)中のXおよびYのいずれか一方はハロゲ
ン原子であり、他方は水素原子、ハロゲン原子、アシル
基またはアルコキシカルボニル基である。ここで、Xが
ハロゲン原子の場合を例に挙げて説明すれば、Xで表わ
されるハロゲン原子としては臭素または塩素を挙げるこ
とができる。一方、Yで表わされるハロゲン原子、アシ
ル基およびアルコキシカルボニル基は、上述したR2
表わされるものと同一のものを例示することができる。
このような化合物(II)は、例えば次のような反応径
路により調製することが可能である。
【0015】
【化6】
【0016】(式中、R1、R2、R3、XおよびYは前
記と同意義。) すなわち、式(A)で表される糖部の水酸基を保護した
2 ,2’−シクロウリジン(以下、化合物(A)とい
うこともある。)の塩基部6位をアルキルリチウムおよ
びギ酸エステルによりホルミル化することにより式
(B)で表される化合物(以下、化合物(B)というこ
ともある。)を得る。次に、化合物(B)の塩基部6位
のホルミル基をホスホランによりハロゲノオレフィンに
変換することにより式(II)化合物を得ることができ
る。
【0017】化合物(A)の調製は既に報告されている
公知の方法(Tetrahedron Letters,3369-3372(1974))
に準じて行うことができる。ホルミル化は、たとえば、
アルゴンなどの不活性ガス気流下、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒中、ジイソプロピ
ルアミンなどの有機アミンとn−ブチルリチウムなどの
アルキルリチウムとを化合物(A)1モルに対して2〜
5モルを用い、−80〜−10℃で0.5〜2時間攪拌
反応させた後、ギ酸メチルなどのギ酸エステルを化合物
(A)1モルに対して1〜10モルを用い、引き続き−
80〜−10℃で1〜5時間攪拌させることにより実施
できる。このようにして調製された化合物(B)は、通
常のシリカゲルカラムクロマトグラフィーなどにより単
離することができる。
【0018】化合物(B)の塩基部6位のホルミル基を
ハロゲノオレフィンに変換する反応は、アルゴンなどの
不活性ガス気流下、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドなどの有機溶媒中、化合物(B)1モルに対
してブロモメトキシカルボニルメチレントリフェニルホ
スホランなどの式(C653P=CXY( 式中、Xお
よびYは前記と同意義。)で表されるアルキリデントリ
フェニルホスホランを1〜5モル用い、室温で反応させ
ることにより実施することができる。このようにして調
製された化合物(II)は、通常のシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーなどにより単離することができる。
【0019】本発明化合物は、このようにして調製した
化合物(II)の塩基部6位のハロゲノオレフィン部を
還元剤により閉環することにより製造することができ
る。化合物(II)の閉環反応に用いる還元剤として
は、有機スズ水素化物が好ましく、例えば、水素化トリ
−n−ブチルスズ、水素化トリフェニルスズなどが用い
られる。還元剤の使用量は化合物(II)1モル当り1
〜5モル量の範囲内から適宜選択しうる。還元反応は、
ベンゼン、トルエンなどの有機溶媒中、アゾビスイソブ
チロニトリルまたはジ−t−ブチルペルオキシドなどの
ラジカル開始剤の存在下、化合物(II)と還元剤とを
50〜150℃で反応させることにより実施できる。こ
のようにして得られた本発明化合物は、通常のシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフ
ィーなどにより単離することができる。さらに、R3
水酸基の保護基を除去する必要がある場合、使用した保
護基の除去法として常用されている方法により脱保護す
ることができる。 たとえば、R3 がシリル基である場
合、フッ化アンモニウム処理によりシリル保護基を除去
することができ、アシル基である場合には酸性またはア
ルカリ性加水分解によりアシル保護基を除去することが
できる。
【0020】
【発明の効果】式(I)で表される本発明化合物は、そ
れ自体抗ウイルス活性、抗腫瘍活性など活性を有し、医
薬品としての開発が期待されるだけでなく、6−置換ウ
リジン誘導体、1’−置換ウリジン誘導体などの新規な
ヌクレオシド誘導体を合成する際のリード化合物として
の利用も期待できる。また、本発明の製造法は目的物を
簡便な方法により収率よく合成できる点で優れている。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例をあげて本発明につい
て具体的に説明するが、本発明は何らこれによって限定
されるものではない。
【0022】実施例1:化合物4[式(I);R1
H,R2=CO2CH3, R3=(CH33C(CH32
Si]の製造 (1)化合物3[式(II);(R1=H,R3=(CH
33C(CH32Si,X=Br,Y=CO2CH3]の
