JPH0625103A - カルボキシル化化合物の製造方法 - Google Patents

カルボキシル化化合物の製造方法

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JPH0625103A
JPH0625103A JP3266813A JP26681391A JPH0625103A JP H0625103 A JPH0625103 A JP H0625103A JP 3266813 A JP3266813 A JP 3266813A JP 26681391 A JP26681391 A JP 26681391A JP H0625103 A JPH0625103 A JP H0625103A
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catalyst
carbonate
compound
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JP3266813A
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Stephen W King
スティーブン、ウェイン、キング
Bernard C Ream
バーナード、クルード、リーム
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カルボキシル化化合物の製造方法を提供す
る。 【構成】 活性水素含有化合物をCO2 シントンと、混
合金属酸化物触媒或いは改質双金属或いは多金属触媒の
存在下、カルボキシル化化合物を製造するのに効果的な
条件下で接触させることより成るカルボキシル化化合物
の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活性水素含有化合物とC
2 シントン(synthon)を、混合金属酸化物触媒或いは
改質双金属或いは多金属触媒の存在下、カルボキシル化
化合物を製造するのに効果的な条件下で、接触させるこ
とから成るカルボキシル化化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カルボキシル化化合物を製造する種々の
方法が公知である。フジナミ,T.等はケミストリーレ
ターズ(Chemistry Letters) の1981年版749〜7
52頁で、ヘキサブチルジスタノオキザン又はクロロト
リブチルスタナンの如きオルガノスタンニル化合物の存
在下、ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシド
中での固体炭酸カリウムとアルキルブロマイドの不均質
反応によるジアルキルカーボネートの製造を開示してい
る。
【0003】米国特許第3,980,690は反応物
を、銅及び4−ビニルピリジンで形成された錯体系の如
き触媒が充填されている反応器へ導入し反応物を触媒上
へ流動させ、次いで反応生成物及び未反応物を反応器か
ら取出すことによる不均質相での触媒系の存在下でアル
コールと酸素及び二酸化炭素を反応させてアルコールを
対応するカーボネートにカルボキシル化する方法を開示
している。
【0004】米国特許第3,803,201は、希望す
る生成物が、メタノール−ジメチルカーボネート共沸混
合物の蒸留によって取り出され、次いで低温結晶化及び
蒸留によって共沸混合物から分離されるメタノールと環
状エチレン及び1,2−プロピレンカーボネートの反応
によるジメチルカーボネートの合成に関する。
【0005】米国特許第4,307,032は、タリウ
ム化合物の存在下、昇温下でグリコールカーボネートと
アルコールを接触させることから成るジアルキルカーボ
ネートを製造する方法を開示している。
【0006】米国特許第4,671,041は、イオン
交換樹脂と第三アミン、第四アンモニウム、スルホン酸
及びカルボン酸官能基、シリカ及びアンモニウム交換さ
れたゼオライトに含浸されたアルカリ及びアルカリ土類
シリケートを含む一連の不均質触媒の存在下でメタノー
ルとエチレンカーボネートを反応させることによるエチ
レングリコール及びジメチルカーボネートを製造する方
法を開示している。
【0007】米国特許第4,734,518は、可溶
性、相溶性第三ホスフィン、アルシン及びスチビン及び
可溶性、相溶性二価サルファ及びセレン化合物から選択
された均質触媒の存在下でメタノールとエチレンカーボ
ネートを反応させることから成るエチレングリコール及
びエチレンカーボネートの共合成の方法に関する。
【0008】米国特許第4,661,609は、ジルコ
ン、チタン、及び錫から選択された触媒の存在下で、メ
タノールとエチレンカーボネートを反応させてエチレン
グリコールとジメチルカーボネートを共合成する方法に
関する。
【0009】米国特許第4,658,041は、低級ア
ルキルカーボネート、特にジメチルカーボネートとアリ
ルクロライドの如きアルキルハライドの間のカーボネー
ト官能価の平衡交換を、均質又は不均質のアミン、ホス
フィン及びアンモニウム又はホスホニウム第四塩の如き
開始剤の存在下、約50℃〜約250℃で行うことによ
って製造されたカーボネート化合物を開示している。
【0010】米国特許第4,349,486は、ベータ
−フルオロアリファティックカーボネートと一価脂肪族
アルコール、フェノール及びオルト一位二価芳香族化合
物から選択された化合物を塩基の存在下で、接触させる
ことから成るモノカーボネートエステル交換法を開示し
ている。
【0011】ヨーロッパ特許出願第0110629は、
カルボキシル又はカルボン酸エステルを、エステル交換
の条件の下で、触媒として、(i)V族の元素を含むル
イス塩基及びエポキシド又は(ii) 環状アミジンの存在
下で、アルコールと反応させることから成るカルボキシ
ル又はカルボン酸エステルのエステル交換法に関する。
ルイス塩基は三価のリン又はチッ素を含む有機化合物で
あり得るそしてアミン、例えばアミジンであり得る。こ
の方法は液相で15〜150℃の温度で実施され、触媒
は溶液で使用される。好ましい触媒は、環状アミンが6
及び5員環、6及び7員環あるいは2個の6員環を含む
融合環系の部分を形成する様な環状アミンである。
【0012】日本国特許出願公開昭54−63023
は、ヒドロキシ化合物及びカーボネートが、スズアルコ
キシドの存在下で、エステル交換されるエステル交換カ
ーボネート法を開示している。
【0013】ヨーロッパ特許出願第0119840は、
アルキレンオキシドとCO2 を、アルコールの存在下
で、反応させてアルキレンカーボネート及び選択的にジ
アルキルカーボネートを製造することを開示している。
更に、反応混合物には、三価のリンを含む化合物が触媒
として添加される。アルキレンカーボネートは更にアル
コールでエステル交換されてジアルキルカーボネート及
びアルキレングリコールが生成される。
【0014】日本国特開昭63−238043は、交換
基として第四アンモニウム基を含む固体高−塩基度アニ
オン交換物質の存在下で、環状カーボネートとアルコー
ルを互いに反応させることから成るジアルキルカーボネ
ートを製造する方法に関する。
【0015】日本国特開昭55−64550は、アルキ
レンカーボネート及び脂肪族アルコールを、ルイス酸及
びチッ素含有有機塩基から成る触媒の存在下で、反応さ
せてジアルキルカルボン酸エステルを製造する方法を開
始している。
【0016】日本国特開昭56−10144は、アルキ
レンカーボネートとアルコールを、第四ホスホニウム塩
触媒の存在下で、互いに反応させてジアルキルカーボネ
ートを製造する方法を開示している。
【0017】マーヘ.アール.等ジャーナルオルガニッ
ク、ケミストリー(Mahe R.et al.,J.Org.Chem.,)198
9,54,pp.1518〜1523は、末端アルキン
とCO2 及び第二アミンを、ルテニウム錯体の存在下
で、反応させて一工程でビニルカルバメートを製造する
方法を開示している。この反応はフェニルアセチレン、
ヘキシン及びアセチレンで及びジアルキルアミン、モル
ホリン、ピペリジン及びピロリジンで実施されて来た。
【0018】イシイ エス.等ブレティンケミカルソサ
エティージャパン (Ishii, S.et al., Bull. Chem. So
c. Jpn.,)62,1989,pp.455〜458は、
CO2を脂肪アミン及びオルトエステルと反応させてカ
ルバミドエステルを製造する方法を開示している。
【0019】ボール ピー.等シー.モシキュラーケミ
ストリー(Ball P. et al., C.Mol.Chem.,) 1984,
Vol.1,pp.95〜108は、尿素と脂肪族又は
環状脂肪族二価化合物を、有機スズ化合物の存在下で反
応させてポリカーボネートを製造することを開示してい
る。
【0020】イズデブスキー ジェー.等シンセシス
(Izdebski, J.et al., Synthesis)1989年6月号p
p.423〜425は、ビス(4−ニトロフェニル)カ
ーボネートのアミノリシスによる対称又は非対称に2−
置換された尿素の製造方法に関する。
【0021】米国特許第4,327,035は、尿素と
モノアルコール又はポリアルコールを、少くとも1:2
のモル比で、触媒の存在下、120°〜270℃の反応
温度で反応させることを特徴とするモノアルコール又は
ポリアルコールのカルボン酸エステルを製造する方法を
開示している。
【0022】米国特許第3,449,406は、尿素と
アルコールを、例えばトリエチレンジアミン又はN,
N,N′,N′−テトラメチル−1.3−ブタンジアミ
ンの如き脂肪族第三ポリアミンと接触させて反応させる
ことによるカルバメートの製造方法を開示している。
【0023】米国特許第3,627,813は、N,
N′−、ジヒドロカルビルウレアを、塩基触媒(好まし
くは第三アミン)の存在下でジアルキルカーボネートと
60℃〜200℃の温度で加熱して対応するアルキルN
−ヒドロカルビルカルバメートに転換する方法に関す
る。
【0024】米国特許第3,873,553は、三置換
尿素を昇温下でヒドロキシ化合物及び気体塩化水素と反
応させてN−一置換カルバメートを製造する方法を開示
している。
【0025】米国特許第4,156,784は、ニッケ
ルを含むイオン交換体の存在下でアルコールと尿素を反
応させてカルバメートを製造する方法を開示している。
【0026】米国特許第4,336,402は、非置換
のカルバミド酸エステルと脂肪族第一アミンを、適当な
圧力及び反応温度下、一価脂肪族アルコールの存在下、
好ましくは触媒として強塩基第三アミンの存在下で反応
させてN−アルキル一置換カルバミド酸エステルを製造
する方法を開示している。
【0027】米国特許第4,398,036は、芳香族
第一アミン、尿素及び一価脂肪族アルコールを、強塩基
第三アミン触媒及び選択的に不活性溶媒の存在下で、反
応させてN−一置換カルバメートを製造する方法を開示
している。
【0028】米国特許第4,443,622は、尿素及
び脂肪族アルコールからアルキルカルバメートを製造す
る方法を開示している。この方法は、真空下、好ましく
は少くとも20インチ、そして好ましくは酸化マグネシ
ウム触媒の存在下で、実施される。
【0029】米国特許第4,501,915は、脂肪族
第一アミン、尿素、及び一価脂肪族アルコールを、強塩
基アミン触媒及び選択的に不活性溶媒の存在下で、反応
させてN−一置換カルバメートを製造する方法を開示し
ている。
【0030】米国特許第4,537,960は、尿素と
