JPH06255321A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH06255321A JPH06255321A JP5066241A JP6624193A JPH06255321A JP H06255321 A JPH06255321 A JP H06255321A JP 5066241 A JP5066241 A JP 5066241A JP 6624193 A JP6624193 A JP 6624193A JP H06255321 A JPH06255321 A JP H06255321A
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- Japan
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- carcass
- inner layer
- tire
- pneumatic radial
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C13/00—Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
- B60C13/04—Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof having annular inlays or covers, e.g. white sidewalls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C13/00—Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
- B60C13/04—Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof having annular inlays or covers, e.g. white sidewalls
- B60C2013/045—Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof having annular inlays or covers, e.g. white sidewalls comprising different sidewall rubber layers
Abstract
(57)【要約】
【目的】タイヤの軽量化を図りつつサイドウォール部の
耐カット性、耐ロードハザード性を向上する。 【構成】有機繊維コードをラジアル方向に配設してなる
カーカスプライからなるカーカス6と、トレッド部の内
部かつカーカスの上方に配されるとともにスチールコー
ドを交差させて配設した2枚のベルトプライからなるベ
ルト層7とを具える空気入りラジアルタイヤであって、
サイドウォールゴムSRは、カーカスに隣接する内層1
0と、該内層10の外側かつ外壁面を形成する外層11
とからなるとともに、前記内層10は、ゴム成分100
重量部に対してヨウ素吸着量が35〜90mgr/gr
のカーボンブラックを20〜50重量部と、有機繊維か
らなる短繊維を10〜40重量部とを含むゴム組成物か
らなる。
耐カット性、耐ロードハザード性を向上する。 【構成】有機繊維コードをラジアル方向に配設してなる
カーカスプライからなるカーカス6と、トレッド部の内
部かつカーカスの上方に配されるとともにスチールコー
ドを交差させて配設した2枚のベルトプライからなるベ
ルト層7とを具える空気入りラジアルタイヤであって、
サイドウォールゴムSRは、カーカスに隣接する内層1
0と、該内層10の外側かつ外壁面を形成する外層11
とからなるとともに、前記内層10は、ゴム成分100
重量部に対してヨウ素吸着量が35〜90mgr/gr
のカーボンブラックを20〜50重量部と、有機繊維か
らなる短繊維を10〜40重量部とを含むゴム組成物か
らなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイドウォール部の耐
カット性を向上しつつタイヤの軽量化を図りうる空気入
りラジアルタイヤに関する。
カット性を向上しつつタイヤの軽量化を図りうる空気入
りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源並びに高速走行性能の向上
を図るためタイヤ重量を軽減することが重要な課題とな
