JPH0625163A - N−(ジメトキシベンジル)フタルイミド類およびその製造法 - Google Patents
N−(ジメトキシベンジル)フタルイミド類およびその製造法Info
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- JPH0625163A JPH0625163A JP4214449A JP21444992A JPH0625163A JP H0625163 A JPH0625163 A JP H0625163A JP 4214449 A JP4214449 A JP 4214449A JP 21444992 A JP21444992 A JP 21444992A JP H0625163 A JPH0625163 A JP H0625163A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Indole Compounds (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】新規なN−(ジメトキシベンジル)フタルイミ
ド類及びその製造法を提供することである。 【構成】N−(2,4−ジメトキシベンジル)フタルイ
ミドなどの新規なN−(ジメトキシベンジル)フタルイ
ミド類は、例えば1,3−ジメトキシベンゼンとN−
(ヒドロキシメチル)フタルイミドとを、強酸の存在下
に反応させることによって合成することができる。 【効果】新規なN−(ジメトキシベンジル)フタルイミ
ド類は、β−ラクタム系抗生物質の合成時の保護基の中
間体として有用である。
ド類及びその製造法を提供することである。 【構成】N−(2,4−ジメトキシベンジル)フタルイ
ミドなどの新規なN−(ジメトキシベンジル)フタルイ
ミド類は、例えば1,3−ジメトキシベンゼンとN−
(ヒドロキシメチル)フタルイミドとを、強酸の存在下
に反応させることによって合成することができる。 【効果】新規なN−(ジメトキシベンジル)フタルイミ
ド類は、β−ラクタム系抗生物質の合成時の保護基の中
間体として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬合成時に保護基と
して有用なジメトキシベンジルアミンの中間体として有
用な化合物である、新規なN−(ジメトキシベンジル)
フタルイミドミド類に関する。たとえば、N−(2,4
−ジメトキシベンジル)フタルイミドは、加水分解を行
うことにより容易にβ−ラクタム系抗菌剤(例えば、t
hienamycin)の合成時の保護基となる2,4
−ジメトキシベンジルアミンに変換できる。例えば、
2,4−ジメトキシベンジルアミンは公知の文献1〔T
etrahedron 40 (10) 1795(1
984)〕に,3,4−ジメトキシベンジルアミンは公
知の文献2〔Tetrahedron Letters
30 2771 (1979)〕に、それぞれ、β−
ラクタム系抗菌剤の合成時の保護基としての使用例が開
示されている。
して有用なジメトキシベンジルアミンの中間体として有
用な化合物である、新規なN−(ジメトキシベンジル)
フタルイミドミド類に関する。たとえば、N−(2,4
−ジメトキシベンジル)フタルイミドは、加水分解を行
うことにより容易にβ−ラクタム系抗菌剤(例えば、t
hienamycin)の合成時の保護基となる2,4
−ジメトキシベンジルアミンに変換できる。例えば、
2,4−ジメトキシベンジルアミンは公知の文献1〔T
etrahedron 40 (10) 1795(1
984)〕に,3,4−ジメトキシベンジルアミンは公
知の文献2〔Tetrahedron Letters
30 2771 (1979)〕に、それぞれ、β−
ラクタム系抗菌剤の合成時の保護基としての使用例が開
示されている。
【0002】
【従来技術及びその問題点】前記のジメトキシベンジル
アミン類は、合成が困難であるという問題点があった。
従って、容易にジメトキシベンジルアミン類に変換可能
な化合物が望まれていた。本発明の新規なN−(ジメト
キシベンジル)フタルイミド類と反応的に類似な化合物
としては、N−ベンジルフタルイミドが、ベンジルアミ
ンと無水フタル酸と反応させるという製造法と共に報告
されている〔Pharmazie,30(11)753
(1975)〕、しかしN−(ジメトキシベンジル)フ
タルイミド類についての報告はない。
アミン類は、合成が困難であるという問題点があった。
従って、容易にジメトキシベンジルアミン類に変換可能
な化合物が望まれていた。本発明の新規なN−(ジメト