アミノプロパノールを140℃以上で反応させてN−及
びO−置換カルバメートを製造する方法を開示してい
る。
【0031】エニケムシンセシスSpA,ジメチルカー
ボネートプロダクトブレティン〔Enichem Synthesis Sp
A, Dimethyl Carbonate Product Bulletin 〕pp.9
−14は、ジメチルカーボネートと非置換アルコール、
フェノール、グリコール及びジフェニールを,少量の塩
基触媒、例えばKOH,NaOH,アルコーラート等の
存在下で反応させる種々のエステル交換反応を開示して
いる。
【0032】ダウケミカルU.S.A.,エクスペリメ
ンタルエチレンカーボネートXAS−1666.OOL
プロダクトブレティン〔Dovo Chemical U.S.A., Experi
mental Ethylene Carbonate XAS−1666.OOL
Product Bulletin〕(1982)pp.6−8は、エ
チレンカーボネートと脂肪族モノアミン及びジアミンと
の反応及び種々のエステル交換反応によるカルバメート
及びイミダゾリジノンの形成を開示している。
【0033】テキサコケミカルカンパニー、TEXAC
AR(商標名)エチレンアンドプロピレンカーボネーツ
プロダクトブレティン〔Texco Chemicai Company TE
XACAR(商標名)Ethylene and Propylene Carbona
tes Product Bulletine 〕(1987)pp.22〜2
4は、エチレンカーボネート及びプロピレンカーボネー
トと第一及び第二脂肪族アミンの低温度下での反応によ
るカルバメートの生成を開示している。更に、該引例は
エチレンカーボネート及びプロピレンカーボネートはエ
ステル交換反応に使用されて多くの異なるポリエステル
を生成すると記載している。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、混合金属酸
化物触媒又は改良双金属又は多金属触媒の存在下でカル
ボキシル化化合物を製造するのに効果的な条件で、活性
水素含有化合物とCO2シントンを反応させることから
成るカルボキシル化化合物の製造方法に関する。
【0035】更に、本発明は、混合金属酸化物触媒又は
改良双金属又は多金属触媒の存在下で、カルボキシル化
化合物を製造するのに効果的な条件で、1又はそれ以上
のCO2 シントンを、接触させることから成る方法に関
する。
【0036】更に、本発明は、混合金属酸化物触媒又は
改良双金属又は多金属触媒の存在下、ジアルキルカーボ
ネートを製造するのに効果的な条件下でアルキレンカー
ボネートとアルカノールを接触させることから成るジア
ルキルカーボネートの製造方法に関する。
【0037】本発明の方法によって製造されたカルボキ
シル化化合物は、農薬、医薬生成物及び染料の中間体、
溶媒、繊維及び織物、プラスチックス及び樹脂、ガス処
理、金属抜出し、潤滑材、液体、吸着剤、香料、フレー
バー等広範な用途に利用される。
【0038】本発明の目的のため、化学元素は、ハンド
ブックオブケミストリーアンドフィジクッス〔Handbook
of Chemistry and Physics 〕1986−87年版第6
7巻CASバージョン、内側カバーの元素の周律表に従
うものとする。更に、本発明の目的の為、第 IIIB族の
金属酸化物はランタニド及びアクチニドを包含する。本
発明において、用語“酸化物(オキシド)”は酸化物、
水酸化物及び/又はそれらの混合物を包含する。又、用
語“CO2 シントン”は亜硫酸及び亜硫酸エステルの如
き、SO2 シントンをも包含する。例えば、チオールエ
ステルの様なカルボキシル化化合物のイオウ類似物も本
発明に包含される。
【0039】
【課題を解決するための手段】上述した様に、活性水素
含有化合物とCO2 シントンを、混合金属酸化物触媒或
いは改質双金属或いは多金属触媒の存在下、カルボキシ
ル化化合物を製造するのに効果的な条件下で、接触させ
ることから成るカルボキシル化化合物の製造方法に関す
る。
【0040】更に上述した様に、本発明は1或いはそれ
以上のCO2 シントンを、混合金属酸化物触媒或いは改
質双金属或いは多金属触媒の存在下、カルボキシル化化
合物を製造するのに効果的な条件下で、接触させること
から成るカルボキシル化化合物の製造方法に関する。
【0041】更に、上述した様に、本発明はアルキレン
カーボネートとアルカノールを、混合金属触媒或いは改
質双金属触媒或いは多金属触媒の存在下、ジアルキルカ
ーボネートを製造するのに効果的な条件下で、接触させ
ることから成るジアルキルカーボネートの製造方法に関
する。好ましい態様において、エチレンカーボネート及
びメタノールが、混合金属酸化物触媒の存在下、ジメチ
ルカーボネートを製造するのに効果的な条件で反応させ
られる。
【0042】活性水素含有化合物及びCO2 シントンを
出発物質として使用する場合、エステル交換反応が起っ
て希望するカルボキシル化生成物を生成すると考えられ
る。正確な反応機序は十分には分からないが、分かって
いることは、混合金属酸化物触媒又は改良双金属又は多
金属触媒の存在下で本発明で記載する条件下で活性水素
含有化合物出発物質及びCO2 シントン出発物質が接触
させられ希望するカルボキシル化化合物生成物が生成さ
れるということである。又、混合金属酸化物触媒又は改
良双金属又は多金属触媒の存在下で本発明で記載する条
件下で1又はそれ以上のCO2 シントンが接触させられ
てカルボキシル化化合物生成物を生成すると考えられ
る。
【0043】本発明の方法で使用され得る適当な活性水
素含有化合物出発物質は容認される置換又は非置換活性
水素含有有機化合物を包含する。それらを例示すると、
置換及び非置換のアルコール、フェノール、カルボン
酸、アミン等である。好ましい活性水素含有化合物はア
ルコール及びフェノールである。活性水素含有化合物と
CO2 のモル比は狭く臨界的ではなく、約0.05:1
あるいはそれ以下から約50:1あるいはそれ以上、好
ましくは約0.1:1〜約10:1の範囲であり得る。
【0044】適当な活性水素含有化合物は置換及び非置
換アルコール(モノ−、ジ−及び多価アルコール)、フ
ェノール、カルボン酸(モノ−、ジ−及び多酸)、及び
アミン(第一及び第二)が包含される。他の適当な活性
水素含有化合物は置換及び非置換のチオフェノール、メ
ルカプタン、アミド等である。しばしば、該有機化合物
は炭素原子1〜約100又は150個(ポリオールポリ
マーの場合)を含み且つ脂肪族及び/又は芳香族構造を
含み得る。極めてしばしば該有機化合物は1〜約30個
の炭素原子を有する一価、二価及び三価のアルコールか
ら選択される。活性水素含有有機化合物はヒドロホルミ
化/水素化反応の生成物で有り得る。
【0045】適当なアルコールはメタノール、エタノー
ル、プロパノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプ
タノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ウ
ンデカノール、ドデカノール、トリデカノール、テトラ
デカノール、ペンタデンカノール、ヘキサデカノール、
オクタデカノール、イソプロピルアルコール、2−エチ
ルヘキサノール、第2−ブタノール、イソブタノール、
2−ペンタノール、3−ペンタノール及びイソデカノー
ルの如き直鎖又は分枝鎖の第一及び第二一価アルコール
を包含する。特に好ましいアルコールはC3 〜C20オレ
フィンの“オキソ”反応によって製造される様な直鎖及
び分枝鎖第一アルコール〈混合物も含む〉である。アル
コールはシクロペンタノール、シクロヘキサノール、シ
クロヘプタノール、シクロオクタノールの様な脂環式及
びベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール及び
フェニルプロピルアルコールのような芳香族置換脂肪族
アルコールでも有り得る。他の脂肪族構造は2−メトキ
シエタノール等を包含する。
【0046】フェノールはp−メチルフェノール、p−
エチルフェノール、p−ブチルフェノール、p−ヘプチ
ルフェノール、p−ノニルフェノール、ジノニルフェノ
ール及びp−デシルフェノールの如き炭素原子30個迄
のアルキルフェノールを包含する。芳香族ラジカルはハ
ライド原子の様な他の置換基を含み得る。
【0047】2個以上のヒドロキシル基、例えば約2〜
6個のヒドロキシル基を有するアルコール(ポリオー
ル)は2〜30個の炭素原子を有し、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペン
チレングリコール、ヘキシレングリコール、ネオペンチ
レングリコール、デシレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール及びジプロピレングリ
コールの如きグリコールを包含する。他のポリオールは
グリセリン、1,3−プロパンジオール、ペンタエリス
リトール、ガラクチトール、ソルビトール、マニトー
ル、エリスリトール、トリメチロールエタン及びトリメ
チロールプロパンを包含する。
【0048】カルボン酸は蟻酸、修酸、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、バレリアン酸、カプロン酸、カプリル酸、
カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸及びリノレ
ン酸を包含する。他のカルボン酸は安息香酸、シクロヘ
キサンカルボン酸、フェニル酢酸、トルイル酸、クロロ
安息香酸、ブロモ安息香酸、ニトロ安息香酸、フタール
酸、イソフタール酸、テレフタール酸、サリチル酸、ヒ
ドロキシ安息香酸、アントラニル酸、アミノ安息香酸、
メトキシ安息香酸等を包含する。
【0049】アミンはメチルアミン、ジメチルアミン、
エチルアミン、ジエチルアミン、n−プロピルアミン、
ジ−n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブ
チルアミン、イソブチルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ピペラジン、ベンジルアミン、フェニルエチルアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、アミ
ノエチルエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエ
チレンペンタアミン、ペンタエチレンヘキサアミン、テ
トラメチレンジアミン及びヘキサメチレンジアミンを包
含する。他のアミンはアニリン、メチルアニリン、トル
イジン、アニシジン、クロロアニリン、ブロモアニリ
ン、ニトロアニリン、ジフェニルアミン、フェニレンジ
アミン、ベンジジン、アミノ安息香酸、スルファニル
酸、及びスルファニルアミドを包含する。
【0050】本発明の方法で使用され得る好ましい活性
水素含有化合物出発物質は、式R [OH ]m ;ここでR
は有機化合物の残基、mはRの原子価を満足させる値、
好ましくはmは1〜約6、より好ましくはmは1〜約4
の値である;で包括される様な活性水素含有有機化合物
である。好ましい活性水素含有化合物出発物質は一価、
二価及び多価アルコール及びアルカノールアミンであ
る。本発明で使用される活性水素含有化合物出発物質
は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ペンタエチレングリコール、C1 −C20アルコール
