JPH06250745A - 湯水混合装置 - Google Patents

湯水混合装置

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JPH06250745A
JPH06250745A JP6296193A JP6296193A JPH06250745A JP H06250745 A JPH06250745 A JP H06250745A JP 6296193 A JP6296193 A JP 6296193A JP 6296193 A JP6296193 A JP 6296193A JP H06250745 A JPH06250745 A JP H06250745A
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JP
Japan
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temperature
hot
cold water
water
mixing
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JP6296193A
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English (en)
Inventor
Toshio Eki
驛  利男
Toshiharu Otsuka
俊治 大塚
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手動ハンドル300の操作を終了したときの
湯水混合物温度TCを目標温度として制御する。 【構成】 回転検出機構200からの回転信号と予荷重
調節モータ105への駆動信号に基づいて、手動ハンド
ル300の操作の有無を判定し(ステップS400ない
しS420)、操作が有りと判定したときは、フィード
バック制御を中止する(ステップS430)。手動ハン
ドル300の操作が終了すると(ステップS440)、
湯水混合物温度TCを読み込み(ステップS460)、
読み込んだ湯水混合物温度TCを目標温度TPとし(ス
テップS470)、新たな目標温度TPでフィードバッ
ク制御を再開する(ステップS490)。この処理によ
り、所望の温度を容易に目標温度TPに設定することが
でき、その温度で吐水することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯水混合装置に関し、
詳しくは湯水混合物の温度を電子制御する湯水混合装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の湯水混合装置としては、
湯と水の混合比を決定する可動弁体を温度によって形状
が変化する形状記憶合金を用いて付勢することにより、
湯水混合物の温度を一定に制御する自動温度調節式湯水
混合栓が提案されている(実公昭61−44062)。
これは、形状記憶合金が、特定の温度下で一定の形状に
セットしておくと、その他の温度下で物理的に形状を変
化させても当初のセット温度を与えることにより、再び
セット時の形状に復元するという特徴を利用したもので
ある。
【0003】この混合栓では、可動弁体の一方をコイル
状形状記憶合金で付勢し、他方をコイルスプリングで付
勢するように構成されており、コイル状形状記憶合金は
湯水混合物に直接接触するよう配置されている。また、
コイル状形状記憶合金は、一定温度で一定コイル長にな
るとされており、このコイル状形状記憶合金は、湯水混
合物の温度の変化により、次のように作動するとされて
いる。
【0004】湯水混合物の温度が設定温度で定常状態に
あるとき、可動弁体はコイル状形状記憶合金とコイルス
プリングとの釣り合いの位置で停止している。定常状態
にあった湯水混合物の温度が外乱等により変化して一定
の温度になると、コイル状形状記憶合金は、その温度で
セットされた一定のコイル長に復元しようとして、形状
復元力を発生する。この形状復元力は、定常状態にあっ
たコイルスプリングとの釣り合いを崩して、可動弁体を
コイルスプリング側またはコイル状形状記憶合金側へ駆
動する。ここで、コイル状形状記憶合金に対して、設定
温度近傍で、連続的にコイル長をセットすれば、湯水混
合物の温度が設定温度近傍での変化に対して、コイル状
形状記憶合金は、温度変化に伴ってコイル長を変化さ
せ、連続的な形状復元力を発生する。従って、可動弁体
が湯水混合物の温度変化に対応して変位し、湯水の割合
を変化させるので、湯水混合物の温度を設定温度に保持
することができる。
【0005】この湯水混合装置において、湯水混合物の
設定温度の変更は、コイルスプリングのばね受けに連結
している回転ノブを回転操作することによりコイルスプ
リングの付勢量を変更し、コイル状形状記憶合金とコイ
ルスプリングとの新たな釣り合いの位置とすることによ
り行なう。
【0006】また、この種の湯水混合装置としては、湯
水の混合比を増減する可動弁体を、ワックスサーモを用
いて付勢することにより湯水混合物の温度を一定に制御
する湯水混合装置が提案されている(特開昭61−31
784)。これは、ワックスサーモが、温度変化に対し
てその体積を変化させることに基づく。すなわち、ワッ
クスサーモの温度変化による体積変化を、可動弁体の変
位可能方向への直線変化とすることにより、湯水混合物
の温度に応じて可動弁体を変位させることができる。こ
の湯水混合装置では、湯水混合物の設定温度の変更は、
ワックスサーモに連結された回転ノブを回転操作するこ
とにより、ワックスサーモの位置を変位させて行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