っている。このタイヤの軽量化を達成するために、サイ
ドウォール部をなすサイドウォールゴムの厚さを小とす
ることが従来から提案されている。
を図るためタイヤ重量を軽減することが重要な課題とな
っている。このタイヤの軽量化を達成するために、サイ
ドウォール部をなすサイドウォールゴムの厚さを小とす
ることが従来から提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらサイドウ
ォールゴムの厚さを減じるものにあっては、タイヤ重量
が軽減される反面、サイドウォール部の耐カット性が低
下し、かつ砂利道などの悪路を走行することによって、
サイドウォール部の外側面に異物が衝突しタイヤに傷が
生じるいわゆるロードハザードが発生するという問題が
ある。
ォールゴムの厚さを減じるものにあっては、タイヤ重量
が軽減される反面、サイドウォール部の耐カット性が低
下し、かつ砂利道などの悪路を走行することによって、
サイドウォール部の外側面に異物が衝突しタイヤに傷が
生じるいわゆるロードハザードが発生するという問題が
ある。
【0004】本発明は、サイドウォールゴムを内層と外
層とから形成し、かつこの内層に有機繊維からなる短繊
維を混入することを基本として、サイドウォールゴムの
耐カット性及び耐ロードハザード性を向上しつつタイヤ
重量を軽減でき、前記問題点を解決しうる空気入りラジ
アルタイヤの提供を目的としている。
層とから形成し、かつこの内層に有機繊維からなる短繊
維を混入することを基本として、サイドウォールゴムの
耐カット性及び耐ロードハザード性を向上しつつタイヤ
重量を軽減でき、前記問題点を解決しうる空気入りラジ
アルタイヤの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
をタイヤ軸方向内側から外側に向かって折返しかつ有機
繊維コードをラジアル方向に配設してなるカーカスプラ
イからなるカーカスと、トレッド部の内部かつカーカス
の上方に配されるとともにスチールコードを交差させて
配設した2枚のベルトプライからなるベルト層とを具え
る空気入りラジアルタイヤであって、前記サイドウォー
ル部のカーカスのタイヤ軸方向外側に配されるサイドウ
ォールゴムは、カーカスに隣接する内層と、該内層の外
側かつ外壁面を形成する外層とからなるとともに、前記
内層は、ゴム成分100重量部に対してヨウ素吸着量が
35〜90mgr/grのカーボンブラックを20〜5
0重量部と、有機繊維からなる短繊維を10〜40重量
部とを含むゴム組成物からなる。
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
をタイヤ軸方向内側から外側に向かって折返しかつ有機
繊維コードをラジアル方向に配設してなるカーカスプラ
イからなるカーカスと、トレッド部の内部かつカーカス
の上方に配されるとともにスチールコードを交差させて
配設した2枚のベルトプライからなるベルト層とを具え
る空気入りラジアルタイヤであって、前記サイドウォー
ル部のカーカスのタイヤ軸方向外側に配されるサイドウ
ォールゴムは、カーカスに隣接する内層と、該内層の外
側かつ外壁面を形成する外層とからなるとともに、前記
内層は、ゴム成分100重量部に対してヨウ素吸着量が
35〜90mgr/grのカーボンブラックを20〜5
0重量部と、有機繊維からなる短繊維を10〜40重量
部とを含むゴム組成物からなる。
【0006】又前記短繊維は、タイヤ周方向に対して0
〜45°の角度で配向されることが好ましい。
〜45°の角度で配向されることが好ましい。
【0007】さらに前記内層の厚さtは、サイドウォー
ルゴムの全厚さTの0.3〜0.8倍であり、かつ前記
厚さtを1mm以上、全厚さTを2mm以上かつ10mm以下
とすることが好ましい。
ルゴムの全厚さTの0.3〜0.8倍であり、かつ前記
厚さtを1mm以上、全厚さTを2mm以上かつ10mm以下
とすることが好ましい。
【0008】
【作用】サイドウォールゴムを、内層と外層とから形成
するとともに、内層は、ゴム成分100重量部に対して
カーボンブラックを20〜50重量部と、有機繊維から
なる短繊維を10〜40重量部とを含んでいる。
するとともに、内層は、ゴム成分100重量部に対して
カーボンブラックを20〜50重量部と、有機繊維から
なる短繊維を10〜40重量部とを含んでいる。
【0009】従って、サイドウォールゴムの全厚さTを
減じつつ前記内層の強度を高めることが可能となり、サ
