JP2817515B2 - 半導体レーザ装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、或る半導体層上にエッ
チングストッパを介在させて他の半導体層を形成し、こ
の他の半導体層を所定パターンにエッチングする際に上
記エッチングストッパでエッチングを停止させるように
して製造されるマルチビーム型半導体レーザ装置および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ装置は、レーザプリンタの
画像書込用や光ディスクに対する記録/再生用の光源と
して従来から用いられている。しかし、レーザプリンタ
における画像書込速度や光ディスク記録/再生装置にお
けるデータ転送速度は必ずしも十分ではなく、さらなる
高速処理が要望されている。
【0003】そこで、独立して制御できる2本のビーム
を近接した位置から発生させることができるマルチビー
ム型半導体レーザ装置を用い、描画や記録/再生のため
の1つの光学系を2本のビームに共通に用いることが提
案されている。すなわち、2本のビームにより並行して
描画や記録/再生処理を行わせることで、データ転送速
度が2倍のシステムを構築できることが期待される。
【0004】図6はマルチビーム型半導体レーザ装置の
断面図である。Si−GaAs基板1に、n型バッファ
層2、n型クラッド層3、活性層4、p型クラッド層5
が積層されている。このp型クラッド層5は、2つの発
光領域21,22に対応した2つのメサ形状部6a,7
aを有している。このメサ形状部6a,7aの頂部に
は、それぞれp型キャップ層6b,7bが形成されてお
り、さらに大きな全体のメサ形状部6,7が構成されて
いる。このメサ形状部6,7は、図6に垂直な方向にス
トライプ状に延びて形成されており、このメサ形状部
6,7の各両側には、このメサ形状部6,7の部分の活
性層4に電流を集中させて発光効率を高めるためのn型
電流ブロック層8が形成されている。そして、キャップ
層6b,7bおよび電流ブロック層8を被覆するように
p型コンタクト層9がさらに積層され、このp型コンタ
クト層9の表面には、合金化により形成したオーミック
電極10が形成されている。また、基板1の底面にも合
金化により形成されたオーミック電極11が設けられて
いる。
【0005】2つの発光領域21,22は、電流ブロッ
ク層8で区切られており、発光領域21,22に対応す
る活性層4の各領域から、それぞれ独立に制御されたレ
ーザビームを発生させることができる。ところで、発光
領域21,22から発生される各ビームをレーザプリン
タの画像書込用や光ディスクに対する記録/再生用の光
として共通に用いるためには、2つのビームの特性を揃
えることが重要である。
【0006】発光領域21,22から発生されるビーム
の特性を揃えるためには、電流ブロック層8の下部にお
けるp型クラッド層5の層厚dを各部で均一化すること
が重要となる。この層厚dが各部で不均一であると、電
流狭窄の度合いがビーム毎に異なり、発生されるビーム
の特性が不均一になる。ところが、p型クラッド層5の
メサ形状部6a,7aは、ストライプ状に形成されたS
iN膜などをマスクに用いたエッチングにより形成さ
れ、この際にストライプに挟まれた細い部分はエッチン
グされにくいので、上記の層厚dを各部で均一に保つこ
とは困難である。このような傾向は、3本以上のビーム
を得るために3本以上のメサ形状部を形成する場合に特
に顕著である。
【0007】エッチングの均一性を向上して上記の問題
を解決するために一般に適用される効果的な方法は、図
7に示されているように、p型クラッド層5を内部クラ
ッド層5aと外部クラッド層5bとに分割し、両クラッ
ド層5a,5b間にエッチングストッパ層15を設ける
ことである。そして、外部クラッド層5bによりメサ形
状部6a,7aが構成される。このようにすれば、エッ
チングストッパ層15で外部クラッド層5bのエッチン
グが確実に停止するから、電流ブロック層8の下部の内
部クラッド層5aの層厚を確実に均一化できる。
【0008】このようなエッチングストッパを用いた技
術は、たとえば「『HIGH-POWER OPERATION OF A TRANSV
ERS-MODE STABILISED AlGaInP VISIBLE LIGHT ( λL )
