JPH06252583A - 電波遮蔽吸収パネル - Google Patents

電波遮蔽吸収パネル

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JPH06252583A
JPH06252583A JP3722893A JP3722893A JPH06252583A JP H06252583 A JPH06252583 A JP H06252583A JP 3722893 A JP3722893 A JP 3722893A JP 3722893 A JP3722893 A JP 3722893A JP H06252583 A JPH06252583 A JP H06252583A
Authority
JP
Japan
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radio wave
wave shield
radio
layer
wireless lan
Prior art date
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Pending
Application number
JP3722893A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Kamura
幸一郎 嘉村
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH06252583A publication Critical patent/JPH06252583A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建造物内において無線LANによる内外の混
信を防止し、かつ効率的に周波数を利用できる環境を実
現可能にする電波遮蔽吸収パネルを提供することを目的
としている。 【構成】 床、天井、壁、窓、戸に着脱可能とする。ま
た、電波を遮蔽および吸収する特性を有する電波遮蔽吸
収層2を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線局が設置されてい
る建造物内で用いられる電波遮蔽吸収パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のパソコンの普及、IC化されたコ
ミュニケーション機器の出現に伴い、オフィスや工場に
おけるLANの利用形態は多様化している。また、オフ
ィスや工場内における情報通信機能をさらに拡充するた
めに、有線を利用したLANから機能性、柔軟性に優れ
た無線を利用した無線LANの早期導入への期待が高ま
っている。しかし、無線LANは電波を用いるメディア
であるため、有線を利用したLANではほとんど考慮す
る必要のない「周波数の確保」という問題がある。
【0003】無線LANで10Mb/sの伝送速度を実
現するためには、少なくとも70〜140MHzの周波
数帯域が必要であり、既に他の無線局が使用している周
波数を使用する必要がある。したがって、他の無線局へ
の影響を如何に少なくして周波数の共用を図るかが大き
な鍵となっている。現在、割当て済みの電波から無線L
AN等で共用利用可能な周波数について審議されている
が、例えば準マイクロ波(1225〜3400MHz)
ではレーダで、準ミリ波(1.7〜21.2GHz)で
は固定無線回線等で使用されている。これらに影響を与
えないようにするためには、無線LAN等をレーダ等の
既存設備の近郊では利用できず、また高6なキャリアセ
ンス等の機能を備える必要がある等、無線LANにとっ
ては厳しい条件が求められる。
【0004】また、自動車電話等の移動体通信では、サ
ービスエリアを複数のゾーンに分割してこの複数のゾー
ンを単位として周波数を重複して利用するいわゆるセル
方式により、周波数の利用効率の向上を図っている。と
ころが、無線LANでは、このような方式の適用が困難
であり、周波数の効率的利用が図れないという問題があ
る。実際に無線LANをオフィス等に設置する場合、オ
フィスの面積や形状の制約から上記のようなゾーンを必
ずしも構成できるとは限らないからである。
【0005】またさらに、無線LANが放射した電波
は、図7に示すように上下の階まで到達することが多
い。このため、同一建造物内において上下の階の間で通
信する必要がない無線LANを設置するような場合、上
下の階の間で混信が生じるおそれがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように無線LAN