イドウォール部の耐カット性及び耐ロードハザード性を
向上でき、かつサイドウォール部におけるカーカスの耐
久性を高めうるとともに、タイヤの重量を軽減しうる。
減じつつ前記内層の強度を高めることが可能となり、サ
イドウォール部の耐カット性及び耐ロードハザード性を
向上でき、かつサイドウォール部におけるカーカスの耐
久性を高めうるとともに、タイヤの重量を軽減しうる。
【0010】なおカーボンブラック及び短繊維が前記各
数値の下限をこえて少なくなれば、該内層の強度が低下
し、耐カット性の向上を達成できず、逆にカーボンブラ
ック及び短繊維が前記各数値の上限をこえて多くなれ
ば、内層の繰り返し変形に伴う発熱性が大となり、発熱
によりカーカスとサイドウォールゴムとの剥離が生じや
すく、又逆に強度が低下することもある。
数値の下限をこえて少なくなれば、該内層の強度が低下
し、耐カット性の向上を達成できず、逆にカーボンブラ
ック及び短繊維が前記各数値の上限をこえて多くなれ
ば、内層の繰り返し変形に伴う発熱性が大となり、発熱
によりカーカスとサイドウォールゴムとの剥離が生じや
すく、又逆に強度が低下することもある。
【0011】又内層は、そのゴム成分中、カーボンブラ
ックと短繊維との配合比率を規制する他、このカーボン
ブラック自体のヨウ素吸着量を規制している。
ックと短繊維との配合比率を規制する他、このカーボン
ブラック自体のヨウ素吸着量を規制している。
【0012】カーボンブラックは、そのヨウ素吸着量を
測定することによって、該カーボンブラックの単位重量
当たりの比表面積を求めることが出来る。カーボンブラ
ックの特性として、比表面積が増す、即ちヨウ素吸着量
が大となるほど粒子間の結合が増す傾向にある。なお前
記ヨウ素吸着量の測定は、JIS K 6221に準據
して行われる。
測定することによって、該カーボンブラックの単位重量
当たりの比表面積を求めることが出来る。カーボンブラ
ックの特性として、比表面積が増す、即ちヨウ素吸着量
が大となるほど粒子間の結合が増す傾向にある。なお前
記ヨウ素吸着量の測定は、JIS K 6221に準據
して行われる。
【0013】本発明において、カーボンブラックのヨウ
素吸着量を35〜90mgr/grとすることにより、
該カーボンブラックの粒子間の結合の適正化を図ってい
る。このようなヨウ素吸着量の規制を充足するカーボン
ブラックの種類としては、例えばGPF、FEF、HA
F、ISAF等がある。
素吸着量を35〜90mgr/grとすることにより、
該カーボンブラックの粒子間の結合の適正化を図ってい
る。このようなヨウ素吸着量の規制を充足するカーボン
ブラックの種類としては、例えばGPF、FEF、HA
F、ISAF等がある。
【0014】なお前記短繊維を、タイヤ周方向に対して
0〜45°の角度で配向した場合には、ラジアル配列の
カーカスコードと交差し、サイドウォール部の耐カット
性(耐ロードハザード性)をより向上しうる。
0〜45°の角度で配向した場合には、ラジアル配列の
カーカスコードと交差し、サイドウォール部の耐カット
性(耐ロードハザード性)をより向上しうる。
【0015】又前記内層の厚さtをサイドウォールゴム
の全厚さの0.3〜0.8倍とし、かつ前記厚さtを1
mm以上、全厚さTを2mm以上かつ10mm以下とすること
によって、外層の厚さを小さくでき、タイヤの軽量化を
図りうる。
の全厚さの0.3〜0.8倍とし、かつ前記厚さtを1
mm以上、全厚さTを2mm以上かつ10mm以下とすること
によって、外層の厚さを小さくでき、タイヤの軽量化を
図りうる。
【0016】なお厚さtを全厚さTの0.3倍未満、も
しくは1mm未満とすると、内層の強度が低下し、耐カッ
ト性の向上を十分に達成できない。逆に厚さtを全厚さ
Tの0.8倍より大とすると、サイドウォール部の強度
が過度に高くなり、乗心地に悪影響を及ぼす。
しくは1mm未満とすると、内層の強度が低下し、耐カッ
ト性の向上を十分に達成できない。逆に厚さtを全厚さ
Tの0.8倍より大とすると、サイドウォール部の強度
が過度に高くなり、乗心地に悪影響を及ぼす。
【0017】さらに前記外層に、短繊維を混入しないこ
とによって、外層の厚さを小とでき、タイヤ重量のより
一層の軽減を図りうる。
とによって、外層の厚さを小とでき、タイヤ重量のより
一層の軽減を図りうる。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図において本発明の空気入りラジアルタイヤ1は、
