JPH0625265B2 - 水溶性フイルム - Google Patents
水溶性フイルムInfo
- Publication number
- JPH0625265B2 JPH0625265B2 JP62052037A JP5203787A JPH0625265B2 JP H0625265 B2 JPH0625265 B2 JP H0625265B2 JP 62052037 A JP62052037 A JP 62052037A JP 5203787 A JP5203787 A JP 5203787A JP H0625265 B2 JPH0625265 B2 JP H0625265B2
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- JP
- Japan
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- water
- pva
- film
- mol
- degree
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/28—Condensation with aldehydes or ketones
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Wrappers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、冷水に可溶性であるポリビニルアルコールの
アセタール化物から成るフイルムに関し、更に詳しく
は、石けん、洗剤、漂白剤、農薬、工業薬品等のような
アルカリ性物質又は酸性物質の包装フイルムとして利用
されるのに適した水溶性フイルムに関する。
アセタール化物から成るフイルムに関し、更に詳しく
は、石けん、洗剤、漂白剤、農薬、工業薬品等のような
アルカリ性物質又は酸性物質の包装フイルムとして利用
されるのに適した水溶性フイルムに関する。
技術的背景 一般に、ポリビニルアルコール(以下PVAと略記す
る)は、けん化度が80〜90モル%の範囲内では冷水に溶
解する性質を有するが、けん化度が90モル%を超えると
冷水に溶解しなくなることは良く知られていることであ
る。また、けん化度が80〜90モル%のPVAから成るフ
イルムであつても、石けん等のアルカリ性物質もしくは
硫酸アルミニウム等の酸性化学物質を包装した場合、保
管中経時的にPVAのけん化反応が進み、けん化度が90
モル%を超えるとその冷水可溶性が失われるようにな
る。
る)は、けん化度が80〜90モル%の範囲内では冷水に溶
解する性質を有するが、けん化度が90モル%を超えると
冷水に溶解しなくなることは良く知られていることであ
る。また、けん化度が80〜90モル%のPVAから成るフ
イルムであつても、石けん等のアルカリ性物質もしくは
硫酸アルミニウム等の酸性化学物質を包装した場合、保
管中経時的にPVAのけん化反応が進み、けん化度が90
モル%を超えるとその冷水可溶性が失われるようにな
る。
したがつて、従来、上記のような薬品類の包装にPVA
系水溶性フイルムを使用することは実用上できなかつた
ため、アルカリおよび酸性物質に左右されず安定した水
溶性を示す包装フイルムが望まれている。また、近年包
装フイルム以外にも、例えば、アルカリ液または酸液現
像型感光性ドライフイルムレジストの表面保護フイルム
用途において、現像時にアルカリ液または酸液に溶失除
去できるフイルムの出現が要望されている。
系水溶性フイルムを使用することは実用上できなかつた
ため、アルカリおよび酸性物質に左右されず安定した水
溶性を示す包装フイルムが望まれている。また、近年包
装フイルム以外にも、例えば、アルカリ液または酸液現
像型感光性ドライフイルムレジストの表面保護フイルム
用途において、現像時にアルカリ液または酸液に溶失除
去できるフイルムの出現が要望されている。
発明が解決しようとする課題 本発明は、PVA系水溶性フイルムの上記物質の包装フ
イルムとしての問題点及びけん化度が90モル%を超える
PVAの冷水不溶性に関する問題点に鑑みなされたもの
であつて、けん化度が90モル%を超えるPVAであつて
も良好な水溶性を示し、また、叙上のように包装フイル
ムとして用いた場合、経時的にけん化度が進行して90モ
ル%を超えるようになつてもその冷水可溶性を失わない
ような、PVAアセタール化物から成る水溶性フイルム
を提供することを課題とする。
イルムとしての問題点及びけん化度が90モル%を超える
PVAの冷水不溶性に関する問題点に鑑みなされたもの
であつて、けん化度が90モル%を超えるPVAであつて
も良好な水溶性を示し、また、叙上のように包装フイル
ムとして用いた場合、経時的にけん化度が進行して90モ
ル%を超えるようになつてもその冷水可溶性を失わない
ような、PVAアセタール化物から成る水溶性フイルム
を提供することを課題とする。
以下本発明を詳しく説明する。
発明の構成 本発明の特徴は、下記一般式(I) (ただし、式中Xはスルホン酸基又はスルホン酸塩基を
表わし、Yは水素原子、スルホン酸基、スルホン酸塩
