JPH06252443A - A1GaAs半導体ウェハ - Google Patents
A1GaAs半導体ウェハInfo
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- JPH06252443A JPH06252443A JP6316393A JP6316393A JPH06252443A JP H06252443 A JPH06252443 A JP H06252443A JP 6316393 A JP6316393 A JP 6316393A JP 6316393 A JP6316393 A JP 6316393A JP H06252443 A JPH06252443 A JP H06252443A
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- semiconductor wafer
- gaas
- algaas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Alなど安価でパターン形成が容易な金属を
オーミック電極として使用できるとともに光吸収が少な
いAlGaAs半導体ウェハを提供する。 【構成】 半導体ウェハ10は、n−GaAs半導体か
ら成る基板12上に、n−Al0.4 Ga0.6 As半導体
から成る第1クラッド層14,p−GaAs半導体から
成る活性層16,p−Al0.4 Ga0.6 As半導体から
成る第2クラッド層18,p−GaAs0.6 P0.4 半導
体から成るキャップ層20を順次積層したもので、上面
22には、GaAs0.6 P0.4 半導体に対してオーミッ
クコンタクトとなるAl系メタルが上部電極24として
取り付けられる一方、基板12の下面には、GaAs半
導体に対してオーミックコンタクトとなるAuGe/N
i/Auが下部電極26として取り付けられ、面発光型
発光ダイオードとして用いられる。
オーミック電極として使用できるとともに光吸収が少な
いAlGaAs半導体ウェハを提供する。 【構成】 半導体ウェハ10は、n−GaAs半導体か
ら成る基板12上に、n−Al0.4 Ga0.6 As半導体
から成る第1クラッド層14,p−GaAs半導体から
成る活性層16,p−Al0.4 Ga0.6 As半導体から
成る第2クラッド層18,p−GaAs0.6 P0.4 半導
体から成るキャップ層20を順次積層したもので、上面
22には、GaAs0.6 P0.4 半導体に対してオーミッ
クコンタクトとなるAl系メタルが上部電極24として
取り付けられる一方、基板12の下面には、GaAs半
導体に対してオーミックコンタクトとなるAuGe/N
i/Auが下部電極26として取り付けられ、面発光型
発光ダイオードとして用いられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は面発光型発光ダイオード
等に用いられるAlGaAs半導体ウェハに係り、特
に、オーミック電極の取付けが容易な半導体ウェハに関
するものである。
等に用いられるAlGaAs半導体ウェハに係り、特
に、オーミック電極の取付けが容易な半導体ウェハに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】AlGaAs半導体と、そのAlGaA
s半導体の上に設けられたキャップ層とを備え、そのキ
ャップ層の上に局部的にオーミック電極が取り付けられ
るAlGaAs半導体ウェハが、例えば面発光型発光ダ
イオード等に広く用いられている。図3の半導体ウェハ
50はその一例で、n−GaAs半導体から成る基板1
2上に、MOCVD(有機金属化学気相成長)法等のエ
ピタキシャル成長技術により、n−Al0.4 Ga0.6 A
s半導体から成る第1クラッド層14,p−GaAs半
導体から成る活性層16,p−Al0.4 Ga0.6 As半
導体から成る第2クラッド層18,p−GaAs半導体
から成るキャップ層52を順次積層したものであり、第
1クラッド層14,活性層16,および第2クラッド層
18によってダブルヘテロ構造が構成されている。Al
GaAs半導体は酸化し易いため、これを防止するため
に、AlGaAs半導体と格子定数が近いGaAs半導
体がキャップ層52として設けられているのである。
s半導体の上に設けられたキャップ層とを備え、そのキ
ャップ層の上に局部的にオーミック電極が取り付けられ
るAlGaAs半導体ウェハが、例えば面発光型発光ダ
イオード等に広く用いられている。図3の半導体ウェハ
50はその一例で、n−GaAs半導体から成る基板1
2上に、MOCVD(有機金属化学気相成長)法等のエ