トレッド部2からサイドウォール部3を通りビード部4
のビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向
かって折返すカーカス6と、トレッド部2の内部かつカ
ーカス6の上方、即ち半径方向外方に配されるベルト層
7とを具える。
る。図において本発明の空気入りラジアルタイヤ1は、
トレッド部2からサイドウォール部3を通りビード部4
のビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向
かって折返すカーカス6と、トレッド部2の内部かつカ
ーカス6の上方、即ち半径方向外方に配されるベルト層
7とを具える。
【0019】なお前記トレッド部2は、ベルト層7の半
径方向外側に配設されるトレッドゴムTRによってトレ
ッド面が形成されるとともに、前記ビード部4のビード
コア5の半径方向外側にカーカス6の本体部と折返し部
との間で立上がりかつ硬質ゴムからなる断面三角形状の
ビードエーペックス9を設けている。
径方向外側に配設されるトレッドゴムTRによってトレ
ッド面が形成されるとともに、前記ビード部4のビード
コア5の半径方向外側にカーカス6の本体部と折返し部
との間で立上がりかつ硬質ゴムからなる断面三角形状の
ビードエーペックス9を設けている。
【0020】前記カーカス6は、タイヤ赤道Cに対して
75〜90°の角度で傾斜するラジアル配列のカーカス
コードをケーストッピングゴムCRで被覆した1枚以
上、本例では1枚のカーカスプライからなり、カーカス
コードとしてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香
族ポリアミド等の有機繊維コードが用いられる。
75〜90°の角度で傾斜するラジアル配列のカーカス
コードをケーストッピングゴムCRで被覆した1枚以
上、本例では1枚のカーカスプライからなり、カーカス
コードとしてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香
族ポリアミド等の有機繊維コードが用いられる。
【0021】ベルト層7は、タイヤ赤道Cに対して15
〜85°の角度で傾けて配したスチールコードをベルト
トッピングゴムBRで被覆した2枚のベルトプライ7
a、7bを各スチールコードを交差させて重ね合わせる
ことにより形成され、トレッド部2の剛性を高めてい
る。
〜85°の角度で傾けて配したスチールコードをベルト
トッピングゴムBRで被覆した2枚のベルトプライ7
a、7bを各スチールコードを交差させて重ね合わせる
ことにより形成され、トレッド部2の剛性を高めてい
る。
【0022】又サイドウォール部3のカーカス6のタイ
ヤ軸方向外側に配されるサイドウォールゴムSRは、カ
ーカスに隣接する内層10と、該内層10のタイヤ軸方
向外側に配されることにより外壁面を形成する外層11
とからなる。
ヤ軸方向外側に配されるサイドウォールゴムSRは、カ
ーカスに隣接する内層10と、該内層10のタイヤ軸方
向外側に配されることにより外壁面を形成する外層11
とからなる。
【0023】サイドウォールゴムSRの全厚さTは、2
mm以上かつ10mm以下であり、又前記内層10の厚さt
は、全厚さTの0.3〜0.8倍かつ1mm以上としてい
る。
mm以上かつ10mm以下であり、又前記内層10の厚さt
は、全厚さTの0.3〜0.8倍かつ1mm以上としてい
る。
【0024】前記全厚さTを2mmより小とすると、サイ
ドウォール部3の強度が過度に低下し、耐カット性を損
なう一方、10mmより大とするとタイヤ重量の軽減を達
成することが出来ない。
ドウォール部3の強度が過度に低下し、耐カット性を損
なう一方、10mmより大とするとタイヤ重量の軽減を達
成することが出来ない。
【0025】従って、タイヤ重量を軽減しかつ耐カット
性を向上させるため、全厚さTを2mm以上かつ10mm以
下にするとともに、内層10の厚さtを前記範囲に規制
している。
性を向上させるため、全厚さTを2mm以上かつ10mm以
下にするとともに、内層10の厚さtを前記範囲に規制
している。
【0026】内層10は、ゴム成分100重量部に対し
て、ヨウ素吸着量が35〜90mgr/grの範囲にあ
るカーボンブラックを20〜50重量部と、短繊維を1
0〜40重量部とを含むゴム組成物からなる。
て、ヨウ素吸着量が35〜90mgr/grの範囲にあ
るカーボンブラックを20〜50重量部と、短繊維を1