合成 アルゴン気流下、テトラヒドロフラン40mlにジイソ
プロピルアミン2.7mlを加え、−78℃に冷却後、
ブチルリチウム12.4ml(1.33Mをn−ヘキサ
ンに溶解)を滴下して30分間撹拌後、3’,5’−ビ
ス−O−TBDMS−O2,2’−シクロウリジン(化
合物1)[式(A);R1=H,R3= (CH33
(CH32Si]2.51gのテトラヒドロフラン50
ml溶液を−70℃以下の温度で滴下した。−78℃で
15分撹拌後、ギ酸メチル3.74mlを加え、更に同
温度で30分撹拌した。酢酸3.2mlを加え反応を停
止させた後、反応液を酢酸エチルと水に分配し、有機層
を乾燥した。この溶液をシリカゲルカラムを通過させ、
酢酸エチルでカラムを洗い、先の流出液と合わせて濃縮
し化合物2[式(B);R1=H,R3=(CH33
(CH32Si]を得た。
【0023】化合物2をアルゴン気流下、ジメチルホル
ムアミド30mlに溶解し、2.28gのブロモメトキ
シカルボニルメチレントリフェニルホスホランを加え、
室温で一夜撹拌後、反応液を酢酸エチルと水に分配し、
酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥した。溶媒を溜去
後、残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル−n
−ヘキサンの混合溶媒で溶出)により精製し、化合物3
(1.21g,収率36.5%)を淡黄色固体として得
た。
【0024】1H−NMR(CDCl3 ) δ(pp
m):8.37(1H,brS,NH),7.74(1
H,d,J=1.1,Hvinyl) ,6.13(1H,
t,J=1.1,H5 ),5.18(1H,d,J=
2.7,H2' ), 4.94(1H,dd,J2'3'=J
3'4'=2.7,H3'),4.43(1H,ddd,J=
2.7,6.2,8.1,H4' ),3.88(3H,
S,CO2CH3 ),3.79(1H,dd,J=6.
2,J=10.6,H5' ), 3.57(1H,dd,
J=8.1,J=10.6,H5'),0,90,0.8
6(2×9H,S,2×SitBu),0.08,0.
05(12H,S,2×Si(CH32) FAB−MASS(m/z):619,617(M+
1),561,559(M−tBu),487,485
(furan+1)
【0025】(2)(1)で得られた化合物3の84
1.4mgをアルゴン気流下、ベンゼン68mlに溶解
し、80℃で水素化トリブチルスズ1.10ml、アゾ
ビスイソブチロニトリル111.7mgのベンゼン溶液
10mlをシリンジポンプを用いて7時間かけて滴下し
た。滴下終了後室温で一夜放置後、再び80℃に加熱
し、先程と同量のベンゼン溶液を同様の方法で滴下し
た。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(酢酸エチル−n−ヘキサンの混合溶媒で溶出)により
精製した後、さらに分取薄層クロマトグラフィー(5%
メタノール−塩化メチレンで展開)により再精製し、化
合物4(14.4mg)を白色粉末として得た。
【0026】1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):
8.11(1H,br,S,NH),7.06(1H,
S,Hvinyl ),5.79(1H,d,J=1.8,H
5 ),4.80(1H,ddd,J=7.9,H3'),
4.26(1H,ddd,J=3'4'=J4'5'=7.3,
J=3.3,H4'),3.90(3H,S,CO2
3),3.88〜3.87(2H,m,2×H5'),
2.80(1H,J=7.9,J=13.4,H
2' ),2.72(1H,J=8.4,J=13.4,
2'),0.89,0.88(2×9H,S,2×Si
tBu ),0.080,0.054,0.051(12
H,S,2×Si(CH32) FAB−MS(m/z):561(M+Na+ ),53
9(M+1),523(M−Me),481(M−t
u) また、フッ化アンモニウム処理などのシリル基を除去す
る方法として常用されている方法でR3が水素原子であ
る化合物4を合成することができる。
【0027】実施例2:化合物6[式(I);R1
H, R2=Br,R3=(CH33C(CH32Si]
の製造 (1)化合物5[式(II),R1=H,R3=(C
33C(CH32Si,X=Y=Br]の合成 亜鉛末143.8mg、トリフェニルホスフィン57
7.0mg、テトラブロモメタン729.6mgをアル
ゴン気流下、塩化メチレン5ml中室温で一夜撹拌し
た。本反応液に実施例1の(1)と同様の方法により調
製した化合物2[式(B),R1=H,R3=(CH33
C(CH32Si]のジメチルホルムアミド溶液10m
lを加え、室温で1時間反応させた。反応液を酢酸エチ
ルと水に分配し、有機層を乾燥した。溶媒を溜去後、残
渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル−n−ヘキ
サンの混合溶媒で溶出)で精製し、化合物5(247.
