JPH06254885A - 成形品の製造方法 - Google Patents

成形品の製造方法

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JPH06254885A
JPH06254885A JP5043643A JP4364393A JPH06254885A JP H06254885 A JPH06254885 A JP H06254885A JP 5043643 A JP5043643 A JP 5043643A JP 4364393 A JP4364393 A JP 4364393A JP H06254885 A JPH06254885 A JP H06254885A
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Akitaka Miyake
顕隆 三宅
Tomoko Uematsu
朋子 植松
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】深しぼり部などを有する成形品であって、ソフ
トタッチ(スエード調)層を備えたシートを用い、ソフ
トタッチ(スエード調)感を有する成形品を容易に製造
可能な製造方法を提供することを目的としている。 【構成】樹脂にて形成されている基材層と、この基材層
の一側面に設けられており、熱可塑性エラストマーと弾
性微粒子とを主成分として含有する組成物にて形成され
表面に前記弾性微粒子による微細な凹凸が設けられたソ
フトタッチ層を有するソフトタッチシートを用い、ソフ
トタッチ層が成形品の表面側になるようにソフトタッチ
シートを金型に導入し、ソフトタッチシートのみを成形
品として成形するか、ソフトタッチシートを成形すると
ともに成形品本体となる成形樹脂をソフトタッチシート
と成形一体化して成形品を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の内装や、オフ
ィスオートメーション(OA)機器・家電製品などのハ
ウジングや文具、サニタリー、日用品、建材内装など人
が触る可能性のある部位に被覆することにより物品に好
感触を与えることができる被覆用ソフトタッチシートを
用いた成形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形体、または金属成形体
などの表面にスエード感(ソフトタッチ感)を付与する
ために、一般にスエード調(ソフトタッチ)塗料が用い
られてきたが、塗料を用いて塗装する際には、塗料の粘
度や濃度を調整する必要があり、その作業が煩雑とな
る。有機溶剤を用いた塗料では溶剤を乾燥させるブース
が必要であり、さらに、作業環境の汚染及び安全衛生上
の問題が生じる。
【0003】これらの問題を解決するために、例えば特
開平2−41243号公報には、成形性のよい基材フィ
ルムの上に、ビーズ顔料を電離放射線硬化樹脂のビヒク
ルに添加した艶消し塗料を塗布し硬化させたスエード調
シートが塗料に代わるものとして提案されている。ま
た、シートを用いて射出成形時に加飾する装置が、例え
ば、特開昭59−202830号公報に提案されてい
る。さらに、特開昭62−251111号公報には熱可
塑性シートを下金型に予めセットし、その後樹脂を下金
型内に導入してプレスすることにより、成形品表面に熱
可塑性シート(加飾シート)を貼付ける製品の製造方法
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2−4
1243号公報に記載されたシートは、シートの塗膜が
電子線によって架橋された樹脂からなるので、シート全
体の展延性に劣っていた。したがって、このシートと、
特開昭59−202830号公報に提案されている装置
とを用いて表面にソフトタッチ感を付与された成形品を
得ようとした場合、つぎのような問題がある。
【0005】すなわち、凹凸や曲面を有する被着体表面
にシートを貼付けようとすると、シートの展延性が悪い
ので、シートが破れることがあり、特に深絞り成形にお
いて簡易に成形品にソフトタッチ感を付与することは困
難であった。また、特開昭62−251111号公報の
方法で得られた成形品は、その表面が熱可塑性樹脂のみ
から形成されているため、触ったときの感触が硬いもの
である。従って、この製造方法では、肌触りが軟らかい
ことが要求される製品、例えばハウジング、ケース、自
動車の内装材などを製造することはできなかった。
【0006】本発明は、上記の問題点を改善し、ソフト
タッチ(スエード調)層を備えたシートを用い、ソフト
タッチ(スエード調)感を有する成形品を容易に製造可
能な製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明(以下、「請求項1の
発明」と記す)は、樹脂にて形成されている基材層と、
この基材層の一側面に設けられており、熱可塑性エラス
トマーと弾性微粒子とを主成分として含有する組成物に
て形成され表面に前記弾性微粒子による微細な凹凸が設
