JPH06249911A - 地絡故障点標定方法 - Google Patents
地絡故障点標定方法Info
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- JPH06249911A JPH06249911A JP3849893A JP3849893A JPH06249911A JP H06249911 A JPH06249911 A JP H06249911A JP 3849893 A JP3849893 A JP 3849893A JP 3849893 A JP3849893 A JP 3849893A JP H06249911 A JPH06249911 A JP H06249911A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】他端が抵抗やインピーダンスで接地されてい
て、従来零相電流分流比演算方法は適用できないとされ
ていた場合に、自端から故障点までの距離を標定する。 【構成】自端から他端までの線路長dを整定し、他端の
中性点イーピーダンスZ′に基づいて、他端の有効零相
電流分<INX>を整定しておく。自端での零相電圧、1
L回線零相電流及び2L回線零相電流を測定して、1L
回線零相電流の、零相電圧に対する有効分<I01>、前
記2L回線零相電流の、零相電圧に対する有効分<I02
>、及び地絡度ρを算出し、式 x=d(2<I0i>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) (iは1又は2のいずれかをとる)に基づいて地絡故障
点を標定する。
て、従来零相電流分流比演算方法は適用できないとされ
ていた場合に、自端から故障点までの距離を標定する。 【構成】自端から他端までの線路長dを整定し、他端の
中性点イーピーダンスZ′に基づいて、他端の有効零相
電流分<INX>を整定しておく。自端での零相電圧、1
L回線零相電流及び2L回線零相電流を測定して、1L
回線零相電流の、零相電圧に対する有効分<I01>、前
記2L回線零相電流の、零相電圧に対する有効分<I02
>、及び地絡度ρを算出し、式 x=d(2<I0i>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) (iは1又は2のいずれかをとる)に基づいて地絡故障
点を標定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高抵抗接地系平行2回
線2端子送電線における故障点標定方法に関し、さらに
詳細には、前記送電線において従来から採用されている
零相電流分流比演算方法の改良に関するものである。
線2端子送電線における故障点標定方法に関し、さらに
詳細には、前記送電線において従来から採用されている
零相電流分流比演算方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からの高抵抗接地系平行2回線2端
子送電線における地絡故障点標定方法として、平行2回
線のそれぞれの回線の零相電流I01,I02を検出して、
零相電流分流比2I0i/(I01+I02)(iは1又は2
をとる。)を算出し、この零相電流分流比に基づいて送
電端から地絡故障点までの距離を算出する方法がある。
子送電線における地絡故障点標定方法として、平行2回
線のそれぞれの回線の零相電流I01,I02を検出して、
零相電流分流比2I0i/(I01+I02)(iは1又は2
をとる。)を算出し、この零相電流分流比に基づいて送
電端から地絡故障点までの距離を算出する方法がある。
【0003】図3は、零相電流分流比演算方法を説明す
るための零相等価回路図であり、平行2回線2端子送電
線1L,2Lの送電端Aと受電端Bの長さをdとし、送
電端Aでの1L回線には零相電流I01が流れ、2L回線
には零相電流I02が流れるものとしている。送電端Aか
ら距離xの1L回線に地絡故障が発生し、故障点から零
相電流I0fが流れ出している。
るための零相等価回路図であり、平行2回線2端子送電
線1L,2Lの送電端Aと受電端Bの長さをdとし、送
電端Aでの1L回線には零相電流I01が流れ、2L回線
には零相電流I02が流れるものとしている。送電端Aか
ら距離xの1L回線に地絡故障が発生し、故障点から零
相電流I0fが流れ出している。
【0004】送電端Aから故障点までの距離xは、送電
端Aの電流情報のみに基づいて次の式により、算出でき
る。 x=2dI02/(I01+I02) (1) 上の式が導かれる根拠は、例えば、特開平2−1977
9号公報に従来技術として解説されている。
端Aの電流情報のみに基づいて次の式により、算出でき
る。 x=2dI02/(I01+I02) (1) 上の式が導かれる根拠は、例えば、特開平2−1977
9号公報に従来技術として解説されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、受電端Bが
抵抗やインピーダンスで接地されていると、前記の零相
電流分流比演算方法は適用できないという欠点がある。
このことを詳しく説明する。図1は、受電端Bに中性点
リアクトルZ′があるときの、一般化された零相電流分
流比演算方法を説明するための零相等価回路図である。
