JPH0625556U - 回生リターダ付車両始動制御装置 - Google Patents

回生リターダ付車両始動制御装置

Info

Publication number
JPH0625556U
JPH0625556U JP066744U JP6674492U JPH0625556U JP H0625556 U JPH0625556 U JP H0625556U JP 066744 U JP066744 U JP 066744U JP 6674492 U JP6674492 U JP 6674492U JP H0625556 U JPH0625556 U JP H0625556U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
regenerative retarder
retarder
starting
regenerative
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP066744U
Other languages
English (en)
Inventor
藤 雅 二 加
澤 知 戸
田 彰 宏 白
田 桂 一 飯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP066744U priority Critical patent/JPH0625556U/ja
Publication of JPH0625556U publication Critical patent/JPH0625556U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両減速時の運動エネルギーを電気エネルギ
ーとして回収することが出来る回生リターダを搭載して
いる車両において、回生リターダの重量を大にすること
なく、速やかに始動を行わせるための始動制御装置を提
供すること。 【構成】 エンジン始動のための通常のスタータを搭載
し、その他に回生リターダを搭載する。スタータでエン
ジンを始動する際、「スタータをオンしてから所定時間
以上経過してもエンジン回転数が所定値以下である」と
いう条件が満たされた時、回生リターダを電動機運転し
て始動を補助する。回生リターダをそのように使用する
ことにより、回生リターダを、始動当初に必要とされる
大きな起動トルクを発生する構造にしなくともよくな
り、重量を軽くすることが可能となる。なお、エンジン
回転数が前記所定値より大であるところの別の所定値よ
り大となった時に回生リターダの電動機運転を停止す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両減速時の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収すること が出来る回生リターダを搭載している車両の、始動制御装置に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
自動車のリターダは、車両の運動エネルギーにより回転子に渦電流を生ぜしめ 、それを熱エネルギーとして消費することにより、制動作用を発揮する装置とし て知られている。しかし、単に熱エネルギーとして消費してしまうのは勿体ない ということで、近年では、リターダを発電電動機の構造とし、運動エネルギーを 電気エネルギーの形で回収すると共に、回収した電気エネルギーでリターダを電 動機として動作させ、加速時の駆動補助とかエンジンの始動とかに利用するとい う、いわゆる回生リターダが提案されている(特開昭60− 75763号公報,特公平 2− 43029号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
(問題点) しかしながら、回生リターダをスタータの代わりに用い、エンジンの始動を全 て回生リターダで行わせようとすると、回生リターダの重量が大となり、車両重 量を増大させてしまうという問題点があった。
【0004】 (問題点の説明) まだ回転していないエンジンを始動する場合に要求される起動トルクは、既に 回転しているエンジンの駆動力を補助する場合に必要とされるトルクに比べて、 非常に大きい。特に、低温時の起動トルクは大きい。例えば、3000〜500 0ccの小型ディーゼルエンジンの場合、駆動補助トルクはせいぜい10〜20 Kg・mであるが、起動トルクは、低温時には30〜50Kg・mも要求される 。
【0005】 ところが、回生リターダを、電動機として運転した時に30〜50Kg・mも のトルクを発生するような性能にしようとすると、回生リターダの重量は90〜 100Kgにもなってしまい、車両重量を増大させてしまう。回生リターダを電 動機として使う時間の内、大部分の時間は駆動補助として使っており、始動用と して使う時間はほんの僅かであるが、そのほんの僅かの時間しか使わない始動用 のために、大出力の構造にしなければならなかった。本考案は、このような問題 点を解決することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案では、車両減速時には発電機として動作し、 加速時や始動時には電動機として動作する回生リターダを搭載した車両を制御す る回生リターダ付車両始動制御装置において、スタータをオンしてから所定時間 以上経過してもエンジン回転数が第1の所定値以下である時に前記回生リターダ を電動機として運転開始する手段と、エンジン回転数が前記第1の所定値より大 であるところの第2の所定値より大となった時に前記回生リターダの電動機運転 を停止する手段とを具えることとした。