0〜40重量部とを含むゴム組成物からなる。
【0027】前記短繊維は、ナイロン、ポリエステル等
の有機繊維からなり、直径Dが0.3〜0.5μm、長
さLが300〜500μm、従ってアスペクト比L/D
が1000前後の極細短寸の繊維体である。この短繊維
は、タイヤ周方向に対して0〜45°の範囲の角度で配
向される。なお前記配向の角度は、含有する全短繊維の
うち70%の数の短繊維が前記角度で配向すればよいと
している。
の有機繊維からなり、直径Dが0.3〜0.5μm、長
さLが300〜500μm、従ってアスペクト比L/D
が1000前後の極細短寸の繊維体である。この短繊維
は、タイヤ周方向に対して0〜45°の範囲の角度で配
向される。なお前記配向の角度は、含有する全短繊維の
うち70%の数の短繊維が前記角度で配向すればよいと
している。
【0028】この短繊維と前記カーボンブラックとによ
り内層10の強度が増し、サイドウォール部3の耐カッ
ト性を向上しうる。
り内層10の強度が増し、サイドウォール部3の耐カッ
ト性を向上しうる。
【0029】なお前記外層11は、前記短繊維を含まな
い薄肉のゴム体であって、タイヤの軽量化に寄与する。
い薄肉のゴム体であって、タイヤの軽量化に寄与する。
【0030】前記内層10のゴム組成の一例を表1に、
又タイヤを形成する各部のゴム組成の一例を表2にそれ
ぞれ示す。
又タイヤを形成する各部のゴム組成の一例を表2にそれ
ぞれ示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】なお図1においてHEはビードベースライ
ンBLからのタイヤ断面高さ、HCはカーカス6の折返
し高さ、HBはビードエーペックス9の先端高さを夫々
示す。
ンBLからのタイヤ断面高さ、HCはカーカス6の折返
し高さ、HBはビードエーペックス9の先端高さを夫々
示す。
【0034】
【具体例】タイヤサイズが215/80R16でありか
つ図1に示す構成を有するタイヤ(実施例1〜5)につ
いて、表3に示す仕様で試作するとともに、その性能に
ついてテストした。なお内層10を設けない従来のタイ
ヤ(比較例1)及び本願構成外のタイヤ(比較例2〜
7)についても併せてテストを行い性能の比較を行っ
た。
つ図1に示す構成を有するタイヤ(実施例1〜5)につ
いて、表3に示す仕様で試作するとともに、その性能に
ついてテストした。なお内層10を設けない従来のタイ
ヤ(比較例1)及び本願構成外のタイヤ(比較例2〜
7)についても併せてテストを行い性能の比較を行っ
た。
【0035】テスト方法は次の通り。 1)耐カット性(耐ロードハザード性) テストコースにコントロールされた悪路を設けるととも
に、この悪路を15000km走破したのちタイヤサイド
における破傷(長さ×深さ)の合計を比較例1を100
とする指数で表示している。数値が大きいほど良好であ
り160以上が合格レベルである。
に、この悪路を15000km走破したのちタイヤサイド
における破傷(長さ×深さ)の合計を比較例1を100
とする指数で表示している。数値が大きいほど良好であ
り160以上が合格レベルである。
【0036】2)高速耐久性 タイヤ内圧2.00kgf/cm2 、負荷600kgに設定し
た試作タイヤを初速度150km/Hよりスタートし、1
0分毎に速度10km/Hアップさせるステップアップ方
式で高速耐久テストを行い、損傷が発生した時の速度
を、比較例1を100とする指数で表示した。数値が大
きいほど良好であり80以上が合格レベルである。
た試作タイヤを初速度150km/Hよりスタートし、1
0分毎に速度10km/Hアップさせるステップアップ方
式で高速耐久テストを行い、損傷が発生した時の速度
を、比較例1を100とする指数で表示した。数値が大
きいほど良好であり80以上が合格レベルである。
【0037】3)タイヤ重量 タイヤ1本当たりの重量を比較例1を100とする指数
で表示した。数値が小さいほど良好であり100以下が
合格レベルである。
で表示した。数値が小さいほど良好であり100以下が
合格レベルである。
【0038】4)乗心地 テストタイヤを市販の突起乗越振動試験機の固定軸に装
着し、負荷荷重1.510kg、内圧7kg/cm2 、速度6
0〜100km/Hのもとで突起乗越時の軸荷重変動を測
定するとともに比較例1を100とする指数で表示し
た。数値が大きいほど良好であり90以上が合格レベル
である。テストの結果を表3に示す。
着し、負荷荷重1.510kg、内圧7kg/cm2 、速度6