=683nm) SEMICONDUCTOR LASER』(ELECTRONICS LETTERS
27th August 1987 Vol.23 No.18, PP938-939)」に開示
されている。この文献に記載された技術では、活性層に
GaInP を用い、クラッド層にAlGaInP を用いた半導体レ
ーザ装置において、エッチングストッパとしてGaInP や
AlGaAsを用いている。この技術は、マルチビーム型半導
体レーザ装置にも適用できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のエッ
チングストッパを用いてエッチングの均一性を図った技
術では、図7において参照符号16で示す電流のクロス
トークが大きく、各ビームの独立した制御が困難になる
という問題がある。この問題をさらに詳述する。エッチ
ングストッパ層15でエッチングが停止した場合、エッ
チングストッパ層15の少なくとも一部は内部クラッド
層5a上に残留している。このようにエッチングストッ
パ層15が残留していると、エッチングストッパ層15
内またはエッチングストッパ層15と内部クラッド層5
aとの界面を通って、参照符号16で示すように電流の
漏れが生じるのである。
【0010】このような電流のクロストークは、図7の
ようにエッチングストッパ層15が全て残っている場合
のみならず、たとえ一部にでもエッチングストッパが残
留しているときには増大されることになる。
【0011】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、第1の半導体層上にエッチングストッパを
介在させて第2の半導体層が積層され、この第2の半導
体層を所定のパターンにエッチングするようにして製造
され、上記エッチングストッパが素子特性に与える影響
を抑制することができるマルチビーム型半導体レーザ
置およびその製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための本発明の半導体レーザ装置は、単一チッ
プ上に電流を集中させるための電流閉じ込め構造部を複
数個有し、各電流閉じ込め構造部に対応する領域でそれ
ぞれ発光させることができるとともに、各電流閉じ込め
構造部への電流の供給を独立に制御することにより、各
電流閉じ込め構造部から独立制御されたビームを発光さ
せることができるマルチビーム型半導体レーザ装置であ
って、上記複数の電流閉じ込め構造部にわたって連続し
た活性層と、この活性層上に積層された第1の半導体層
と、この第1の半導体層上にエッチングストッパを介在
させて積層され、上記複数個の電流閉じ込め構造部を形
成するようにエッチングされており、そのエッチングが
上記エッチングストッパによって停止さるようにして
所定のパターンに形成された第2の半導体層とを有し、
上記第2の半導体層のエッチングの後に露出する領域の
上記エッチングストッパが除去されていることを特徴と
する。
【0013】また、本発明の半導体レーザ装置の製造方
法は、単一チップ上に電流を集中させるための電流閉じ
込め構造部を複数個有し、各電流閉じ込め構造部に対応
する領域でそれぞれ発光させることができるとともに、
各電流閉じ込め構造部への電流の供給を独立に制御する
ことにより、各電流閉じ込め構造部から独立制御された
ビームを発光させることができるマルチビーム型半導体
レーザ装置の製造方法であって、上記複数の電流閉じ込
め構造部にわたって連続した活性層上に積層された第1
の半導体層上にエッチングストッパを介在させて第2の
半導体層を積層し、この第2の半導体層を、上記複数個
の電流閉じ込め構造部を形成するように所定のパターン
にエッチングするとともに、そのエッチングを上記エッ
チングストッパによって停止させ、上記第2の半導体層
のエッチングの後に露出する領域の上記エッチングスト
ッパをエッチング除去することを特徴とする
【0014】本発明によれば、第1の半導体層上にエッ
チングストッパを介在させて積層形成されている第2の
半導体層をエッチングした後に、このエッチング後に露
出する領域のエッチングストッパがエッチング除去され
る。このため、このエッチングストッパが素子特性に与
える影響を抑制できる。また、エッチングストッパを用
いることで第2の半導体層のエッチングを均一に行える
ので、所望の素子特性を確実に得ることができる。