【0007】
【作 用】
エンジン始動のための通常のスタータを搭載し、その他に回生リターダを搭載 する車両において、スタータでエンジンを始動する際、一定の条件が満たされた 時に回生リターダを電動機運転して、始動を補助する。その一定の条件とは、ス タータをオンしてから所定時間以上経過してもエンジン回転数が所定値以下であ るという条件である。回生リターダをそのように使用することにより、回生リタ ーダを、始動当初に必要とされる大きな起動トルクを発生する構造にしなくとも よくなり、重量を軽くすることが可能となる。なお、エンジン回転数が前記所定 値より大であるところの別の所定値より大となった時に回生リターダの電動機運 転を停止する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図3は、本考案の回 生リターダ付車両始動制御装置を示す図である。図3において、1はエンジン部 、2は燃料噴射ポンプ、3はクランクシャフト、4は電機子コイル、5は界磁コ イル、6はフライホイール、7はクラッチ部、8はトランスミッション、9はプ ロペラシャフト、10は駆動輪、11は抵抗器、12はインバータ、13は高圧 蓄電手段、14は界磁制御部、15はコンバータ、16はバッテリ、17は車載 負荷、18はコントローラ、18−1はタイマ、19はスタータスイッチ、20 はエンジン回転センサ、Rは回生リターダである。
【0009】 回生リターダRは、クランクシャフト3に直結されているフライホイール6と 、電機子コイル4と界磁コイル5とから成る。電機子コイル4と界磁コイル5は 固定されている。回生リターダRは発電電動機の構造であれば良いから、種々の 構造が考えられるが、ここでは誘導機の構造の場合を例にとっている。
【0010】 電機子コイル4にはインバータ12が接続され、インバータ12は、抵抗器1 1および高圧蓄電手段13に接続される。抵抗器11は、回生リターダRが発電 機として動作している時、余剰電力を消費するためのものである。高圧蓄電手段 13としては、バッテリとか電気2重層コンデンサを用いる。但し、その電圧規 格は、車載バッテリより高電圧としておく。
【0011】 高圧蓄電手段13は、回生リターダRが発電している時には、その電気エネル ギーを回収する(抵抗器11にも電流が流されれば、回収するのは一部となる) 。回生リターダRを電動機として動作させる時には、高圧蓄電手段13から給電 して動作させる。
【0012】 コンバータ15は、直流を昇圧したり降圧したりするためのものである。回生 リターダRが発電している時、電気エネルギーの一部をコンバータ15によりバ ッテリ16の電圧にまで落とし、バッテリ16に充電したり、車載負荷17に給 電したりするのに使う。界磁制御部14は、バッテリ16から界磁コイル5に供 給する界磁電流を制御するためのものである。
【0013】 コントローラ18は、エンジン回転センサ20からのセンサ出力,スタータス イッチ19からのスイッチ信号、および種々の車両状況に関する情報を基に、イ ンバータ12,コンバータ15,界磁制御部14等へ制御信号(点線矢印)を発 する。コントローラ18は、バッテリ16と実線で接続されているが、これはバ ッテリ16を電源として動作することを示している。
【0014】 本考案では、エンジンを始動する際、一定時間スタータを駆動しても、エンジ ン回転数が所定値以上に上昇してくれない時、回生リターダRをモータとして駆 動し、始動を助ける。
【0015】 図2は、本考案における始動制御を説明するタイムチャートである。図2(イ ),(ロ),(ハ)の横軸は、いずれも時間tであり、(イ)は始動特性(始動 時のエンジン回転数の変化)を示し、(ロ)はスタータのオン,オフ状況を示し 、(ハ)は回生リターダRのモータ駆動のオン,オフ状況を示している。
【0016】 図2(イ)の曲線B,C,Dの内、本考案の制御が行われた場合の始動特性を 表しているのは、曲線Cである。曲線B,Dはいずれも、スタータだけの力で始 動した場合の特性を示したものであり、曲線Cとの比較のために描いてある。曲 線Bは、高温時等の始動環境が良好な場合におけるエンジン回転数の変化であり 、スタータをオンしてから直ぐにエンジン回転数は上昇している。曲線Dは、低 温時等の始動環境が悪い場合における変化であり、始動するのにもたつき、スタ ータを長時間オンしてやっと上昇している。この場合には、低回転数で長時間回 転するので、排気ガスに白煙や悪臭を多く発生する。
【0017】 本考案によれば、曲線Cの立ち上がり位置から分かるように、低温時等の始動 環境が悪い場合でも、曲線Dほど長時間かかることなくエンジン回転数を上昇さ せることが出来る。その始動制御動作を図1によって説明する。 ステップ1…エンジンを始動するため、スタータスイッチ19をオンする(図2 の時刻t1 )。図示しないスタータが駆動されると共に、オンしたとの情報がコ ントローラ18に入力され、本考案の始動制御動作が開始される。コントローラ 18内のタイマ18−1が、この時刻からの計時を開始する。