キシベンジル)フタルイミド類と反応的に類似な化合物
としては、N−ベンジルフタルイミドが、ベンジルアミ
ンと無水フタル酸と反応させるという製造法と共に報告
されている〔Pharmazie,30(11)753
(1975)〕、しかしN−(ジメトキシベンジル)フ
タルイミド類についての報告はない。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、合成が容易
で、しかも容易にジメトキシベンジルアミン類に変換で
きる、新規なN−(ジメトキシベンジル)フタルイミド
類およびその製造法を提供することを目的とする。
で、しかも容易にジメトキシベンジルアミン類に変換で
きる、新規なN−(ジメトキシベンジル)フタルイミド
類およびその製造法を提供することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は次の通りであ
る。第1の発明は、一般式(I)
る。第1の発明は、一般式(I)
【0005】
【化4】
【0006】で表されるN−(ジメトキシベンジル)フ
タルイミド類に関するものである。第2の発明は、一般
式(II)
タルイミド類に関するものである。第2の発明は、一般
式(II)
【0007】
【化5】
【0008】で表される化合物Aと、一般式(III)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Xは水酸基、ハロゲン原子、アル
コキシ基またはアシロキシ基を表す)で表される化合物
Bとを、強酸の触媒の存在下に、反応させることを特徴
とする請求項1記載の一般式(I)で示されるN−(ジ
メトキシベンジル)フタルイミド類の製造法に関する。
コキシ基またはアシロキシ基を表す)で表される化合物
Bとを、強酸の触媒の存在下に、反応させることを特徴
とする請求項1記載の一般式(I)で示されるN−(ジ
メトキシベンジル)フタルイミド類の製造法に関する。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。前
記の目的化合物である新規なN−(ジメトキシベンジ
ル)フタルイミド類(目的化合物)の製造原料(化合物
B)におけるXは以下の通りである。
記の目的化合物である新規なN−(ジメトキシベンジ
ル)フタルイミド類(目的化合物)の製造原料(化合物
B)におけるXは以下の通りである。
【0012】Xにおけるハロゲン原子は、塩素原子、シ
ュウ素原子、ヨウ素原子などが好ましい。また、Xにお
けるアルコキシ基は、直鎖または分枝鎖の炭素数1〜6
のアルキル基(特に炭素数1〜4のアルキル基)を持つ
アルコキシ基が好ましく、たとえば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などのア
ルキル基を持つアルコキシ基が挙げられる。さらに、X
におけるアシロキシ基(−O−CO−R0)は、直鎖ま
たは分枝鎖の炭素数1〜6のアルキル基(R0)(特に
炭素数1〜4のアルキル基)を持つアシロキシ基が好ま
しく、たとえば、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基などのアルキル基(R0)
を持つアシロキシ基が挙げられる。
ュウ素原子、ヨウ素原子などが好ましい。また、Xにお
けるアルコキシ基は、直鎖または分枝鎖の炭素数1〜6
のアルキル基(特に炭素数1〜4のアルキル基)を持つ
アルコキシ基が好ましく、たとえば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などのア
ルキル基を持つアルコキシ基が挙げられる。さらに、X
におけるアシロキシ基(−O−CO−R0)は、直鎖ま
たは分枝鎖の炭素数1〜6のアルキル基(R0)(特に
炭素数1〜4のアルキル基)を持つアシロキシ基が好ま
しく、たとえば、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基などのアルキル基(R0)
を持つアシロキシ基が挙げられる。
【0013】本発明の一般式(I)で表される化合物の
製造法は、一般的には下記の反応式(1)
製造法は、一般的には下記の反応式(1)
【0014】
【式1】
【0015】〔式中、Xは上記に説明したと同じ意味で
ある〕に従って行われる反応を使用するものである。
ある〕に従って行われる反応を使用するものである。
【0016】本発明の目的化合物の製造原料の化合物A
は、たとえば、1,2−ジメトキシベンゼン、1,3−
ジメトキシベンゼンが挙げられる。
は、たとえば、1,2−ジメトキシベンゼン、1,3−