湯水混合装置では、回転ノブを回転操作し、コイルスプ
リングの付勢量やワックスサーモの位置を調節して湯水
混合物を所望の温度としても、給水圧力の変化や給湯温
度の変化等の外乱によりコイル状形状記憶合金とコイル
スプリングとの釣り合いや、ワックスサーモと弾性体と
の釣り合いが変わり、湯水混合物の温度が変化して、所
望の温度で保持することができないという問題があっ
た。
【0008】一方、目標温度を設定して、湯水の混合比
を湯水混合物の温度に基づいてフィードバック制御する
従来の湯水混合装置では、目標温度を正確に設定するに
は、スイッチ操作により「40℃」のように温度を設定
する構成が考えられるが、スイッチ操作による目標温度
の設定では不便な場合がある。例えば、シャワーを使用
する場合の所望の温度は、使用時の季節,天候,使用
者,使用者の健康状態によって微妙に異なるものなの
で、所望の温度とするために何度もスイッチ操作を行な
う必要がある。また、スイッチ操作で所望の温度を設定
しても、フィードバック制御に用いられる温度センサの
感度や測定誤差によりその温度にならない場合もあり、
この場合にもスイッチ操作を繰り返す必要がある。この
ように、スイッチ操作によっては、所望の吐水温度を得
ることは、必ずしも容易ではない。なお、これらの問題
は、形状記憶合金やワックスサーモなどの感温素子を用
いた湯水混合装置に限られるものではなく、感温素子を
用いずに温度制御する湯水混合装置の場合にも言えるこ
とである。
【0009】本発明の湯水混合装置は、こうした問題を
解決し、湯水混合物の温度を容易に所望の温度とし、そ
の温度で安定して保持することを目的としてなされ、次
の構成を採った。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の湯水混合装置
は、図1(a)に例示するように、湯水を混合する湯水
混合弁MVと、前記混合弁MVの湯水の混合の割合を調
整する混合割合調整手段M1と、前記混合弁MVから流
出する湯水混合物の温度を検出する温度検出手段M2
と、前記温度検出手段M2により検出された温度と目標
温度とに偏差が存在する場合には、該偏差を打ち消す側
に前記混合割合調整手段M1を制御する混合割合制御手
段M3と、前記混合割合調整手段M1に直結され、前記
湯水の混合の割合を手動で操作する操作部OPと、該操
作部OPを操作したとき、前記混合割合制御手段M3に
よる制御を停止し、該停止中に前記温度検出手段M2に
より検出された湯水混合物の温度を目標温度に設定する
目標温度設定手段M4とを備えたことを要旨とする。
【0011】また、本発明の第2の湯水混合装置は、図
1(b)に例示するように、湯水の混合比を調節する可
動弁体を有する湯水混合弁NVと、前記混合弁NVから
流出する湯水混合物の温度上昇に伴い湯の割合を減少さ
せる方向に前記可動弁体を付勢する感温付勢手段S1
と、前記可動弁体を前記感温付勢手段S1とは反対方向
に付勢する弾性体SPと、前記湯水混合物の温度を検出
する温度検出手段N1と、操作部を操作することによっ
て、前記感温付勢手段S1および前記弾性体SPの少な
くとも一方の付勢量を調節する付勢量調節手段N2と、
前記温度検出手段N1により検出された温度と目標温度
とに偏差が存在する場合には、該偏差を打ち消す側に前
記付勢量調節手段N2を制御する付勢量制御手段N3
と、前記付勢量調節手段N2の操作部を操作して付勢量
が調節されたとき、前記付勢量制御手段N3による制御
を停止し、該停止中に前記温度検出手段N1により検出
された湯水混合物の温度を目標温度に設定する目標温度
設定手段N4とを備えたことを要旨とする。
【0012】ここで、前記第2の湯水混合装置におい
て、感温付勢手段S1は、所定の温度範囲において温度
に応じてばね定数が変化する材料からなるばねである構
成とすることもできる。
【0013】
【作用】以上のように構成された本発明の湯水混合装置
は、混合割合調整手段M1に直結された操作部OPを操
作したとき、混合割合制御手段M3によるフィードバッ
ク制御を停止し、該停止中に温度検出手段M2により検
出された湯水混合物の温度を、目標温度設定手段M4
が、目標温度として設定する。目標温度が設定された後
は、温度検出手段M2により検出された湯水混合物の温
度と目標温度との間に偏差を生じる場合には、混合割合
制御手段M3は該偏差を打ち消す側に混合割合調整手段
M1を制御して、湯水混合物の温度を目標温度とする。
このことより、湯水混合物の温度を、操作部OPを操作
したときの湯水混合物の温度に保持することができる。
【0014】また、本発明の第2の湯水混合装置は、付
勢量調節手段N2の操作部を操作して付勢量が調節され
たとき、付勢量制御手段N3によるフィードバック制御
を停止し、該停止中に温度検出手段N1により検出され
た湯水混合物の温度を、目標温度設定手段N4が、目標
温度として設定する。目標温度が設定された後は、感温
付勢手段S1が、湯水混合物の温度に応じて湯水の混合
比を調節する可動弁体を付勢し、湯水混合物の温度を目
標温度へと制御する。感温付勢手段S1による温度制御
のみでは、温度検出手段N1により検出された湯水混合
物の温度と目標温度との間に偏差を生じる場合には、付
勢量制御手段N3は該偏差を打ち消す側に付勢量調節手
段N2を制御して、湯水混合物の温度を目標温度とす
る。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図2は本発明の一実施例である湯水混合装置の
模式図であり、図3はこの湯水混合装置の斜視図であ
る。
【0016】湯水混合装置10は、水道管から水が給水