けられたソフトタッチ層とを有するソフトタッチシート
を、前記ソフトタッチ層が成形品の表面側になるように
金型内に導入する工程、該金型内に前記成形品本体とな
る成形樹脂を導入する工程、および該金型内で前記ソフ
トタッチシートと成形樹脂とを同時に成形する工程を包
含することを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明(以下、「請求項2
の発明」と記す)は、樹脂にて形成されている基材層
と、この基材層の一側面に設けられており、熱可塑性エ
ラストマーと弾性微粒子とを主成分として含有する組成
物にて形成され表面に前記弾性微粒子による微細な凹凸
が設けられたソフトタッチ層とを有するソフトタッチシ
ートを、あらかじめ空気圧成形により金型の型面形状に
予備成形した後、前記ソフトタッチ層が成形品の表面側
になるように金型内に導入する工程、該金型内に成形品
本体となる成形樹脂を導入する工程、および該金型内で
成形樹脂を成形して、少なくとも前記ソフトタッチシー
トと成形品本体とを一体成形する工程を包含することを
特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明(以下、「請求項3
の発明」と記す)は、樹脂にて形成される基材層と、該
基材層の一側面に設けられており、熱可塑性エラストマ
ーと弾性微粒子とを主成分として含有する組成物にて形
成され表面に前記弾性微粒子による微細な凹凸が設けら
れたソフトタッチ層とを備えたソフトタッチシートを、
金型内に導入する工程、該金型内で前記ソフトタッチシ
ートを空気圧成形にて金型型面に沿うように成形する工
程を包含することを特徴としている。
【0010】これらの詳細は以下の通りである。本発明
の成形品の製造方法に用いられるソフトタッチシート
は、樹脂にて形成される基材層と、該基材層の表面に設
けられており、熱可塑性エラストマーと弾性微粒子(好
ましくは弾性ビーズ)とを主成分として含有する組成物
にて形成され表面に微細な凹凸が設けられたソフトタッ
チ層とを有するものである。
【0011】上記ソフトタッチ層に使用される熱可塑性
エラストマーとは、常温でゴム弾性を有し高温では可塑
化されて各種の成形加工が可能な高分子材料を言う。そ
の種類は、例えば、ポリスチレン系、ポリウレタン系、
ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル
系、ポリアミド系、アイオノマー系、フッ素ゴム系、
1,2ポリブタジエン系、トランス1,4ポリイソプレ
ン系、合成天然ゴム系などに分類される。
【0012】これらの熱可塑性エラストマーは、一般
に、分子中にエントロピー弾性を有するゴム成分(ソフ
トセグメント)と塑性変形を防止するための分子拘束成
分(ハードセグメント)を共有していることが多く、成
形可能な範囲においては一部架橋構造を有する場合もあ
るが、広範囲の三次元編目架橋構造は有していない。こ
れらの熱可塑性エラストマーの硬さとしては、得たい感
触や、用いる弾性微粒子の硬さによっても異なるが、一
般的にはJIS K6301の硬度で20〜98の範囲
のものが好ましい。
【0013】上記熱可塑性エラストマーとしては、例え
ば、ポリウレタン系のものでは、ハードセグメントとし
てポリウレタン、ソフトセグメントとしてポリエーテ
ル、ポリエステル、ポリカーボネートなどをもつブロッ
ク共重合体などがある。ポリスチレン系のものでは、ハ
ードセグメントとしてポリスチレンを、ソフトセグメン
トとしてポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリエチレ
ンーポリブチレンを持つブロック共重合体や、さらにこ
れに水素添加や、官能基を付与したものなどがある。
【0014】ポリオレフィン系のものでは、ハードセグ
メントとしてポリプロピレンを持ち、ソフトセグメント
としてエチレンを持つものや、エチレンと共に少量のジ
エン成分を持つもの(順にEPR(エチレン−プロピレ
ンゴム)、EPD(エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体)、総称してEPR(エチレン−プロピレンゴ
ム))、これらをブレンドして得られたものや、これら
にさらに有機過酸化物を添加することにより部分架橋し
たものや、不飽和ヒドロキシ単量体、不飽和カルボン酸
の誘導体でグラフト変性されたもの、その他ブチルゴム
グラフトポリエチレン等がある。
【0015】ポリエステル系のものでは、ハードセグメ
ントとしてポリエステル、ソフトセグメントとしてポリ
エーテルをもつ共重合体などがある。ポリ塩化ビニル系
のものでは、ポリ塩化ビニルの重合度を極端に上げる
(重合度2000〜2500)方法、ポリ塩化ビニルの
一部に3次元架橋構造を導入する方法、イオン架橋構造
を導入する方法により得られたものなどがある。
【0016】ポリアミド系のものでは、ハードセグメン
トとしてポリアミドをソフトセグメントとしてポリエー
テルを用いたものなどがある。また、熱可塑性エラスト