8mg,収率35%)を黄色油状物質として得た。
【0028】1HNMR(CDCl3 )δ(ppm) :
8.23(1H,br,S,NH),7.11(1H,
d,J=1.1,Hvinyl ),6.03(1H,d,J
=1.1,H5 ),5.19(1H,d,J=2.6,
2' ), 4.96(1H,dd,J2',3'=J3',4'
2.2,H3' ), 4.56(1H,ddd,J=2.
2,J=5.9,J=7.7,H4'),3.80(1
H,dd,J=5.9,J=10.6,H5'),3.5
9(1H,dd,J=7.7,J=10.6,H5'),
0.91,0.90(2×9H,S,2×SitBu
),0.10,0.09(12H,S,2×Si(C
32) FAB−MS(m/z):641,639,637(M
+1), 625, 623,621(M−Me),58
3,581,579(M−tBu)
【0029】(2)(1)で得られた化合物5[式(I
I),R1=H,R2=(CH33C(CH32Si,X
=Y=Br]51.2mgをベンゼン8mlに溶解し、
アルゴン気流下、80℃にて水素化トリブチルスズ4
3.1μl、アゾビスイソブチロニトリル4.1mgの
ベンゼン溶液2mlをシリンジポンプを用いて2時間か
けて滴下した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒)によ
り精製し、化合物6(2.1mg,収率49.4%)を
白色粉末として得た。
【0030】1HNMR(CDCl3 ) δ(ppm):
8.20(1H,br,S,NH),6.51(1H,
S,Hvinyl ),5.62(1H,d,J=2.2,H
5 ),4.82(1H,ddd,J=8.1,J=7.
7,J=7.3,H3'),4.13(1H,dt,J=
7.3,J=5.1,H4'),3.88(2H,d,J
=5.1,2×H5'),2.78(1H,dd,J=
8.1,J=13.9,H 2'),2.46(1H,d
d,J=7.7,J=13.9,H2'),0.90,
0.89(2×9H,S,2×SitBu ),0.0
9,0.08,0.06,0.05(4×3H,S,2
×Si(CH32) FAB−MS(m/z):561,559(M+1),
545,543(M−Me),503,501(M−t
Bu) また、フッ化アンモニウム処理などのシリル基を除去す
る方法として常用されている方法でR3が水素原子であ
る化合物6を合成することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子または低級アル
    キル基を示し、R2は水素原子、ハロゲン原子、アシル
    基またはアルコキシカルボニル基を示し、R3 は水素原
    子または水酸基の保護基を示す。)で表されるスピロ型
    ピリミジンシクロヌクレオシド。
  2. 【請求項2】 式(II) 【化2】 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子または低級アル
    キル基を示し、R3は水素原子または水酸基の保護基を
    示し、XおよびYの一方はハロゲン原子を、他方は水素
    原子、ハロゲン原子、アシル基またはアルコキシカルボ
    ニル基を示す。)で表される化合物の塩基部6位のハロ
    ゲノオレフィン部を還元剤により閉環し、式(I) 【化3】 (式中、R1およびR3は前記と同意義。R2 は水素原
    子、ハロゲン原子、アシル基またはアルコキシカルボニ
    ル基を示す。)で表される化合物を得ることを特徴とす
    るスピロ型ピリミジンシクロヌクレオシドの製造法。
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