ピタキシャル成長技術により、n−Al0.4 Ga0.6 A
s半導体から成る第1クラッド層14,p−GaAs半
導体から成る活性層16,p−Al0.4 Ga0.6 As半
導体から成る第2クラッド層18,p−GaAs半導体
から成るキャップ層52を順次積層したものであり、第
1クラッド層14,活性層16,および第2クラッド層
18によってダブルヘテロ構造が構成されている。Al
GaAs半導体は酸化し易いため、これを防止するため
に、AlGaAs半導体と格子定数が近いGaAs半導
体がキャップ層52として設けられているのである。
【0003】そして、かかる半導体ウェハ50の上面5
4には、例えばX字形状を成すように上部電極56が取
り付けられる一方、基板12の下面には、その全面に下
部電極26が取り付けられ、それ等の間に順方向、すな
わち電極56から電極26に向って動作電流が流される
ことにより、活性層16内において光が発生させられ、
その光が上面54の電極56以外の部分から外部に放射
される。これ等の電極56,26は、GaAs半導体に
対してオーミックコンタクトとなるAu系メタルが用い
られ、上部電極56としては例えばAuZn、下部電極
26としてはAuGe/Ni/Auなどが用いられる。
4には、例えばX字形状を成すように上部電極56が取
り付けられる一方、基板12の下面には、その全面に下
部電極26が取り付けられ、それ等の間に順方向、すな
わち電極56から電極26に向って動作電流が流される
ことにより、活性層16内において光が発生させられ、
その光が上面54の電極56以外の部分から外部に放射
される。これ等の電極56,26は、GaAs半導体に
対してオーミックコンタクトとなるAu系メタルが用い
られ、上部電極56としては例えばAuZn、下部電極
26としてはAuGe/Ni/Auなどが用いられる。
【0004】また、図5の半導体ウェハ60は、n−G
aAs半導体から成るキャップ層62を第2クラッド層
18上に積層したものである。かかる半導体ウェハ60
は、上面64のうち上部電極の取付け位置と略同じ位置
にSi3 N4 保護膜66をプラズマCVD法等により設
け、その保護膜66以外の部分からZnを拡散すること
により、キャップ層62を構成しているn−GaAs半
導体のうち上部電極の直下部分以外の部分をp型に反転
させ、保護膜66の上から上部電極68としてAu系メ
タルが取り付けられる。この場合には、上部電極68の
直下部分ではn型のキャップ層62とp型の第2クラッ
ド層18との間で電流の向きが逆バイアスとなるため、
動作電流はp型に反転された部分を主として流れるよう
になる。このため、上部電極68の直下部分以外の部分
で光が発せられるようになり、上部電極68で遮光され
る光が少なくなって高い光取出し効率が得られるように
なる。図5の斜線部分はZnの拡散領域を表している。
なお、保護膜66を除去して上部電極68を取り付ける
ことも可能である。
aAs半導体から成るキャップ層62を第2クラッド層
18上に積層したものである。かかる半導体ウェハ60
は、上面64のうち上部電極の取付け位置と略同じ位置
にSi3 N4 保護膜66をプラズマCVD法等により設
け、その保護膜66以外の部分からZnを拡散すること
により、キャップ層62を構成しているn−GaAs半
導体のうち上部電極の直下部分以外の部分をp型に反転
させ、保護膜66の上から上部電極68としてAu系メ
タルが取り付けられる。この場合には、上部電極68の
直下部分ではn型のキャップ層62とp型の第2クラッ
ド層18との間で電流の向きが逆バイアスとなるため、
動作電流はp型に反転された部分を主として流れるよう
になる。このため、上部電極68の直下部分以外の部分
で光が発せられるようになり、上部電極68で遮光され
る光が少なくなって高い光取出し効率が得られるように
なる。図5の斜線部分はZnの拡散領域を表している。
なお、保護膜66を除去して上部電極68を取り付ける
ことも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記図3の
ように半導体ウェハの上面に局部的にAu系メタルを取
り付ける場合、蒸着或いはスパッタにより半導体ウェハ
の全面にAu系メタルを形成した後、フォトリソグラフ
ィ技術により所定部分をマスクし、不要な部分をエッチ
ングにより除去しているのが普通であるが、エッチング
液として毒性の高いシアン系溶液を用いる必要があるた
め、必ずしも好ましくなかった。エッチングの代わり
に、図4に示すように電極取付け部以外の部分にレジス
ト58を設けるとともに、そのレジスト58を含む半導
体ウェハ50上にAu系メタル56a,56bを設け、