V0 ,V0 ′,Vofは、それぞれ送電端A、受電端B、
故障点での零相電圧を表わす。この回路の1L回線にお
いて、 Vof=V0 −x(Z0 I01+Z0mI02) Vof=V0 ′−(d−x)(Z0 I01′+Z0mI02′) がなりたつ。ただし、Z0 は単位距離当たりの零相イン
ピーダンス、Z0mは単位距離当たりの零相相互インピー
ダンスである。両式を減算すると、 V0 −V0 ′=x(Z0 I01+Z0mI02)−(d−x)
(Z0 I01′+Z0mI02′) がなりたつ。また、2L回線についても同様に、 V0 −V0 ′=x(Z0 I02+Z0mI01)−(d−x)
(Z0 I02′+Z0mI01′) がなりたつ。上の両式からV0 ,V0 ′を消去すると、 x(Z0 −Z0m)(I01−I02)=(d−x)(Z0 −
Z0m)(I01′−I02′) となり、(Z0 −Z0m)を消去できて、 x(I01−I02)=(d−x)(I01′−I02′) となる。xについて解くと、 x=(I02+I01′)d/(I01+I01′) (2) となる。ただし、I02+I02′=0を使った。
抵抗やインピーダンスで接地されていると、前記の零相
電流分流比演算方法は適用できないという欠点がある。
このことを詳しく説明する。図1は、受電端Bに中性点
リアクトルZ′があるときの、一般化された零相電流分
流比演算方法を説明するための零相等価回路図である。
V0 ,V0 ′,Vofは、それぞれ送電端A、受電端B、
故障点での零相電圧を表わす。この回路の1L回線にお
いて、 Vof=V0 −x(Z0 I01+Z0mI02) Vof=V0 ′−(d−x)(Z0 I01′+Z0mI02′) がなりたつ。ただし、Z0 は単位距離当たりの零相イン
ピーダンス、Z0mは単位距離当たりの零相相互インピー
ダンスである。両式を減算すると、 V0 −V0 ′=x(Z0 I01+Z0mI02)−(d−x)
(Z0 I01′+Z0mI02′) がなりたつ。また、2L回線についても同様に、 V0 −V0 ′=x(Z0 I02+Z0mI01)−(d−x)
(Z0 I02′+Z0mI01′) がなりたつ。上の両式からV0 ,V0 ′を消去すると、 x(Z0 −Z0m)(I01−I02)=(d−x)(Z0 −
Z0m)(I01′−I02′) となり、(Z0 −Z0m)を消去できて、 x(I01−I02)=(d−x)(I01′−I02′) となる。xについて解くと、 x=(I02+I01′)d/(I01+I01′) (2) となる。ただし、I02+I02′=0を使った。
【0006】この式には、受電端Bにおける電流I01′
が入っているので、送電端Aから故障点までの距離x
は、送電端Aの電流情報のみに基づいて求めることはで
きない(受電端Bが非接地である場合にはI01′=I02
であることにより(1) 式が導かれる)。そこで、本発明
の目的は、上述の技術的課題を解決し、受電端Bが接地
されている場合でも零相電流分流比演算方法を使用する
ことができる地絡故障点標定方法を提供することであ
る。
が入っているので、送電端Aから故障点までの距離x
は、送電端Aの電流情報のみに基づいて求めることはで
きない(受電端Bが非接地である場合にはI01′=I02
であることにより(1) 式が導かれる)。そこで、本発明
の目的は、上述の技術的課題を解決し、受電端Bが接地
されている場合でも零相電流分流比演算方法を使用する
ことができる地絡故障点標定方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1記載の地絡故障点標定方法は、自端から他
端までの線路長dを整定し、他端の中性点イーピーダン
スZ′に基づいて、他端の有効零相電流分<INX>を整
定し、自端での零相電圧、1L回線零相電流及び2L回
線零相電流を測定し、前記1L回線零相電流の、零相電
圧に対する有効分<I01>、前記2L回線零相電流の、
零相電圧に対する有効分<I02>、及び地絡度ρを算出
し、式 x=d(2<I02>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) に基づいて地絡故障点を標定する方法である。
めの請求項1記載の地絡故障点標定方法は、自端から他
端までの線路長dを整定し、他端の中性点イーピーダン
スZ′に基づいて、他端の有効零相電流分<INX>を整
定し、自端での零相電圧、1L回線零相電流及び2L回
線零相電流を測定し、前記1L回線零相電流の、零相電
圧に対する有効分<I01>、前記2L回線零相電流の、
零相電圧に対する有効分<I02>、及び地絡度ρを算出
し、式 x=d(2<I02>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) に基づいて地絡故障点を標定する方法である。
【0008】
【作用】前記(2) 式を次のように書換え、 x(I01+I01′)=d(I02+I01′) その両辺にV0 * ( *は複素共役を表わす)を乗じる
と、 x(I01V0 * +I01′V0 * )=d(I02V0 * +I
01′V0 * ) となる。この式の実部をとると、 x(Re〔I01V0 * 〕+Re〔I01′V0 * 〕)=d