が使用される現在の建造物内の環境では、既存の無線設
備との通信の防止策が厳しく求められるセル方式が採用
できず、周波数の利用効率の向上が図れない同一建造物
内における上下の階の間で混信が生じる等、様々な問題
点がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、建造物内において無線LANによる内外の混信を
防止し、かつ効率的に周波数を利用できる環境を実現可
能にする電波遮蔽吸収パネルを提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電波遮蔽吸収パ
ネルは、上述した目的を達成するために、建造物内の空
間を仕切る面に着脱可能とされ、電波を遮蔽および吸収
する特性を有する部材の層を有する。
【0009】
【作用】本発明の電子遮蔽吸収パネルを建造物内で無線
LANが使用される部屋の床、天井、壁、窓、戸に装着
する。これにより、この無線LANが使用される部屋
は、独立した電波空間となる。よって、無線LANによ
る内外の混信を防止でき、効率的に周波数を利用できる
ようになる。また、建造物内の空間を仕切る面、具体的
には床、天井、壁、窓、戸等に着脱可能とされているた
め、いわゆる後付が可能であり、既存の建造物に無線L
ANを構築する場合に、上記した環境が簡単な工事で実
現できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の一実施例の電波遮蔽吸収パネルの
斜視図である。
【0011】同図に示す電波遮蔽吸収パネルは、例えば
壁に使用されるもので、化粧層1、電波遮蔽吸収層2、
下地層3を積層した構造を有し、半間程度の大きさであ
る。電波遮蔽吸収層2は、金属板2aと損失材2bとの
2層からなる。
【0012】損失材2bは、電気エネルギーを熱エネル
ギーに変換するものであり、例えばフェライトやカーボ
ン等の粉末とこれを空間的に保持するための保持材から
作られる。保持材しては、紙、コンクリート、ゴム、ガ
ラス、発泡スチロール等が使用される。また、損失材2
bは、無線LANの周波数帯の電波を吸収するために、
無線LANの周波数をf、波長をλ、損失材の厚さを
d、材料規格化シンピーダンスを複素数Zc、伝搬係数
を複素数γ、比誘磁率を複素数μr 、比誘電率を複素数
εr としたときに、以下の条件を満たすものが選択され
る。
【0013】
【数1】
【0014】
【数2】
【0015】
【数3】
【0016】ここで、図2は、比誘電率を複素形式εr
=εr ′−jεr ″で表して、比誘磁率μr =1のとき
の式1の解をプロットしたものである。損失材の探し方
は、損失材の比誘電率εr を測定し、式1を満たすもの
を見付ければよい。
【0017】例えば、カーボンを天然ゴムに含ませる場
合は、天然ゴムとカーボンの重量比を変えて比誘電率を
測定し、測定値を図2にプロットして式1の曲線と交わ
ったものが選ばれる。同図の場合、天然ゴムとカーボン
の重量比が1:1.25、d/λ=0.057のときに
式1を満たしている。
【0018】したがって、遮蔽および吸収する電波の周
波数によって厚さが定まる。無線LANの周波数を2G
Hzとして、この周波数を遮蔽および吸収する場合、天
然ゴムとカーボンの重量比が1:1.25で、厚さがd
=8.7mmとなる。
【0019】そして、図3に示すように、このように構
成された電波遮蔽吸収パネル4を建造物5内で無線局6
a、6b…が設置された部屋7の床7a、天井7b、壁
7c、窓7d、戸7eの一部または全部に装着する。
【0020】したがって、無線局6a、6b…から放射
された電波が外部に漏れることはなく、外部からの電波
が部屋7に進入することもないため、他の部屋または屋
外の無線装置へ与える影響をなくすことができ、他の部
屋または屋外からの電波の影響を避けることができる。
【0021】よって、無線LANを導入する際、他の部
屋または屋外の無線装置に関係なく無線LANを配置す
ることができる。また、無線LANの周波数帯も同一の
ものを利用することができ、周波数の利用効率の向上が
図れる。次に、本発明を適用した電波遮蔽吸収フロアー
パネルの実施例について説明する。図4は、この実施例
の電波遮蔽吸収フロアーパネルの分解斜視図である。
【0022】同図に示す電波遮蔽吸収フロアーパネル
は、電波を遮蔽または吸収する電波遮蔽吸収体9を、そ
の両面より電波遮蔽吸収体9の表面を保護するフロント
パネル10と電波遮蔽吸収体9を載せるバックパネル1
1とで着脱自在に挟んだ構造にされている。なお、8、
マット、12はこのフロアーパネルを床より持ち上げる
持ち上げ台である。フロントパネル10は、例えば50