有機溶剤でレジスト58を溶かしてその上のAu系メタ
ル56bを取り除くリフトオフ法もあるが、レジスト5
8の端面形状の制御や膜厚制御が難しい。
ように半導体ウェハの上面に局部的にAu系メタルを取
り付ける場合、蒸着或いはスパッタにより半導体ウェハ
の全面にAu系メタルを形成した後、フォトリソグラフ
ィ技術により所定部分をマスクし、不要な部分をエッチ
ングにより除去しているのが普通であるが、エッチング
液として毒性の高いシアン系溶液を用いる必要があるた
め、必ずしも好ましくなかった。エッチングの代わり
に、図4に示すように電極取付け部以外の部分にレジス
ト58を設けるとともに、そのレジスト58を含む半導
体ウェハ50上にAu系メタル56a,56bを設け、
有機溶剤でレジスト58を溶かしてその上のAu系メタ
ル56bを取り除くリフトオフ法もあるが、レジスト5
8の端面形状の制御や膜厚制御が難しい。
【0006】一方、図5のようにSi3 N4 保護膜の上
にAu系メタルを取り付ける場合には、保護膜とAu系
メタルとの密着性が悪いため、保護膜の上にTiなどの
金属を入れる必要があった。
にAu系メタルを取り付ける場合には、保護膜とAu系
メタルとの密着性が悪いため、保護膜の上にTiなどの
金属を入れる必要があった。
【0007】この他、Au系メタルは高価であるため発
光ダイオード等のコストが高くなる、GaAs系半導体
の発光波長は880nm程度であるため、キャップ層と
して用いられるGaAs半導体が光を吸収し、光出力が
低下するといった別の問題も含んでいた。
光ダイオード等のコストが高くなる、GaAs系半導体
の発光波長は880nm程度であるため、キャップ層と
して用いられるGaAs半導体が光を吸収し、光出力が
低下するといった別の問題も含んでいた。
【0008】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、Alなど安価でパタ
ーン形成が容易な金属をオーミック電極として使用でき
るとともに光吸収が少ないAlGaAs半導体ウェハを
提供することにある。
もので、その目的とするところは、Alなど安価でパタ
ーン形成が容易な金属をオーミック電極として使用でき
るとともに光吸収が少ないAlGaAs半導体ウェハを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、AlGaAs半導体と、そのAlGa
As半導体の上に設けられたキャップ層とを備え、その
キャップ層の上に局部的にオーミック電極が取り付けら
れるAlGaAs半導体ウェハであって、前記キャップ
層がGaAsP半導体であることを特徴とする。
めに、本発明は、AlGaAs半導体と、そのAlGa
As半導体の上に設けられたキャップ層とを備え、その
キャップ層の上に局部的にオーミック電極が取り付けら
れるAlGaAs半導体ウェハであって、前記キャップ
層がGaAsP半導体であることを特徴とする。
【0010】
【作用および発明の効果】このようなAlGaAs半導
体ウェハにおいては、キャップ層がGaAsP半導体に
て構成されているため、例えばAl等の安価な金属をオ
ーミック電極として使用できるようになるとともに、A
lは燐酸で簡単にエッチングできるためパターン形成が
容易である。また、不純物を選択拡散するためにSi3
N4 保護膜を形成した場合、そのSi3 N4 保護膜とA
lとの密着性は優れているため、Si3 N4 保護膜の上
に直接Alのオーミック電極を取り付けることも可能で
ある。
体ウェハにおいては、キャップ層がGaAsP半導体に
て構成されているため、例えばAl等の安価な金属をオ
ーミック電極として使用できるようになるとともに、A
lは燐酸で簡単にエッチングできるためパターン形成が
容易である。また、不純物を選択拡散するためにSi3
N4 保護膜を形成した場合、そのSi3 N4 保護膜とA
lとの密着性は優れているため、Si3 N4 保護膜の上
に直接Alのオーミック電極を取り付けることも可能で
ある。
【0011】一方、GaAsP半導体はAlGaAs半
導体に比較して酸化され難いため、AlGaAs半導体
の酸化を防止するキャップ層として十分に機能する。ま
た、Pの混晶比によって異なるが、GaAsP半導体の
光吸収波長域はGaAs系半導体の発光波長域より短い
ため、キャップ層としてGaAs半導体を用いる場合に
比較して光吸収が少なく、高い光出力が得られるように
なる。
導体に比較して酸化され難いため、AlGaAs半導体
の酸化を防止するキャップ層として十分に機能する。ま
た、Pの混晶比によって異なるが、GaAsP半導体の
光吸収波長域はGaAs系半導体の発光波長域より短い
ため、キャップ層としてGaAs半導体を用いる場合に