ジメトキシベンゼンが挙げられる。
【0017】本発明の目的化合物の製造原料の化合物B
は、Xが水酸基を表す化合物としてN−(ヒドロキシメ
チル)フタルイミドを挙げることができ,Xがハロゲン
原子を表す化合物として、たとえば、N−(クロロメチ
ル)フタルイミド、N−(ブロモメチル)フタルイミ
ド、N−(ヨードメチル)フタルイミドなどを挙げるこ
とができ,Xがアルコキシ基を表す化合物として、たと
えば、N−(メトキシメチル)フタルイミド、N−(エ
トキシメチル)フタルイミド、N−(プロポキシメチ
ル)フタルイミド、N−(イソプロポキシメチル)フタ
ルイミド、N−(ブトキシメチル)フタルイミド、N−
(イソブトキシメチル)フタルイミド、N−(t−ブト
キシメチル)フタルイミドを挙げることができ,さら
に、Xがアシロキシ基を表す化合物として、たとえば、
N−(アセトキシメチル)フタルイミドなどが挙げられ
る。
は、Xが水酸基を表す化合物としてN−(ヒドロキシメ
チル)フタルイミドを挙げることができ,Xがハロゲン
原子を表す化合物として、たとえば、N−(クロロメチ
ル)フタルイミド、N−(ブロモメチル)フタルイミ
ド、N−(ヨードメチル)フタルイミドなどを挙げるこ
とができ,Xがアルコキシ基を表す化合物として、たと
えば、N−(メトキシメチル)フタルイミド、N−(エ
トキシメチル)フタルイミド、N−(プロポキシメチ
ル)フタルイミド、N−(イソプロポキシメチル)フタ
ルイミド、N−(ブトキシメチル)フタルイミド、N−
(イソブトキシメチル)フタルイミド、N−(t−ブト
キシメチル)フタルイミドを挙げることができ,さら
に、Xがアシロキシ基を表す化合物として、たとえば、
N−(アセトキシメチル)フタルイミドなどが挙げられ
る。
【0018】化合物Bは、N−(ヒドロキシメチル)フ
タルイミド、N−(クロロメチル)フタルイミド、N−
(メトキシメチル)フタルイミド、N−(アセトキシメ
チル)フタルイミドが好ましい。化合物Bの使用量比
は、化合物A1モルに対して0.05〜20モル倍、特
に化合物A1モルに対して0.1〜10モルであること
が好ましい。
タルイミド、N−(クロロメチル)フタルイミド、N−
(メトキシメチル)フタルイミド、N−(アセトキシメ
チル)フタルイミドが好ましい。化合物Bの使用量比
は、化合物A1モルに対して0.05〜20モル倍、特
に化合物A1モルに対して0.1〜10モルであること
が好ましい。
【0019】本発明の化合物の製造法に使用される強酸
の触媒は、たとえば、硫酸、オルトリン酸、ポリリン
酸、塩化水素酸、臭化水素酸などの無機の強酸およびベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンス
ルホン酸などのスルホン酸などの有機の強酸よりなる群
から選ばれた少なくとも1種の強酸を表す。本発明の強
酸は硫酸、p−トルエンスルホン酸、シュウ化水素、オ
ルトリン酸が好ましく、硫酸、p−トルエンスルホン酸
が特に好ましい。本発明における強酸の触媒の使用量比
は、触媒として反応に関与するため、いわゆる触媒量程
度で差し支えないが、反応速度の点から化合物A1モル
に対して0.005重量%以上、0.01重量%以上が
特に好ましい。なお、本発明の化合物の製造法に、強酸
を使用せず、カルボン酸、炭酸などの弱酸のみを使用し
た場合は、N−(ジメトキシベンジル)フタルイミド類
は生成しない。
の触媒は、たとえば、硫酸、オルトリン酸、ポリリン
酸、塩化水素酸、臭化水素酸などの無機の強酸およびベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンス
ルホン酸などのスルホン酸などの有機の強酸よりなる群
から選ばれた少なくとも1種の強酸を表す。本発明の強
酸は硫酸、p−トルエンスルホン酸、シュウ化水素、オ
ルトリン酸が好ましく、硫酸、p−トルエンスルホン酸
が特に好ましい。本発明における強酸の触媒の使用量比
は、触媒として反応に関与するため、いわゆる触媒量程
度で差し支えないが、反応速度の点から化合物A1モル
に対して0.005重量%以上、0.01重量%以上が
特に好ましい。なお、本発明の化合物の製造法に、強酸
を使用せず、カルボン酸、炭酸などの弱酸のみを使用し
た場合は、N−(ジメトキシベンジル)フタルイミド類
は生成しない。
【0020】本発明の化合物の製造法においては、強
酸、たとえば、硫酸、塩化水素酸、オルトリン酸などは
反応溶媒としても用いることがでる。
酸、たとえば、硫酸、塩化水素酸、オルトリン酸などは
反応溶媒としても用いることがでる。
【0021】本発明の化合物の製造法において、反応溶