【0015】
【0016】
【0017】すなわち、電流閉じ込め構造部の間にエッ
チングストッパが存在しないので、各電流閉じ込め構造
部間でのクロストークを良好に防止できる。の結果、
活性層が複数の電流閉じ込め構造部に渡って連続してい
るにもかからわず、各ビームの独立した制御を良好に行
うことができる。
【0018】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係
るマルチビーム型半導体レーザ装置の構成を示す断面図
である。Siを添加したGaAs半導体基板31上に、
n型ドーパントとしてSiを添加したGaAsからなる
n型バッファ層32、およびSiを添加した(Al0.7Ga
0.3)0.5In0.5 P からなるn型クラッド層33が順に積
層されており、このn型クラッド層33上にアンドープ
GaInP からなる活性層34が形成されている。
【0019】活性層34上には、p型ドーパントとして
Znを添加した(Al0.7Ga0.3)0.5In0 .5P からなる第1の
半導体層であるp型内部クラッド層35b、Znを添加
したGa0.5In0.5P からなるエッチングストッパ層36、
Znを添加した(Al0.7Ga0.3) 0.5In0.5P からなる第2の
半導体層であるp型外部クラッド層35a、およびZn
を添加したGa0.5In0.5P からなるp型キャップ層37が
順に積層されている。
【0020】p型キャップ層37、p型内部クラッド層
35b、エッチングストッパ層36およびp型外部クラ
ッド層35aの一部は、図1の紙面に垂直な方向にスト
ライプ状にエッチングされて、断面が台形状となった電
流閉じ込め構造部であるメサ形状部41,42を構成し
ている。このメサ形状部41,42の各両側部にはメサ
形状部41,42に電流を集中させるためのn型電流ブ
ロック層38が形成されている。このn型電流ブロック
層38はたとえばSiを添加したGaAsで構成され
る。
【0021】p型キャップ層37およびn型電流ブロッ
ク層38の各表面は、Znを添加したGaAsで構成し
たp型コンタクト層39で被覆されており、このp型コ
ンタクト層39の表面にたとえばTi/Pt/Auからなるp側
電極40が形成されている。この電極40は、窒化シリ
コン膜43によって、メサ形状部41,42ごとに分離
されている。したがって、メサ形状部41,42には互
いに独立に電流を流すことができる。なお、半導体基板
31の底面に形成されるn側電極44は、たとえばAuGe
/Ni/Auにより構成されている。
【0022】上記の窒化シリコン膜43は電流ブロック
層38の内部に至る深さまで形成された溝に埋め込まれ
ており、この窒化シリコン膜43によりコンタクト層3
および電流ブロック層38の一部が分離されている。
これにより、クロストークの低減が図られている(特願
平4−33334号参照。)。上記の構成によって、メ
サ形状部41,42に選択的に電流を流すことによっ
て、活性層34における参照符号A1,A2で示す各領
域から、個別に制御されたレーザビームを発生させるこ
とができる。このようにして、各ビームを独立に制御す
ることができるマルチビーム型半導体レーザ装置が実現
される。
【0023】この実施例の半導体レーザ装置では、各メ
サ形状部41,42の間のエッチングストッパ層36が
除去されており、このため各メサ形状部41,42に対
応する領域の活性層34からのビームの発生を、相互に
影響を与え合うことなく良好に独立制御できる。すなわ
ち、活性層34はメサ形状部41,42の領域に渡って
連続して形成されているけれども、メサ形状部41,4
2間にエッチングストッパ層36が存在しないから、図
5に示す従来の構成において問題となっていた電流のク
ロストークが生じることがない。
【0024】図2乃至図5は上記の半導体レーザ装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。先ず、図2(a)
に示すように、たとえば厚さ70μm程度の(100) Si
−GaAs半導体基板31上に、有機金属気相成長法な
どによって、層厚0.2μmのn型バッファ層32、層
厚1μmのn型クラッド層33、層厚0.08μmの活
性層34、層厚0.3μmのp型内部クラッド層35
b、層厚70Åのエッチングストッパ層36、層厚0.