を含む混合物、2−(2−メトキシエトキシ)エタノー
ル、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、2−メ
トキシエタノール、CARBOWAX(商標名)の如き
ポリ(オキシアルキレン)グリコール、ポリ(オキシエ
チレン)グリコール、アルコキシ及びアリルオキシポリ
(オキシアルキレン)グリコール、UCON(商標名)
液体及び潤滑材の如きアルコキシ及びアリルオキシポリ
(オキシエチレン)(オキシプロピレン)グリコール、
アミノエチルエタノールアミン等が包含される。
【0051】本発明の方法で使用され得る適当なCO2
シントン出発物質は、本発明で規定される処理条件下で
活性水素含有化合物と反応することが出来る式R1
(O)R2 又はR1 S(O)R2 〔ここでR1 は水素、
ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル又は有機化合物の残基
及びR2 はアミノ、ヒドロキシル又は有機化合物の残基
である〕で包括される様な置換又は非置換カルボキシル
−含有化合物又はカルボニル−含有化合物を包含する。
CO2 シントンは、例えば、置換及び非置換カーボネー
ト、クロロカーボネート、炭酸、カルバメート、カルバ
ミド酸、オキサレート、2−オキサゾリジノン、尿素、
エステル、ホスゲン、クロロホルメート、CO2 、オル
トカルボキシレート、亜硫酸(硫黄を含んだ酸類)、亜
硫酸エステル類等が包含される。本発明の目的の為に、
COも適当な酸化カルボニル化反応のCO2 シントンと
考えられる。好ましいCO2 シントンは、例えば、ジエ
チルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレン
カーボネート、ジメチルカーボネート、2−オキサゾリ
ジノン、エチレンスルフィット等が包含される。エチレ
ンカーボネート及びモノエタノールアミンの反応によっ
て2−オキサゾリジノンを形成する様なその場で製造さ
れたCO2 シントンの使用も本発明の範囲に包含され
る。
【0052】上述した様に、R1 及びR2 は有機化合物
の残基で有り得る。有機化合物の残基は、例えば、アル
キル、アリール、アルキルアミノ、アリールアミノ、シ
クロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルオキ
シ、アリールオキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシ
クロアルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アリ
ルオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニ
ル、ヘテロシクロアルキルオキシカルボニル、ヒドロキ
シカルボニル等である。更に、上述の式によるCO2
ントンを規定する為、R1 およびR2 置換基の両者は、
置換されるか置換されないシクロアルキル又はヘテロシ
クロアルキル環を形成し得る。又、式R1 C(O)R2
はCO2 及びCOを包含すると考えられる。
【0053】本発明の方法で使用される適当な触媒は2
個又はそれ以上の金属酸化物を包含する。マグネシウ
ム:アルミニウム、混合金属酸化物が、以下詳述する様
に好ましい混合金属酸化物触媒である。均質及び不均質
触媒が反応で使用され得る。この反応で使用される触媒
の量は狭く臨界的ではなく、反応が回分式かあるいは連
続式で実施されるかに依存する。回分式の場合、使用す
る触媒の量は出発物質の総重量の約0.01%あるいは
それ以下から約10%あるいはそれ以上の範囲である。
連続式の場合、通常固定床が使用される。
【0054】本発明の方法で使用される適当な触媒は、
2種以上の金属酸化物を含む混合金属酸化物から成る。
斯かる混合金属酸化物は、例えば、以下の2つ以上を包
含する:IA族の金属酸化物、IIA族の金属酸化物、 I
IIB族の金属酸化物(ランタニド及びアクチニドを含
む)、IVB族の金属酸化物、VB族の金属酸化物、VIB
族の金属酸化物、 VIIB族の金属酸化物、VIII族の金属
酸化物、IB族の金属酸化物、IIB族の金属酸化物、 I
IIA族の金属酸化物、IVA族の金属酸化物、VA族の金
属酸化物、又はVIA族の金属酸化物。好ましい金属酸化
物は両性又は塩基性である。触媒として使用される好ま
しい混合金属酸化物は、例えば、マグネシウム、アルミ
ニウム、カルシウム、ストロンチウム、ガリウム、ベリ
リウム、バリウム、スカンジウム、イツトリウム、ラン
タン、セリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジセプロ
シウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、ルテチウ
ム、イツテルビウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリ
ブデン、タングステン、チタン、ジルコニウム、ハフニ
ウム、バナジン、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、銀、
カドミウム、ホウ素、インジウム、ケイ素、ゲルマニウ
ム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン及びビスマスの2つ以
上の酸化物である。
【0055】酸化マグネシウム及び酸化カルシウムの如
きIIA族の金属酸化物、及び酸化アルミニウム及び酸化
ガリウムの如きIII A族の金属酸化物が本発明で使用さ
れる好ましい混合金属酸化物である。金属の内少くとも
1つがマグネシウムである混合金属酸化物にとって、マ
グネシウムに関連する適当な金属は、例えば、以下の1
つ以上を包含する:ホウ素、アルミニウム、ガリウム及
びインジウムの如きIIIA族の金属、ランタニドを包含
するスカンジウム、イツトリウム及びランタンの如き I
IIB族の金属、ニオブ及びタンタルの如きVB族の金
属、クロム、モリブデン及びタングステンの如きVIB族
の金属、鉄、コバルト及びニッケルの如きVIII族の金
属、亜鉛及びカドミウムの如きIIB族の金属、ケイ素、
ゲルマニウム、錫及び鉛の如きIVA族の金属、ヒ素、ア
ンチモン及びビスマスの如きVA族の金属及びジルコン
及びハフニウムの如きIVB族の金属。これらの金属の少
くとも1つがカルシウムである混合金属酸化物の場合、
カルシウムと併用される適当な金属は、例えば、以下の
1つ以上を包含する:ホウ素、アルミニウム、ガリウム
及びインジウムの如き IIIA族の金属、ケイ素、ゲルマ
ニウム、錫及び鉛の如きIVA族の金属、ニオブ及びタン
タルの如きVB族の金属及びクロム、モリブデン及びタ
ングステンの如きVIB族の金属。
【0056】触媒として使用される混合金属酸化物は、
例えば、MgO−Al2 3 ,MgO−SiO2 ,Mg
O−CdO,MgO−Bi2 3 ,MgO−Sb
2 5,MgO−SnO2 ,MgO−ZrO2 ,MgO
−BeO,MgO−TiO2 ,MgO−CaO,MgO
−SrO,MgO−ZnO,MgO−Ga2 3 ,Mg
O−Y2 3 ,MgO−La2 3 ,MgO−Mo
3 ,MgO−Mn2 3 ,MgO−Fe2 3 ,Mg
O−Co3 4 ,MgO−WO3 ,MgO−V2 5
MgO−Cr2 3 ,MgO−ThO2 ,MgO−Na
2 O,MgO−BaO,MgO−CaO,MgO−Hf
2 ,MgO−Li2 O,MgO−Nb2 5 ,MgO
−Ta2 5 ,MgO−Gd2 3 ,MgO−Lu2
3 ,MgO−Yb2 3 ,MgO−CeO2 ,MgO−
Sc2 3 ,MgO−PbO,MgO−NiO,MgO
−CuO,MgO−CoO,MgO−B2 3 ,CaO
−SiO2 ,CaO−Al2 3 ,CaO−SnO,C
aO−PbO,CaO−Nb2 5 ,CaO−Ta2
5 ,CaO−Cr2 3 ,CaO−MoO3 ,CaO−
WO3 ,CaO−TiO2 ,CaO−HfO2 ,MgO
−SiO2 −Al2 3 ,MgO−SiO2 −ZnO,
MgO−SiO2 −ZrO2 ,MgO−SiO2 −Cu
O,MgO−SiO2 −CaO,MgO−SiO2 −F
2 3 ,MgO−SiO2 −B2 3 ,MgO−Si
2 −WO3 ,MgO−SiO2 −Na2 O,MgO−
SiO2 −Ga2 3 ,MgO−SiO2 −La
2 3 ,MgO−SiO2 −Nb2 5 ,MgO−Si
2 −Mn2 3 ,MgO−SiO2 −Co3 4 ,M
gO−SiO2 −NiO,MgO−SiO2 −PbO,
MgO−SiO2 −Bi2 3 ,MgO−Al2 3
ZnO,MgO−Al2 3 −ZrO2 ,MgO−Al
2 3 −Fe2 3 ,MgO−Al2 3 −WO3 ,M
gO−Al2 3 −La2 3 ,MgO−Al2 3
Co3 4 ,CaO−SiO2 −Al2 3 CaO−SiO2 −SnO,CaO−SiO2 −Nb2
5 ,CaO−SiO2 −WO3 ,CaO−SiO2
TiO2 ,CaO−SiO2 −MoO3 ,CaO−Si
2 −HfO2 ,CaO−SiO2 −Ta2 5 ,Ca
O−Al2 3 −SiO2 CaO−Al2 3 −PbO,CaO−Al2 3 −N
2 5 ,CaO−Al2 3 −WO3 ,CaO−Al
2 3 −TiO2 ,CaO−Al2 3 −MoO3 ,C
aO−HfO2 −Al2 3 CaO−HfO2 −TiO2 ,等である。本発明に包含
される他の好ましい混合金属酸化物はタナベ等のブレテ
ィンオブケミカルソサエティーオブジャパン〔Bulletin
of the Chemical Society of Japan 〕,Vol,47
(5).pp.1064〜1066(1974)に開示
されている。
【0057】触媒として使用される本明細書で記載する
混合金属酸化物は、生成物選択率及び/又は反応の触媒
活性度及び/又は触媒の安定度に寄与する。後述する様
に、本発明で使用される触媒は、触媒を安定にするかあ
るいは触媒の製造を助ける為に支持体、結合剤又は他の
添加剤を含有し得る。
【0058】2つ以上の金属酸化物から成る触媒は広範
な方法で製造される。例えば、加熱又は沈殿される金属
塩から2つ以上の金属酸化物が形成され混合金属酸化物
が生成される。更に、シリカ又はα−、β−、γ−アル
ミナ、炭化ケイ素等の様な支持体上に2種以上の金属酸
化物が部分凝縮物として供給され、次いで加熱して、重
合され希望する酸化物の形にされる。斯かる2種以上の
金属酸化物は加水分解性モノマーから希望する酸化物に
縮合されて酸化物粉末に形成され、その後縮合触媒の存
在下で圧縮されて混合金属酸化物触媒のペレット及びよ
り大きい構造に形成される。粉末と縮合触媒の混合物が
成形可能なペーストにされ、次いで押し出され通常の方
法に従ってペレットに載断される。その後、押し出し物
は、火に当てられて縮合触媒が硬化されて構造が固定さ
れる。載断された押し出し物は上述で特定した様な支持
体物質と共に混合され、そして混合物は火に当てられて
混合金属酸化物触媒が該支持体上に融合される。
【0059】本発明の一つの態様において、マグネシウ
ム塩、例えば、マグネシウムナイトレート及びアルミニ
ウム塩、例えばアルミニウムナイトレートが水酸化アン
モニウムを使用して沈殿される。次いで、脱イオン水で
洗浄され約350℃〜約450℃の温度で焼成されて希
望するマグネシウム:アルミニウム混合金属酸化物触媒
に形成される。
【0060】他の態様において、酸化マグネシウム、例
