JPH09195364A - 局部洗浄装置 - Google Patents

局部洗浄装置

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JPH09195364A
JPH09195364A JP535796A JP535796A JPH09195364A JP H09195364 A JPH09195364 A JP H09195364A JP 535796 A JP535796 A JP 535796A JP 535796 A JP535796 A JP 535796A JP H09195364 A JPH09195364 A JP H09195364A
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Shigeru Shirai
白井  滋
博明 ▲よし▼田
Hiroaki Yoshida
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局部洗浄装置における混合湯温を安定に保つ
こと。 【解決手段】 加熱手段23とその加熱手段23を迂回
するバイパス管28をそれぞれ経た湯と水が、感温ばね
53とバイアスばね54のバランス作用で自動的に温度
調節する混合弁26に入って混合され、その混合された
湯温を混合温度検出器34で検出するとともに、前記混
合弁26の電気的駆動手段25を制御器63が駆動して
設定温度を加減する構成なので、設定されたバイアスば
ね54の力に応じた温度なるように、感温ばね53が湯
水の混合比を自動調節し、設定温度と偏差がある場合、
さらに制御器63が混合弁26の電気的駆動手段25に
よって補正し温度を安定に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水温度の瞬時調
節機能を備えた局部洗浄技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の局部洗浄装置は、例えば
実開昭61−26776号公報に開示されており、以下
図を参照して従来の局部洗浄装置について説明する。
【0003】図9において、1は給水タンクであり、こ
こから水がポンプ2により吸引され、給水管3を通って
分岐点4に至る。分岐点4からバイパス管5が分岐さ
れ、ヒータ6とタンク温度検出器7を備えた湯タンク8
を迂回して、ステッピングモータ10によって駆動され
る弁11を備えた混合装置12を経て混合室13におい
て、湯タンク8からの給湯管14と再び合流している。
混合室13には、混合湯の温度を検出する温度検出器1
5が設けられており、ここで検出される温度が所定値と
なるように、ステッピングモータ10と弁11によって
バイパス5を通る流量が制御され、洗浄用のノズル16
へ供給される温水の温度を調節している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の局部洗浄装置においては、温度検出器15
で混合室13の温度を検出しながら、所定温度になるよ
うにステッピングモータ10によって弁11を駆動し
て、洗浄用のノズル16へ供給される湯水の温度を調節
しているので、もし、ステッピングモータ10が故障し
たりすると、湯温制御ができなくなるため熱い湯がノズ
ル16へ供給されることもあり、熱い思いをしたり、場
合によってはやけどの危険があるなどの問題点があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は加熱手段23とその加熱手段23を迂回す
るバイパス管28をそれぞれ経た湯と水が、感温ばね5
3とバイアスばね54のバランス作用で自動的に温度調
節する混合弁26に入って混合され、その混合された湯
温を混合温度検出器34で検出するとともに、前記混合
弁26の電気的駆動手段25を制御器63が駆動して設
定温度を加減するものである。
【0006】上記構成によれば、設定されたバイアスば
ね54の力に応じた温度になるように、感温ばね53が
湯水の混合比を自動調節し、設定温度と偏差がある場
合、さらに制御器63が混合弁26の電気的駆動手段2
5によって補正し温度を安定に保つことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は加熱手段と、前記加熱手
段で加熱した湯の温度を検出する湯温検出器と、前記加
熱手段で加熱する湯の温度を制御する加熱温度制御手段
と、前記加熱手段に給水する給水管と、前記給水管に設
けた開閉弁と、前記給水管より分岐し前記加熱手段を迂
回するバイパス管と、前記バイパス管からの水と前記の
加熱手段からの湯の混合比を調節する混合弁体と、温度
に応じてばね定数が変化する感温材料からなり、前記混
合弁体によって混合した湯水混合物の温度上昇に伴い湯
の割合を減少させる方向に前記混合弁体を付勢する感温
ばねと、前記混合弁体を反対方向に付勢するバイアスば
ねと、前記二つのばねの少なくとも一方の付勢力を調節
する電気的駆動手段を備えた混合弁と、前記加熱手段か
らの出湯管と前記のバイパス管が合流した温水管と、前
記温水管に接続された吐出ノズルと、流量を加減する電
気的駆動手段を備え、前記の温水管または吐出ノズルに
設けられた流量制御弁と、前記混合弁の下流の湯水温度
を検出する混合温度検出器と、前記温水管を流れる湯水
温度を設定する設定器と、前記設定器による設定温度と
前記混合温度検出器により検出される温度を比較して、
前記混合弁を制御する混合温度制御手段を有する制御器
とを備えたものである。
【0008】そして、上記発明により、開閉弁を備えた
給水管から加熱手段を経て加熱された湯と、前記給水管
からバイパス管を経た水とが、それぞれ混合弁に流入
し、その混合弁は温度に応じてばね定数が変化する感温
ばねとバイアスばねにそれぞれ反対方向から付勢されて
それら付勢力の釣り合う位置に作動する混合弁体によっ
て、前記湯水の混合比が加減される。この湯水混合物の
温度上昇に伴って前記感温ばねが湯の割合を減少させる
方向に前記混合弁体を付勢する構成で、前記湯水混合物