基、ハロゲン原子、アルキル基及びヒドロキシル基から
成る群から選択されるものを表わす)で示されるベンズ
アルデヒド誘導体を用いて、PVAを部分アセタール化
して成るアセタール化物を主材とする水溶性フイルムに
ある。
表わし、Yは水素原子、スルホン酸基、スルホン酸塩
基、ハロゲン原子、アルキル基及びヒドロキシル基から
成る群から選択されるものを表わす)で示されるベンズ
アルデヒド誘導体を用いて、PVAを部分アセタール化
して成るアセタール化物を主材とする水溶性フイルムに
ある。
課題を解決するための手段 本発明に系る水溶性フイルムは、上述のとおり、一般式
(I)で示されるベンズアルデヒド誘導体を用いてPV
Aを部分アセタール化して得られるアセタール化物を主
材として成るものであつて、ここでPVAとして部分け
ん化したもの、並びに完全けん化したものを用い得る
が、けん化度が90モル%以上のものを用いるのが好まし
い。このようなPVAの部分アセタール化に用いるベン
ズアルデヒド誘導体としては、2-ベンズアルデヒドスル
ホン酸又はその塩(例えば、ナトリウム塩)、2,4-ベン
ズアルデヒドジスルホン酸ナトリウム、4-クロロベンズ
アルデヒド-2-スルホン酸ナトリウム、4-メチルベンズ
アルデヒド-2-スルホン酸ナトリウム、4-ヒドロキシル
ベンズアルデヒド-2-スルホン酸ナトリウム等を例示し
得る。
(I)で示されるベンズアルデヒド誘導体を用いてPV
Aを部分アセタール化して得られるアセタール化物を主
材として成るものであつて、ここでPVAとして部分け
ん化したもの、並びに完全けん化したものを用い得る
が、けん化度が90モル%以上のものを用いるのが好まし
い。このようなPVAの部分アセタール化に用いるベン
ズアルデヒド誘導体としては、2-ベンズアルデヒドスル
ホン酸又はその塩(例えば、ナトリウム塩)、2,4-ベン
ズアルデヒドジスルホン酸ナトリウム、4-クロロベンズ
アルデヒド-2-スルホン酸ナトリウム、4-メチルベンズ
アルデヒド-2-スルホン酸ナトリウム、4-ヒドロキシル
ベンズアルデヒド-2-スルホン酸ナトリウム等を例示し
得る。
上記のようなベンズアルデヒド誘導体を用いてPVAを
部分アセタール化するには、PVAを水に溶解又は分散
させたものに、ベンズアルデヒド誘導体をPVAに対し
1〜20モル%程度添加し、触媒としてリン酸、塩酸、硫
酸のごとき無機酸又はシュウ酸、サク酸、クエン酸のご
とき有機酸を加えて加温下(例えば70℃程度の温度に撹
拌しながら反応させ、次いで室温下でさらに反応を進行
させ、得られた反応液を中和した後、多量のアセトン中
に滴下して生成したアセタール化PVAを再沈澱させる
とよく、この場合得られるPVAアセタール化物のアセ
タール化度を1〜30モル%にコントロールすることが好
ましい。なお、アセタール化度が1モル%未満並びに30
モル%を超えると、PVAアセタール化物の水溶性が良
好でなくなるので留意する必要がある。すなわち、けん
化度90モル%以上のPVAを良好な水溶性にするための
アセタール化度の範囲は、1モル%以上、30モル%以下
である。
部分アセタール化するには、PVAを水に溶解又は分散
させたものに、ベンズアルデヒド誘導体をPVAに対し
1〜20モル%程度添加し、触媒としてリン酸、塩酸、硫
酸のごとき無機酸又はシュウ酸、サク酸、クエン酸のご
とき有機酸を加えて加温下(例えば70℃程度の温度に撹
拌しながら反応させ、次いで室温下でさらに反応を進行
させ、得られた反応液を中和した後、多量のアセトン中
に滴下して生成したアセタール化PVAを再沈澱させる
とよく、この場合得られるPVAアセタール化物のアセ
タール化度を1〜30モル%にコントロールすることが好
ましい。なお、アセタール化度が1モル%未満並びに30
モル%を超えると、PVAアセタール化物の水溶性が良
好でなくなるので留意する必要がある。すなわち、けん
化度90モル%以上のPVAを良好な水溶性にするための
アセタール化度の範囲は、1モル%以上、30モル%以下
である。
このようにしてアセタール化したPVAをフイルムにす
るための製膜は、工業的には円筒型ドライヤー面もしく
はエンドレスベルト上に口金よりPVAアセタール化物
の水溶性を流延し、乾燥固化した後、形成したフイルム
をドライヤー面又はエンドレスベルト面より剥離するこ
とにより行い得る。
るための製膜は、工業的には円筒型ドライヤー面もしく
はエンドレスベルト上に口金よりPVAアセタール化物
の水溶性を流延し、乾燥固化した後、形成したフイルム
をドライヤー面又はエンドレスベルト面より剥離するこ
とにより行い得る。
また、本発明では、PVAアセタール化物のフイルムの
機械的物性及び加工性を改善する目的で、上記アセター
ル化物に予めグリセリンのような多価アルコール、界面
活性剤、染料、顔料及び微粉末体のようなブロツキング
剤を配合することにより、フイルムにこれら添加物質を
含有させることもできる。
機械的物性及び加工性を改善する目的で、上記アセター
ル化物に予めグリセリンのような多価アルコール、界面
活性剤、染料、顔料及び微粉末体のようなブロツキング
剤を配合することにより、フイルムにこれら添加物質を