えばマグネシウムカーボネートハイドロオキシドペンタ
アンハイドレート及び酸化アルミニウム、例えばアルミ
ニウムハイドロオキシドハイドレートが脱イオン水に添
加されて完全に混合されてペーストに成形される。次い
で、該ペーストが約350℃〜約450℃の温度で焼成
されて希望するマグネシウム;アルミニウム混合金属酸
化物触媒に形成される。
【0061】好ましい触媒構成は支持体物質に結合され
ているか又は結合されていない、少くとも約100m2
/gmの表面積を有するIIA族及び IIIA族、混合金属
酸化物から成る。支持体上の触媒は約20m2 /gm以
上約260m2 /gm程或は使用されている金属酸化物
に依存してより大きな表面積を有する。マグネシウム;
アルミニウム酸化物の場合、表面積はシングルポイント
2 法で測定して約50m2 /gm以上約260m2
gm程度、より好ましくは約100m2 /gm以上約2
60m2 /gm程度であり得る。
【0062】本明細書及びクレイムで用いる用語“支持
体”は触媒の触媒物性に悪影響を与えないで且つ触媒が
反応媒体に対して少くとも安定である固体構造体と定義
する。該支持体は、反応に対する触媒活性は低いが、本
発明で使用する混合金属酸化物触媒から独立して触媒と
して機能し得る。該支持体は触媒と共同に、作用して反
応を調節する。多くの支持体は反応の選択度に寄与す
る。触媒構成は約2〜約60重量%或は以上の支持体、
より好ましくは約10〜約50重量%の支持体と残部の
混合金属酸化物から成る。支持体の重量にはホスフェー
ト、スルフェートシリケート、フルオライド等の様な結
合剤及び触媒を安定させるか或はそうでない場合触媒の
製造を助ける添加剤の重量が加えられる。支持体は触媒
成分と同じ位か或は大きな粒子であって結合媒体によっ
て触媒に“固着”されている。
【0063】支持体は触媒構成体を押し出す工程で分離
層を構成する。この態様において、支持体を形成する物
質、好ましくはペーストとして、該触媒のペースト或は
それらの部分縮合物と、混合される。ペーストは、各々
水と混合されている支持体及び触媒の酸化物形及び/又
は結合剤から成る。混合物の押し出し物はマルティオリ
フィスダイを通過させられた後希望するサイズのペレッ
トに切断される。粒子はドーナツ型、球状等で有り得
る。次いで、粒子は焼成され乾燥されて支持体及び/又
は混合金属酸化物触媒の中で縮合反応が完了する。
【0064】本発明で使用される混合金属酸化物触媒の
好ましいグループは式(I);
【0065】
【化3】
【0066】ここで、Mは少くとも1個の2価金属カチ
オン;Qは少くとも1個の3価金属カチオン;そしてA
は原子価(n- )を供給する少くとも1個のアニオン、
ここでnは少くとも1、例えば、1〜4、そしてよりし
ばしば1〜3、そしてここでaは正数、M,Q及びA
は、x/yが1或は1以上の数である様に比例して規定
される、zは0以上の価を有していてそして2x+3y
−nzは正数;を有する物質を包含する。M,Q及びA
は層構造を供給する様に選択される。好ましくは、x/
yは1〜12の範囲、より好ましくはx/yは1〜6、
そして最も好ましくは1〜4の範囲である。好ましく
は、zは、x/zがn〜12nの範囲、より好ましくは
n〜6nの間そして最も好ましくはn〜4nの間にある
様な値を有している。
【0067】適当な2価金属カチオン、M、は周期律表
の遷移元素及びIIA族及びIVA族並びに或る種の IIIB
族元素から選択される元素を広く包含する。特定の例と
してはマグネシウム、カルシウム、チタン、バナジン、
クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、パラジウ
ム、白金、銅、亜鉛、カドミウム、水銀、スズ及び鉛が
挙げられる。特にふさわしい2価金属カチオンはマンガ
ン、ニッケル、コバルト、亜鉛、カルシウム、ストロン
チウム及び銅である。適当な3価金属カチオン、Q、は
周期律表の遷移元素及び IIIA族及びVA族、並びに或
る種の IIIB族元素から選択される元素を広く包含す
る。特定の例としては、アルミニウム、アンチモン、チ
タン、スカンジウム、ビスマス、バナジン、イットリウ
ム、クロム、鉄、マンガン、コバルト、ルテニウム、ニ
ッケル、金、ガリウム、タリウム及びセリウムである。
特にふさわしい3価金属カチオンはアルミニウム、ガリ
ウム及びランタンから選択される。
【0068】式(I)の組成も広範なアニオンAを包含
し得る。カチオンのチャージとバランスが取れるアニオ
ン又はアニオンの組合せも使用される。適当なアニオン
は、特に、ハライド(クロライド、フルオライド、ブロ
マイド及びイオダイド)、ナイトライト、ナイトレー
ト、スルフィット、スルフェート、スルホネート、カー
ボネート、クロメート、シアネート、ホスファイト、ホ
スフェート、モリブドシアネート、ビカーボネート、ハ
イドロオキシド、アルセネート、クロレート、フェロシ
アナイド、ボレート、シアナイド、シアヌレート、シア
ヌライト、フェリシアナイド、セレネート、テルレー
ト、ビスルフェート及びオキサレート、アセテート、ヘ
キサノエート、セベケート、ホルメート、ベンゾエー
ト、マロネート、ラクテート、オレエート、サリシレー
ト、ステアレート、シトレート、タルトレート、マレエ
ート等の有機アニオンが包含される。メタバナデート、
オルソバナデート、モリブデート、タングステート、ハ
イドロジエンピロバナデート及びピロバナデートを包含
する米国特許第4,667,045に記載されているメ
タレートアニオンもアニオンAとしてふさわしい。すで
に適当であると前述した金属カチオンと併用されるアニ
オンはカーボネート、ハライド、ホスフェート、クロメ
ート、スルフェート、ハイドロオキシド、オキサレー
ト、アセテート、ナイトレート、ヘキサノエート、セバ
ケート、バナデート、モリブデート、タングステート及
びフェロシアネートである。
【0069】前述した2価及び3価のカチオン及びアニ
オンは適当な例を挙げたもので他を除外するものではな
い。当業者であれば、他のカチオン及びアニオンも、特
定のタイプのカチオンとそれらの相対量(x/y比)及
び特定のタイプのアニオンとそれらの相対量が混合金属
酸化物組成を形成する限り使用されるということを認め
るであろう。
【0070】交換性アニオン粘土鉱物に基づく物質も上
述の物質の中に包含される。例えば、式〔I〕でMがマ
グネシウムでQがアルミニウムの組成物はハイドロタル
ク石に関係があり、一方MがニッケルでAがアルミニウ
ムの組成物はタコバイトに関係がある。事実、2価カチ
オンとしてマグネシウム、ニッケル又はコバルト及び3
価カチオンとしてアルミニウムを使用して製造された混
合金属酸化物はハイドロタルク石に典型的なX−線の回
折図形を示す。
【0071】他の好ましい態様では、本発明の方法では
式〔I〕による組成物を昇温下に焼成して製造された混
合金属酸化物触媒が使用出来る。焼成された適当な組成
物は一般式;
【0072】
【化4】
【0073】ここで、M,Q,x,y,z及びnは式
〔I〕のそれらと同じ定義であり、そしてDは少くとも
1つの非揮発性アニオンである;を有する。非揮発性の
アニオンは、特に、ハライド、ナイトレート、ホスファ
イト、ホスフェート、バナデート、モリブデート、タン
グステン、スルファイト、スルフェート、クロメート、
アルセネート、ボレート、クロレート等である。これら
は例示であり他を排除するものではない。
【0074】式〔I〕の組成物の熱処理による式〔II〕
の焼成混合金属酸化物組成物の製造は、例えば、チッ素
の如き不活性雰囲気下又は特別の場合は空気の様な酸化
雰囲気下で200℃〜800℃の温度範囲で約12〜2
4時間で実施される。
【0075】混合金属酸化物組成物の焼成は組成物を脱
水して少くとも部分的に金属水酸化物を金属酸化物に転
換する。非揮発性アニオンが焼成物質中に存在し得る。
【0076】焼成温度が過度にならない限り、混合金属
酸化物は水で混合金属水酸化物に再水和される。一般
に、混合金属酸化物は、焼成温度が約600℃を越えな
い限り容易に元に戻すことが出来る。よりきびしい条件
下で焼成された混合金属酸化物は容易に再水和されず表
面積の小さい物質が得られる。
【0077】マグネシウム−アルミニウムハイドロオキ
シドカーボネートから成るハイドロタルク石及びニッケ
ル−アルミニウムハイドロオキシドカーボネートから成
るタコバイトの様に式〔I〕に入る組成物は天然に発生
する組成物である。然しながら、斯かる組成物及びそれ
らと関連する組成物も周知の共沈法を使用して安価な出
発物質から合成され得る。斯かる物質の直接合成法はイ
タヤ等インオルガニックケミストリー〔Itaya et al.,
Inorg. Chem. (1987)26:624〜626〕;
テーラーR.M.クレイミネラルズ〔Taylor,R.M. Clay Min
erals (1984)19:591〜603〕;ライク
ル、米国特許第4,476,324;ビッシュ、D.L.ブ
レティンミネラル〔Bish,D.L. Bull Mineral(198
0)、103;170〜175〕及びミヤタ等クレイズ
アンドクレイミネラル〔Miyata et al.,Clays and Clay
Minerals (1977)、25:14〜18〕に開示さ
れている。直接合成の場合原子比M+2/Q+3とアニオン
を広い範囲で変化させることが出来る。
【0078】例えば、式〔I〕においてM+2がニッケル
又はマグネシウム、Q+3がアルミニウム及びAn-がカー
ボネートである組成物は、(a)ニッケル又はマグネシ
ウムのナイトレート、スルフェート又はクロライドとア
ルミニウム混合物、但しアルミニウムに対するニッケル
又はマグネシウムの希望する原子比が、例えばアルミニ
ウムクロライドとしてのアルミニウム2原子に対しニッ
ケルクロライドとしてのニッケル6原子の混合物を水溶
液として(b)水酸化ナトリウムと希望するアニオンの
水溶性塩、例えば炭酸ナトリウムの化学量論量の水溶液
に添加することによって製造される。斯かる2つの溶液
は約25℃〜35℃の温度で数時間以上はげしく攪拌し
て混合してスラリーに形成される。次いで、スラリーは
約50℃〜200℃(好ましくは約60℃〜75℃)の
温度範囲で約18時間加熱されて結晶化及び形成される
結晶の最終粒子のサイズが調節される。濾過後洗浄及び
乾燥して主として粉末として固体が回収される。
【0079】上述した様に、この方法は広範なカチオ
ン、カチオン原子比及びアニオン置換に適用される。例
えば、2価のマグネシウム、コバルト、亜鉛、銅、鉄及
びカルシウムの水溶性塩が上述したニッケルクロライド
に替えることが出来、一方3価のガリウム及びランタン
の水溶性塩がアルミニウムクロライドに替えられる。他
の広範な組合せも当業者には明白であろう。一般に、水
溶性苛性アルカリ/アニオン溶液へ添加される金属イオ
ンの比率は臨界的ではなく広範に変化され得る。例え
ば、好ましい製造方法はシェーパー、H.等アプライド
カタリシス〔Schaper,H.et al., Applied Catalysts,
54,1989,79〜80〕に記載されており、この
内容は本明細書に挿入されている。反応の間温度は好ま
しくは約100℃以下に維持されるが特段に臨界的では
ない。この方法の重要な特徴は、混合工程の間、望まし
くない副−生成物の形成を防止し得る効果的な攪拌を用
いることである。
【0080】混合金属酸化物組成物へのアニオンA又は
Dの装入は(i)金属カチオンに関して製造に使用され
るアニオンの量(ii)製造工程に於ける金属カチオン
(x/y)の原子比(iii)カチオン及びアニオンのサイ