媒は、前記のような強酸を反応溶媒として使用すること
ができ、特に他の溶媒を使用する必要がないが、必要で
あれば、反応に関与しないものであればとくに限定され
ない溶媒、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレン、
ニトロベンゼン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素
系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素など
のハロゲン化炭化水素系溶媒、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、イソ酪酸、キッ草酸などのカルボン酸などを挙げる
ことができる。
媒は、前記のような強酸を反応溶媒として使用すること
ができ、特に他の溶媒を使用する必要がないが、必要で
あれば、反応に関与しないものであればとくに限定され
ない溶媒、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレン、
ニトロベンゼン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素
系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素など
のハロゲン化炭化水素系溶媒、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、イソ酪酸、キッ草酸などのカルボン酸などを挙げる
ことができる。
【0022】本発明の目的物化合物の製造法において
は、反応温度が0〜250℃、特に、0〜150℃程度
であることが好ましい。
は、反応温度が0〜250℃、特に、0〜150℃程度
であることが好ましい。
【0023】本発明の目的合成物は反応終了後、生成し
たN−(ジメトキシベンジル)フタルイミドは、たとえ
ば、反応液を冷却することによって析出させた後、ろ過
などによって、反応液中より容易に分離・精製できる。
たN−(ジメトキシベンジル)フタルイミドは、たとえ
ば、反応液を冷却することによって析出させた後、ろ過
などによって、反応液中より容易に分離・精製できる。
【0024】このような、一般式(I)で表される目的
化合物は、例えば、N−(2,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミド、N−(3,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミドが挙げられる。
化合物は、例えば、N−(2,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミド、N−(3,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミドが挙げられる。
【0025】
【発明の効果】本発明の新規なN−(ジメトキシベンジ
ル)フタルイミド類は、β−ラクタム系抗生物質の合成
時の保護基の中間体として有用である。
ル)フタルイミド類は、β−ラクタム系抗生物質の合成
時の保護基の中間体として有用である。
【0026】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明は、その趣旨を越えない限
り以下の実施例に限定されるものではない。
に詳しく説明するが、本発明は、その趣旨を越えない限
り以下の実施例に限定されるものではない。
【0027】実施例1 温度計及び還流冷却管付の50mlのガラス製フラスコ
に、酢酸5ml、1,3−ジメトキシベンゼン2.76
g、N−(ヒドロキシメチル)フタルイミド3.54g
を加え、さらに触媒としてP−トルエンスルホン酸0.
17gを加え、攪拌しながら、反応液を110℃に昇温
させて、5時間反応させ、N−(2,4−ジメトキシベ
ンジル)フタルイミドを生成させた。反応終了後、冷却
した反応液をろ過して、N−(2,4−ジメトキシベン
ジル)フタルイミドの白色結晶2.39gを得た。この
白色結晶は融点は、142.5〜144.5℃であり、
質量分析スペクトル、NMRスペクトルおよびIRスペ
クトルは、いずれも、24−ジメトキシベンジルアミン
と無水フタル酸より合成したN−(2,4−ジメトキシ
ベンジル)フタルイミドと一致した。
に、酢酸5ml、1,3−ジメトキシベンゼン2.76
g、N−(ヒドロキシメチル)フタルイミド3.54g
を加え、さらに触媒としてP−トルエンスルホン酸0.