の温度は、前記感温ばねの作用よって自動的に一定の温
度になるように機能する。前記の二つのばねの少なくと
も一方の付勢力を調節する電気的駆動手段は、その一定
にするべく設定温度を変更調節する作用をする。そして
前記混合弁で混合された湯水は、電気的駆動手段を備え
た流量制御弁の開度に応じて温水管を経て吐出ノズルか
ら吐出する。すなわち上記発明の局部洗浄装置は、設定
器による設定温度と前記温水管に設けられた混合温度検
出器により検出される温度を比較しながら、湯水の混合
比を加減調節する前記混合弁の電気的駆動手段を混合温
度制御手段によって駆動して前記設定温度に湯水の混合
温度がなるように作用するとともに、前記感温ばねによ
って混合弁体が機械的に作動し一定の温度を保つように
作用するので、いつでも洗浄用の温水温度が任意に変更
でき、かつ、やけどの心配がなく安定した温度の湯で洗
浄することができる。
【0009】また、制御器に洗浄開始時に吐出ノズルか
らの洗浄水が人体に到達しない所定の小流量位置になる
よう流量制御弁を駆動し、混合温度検出器が冷たすぎず
熱すぎない所定範囲の温度を検出した後、前記流量制御
弁を再度駆動し設定流量にする洗浄開始制御手段を備え
たものである。
【0010】そして、洗浄開始時に制御器の洗浄開始制
御手段により、まず吐出ノズルからの洗浄水が人体に到
達しないレベルの所定の小流量位置に流量制御弁の電気
的駆動手段を駆動し、そうした後、温水管内の湯水混合
物が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度であることを
混合温度検出器によって検出してから、前記流量制御弁
を再度駆動し設定流量にするように作用し、洗浄開始時
に冷たかったり熱かったりする不快さがなく、適温のお
湯で洗浄を開始することができる。
【0011】また、制御器に洗浄中に混合温度検出器が
冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度を逸脱した温度を
検出したとき、流量制御弁を駆動し吐出ノズルからの洗
浄水が人体に到達しない所定の小流量位置にする非適温
回避流量制御手段を備えたものである。
【0012】そして、洗浄中に何らかの原因で温水管内
の湯水混合物が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度か
ら逸脱した場合、制御器の非適温回避流量制御手段によ
り流量制御弁の電気的駆動手段を駆動し、吐出ノズルか
らの洗浄水が人体に到達しないレベルの所定の小流量に
なるように作用し、洗浄中に冷たかったり熱かったりす
る不快さがなく、適温のお湯で洗浄することができる。
【0013】また、制御器に洗浄中に混合温度検出器が
冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度を逸脱した温度を
検出し、流量制御弁の電気的駆動手段を駆動し吐出ノズ
ルからの洗浄水が人体に到達しない所定の小流量位置に
する非適温回避流量制御手段が作動した後、混合温度検
出器が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度を検出した
とき、前記流量制御弁を再度駆動し設定流量に戻す洗浄
復帰制御手段を備えたものである。
【0014】そして、洗浄中に制御器の非適温回避流量
制御手段が作動して、吐出ノズルからの洗浄水が人体に
到達しないレベルの所定の小流量になっている状態か
ら、温水管内の湯水混合物が冷たすぎず熱すぎない所定
範囲の温度に戻ったとき、制御器の洗浄復帰制御手段に
より、流量制御弁の電気的駆動手段を駆動し、再度設定
流量に復帰するように作用し、洗浄中に洗浄水の温度が
何かの外乱等で所定の適温範囲を逸脱し、非適温回避流
量制御手段が作動した場合でもその外乱がなくなり洗浄
水温度が適温範囲に戻ったとき、自動的に元の洗浄動作
に復帰することができる。
【0015】また、制御器に、洗浄中に混合温度検出器
が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度から逸脱した温
度を検出し、流量制御弁の電気的駆動手段を駆動し吐出
ノズルからの洗浄水が人体に到達しない所定の小流量位
置にする非適温回避流量制御手段が作動した後、所定時
間を経過しても混合温度検出器が冷たすぎず熱すぎない
所定範囲の温度を検出しなかったとき、開閉弁を閉じる
洗浄中止制御手段を備えたものである。
【0016】そして、この手段により、洗浄中に制御器
の非適温回避流量制御手段が作動して、吐出ノズルから
の洗浄水が人体に到達しないレベルの所定の小流量にな
っている状態から、さらに所定時間を経過しても温水管
内の湯水混合物が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度
に戻らなかったとき、制御器の洗浄中止制御手段によ
り、開閉弁を閉じて洗浄動作を中止するように作用し、
洗浄中に洗浄水の温度が何らかの原因で所定の適温範囲
を逸脱し非適温回避流量制御手段が作動した後、所定の
時間を経過しても洗浄水温度が適温範囲に戻らないと
き、自動的に洗浄動作を中止することができる。
【0017】また、混合弁の感温ばねを形状記憶合金で
構成し、前記混合弁の電気的駆動手段をモータで構成
し、制御器は、加熱手段により加熱される湯の温度を検
出する湯温検出器の検出温度が、設定器による設定温度
以下であるとき、前記混合弁のモータを停止する無駄駆
動防止手段を備えたものである。
【0018】そして、洗浄のために吐出ノズルから吐出
させたい洗浄水の設定温度よりも、加熱手段によって加
熱され混合弁に流入する湯の温度の方が低いとき、制御
器の無駄駆動防止手段により、前記混合弁の電気的駆動
手段の駆動を停止するように作用し、混合弁に供給され
る湯の温度が目標とする設定混合温度以下である場合、
前記混合弁のモータを無駄に駆動することを防止し、装
置寿命の短縮や電力の無駄使いを防止できる。
【0019】また、制御器は、加熱手段により加熱され
る湯の温度を検出する湯温検出器の検出温度が、設定器