ズ及び(iv)製造工程を含む色々な要素に影響される。
本発明で使用される“装入”は、アニオンA又はDの有
効な全原子価のパーセンテージとして表現される望まし
いアニオンA又はDによって供給される有効な原子価の
量として定義される。例えば、ハイドロタルク−型触媒
に装入されるカーボネートは(1)触媒製造の間アンモ
ニウムクロライドに対する炭酸ナトリウムの過剰量(例
えば、1:3モル比以上)を使用すること及び(2)ア
ルミニウムカチオンに対するマグネシウムの原子比を約
1:2に調整することによって最大にされ得る。
【0081】触媒としてふさわしい混合金属酸化物組成
物も天然又は合成ハイドロタルク−型組成物のイオン交
換によって製造される。例えば、ハイドロタルク石は環
境条件で0.01Nリン酸で約18時間処理してカーボ
ネートアニオンをホスフェートアニオンと置換される。
直接又はアニオン交換によって製造されるハイドロタル
ク石のハライド類似物はモリブデン酸或はその水溶性塩
或はタングステン酸或はバナジン酸の水溶性塩と接触さ
せられて触媒構成中でハライドアニオンと遷移金属が置
換して式〔I〕の混合金属酸化物組成物が製造される。
他のイオン交換は当業者に明白であろう。
【0082】焼成された混合金属酸化物組成物は焼成し
ていない組成物にくらべて高レベルの選択度/活性度を
示す。若し焼成混合金属酸化物組成物の選択度が低下し
た場合、空気の存在下で熱処理して選択度/活性度の最
初のレベルの少くとも一部を復活させて再生し再利用さ
れる。焼成に関して上述した条件は、活性度が低下した
組成物を再生するのに適したものである。
【0083】式〔I〕及び〔II〕、〔ここでMはマグネ
シウム及びカルシウムの少くとも1つそしてQはアルミ
ニウム又はガリウム、Aはカーボネート、ビカーボネー
ト、ホスフェート、スルフェート及びナイトレートの少
くとも1つ、x/yは1〜20、zは、x/zがn〜1
2nの間にあるという関係を満たす値そしてaは正数〕
を有する触媒が通常、その活性度(先駆物質の転換)及
び選択度の組合せのため、気相脱カルボキシル化に好ま
しい。好ましい方法は、M2+がマグネシウム、Q3+がア
ルミニウム、An-がカーボネート、x/yが約1、そし
てZが約1である混合金属酸化物触媒を使用する気相方
法である。
【0084】本発明の方法で使用される好ましい混合金
属酸化物触媒のグループは1987年11月25日出願
された米国特許出願連続番号第125,134に開示さ
れており、その開示は本明細書で引用されている。
【0085】本発明で有用な改質双金属或いは多金属触
媒は硫酸、リン酸、炭酸、ピロ硫酸等の様な二価或いは
多価アニオンを有する有機或いは無機酸素酸によって、
或いは硫酸アルミニウム、硫酸亜鉛、りん酸亜鉛等或い
はそれらの混合物によって改質される1個或いはそれ以
上の金属−含有化合物である。これらの改質触媒は、特
定の種、その中の或る種は触媒活性すらない、の混合物
から構成されている錯体を有していると考えられる。触
媒活性がある種は下記の式(III)によって表わされる構
造を有していると考えられる;
【0086】 [R4 −X1 −M1]f −Y1 − [M3 −Y2]j − [M2 −X2 −R5]g (III) ここで;
【0087】R4 及びR5 は各々独立して水素或いは少
くとも1個の水素を有する有機化合物の残基;
【0088】X1 及びX2 は各々独立して酸素、イオウ
或いはチッ素;
【0089】M1 、M2 及びM3 は各々独立して2価或
いは多価金属;
【0090】Y1 及びY2 は各々原子価2〜6の2価又
は多価酸素酸アニオン、酸素、イオウ又はチッ素、但
し、Y1 及びY2 の少くとも1つが原子価2〜6の2価
又は多価酸素酸アニオンである;
【0091】Jは0〜約100の整数;そして
【0092】f及びgは、Jが0の場合f+gの和がY
1 の原子価に等しい値を有する整数、そしてJが0以外
の場合f及びgは、f+gの和がY1 + [M3 −Y2]j
の原子価に等しい値を有する整数である。上記の触媒式
は単なる1つの考察に過ぎないと理解される。
【0093】触媒の改質剤は2価又は多価酸又は酸素酸
の2価又は多価金属塩又はそれらの混合物で且つ核原子
に結合している2重結合として記述される少くとも1
個、しばしば少くとも2個の酸素原子を含有している。
斯かる酸及び金属塩は、例えば、硫酸及びリン酸及びジ
ルコニウム、亜鉛及びアルミニウムのスルフェート及び
ホスフェートが包含される。
【0094】本発明で使用され得る酸素酸の2価又は多
価アニオン及び酸素酸の金属塩、例えばY1 及びY
2 は、スルフェート、例えばSO4 -2;ホスフェート、
例えばPO4 -3;マンガネート、例えばMnO4 -2;チタ
ネート、例えばTi O3 -2;タンタレート、例えばTa2
6 -2;モリブデート、例えばMo O4 -2;バナデート、
例えばV2 4 -2;クロメート、例えばCrO4 -2;ジ
ルコネート、例えばZrO3 -2;ポリホスフェート等が例
示される。
【0095】2価又は多価金属塩改質剤及び双金属及び
多金属触媒に包括される金属の例としては、カルシウ
ム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、ランタ
ン、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジン、ニ
オブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、
マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、カドミ
ウム、水銀、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジ
ウム、タリウム、カーボン、ケイ素、ゲルマニウム、ス
ズ、鉛、リン、ヒ素、アンチモン、イオウ、セレン及び
テルルである。カルシウム或は2価又は多価金属と併用
されるカルシウムは改質双金属及び多金属触媒にとって
好ましい金属である。
【0096】一般に、改質の際の触媒先駆物質組成物は
下記の式〔IV〕で表わされる; [R4 −X1 −M1]f −X3 − [M3 −X4]j − [M2 −X2 −R5]g (IV) ここで、R4 、R5 、X1 ,X2 、M1 、M2 、M3
びJは上記式〔III 〕で定義した通り、X3 及びX4
各々酸素、イオウ又はチッ素及びf及びgは、jが0の
場合、f+gの和がX3 の原子価に等しい値を有する整
数であり、そしてf及びgは、jが0以外の場合、f+
gの和がX3 + [M3 −X4]j の原子価に等しい値を有
する整数である。R4 及びR5 は各々二重結合酸素(有
機化合物はカルボン酸である)、酸素、イオウ、チッ素
及びリンの様なヘテロ原子(例えば、有機化合物はグリ
コール、ポリアミン、グリコールのエーテル等である)
を含み得る。しばしば、R4 及びR5 は1〜20個の炭
素原子を含み得る。上記の触媒先駆物質式は単に例であ
ると理解される
【0097】本発明の目的の為に、触媒先駆物質の式は
1 、M2 及びM3 が多原子価要件を含み得るというこ
と及び斯かる多原子価は式を、満足させるということが
理解される。更に、M3 の多原子価はR4 −X1 − 又
は R5 −X2 − によって満たされるということも理
解される。
【0098】改質双金属及び多金属触媒の製造は操作の
寛容度に可成りの程度特徴付けられる。好ましい製造は
下記の工程を含む; 工程1−2価又は多価金属又は金属−含有化合物と、少
くとも1個の活性水素を有する適当な第1の有機化合物
を反応させて2価又は多価金属を含む第1の組成物を製
造すること。 工程2−2価又は多価金属又は他の2価又は多価金属源
と、少くとも1個の活性水素を含む適当な第2の有機化
合物を反応させて2価又は多価金属を含む第2組成物を
製造すること。 工程3−2価又は多価金属を含む第1の組成物と、2価
又は多価金属を含む第2の組成物を反応させて触媒先駆
物質を製造すること。 工程4−触媒先駆物質と、任意に少くとも1個の活性水
素を含む適当な第3の有機化合物を反応させて第1及び
/又は第2の有機化合物から誘導される有機ラジカルと
第3の有機化合物から誘導される有機ラジカルを交換す
ること。 工程4の交換反応の間又はそれに続いて、好ましくは第
3の有機化合物より実質的に揮発性である第1および/
又は第2の有機化合物が蒸留により系から取り出され
る。この操作の終りに、触媒の改質されていない部分が
第3の有機化合物の中に残留物を含まないスラリーの形
で得られる。
【0099】双金属又は多金属触媒の改質されていない
形の中間体の製造において、工程1および2は一つの操
作に結合され得る。工程1及び2で製造された2価又は
多価金属を含む第1及び第2の組成物は同じ組成物であ
るので工程2が省略される。更に、上記の工程1及び4
は、2価又は多価金属又は2価又は多価金属を含む化合
物が適当な第1および第3の有機化合物の混合物と反応
させられる一つの操作に結合させられ得る。或は、工程
2が省略され、そして酸素酸の2価又は多価金属塩が下
記の工程5で使用される。工程1及び4を結合させる方
法は、触媒スラリーの塗料のビルドアップを最小にする
傾向があるので採用される。最終生成物の特性という観
点から両方の方法が等しく利用で出来る。第1の有機化
合物が第3の有機化合物のスラリーに供給されそして2
価あるいは多価金属塩基又は第3の有機化合物が第3の
有機化合物中の2価又は多価金属塩基のスラリー(又
は、多くの場合溶液)に供給される改質方法は、回分式
−充填法より優れたものとの認知される利点を与えない
が操作上実施出来る。
【0100】改質触媒の製造は、工程1〜4に似ていて
発生する化学現象に関して異なる第5工程を包含する。 工程5−第3の有機化合物中の改質されていない触媒の
スラリーを2価又は多価酸素酸又は酸素酸の2価又は多
価金属塩又はそれらの混合物の様な適当な改質剤の少量
による処理。 この工程は高活性の改質双金属又は多金属触媒をスラリ
ーの形で第3有機化合物中に供給する。
【0101】本発明で使用される好ましい双金属及び多
金属触媒は米国特許第4,820,673、同第4,7
54,075、同第4,886,917及び1989年
1月18日出願の米国特許出願連続番号第298,89
7に開示されており且つこれらは総て本明細書で引用さ
れている。本発明で使用される他の好ましい双金属及び
多金属触媒は、1988年9月30日出願された米国特
許出願連続番号第251,434、同第251,43
0、同第251,433、同第251,432、同第2
51,436及び同第251,431に開示されており
且つこれらは総て本明細書で引用されている。
【0102】本発明の方法は、大気圧又は減圧から過圧
までの広範な圧力範囲で実施され得る。然しながら、非
常に高い圧力の場合重要な利点があるかどうかは観察さ
れていないが、装置のコストを上昇させる。更に、反応
を約1mmHgから約760mmHg以下の減圧下で実
施することが好ましい。反応は、好ましくは液体又は気
体又は超限界領域の液体状態又はそれらの混合中で行な
われる。
【0103】本発明の方法の温度は略々環境温度程度の
低さから約300℃でよい。好ましくは、反応温度は約
50℃〜約200℃、より好ましくは約60℃〜約12
0℃の範囲である。
【0104】本発明の方法によって製造された適当なカ
ルボキシル化化合物は容認される置換又は非置換のカル
ボキシル化化合物で、式ROC(O)R1 、ROC
(O)R2 、ROC(O)OR1 、ROC(O)O