される給水用脚金具11と、図示しない給湯機から湯が
給湯される給湯用脚金具12と、湯水の混合を行なう弁
ユニット15と、湯水の混合比を電気的に制御する制御
ユニット18とから構成されている。弁ユニット15
は、機能的には、給水用脚金具11から給水される水お
よび給湯用脚金具12から給水される湯を混合する湯水
混合弁60と、湯水混合弁60に組み込まれた可動弁体
70の位置を調節する予荷重調節機構100と、湯水混
合物温度TCを検出する温度センサ110と、シャワー
130またはカラン140からの混合湯水の選択および
止水をする切換え/止水弁120とを有する。これらの
具体的な構成については後述する。また、制御ユニット
18は、目標温度TPを表示する液晶表示部(LCD)
160と、目標温度TPの設定および吐水の選択等の操
作を行なうパネル操作部170と、温度センサ110に
よって検出される温度信号とパネル操作部170からの
信号を入力して予荷重調節機構100と切換え/止水弁
120とLCD160へ出力信号を出力する電子制御装
置150とを有する。更に、湯水混合装置10は電池1
80に接続されており、各部に必要な電源を供給する構
成となっている。
【0017】制御ユニット18を構成するパネル操作部
170は、図3に示すように、LCD160に表示され
る目標温度TPをデクリメントするスイッチ171と、
目標温度TPをインクリメントするスイッチ172と、
シャワー130からの吐水を選択するシャワー選択スイ
ッチ175と、カラン140からの吐水を選択するカラ
ン選択スイッチ176と、止水を選択する止水スイッチ
177から構成されている。
【0018】次に、給水用脚金具11の拡大断面図であ
る図4を用いて給水用脚金具11の構造について説明す
る。給水用脚金具11は、同図に示すように、水道管に
接続される入口21と湯水混合弁60に接続される出口
29とが形成されたハウジング20を有し、ハウジング
20には、止水弁22と圧力制御弁30が組み込まれて
いる。
【0019】止水弁22は、ハウジング20に液密に締
結されたキャップ27と、キャップ27とハウジング2
0にガイドされた弁体23と、ストレーナ28とを有す
る。弁体23は、ハウジング20とのガイド部24と端
部26とを有しており、ガイド部24には通水時に水の
通路となる開口部25が設けてある。ガイド部24はハ
ウジング20とねじで噛み合っており、弁体23を回転
させることにより弁体23が回転軸方向に変位する構造
になっている。従って、弁体23を回転させて、端部2
6とハウジング20を着脱させることにより、止水また
は通水する。通水時には、端部26とハウジング20と
の隙間から流入した水が開口部25を通り、ストレーナ
28によりゴミを除去した後に圧力制御弁30に流れ込
む。
【0020】圧力制御弁30は、弁ユニット15に供給
する水側圧力を制御する弁であり、ハウジング20内部
に環状に形成された弁座31、この弁座31と協動して
水の流れを制御する弁部材32、弁部材32を摺動可能
に収納するガイド部材35、弁部材32に固定された弁
軸40、弁軸40の末端が組み付けられる金属ベローズ
45等から構成されている。弁部材32は、ナット34
により弁軸40が固定される本体部32Aと、弁座31
と反対方向に延長する円筒形のスカート33とを有し、
このスカート33はハウジング20に液密に締結された
ガイド部材35のボア36内に若干のクリアランスをも
って収納されている。従って、弁部材32とスカート3
3とガイド部材35とで形成された二次圧力室37内に
は弁座31下流の給水二次圧力P2が導入される。
【0021】弁軸40には、弁部材32と反対側の端に
ばね受け41が設けられており、ハウジング20には、
ばね受け41に対峙してキャップ42が液密に締結され
ている。ばね受け41とキャップ42との間には金属ベ
ローズ45が液密に配置してあり、背圧室46を形成し
ている。金属ベローズ45は一定のばね定数を有するば
ねで、有効受圧面積は弁座31の有効面積に等しくなる
ように設定されている。背圧室46には、給湯用脚金具
12に接続されている圧力導入管58により給湯機から
の給湯圧力P3が導入されている。
【0022】こうして構成された圧力制御弁30は次の
ように作動する。弁部材32は、給水一次圧力P1によ
り開弁方向に作用する力と二次圧力室37の給水二次圧
力P2により閉弁方向に作用する力とを受ける。ばね受
け41は、給水一次圧力P1により閉弁方向に作用する
力と、金属ベローズ45により開弁方向に作用するばね
力と、背圧室46内の給湯圧力P3により開弁方向に作
用する力とを受ける。弁部材32とばね受け41は弁軸
40によって結合しているので、弁部材32の給水一次
圧力P1による開弁方向に作用する力とばね受け41の
給水一次圧力P1による閉弁方向に作用する力とはほぼ
釣り合い、二次圧力室37の給水二次圧力P2による閉
弁方向に作用する力に対して、金属ベローズ45による
開弁方向に作用するばね力と背圧室46内の給湯圧力P
3による開弁方向に作用する力との合力が釣り合う。従
って、給水二次圧力P2は金属ベローズ45のばね力だ
け給湯圧力P3より高くなり、水道管からの給水一次圧
力P1および給湯機からの給湯圧力P3が変動しても、
給水二次圧力P2と給湯圧力P3との差圧は一定とな
る。
【0023】尚、給湯用脚金具12の構成は特に図示し
ないが、給水用脚金具11に組み込まれた止水弁22と
同様の止水弁52が組み込まれている。
【0024】次に、弁ユニット15の拡大断面図である
図5を用いて、弁ユニット15の構造について説明す
る。弁ユニット15は同図に示すように、ハウジング6