比較して光吸収が少なく、高い光出力が得られるように
なる。
【0012】なお、GaAsP半導体はAlGaAs半
導体と格子定数が異なるため、格子不整合により結晶性
が悪くなる場合があるが、発光部分でないため不都合は
ない。
導体と格子定数が異なるため、格子不整合により結晶性
が悪くなる場合があるが、発光部分でないため不都合は
ない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例であるAlGa
As半導体ウェハ10に電極24,26を取り付けた状
態を示す構造図である。かかるAlGaAs半導体ウェ
ハ10は、n−GaAs半導体から成る基板12上に、
MOCVD(有機金属化学気相成長)装置を用いてn−
Al0.4 Ga0.6 As半導体から成る第1クラッド層1
4,p−GaAs半導体から成る活性層16,p−Al
0.4 Ga0.6 As半導体から成る第2クラッド層18,
p−GaAs0.6 P0.4 半導体から成るキャップ層20
を順次積層したものであり、第1クラッド層14,活性
層16,および第2クラッド層18によってダブルヘテ
ロ構造が構成されている。かかるAlGaAs半導体ウ
ェハ10は面発光型発光ダイオードに利用されるもの
で、上面22には例えばX字形状を成すように上部電極
24が取り付けられる一方、基板12の下面には、その
全面に下部電極26が取り付けられ、それ等の間に順方
向、すなわち電極24から電極26に向って動作電流が
流されることにより、活性層16内において光が発生さ
せられ、その光が上面22の電極24以外の部分から外
部に放射される。なお、上記各半導体層の膜厚は適宜定
められ、図1は必ずしも正確な膜厚割合で示したもので
はない。他の図も同様である。
As半導体ウェハ10に電極24,26を取り付けた状
態を示す構造図である。かかるAlGaAs半導体ウェ
ハ10は、n−GaAs半導体から成る基板12上に、
MOCVD(有機金属化学気相成長)装置を用いてn−
Al0.4 Ga0.6 As半導体から成る第1クラッド層1
4,p−GaAs半導体から成る活性層16,p−Al
0.4 Ga0.6 As半導体から成る第2クラッド層18,
p−GaAs0.6 P0.4 半導体から成るキャップ層20
を順次積層したものであり、第1クラッド層14,活性
層16,および第2クラッド層18によってダブルヘテ
ロ構造が構成されている。かかるAlGaAs半導体ウ
ェハ10は面発光型発光ダイオードに利用されるもの
で、上面22には例えばX字形状を成すように上部電極
24が取り付けられる一方、基板12の下面には、その
全面に下部電極26が取り付けられ、それ等の間に順方
向、すなわち電極24から電極26に向って動作電流が
流されることにより、活性層16内において光が発生さ
せられ、その光が上面22の電極24以外の部分から外
部に放射される。なお、上記各半導体層の膜厚は適宜定
められ、図1は必ずしも正確な膜厚割合で示したもので
はない。他の図も同様である。
【0015】上記上部電極24としては、GaAs0.6
P0.4 半導体に対してオーミックコンタクトとなるAl
系メタルが用いられ、蒸着等によりAlGaAs半導体
ウェハ10の上面22全面にAl系メタルを形成した
後、フォトリソグラフィ技術により所定部分をマスク
し、不要な部分をエッチングで除去することにより、所
定パターンの上部電極24が形成されている。また、下
部電極26としては、GaAs半導体に対してオーミッ
クコンタクトとなるAuGe/Ni/Auが用いられて
いる。
P0.4 半導体に対してオーミックコンタクトとなるAl
系メタルが用いられ、蒸着等によりAlGaAs半導体
ウェハ10の上面22全面にAl系メタルを形成した
後、フォトリソグラフィ技術により所定部分をマスク
し、不要な部分をエッチングで除去することにより、所
定パターンの上部電極24が形成されている。また、下
部電極26としては、GaAs半導体に対してオーミッ
クコンタクトとなるAuGe/Ni/Auが用いられて
いる。
【0016】ここで、Al系メタルは燐酸によって簡単
にエッチングできるため、Au系メタルのようにシアン
系溶液を用いてエッチングする場合に比較して、上部電
極24のパターン形成作業が容易となる。また、Al系
メタルはAu系メタルに比較して安価であるため、面発
光型発光ダイオードのコストが低減される。
にエッチングできるため、Au系メタルのようにシアン
系溶液を用いてエッチングする場合に比較して、上部電
極24のパターン形成作業が容易となる。また、Al系
メタルはAu系メタルに比較して安価であるため、面発
光型発光ダイオードのコストが低減される。