(Re〔I02V0 * 〕+Re〔I01′V0 * 〕)(3) となる。この(3) 式のRe〔I01′V0 * 〕を送電端A
の電流情報で表わすことを考える。受電端Bで、 I01′+I02′=−V0 ′/3Z′ が成り立ち、I02′=−I02であるから、上の式は、 I01′=I02−V0 ′/3Z′ となる。両辺にV0 * を乗じると、 I01′V0 * =I02V0 * −V0 ′V0 * /3Z′ となり、実部をとると、 Re〔I01′V0 * 〕=Re〔I02V0 * 〕−Re〔V
0 ′V0 * /3Z′〕 ここで、高抵抗接地系を仮定しているので、V0 ′=V
0 と近似できる。すると、 Re〔I01′V0 * 〕=Re〔I02V0 * 〕−|V0 |
2 Re〔1/3Z′〕 となる。この右辺第2式を−C|V0 |と表す。
と、 x(I01V0 * +I01′V0 * )=d(I02V0 * +I
01′V0 * ) となる。この式の実部をとると、 x(Re〔I01V0 * 〕+Re〔I01′V0 * 〕)=d
(Re〔I02V0 * 〕+Re〔I01′V0 * 〕)(3) となる。この(3) 式のRe〔I01′V0 * 〕を送電端A
の電流情報で表わすことを考える。受電端Bで、 I01′+I02′=−V0 ′/3Z′ が成り立ち、I02′=−I02であるから、上の式は、 I01′=I02−V0 ′/3Z′ となる。両辺にV0 * を乗じると、 I01′V0 * =I02V0 * −V0 ′V0 * /3Z′ となり、実部をとると、 Re〔I01′V0 * 〕=Re〔I02V0 * 〕−Re〔V
0 ′V0 * /3Z′〕 ここで、高抵抗接地系を仮定しているので、V0 ′=V
0 と近似できる。すると、 Re〔I01′V0 * 〕=Re〔I02V0 * 〕−|V0 |
2 Re〔1/3Z′〕 となる。この右辺第2式を−C|V0 |と表す。
【0009】C=|V0 |Re〔1/3Z′〕 (3) 式は、 x(Re〔I01V0 * 〕+Re〔I02V0 * 〕−|V0
|C)=d(2Re〔I02V0 * 〕−|V0 |C) と書ける。両辺を|V0 |で割ると、 x(Re〔I01V0 * /|V0 |〕+Re〔I02V0 * /|V0 |〕−C) =d(2Re〔I02V0 * /|V0 |〕−C) (4) となる。左辺の第1項は、送電端Aの1L回線零相電流
の、零相電圧に対する有効分を表しこれを<I01>と書
く。左辺の第2項は、送電端Aの2L回線零相電流の、
零相電圧に対する有効分を表しこれを<I02>と書く。
Cは補正量であり、系統電圧公称値E(例えば6.6k
Vの系統であれば、E=6.6kV/√3である)を使
用すると、 C=(|V0 |/E)×Re〔E/3Z′〕 と表される。Re〔E/3Z′〕は、受電端Bの有効電
流分であり整定値として設定される値でありこれを<I
NX>と書く。|V0 |/Eは地絡度を示し、これをρと
書く。
|C)=d(2Re〔I02V0 * 〕−|V0 |C) と書ける。両辺を|V0 |で割ると、 x(Re〔I01V0 * /|V0 |〕+Re〔I02V0 * /|V0 |〕−C) =d(2Re〔I02V0 * /|V0 |〕−C) (4) となる。左辺の第1項は、送電端Aの1L回線零相電流
の、零相電圧に対する有効分を表しこれを<I01>と書
く。左辺の第2項は、送電端Aの2L回線零相電流の、
零相電圧に対する有効分を表しこれを<I02>と書く。
Cは補正量であり、系統電圧公称値E(例えば6.6k
Vの系統であれば、E=6.6kV/√3である)を使
用すると、 C=(|V0 |/E)×Re〔E/3Z′〕 と表される。Re〔E/3Z′〕は、受電端Bの有効電
流分であり整定値として設定される値でありこれを<I
NX>と書く。|V0 |/Eは地絡度を示し、これをρと
書く。
【0010】C=ρ<INX> (4) 式は、結局、 x=d(2<I02>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) となる。したがって、受電端BにインピーダンスZ′が
中性点接地されているときでも、1L回線の地絡故障点
までの距離xを求めることができる。
02>−ρ<INX>) となる。したがって、受電端BにインピーダンスZ′が
中性点接地されているときでも、1L回線の地絡故障点
までの距離xを求めることができる。
【0011】2L回線の地絡故障点までの距離xは、同
様にして x=d(2<I01>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) により求めることができる。上の説明では送電端Aから
故障点までの距離を求めていたが、受電端Bで電圧、電
流を検出し、受電端Bから故障点までの距離を求めるよ
うにしてもよい。この場合、受電端Bから故障点までの
距離yは、次のようにして表される。
様にして x=d(2<I01>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) により求めることができる。上の説明では送電端Aから
故障点までの距離を求めていたが、受電端Bで電圧、電
流を検出し、受電端Bから故障点までの距離を求めるよ
うにしてもよい。この場合、受電端Bから故障点までの
距離yは、次のようにして表される。