1を有し、これに、湯水混合弁60,予荷重調節機構1
00,温度センサ110および切換え/止水弁120が
組み込まれている。ハウジング61には、水入口85と
湯入口95が形成されており、水入口85には給水用脚
金具11の出口29が接続され、湯入口95には給湯用
脚金具12の出口59が接続される。
【0025】湯水混合弁60は、水入口85および湯入
口95に夫々連通する環状通路86および96と、可動
弁体70を軸方向摺動自在に収容する弁室63と、湯水
混合室64を有する。弁室63は、湯水混合弁60の軸
線に垂直な水側弁座87および湯側弁座97と、軸方向
のボア62によって画定されている。可動弁体70は、
円筒部71と半径方向のウェブ72とを有する。円筒部
71の外径とボア62の内径との間には微小なクリアラ
ンスが設けてある。可動弁体70のウェブ72には複数
の開口73が設けてあり、湯入口95から弁室63内に
流入した湯は、開口73を通って湯水混合室64に流れ
込み、水と混合される。水と湯との混合の割合は、可動
弁体70が軸方向に変位することによって変化する。
尚、可動弁体70が水側弁座87と係合する位置まで変
位して水を遮断すれば湯のみが流れ出ることになり、可
動弁体70が湯側弁座97と係合する位置まで変位して
湯を遮断すれば水のみが流れ出ることになる。
【0026】可動弁体70は、湯水混合室64内に配置
された感温コイルスプリング80と弁室63内に配置さ
れた第2コイルスプリング90の力の釣り合いによって
位置決めされる構造となっている。このため、感温コイ
ルスプリング80の一端は止め輪74によりハウジング
61に固定されたばね受け75に支承され、他端は可動
弁体70に固定されたばね受け76に支承されている。
また、第2コイルスプリング90の一端は可動弁体70
と連動するばね受け77に支承され、他端は予荷重調節
機構100の可動ばね受け102に支承されている。組
立の便宜のため、ばね受け76はウェブ72を貫通し、
ばね受け77と螺合する構造になっている。
【0027】感温コイルスプリング80は温度に応じて
ばね定数が変化する金属によって形成されており、第2
コイルスプリング90は温度に関して一定のばね定数を
有する通常のばね材料によって形成されている。温度に
応じてばね定数が変化する金属材料としては、ニッケル
・チタン合金からなる形状記憶合金(SMA)の範疇に
属する合金が知られている。この種のSMAは温度に応
じて弾性係数が変化し、その結果、SMAからなる感温
コイルスプリング80のばね定数が温度に応じて変化す
る。SMAからなる所望の温度特性を有する温度応答性
の感温コイルスプリング80は、種々の供給者から入手
することができる。例えば、関東特殊製鋼株式会社の
「KTS−SMアロイ」がある。
【0028】また、予荷重調節機構100に消費される
電池180のエネルギを節減するために、感温コイルス
プリング80のばね定数と予荷重は、そのばね力(発生
荷重)が充分小さくなるように設定する必要がある。一
方、感温コイルスプリング80は、水のみを吐出すべき
低温条件下(この時には、第2コイルスプリング90に
加える予荷重はゼロにすることができ、可動弁体70は
感温コイルスプリング80のばね力のみによって湯側弁
座97に押圧される)においては、湯の流入を遮断する
に充分な力で可動弁体70を湯側弁座97に押圧するば
ね力を発生する必要がある。このため、感温コイルスプ
リング80のばね定数と予荷重は、低温時(例えば、給
水温度が5℃の時)に発生するばね力が500g以下、
好ましくは300g以下になるように設定する。
【0029】予荷重調節モータ105の回転軸は両側に
延出されており、その一方、出力軸103には、予荷重
調節機構100のウォーム104が取り付けられてい
る。このウォーム104を介して、第2コイルスプリン
グ90の予荷重は調整される。このため、ハウジング6
1に液密に締結された端部部材101には、可動ばね受
け102が軸方向変位自在、かつ回転不能にスプライン
嵌合してあり、この可動ばね受け102の内ねじには予
荷重調節モータ105の出力軸103に形成されたウォ
ーム104が噛み合っている。また、予荷重調節モータ
105の出力軸103はOリング106によって軸封さ
れている。
【0030】こうして構成された予荷重調節機構100
は、予荷重調節モータ105を所定方向に回転させて、
可動ばね受け102を図5右方に変位させることによ
り、第2コイルスプリング90の予荷重を増大させ、予
荷重調節モータ105を反対方向に回転させて、可動ば
ね受け102を左方に変位させることにより、第2コイ
ルスプリング90の予荷重を減少させる。
【0031】予荷重調節モータ105の他方の軸210
は、回転検出機構200を貫通し、その軸端には手動ハ
ンドル300が、ハンドル本体中央部に設けられた部材
310で固定されている。従って、使用者がハンドル3
00を回転させることにより、軸210が回転し、予荷
重調節モータ105の一方の出力軸103が回転する。
この結果、可動ばね受け102の位置が変位し、第2コ
イルスプリング90の予荷重を変更することができる。
回転検出機構200は、手動ハンドル300を操作して
軸210、ひいては出力軸103が回転していることを
検出するものであり、正逆いずれの回転に対してもパル
ス信号を出力する。
【0032】温度センサ110は、その感温部が湯水混
合弁60から流出する混合湯水が直接接触するように、
湯水混合弁60の出口であるばね受け75の下流側に配
置され、ハウジング61に液密に締結されている。
【0033】切換え/止水弁120は温度センサ110
の下流側に配置されており、ハウジング61に固定され