【0017】一方、GaAs0.6 P0.4 半導体はAl
0.4 Ga0.6 As半導体に比較して酸化され難いため、
Al0.4 Ga0.6 As半導体から成る第2クラッド層1
8の酸化を防止するキャップ層20として十分に機能す
る。また、GaAs0.6 P0.4半導体の光吸収波長域は
660nm程度で、GaAs系発光ダイオードの発光波
長域である880nm程度より十分に短いため、キャッ
プ層20としてGaAs半導体を用いる場合に比較して
光吸収が少なく、高い光出力が得られる。
0.4 Ga0.6 As半導体に比較して酸化され難いため、
Al0.4 Ga0.6 As半導体から成る第2クラッド層1
8の酸化を防止するキャップ層20として十分に機能す
る。また、GaAs0.6 P0.4半導体の光吸収波長域は
660nm程度で、GaAs系発光ダイオードの発光波
長域である880nm程度より十分に短いため、キャッ
プ層20としてGaAs半導体を用いる場合に比較して
光吸収が少なく、高い光出力が得られる。
【0018】なお、GaAs0.6 P0.4 半導体はAl
0.4 Ga0.6 As半導体よりも格子定数が小さいため、
キャップ層20は格子不整合により結晶性が悪くなる場
合があるが、発光部分でないため不都合はない。また、
MOCVD装置でGaAs0.6P0.4 半導体を結晶成長
させるためには、PH3 ラインを追加して設けるだけで
良く、大掛かりな設備変更が不要で比較的簡単に実施で
きる。
0.4 Ga0.6 As半導体よりも格子定数が小さいため、
キャップ層20は格子不整合により結晶性が悪くなる場
合があるが、発光部分でないため不都合はない。また、
MOCVD装置でGaAs0.6P0.4 半導体を結晶成長
させるためには、PH3 ラインを追加して設けるだけで
良く、大掛かりな設備変更が不要で比較的簡単に実施で
きる。
【0019】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
2のAlGaAs半導体ウェハ30は、前記キャップ層
20の代わりに、n型のGaAs0.6 P0.4 半導体から
成るキャップ層32を第2クラッド層18上に積層した
ものである。かかるAlGaAs半導体ウェハ30は、
上面34のうち上部電極の取付け位置と略同じ位置にS
i3 N4 保護膜36をプラズマCVD法等により設け、
その保護膜36以外の部分からZnを拡散することによ
り、キャップ層32を構成しているn−GaAs0.6 P
0.4 半導体のうち上部電極の直下部分以外の部分をp型
に反転させ、保護膜36の上から上部電極38としてA
l系メタルが取り付けられる。この場合には、上部電極
38の直下部分ではn型のキャップ層32とp型の第2
クラッド層18との間で電流の向きが逆バイアスとなる
ため、動作電流はp型に反転された部分を主として流れ
るようになる。このため、上部電極38の直下部分以外
の部分で光が発せられるようになり、上部電極38で遮
光される光が少なくなって高い光取出し効率が得られる
ようになる。図2の斜線部分はZnの拡散領域を表して
いる。
2のAlGaAs半導体ウェハ30は、前記キャップ層
20の代わりに、n型のGaAs0.6 P0.4 半導体から
成るキャップ層32を第2クラッド層18上に積層した
ものである。かかるAlGaAs半導体ウェハ30は、
上面34のうち上部電極の取付け位置と略同じ位置にS
i3 N4 保護膜36をプラズマCVD法等により設け、
その保護膜36以外の部分からZnを拡散することによ
り、キャップ層32を構成しているn−GaAs0.6 P
0.4 半導体のうち上部電極の直下部分以外の部分をp型
に反転させ、保護膜36の上から上部電極38としてA
l系メタルが取り付けられる。この場合には、上部電極
38の直下部分ではn型のキャップ層32とp型の第2
クラッド層18との間で電流の向きが逆バイアスとなる
ため、動作電流はp型に反転された部分を主として流れ
るようになる。このため、上部電極38の直下部分以外
の部分で光が発せられるようになり、上部電極38で遮
光される光が少なくなって高い光取出し効率が得られる
ようになる。図2の斜線部分はZnの拡散領域を表して
いる。
【0020】ここで、上部電極38を構成しているAl
系メタルはSi3 N4 保護膜36に対して優れた密着性
が得られるため、Ti等の金属を介在させることなく、
保護膜36上に直接Al系の上部電極38を取り付ける
ことができる。上部電極38はオーミック電極に相当す
る。なお、Znの拡散後に保護膜36を除去してキャッ
プ層32上に直接上部電極38を取り付けることも可能
である。
系メタルはSi3 N4 保護膜36に対して優れた密着性