マーの種類の選択は、ソフトタッチシートとして得たい
性能を考慮して、例えば耐スクラッチ性、耐摩耗性が必
要な場合はウレタン系の熱可塑性エラストマーが好まし
く用いられる。
【0017】上記弾性微粒子とは、その形状が変形する
まで加圧した後、開放する時、弾性回復する性質を有す
るもので、例えば、ポリウレタン、アクリル−ウレタン
共重合体、ポリスチレン、スチレン−イソプレン共重合
体等からなるものが挙げられる。これら弾性微粒子は、
その粒径分布の極大が、1〜50μmの範囲のものを熱
可塑性エラストマー樹脂100重量部(以下、「部」と
のみ記す)に対して20〜200部、好ましくは50〜
150部添加するのが好ましい。すなわち、粒径が1μ
mを下回ると、得られたシートに十分なソフトタッチ感
が得られず、シートの膜厚にもよるが、粒径が50μm
を上回ると、シートを延伸時に、その表面に亀裂が生じ
易くなる。また、添加量が20部より少ないと十分な凹
凸が得られずソフトタッチ感が低し、添加量が200部
より多いとシートを延伸時に、その表面に亀裂が生じ易
くなる。
【0018】なお、この弾性微粒子は1種に限らず、2
種以上を併用してもよい。また、柔軟な熱可塑性エラス
トマーを用いる場合や、少し硬い感触でもよい場合は、
例えば、架橋ポリメタクリル酸メチルや、無機材料でで
きた硬い微粒子を用いてもよい。一方、基材層を構成す
る樹脂としては、例えば上記熱可塑性エラストマーや、
ポリスチレン、アクリル系ポリマー、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体)、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレ
ンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエ
ーテルケトン、アイオノマーなどが挙げられるが、より
柔軟なソフトタッチ感を付与するためには熱可塑性エラ
ストマーや合成樹脂よりなる発泡体を採用することが好
ましい。
【0019】上記発泡体を構成する材料としては、例え
ばポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン
系樹脂、ポリスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重
合体などのポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ポリ塩化ビニル系樹脂、各種熱可塑性エラストマー樹脂
など発泡可能な樹脂材料が挙げられる。また、これらの
発泡体の発泡倍率は、ソフトタッチ感を発現するため、
5〜50倍程度が好ましく、20〜50倍程度が特に好
ましい。
【0020】本発明で用いられるソフトタッチシートの
製造方法は、例えば、基材層となるシートの一側面にソ
フトタッチ層となるシートを加熱ラミネートして積層す
る方法、ソフトタッチ層を構成する熱可塑性エラストマ
ーと弾性微粒子とを混合し、2軸押出機などで溶融混練
押出直後に、溶融状態にある混合物を樹脂にて構成され
る基材層となるシートにラミネートする方法(押出ラミ
ネート)がある。
【0021】ソフトタッチ層となるシートは、例えば、
熱可塑性エラストマーと弾性微粒子を混合し2軸押出機
などで溶融混練押出することによりシート状体を作成
後、このシート状体を伸長することにより得られる。シ
ート状体の伸長は、勿論シート状体が固体状態で行われ
てもよい(この場合は一般に延伸と称される)が、この
場合に限られることなく、シート状の形態がほぼ保持さ
れていれば、押し出し直後の半固体状態で行われてもよ
い。
【0022】具体的には、材料を押し出した直後引き取
りロールで伸長してもよく、あるいはシート状体を巻き
取り可能な程度に冷却賦形した後にテンター延伸法など
により延伸してもよい。引き取りロールで延伸する場合
は、シート状体の温度が、用いた熱可塑性エラストマー
の軟化温度以下になってから、冷却されたロールをシー
ト状体に接触させて行うのが好ましい。なお、冷却され
たロールとして、表面を粗面化したゴムロール等を用い
る場合は軟化温度近辺でも構わない。
【0023】伸長の倍率は、用いる熱可塑性エラストマ
ーと弾性微粒子の相溶性によっても異なるが、好ましく
は1.2倍以上より好ましくは2倍以上である。このよ
うに伸長することによりシート表層に弾性微粒子が分散
配置され、表面には微細な凹凸が形成されることにな
る。しかし、本発明の方法で成形品を製造する場合、成
形品を製造するときにシートが延伸される場合は、ソフ
トタッチ層は延伸されていないシートを用いるようにし
てもよい場合もある。
【0024】上記積層時、密着性の悪い材料を積層する
場合は、プライマー層や、接着剤層を間に設けることが
好ましい。例えばポリオレフィン系の基材層にポリウレ
タン系の熱可塑性エラストマーよりなるソフトタッチ層
を積層する場合、上記プライマー層として、塩素化ポリ
オレフィンの層や酸変性されたスチレン−エチレン−ブ