2 、RN(C(O)OR1 )R又はRN(C(O)O
2 )R、ここでR、R1 及びR2 は前記定義した通
り;で表わされる置換及び非置換のエステル、カルバミ
ド酸エステル及び炭酸エステルが包含される。R及びR
1 の両者の置換基及びR及びR2 両者の置換基及びRの
置換基は、置換されるか置換されない、シクロアルキル
環又はヘテロシクロアルキル環を形成し得るという事が
理解される。カルボキシル化化合物は、例えば、ジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート、ビス(2−メ
トキシエチル)カーボネート、ビス〔2−(2−メトキ
シエトキシ)エチル〕カーボネート、ジアリルカーボネ
ート、ビス(2−ブトキシエチル)カーボネート等が例
示される。
【0105】本発明の方法によって製造されるカルボキ
シル化化合物の例は容認されるカルボキシル化化合物
で、カークオスマーエンサイクロベディアオブケミカル
テクノロジー〔Kirk−Othmer,Encyclopedia of Chemica
l Jechnology. 〕第3版、1984年に記載されている
カルボキシル化化合物の誘導体が包含される、尚前記記
載の適当な部分は本明細書で引用されている。
【0106】本発明の方法によって製造されるカルボキ
シル化化合物は1つ以上の付加的エステル交換に付され
得る。例えば、活性水素含有化合物出発物質とは異なる
活性水素含有化合物が、製造されたカルボキシル化化合
物と、異なるカルボキシル化化合物を製造するのに効果
的な条件下で反応させられる。適当な活性水素含有化合
物は式R3 OH、ここでR3 は有機化合物の残基、で表
わされる化合物を包含する。
【0107】本発明に従って製造されたカルボキシル化
化合物は対称か非対称である。対称構造を有するカルボ
キシル化化合物を製造する為には、CO2 シントン出発
質としてアルキレンカーボネート、例えばエチレンカー
ボネート又はプロピレンカーボネートを、或は活性水素
含有化合物出発物質とCO2 シントン出発物質のモル過
剰、例えば、活性水素含有化合物対CO2 シントンのモ
ル比が3:1〜約10:1を使用する事が好ましい。非
対称構造を有するカルボキシル化化合物を製造するに
は、アルキレンカーボート以外のCO2 シントン出発物
質、例えばジメチルカーボネート或はCO2 シントン出
発物質と活性水素含有化合物出発物質の等モル又はモル
過剰、例えば活性水素を含む化合物対CO2 シントンの
モル比が約0.1:1〜約1:1を使用することが好ま
しい。
【0108】2種以上のCO2 シントンをカルボキシル
化化合物を製造するのに効果的な条件下で反応させるこ
とが好ましい。
【0109】本発明の方法は液体又は気体の不活性稀釈
剤の存在下で実施される。液体稀釈剤を使用する場合、
反応条件下で不活性で、且つカルボキシル化化合物生成
物からの分離がむづかしくない性質の、出発物質にとっ
て良溶剤を使用することが好ましい。例えば、稀釈剤と
カルボキシル化化合物の沸点は十分な差がなければなら
ないし且つ稀釈剤が希望するカルボキシル化生成物と共
沸混合物を形成する傾向があってはならない。
【0110】前述した要件に合う有用な液体稀釈剤の例
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
アニソール、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ジ
ブチルエーテル等が包含される。炭化水素が好ましい。
【0111】ガス状稀釈剤の例としてはチッ素、メタ
ン、水素、CO或はCO2 が包含される。勿論、ガス状
稀釈剤は、希望するカルボキシル化化生成物の製造を阻
害しない様に選択されるべきである。
【0112】稀釈剤の使用に利点が有る場合、本発明の
方法は純粋出発物質を液体又はガス供給物として使用し
て実施され得る。出発物質を種々の稀釈剤によって稀釈
する程度は、稀釈剤の使用を制限する工程束縛要素に可
成り依存して変化し得る。例えば、商業生産の場合、極
めて大量のガス状稀釈剤を使用することは、大量のガス
状稀釈剤をポンプ移送するコスト及びカルボキシル化生
成物を単離する困難さに伴う工程のエネルギーコストが
増加するので不利益である。液体稀釈剤の場合、大量に
使用することは再循環及び回収に伴うエネルギーコスト
のために不利益である。若し、本発明の方法がガス状稀
釈剤を使用して実施される場合、一般に、出発物質は、
出発物質/キャリヤー供給物の約1〜約95、好ましく
は約5〜約50モル%の構成となる。出発物質を水素等
ガス状稀釈剤で稀釈する程度が高くなると、希望する特
定の生成物への反応の選択度が高くなる傾向がある。液
体稀釈剤の量は、例えば、出発物質の総重量当り0〜約
90%以上で広く変化し得る。
【0113】本発明の方法によって製造されたカルボキ
シル化化合物は蒸留によって分離される。例えば、粗反
応生成物が大気圧又は減圧下で充填蒸留カラムによって
蒸留−分離される。反応蒸留が反応の実施において有用
である。
【0114】本発明の方法は、例えば、固定床反応器、
流動床反応器或はスラリー反応器を使用して実施され
る。触媒の最適サイズと形状は使用する反応器のタイプ
に依存する。一般に、流動床反応器の場合、小さな球状
触媒粒子が容易に流動するので好ましい。固定床反応器
の場合、大きな触媒粒子が、反応器内の背圧を合理的に
低く維持出来るという理由で好ましい。
【0115】本発明の方法は、回分式又は希望するなら
ば、未反応の出発物質を再循環しながら連続式で実施さ
れる。反応は単一反応ゾーン又は複数反応ゾーンで、直
列又は並列配置で実施されるか又は伸長管状ゾーン又は
伸長管状ゾーンの直列配置で回分式又は連続式で実施さ
れる。使用される構成物の材料は、反応の間、出発物質
に対して不活性であって且つ装置が反応温度及び圧力に
耐えられねばならない。反応工程の間反応ゾーンへ回分
式又は連続式で導入される出発物質又は配合剤を導入及
び/又はその量を調整する手段は、出発物質の望ましい
モル比を特に維持する方法で有利に利用される。反応工
程は、出発物質の一つを他のそれに増量添加することに
より実効される。又、反応工程は、出発物質を触媒へ共
同添加することによって結合される。完全な転換を希望
しないか或は得られない場合、出発物質はカルボキシル
化化合物生成物から、例えば、蒸留によって分離されて
から出発物質は反応ゾーンへ再循還のため戻される。
【0116】本発明の方法は、カルボキシル化化合物を
製造するのに十分な時間実施される。使用される正確な
反応時間は一部は、温度、物性及び出発物質の比率等に
依存する。反応時間は、普通、約30分から約100時
間或はそれ以上、好ましくは約1時間以下から約10時
間の範囲である。
【0117】反応はガラス内張、ステンレススチィール
又は似たタイプの反応装置で実施される。反応ゾーンに
は1つ以上の内部及び/又は外部加熱交換器が取り付け
られて温度の過剰変動を調整し且つ起こり得る反応温度
の暴走が防止される。
【0118】本発明の方法を実効あらしめる反応体の代
表例としては; UC − 尿素 DMC − ジメチルカーボネート PC − プロピレンカーボネート EC − エチレンカーボネート BEA − 2−ブトキシエチルアセテート MEA − モノエタノールアミン ET − エタノール ME − メタノール MEL − 2−メトキシエタノール MEEL − 2−(2−メトキシエトキシ)エタノー
ル AA − アリルアルコール が包含される。
【0119】本発明の方法によって製造される生成物の
代表例としては; DMC − ジメチルカーボネート DEC − ジエチルカーボネート BCMC − 2−ブトキシエチルメチルカーボネート BBCC − ビス(2−ブトキシエチル)カーボネー
ト OX − 2−オキサゾリジノン DAC − ジアリルカーボネート BMC − ビス(2−メトキシエチル)カーボネート BMEEC−ビス[2−(2−メトキシエトキシ)エチ
ル]カーボネート が包含される。
【0120】本発明の範囲に入る反応の代表例として
は、例えば下記の反応体/生成物の組合せがある; 反応体 生成物 EC、ME DMC EC、ET DEC BEA、DMC BCMC BEA、DMC BBCC MEA、EC OX PC、ME DMC ME、UR DMC EC、MEL BMC EC、MEEL BMEEC AA、EC DAC
【0121】本発明において、文言“有機化合物の残
基”とは有機化合物の総ての容認される残基を含むこと
を意図する。広義において、容認される残基は有機化合
物の非環式及び環式、分枝鎖及び非分枝鎖、炭素環式及
び複素環式、芳香族及び非芳香族残基を包含する。代表
的な有機化合物残基は、例えば、アルキル、アリール、
シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキル(オ
キシアルキレン)、アリール(オキシアルキレン)、シ
クロアルキル(オキシアルキレン)、ヘテロシクロアル
キル(オキシアルキレン)、ヒドロキシ(アルキレンオ
キシ)等が包含される。容認される残基は置換されるか
又は置換されないで且つ適当な有機化合物に対して同一
か或は異なっている。本発明は有機化合物の容認される
残基によって、如何なる意味でも制限されることを意図
しない。
【0122】本発明において、用語“置換〜”とは有機
化合物の総ての容認される置換基を含むことを意味す
る。広義において、容認される置換基は有機化合物の非
環式及び環式、分枝鎖及び非分枝鎖、炭素環式及び複素
環式、芳香族及び非芳香族置換基を包含する。代表的な
置換基は、例えば、炭素の数が1〜約20あるいはそれ
以上、好ましくは1〜約12の範囲のアルキル、アルキ
ルオキシ、アリール、アリールオキシ、ヒドロキシ、ヒ
ドロキシアルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン
等が包含される。容認される置換基は1つ又はそれ以上
で適当な有機化合物に対して同一か或は異なっていて良
い。本発明は有機化合物の容認される置換基によって如
何なる意味でも制限されない。
【0123】以下、実施例を掲げ本発明を具体的に説明
する。
【0124】実施例1−6 実施例1−6では下記の方法を使用してカルボキシル化
化合物を製造した。反応は300mlのオートクレー
ブ、加熱マントル、及び変速電動攪拌器を備えたパール
(Parr)の小形反応器で行った。反応温度はドーリック
トレンディケーター〔Doric Trendicator 〕400Aで
モニターし、冷却は冷却ループで冷水を導入して行っ
た。メタノール32.0グラム(1モル)、エチレンカ
ーボネート22.0グラム(0.25モル)及び触媒
(使用する場合)0.5グラムの全量をオートクレーブ
に装入して系を三方バルブで排気しチッ素でパージし
た。オートクレーブにチッ素全10Psigを充填して反応
体を〔表1〕に記載した温度に加熱した。反応温度を4
時間維持した後、オートクレーブを室温に冷却した後生
成物、混合物をDB−1701カラムを使用する細管ガ
スクロマトグラフィーで分析した。得た結果を表1に記
す。
【0125】
【表1】
【0126】実施例1−6で使用した触媒は下記の様に
して製造した。:
【0127】触媒A:米国ケンタッキー州ルイビルのユ
ナイテッド カタリスツ インコーポレーテッド〔Unit
ed Catalysts Inc.,Louisville, Kentucky〕から入手出
来るマグネシウム;アルミニウム混合金属酸化物(3:
1Mg(Al).