7μmのp型外部クラッド層35a、および層厚0.1
35μmのp型キャップ層37が順にエピタキシャル成
長させられる。
【0025】次に、図2(b) に示すように、図2の紙面
に垂直な方向に延びるストライプ状の窒化シリコン膜4
5がパターン形成され、この窒化シリコン膜45をマス
クとして、キャップ層37およびp型外部クラッド層3
5aがエッチングされる。このエッチングには、たとえ
ば次のエッチャントI,IIが用いられる。 エッチャントI … 濃硫酸、過酸化水素水および水を 濃硫酸:過酸化水素水:水=5:1:1 に混合し、50℃に加熱したもの エッチャントII … 濃硫酸を60℃に加熱したもの 各エッチャントI,IIのGaInP およびAlGaInP に対する
エッチング速度は、次の表1に示すとおりである。
【0026】
【表1】
【0027】窒化シリコン膜45の形成後には、まずエ
ッチャントIを用いて100秒間にわたってエッチング
処理が行われる。これにより、窒化シリコン膜45が形
成されている領域以外の領域におけるキャップ層37が
除去され、さらに外部クラッド層35aがわずかにエッ
チングされる。次に、エッチャントIIを用いて85秒間
にわたってエッチング処理が行われる。このエッチャン
トIIによるエッチングは、エッチングストッパ層36で
停止する。これにより図2(b) の状態となる。
【0028】従来ではこの状態でエッチング工程を終了
していたのであるが、本実施例では、図2(b) の状態か
らさらにエッチャントIを用いて10秒間エッチング
し、メサ形状部41,42以外の部分のエッチングスト
ッパ層36がエッチング除去され、さらに内部クラッド
層35bがわずかにエッチングされる。この状態が図3
(c) に示されている。この状態では、隣接するメサ形状
部41,42の間にはエッチングストッパは存在してい
ない。
【0029】図3(c) の状態から、次に、メサ形状部4
1,42の頂部41a,42aにたとえば窒化シリコン
膜(図示せず。)が形成され、この窒化シリコン膜をマ
スクとした有機金属気相成長法などによって、電流ブロ
ック層38がメサ形状部41,42の各両側に選択的に
エピタキシャル成長させられる。そして、上記の窒化シ
リコン膜を除去した後には、コンタクト層39がエピタ
キシャル成長させられ、図3(d) の状態となる。
【0030】次に、図4(e) に示すように、窒化シリコ
ン膜46がパターン形成され、この窒化シリコン膜46
をマスクとしたエッチングにより、メサ形状部41,4
2の間に電流ブロック層38にまで至る深さの溝47が
形成される。この溝47の形成後には窒化シリコン膜4
6は除去され、図4(f) に示すように全面に新たな窒化
シリコン膜48が形成される。
【0031】次に、フォトリソグラフィ技術によって溝
47上の部分にレジスト膜49がパターン形成され、こ
のレジスト膜49をマスクとして窒化シリコン膜48が
パターニングされる。これにより、図5(g) に示すよう
にパターニングされた窒化シリコン膜43が得られる。
窒化シリコン膜43上にレジスト膜49が形成されてい
る状態で、さらに全面にTi/Pt/Auの3層膜からなる金属
膜40aが形成される。この金属膜40aにおいて窒化
シリコン膜43上の部分は、エッチングによりレジスト
膜49とともに除去される。これにより、図1に示すよ
うに窒化シリコン膜43により分離されたp側電極40
が得られる。
【0032】最後に、裏面にAuGe/Ni/Auの3層膜からな
るn側電極44が形成され、これにより、図1の半導体
レーザ装置が得られる。以上のような方法で製造された
半導体レーザ装置では、メサ形状部41,42間のエッ
チングストッパ層36は完全に除去されているので、各
メサ形状部41,42に対応する活性層34から発生す
るビームを独立に制御する際に電流のクロストークが生
じることがない。
【0033】また、外部クラッド層35aのエッチング
をエッチングストッパ層36で停止させることにより、
この外部クラッド層35aのエッチングは、各部で均一
化される。そして、この後に、薄いエッチングストッパ
36がエッチング除去されるのであるから、メサ形状部
41,42の間における下層内部クラッド層35bの層
厚dは、各部で均一に保たれる。この結果、メサ形状部
41,42に対応する部分の活性層34から発生される
各ビームの特性が均一化されることになる。
【0034】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではない。たとえば上記の実施例では、AlGaInP 系
のレーザ装置について説明したが、他の材料系の半導体
レーザ装置にも本発明を適用することができる。具体的
には、半導体レーザ装置のクラッド材料およびエッチン
グストッパの材料の組合せに対して、上記のエッチャン
トI,IIに対応する役割のエッチャントには、次の表2
に示すエッチャントを用いるのが好ましい。
【0035】
【表2】
【0036】また、上記の実施例において示した各層の
構成材料の組成比や層厚などの数値は一例であって、こ
れらは適宜変更されてもよいことは言うまでもない。な
お、レーザプリンタや光ディスクに対する記録/再生の
ために現在用いられている半導体レーザ装置は、AlGaAs