17gを加え、攪拌しながら、反応液を110℃に昇温
させて、5時間反応させ、N−(2,4−ジメトキシベ
ンジル)フタルイミドを生成させた。反応終了後、冷却
した反応液をろ過して、N−(2,4−ジメトキシベン
ジル)フタルイミドの白色結晶2.39gを得た。この
白色結晶は融点は、142.5〜144.5℃であり、
質量分析スペクトル、NMRスペクトルおよびIRスペ
クトルは、いずれも、24−ジメトキシベンジルアミン
と無水フタル酸より合成したN−(2,4−ジメトキシ
ベンジル)フタルイミドと一致した。
【0028】実施例2 触媒にp−トルエンスルホン酸の代わりに、97%硫酸
0.10gを使用したほかは、実施例1と同様の反応お
よび反応後の操作を行って、N−(2,4−ジメトキシ
ベンジル)フタルイミド1.98gを得た。
0.10gを使用したほかは、実施例1と同様の反応お
よび反応後の操作を行って、N−(2,4−ジメトキシ
ベンジル)フタルイミド1.98gを得た。
【0029】実施例3 触媒に97%硫酸の代わりに、47%臭化水素酸0.1
7gを使用したほかは、実施例1と同様の反応および反
応後の操作を行って、N−(2,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミド1.66gを得た。
7gを使用したほかは、実施例1と同様の反応および反
応後の操作を行って、N−(2,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミド1.66gを得た。
【0030】実施例4 温度計及び還流冷却管付の50mlのガラス製フラスコ
に、酢酸20ml、1,3−ジメトキシベンゼン2.7
6g,N−(アセトキシメチル)フタルイミド4.40
gを加え、さらに触媒としてp−トルエンスルホン酸
0.17gを加え、攪拌しながら、110℃に昇温し、
5時間反応させて、N−(2,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミドを生成させた。反応終了後、冷却した
反応液をろ過して、N−(2,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミドの白色結晶2.35gを得た。
に、酢酸20ml、1,3−ジメトキシベンゼン2.7
6g,N−(アセトキシメチル)フタルイミド4.40
gを加え、さらに触媒としてp−トルエンスルホン酸
0.17gを加え、攪拌しながら、110℃に昇温し、
5時間反応させて、N−(2,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミドを生成させた。反応終了後、冷却した
反応液をろ過して、N−(2,4−ジメトキシベンジ
ル)フタルイミドの白色結晶2.35gを得た。
【0031】実施例5 溶媒を使用せず、N−(アセトキシメチル)フタルイミ
ドの使用量を2.20gとしたほかは、実施例4と同様
に反応及び反応後の操作を行って、N−(2,4−ジメ
トキシベンジル)フタルイミド1.69gを得た。
ドの使用量を2.20gとしたほかは、実施例4と同様
に反応及び反応後の操作を行って、N−(2,4−ジメ
トキシベンジル)フタルイミド1.69gを得た。
【0032】実施例6 温度計及び還流冷却管付の50mlのガラス製フラスコ
に、トルエン20ml、1,3−ジメトキシベンゼン
2.76g,N−(ヒドロキシメチル)フタルイミド
1.77gを加え、さらに触媒としてp−トルエンスル
ホン酸0.17gを加え、攪拌しながら、105℃に昇
温し、5時間反応させて、N−(2,4−ジメトキシベ
ンジル)フタルイミドを生成させた。反応終了後、冷却
した反応液をろ過して、N−(2,4−ジメトキシベン
ジル)フタルイミドの白色結晶1.14gを得た。
に、トルエン20ml、1,3−ジメトキシベンゼン
2.76g,N−(ヒドロキシメチル)フタルイミド
1.77gを加え、さらに触媒としてp−トルエンスル
ホン酸0.17gを加え、攪拌しながら、105℃に昇
温し、5時間反応させて、N−(2,4−ジメトキシベ
ンジル)フタルイミドを生成させた。反応終了後、冷却
した反応液をろ過して、N−(2,4−ジメトキシベン
ジル)フタルイミドの白色結晶1.14gを得た。
【0033】実施例7 温度計及び還流冷却管付の50mlのガラス製フラスコ
に、1,3−ジメトキシベンゼン2.76g,N−(ク
ロロメチル)フタルイミド3.92gを加え、さらに溶
媒兼触媒としてオルトリン酸20gを加え、攪拌しなが
ら、110℃に昇温し、5時間反応させて、N−(2,
4−ジメトキシベンジル)フタルイミドを生成させた。
反応終了後、冷却した反応液をろ過して、N−(2,4
−ジメトキシベンジル)フタルイミドの白色結晶1.5
4gを得た。
に、1,3−ジメトキシベンゼン2.76g,N−(ク
ロロメチル)フタルイミド3.92gを加え、さらに溶
媒兼触媒としてオルトリン酸20gを加え、攪拌しなが
ら、110℃に昇温し、5時間反応させて、N−(2,
4−ジメトキシベンジル)フタルイミドを生成させた。
反応終了後、冷却した反応液をろ過して、N−(2,4
−ジメトキシベンジル)フタルイミドの白色結晶1.5