【0128】触媒B:スルフェート改良酸化カルシウ
ム。
【0129】触媒C;2酸化ジルコニウムペレット(1
50cc)を硫酸アンモニウムの飽和水溶液に添加した。
ペレットを浸漬するのに十分な量の溶液を添加した。ス
ラリーを55〜60℃で8時間放置した。触媒を濾過
し、水が中性になるまで洗浄し、100℃で乾燥してか
ら600℃で6〜8時間焼成した。
【0130】実施例7−18 実施例7−18でカルボキシル化化合物を製造するため
に前述の装置を用いた。プレヒーター(ステンレススチ
ィール、外径1/8インチ×2フィート)及び1/2イ
ンチ(外径)ステンレススチィール反応管(長さ8イン
チ)を備えたアプライドテストシステムズインク.(App
lied Test Systems,Inc.)のモデル3620スプリット
テストオーブンに触媒を充填してハネウェルダイヤル−
A−トロール(Honeywell Dial-A-Trol)温度コントロー
ラーで希望の反応温度に加熱した。反応器の頂上及び底
部の温度をディジタル温度表示器を使用してモニターし
た。液体供給物を、1/8インチのポンプヘッドを備え
たフリゥドメタリングインク.(Fluid Metering Inc.)
のRP−G20ドライブポンプで反応器へ添加した。系
を、液体プレヒーターの前に導入されたチッ素の下に維
持してロートメーターでモニターした。生成された混合
物を100mlの丸底フラスコに集め、先ずドライアイ
ス/アセトントラップ側に通口し次いでファイアースト
ーン(Firestone)バルブに通口した。DB−1701カ
ラムを使用して小管ガスクロマトグラフィー(FID)
で分析した。
【0131】実施例7−14では、〔表2〕に示した量
のメタノール及びエチレンカーボネートを含む溶液を
〔表2〕に示した反応温度及び約0.15〜0.2ml
/分の液体供給速度で5.0グラムのマグネシウム:ア
ルミニウム混合金属酸化物(3/16インチのタブレッ
ト、Mg/Al 3:1)を含む触媒床を通過させた。
供給は2時間続けた。得た結果を表2に示す。
【0132】
【表2】
【0133】実施例15〜18では、下記の〔表3〕に
示した量のエタノール及びエチレンカーボネートを含む
溶液を、〔表3〕に示した反応温度及び約0.15〜
0.2ml/分の液体供給速度で5.0グラムのマグネ
シウム;アルミニウム混合金属酸化物(3/16インチ
のタブレット、Mg/Al 3:1)を含む触媒床を通
過させた。供給は2時間に亘って続けた。それらの結果
を表3に示す。
【0134】
【表3】
【0135】実施例19 実施例7−18で使用した装置を使用して、2−ブトキ
シエタノ−ルアセテート64.0グラム(0.4モル)
及びジメチルカーボネート18.02グラム(0.2モ
ル)を含む溶液を、11.5グラムのマグネシウム;ア
ルミニウム混合金属酸化物(3/16インチのタブレッ
ト、Mg/Al 3:1)を含む触媒床を150℃及び
約0.3ml/分の流速で通過させた。1時間後、全量
15.6グラムの生成物が得られた。得た結果を表4に
示す。
【0136】
【表4】
【0137】実施例20 実施例7−18で使用した装置を使用して、2−ブトキ
シエタノールアセテート32.0グラム(0.2モル)
及びジメチルカーボネート18.02グラム(0.2モ
ル)を含む溶液を、10グラムのマグネシウム:アルミ
ニウム混合金属酸化物(3/16インチのタブレット、
Mg/Al 3:1)を含む触媒床を、温度150℃及
び約0.3ml/分の流速で通過させた。1時間後、全
量12.4グラムの生成物を得た。得た結果を表5に示
す。
【0138】
【表5】
【0139】以上、幾つかの実施例によって本発明を解
説したが、本発明はそれらによって制限されると考える
べきではなく、むしろ、本発明は前述した総括的な部分
を包含する。本発明の精神及び範囲を逸脱することなく
種々の修飾及び態様が成され得る。
【0140】
【発明の効果】
(1)本発明によって、原料として使用される活性水素
含有化合物及びCO2 シントンの選択の巾が広がる。
【0141】(2)本発明は広い範囲から選択された金
属の酸化物から成る触媒の存在下で実施される。即ち、
本発明は狭い範囲の特定の触媒の使用に拘束されること
なく実施される。
【0142】(3)本発明は反応条件に特段に拘束され
ることなく実施される。即ち、圧力に関しては減圧から
過圧までの広範な圧力範囲で、温度に関しては環境温度
から約300℃迄の範囲で、反応時間に関しては約30
分から約100時間の範囲で実施される。
【0143】本発明は均質反応及び不均質反応のいずれ
でも実施することが出来る。
【0144】本発明によって製造されたカルボキシル化
化合物は農薬、医薬、染料、溶媒、繊維、織物、プラス
チックス、潤滑剤、液体吸着剤、香料、フレーバー等広
範な用途に利用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 68/00 Z 9279−4H 68/06 Z 9279−4H // C07B 61/00 300 (72)発明者 スティーブン、ウェイン、キング アメリカ合衆国、ウエスト・バージニア 州、25560、スコット・デポート、ティー ズ・ミードウズ 120番 (72)発明者 バーナード、クルード、リーム アメリカ合衆国、ウエスト・バージニア 州、25314、チャールストン、ローリン グ・ヒルズ・ロード 1807番

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性水素含有化合物とCO2 シントン
    を、混合金属酸化物触媒或いは改質双金属或いは多金属
    触媒の存在下、カルボキシル化化合物を製造するのに効
    果的な条件下で、接触させることから成るカルボキシル
    化化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 活性水素含有化合物が置換或いは非置換
    のアルコール、フェノール、カルボン酸、アミン、チオ
    フェノール、メルカプタン或いはアミドから成る請求項
    1の方法。
  3. 【請求項3】 活性水素含有化合物が置換或いは非置換
    の活性水素を含む化合物から成る請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 活性水素含有化合物がメタノール、エタ
    ノール、2−(2−(メトキシエトキシ)エタノール、
    2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、2−メトキ
    シエタノール、ポリ(オキシアルキレン)グリコール、
    アルコキシ或いはアリルオキシポリ(オキシアルキレ
    ン)グリコール、アルコキシ或いはアリルオキシポリ
    (オキシエチレン)(オキシプロピレン)グリコール、
    エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
    レングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエ
    チレングリコール、ヘキサエチレングリコール、ポリエ
    チレングリコール、ジエタノールアミン、トリエタノー
    ルアミン、モノエタノールアミン或いはアミノエチルエ
    タノールアミンから成る請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 CO2 シントンが置換或いは非置換のカ
    ーボネート、クロロカーボネート、炭酸、カルバメー
    ト、カルベミド酸、オキサレート、2−オキサゾリジノ
    ン、尿素、エステル、ホスゲン、クロロホルメート、二
    酸化炭素、オルトカルボキシレート、亜硫酸或いは亜硫
    酸エステルから成る請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 CO2 シントンがジメチルカーボネー
    ト、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート或い
    はプロピレンカーボネートである請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 混合金属酸化物触媒が2又はそれ以上の
    IA族の金属酸化物、IIA族の金属酸化物、 IIIB族の
    金属酸化物、IVB族の金属酸化物、VB族の金属酸化
    物、VIB族の金属酸化物、 VIIB族の金属酸化物、VIII
    族の金属酸化物、IB族の金属酸化物、IIB族の金属酸
    化物、 IIIA族の金属酸化物、IVA族の金属酸化物、V
    A族の金属酸化物或いはVIA族の金属酸化物から成る請
    求項1の方法。
  8. 【請求項8】 混合金属酸化物触媒が、マグネシウム、
    アルミニウム、カルシウム、ストロンチウム、ガリウ
    ム、ベリリウム、バリウム、スカンジウム、イツトリウ
    ム、ランタン、セリウム、ガドリニウム、テルビウム、
    ジスプロシアム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、
    ルテチウム、イツテルビウム、ニオブ、タンタル、クロ
    ム、モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニウ
    ム、ハフニウム、バナジン、鉄、コバルト、ニッケル、
    亜鉛、銀、カドミウム、ホウ素、インジウム、ケイ素、
    ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン及びビスマ
    スの酸化物の2個或いはそれ以上から成る請求項7の方
    法。
  9. 【請求項9】 混合金属酸化物触媒が少くとも1個のII
    A族の金属酸化物から成る請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 混合金属酸化物触媒がIIA族の金属酸
    化物及び IIIA族の金属酸化物から成る請求項1の方
    法。
  11. 【請求項11】 混合金属酸化物触媒がIIA族の金属酸
    化物及び IIIB族の金属酸化物から成る請求項1の方
    法。
  12. 【請求項12】 混合金属酸化物触媒が酸化マグネシウ
    ム及び酸化アルミニウムから成る請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 混合金属酸化物触媒が高表面積の混合
    金属酸化物から成る請求項1の方法。
  14. 【請求項14】 混合金属酸化物触媒が約50m2 /g
    m以上の表面積を有している請求項1の方法。
  15. 【請求項15】 IIA族の金属酸化物が触媒の重量の約
    10重量パーセントから約90重量パーセントより成る
    請求項9の方法。
  16. 【請求項16】 混合金属酸化物触媒が支持体物質に結
    合されている請求項1の方法。
  17. 【請求項17】 支持体がアルミナ物質或いはアルミナ
    −シリカ物質から成る請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 支持体がシリカ物質或いはシリカ−ア
    ルミナ物質から成る請求項16の方法。
  19. 【請求項19】 支持体が混合金属酸化物触媒の約2〜
    約50重量パーセントから成る請求項16の方法。
  20. 【請求項20】 混合金属酸化物触媒が、(a) 式
    (I) 【化1】 (式中Mは少くとも1個の2価金属カチオン;Qは少く
    とも1個の3価金属カチオン;そしてAは原子価
    (n- )を供給する少くとも1個のアニオン、この場
    合、nは1〜4そしてaは正数、M、Q及びAはx/y
    が1に等しいか或いはそれ以上の数になるような比率で
    規定され、zは0以上の値を有しておりそして2x+3
    y−nzは正数である)を有する物質、或いは(b)
    式(I)の物質を焼成して得られる式(II) 【化2】 (式中M、Q、x、y、z及びnは式(I)に関して上
    記で定義したと同じ意味を有し、そしてDは少くとも1
    個の非揮発性アニオンである)を有する物質から成る請
    求項1の方法。
  21. 【請求項21】 x/yが1と12の間の数であり、z
    はx/yがnと12nの間にある関係を満足させる値を
    有する請求項20の方法。
  22. 【請求項22】 Aがカーボネート、ハライド、ホスフ