含有させることもできる。
叙上のようにして得られるPVAアセタール化物を主材
として成るフイルムは、PVA自体のけん化度が90モル
%以上であつても良好な冷水可溶性を示すとともに、ア
ルカリ、酸及び塩類の水溶液にもよく溶解し、かつアル
カリ性物質又は酸性物質の包装に用いた場合、その保管
中経時的にPVAのけん化度が進行してもフイルムの水
溶性は損われることがない。因に、このようなフイルム
の溶解機構については、現在のところ明確でないが、P
VA中に大きな立体障害を有するベンゼン環を導入する
ことにより、高いけん化度のPVAを用いてもその分子
間と分子内水素結合の生成を阻害し、さらにベンゼン環
に置換した親水性基により、良好な冷水可溶性を有する
ものと推定される。
として成るフイルムは、PVA自体のけん化度が90モル
%以上であつても良好な冷水可溶性を示すとともに、ア
ルカリ、酸及び塩類の水溶液にもよく溶解し、かつアル
カリ性物質又は酸性物質の包装に用いた場合、その保管
中経時的にPVAのけん化度が進行してもフイルムの水
溶性は損われることがない。因に、このようなフイルム
の溶解機構については、現在のところ明確でないが、P
VA中に大きな立体障害を有するベンゼン環を導入する
ことにより、高いけん化度のPVAを用いてもその分子
間と分子内水素結合の生成を阻害し、さらにベンゼン環
に置換した親水性基により、良好な冷水可溶性を有する
ものと推定される。
したがつて、本発明に係る水溶性フイルムは、石けん、
洗剤、漂白剤、農薬、工業薬品等の種々のアルカリ性物
質並びに酸性物質を包装し、それらを水に溶かして使用
する際に、包装したままで使用に供するのに適した包装
フイルムとして非常に有用である。
洗剤、漂白剤、農薬、工業薬品等の種々のアルカリ性物
質並びに酸性物質を包装し、それらを水に溶かして使用
する際に、包装したままで使用に供するのに適した包装
フイルムとして非常に有用である。
以下に実施例を示して本発明及びその効果を具体的に説
明する。
明する。
実施例1 PVAアセタール化物の調製: けん化度98.5モル%、平均重合度1000を有するPVA75
gを加温水425gに溶解したものに、2-ベンズアルデヒド
スルホン酸ナトリウム14.2gと触媒として85%のリン酸
3.3gを加え、70℃で5時間撹拌した後、さらに室温で約
20時間反応させた。得られた反応混合液を中和した後、
多量のアセトン中に滴下して、生成したPVAアセター
ル化物を再沈澱させた。得られたアセタール化物のアセ
タール化度は、7.7モル%であつた。
gを加温水425gに溶解したものに、2-ベンズアルデヒド
スルホン酸ナトリウム14.2gと触媒として85%のリン酸
3.3gを加え、70℃で5時間撹拌した後、さらに室温で約
20時間反応させた。得られた反応混合液を中和した後、
多量のアセトン中に滴下して、生成したPVAアセター
ル化物を再沈澱させた。得られたアセタール化物のアセ
タール化度は、7.7モル%であつた。
このようにして得られたアセタール化物を水に溶解して
ガラス板上に流延し、約80℃で乾燥させ、厚さ30μのフ
イルムを作成した。このフイルムを20℃の水中に撹拌下
で投入したところ、約30秒で完全に溶解した。
ガラス板上に流延し、約80℃で乾燥させ、厚さ30μのフ
イルムを作成した。このフイルムを20℃の水中に撹拌下
で投入したところ、約30秒で完全に溶解した。
また、上記フイルムを炭酸ナトリウム粉末、硫酸アルミ
ニウム粉末にそれぞれ埋没させ、40℃で2ケ月間放置
後、同様にして20℃の水における溶解時間を測定した結
果、それぞれ30秒であつて、フイルム作成当初のものと
同様の水溶性を保持していることが認められた。
ニウム粉末にそれぞれ埋没させ、40℃で2ケ月間放置
後、同様にして20℃の水における溶解時間を測定した結
果、それぞれ30秒であつて、フイルム作成当初のものと
同様の水溶性を保持していることが認められた。
実施例2 けん化度99.5モル%、平均重合度1700を有するPVAと
2,4-ベンズアルデヒドジスルホン酸ナトリウムを用い、
実施例1に記載したと同様の手順でアセタール化反応を
行つて、アセタール化度9.6モル%のPVAアセタール
化物を得た。
2,4-ベンズアルデヒドジスルホン酸ナトリウムを用い、
実施例1に記載したと同様の手順でアセタール化反応を
行つて、アセタール化度9.6モル%のPVAアセタール
化物を得た。
このアセタール化物100重量部に対し、グリセリン15重
量部を添加したものを水に溶解して流延法により、厚さ
30μのフイルムを作成した。
量部を添加したものを水に溶解して流延法により、厚さ
30μのフイルムを作成した。
得られたフイルムの20℃の水における溶解時間は約15秒
であつた。
であつた。
また、このフイルムで袋を作り、これに炭酸ナトリウム
粉末並びに硫酸アルミニウム粉末をそれぞれ包装し、40
℃で2ヶ月間放置後、20℃の水における該袋の溶解時間
を測定したところ同様に約15秒であつた。
粉末並びに硫酸アルミニウム粉末をそれぞれ包装し、40
℃で2ヶ月間放置後、20℃の水における該袋の溶解時間
を測定したところ同様に約15秒であつた。