チレン−スチレン共重合体(SEBS)などを用いるこ
とが好ましい。
【0025】上記接着剤層に用いる接着剤としては、例
えばゴム系、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系な
ど感圧型接着剤、溶剤型接着剤や、例えばエチレン−酢
酸ビニル系共重合体(EVA)系、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体(SIS)系などのホッ
トメルト系接着剤がある。また、例えばマイクロカプセ
ル硬化型の後硬化型の接着剤も使用できる。その素材と
しては、例えば、未架橋型不飽和ポリエステル系接着
剤、未架橋型アクリル系接着剤などが包含される。
【0026】一方、例えばポリオレフィン系の基材層に
ポリウレタン系の熱可塑性エラストマーよりなるソフト
タッチ層を積層する場合は、ポリオレフィン系の基材層
を構成する材料としてあらかじめ酸変性や、グラフト変
性したものを用いたり、これら材料を変性されていない
ポリオレフィンにブレンドしたり、変性されていないポ
リオレフィンシートに変性されたポリオレフィンシート
を積層したりすることで密着を改良することができる。
【0027】本発明で用いられるソフトタッチシートに
は、さらに必要に応じて顔料、染料等の着色剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤(例えばヒンダード
アミンなど)の材料も必要に応じて添加することができ
る。上記着色剤としては塗料で用いられる顔料、染料が
使用できるが、例えば、顔料としては、酸化チタン、酸
化鉄、カーボンブラック、シアニン系顔料、キナクリド
ン系顔料などが挙げられ、染料ではアゾ系染料、アント
ラキノン系染料、インジゴイド系染料、スチルベンゼン
系染料などが挙げられる。また、アルミフレーク、ニッ
ケル粉、金粉、銀粉などの金属粉などを着色剤として用
いてもよい。これら材料はできるだけ微粒子のものが好
ましい。なお、これら着色剤が加わると、弾性微粒子に
よって付与されるソフトタッチ感が異なることがあるの
で、着色剤を加えた系では、適正な弾性微粒子の量が変
わることがある。
【0028】さらに、本発明で用いられるソフトタッチ
シートには種々の機能を付与するために各種機能性付与
剤を添加することもできる。上記機能性付与剤として
は、導電性材料、結露防止剤、フォトクロミック化合物
などが挙げられる。上記シートの意匠性を上げるため印
刷等の模様付けを行う場合もある。この場合は、印刷は
ソフトタッチ層の表面(基材シート上)に設けられるの
が好ましい。
【0029】このようにして得られるソフトタッチシー
トの厚みは、シート構成により異なるが、一般的には、
請求項1および請求項2の発明では、ソフトタッチ層が
5〜500μm、基材層が200〜3000μm程度が
好ましく、請求項3の発明では、ソフトタッチ層が5〜
500μm、基材層が500〜5000μm程度が好ま
しい。
【0030】請求項1および請求項2の発明において、
成形品本体を形成する成形樹脂としては、通常成形品の
成形に使用される材料であればどの材料でも使用できる
が、例えば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体)、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ア
クリル樹脂、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリアミド(ナイロン)や、上記のような熱
可塑性エラストマー、さらに、これらの材料にガラス繊
維や無機充填剤を添加したものなどが挙げられる。
【0031】請求項1の発明において、ソフトタッチシ
ートと成形樹脂とを同時に成形する成形方法としては、
スタンピング成形或いは射出成形が挙げられる。なお、
この成形方法では、ソフトタッチシートをそのソフトタ
ッチ層が得られる成形品の表面側になるように金型に導
入する。その後、スタンピング成形の時は金型に成形用
樹脂を導入した後、金型を閉じて成形を行い、射出成形
の時は金型を閉じた後、樹脂を導入して成形を行う。
【0032】請求項2の発明において、ソフトタッチシ
ートの予備成形は、特に限定されないが、金型に入れて
空気圧成形、すなわち、真空成形、圧空成形等によって
行うことができる。予備成形されたソフトタッチシート
は、予備成形用金型から一旦取り出してソフトタッチ
層側が表側になるように成形品本体成形用の金型に導入
し、射出成形やスタンピング成形によって成形品本体部
分を成形すると同時に成形品本体の表面に予備成形され
たソフトタッチシートを一体化するか、或いは、成形
品本体成形用金型によって予備成形して該金型から除去
した後に、予備成形品を再度上記金型に導入し、その後
は上記と同様にして、射出成形やスタンピング成形に
よって成形品本体部分を成形すると同時に成形品本体の
表面に予備成形されたソフトタッチシートを一体化する