0〜100km/Hのもとで突起乗越時の軸荷重変動を測
定するとともに比較例1を100とする指数で表示し
た。数値が大きいほど良好であり90以上が合格レベル
である。テストの結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】テストの結果、実施例のものはタイヤ重量
の軽減を達成しつつ耐カット性(耐ロードハザード性)
を向上していることが確認出来た。
の軽減を達成しつつ耐カット性(耐ロードハザード性)
を向上していることが確認出来た。
【0041】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りラジアルタ
イヤは、サイドウォールゴムを内層と外層とから形成
し、かつ内層に短繊維を混入することにより該内層を補
強しているため、タイヤ重量の軽減を図りつつ耐カット
性、耐ロードハザード性を向上しうる。
イヤは、サイドウォールゴムを内層と外層とから形成
し、かつ内層に短繊維を混入することにより該内層を補
強しているため、タイヤ重量の軽減を図りつつ耐カット
性、耐ロードハザード性を向上しうる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 10 内層 11 外層 SR サイドウォールゴム
Claims (4)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を通りビ
ード部のビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側
に向かって折返しかつ有機繊維コードをラジアル方向に
配設してなるカーカスプライからなるカーカスと、トレ
ッド部の内部かつカーカスの上方に配されるとともにス
チールコードを交差させて配設した2枚のベルトプライ
からなるベルト層とを具える空気入りラジアルタイヤで
あって、前記サイドウォール部のカーカスのタイヤ軸方
向外側に配されるサイドウォールゴムは、カーカスに隣
接する内層と、該内層の外側かつ外壁面を形成する外層
とからなるとともに、前記内層は、ゴム成分100重量
部に対してヨウ素吸着量が35〜90mgr/grのカ
ーボンブラックを20〜50重量部と、有機繊維からな
る短繊維を10〜40重量部とを含むゴム組成物からな
ることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】前記短繊維は、タイヤ周方向に対して0〜
45°の角度で配向されたことを特徴とする請求項1記
載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項3】前記内層の厚さtは、サイドウォールゴム
の全厚さTの0.3〜0.8倍であり、かつ前記厚さt
を1mm以上、全厚さTを2mm以上かつ10mm以下とした
ことを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りラジア
ルタイヤ。 - 【請求項4】前記外層は、前記短繊維を含まないことを
特徴とする請求項1、2又は3記載の空気入りラジアル
タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5066241A JP2889455B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5066241A JP2889455B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06255321A true JPH06255321A (ja) | 1994-09-13 |
JP2889455B2 JP2889455B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=13310175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5066241A Expired - Fee Related JP2889455B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2889455B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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