実施例3 けん化度98.5モル%、平均重合度600を有するPVAと4
-クロロベンズアルデヒド-2-スルホン酸ナトリウムを用
い、実施例1に記載したと同様の手順で、アセタール化
度10.3モル%のPVAアセタール化物を得た。このPV
Aアセタール化物で同様にして作成したフイルムの20℃
の水における溶解時間は約20秒であつた。また、このフ
イルムを炭酸ナトリウム並びに硫酸アルミニウムの各粉
末中に40℃で2ケ月間放置しても水中での溶解時間は上
記と同様であつた。
-クロロベンズアルデヒド-2-スルホン酸ナトリウムを用
い、実施例1に記載したと同様の手順で、アセタール化
度10.3モル%のPVAアセタール化物を得た。このPV
Aアセタール化物で同様にして作成したフイルムの20℃
の水における溶解時間は約20秒であつた。また、このフ
イルムを炭酸ナトリウム並びに硫酸アルミニウムの各粉
末中に40℃で2ケ月間放置しても水中での溶解時間は上
記と同様であつた。
次に、アセタール化を行わないPVAフイルムを用いた
場合、並びに本発明で用いるものと異なるベンズアルデ
ヒド並びにその誘導体を用いてアセタール化を行つて得
られたアセタール化物のフイルムを用いた場合を、それ
ぞれ比較例として示す。
場合、並びに本発明で用いるものと異なるベンズアルデ
ヒド並びにその誘導体を用いてアセタール化を行つて得
られたアセタール化物のフイルムを用いた場合を、それ
ぞれ比較例として示す。
比較例1 けん化度88モル%、平均重合度1000のPVAを水に溶解
したものを、流延法により厚さ30μのフイルムを作成し
た。このフイルムの20℃の水における溶解時間は約30秒
であつた。次に、上記フイルムを炭酸ナトリウム並びに
硫酸アルミニウムの各粉末にそれぞれ埋没させ、40℃で
2ヶ間放置した後、水溶解時間を測定したところ、20℃
の水には溶解しなかつた。
したものを、流延法により厚さ30μのフイルムを作成し
た。このフイルムの20℃の水における溶解時間は約30秒
であつた。次に、上記フイルムを炭酸ナトリウム並びに
硫酸アルミニウムの各粉末にそれぞれ埋没させ、40℃で
2ヶ間放置した後、水溶解時間を測定したところ、20℃
の水には溶解しなかつた。
比較例2 けん化度98.5モル%、平均重合度1000のPVAにベンズ
アルデヒドを実施例1と同様にして反応させ、アセター
ル化度7.4モル%のPVAアセタール化物を得た。
アルデヒドを実施例1と同様にして反応させ、アセター
ル化度7.4モル%のPVAアセタール化物を得た。
このアセタール化物を熱水に溶解した後、流延法により
30μのフイルムを作成し、20℃の水における溶解時間を
測定したところ、フイルムは小片に分解するものの完全
に溶解しなかつた。
30μのフイルムを作成し、20℃の水における溶解時間を
測定したところ、フイルムは小片に分解するものの完全
に溶解しなかつた。
比較例3 けん化度99モル%、平均重合度1700のPVAに、2-ヒド
ロキシベンズアルデヒドを実施例1と同様にして反応さ
せ、アセタール化度8.8モル%のPVAアセタール化物
を得た。このアセタール化物を厚さ30μのフイルムに作
成し、水溶解時間を測定したところ、20℃の水には溶解
しなかつた。
ロキシベンズアルデヒドを実施例1と同様にして反応さ
せ、アセタール化度8.8モル%のPVAアセタール化物
を得た。このアセタール化物を厚さ30μのフイルムに作
成し、水溶解時間を測定したところ、20℃の水には溶解
しなかつた。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式 (ただし、式中Xはスルホン酸基又はスルホン酸塩基を
表わし、Yは水素原子、スルホン酸基、スルホン酸塩
基、ハロゲン原子、アルキル基及びヒドロキシル基から
成る群から選択されるものを表わす)で示されるベンズ
アルデヒド誘導体により、ポリビニルアルコールを部分
アセタール化して成るアセタール化物を主材とする水溶
性フイルム。 - 【請求項2】ポリビニルアルコールは、けん化度が90%
以上のポリビニルアルコールである特許請求の範囲第
(1)項記載の水溶性フイルム。 - 【請求項3】アセタール化物は、アセタール化度が1〜
30モル%のポリビニルアルコールアセタール化物である
特許請求の範囲第(1)項記載の水溶性フイルム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62052037A JPH0625265B2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 | 水溶性フイルム |
DE3850280T DE3850280T2 (de) | 1987-03-09 | 1988-03-07 | Wasserlösliche Verpackungsfolie. |
EP88301953A EP0283180B1 (en) | 1987-03-09 | 1988-03-07 | Water soluble packaging film |