ことができる。
【0033】尚、請求項1の発明においても、場合によ
ってはソフトタッチシートを金型に導入し、予備成形す
るとともに、そのまま該金型内に成形樹脂を導入し、ソ
フトタッチシートを一体化してもよい。請求項3の発明
において、空気圧成形とは、真空成形や圧空成形などを
が挙げられ、通常公知のプラグアシスト成形、シートを
圧空で一度均一に延伸した後、真空成形を行う方法など
ても構わない。また、成形に用いる金型としては、金属
製のものに限らず、樹脂製のものでも構わない。
【0034】本発明の成形品の製造方法で得られる成形
品は、製品表面にソフトタッチ感が付与されているの
で、人が触れやすい場所等に好適に用いることができ
る。すなわち、例えば、ドアパネル、インスツルメント
パネル、ハンドル、ギヤーレバーノブ、ドアノブ、各種
スイッチ等の自動車として内装部材、携帯用製品(電
話、カセットテープレコーダー、コンパクトディスク、
テレビ等)、冷蔵庫、テレビ等の家電製品類のハウジン
グ、スイッチなど、パーソナルコンピュータ,プリン
タ,キーボード等のオフィスオートメーション製品類の
ハウジング、洋式便器の腰掛け部,風呂桶,椅子,マッ
ト,棚等のサニタリー製品や溶室製品、バット,ラケッ
ト,クラブなどのグリップ等のスポーツ用品、ケース,
容器等の日用品、文具製品のハウジング、その他、ベン
チ、椅子、台、ソファー等に用いることができる。
【0035】
【作用】上記請求項1の発明の構成によれば、ソフトタ
ッチシートを予めソフトタッチ層が成形品の表面になる
ように金型内に導入しておき、成形品本体を射出成形や
スタンピング成形で成形すると同時にソフトタッチシー
トが成形品本体表面形状に一体化するように成形され、
表面にソフトタッチ層が形成されたソフトタッチ感に優
れた成形品を容易に成形することができる。
【0036】予備成形品の(一時的)保管を必要とする
場合に便利である。上記請求項2の発明の構成によれ
ば、まず、ソフトタッチシートを予備成形したのち、こ
の予備成形品を成形品の表面にソフトタッチ層がくるよ
うに金型に導入し、成形品本体を射出成形やスタンピン
成形で成形することで、ソフトタッチシートが成形品本
体表面形状に一体化するように成形され、表面にソフト
タッチ層が形成されたソフトタッチ感に優れた成形品を
容易に成形することができる。
【0037】上記請求項3の構成の発明によれば、ソフ
トタッチシートをそのソフトタッチ層が成形品の表面に
なるように金型に導入し、空気圧成形等によって成形す
ることで、基材層が成形品本体となり、表面にソフトソ
フトタッチ層が形成されたソフトタッチ感に優れた成形
品を容易に成形することができる。しかも、いずれの発
明の構成においても、ソフトタッチシートは、ソフトタ
ッチ層が熱可塑性エラストマーと弾性微粒子とから構成
されているので、成形時にソフトタッチ層が亀裂などを
生じることなく充分に展延する。
【0038】
【実施例】以下に、本発明を、実施例と比較例とを対比
させつつ詳細に説明する。なお、以下で「部」とは固形
分での重量部を示す。 実施例1 熱可塑性ポリエステル系ウレタンエラストマー樹脂(日
本ミラクトラン(株)製、E375MNAT JIS
A硬度75)100部 弾性微粒子(積水化成品工業(株)製、EAX15(ク
リアー)、架橋されたアクリル酸エステルの弾性微粒
子、平均粒径15μm)100部 上記熱可塑性エラストマーと弾性微粒子とを2軸混練押
出機で下向きにシート状に押し出した。空冷されつつ伸
長されて、金型リップ(幅2mm,長さ130mm)の真下
約17cmの位置で温度が約125℃になった樹脂シート
状体を冷却された引き取りロール(20℃)で引き取
り、ソフトタッチ層となる第1シートを作成した。
【0039】なお、押出機における各部の設定温度は次
の条件で行った。スクリュー後部140℃、中間部16
0℃、前部170℃、ダイ部170℃。ダイ口径/得ら
れたシートの断面積=5であり、引き取りロールまでの
間に第1シートは伸長され、電子顕微鏡で確認したとこ
ろシート表面には微細な凹凸が得られていた。
【0040】上記第1シートを、熱可塑性エラストマー
シート(三井石油化学工業(株)製のミラストマー80
30Nをカレンダー成形したシートに木目模様の印刷を
スクリーン印刷した基材層となる第2シートにプライマ
ー(山陽国策パルプ(株)製、スーパークロン822)
を5μm積層したシート)に加熱ラミネート温度(プラ
イマー層140℃)で加熱ラミネートで積層してソフト
タッチ層の厚みが100μm、基材層の厚みが400μ
mのソフトタッチシートを得た。なお、ラミネートロー
ルとしては、室温のゴムロールを用いた。
【0041】このようにして得られたソフトタッチシー
トを用いて、図1〜図4に示す射出成形機で以下に示す
方法にしたがって射出成形を行い成形品を得た。この射
出成形機は、成形用の凹部10aと真空に引くための通
気口10bを有する移動金型10と、凸部12aを有す
る固定金型12と、両金型10、12間に配設されてお
り両金型10、12間から外側へ移動可能な、真空およ