た固定ディスク121と、この固定ディスク121に擦
り合わさった状態で回転する回転ディスク125と、こ
の回転ディスク125を回転駆動する切換え/止水モー
タ127とを有する。固定ディスク121は、図6に示
すように2つの吐水ポート122および123を有し、
一方の吐水ポート122は接続金具131とシャワーホ
ース132(図3参照)を介してシャワー130に接続
され、他方の吐水ポート123は接続金具141と図示
しないスイベル継手を介してカラン140に接続されて
いる。回転ディスク125は、図7に示すように湯水混
合弁60の湯水混合室64に連通する唯一の吐水ポート
126を有する。切換え/止水モータ127を回転させ
て回転ディスク125の吐水ポート126を固定ディス
ク121の吐水ポート122に整合させると、混合湯水
はシャワー130に供給され、吐水ポート126を固定
ディスク121の吐水ポート123に整合させると混合
湯水はカラン140に供給され、吐水ポート126を固
定ディスク121のいずれの吐水ポート122および1
23からもオフセットさせると止水される。
【0034】制御ユニット18を構成する電子制御装置
150は、図8に示すようにマイクロコンピュータを中
心とする論理演算回路として構成される。詳しくは、予
め設定された制御プログラムに従って出湯を制御するた
めの各種演算処理を実行するCPU150a、CPU1
50aで各種演算処理を実行するのに必要な制御プログ
ラムや制御データ等が予め格納されたROM150b、
同じくCPU150aで各種演算処理を実行するのに必
要な各種データが一時的に読み書きされるRAM150
c、電源オフ時においてもデータを保持可能なバックア
ップRAM150d、パネル操作部170からのスイッ
チ信号を入力するスイッチ入力回路150e、温度セン
サ110からの信号を入力する温度センサ入力回路15
0f、CPU150aでの演算結果に応じて予荷重調節
モータ105に駆動信号を出力するモータ駆動回路15
0g、パネル操作部170の吐水選択スイッチ175,
176や止水スイッチ177の入力に応じて切換え/止
水モータ127に駆動信号を出力するモータ駆動回路1
50hおよびLCD160に表示信号を出力するLCD
駆動回路150i,電池180に接続された定電圧回路
150j,回転検出機構200からの回転信号を入力す
る回転信号入力回路等を備える。これらの素子・回路は
バス150xで相互に接続されている。
【0035】次に、こうして構成された湯水混合装置1
0の動作を図9,図10,図11に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0036】図9は、出湯を開始するときに実行される
出湯開始時処理ルーチンを示す。このルーチンは、パネ
ル操作部170のシャワー選択スイッチ175またはカ
ラン選択スイッチ176が押され、スイッチ信号がスイ
ッチ入力回路150eを介して入力されることにより実
行される。
【0037】先ず、混合湯水の目標温度TPとしてRO
M150bに格納されたデフォルト値TD(例えば、4
0℃)と、バックアップRAM150dに格納された現
在の予荷重調節量である現予荷重調節量FDとを読み込
む処理を実行し(ステップS100,S110)、デフ
ォルト値TDをLCD160に表示する(ステップS1
20)。次いで、湯水混合物温度TCと予荷重調節量F
Sとの関係を表わす図示しないマップにより、デフォル
ト値TDに対応した予荷重調節量FSを求める(ステッ
プS130)。求めた予荷重調節量FSと現予荷重調節
量FDとの差を実予荷重調節量ΔFにセットし(ステッ
プS140)、現予荷重調節量FDを実予荷重調節量Δ
Fだけ増加させる(ステップS150)。すなわち、予
荷重調節モータ105を実予荷重調節量ΔFに対応した
分だけ駆動させることにより、ウォーム104が回転
し、可動ばね受け102が軸方向位置を変え、第2コイ
ルスプリング90の予荷重量が調節される。
【0038】ここで、デフォルト値TDは何度に設定さ
れていてもよいが、出湯開始時に熱水または冷水がシャ
ワー等から出湯するのを防止するために、通常使用する
湯水混合物温度TCとすることが望ましい。また、デフ
ォルト値TDがない構成でもよいが、この場合、出湯を
終了する時に通常使用する湯水混合物温度TCとなるよ
う可動弁体70を調節する構成とすることが望ましい。
この場合は、ステップS100ないしS150は不要で
ある。
【0039】次に、シャワー選択スイッチ175とカラ
ン選択スイッチ176とのどちらのスイッチが押された
かを判定する(ステップS160)。スイッチの判定に
従い、切換え/止水モータ127を駆動して、押された
スイッチの側の吐水ポートに回転ディスク125の吐水
ポート126を整合する(ステップS170,S18
0)。吐水ポート122または123と回転ディスク1
25の吐水ポート126が整合されることにより、シャ
ワー130またはカラン140から出湯が開始され、本
ルーチンを終了する。
【0040】次に、目標温度の設定が変更されたときの
処理を、図10に示す目標温度変更時処理ルーチンを用
いて説明する。このルーチンは、混合湯水の目標温度T
Pを設定するためのスイッチ171または172が押さ
れたときに実行される。
【0041】先ず、設定された目標温度TPと現予荷重
調節量FDとを読み込む処理を実行し(ステップS20
0,210)、湯水混合物温度TCと予荷重調節量FS
との関係を表わす前記のマップにより目標温度TPに対
応した予荷重調節量FSを求める(ステップS22
0)。次いで、求めた予荷重調節量FSと現予荷重調節
量FDとの差を実予荷重調節量ΔFにセットし(ステッ