【0012】 y=d(2<I02′>−ρ<INX′>)/(<I01′>
+<I02′>−ρ<INX′>) ここで、各値は、図1を参照して、 <INX′>=Re〔E(Z+R)/3ZR〕, <I01′>=Re〔I01′V0 * /|V0 |〕, <I02′>=Re〔I02′V0 * /|V0 |〕, ρ=|V0 |/E Z:送電端Aの中性点リアクトル で定義されるものである。
+<I02′>−ρ<INX′>) ここで、各値は、図1を参照して、 <INX′>=Re〔E(Z+R)/3ZR〕, <I01′>=Re〔I01′V0 * /|V0 |〕, <I02′>=Re〔I02′V0 * /|V0 |〕, ρ=|V0 |/E Z:送電端Aの中性点リアクトル で定義されるものである。
【0013】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図2は、それぞれの送電線1L,2Lの送電端
Aに設けられた変流器CTと、母線に設けられた接地変
圧器GPTとに接続された故障点標定装置1を示すブロ
ック図である。
明する。図2は、それぞれの送電線1L,2Lの送電端
Aに設けられた変流器CTと、母線に設けられた接地変
圧器GPTとに接続された故障点標定装置1を示すブロ
ック図である。
【0014】故障点標定装置1には、接地変圧器GPT
の検出電圧である零相電圧V0 と、変流器CTの残留回
路からの検出電流である零相電流I01,I02とが入力さ
れている。零相電圧V0 と零相電流I01,I02とは、補
助変圧器12、サンプルホールド回路13、A/D変換
回路14を通してディジタル化されて故障検出回路15
に供給され、ここにおいて、零相電圧V0 と零相電流I
01,I02との位相関係により当該送電線に地絡故障が起
こったかどうか判別される。
の検出電圧である零相電圧V0 と、変流器CTの残留回
路からの検出電流である零相電流I01,I02とが入力さ
れている。零相電圧V0 と零相電流I01,I02とは、補
助変圧器12、サンプルホールド回路13、A/D変換
回路14を通してディジタル化されて故障検出回路15
に供給され、ここにおいて、零相電圧V0 と零相電流I
01,I02との位相関係により当該送電線に地絡故障が起
こったかどうか判別される。
【0015】一方、系統電圧公称値Eと、受電端Bでの
中性点インピーダンスの値Z′との比<INX>=Re
〔E/3Z′〕が、整定値として、整定値メモリ17に
記憶されている。メモリ16は、零相電圧V0 と零相電
流I01,I02のディジタル値を蓄積するメモリである。
中性点インピーダンスの値Z′との比<INX>=Re
〔E/3Z′〕が、整定値として、整定値メモリ17に
記憶されている。メモリ16は、零相電圧V0 と零相電
流I01,I02のディジタル値を蓄積するメモリである。
【0016】演算部18は、故障検出回路15が地絡故
障を検出した時点で、メモリ16から故障直後のデータ
を取り出し、1L回線零相電流の、零相電圧に対する有
効分<I01>、2L回線零相電流の、零相電圧に対する
有効分<I02>、及び地絡度ρを次の式に基づいてそれ
ぞれ算出する。 <I01>=Re〔I01V0 * /|V0 |〕 <I02>=Re〔I02V0 * /|V0 |〕 ρ=|V0 |/E そして、式 x=d(2<I02>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) の演算を行い、1L回線における故障点までの距離を求
める。同様に x=d(2<I01>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) の演算を行い、2L回線における故障点までの距離を求
める。
障を検出した時点で、メモリ16から故障直後のデータ
を取り出し、1L回線零相電流の、零相電圧に対する有
効分<I01>、2L回線零相電流の、零相電圧に対する
有効分<I02>、及び地絡度ρを次の式に基づいてそれ
ぞれ算出する。 <I01>=Re〔I01V0 * /|V0 |〕 <I02>=Re〔I02V0 * /|V0 |〕 ρ=|V0 |/E そして、式 x=d(2<I02>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) の演算を行い、1L回線における故障点までの距離を求
める。同様に x=d(2<I01>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) の演算を行い、2L回線における故障点までの距離を求
める。
【0017】演算部18の標定出力は表示部19に入力
され、故障回線と、故障点までの距離が表示される。こ
のようにして、受電端Bが抵抗やインピーダンスで接地
されていても、1L回線零相電流の零相電圧に対する有
効分、2L回線零相電流の零相電圧に対する有効分及び
地絡度に基づいて故障位置を簡単に知ることができる。
され、故障回線と、故障点までの距離が表示される。こ
のようにして、受電端Bが抵抗やインピーダンスで接地
されていても、1L回線零相電流の零相電圧に対する有
効分、2L回線零相電流の零相電圧に対する有効分及び
地絡度に基づいて故障位置を簡単に知ることができる。