び圧空のための孔を有する熱盤14と樹脂射出機15と
を具備している。
【0042】まず、図2に示すように上記移動金型10
と熱盤14との間にソフトタッチシート13を配設して
該シート13を熱盤14で吸引しながら加熱し、該シー
ト13を真空および/または圧空成形によって予備成形
し、金型10の凹部10a内面に密着させた。なお、シ
ート13は、ソフトタッチ層が金型10の凹部10a型
面側に向くように配置した。
【0043】次に、図3〜4に示すように、熱盤14を
両金型10、12間から外側へ移動し、その移動金型1
0を固定金型12側へ移動させて金型を閉合したのち、
樹脂射出機15から成形樹脂を両金型10、12にて形
成されるキャビティ内へノズル先端温度230℃で射出
した。用いた樹脂はポリプロピレン(三菱油化(株)
製、BC3)である。成形後成形品を金型より取り出し
て射出成形品を得た。
【0044】実施例2 熱可塑性ウレタンエラストマー樹脂(日本ミラクトラン
(株)製、E785QSDH)100部 弾性微粒子(積水化成品工業(株)製、EAX15(ブ
ラック)、架橋されたアクリル酸エステルの弾性微粒
子、平均粒径15μm)60部 上記熱可塑性エラストマーと弾性微粒子とを2軸混練押
出機でシート状に押し出した直後、押し出されたシート
状体を冷却された引き取りロールで伸長しながら引き取
りソフトタッチ層となる第1シートを作成した。
【0045】なお、押出機における各部の設定温度は次
の条件で行った。スクリュー後部150℃、中間部16
5℃、前部175℃、ダイ部175℃。また、ダイ口径
/得られたシートの断面積=7であり、引き取りロール
までの間に第1シートは伸長され、電子顕微鏡で確認し
たところシート表面には微細な凹凸が得られていた。
【0046】上記第1シートを、基材層となる熱可塑性
エラストマーシート(三井石油化学工業(株)製のミラ
ストマー8030N100部に低密度ポリエチレン(L
DPE)を20部有する材料をカレンダー成形したシー
トにプライマー(山陽国策パルプ(株)製、スーパーク
ロン822)を5μm積層したシート)に実施例1と同
様にして加熱ラミネートで積層し、ソフトタッチ層の厚
みが50μm、基材層の厚みが500μmのソフトタッ
チシートを得た。得られたこのソフトタッチシートを用
いて実施例1と同様にして成形品を得た。
【0047】比較例1 熱可塑性ウレタンエラストマー樹脂(日本ミラクトラン
(株)製、E375MNAT)を2軸混練押出機で押し
出した直後、冷却された引き取りロールでシート状体を
伸長しながら引き取り第1シートを作成した。
【0048】なお、押出機における各部の設定温度は次
の条件で行った。スクリュー後部150℃、中間部16
5℃、前部175℃、ダイ部175℃。ダイ口径/得ら
れたシートの断面積=10であり、引き取りロールまで
の間にシートは延伸されたが、電子顕微鏡で確認したと
ころシート表面には微細な凹凸が得られていなかった。
【0049】得られたこのシートを用いて実施例1と同
様にして成形品を得た。実施例1,2および比較例1で
得た成形品の外観,ソフトタッチ感を、ソフトタッチシ
ートの予備成形温度と併せて表1に示す。
【0050】
【表1】 ソフトタッチ感評価 1点・・・・ソフトタッチでない 2点・・・・ややソフトタッチでない 3点・・・・ソフトタッチである 10人が評価し合計25点以上を良好、15点以下を不
良とした。
【0051】実施例3 熱可塑性ウレタンエラストマー樹脂(日本ミラクトラン
(株)製、E375MNAT)100部 弾性微粒子(CU Chemie Uetikon A
G製、デコシルク(透明NY18)、ウレタンの弾性微
粒子、平均粒径18μm)100部 上記熱可塑性エラストマーと弾性微粒子を2軸混練押出
機で押し出した直後、実施例2で用いたのと同じ基材層
となる熱可塑性エラストマーシートにラミネートし、冷
却された引き取りロールで引き取り積層シートを作成し
た。 なお、押出機における各部の設定温度は次の条件
で行った。スクリュー後部140℃、中間部160℃、
前部170℃、ダイ部170℃。
【0052】そして、得られた積層シートをテンター延
伸装置により140℃で2倍に延伸してソフトタッチ層
の厚みが200μm、基材層の厚みが1.4mmのソフト
タッチシートを得た。得られたソフトタッチシートのソ
フトタッチ層を電子顕微鏡で確認したところ表面に微細
な凹凸ができていた。
【0053】上記で得られたソフトタッチシートを用
い、下記方法にしたがってスタンピング成形を行った。
なお、用いた成形機は、図5に示すように上型20、下
型21および樹脂射出機22を有する。上型20の下面
には凸部20aが設けられ、下型21の上面には上記凸
部20aに対応する位置に凹部21aが設けられてい
る。また、下型21の中央部には樹脂注入路21bが形
成され、この樹脂注入路21bに樹脂射出機22のノズ
ル22aが臨設されている。
【0054】まず、図6に示すように、所定温度に加熱
された上型20と下型21との間にソフトタッチ層側が