US07/722,380 US5135982A (en) | 1987-03-09 | 1991-06-26 | Water soluble packaging film |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62052037A JPH0625265B2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 | 水溶性フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63218741A JPS63218741A (ja) | 1988-09-12 |
JPH0625265B2 true JPH0625265B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=12903619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62052037A Expired - Lifetime JPH0625265B2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 | 水溶性フイルム |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0283180B1 (ja) |
JP (1) | JPH0625265B2 (ja) |
DE (1) | DE3850280T2 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4968743A (en) * | 1988-11-07 | 1990-11-06 | Monsanto Company | Process for preparing polyinyl butyral sheet |
US4999078A (en) * | 1988-11-07 | 1991-03-12 | Monsanto Company | Reducing blocking and increasing flow of plasticized polyvinyl butyral sheet |
US4968744A (en) * | 1988-11-07 | 1990-11-06 | Monsanto Company | Polyvinyl butyral polyblend |
US4999253A (en) * | 1988-11-07 | 1991-03-12 | Monsanto Company | Polyvinyl butyral sheet |
US4968745A (en) * | 1988-11-07 | 1990-11-06 | Monsanto Company | Method of producing ionomeric polyvinyl butyral |
US5030688A (en) * | 1988-11-07 | 1991-07-09 | Monsanto Company | Ionomeric polyvinyl butyral |
DE4235151A1 (de) * | 1992-10-19 | 1994-04-21 | Hoechst Ag | Polyvinylacetale, die emulgatorfreie wäßrige Dispersionen und redispergierbare trockene Pulver bilden können, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
JPH0869098A (ja) | 1994-08-31 | 1996-03-12 | Konica Corp | ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 |
AT405287B (de) * | 1995-05-11 | 1999-06-25 | Teich Ag | Verwendung von weichmachern für die thermoplastifizierung von stärke |
JP3574986B2 (ja) | 1996-01-16 | 2004-10-06 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤及びハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
JP4930664B2 (ja) * | 2001-05-31 | 2012-05-16 | 日産化学工業株式会社 | ポリビニルアルコールを有する複合物 |
DE10143190A1 (de) * | 2001-09-04 | 2003-03-20 | Kuraray Specialities Europe | Hochmolekulare, vernetzte Polyvinylbutyrale, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung |
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