cm×50cmの正方形に形成したコンクリート板であり、
オフィスの形状に合わせて並べることができる。また、
このフロントパネル10の四隅には、下方に向けて足1
0a、10a…が設けられており、電波遮蔽吸収体9を
挿入する空間が確保されている。
【0023】さらに、フロントパネル10の4辺のうち
少なくとも2ヵ所には、長方形の切り込み10bが設け
られており、当該フロントパネル10の開閉や床に設け
られたコンセント等へのコードの通路に利用されるよう
になっている。なお、切り込み10bを利用しないとき
には、蓋10cによりこの切り込み10bを塞ぐように
すればよい、
【0024】バックパネル11は、合成樹脂を成型して
作ったものであり、その四隅には電波遮蔽吸収体9の位
置を固定するとともに、フロントパネル10を重ねたと
きに位置ずれが生じないようにする固定部材11aが設
けられている。また、このバックパネル11の4辺のう
ち少なくとも2ヵ所には、フロントパネル10と同様
に、長方形の切り込み11bが設けられている。
【0025】持ち上げ台12は、金属性の床置板12a
と、床置板12aの中央に溶接された螺旋状の切り込み
の入った金属性の丸棒12bを通すために、中央に穴の
空いた金属性の板12cと、締め具12d、12eから
構成され、丸棒12bに板12cを嵌め込み、上下の締
め具12d、12eで締め付けて組み立てられる。電波
遮蔽吸収体9の四隅には、フロントパネル10の足10
aをバックパネル11の上に置けるように、切り込み9
aが設けられている。また、フロントパネル10やバッ
クパネル11と同様に、電波遮蔽吸収体9の4辺のうち
少なくとも2ヵ所には、長方形の切り込み9bが設けら
れている。
【0026】以上の構成を有する電波遮蔽吸収フロアー
パネルは、電波を遮蔽吸収することができるので、電波
遮蔽能力を持たない建造物でも、この電波遮蔽吸収フロ
アーパネルを床の上に置けば、室内の無線LANの電波
が上下の階に漏れるのを防ぐことができる。よって、建
造物に無線LANを設置したときに問題となる上下の階
の間での混信を防止することができ、図5に示すように
上下の階の無線装置に関係なく無線LANを導入でき
る。
【0027】なお、上述した電波遮蔽吸収フロアーパネ
ル内に、図6に示すように床に沿ったケーブル通路13
を設ければ、従来、床上に配設されていたケーブルを電
波遮蔽吸収フロアーパネル内に収容でき、ケーブルが整
理できるようになる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、無
線LANが使用される部屋が独立した電波空間となるの
で、無線LANによる内外の混信を防止でき、効率的に
周波数を利用できるようになる。また、いわゆる後付が
可能であるため、既存の建造物に無線LANを構築する
場合に内外の混信を防止でき、かつ効率的に周波数を利
用できる環境が簡単な工事で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電波遮蔽吸収パネルの斜視
【図2】図1に示す損失材の選定方法を説明するための
【図3】本発明の電波遮蔽吸収パネルを用いた建造物の
断面図
【図4】本発明の他の実施例の電波遮蔽吸収パネルの分
解斜視図
【図5】本発明の効果を説明するための建造物の断面図
【図6】図4に示す電波遮蔽吸収パネルの変形例を説明
するための図
【図7】従来の問題点を説明するための建造物の断面図
【符号の説明】
1 化粧層 2 電波遮蔽吸収層 2a 金属板 2b 損失材 3 下地層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物内の空間を仕切る面に着脱可能と
    され、電波を遮蔽および吸収する特性を有する部材の層
    が設けられていることを特徴とする電波遮蔽吸収パネ
    ル。
  2. 【請求項2】 建造物の床に着脱可能とされ、電波を遮
    蔽する特性を有する部材の層が設けられ、かつ配線用の
    通路が設けられていることを特徴とする電波遮蔽吸収パ
    ネル。
JP3722893A 1993-02-26 1993-02-26 電波遮蔽吸収パネル Pending JPH06252583A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2023199698A1 (ja) * 2022-04-13 2023-10-19 俊宏 南 Rfタグ読取装置およびそれが設置されている部屋

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