による設定温度以下であるとき、湯温低下を知らせる湯
温低下表示手段を備えたものである。
【0020】そして、洗浄のために吐出ノズルから吐出
させたい洗浄水の設定温度よりも加熱手段によって加熱
され混合弁に流入する湯の温度の方が低いとき、制御器
の湯温低下表示手段により、設定温度より供給湯温の方
が低いことを表示するように作用し、混合弁に供給され
る湯の温度が、使用者の希望の設定温度以下である場合
にその理由を使用者に伝達でき、使用者が納得できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1から図8
の添付図面に基づいて説明する。
【0022】(実施例1)図1は局部洗浄装置の構成図
を示し、図1において給水管17より供給された水は、
減圧手段18および流路を開閉する開閉弁19を経て分
岐点20に至る。分岐点20からは、ヒータ21を備え
た湯タンク22で構成された加熱手段23および出湯管
24を経て、モータにてなる電気的駆動手段25を備え
た混合弁26の湯入口27に入る経路と、分岐点20か
らバイパス管28を経て混合弁26の水入口29に入る
経路で構成されている。湯タンク22には、加熱手段2
3のヒータ21によって加熱された湯の温度を検出する
サーミスタにてなる湯温検出器30が設けられており、
その湯温検出器30の信号をフィードバックしながら、
予め設定された温度になるようにヒータ21の入力を制
御する加熱温度制御手段31が設けられている。また出
湯管31の湯とバイパス管27の水が混合弁26で混合
された温水を流量制御弁32へ送る温水管33に、この
温水温度を検出する混合温度検出器34が設けられ、温
水管33を流れる湯水温度を設定する設定器35による
設定温度と混合温度検出器34により検出される温度を
比較して、混合弁26を制御する混合温度制御手段36
が設けられている。また、温水管33の端部にモータに
てなる電気的駆動手段37を備えた流量制御弁32を介
して吐出ノズル38,39が設けられている。これら吐
出ノズル38,39は、38が肛門洗浄用で39がビデ
洗浄用のノズルで、その切り替えは流量制御弁32によ
って行う構成である。
【0023】この局部洗浄装置の操作は、設定器35に
よって行う。設定器35には、肛門洗浄スイッチ40、
ビデ洗浄スイッチ41、停止スイッチ42、温度設定ス
イッチ43、流量設定スイッチ44が設けられている。
【0024】なお、混合弁26の具体的な構成を図2に
示す。図において、ハウジング45の周壁には軸線方向
に間隔をおいて水入口29および湯入口27をそれぞれ
開けると共に、これらの流入口27,29に連通する下
流側には混合水流出口46が設けてある。水入口29は
混合弁26の本体の中の水室51に連通し、同様に湯入
口27と混合水流出口46はそれぞれ湯室48および混
合室49に連通し、この混合室49を経由して混合水が
混合水流出口46に至る。その混合室49から混合水流
出口46に至る流路の途中の温水管33に、混合水の温
度を検出する混合温度検出器34が設けられている。
【0025】ハウジング45の内部には、水入口29側
および湯入口27側にそれぞれ水弁座50および湯弁座
51が設けてある。そしてこれら水弁座50と湯弁座5
1との間には、軸線方向に移動可能で湯と水の混合比を
調節する略円筒状の混合弁体52が組み込まれている。
【0026】また、混合水の温度上昇に伴い湯の割合を
減少させる方向に混合弁体52を付勢する感温ばね53
と、その混合弁体52を感温ばね53とは反対方向に付
勢するバイアスばね54との力の釣り合いにより、混合
弁体52が移動位置決めされる構成で、これら二つのば
ね53,54の少なくとも一方の付勢力を可変し混合温
度を調節する電気的駆動手段25は、図2の実施例では
バイアスばね54の方を調節する構成である。つまり、
電気的駆動手段25であるモータ55の出力軸56を回
転するとネジ軸57が回転し、可動ばね受け58が軸方
向に進退する構成で、バイアスばね54の付勢力が調節
される。
【0027】また、ハウジング45の内壁で混合弁体5
2の外側をガイドする摺動ガイド面59の一部に設けら
れた保持溝60は、弾性シール部材61の外周が嵌まる
凹溝で、この保持溝60によって、混合弁体52が軸方
向に動作しても弾性シール部材61は定位置のまま保持
される。また、略円筒状の混合弁体52の外周面に設け
られた摺動溝62は、弾性シール部材61の内径とほぼ
同じ外径で、弾性シール部材61の幅に混合弁体52の
軸方向の最大移動幅を加えた幅を有する構成である。な
お感温ばね53は、形状記憶合金ばねやバイメタルばね
等が使用でき、特に形状記憶合金ばねは、温度変化に対
する発生力の点で好ましい。
【0028】上記構成において動作を説明すると、たと
えば使用者が、設定器35に設けた肛門洗浄スイッチ4
0を押すと、制御器63により流量制御弁32および開
閉弁19が流路を開成し、流量設定スイッチ44で設定
された流量に対応した弁開度に吐出ノズル38側の流路
を流量制御弁32が開き、吐出ノズル38が水圧により
突出され、洗浄のための所定流量が流れる。
【0029】このとき、予め湯タンク22内に沸き上げ
られていた湯と、バイパス管28を経た水は混合され、
混合温度検出器34で検出される温度が設定器35の温
度設定スイッチ43で設定した温度になるように、混合
弁26が混合比を調節する。
【0030】洗浄を終わるときは停止スイッチ42を押
すことにより、開閉弁19が閉じ止水を行うとともに、
流量制御弁32も停止位置になる。停止スイッチ42が
押され、洗浄水の供給が停止すると、肛門洗浄用の吐出
ノズル38は内蔵スプリング(図示せず)の付勢力によ
り収納される。
【0031】ビデ洗浄スイッチ41を押した場合は、ビ
デ洗浄用の吐出ノズル39が突出して肛門洗浄の場合と
同様に、洗浄が行われる。
【0032】したがって、開閉弁19を備えた給水管1
7から加熱手段23を経て加熱された湯と、給水管17
からバイパス管28を経た水とが、それぞれ混合弁26
に流入し、その混合弁26は温度に応じてばね定数が変
化する感温ばね53とバイアスばね54にそれぞれ反対