上型20側を向くようにソフトタッチシート23を導入
して下型21の周縁部位にソフトタッチシート23の周
囲を固定ピン24で固定した。ついで、図7に示すよう
に樹脂射出機22のノズル22aから成形樹脂25を下
型21内にノズル先端温度230℃で射出した。成形樹
脂25としてはポリプロピレン(三菱油化(株)製、B
C3)を用いた。次に、図8に示すように上型20を所
定圧力で閉じることによりシート23を賦形すると共に
成形樹脂25をスタンピング成形し、図9に示す形状の
成形品27を得た。図8、9中、L1 は200mm、L2
は300mm、L3 は30mm、L4 は150mm、L5 は2
80mm、L6 は60mm、L7 は500mmである。
【0055】実施例4 熱可塑性ウレタンエラストマー樹脂(日本ミラクトラン
(株)製、E375MNAT)100部 弾性微粒子(積水化成品工業(株)製、EAX15(ク
リアー)、架橋されたアクリル酸エステルの弾性微粒
子、平均粒径15μm)120部 上記熱可塑性エラストマーと弾性微粒子を、2軸混練押
出機で押し出した直後、冷却された引き取りロールでシ
ート状体を伸長しながら引き取りソフトタッチ層となる
第1シートを作成した。
【0056】なお、押出機における各部の設定温度は次
の条件で行った。スクリュー後部150℃、中間部16
5℃、前部175℃、ダイ部175℃。ダイ口径/得ら
れたシートの断面積=5であり、引き取りロールまでの
間にシートは伸長され、電子顕微鏡で確認したところシ
ート表面には微細な凹凸が得られていた。
【0057】得られた第1シートを基材層となるポリプ
ロピレンの発泡シート(発泡倍率20倍、シートの片側
の表面に酸変性したSEBSを接着層として積層したも
の)に接着層の表面温度が150℃となるように加熱ラ
ミネートして積層し、ソフトタッチ層の厚みが50μ
m、基材層の厚みが1mmのソフトタッチシート23を得
た。なお、ラミネートロールとしては、室温のゴムロー
ルを用いた。得られたソフトタッチシート23を用い
て、実施例3と同様にして成形品27を得た。
【0058】実施例5 熱可塑性ウレタンエラストマー樹脂(武田バーディシュ
ウレタン(株)製、ET260R)100部 弾性微粒子(積水化成品工業(株)製、EAX15(ブ
ラック)、架橋されたアクリル酸エステルの弾性微粒
子、平均粒径15μm)70部 上記熱可塑性エラストマーと弾性微粒子を、2軸混練押
出機で押し出した直後、押し出されたシート状体を冷却
された引き取りロールで伸長しながら引き取り、ソフト
タッチ層となる第1シートを作成した。
【0059】なお、押出機における各部の設定温度は次
の条件で行った。スクリュー後部150℃、中間部16
5℃、前部175℃、ダイ部175℃また、ダイ口径/
得られたシートの断面積=10であり引き取りロールま
での間に第1シートは伸長され、電子顕微鏡で確認した
ところシート表面には微細な凹凸が得られていた。
【0060】得られた第1シートを、熱可塑性エラスト
マー(三井石油化学工業(株)製のミラストマー803
0N)をPPの発泡シート(発泡倍率25倍)に押出ラ
ミネートで積層した基材層となるシートに、酸変性され
たSEBSよりなる接着層を10μm設けた第2シート
に加熱ラミネートしてソフトタッチシート23を得た。
なお、加熱ラミネート温度は接着層が160℃となるよ
うに設定し、ラミネートロールとしては、室温のゴムロ
ールを用いた。
【0061】得られたソフトタッチシート23を用い
て、実施例3と同様にして成形品27を得た。上記実施
例3〜5で得られた成形品27の外観およびソフトタッ
チ感をシート23の予備加熱温度と併せて表2に示す。
【0062】
【表2】 ソフトタッチ感評価 1点・・・・ソフトタッチでない 2点・・・・ややソフトタッチでない 3点・・・・ソフトタッチである 10人が評価し合計25点以上を良好、15点以下を不
良とした。
【0063】実施例6 実施例1で得たソフトタッチシートを用いて真空成形機
で図10および図11に示す成形品30を得た。なお、
図中、31はソフトタッチ層、32は基材層であって、
各部の寸法は、L8 は150mm、L9 は150mm、L10
は50mm、Rは10mmの成形品を得た。
【0064】実施例7 実施例2で得たものと同様のソフトタッチシートを用い
て、実施例6と同様にして成形品30を得た。
【0065】実施例8 実施例3で得たものと同様のソフトタッチシートを用い
て、実施例6と同様にして成形品30を得た。
【0066】実施例9 実施例4で得たものと同様のソフトタッチシートを用い
て、実施例6と同様にして成形品30を得た。
【0067】実施例10 実施例5で得たものと同様のソフトタッチシートを用い
て、実施例6と同様にして成形品30を得た。
【0068】実施例11 実施例5で得られたソフトタッチシートの発泡シート
に、ポリプロピレン樹脂100部に無機充填剤を20部
含有し、押出成形により作製したシート3mmを積層した
シートを用いて実施例6と同様にして成形品30を得
た。