【0018】整定される数値例をあげると次のようにな
る。 E=77/√3〔kV〕, Z′=60+j395.3〔Ω〕, E/3Z′=16.7−j109.8〔A〕, <INX>=Re〔E/3Z′〕=16.7〔A〕
る。 E=77/√3〔kV〕, Z′=60+j395.3〔Ω〕, E/3Z′=16.7−j109.8〔A〕, <INX>=Re〔E/3Z′〕=16.7〔A〕
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の地絡故障点標定方
法によれば、他端が抵抗やインピーダンスで接地されて
いて、従来零相電流分流比演算方法は適用できないとさ
れていた場合に、自端から他端までの線路長dを整定
し、他端の中性点イーピーダンスZ′に基づいて、他端
の有効零相電流分<INX>を整定しておけば、自端での
零相電圧、1L回線零相電流及び2L回線零相電流を測
定するだけで、地絡故障点を標定することができるとい
う効果が得られる。
法によれば、他端が抵抗やインピーダンスで接地されて
いて、従来零相電流分流比演算方法は適用できないとさ
れていた場合に、自端から他端までの線路長dを整定
し、他端の中性点イーピーダンスZ′に基づいて、他端
の有効零相電流分<INX>を整定しておけば、自端での
零相電圧、1L回線零相電流及び2L回線零相電流を測
定するだけで、地絡故障点を標定することができるとい
う効果が得られる。
【0020】したがって、送電線の故障点の探索が容易
になる。
になる。
【図1】受電端Bに中性点リアクトルZ′があるとき
の、一般化された零相電流分流比演算方法を説明するた
めの零相等価回路図である。
の、一般化された零相電流分流比演算方法を説明するた
めの零相等価回路図である。
【図2】送電線1L,2Lの送電端Aに設けられた変流
器CTと、母線に設けられた接地変圧器GPTとに接続
された故障点標定装置1を示すブロック図である。
器CTと、母線に設けられた接地変圧器GPTとに接続
された故障点標定装置1を示すブロック図である。
【図3】零相電流分流比演算方法を説明するための零相
等価回路図である。
等価回路図である。
1L,2L 高抵抗接地系平行2回線2端子送電線 A 送電端 B 受電端 Z′ 中性点イーピーダンス
Claims (1)
- 【請求項1】高抵抗接地系平行2回線2端子送電線の自
端から地絡故障点までの距離xを標定する方法におい
て、 自端から他端までの線路長dを整定し、 他端の中性点イーピーダンスZ′に基づいて、他端の有
効零相電流分<INX>を整定し、 自端での零相電圧、1L回線零相電流及び2L回線零相
電流を測定し、 前記1L回線零相電流の、零相電圧に対する有効分<I
01>、前記2L回線零相電流の、零相電圧に対する有効
分<I02>、及び地絡度ρを算出し、式 x=d(2<I0i>−ρ<INX>)/(<I01>+<I
02>−ρ<INX>) (iは1又は2のいずれかをとる)に基づいて地絡故障
点を標定することを特徴とする地絡故障点標定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3849893A JPH06249911A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 地絡故障点標定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3849893A JPH06249911A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 地絡故障点標定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06249911A true JPH06249911A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=12526932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3849893A Pending JPH06249911A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 地絡故障点標定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06249911A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103245875A (zh) * | 2013-03-19 | 2013-08-14 | 湖南省电力公司永州冷水滩供电局 | 无线电缆管沟故障探视器 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP3849893A patent/JPH06249911A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103245875A (zh) * | 2013-03-19 | 2013-08-14 | 湖南省电力公司永州冷水滩供电局 | 无线电缆管沟故障探视器 |
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