方向から付勢されてそれら付勢力の釣り合う位置に作動
する混合弁体52によって、湯と水の混合比が加減され
る。この湯と水が混合された温水混合物の温度上昇に伴
って感温ばね53が湯の割合を減少させる方向に混合弁
体52を付勢する構成で、その湯水混合物の温度は感温
ばね53の作用よって自動的に一定の温度になるように
機能する。前記の二つのばね53,54の少なくとも一
方の付勢力を調節する電気的駆動手段25は、その一定
にするべく設定温度を変更調節する作用をする。そして
混合弁26で混合された湯水は、電気的駆動手段37を
備えた流量制御弁32の開度に応じて温水管33を経て
吐出ノズル38または39から吐出する。
【0033】混合弁26の動作をもう少し詳しく説明す
ると、水入口29と湯入口27とからそれぞれ水と湯が
供給され、混合弁体52と水弁座50との隙間および混
合弁体52と湯弁座51との隙間に応じて、混合室49
混合されながら流入する。その混合室49に設けられた
感温ばね53は温度に応じて付勢力が変化し、感温ばね
53とバイアスばね54の付勢力とがバランスする位置
に略円筒状の混合弁体52が軸線方向に摺動移動して、
電気的駆動手段25によって可動ばね受け58の位置が
可変されて決まるバイアスばね54の付勢力に応じた混
合水温度になる。このとき、略円筒状の混合弁体52の
外周面に設けられた弾性シール部材61は、ハウジング
45の内壁の保持溝60に保持されており、混合弁体5
2の外周面の摺動溝62が弾性シール部材61に対して
滑りながら相対移動する。ここで、混合弁体52の外径
部はハウジング45の内壁である摺動ガイド面59に軽
く接触する程度に摺動し、この摺動摩擦力は小さく、ま
た弾性シール部材61と摺動する混合弁体52の摺動溝
62は混合弁体52の外径より細いので、それだけ摺動
接触面が細く小さくなり、この弾性シール部材61との
摺動摩擦力も小さい。したがって、感温ばね53および
バイアスばね54共に小さい付勢力で混合弁体52を駆
動することができる。このことから、感温ばね53およ
びバイアスばね54は細く小さいばねにできるため、熱
容量が小さく、それだけ温度変化に対して敏感に速く作
動する。
【0034】また、ハウジング45に保持溝60を形成
し、混合弁体52に摺動溝62を形成した構成により、
シール性を確保しながら摺動摩擦力を小さくできる効果
のほかに、湯または水の供給圧力の変動に対して、混合
弁体52の開度を自動補正でき、混合温度性能を安定で
きる効果がある。たとえば、水入口29の供給水圧が変
動した場合、水弁座50と混合弁体52との開度がその
ままであれば水圧に応じて混合室49に流入する水量が
変動し、湯と水の混合比が変動して混合水温度も変動す
ることになる。ところが、供給水圧が上昇すると、混合
弁体52の摺動溝62内の水圧も上昇し、弾性シール部
材61はハウジング45に固定された状態なので、摺動
溝62内の水圧は混合弁体52を水弁座50側に付勢す
るように作用する。混合弁体52と水弁座50間の流速
は速く摺動溝62内の流速が遅いことから、ベルヌーイ
の定理からしても混合弁体52と水弁座50間の圧力の
方が摺動溝62内の圧力より低い。したがって供給水圧
が上昇すれば、混合弁体52を水弁座50側に付勢する
力が増大し、供給水圧が低下した場合には、混合弁体5
2を水弁座50側に付勢する力が減少する。これは湯側
においても同様に作用する。すなわち湯側,水側とも供
給圧変動に対して、その影響を打ち消すように混合弁体
52の開度が自動的に補正される。
【0035】つまり、混合水の温度が変動してその温度
が感温ばね53に伝達されて、感温ばね53の付勢力変
化によって混合弁体52を移動して設定温度に保つ本来
の作用は、温度変動してからの修正動作であるのに対
し、温度変動が発生する事前に、供給圧の変動圧力によ
って混合弁体52を移動補正するので、温度変動を事前
に抑制防止できる。
【0036】しかも、混合弁26の湯入口27および水
入口29は、いずれも元は同じ給水管17から減圧手段
18を経て、分岐点20で加熱手段23の湯タンク22
とバイパス管28とに分流して、混合弁26の湯入口2
7と水入口29に至る構成で、それら二つの経路の圧力
損失は大差がないので、その湯入口27と水入口29の
圧力はほぼ等しくなることからも、給水管17の圧力変
動が温度変動に与える影響は少なく、混合温度性能を安
定にすることができる。
【0037】さらに、感温ばね53のヒステリシスや混
合弁体52のわずかな摺動摩擦などによる温度ずれがも
し生じた場合でも、混合水の温度を混合温度検出器34
が検出して混合温度制御手段36にフィードバックさ
れ、その混合温度制御手段36が温度設定スイッチ43
で設定した温度と比較して偏差を解消する方向に電気的
駆動手段25を制御する構成ため、温度設定スイッチ4
3で設定された温度に対する温度ずれ、いわゆる温度オ
フセットが極めて少ない安定した温度性能が得られる。
【0038】すなわち、混合弁体52を付勢する感温ば
ね53で機械的にフィードバックされ混合温度制御され
るとともに、混合温度検出器34からの信号で電気的に
フィードバックされ混合弁26の電気駆動手段25を駆
動して混合温度制御がされるので、瞬時に洗浄用の温水
温度が任意に変更できる特徴をいかしつつ、安全に温水
を供給ができる局部洗浄装置を提供することができるも
のである。
【0039】また上記のように安全に作用することか
ら、加熱手段23の加熱温度をより高くしてもやけど等
の心配がないので、湯タンク22の保温温度を高くでき
るため、長時間湯切れしない局部洗浄装置を実現できる
特有の効果がある。あるいは、湯タンク22の容量を小
さくでき、コンパクトな局部洗浄装置を提供できる。
【0040】以上のように本実施例の局部洗浄装置によ
れば、設定器35による設定温度と温水管33に設けら
れた混合温度検出器34によって検出した温度を比較し
つつ、湯水の混合比を加減調節する混合弁26の電気的
駆動手段25を、混合温度制御手段36によって駆動し
て、湯水の混合温度が温度設定スイッチ43によって設