プS230)、現予荷重調節量FDを実予荷重調節量Δ
Fだけ増加させて(ステップS240)、本ルーチンを
終了する。
【0042】以上、説明した図9および図10の処理に
より、目標温度TPを設定するためのスイッチ171,
172によって、設定された温度で混合湯水が吐水され
る。このときの出湯温度の調整はSMAを用いた感温コ
イルスプリング80により行なわれる。次に、この動作
について説明する。
【0043】湯水混合物温度TCが目標温度TPとなっ
て、給湯機からの給湯温度、水道水温または流量等の条
件が定常状態にある時には、可動弁体70は、湯水混合
室64内の混合湯水により感温コイルスプリング80に
発生するばね力と第2コイルスプリング90のばね力
(予荷重)との釣り合いにより位置が決定され、静止し
ている。この状態から、給湯機からの給湯温度、水道水
温または流量等の条件が外乱により変動すると、この変
動に応じて湯水混合室64内の湯水混合物温度TCが目
標温度TPからずれて温度偏差ΔTを生じる。感温コイ
ルスプリング80は、この温度変化に応じてばね定数を
変化させ、その結果、感温コイルスプリング80のばね
力が変化する。得られる湯水混合物温度TCが目標温度
TPより高い場合には、感温コイルスプリング80のば
ね力が増大し、第2コイルスプリング90の予荷重を増
加させながら可動弁体70を図5左方に変位させるの
で、湯の割合が減少し、湯水混合物温度TCが低下す
る。反対に、湯水混合物温度TCが目標温度TPより低
い場合には、感温コイルスプリング80のばね力が減少
し、第2コイルスプリング90の作用により可動弁体7
0が図5右方に変位するのを許容するので、水の割合が
減少し、湯水混合物温度TCが上昇する。こうした感温
コイルスプリング80の作用により湯水混合物温度TC
は目標温度TPに保持される。
【0044】出湯開始時処理ルーチンにより出湯が開始
された後または目標温度変更時処理ルーチンにより目標
温度TPが変更された後は、図11に示すフィードバッ
ク制御ルーチンにより、湯水混合物温度TCが制御され
る。本ルーチンは所定時間毎、例えば100ms毎に実
行される。
【0045】本ルーチンでは、先ず、目標温度TPと温
度センサ110により検出される湯水混合物温度TCを
読み込む処理を実行し(ステップS300)、目標温度
TPと湯水混合物温度TCの差を温度偏差ΔTとして算
出する(ステップS310)。算出された温度偏差ΔT
の絶対値を閾値TR1と比較し(ステップS320)、
温度偏差ΔTの絶対値が閾値TR1以上のときは、フィ
ードバック制御を行なう領域にないとして本ルーチンを
終了する。
【0046】ここで、閾値TR1は、フィードバック制
御の開始を判定する値であって、出湯開始時処理ルーチ
ンまたは目標温度変更時処理ルーチンにより初期設定さ
れた位置で可動弁体70が定常状態になったときの目標
温度TPと湯水混合物温度TCとの偏差よりは大きい値
として定められている。この偏差は、感温コイルスプリ
ング80および第2コイルスプリング90の製品毎のバ
ラツキや、経年変化による感温コイルスプリング80の
ばね定数の変化等により定まる。従って、閾値TR1
は、この偏差に若干の余裕を加えた値とするのが好まし
い。
【0047】温度偏差ΔTの絶対値が閾値TR1以上の
ときは、まだ給湯管等の死水の吐水中か予荷重調節モー
タ105の作動中である。このときにフィードバック制
御を行なうと、死水吐水等が完了すれば適正な予荷重調
節量FSであるものを、過渡期の湯水混合物温度TCに
より不適正な予荷重調節量FSとしてしまい、かえっ
て、湯水混合物温度TCを目標温度TPとするのが遅れ
ることになる。従って、この場合にはフィードバック制
御を行なわないのである。
【0048】一方、温度偏差ΔTの絶対値が閾値TR1
より小さいときは(ステップS320)、次に、温度偏
差ΔTの絶対値と閾値TR2とを比較する(ステップS
330)。温度偏差ΔTの絶対値が閾値TR2より大き
いときは、温度偏差ΔTに比例定数Kを乗じて実予荷重
調節量ΔFを算出し(ステップS340)、現予荷重調
節量FDを実予荷重調節量ΔFだけ増加する(ステップ
S350)。温度偏差ΔTの絶対値が閾値TR2以下の
ときは、フィードバック制御を行なう領域にないとし
て、本ルーチンを終了する。ここで、閾値TR2は、湯
水混合物温度TCが目標温度TPから許容される温度偏
差の最大値(許容温度偏差)であり、予荷重調節モータ
105を駆動制御できる最小値および感温コイルスプリ
ング80の特性等により定められる。
【0049】実施例では、温度偏差ΔTと実予荷重調節
量ΔFとの関係を比例定数Kにより算出したが、温度偏
差ΔTにより比例定数Kの値が異なる構成でもよく、温
度偏差ΔTに無関係に一定値の実予荷重調節量ΔFを設
定する構成、一定範囲内の温度偏差ΔTには第1の実予
荷重調節量ΔF1で、それ以上の温度偏差ΔTには第2
の実予荷重調節量ΔF2とする構成等も好適である。
【0050】次に、手動ハンドル300を回転させて、
所望の混合湯温度とするときの処理について図12の手
動操作処理ルーチンを用いて説明する。本ルーチンは所
定時間毎に、例えば100ms毎に実行される。
【0051】本ルーチンが実行されると、まず、回転信
号入力回路150kを介して入力される回転検出機構2
00からの回転信号があるか否かを判定する(ステップ
S400)。回転検出機構200からの回転信号がない
場合は、軸210が回転していないときで、予荷重の変
更がなく、本ルーチンの処理の必要はないと判断して、
本ルーチンを終了する。回転検出機構200からの回転
信号がある場合は、予荷重調節モータ105の駆動中か