    ァイト、ホスフェート、クロメート、スルフェート、ハ
    イドロオキシド、オキサレート、アセテート、ナイトレ
    ート、ヘキサノエート、セバケート、バナデート、モリ
    ブデート、タングステート及びフェロシアネートから成
    る群から選択される請求項20の方法。
  23. 【請求項23】 Dがハライド、ホスファイト、ホスフ
    ェート、バナデート、モリブデート、タングステート、
    スルファイト、スルフェート、クロメート、アルセネー
    ト、ボレート及びクロレートから成る群から選択される
    請求項20の方法。
  24. 【請求項24】 x/yが1と6の間の数で、zはx/
    zがn及び6nの間にある関係を満足させる値を有する
    請求項20の方法。
  25. 【請求項25】 前記式(I)の物質を焼成して製造さ
    れる物質が200℃〜800℃の範囲の温度で12〜2
    4時間熱処理された請求項20の方法。
  26. 【請求項26】 Mがマグネシウムで、Qがアルミニウ
    ムである請求項20の方法。
  27. 【請求項27】 改質双金属或いは多金属触媒が式; [R4 −X1 −M1]f −Y1 − [M3 −Y2]j − [M2
    −X2 −R5]g (式中R4 及びR5 は各々独立して水素、或いは少くと
    も1個の活性水素を有する有機化合物;X1 及びX2
    各々独立して酸素、イオウ或いはチッ素;M1 、M2
    びM3 は各々独立して2価或いは多価金属;Y1 及びY
    2 は各々独立して2価或いは原子価2〜6の多価酸素酸
    アニオン、酸素、イオウ或いはチッ素、但しY1 及びY
    2 の少くとも1個が2価或いは原子価2〜6価の多価酸
    素酸アニオンである;jは0〜約100の値を有する整
    数;そしてf及びgはjが0の場合、f+gの和がY1
    の原子価に等しくなる様な値を有する正数であり、そし
    てf及びgは、jが0以外の場合、f+gの和がY1
    [M3 −Y2]j の和の原子価に等しくなる様な値を有す
    る)を有する物質から成る請求項1の方法。
  28. 【請求項28】 2価或いは多価酸素酸アニオンがスル
    フェート、ホスフェート、マンガネート、チタネート、
    タンタレート、モリブデート、バナデート、クロメー
    ト、ジルコネート及びポリホスフェートから成る請求項
    27の方法。
  29. 【請求項29】 2価或いは多価金属がカルシウム、マ
    グネシウム、ストロンチウム、バリウム、ランタン、チ
    タン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジン、ニオブ、
    タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガ
    ン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、カドミウム、
    水銀、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インディウ
    ム、タリウム、炭素、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、
    鉛、リン、ヒ素、アンチモン、イオウ、セレン及びテル
    ルから成る請求項27の方法。
  30. 【請求項30】 改質双金属或いは多金属触媒が、改質
    カルシウム触媒或いは改質マグネシウム触媒から成る請
    求項27の方法。
  31. 【請求項31】 カルボキシル化化合物が、置換或いは
    非置換のカルボキシル化化合物である請求項1の方法。
  32. 【請求項32】 カルボキシル化化合物が、式 ROC(O)R1 或いは ROC(O)R2 (式中Rが有機化合物の残基、R1 が有機化合物の残
    基、R2 が有機化合物の残基、そしてR及びR1 の置換
    基或いはR及びR2 の置換基が、隨意に、互いに橋架け
    されていて、置換されるか或いは置換されないヘテロシ
    クロアルキル環を形成している)を有する物質から成る
    請求項1の方法。
  33. 【請求項33】 カルボキシル化化合物が、式 ROC(O)OR1 或いは ROC(O)OR2 (式中Rは有機化合物の残基、R1 は有機化合物の残
    基、R2 は有機化合物の残基、そしてR及びR1 の置換
    基或いはR及びR2 の置換基は、隨意に、互いに橋架け
    されていて、置換されるか或いは置換されないヘテロシ
    クロアルキル環を形成している)を有する物質から成る
    請求項1の方法。
  34. 【請求項34】 カルボキシル化化合物が、式 RN(C(O)OR1 )R 或いは RN(C(O)O
    2 )R (式中Rは有機化合物の残基、R1 は有機化合物の残
    基、R2 は有機化合物の残基、そしてRの置換基或いは
    R及びR2 の置換基が、隨意に、互いに橋架けされてい
    て、置換されるか或いは置換されないヘテロシクロアル
    キル環を形成している)を有する物質から成る請求項1
    の方法。
  35. 【請求項35】 カルボキシル化化合物がジメチルカー
    ボネート、ジエチルカーボネート、2−オキサゾリジノ
    ン、ジアリルカーボネート、ビス(2−メトキシエチ
    ル)カーボネート、ビス〔2−(2−メトキシエトキ
    シ)エチル〕カーボネート、2−ブトキシエチルメチル
    カーボネート或いはビス(2−ブトキシエチル)カーボ
    ネートから成る請求項1の方法。
  36. 【請求項36】 1つ或いはそれ以上のCO2 シントン
    を、混合金属酸化物触媒或いは改質双金属或いは多金属
    触媒の存在下、カルボキシル化化合物を製造するのに効
    果的な条件下で接触させることから成る、カルボキシル
    化化合物の製造方法。
  37. 【請求項37】 CO2 シントンが置換或いは非置換の
    カーボネート、クロロカーボネート、炭酸、カルバメー
    ト、カルバミド酸、オキサレート、2−オキサゾリジノ
    ン、尿素、エステル、ホスゲン、クロロホルメート、二
    酸化炭素、オルトカルボキシレート、亜硫酸或いは亜硫
    酸エステルから成る請求項36の方法。
  38. 【請求項38】 CO2 シントンがジメチルカーボネー
    ト、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート或い
    はプロピレンカーボネートから成る請求項36の方法。
  39. 【請求項39】 混合金属酸化物触媒がIA族の金属酸
    化物、IIA族の金属酸化物、 IIIB族の金属酸化物、IV
    B族の金属酸化物、VB族の金属酸化物、VIB族の金属
    酸化物、 VIIB族の金属酸化物、VIII族の金属酸化物、
    IB族の金属酸化物、IIB族の金属酸化物、 IIIA族の
    金属酸化物、IVA族の金属酸化物、VA族の金属酸化物
    或いはVIA族の金属酸化物の2或いはそれ以上から成る
    請求項36の方法。
  40. 【請求項40】 混合金属酸化物触媒が、マグネシウ
    ム、アルミニウム、カルシウム、ストロンチウム、ガリ
    ウム、ベリリウム、バリウム、スカンジウム、イツトリ
    ウム、ランタン、セリウム、ガドリニウム、テルビウ
    ム、ジセプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウ
    ム、ルテチウム、イツテルビウム、ニオブ、タンタル、
    クロム、モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニ
    ウム、ハフニウム、バナジン、鉄、コバルト、ニッケ
    ル、亜鉛、銀、カドミウム、ホウ素、インジウム、ケイ
    素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン及びビ
    スマスの酸化物の2個或いはそれ以上から成る請求項3
    9の方法。
  41. 【請求項41】 混合金属酸化物触媒が少くとも1個の
    IIA族の金属酸化物から成る請求項36の方法。
  42. 【請求項42】 混合金属酸化物触媒がIIA族の金属の
    酸化物及び IIIA族の金属の酸化物から成る請求項36
    の方法。
  43. 【請求項43】 混合金属酸化物触媒がIIA族の金属の
    酸化物及び IIIB族の金属の酸化物から成る請求項36
    の方法。
  44. 【請求項44】 混合金属酸化物触媒が酸化マグネシウ
    ム及び酸化アルミニウから成る請求項36の方法。
  45. 【請求項45】 改質双金属或いは多金属触媒が式 [R4 −X1 −M1]f −Y1 − [M3 −Y2]j − [M2
    −X2 −R5]g (式中R4 及びR5 は各々独立して水素、或いは少くと
    も1個の活性水素を有する有機化合物の残基;X1 及び
    2 は各々独立して酸素、イオウ或いはチッ素;M1
    2 及びM3 は各々独立して2価或いは多価金属;Y1
    及びY2 は各々独立して2価、或いは原子価2〜6の多
    価酸素酸アニオン、酸素、イオウ或いはチッ素、但しこ
    の場合Y1 及びY2 の少くとも1つが2価、或いは原子
    価2〜6の多価酸素酸アニオンであるとする;jは0〜
    約100の値を有する整数;そしてf及びgは、jが0
    の場合f+gの和がY1 の原子価に等しくなる様な値を
    有する整数、そしてf及びgは、jが0以外の場合f+
    gの和がY1 + [M3 −Y2]j の原子価に等しくなる様
    な値を有する整数)を有する物質から成る請求項36の
    方法。
  46. 【請求項46】 2価或いは多価酸素酸アニオンがスル
    フェート、ホスフェート、マンガネート、チタネート、
    タンタレート、モリブデート、バナデート、クロメー
    ト、ジルコネート及びポリホスフェートから成る請求項
    45の方法。
  47. 【請求項47】 2価或いは多価金属がカルシウム、マ
    グネシウム、ストロンチウム、バリウム、ランタン、チ
    タン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジン、ニオブ、
    タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガ
    ン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、カドミウム、
    水銀、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、
    タリウム、炭素、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、リ
    ン、ヒ素、アンチモン、イオウ、セレン及びテルルから
    成る請求項45の方法。
  48. 【請求項48】 改質双金属或いは多金属触媒が改質カ
    ルシウム触媒或いは改質マグネシウム触媒から成る請求
    項36の方法。
  49. 【請求項49】 カルボキシル化化合物が、置換或いは
    非置換のカルボキシル化化合物から成る請求項36の方
    法。
  50. 【請求項50】 アルキレンカーボネートを、混合金属
    酸化物触媒或いは改質双金属或いは多金属触媒の存在
    下、ジアルキルカーボネートを製造するのに効果的な条
    件で、接触させることから成る、ジアルキルカーボネー
    トの製造方法。
  51. 【請求項51】 アルキレンカーボネートがエチレンカ
    ーボネート或いはプロピレンカーボネートである請求項
    50の方法。
  52. 【請求項52】 混合金属酸化物触媒が酸化マグネシウ
    ム及び酸化アルミニウから成る請求項50の方法。
  53. 【請求項53】 改質双金属或いは多金属触媒が改質カ
    ルシウム触媒或いは改質マグネシウム触媒から成る請求
    項50の方法。
  54. 【請求項54】 ジアルキルカーボネートが、ジメチル
    カーボネート或いはジエチルカーボネートから成る請求
    項50の方法。
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