定した温度になるように作用するとともに、感温ばね5
3によって混合弁体52が機械的に作動して一定した温
度に保つように作用するので、いつでも洗浄用の温水温
度が任意に変更でき、かつ、やけどの心配がなく安定し
た温度の湯で洗浄することができる。
【0041】(実施例2)図3は局部洗浄装置の構成図
を示し、実施例1との相違点についてのみ説明する。図
3において、制御器63に洗浄開始時に吐出ノズル38
または39からの洗浄水が人体に到達しない所定の小流
量位置になるよう流量制御弁32の電気的駆動手段37
を駆動し、混合温度検出器34が冷たすぎず熱すぎない
所定範囲の温度を検出した後、流量制御弁32を再度駆
動し設定流量にする洗浄開始制御手段64を備えたもの
である。
【0042】つぎに、その動作について説明する。使用
者が設定器35の温度設定スイッチ43および流量設定
スイッチ44により、吐出温度および流量の設定または
確認した後、肛門洗浄スイッチ40を押すと、制御器6
3の洗浄開始制御手段64によってまずは、流量設定ス
イッチ44による設定流量にかかわらず、流量制御弁3
2および開閉弁19が流路を開成し、吐出ノズル38か
ら人体に到達しない程度の小流量の洗浄水が吐出され
る。この小流量状態において吐出ノズル38自身の表面
が洗浄され、このときも混合温度検出器34の検出温度
は制御器63にフィードバックされていて、この検出温
度が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度たとえば30
℃〜45℃になったことを制御器63が判別できた後、
あらかじめ流量設定スイッチ44で設定された流量に対
応した弁開度に、吐出ノズル38側の流路を流量制御弁
32がさらに開き、吐出ノズル38から人体に吐出され
る。
【0043】したがって、使用していない間に温水管3
3内の混合湯が冷えてしまっていた場合でも、いきなり
その冷たい水が人体に吐出され、冷たい不快な思いをす
る不安がなく、いつも暖かい適温のお湯で洗浄すること
ができる。
【0044】つまり、洗浄開始時に制御器63の洗浄開
始制御手段64により、まず吐出ノズル38または39
からの洗浄水が人体に到達しないレベルの所定の小流量
位置に流量制御弁32の電気的駆動手段37を駆動し、
そうした後、温水管33内の湯水混合物が冷たすぎず熱
すぎない所定範囲の温度であることを混合温度検出器3
4によって検出してから、流量制御弁32を再度駆動し
設定流量にするように作用する。
【0045】以上のように本実施例の局部洗浄装置によ
れば、洗浄開始時に冷たかったり熱かったりする不安お
よび不快さがなく、適温のお湯で洗浄を開始することが
できる。
【0046】(実施例3)図4は局部洗浄装置の構成図
を示し、実施例1との相違点についてのみ説明する。図
4において、制御器63に洗浄中に混合温度検出器34
が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度から逸脱した温
度を検出したとき、流量制御弁32の電気的駆動手段2
5を駆動し吐出ノズル38または39からの洗浄水が人
体に到達しない所定の小流量位置にする非適温回避流量
制御手段65を備えたものである。
【0047】つぎに、その動作について説明する。たと
えば使用者が吐出ノズル38から吐出される湯でおしり
洗浄中に湯タンク22の湯がなくなって、温水管33を
流れる温水温度が下がってきた場合、温水管33に設け
てある混合温度検出器34の温度信号が制御器63に送
られており、所定適温範囲たとえば30℃〜45℃を逸
脱すると非適温回避流量制御手段65により流量制御弁
32の電気的駆動手段25を駆動し、吐出ノズル38ま
たは39からの洗浄水が人体に到達しないレベルの所定
の小流量になるようになり、使用者は冷たくなった不快
な水を自動的に回避できる。また、何らかの原因で熱す
ぎる湯が温水管33に流れてきた場合も同様に、混合温
度検出器34の信号を受けて、その検出温度が所定適温
範囲たとえば30℃〜45℃を逸脱すると非適温回避流
量制御手段65により流量制御弁32の電気的駆動手段
25を駆動し、吐出ノズル38または39からの洗浄水
が人体に到達しないレベルの所定の小流量になる。
【0048】つまり、洗浄中に何らかの原因で温水管3
3内の湯水混合物が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温
度を逸脱した場合、制御器63の非適温回避流量制御手
段65により流量制御弁32の電気的駆動手段25を駆
動し、吐出ノズル38または39からの洗浄水が人体に
到達しないレベルの所定の小流量に自動的になるように
作用する。
【0049】以上のように本実施例の局部洗浄装置によ
れば、洗浄中に冷たかったり熱かったりする不安および
不快さがなく、いつも適温のお湯で心地よく洗浄するこ
とができる。
【0050】(実施例4)図5は局部洗浄装置の構成図
を示し、実施例3との相違点についてのみ説明する。図
5において、制御器63に洗浄中に混合温度検出器34
が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度を逸脱した温度
を検出し、流量制御弁32の電気的駆動手段25を駆動
し吐出ノズル38または39からの洗浄水が人体に到達
しない所定の小流量位置にする非適温回避流量制御手段
65が作動した後、混合温度検出器34が冷たすぎず熱
すぎない所定範囲の温度を検出したとき、流量制御弁3
2を再度駆動し設定流量に戻す洗浄復帰制御手段66を
備えたものである。
【0051】つぎに、その動作について説明する。たと
えば、使用者が吐出ノズル38から吐出される湯でおし
り洗浄中に、温水管33を流れる温水温度が何らかの原
因で上がるか下がるかして所定適温範囲を逸脱した場
合、非適温回避流量制御手段65により流量制御弁32
の電気的駆動手段25を駆動し、吐出ノズル38または
39からの洗浄水が人体に到達しないレベルの所定の小
流量になり、使用者は熱すぎる湯や冷たすぎる不快な湯
水を自動的に回避できる。この状態から、温水管33内