4gを得た。
【0034】実施例8 1,3−ジメトキシベンゼンを使用せず、1,2−ジメ
トキシベンゼン2.76gを使用したほかは、実施例1
と同様に反応及び反応後の操作を行って、N−(3,4
−ジメトキシベンジル)フタルイミドの白色結晶2.6
6gを得た。この白色結晶は融点は、156〜158℃
であり、質量分析スペクトル、NMRスペクトルおよび
IRスペクトルは、いずれも、3,4−ジメトキシベン
ジルアミンと無水フタル酸より合成したN−(3,4−
ジメトキシベンジル)フタルイミドと一致した。
トキシベンゼン2.76gを使用したほかは、実施例1
と同様に反応及び反応後の操作を行って、N−(3,4
−ジメトキシベンジル)フタルイミドの白色結晶2.6
6gを得た。この白色結晶は融点は、156〜158℃
であり、質量分析スペクトル、NMRスペクトルおよび
IRスペクトルは、いずれも、3,4−ジメトキシベン
ジルアミンと無水フタル酸より合成したN−(3,4−
ジメトキシベンジル)フタルイミドと一致した。
【0035】実施例9 触媒としてp−トルエンスルホン酸の代わりに、97%
硫酸0.10gを使用を使用したほかは、実施例1と同
様に反応及び反応後の操作を行って、N−(3,4−ジ
メトキシベンジル)フタルイミド3.06gを得た。
硫酸0.10gを使用を使用したほかは、実施例1と同
様に反応及び反応後の操作を行って、N−(3,4−ジ
メトキシベンジル)フタルイミド3.06gを得た。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 で表されるN−(ジメトキシベンジル)フタルイミド
類。 - 【請求項2】一般式(II) 【化2】 で表される化合物Aと、 一般式(III) 【化3】 (式中、Xは水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基また
はアシロキシ基を表す)で表される化合物Bとを、強酸
の触媒の存在下に、反応させることを特徴とする請求項
1記載の一般式(I)で示されるN−(ジメトキシベン
ジル)フタルイミド類の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214449A JPH0625163A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | N−(ジメトキシベンジル)フタルイミド類およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214449A JPH0625163A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | N−(ジメトキシベンジル)フタルイミド類およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625163A true JPH0625163A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16655950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4214449A Pending JPH0625163A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | N−(ジメトキシベンジル)フタルイミド類およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625163A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0800514B1 (en) * | 1994-12-30 | 2006-08-23 | Celgene Corporation | Substituted imides as tnf inhibitors |
CN117025063A (zh) * | 2023-10-09 | 2023-11-10 | 山东国智新材料科技有限公司 | 一种金属缓蚀防腐涂料的制备方法 |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP4214449A patent/JPH0625163A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0800514B1 (en) * | 1994-12-30 | 2006-08-23 | Celgene Corporation | Substituted imides as tnf inhibitors |
CN117025063A (zh) * | 2023-10-09 | 2023-11-10 | 山东国智新材料科技有限公司 | 一种金属缓蚀防腐涂料的制备方法 |
CN117025063B (zh) * | 2023-10-09 | 2023-12-12 | 山东国智新材料科技有限公司 | 一种金属缓蚀防腐涂料的制备方法 |
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