が得られるため、Ti等の金属を介在させることなく、
保護膜36上に直接Al系の上部電極38を取り付ける
ことができる。上部電極38はオーミック電極に相当す
る。なお、Znの拡散後に保護膜36を除去してキャッ
プ層32上に直接上部電極38を取り付けることも可能
である。
【0021】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0022】例えば、前記実施例ではGaAs/AlG
aAsダブルヘテロ構造の半導体ウェハ10,30につ
いて説明したが、単なるpn接合から成るAlGaAs
半導体ウェハ、半導体レーザや太陽電池に用いられるA
lGaAs半導体ウェハなど、少なくともAlGaAs
半導体の上にキャップ層を有する種々の半導体ウェハに
本発明は適用され得るのであり、基板12の半導体材料
についても適宜変更され得る。
aAsダブルヘテロ構造の半導体ウェハ10,30につ
いて説明したが、単なるpn接合から成るAlGaAs
半導体ウェハ、半導体レーザや太陽電池に用いられるA
lGaAs半導体ウェハなど、少なくともAlGaAs
半導体の上にキャップ層を有する種々の半導体ウェハに
本発明は適用され得るのであり、基板12の半導体材料
についても適宜変更され得る。
【0023】また、キャップ層20,32を構成してい
るGaAsP半導体のAsとPとの組成比率や、第1ク
ラッド層14,第2クラッド層18を構成しているAl
GaAs半導体のAlとGaとの組成比率は適宜変更さ
れ得る。
るGaAsP半導体のAsとPとの組成比率や、第1ク
ラッド層14,第2クラッド層18を構成しているAl
GaAs半導体のAlとGaとの組成比率は適宜変更さ
れ得る。
【0024】また、前記実施例では上部電極24,38
としてAl系メタルを用いた場合について説明したが、
GaAsPとオーミックコンタクトとなる他の金属材料
を用いることもできる。
としてAl系メタルを用いた場合について説明したが、
GaAsPとオーミックコンタクトとなる他の金属材料
を用いることもできる。
【0025】また、前記実施例では上部電極24,38
から下部電極26に向かって動作電流が流れるようにな
っていたが、下部電極26から上部電極24,38に向
かって動作電流が流れる面発光型発光ダイオードの半導
体ウェハにも本発明は適用され得る。
から下部電極26に向かって動作電流が流れるようにな
っていたが、下部電極26から上部電極24,38に向
かって動作電流が流れる面発光型発光ダイオードの半導
体ウェハにも本発明は適用され得る。
【0026】また、前記第2実施例ではSi3 N4 保護
膜36を局部的に設けてZnを選択拡散する場合につい
て説明したが、必要に応じて他の不純物を選択拡散した
り、イオン注入したりすることもできる。Si3 N4 以
外の保護膜を設けて拡散等を行うこともできるし、その
保護膜を除去してキャップ層の上に直接上部電極を取り
付けることも可能である。
膜36を局部的に設けてZnを選択拡散する場合につい
て説明したが、必要に応じて他の不純物を選択拡散した
り、イオン注入したりすることもできる。Si3 N4 以
外の保護膜を設けて拡散等を行うこともできるし、その
保護膜を除去してキャップ層の上に直接上部電極を取り
付けることも可能である。
【0027】また、基板12上に格子不整合を緩和する
ためのバッファ層を設けたり、基板12側へ進行した光
を反射する半導体多層膜反射鏡等を設けたりすることも
できる。
ためのバッファ層を設けたり、基板12側へ進行した光
を反射する半導体多層膜反射鏡等を設けたりすることも
できる。
【0028】また、前記実施例では有機金属化学気相成
長法を用いて半導体ウェハを製作する場合について説明
したが、分子線エピタキシー法,気相エピタキシー法,
液相エピタキシー法などの他のエピタキシャル成長技術
を用いることもできる。
長法を用いて半導体ウェハを製作する場合について説明
したが、分子線エピタキシー法,気相エピタキシー法,
液相エピタキシー法などの他のエピタキシャル成長技術
を用いることもできる。
【0029】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図1】本発明の一実施例である面発光型発光ダイオー
ド用のAlGaAs半導体ウェハに電極が取り付けられ
た状態を示す構造図である。
ド用のAlGaAs半導体ウェハに電極が取り付けられ
た状態を示す構造図である。
【図2】本発明の他の実施例に電極が取り付けられた状
態を示す構造図である。
態を示す構造図である。
【図3】従来のAlGaAs半導体ウェハに電極が取り
付けられた状態を示す構造図である。
付けられた状態を示す構造図である。