の湯が所定の適温範囲たとえば30℃〜45℃に戻った
とき、混合温度検出器34の信号を受けて制御器63の
洗浄復帰制御手段66が、流量制御弁32の電気的駆動
手段25を駆動し、再度設定流量に復帰する。
【0052】つまり、洗浄中に制御器63の非適温回避
流量制御手段65が作動して、吐出ノズル38または3
9からの洗浄水が人体に到達しないレベルの所定の小流
量になっている状態から、温水管33内の湯水混合物が
冷たすぎず熱すぎない所定の温度範囲に戻ったとき、制
御器63の洗浄復帰制御手段66により、流量制御弁3
2の電気的駆動手段25を駆動し、再度設定流量に復帰
するように作用する。
【0053】以上のように本実施例の局部洗浄装置によ
れば、洗浄中に洗浄水の温度が何かの外乱等で所定の適
温範囲を逸脱し、非適温回避流量制御手段65が作動し
た場合でも、その外乱等がなくなり洗浄水温度が適温範
囲に戻ったときは、自動的に元の洗浄動作に復帰するの
で、冷たすぎたり熱すぎたりする不快さが自動的に回避
できるだけでなく、操作の煩わしさがなく安心して快適
かつ便利に洗浄することができる。
【0054】(実施例5)図6は局部洗浄装置の構成図
を示し、実施例3との相違点についてのみ説明する。図
6において、制御器63に洗浄中に混合温度検出器34
が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度を逸脱した温度
を検出し、流量制御弁32の電気的駆動手段25を駆動
し吐出ノズル38または39からの洗浄水が人体に到達
しない所定の小流量位置にする非適温回避流量制御手段
65が作動した後、所定時間を経過しても混合温度検出
器34が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度を検出し
なかったとき、開閉弁19を閉じる洗浄中止制御手段6
7を備えたものである。
【0055】つぎに、その動作について説明する。たと
えば、使用者が吐出ノズル38から吐出される湯でおし
り洗浄中に、温水管33を流れる温水温度が何らかの原
因で上がるか下がるかして所定の適温範囲たとえば30
℃〜45℃を逸脱した場合、非適温回避流量制御手段6
5により流量制御弁32の電気的駆動手段25を駆動
し、吐出ノズル38または39からの洗浄水が人体に到
達しないレベルの所定の小流量になり、使用者は熱すぎ
る湯や冷たすぎる不快な湯水を自動的に回避できる。こ
の状態から、所定時間たとえば10秒経過しても温水管
33内の湯が所定の適温範囲たとえば30℃〜45℃に
戻らなかっときは、混合温度検出器34のその信号を受
けて制御器63の洗浄中止制御手段67が、開閉弁19
を閉じて自動的に局部洗浄装置の洗浄動作の運転を中止
する。
【0056】つまり、洗浄中に制御器63の非適温回避
流量制御手段65が作動して、吐出ノズル38または3
9からの洗浄水が人体に到達しないレベルの所定の小流
量になっている状態から、所定の時間を経過しても温水
管33内の湯水混合物が冷たすぎず熱すぎない所定の温
度範囲に戻らなかったとき、制御器63の洗浄中止制御
手段67により、開閉弁19を閉じて、局部洗浄装置の
洗浄動作の運転を中止するように作用する。
【0057】以上のように本実施例の局部洗浄装置によ
れば、洗浄中に洗浄水の温度が何かの外乱等で所定の適
温範囲を逸脱し、非適温回避流量制御手段65が作動し
た後に、所定の時間以上経っても洗浄水の温度が適温範
囲に戻らなかったとき、自動的に局部洗浄装置の洗浄動
作の運転を中止することができ、無駄に湯水を浪費した
り、2次的に局部洗浄装置の損傷を招いたりすることを
防止できる。
【0058】(実施例6)図7は局部洗浄装置の構成図
を示し、実施例1との相違点についてのみ説明する。図
7において、混合弁26の感温ばね53を形状記憶合金
で構成し、混合弁26の電気的駆動手段37をモータ5
5で構成し、制御器63は、加熱手段23により加熱さ
れる湯の温度を検出する湯温検出器30の検出温度が、
設定器35による設定温度以下であるとき、混合弁26
のモータ55を停止する無駄駆動防止手段68を備えた
ものである。
【0059】つぎに、その動作について説明する。たと
えば使用者が、設定器35に設けた肛門洗浄スイッチ4
0を押すと、制御器63により流量制御弁32および開
閉弁19が流路を開成し、流量設定スイッチ44で設定
された流量に対応した弁開度に吐出ノズル38側の流路
を流量制御弁32が開き、吐出ノズル38が水圧により
突出され、洗浄のための所定流量が流れる。
【0060】このとき、予め湯タンク22内に沸き上げ
られていた湯と、バイパス管28を経た水は混合され、
混合温度検出器34で検出される温度が設定器35の温
度設定スイッチ43で設定した温度になるように、混合
弁26が混合比を調節する。
【0061】この制御器63が混合弁26のモータ55
を駆動して、バイアスばね54の付勢力を加減して混合
湯温を設定温度に近づけようとするとき、湯温検出器3
0の検出温度が、設定器35による設定温度以下である
場合には、制御器63の無駄駆動防止手段68が混合弁
26のモータ55を自動停止する。
【0062】つまり、洗浄のために吐出ノズル38また
は39から吐出させたい洗浄水の設定温度よりも、加熱
手段23によって加熱され混合弁26に流入する湯の温
度の方が低いとき、制御器63の無駄駆動防止手段68
により、混合弁26の電気的駆動手段25の駆動を自動
停止するように作用する。したがって、モータ55を駆
動しても設定温度になり得ないときは、モータ55を無
駄に駆動することはしないため、モータ55の寿命をい
たずらに短縮したり、ネジ軸57と可動ばね受け58の
ねじ部をロックさせてしまって、モータ55のトルクで
ロック解除できなくなるなどの作動トラブルの発生も防
止でき、長寿命で故障を予防でき信頼性の高い局部洗浄
装置を提供できる。
【0063】以上のように本実施例の局部洗浄装置によ
れば、混合弁26に供給される湯の温度が目標とする設
定混合温度以下である場合、混合弁26のモータ55を
無駄に駆動することを防止し、装置寿命の短縮や電力の
無駄使いを防止できる。