【0069】比較例2 比較例1で得たシートを用いて実施例6と同様にして成
形品30を得た。
【0070】上記実施例6〜11および比較例2で得た
成形品の外観およびソフトタッチ感を、シート成形温度
と併せて表3および表4に示す。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】 ソフトタッチ感評価 1点・・・・ソフトタッチでない 2点・・・・ややソフトタッチでない 3点・・・・ソフトタッチである 10人が評価し合計25点以上を良好、15点以下を不
良とした。
【0073】
【発明の効果】本発明にかかる成形品の製造方法は、以
上のように構成されているので、外観上の艶消し感およ
び触ったときのソフトタッチな感触を表面に有する成形
品を容易に成形することができる。しかも、塗装によっ
てソフトタッチ層を形成する方法などのように溶剤を乾
燥させるブース等も必要がなくなり、作業環境の汚染及
び安全衛生上の問題も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1,2および比較例1で使用した射出成
形機の説明図である。
【図2】図1の射出成形機でソフトタッチシートを予備
成形する前の状態を説明する説明図である。
【図3】図1の射出成形機でソフトタッチシートを予備
成形した状態を説明する説明図である。
【図4】成形品本体となる成形樹脂を射出成形する状態
を説明する説明図である。
【図5】実施例3〜5で使用したスタンピング成形装置
の説明図である。
【図6】図5のスタンピング成形装置の下型にソフトタ
ッチシートをセットした状態を説明する説明図である。
【図7】図6のソフトタッチシートをセットしたスタン
ピング成形装置の下型内に成形品本体となる成形樹脂を
注入した状態を説明する説明図である。
【図8】図7の成形樹脂を注入した下型に上型を閉合し
てスタンピング成形した状態を説明する説明図である。
【図9】実施例3〜5で得た成形品の断面図である。
【図10】請求項3の発明の方法で得られる成形品の1
例をあらわす斜視図である。
【図11】図10のX−X線断面図である。
【符号の説明】
10 移動金型 12 固定金型 13 ソフトタッチシート 20 上型 21 下型 23 ソフトタッチシート 27 成形品 30 成形品 31 ソフトタッチ層 32 基材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 9:00 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品本体の表面にソフトタッチ層を備
    えた成形品の製造方法において、樹脂にて形成されてい
    る基材層と、この基材層の一側面に設けられており、熱
    可塑性エラストマーと弾性微粒子とを主成分として含有
    する組成物にて形成され表面に前記弾性微粒子による微
    細な凹凸が設けられたソフトタッチ層とを有するソフト
    タッチシートを、前記ソフトタッチ層が成形品の表面側
    になるように金型内に導入する工程、該金型内に前記成
    形品本体となる成形樹脂を導入する工程、および該金型
    内で前記ソフトタッチシートと成形樹脂とを同時に成形
    する工程を包含することを特徴とする成形品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 成形品本体の表面にソフトタッチ層を備
    えた成形品の製造方法において、樹脂にて形成されてい
    る基材層と、この基材層の一側面に設けられており、熱
    可塑性エラストマーと弾性微粒子とを主成分として含有
    する組成物にて形成され表面に前記弾性微粒子による微
    細な凹凸が設けられたソフトタッチ層とを有するソフト
    タッチシートを、あらかじめ空気圧成形により金型の型
    面形状に予備成形した後、前記ソフトタッチ層が成形品
    の表面側になるように金型内に導入する工程、該金型内
    に成形品本体となる成形樹脂を導入する工程、および該
    金型内で成形樹脂を成形して、少なくとも前記ソフトタ
    ッチシートと成形品本体とを一体成形する工程を包含す
    ることを特徴とする成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 表面にソフトタッチ層を備えた成形品の
    製造方法において、樹脂にて形成される基材層と、該基
    材層の一側面に設けられており、熱可塑性エラストマー
    と弾性微粒子とを主成分として含有する組成物にて形成
    され表面に前記弾性微粒子による微細な凹凸が設けられ
    たソフトタッチ層とを備えたソフトタッチシートを、金
    型内に導入する工程、該金型内で前記ソフトタッチシー
    トを空気圧成形にて金型型面に沿うように成形する工程
    を包含することを特徴とする成形品の製造方法。
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