系の0.78〜0.84μm程度の波長のものであるが、GaInP
またはAlGaInP 系の0.6 〜0.7 μmの波長の光を発生さ
せることができるものでは、光スポットを小さく絞り易
く、またレーザプリンタでは高感度の感光材を用いるこ
とができるなどという利点がある。
【0037】また、上記の実施例では、2本のビームが
生成されるマルチビーム型半導体レーザ装置を例にとっ
たが、3本以上のビームが生成されるマルチビーム型半
導体レーザ装置に対しても、本発明は容易に応用するこ
とができる。
【0038】
【0039】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第2の半
導体層を所望のパターンに形成した後に露出するエッチ
ングストッパがエッチング除去される。これにより、エ
ッチングストッパを用いて第2の半導体層を均一にエッ
チングすることができるとともに、エッチングストッパ
が素子特性に与える影響を抑制することができる。
【0041】すなわち、単一チップ上に複数個設けられ
た電流閉じ込め構造部の間において、エッチングストッ
パによる電流のクロストークが生じることがないので
各ビームの独立制御を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る半導体レーザ装置の構
成を示す断面図である。
【図2】上記実施例の半導体レーザ装置の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図3】上記実施例の半導体レーザ装置の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図4】上記実施例の半導体レーザ装置の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図5】上記実施例の半導体レーザ装置の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図6】従来からのマルチビーム型半導体レーザ装置の
構成を示す断面図である。
【図7】ビームの特性を均一化するためにエッチングス
トッパを用いて製造された半導体レーザ装置の構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
34 活性層 35a 外部クラッド層(第2の半導体層) 35b 内部クラッド層(第1の半導体層) 36 エッチングストッパ層 38 電流ブロック層 41 メサ形状部(電流閉じ込め構造部) 42 メサ形状部(電流閉じ込め構造部)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18 H01L 21/306 H01S 3/25

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一チップ上に電流を集中させるための電
    流閉じ込め構造部を複数個有し、各電流閉じ込め構造部
    に対応する領域でそれぞれ発光させることができるとと
    もに、各電流閉じ込め構造部への電流の供給を独立に制
    御することにより、各電流閉じ込め構造部から独立制御
    されたビームを発光させることができるマルチビーム型
    半導体レーザ装置であって、 上記複数の電流閉じ込め構造部にわたって連続した活性
    層と、 この活性層上に積層された第1の半導体層と、 この 第1の半導体層上にエッチングストッパを介在させ
    て積層され、上記複数個の電流閉じ込め構造部を形成す
    ようにエッチングされており、そのエッチングが上記
    エッチングストッパによって停止さるようにして所定
    のパターンに形成された第2の半導体層とを有し、 上記第2の半導体層のエッチングの後に露出する領域の
    上記エッチングストッパが除去されていることを特徴と
    する半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】単一チップ上に電流を集中させるための電
    流閉じ込め構造部を複数個有し、各電流閉じ込め構造部
    に対応する領域でそれぞれ発光させることができるとと
    もに、各電流閉じ込め構造部への電流の供給を独立に制
    御することにより、各電流閉じ込め構造部から独立制御
    されたビームを発光させることができるマルチビーム型
    半導体レーザ装置の製造方法であって、 上記複数の電流閉じ込め構造部にわたって連続した活性
    層上に積層された第1の半導体層上にエッチングストッ
    パを介在させて第2の半導体層を積層し、 この第2の半導体層を、上記複数個の電流閉じ込め構造
    部を形成するように所定のパターンにエッチングすると
    ともに、そのエッチングを上記エッチングストッパによ
    って停止させ、 上記第2の半導体層のエッチングの後に露出する領域の
    上記エッチングストッパをエッチング除去することを特
    徴とする半導体レーザ装置の製造方法
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