【0064】(実施例7)図8は局部洗浄装置の構成図
を示し、実施例1との相違点についてのみ説明する。図
8において、制御器63は、加熱手段23により加熱さ
れる湯の温度を検出する湯温検出器30の検出温度が、
設定器35による設定温度以下であるとき、湯温低下を
知らせる湯温低下表示手段69を備えたものである。
【0065】つぎに、その動作について説明する。たと
えば使用者が、設定器35に設けた肛門洗浄スイッチ4
0を押すと、制御器63により流量制御弁32および開
閉弁19が流路を開成し、流量設定スイッチ44で設定
された流量に対応した弁開度に吐出ノズル38側の流路
を流量制御弁32が開き、吐出ノズル38が水圧により
突出され、洗浄のための所定流量が流れる。
【0066】このとき、予め湯タンク22内に沸き上げ
られていた湯と、バイパス管28を経た水は混合され、
混合温度検出器34で検出される温度が設定器35の温
度設定スイッチ43で設定した温度になるように、混合
弁26が混合比を調節する。
【0067】この制御器63が混合弁26のモータ55
を駆動して、バイアスばね54の付勢力を加減して混合
湯温を設定温度に近づけようとするとき、湯温検出器3
0の検出温度が、設定器35による設定温度以下である
場合には、制御器63の湯温低下表示手段69によって
表示され、使用者は湯温が低いために設定温度にできな
いことがわかる。
【0068】つまり、吐出ノズル38または39から吐
出させたい洗浄水の設定温度よりも、加熱手段23によ
って加熱され混合弁26に流入する湯の温度の方が低い
とき、制御器63の湯温低下表示手段69により、設定
温度より供給湯温の方が低いことを表示するように作用
する。したがって、使用者は吐出温度が低いのは故障で
はなく、湯切れなのだということを納得することができ
る。
【0069】以上のように本実施例によれば、混合弁2
6に供給される湯の温度が、使用者の希望の設定温度以
下である場合にその理由を使用者に伝達でき、使用者が
納得して使用できる局部洗浄装置を提供できる。
【0070】上記いずれの実施例においても、加熱手段
23として湯タンク22をヒータ21で沸き上げる方式
を例に説明したが、瞬間式や小さな湯タンクと瞬間式を
組み合わせた方式であってもよい。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の局部洗浄装
置によれば、給水管からの水が、加熱手段とその加熱手
段を迂回するバイパス管をそれぞれ経た湯と水が、感温
ばねとバイアスばねのバランス作用で自動的に温度調節
される混合弁に入って混合され、その混合された湯温を
混合温度検出器で検出するとともに、前記混合弁の電気
的駆動手段を制御器が駆動して設定温度を加減する構成
なので、設定されたバイアスばねの力に応じた温度なる
ように、感温ばねが湯水の混合比を自動調節し、設定温
度と偏差がある場合、さらに制御器が混合弁の電気的駆
動手段によって補正し温度を安定に保つように作用する
ため、いつでも洗浄用の温水温度が任意に変更でき、か
つ、やけどの心配がなく安定した温度の湯で洗浄するこ
とができる。
【0072】さらに、給水管からの水が、加熱手段とそ
の加熱手段を迂回するバイパス管をそれぞれ経た湯と水
が、感温ばねとバイアスばねのバランス作用で自動的に
温度調節される混合弁に入る構成により、給水管の圧力
変動があっても湯と水の圧力はほぼ等しく、混合比はほ
とんど変動しないため、安定した温度を保つことができ
る。
【0073】しかも、感温ばねとバイアスばねのバラン
ス作用で湯水を混合して自動的に温度調節する混合弁を
備えているので、混合弁の電気的駆動手段が故障して
も、感温ばねによって機械的に自動温度調節され安全に
使用できるという特有の効果を有する。
【0074】また、洗浄開始時に、吐出ノズルからの洗
浄水が人体に到達しない所定の小流量位置に流量制御弁
の電気的駆動手段を駆動し、混合温度検出器が冷たすぎ
ず熱すぎない所定範囲の温度を検出してから、前記の流
量制御弁を再度駆動し設定流量にする洗浄開始制御手段
を設けているので、洗浄開始時に冷たかったり熱かった
りする不安および不快さがなく、いつも適温のお湯で洗
浄を開始することができる。
【0075】また、洗浄中に混合温度検出器が所定範囲
の温度から逸脱した温度を検出したとき、流量制御弁の
電気的駆動手段を駆動し吐出ノズルからの洗浄水が人体
に到達しない所定の小流量位置にする非適温回避流量制
御手段を設けているので、洗浄中に冷たかったり熱かっ
たりする不快さがなく、いつも適温のお湯で洗浄できる
局部洗浄装置を提供できる。
【0076】また、洗浄中に混合温度検出器が所定範囲
の温度から逸脱した温度を検出し、流量制御弁の電気的
駆動手段を駆動し吐出ノズルからの洗浄水が人体に到達
しない所定の小流量位置にする非適温回避流量制御手段
が作動した後、混合温度検出器が冷たすぎず熱すぎない
所定範囲の温度を検出したとき、前記流量制御弁を再度
駆動し設定流量に戻す洗浄復帰制御手段を備えているの
で、非適温回避流量制御手段が作動した場合でも、その
外乱等がなくなり洗浄水温度が適温範囲に戻ったとき
は、自動的に元の洗浄動作に復帰するので、冷たすぎた
り熱すぎたりする不快さが自動的に回避できるだけでな
く、操作の煩わしさがなく安心して快適かつ便利に洗浄
することができる。
【0077】また、洗浄中に混合温度検出器が所定範囲
の温度から逸脱した温度を検出し、流量制御弁の電気的
駆動手段を駆動し吐出ノズルからの洗浄水が人体に到達
しない所定の小流量位置にする非適温回避流量制御手段
が作動した後、所定時間を経過しても混合温度検出器が
冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温度を検出しなかった
とき、開閉弁を閉じる洗浄中止制御手段を備えているの
で、非適温回避流量制御手段が作動した後に、所定の時
間以上経っても洗浄水の温度が適温範囲に戻らなかった
とき、自動的に局部洗浄装置の洗浄動作の運転を中止す
ることができ、無駄に湯水を浪費したり、2次的に局部
洗浄装置の損傷を招いたりすることを防止できる。