否かを判定する(ステップS410)。予荷重調節モー
タ105が駆動中のときは、回転検出機構200からの
回転信号により求められる軸210の回転速度が、予荷
重調節モータ105で駆動している回転速度と一致する
か否かを判定する(ステップS420)。この二つの回
転速度が一致する場合は、そのまま予荷重調節モータ1
05の駆動制御を継続して(ステップS500)、本ル
ーチンを終了する。
【0052】一方、ステップS410で予荷重調節モー
タ105が駆動していない場合、またはステップS42
0で回転検出機構200によって検出される軸210の
回転速度と予荷重調節モータ105で駆動している回転
速度とが一致しない場合は、フィードバック制御を中止
する(ステップS430)。次に、軸210の回転が止
まり、回転検出機構200からの回転信号がなくなるま
で待機し(ステップS440)、さらに所定時間TSを
経過した後に(ステップS450)、湯水混合物温度T
Cを読み込む処理を実行する(ステップS460)。こ
こで、所定時間TSは、湯水混合物温度TCが安定する
までの時間であり、感温コイルスプリング80の応答性
や湯水混合装置10の内容量等によって定められる。
【0053】次に、目標温度TPに湯水混合物温度TC
をセットし(ステップS470)、LCD160に目標
温度TPを表示し(ステップS480)、新たな目標温
度TPでフィードバック制御を再び開始する(ステップ
S490)。
【0054】以上、説明した実施例の湯水混合装置によ
れば、手動ハンドル300を操作しながら混合湯水に直
接触れて、所望の温度となったときに手動ハンドル30
0の操作を終了することにより、その温度を目標温度T
Pに設定することができる。従って、使用時の天候、季
節、使用者の健康状態等により所望の温度が微妙に異な
る場合にも所望の目標温度TPの混合湯水を吐水するこ
とができる。
【0055】もとより、ばね定数が温度によって変化す
るSMAを材料とした感温コイルスプリング80を用い
たので、外乱等により湯水混合物温度TCが変化して
も、感温コイルスプリング80のばね定数が温度に応じ
て変化することにより可動弁体70を温度変化を打ち消
す側に変位させて、湯水混合物温度TCを目標温度TP
とすることができる。また、感温コイルスプリング80
は熱容量の小さいSMAを材料とし、混合湯水に直接接
触する構成としたので、湯水混合物温度TCの変化に素
早く応じることができる。
【0056】また、目標温度を設定した後に、外乱等に
より湯水混合物温度TCと目標温度TPに温度偏差ΔT
が生じ、感温コイルスプリング80による温度制御だけ
では温度偏差ΔTを解消することができないときには、
フィードバック制御を行なうことにより温度偏差ΔTを
解消するので、湯水混合物温度TCを常に目標温度TP
に制御することができる。
【0057】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば、SMAに代えてワックスサーモを用いて温
度制御を行なう構成、SMAなどの感温素子を用いずに
フィードバック制御により温度制御を行なう構成、本実
施例においてパネル操作部およびLCDがない構成、目
標温度変更時処理ルーチンがない構成など、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実施し
得ることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明の湯水混合装
置では、混合割合調整手段の操作部を操作して湯水の混
合の割合を調整したときの湯水混合物の温度を目標温度
に設定するので、目標温度を所望の温度に容易に設定
し、その温度で湯水混合物を吐水することができる。も
とより、湯水混合物の温度と目標温度に偏差を生じる場
合には、混合割合制御手段が、偏差を打ち消す側に混合
割合調整手段を制御するので、湯水混合物の温度を目標
温度で保持することができる。
【0059】本発明の第2の湯水混合装置では、付勢量
調節手段の操作部を操作して付勢量が調節されてたとき
の湯水混合物の温度を目標温度に設定するので、目標温
度を所望の温度に容易に設定し、その温度で湯水混合物
を吐水することができる。また、外乱に対して、感温付
勢手段が湯水混合物の温度変化に抗する方向に作用する
ので、湯水混合物の温度を目標温度に保持することがで
きる。さらに、目標温度からずれた温度で感温付勢手段
と弾性体が釣り合うことにより、湯水混合物の温度と目
標温度に偏差を生じた場合には、付勢量制御手段が偏差
を打ち消す側に付勢量調節手段を制御するので、湯水混
合物の温度を目標温度で保持することができる。もとよ
り、所定の温度範囲内において温度に応じてばね定数が
変化する材料からなるばねを用いて湯水混合物の温度を
制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湯水混合装置の基本的構成を例示する
ブロック図である。
【図2】本発明の湯水混合装置10を例示する模式図で
ある。
【図3】図2に示した湯水混合装置10の斜視図であ
る。
【図4】湯水混合装置10を構成する給水用脚金具11
の断面図である。
【図5】湯水混合装置10を構成する弁ユニット15の
拡大断面図である。
【図6】切換え/止水弁120に組み込まれた固定ディ
スク121の構造図である。
【図7】切換え/止水弁120に組み込まれた回転ディ
スク125の構造図である。
【図8】CPU150aを中心とした制御系の電気的な
構成を例示するブロック図である。
【図9】電子制御装置150により実行される出湯開始
時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】電子制御装置150により実行される目標温