【0018】 ステップ2…エンジン回転センサ20より検出されるエンジン回転数Nが、0 より大で第1の所定エンジン回転数N1 以下の範囲にあるかどうかチェックする 。ここに第1の所定エンジン回転数N1 は、回生リターダRの始動時モータ駆動 開始上限回転数である。この回転数は、これ以下で長く回転していると、排気ガ スに白煙や悪臭が多く発生してしまうという回転数である。次のステップ3の時 間Tが経過する前の時点で、すでにN1 に到達していれば、白煙や悪臭はあまり 発生しないと考えられるから、スタータにまかせたままとする。
【0019】 ステップ3…スタータスイッチ19をオンしてから、所定時間Tが経過したか どうかチェックする。これは、タイマ18−1で計時している時間を参照して行 う。まだ経過していなければ、ステップ2に戻る。 ステップ4…所定時間Tが経過しても、第1の所定エンジン回転数N1 に到達し ない場合には、このままスタータにまかせたままでは、なかなか始動完了に至ら ず、多くの白煙や悪臭が発生するから、回生リターダRのモータ駆動を開始する (図2の時刻t2 )。
【0020】 ステップ5…エンジン回転数Nが第2の所定エンジン回転数N2 に達したかど うかチェックする。ここに第2の所定エンジン回転数N2 は、回生リターダRの 始動時モータ駆動終了回転数である。この値は、この回転数まで上昇して来れば 、もはや回生リターダRの助けがなくとも始動は成功すると考えられる値に設定 する。 ステップ6…第2の所定エンジン回転数N2 に達っすれば、回生リターダRのモ ータ駆動を終了する(図2の時刻t3 )。
【0021】 このように、エンジンの始動は通常のスタータに開始させ、回生リターダは途 中でその補助をするというようにすると、回生リターダは大きな起動トルクを出 す構造とする必要はなくなり、その重量は軽減される。例えば、3000〜50 00ccの小型ディーゼルエンジンの場合、40〜50Kg程度となる。なお、 スタータの重量は約5Kg程度であるから、両者を合計したとしても、スタータ 兼用の回生リターダとする場合の90〜100Kgに比べれば、大幅に軽くする ことが出来る。
【0022】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案の回生リターダ付車両始動制御装置によれば、スター タの他に回生リターダを搭載した車両において、スタータでエンジンを始動する 際、「スタータをオンしてから所定時間以上経過してもエンジン回転数が所定値 以下である」という条件が満たされた時に、回生リターダを電動機運転して始動 を補助する。これにより、回生リターダを、始動当初に必要とされる大きな起動 トルクを発生する構造にしなくともよくなり、重量を軽くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における始動制御動作を説明するフロー
チャート
【図2】本考案における始動制御を説明するタイムチャ
ート
【図3】本考案の回生リターダ付車両始動制御装置
【符号の説明】
1…エンジン部、2…燃料噴射ポンプ、3…クランクシ
ャフト、4…電機子コイル、5…界磁コイル、6…フラ
イホイール、7…クラッチ部、8…トランスミッショ
ン、9…プロペラシャフト、10…駆動輪、11…抵抗
器、12…インバータ、13…高圧蓄電手段、14…界
磁制御部、15…コンバータ、16…バッテリ、17…
車載負荷、18…コントローラ、18−1…タイマ、1
9…スタータスイッチ、20…エンジン回転センサ、R
…回生リターダ
フロントページの続き (72)考案者 飯 田 桂 一 藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車株式会社 藤沢工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両減速時には発電機として動作し、加
    速時や始動時には電動機として動作する回生リターダを
    搭載した車両を制御する回生リターダ付車両始動制御装
    置において、スタータをオンしてから所定時間以上経過
    してもエンジン回転数が第1の所定値以下である時に前
    記回生リターダを電動機として運転開始する手段と、エ
    ンジン回転数が前記第1の所定値より大であるところの
    第2の所定値より大となった時に前記回生リターダの電
    動機運転を停止する手段とを具えたことを特徴とする回
    生リターダ付車両始動制御装置。
JP066744U 1992-08-31 1992-08-31 回生リターダ付車両始動制御装置 Pending JPH0625556U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP066744U JPH0625556U (ja) 1992-08-31 1992-08-31 回生リターダ付車両始動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP066744U JPH0625556U (ja) 1992-08-31 1992-08-31 回生リターダ付車両始動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0625556U true JPH0625556U (ja) 1994-04-08