【0078】また、混合弁の感温ばねを形状記憶合金で
構成し、前記混合弁の電気的駆動手段をモータで構成
し、制御器は、加熱手段により加熱される湯の温度を検
出する湯温検出器の検出温度が、設定器による設定温度
以下であるとき、前記の混合弁のモータを停止する無駄
駆動防止手段を設けているので、混合弁に供給される湯
の温度が目標とする設定混合温度以下である場合、混合
弁のモータを無駄に駆動することを防止し、装置寿命の
短縮や電力の無駄使いを防止できる。
【0079】さらに、加熱手段により加熱される湯の温
度を検出する湯温検出器の検出温度が、設定器による設
定温度以下であるとき、湯温低下を知らせる湯温低下表
示手段を備えているので、混合弁に供給される湯の温度
が、使用者の希望の設定温度以下である場合にその理由
を使用者に伝達でき、使用者が納得して使用できる局部
洗浄装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における局部洗浄装置の構成
【図2】同局部洗浄装置に用いた混合弁の構成図
【図3】本発明の実施例2における局部洗浄装置の構成
【図4】本発明の実施例3における局部洗浄装置の構成
【図5】本発明の実施例4における局部洗浄装置の構成
【図6】本発明の実施例5における局部洗浄装置の構成
【図7】本発明の実施例6における局部洗浄装置の構成
【図8】本発明の実施例7における局部洗浄装置の構成
【図9】従来の局部洗浄装置の構成図
【符号の説明】
17 給水管 19 開閉弁 23 加熱手段 24 出湯管 25 電気的駆動手段 26 混合弁 28 バイパス管 30 湯温検出器 31 加熱温度検出手段 32 流量制御弁 33 温水管 34 混合温度検出器 35 設定器 36 混合温度制御手段 37 電気的駆動手段 38 吐出ノズル 39 吐出ノズル 52 混合弁体 53 感温ばね 54 バイアスばね 55 モータ 63 制御器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段と、前記加熱手段で加熱した湯の
    温度を検出する湯温検出器と、前記加熱手段で加熱する
    湯の温度を制御する加熱温度制御手段と、前記加熱手段
    に給水する給水管と、前記給水管に設けた開閉弁と、前
    記給水管より分岐し前記加熱手段を迂回するバイパス管
    と、前記バイパス管からの水と前記加熱手段からの湯の
    混合比を調節する混合弁体と、温度に応じてばね定数が
    変化する感温材料からなり、前記混合弁体によって混合
    した湯水混合物の温度上昇に伴い湯の割合を減少させる
    方向に前記混合弁体を付勢する感温ばねと、前記混合弁
    体を反対方向に付勢するバイアスばねと、前記二つのば
    ねの少なくとも一方の付勢力を調節する電気的駆動手段
    を備えた混合弁と、前記加熱手段からの出湯管と前記バ
    イパス管が合流した温水管と、前記温水管に接続された
    吐出ノズルと、流量を加減する電気的駆動手段を備え、
    前記温水管または吐出ノズルに設けられた流量制御弁
    と、前記混合弁の下流の湯水温度を検出する混合温度検
    出器と、前記温水管を流れる湯水温度を設定する設定器
    と、この設定器による設定温度と前記混合温度検出器に
    より検出される温度を比較して、前記混合弁を制御する
    混合温度制御手段を有する制御器とを備えた局部洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】制御器は、洗浄開始時に吐出ノズルからの
    洗浄水が人体に到達しない小流量位置になるよう流量制
    御弁を駆動し、混合温度検出器が冷たすぎず熱すぎない
    所定範囲の温度を検出した後、前記流量制御弁を再度駆
    動し設定流量にする洗浄開始制御手段を備えた請求項1
    記載の局部洗浄装置。
  3. 【請求項3】制御器は、洗浄中に混合温度検出器が冷た
    すぎず熱すぎない所定範囲の温度から逸脱した温度を検
    出したとき、流量制御弁を駆動し吐出ノズルからの洗浄
    水が人体に到達しない小流量位置にする非適温回避流量
    制御手段を備えた請求項1記載の局部洗浄装置。
  4. 【請求項4】制御器は、洗浄中に混合温度検出器が冷た
    すぎず熱すぎない所定範囲の温度から逸脱した温度を検
    出し、流量制御弁を駆動し吐出ノズルからの洗浄水が人
    体に到達しない小流量位置にする非適温回避流量制御手
    段が作動した後、混合温度検出器が冷たすぎず熱すぎな
    い所定範囲の温度を検出したとき、前記流量制御弁を再
    度駆動し設定流量に戻す洗浄復帰制御手段を備えた請求
    項3記載の局部洗浄装置。
  5. 【請求項5】制御器は、洗浄中に混合温度検出器が冷た
    すぎず熱すぎない所定範囲の温度から逸脱した温度を検
    出し、流量制御弁の電気的駆動手段を駆動し吐出ノズル
    からの洗浄水が人体に到達しない小流量位置にする非適
    温回避流量制御手段が作動した後、所定時間を経過して
    も混合温度検出器が冷たすぎず熱すぎない所定範囲の温
    度を検出しなかったとき、開閉弁を閉じる洗浄中止制御
    手段を備えた請求項3記載の局部洗浄装置。
  6. 【請求項6】混合弁の感温ばねを形状記憶合金で構成
    し、前記混合弁の電気的駆動手段をモータで構成し、制
    御器は、加熱手段により加熱される湯の温度を検出する
    湯温検出器の検出温度が、設定器による設定温度以下で
    あるとき、前記混合弁のモータを停止する無駄駆動防止
    手段を備えた請求項1記載の局部洗浄装置。
  7. 【請求項7】制御器は、加熱手段により加熱される湯の
    温度を検出する湯温検出器の検出温度が、設定器による
    設定温度以下であるとき、湯温低下を知らせる湯温低下
    表示手段を備えた請求項1記載の局部洗浄装置。
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