度変更時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】電子制御装置150により実行されるフィー
ドバック制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】電子制御装置150により実行される手動操
作処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
M1…混合割合調整手段 M2…温度検出手段 M3…混合割合制御手段 M4…目標温度設定手段 MV…湯水混合弁 OP…操作部 N1…温度検出手段 N2…付勢量調節手段 N3…付勢量制御手段 N4…目標温度設定手段 NV…湯水混合弁 S1…感温付勢手段 SP…弾性体 10…湯水混合装置 11…給水用脚金具 12…給湯用脚金具 15…弁ユニット 18…制御ユニット 20…ハウジング 21…入口 22…止水弁 23…弁体 24…ガイド部 25…開口部 26…端部 27…キャップ 28…ストレーナ 29…出口 30…圧力制御弁 31…弁座 32…弁部材 33…スカート 34…ナット 35…ガイド部材 36…ボア 37…二次圧力室 40…弁軸 41…ばね受け 42…キャップ 45…金属ベローズ 46…背圧室 52…止水弁 58…圧力導入管 59…出口 60…湯水混合弁 61…ハウジング 62…ボア 63…弁室 64…湯水混合室 70…可動弁体 71…円筒部 72…ウェブ 73…開口 74…輪 75,76,77…ばね受け 80…感温コイルスプリング 85…水入口 86,96…環状通路 87…水側弁座 90…第2コイルスプリング 95…湯入口 97…湯側弁座 100…予荷重調節機構 101…端部部材 102…可動ばね受け 103…出力軸 104…ウォーム 105…予荷重調節モータ 106…Oリング 110…温度センサ 120…切換え/止水弁 121…固定ディスク 122,123,126…吐水ポート 125…回転ディスク 127…切換え/止水モータ 130…シャワー 131…接続金具 132…シャワーホース 140…カラン 141…接続金具 150…電子制御装置 150a…CPU 150b…ROM 150c…RAM 150d…バックアップRAM 150e…スイッチ入力回路 150f…温度センサ入力回路 150g…モータ駆動回路 150h…モータ駆動回路 150i…LCD駆動回路 150j…定電圧回路 150k…回転信号入力回路 150x…バス 160…LCD 170…パネル操作部 171,172…スイッチ 175…シャワー選択スイッチ 176…カラン選択スイッチ 177…止水スイッチ 180…電池 200…回転検出機構 210…軸 300…手動ハンドル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯水を混合する湯水混合弁と、 前記混合弁の湯水の混合の割合を調整する混合割合調整
    手段と、 前記混合弁から流出する湯水混合物の温度を検出する温
    度検出手段と、 前記温度検出手段により検出された温度と目標温度とに
    偏差が存在する場合には、該偏差を打ち消す側に前記混
    合割合調整手段を制御する混合割合制御手段と、 前記混合割合調整手段に直結され、前記湯水の混合の割
    合を手動で操作する操作部と、 該操作部を操作したとき、前記混合割合制御手段による
    制御を停止し、該停止中に前記温度検出手段により検出
    された湯水混合物の温度を目標温度に設定する目標温度
    設定手段とを備えた湯水混合装置。
  2. 【請求項2】 湯水の混合の割合を調節する可動弁体を
    有する湯水混合弁と、 前記混合弁から流出する湯水混合物の温度上昇に伴い湯
    の割合を減少させる方向に前記可動弁体を付勢する感温
    付勢手段と、 前記可動弁体を前記感温付勢手段とは反対方向に付勢す
    る弾性体と、 前記湯水混合物の温度を検出する温度検出手段と、 操作部を操作することによって、前記感温付勢手段およ
    び前記弾性体の少なくとも一方の付勢量を調節する付勢
    量調節手段と、 前記温度検出手段により検出された温度と目標温度とに
    偏差が存在する場合には、該偏差を打ち消す側に前記付
    勢量調節手段を制御する付勢量制御手段と、 前記付勢量調節手段の操作部を操作して付勢量が調節さ
    れたとき、前記付勢量制御手段による制御を停止し、該
    停止中に前記温度検出手段により検出された湯水混合物
    の温度を目標温度に設定する目標温度設定手段とを備え
    た湯水混合装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の湯水混合装置であって、 感温付勢手段は、所定の温度範囲において温度に応じて
    ばね定数が変化する材料からなるばねである湯水混合装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180519A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Ono Sokki Co Ltd 温度制御装置
US9184221B2 (en) 2007-02-02 2015-11-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of manufacturing semiconductor device

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