Family

ID=13324693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP066744U Pending JPH0625556U (ja) 1992-08-31 1992-08-31 回生リターダ付車両始動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0625556U (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10136508A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両
JP2000161102A (ja) * 1998-09-25 2000-06-13 Toyota Motor Corp エンジンの始動制御装置
JP2003506627A (ja) * 1999-08-09 2003-02-18 ヴァレオ エキプマン エレクトリク モトゥール 自動車用の始動及び充電装置
JP2013217225A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Toyota Industries Corp 内燃機関始動装置
JP2015209100A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッドシステム、及びハイブリッド車両、並びにハイブリッドシステムの内燃機関の始動方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10136508A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両
JP2000161102A (ja) * 1998-09-25 2000-06-13 Toyota Motor Corp エンジンの始動制御装置
JP2003506627A (ja) * 1999-08-09 2003-02-18 ヴァレオ エキプマン エレクトリク モトゥール 自動車用の始動及び充電装置
JP2013217225A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Toyota Industries Corp 内燃機関始動装置
JP2015209100A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッドシステム、及びハイブリッド車両、並びにハイブリッドシステムの内燃機関の始動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3410056B2 (ja) 車両のエンジン始動制御装置
JP3190344B2 (ja) 電動機を有する軌道非拘束型自動車
JP2003219564A (ja) 車両における蓄電装置の制御装置
JPH0546761B2 (ja)
EP1052401A3 (en) Automotive vehicle with automatic stop-restart system of internal combustion engine
JP3047621B2 (ja) ハイブリッド車のエンジン駆動発電機の制御装置
JP4767041B2 (ja) 電気自動車の制御装置
JP3164951B2 (ja) 電動走行車両のハイブリッド電源装置
JPH1127806A (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
JP2000287304A (ja) 内燃機関の駆動装置
JPH0625556U (ja) 回生リターダ付車両始動制御装置
JPH07264708A (ja) 車輌の減速エネルギー回生システム
JP2004076687A (ja) 排気/電動過給式ハイブリッド車
JP2862549B2 (ja) 自動車の補助駆動装置
JP3287943B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JPH11336580A (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
JP3373822B2 (ja) エンジンの始動判定装置、及び、これを用いたエンジン始動制御装置
JP3490420B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP2006316768A (ja) エンジン始動システム、方法及びエンジン始動用回転電機
JP3094859B2 (ja) 内燃機関の振動抑制装置
JPH0522804A (ja) 車両用電気制動装置
JP3097284B2 (ja) 回生リターダ付車両駆動制御装置
JP3094629B2 (ja) 回生リターダ付車両駆動制御装置
JP7347997B2 (ja) 車両用制御装置
JP2001103602A (ja) ハイブリッド車の回生制御方法