【図4】図3の半導体ウェハにリフトオフ法でAu系電
極を取り付ける方法を説明する図である。
極を取り付ける方法を説明する図である。
【図5】従来のAlGaAs半導体ウェハに電極が取り
付けられた別の例を示す構造図である。
付けられた別の例を示す構造図である。
10,30:AlGaAs半導体ウェハ 18:第2クラッド層(AlGaAs半導体) 20,32:キャップ層(GaAsP半導体) 24,38:上部電極(オーミック電極)
Claims (1)
- 【請求項1】 AlGaAs半導体と、該AlGaAs
半導体の上に設けられたキャップ層とを備え、該キャッ
プ層の上に局部的にオーミック電極が取り付けられるA
lGaAs半導体ウェハであって、 前記キャップ層がGaAsP半導体であることを特徴と
するAlGaAs半導体ウェハ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6316393A JPH06252443A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | A1GaAs半導体ウェハ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6316393A JPH06252443A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | A1GaAs半導体ウェハ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06252443A true JPH06252443A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=13221305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6316393A Pending JPH06252443A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | A1GaAs半導体ウェハ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06252443A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001015243A1 (fr) * | 1999-08-23 | 2001-03-01 | Nippon Sheet Glass Co., Ltd. | Thyristor electroluminescent et dispositif electroluminescent a auto-balayage |
CN107248545A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-10-13 | 扬州乾照光电有限公司 | 全覆盖式一次光面电极发光二极管及其制造方法 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP6316393A patent/JPH06252443A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001015243A1 (fr) * | 1999-08-23 | 2001-03-01 | Nippon Sheet Glass Co., Ltd. | Thyristor electroluminescent et dispositif electroluminescent a auto-balayage |
US6825500B1 (en) | 1999-08-23 | 2004-11-30 | Nippon Sheet Glass Co., Ltd. | Light-emitting thyristor and self-scanning light-emitting device |
US7009221B2 (en) | 1999-08-23 | 2006-03-07 | Nippon Sheet Glass Company Limited | Light-emitting thyristor and self-scanning light-emitting device |
CN107248545A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-10-13 | 扬州乾照光电有限公司 | 全覆盖式一次光面电极发光二极管及其制造方法 |
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