JP2003315403A - 故障点標定方法 - Google Patents
故障点標定方法Info
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- JP2003315403A JP2003315403A JP2002119547A JP2002119547A JP2003315403A JP 2003315403 A JP2003315403 A JP 2003315403A JP 2002119547 A JP2002119547 A JP 2002119547A JP 2002119547 A JP2002119547 A JP 2002119547A JP 2003315403 A JP2003315403 A JP 2003315403A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】単回線分岐がある平行2回線送電系統におい
て、電源端で検出された電圧、電流情報を用いて、平行
2回線の故障又は単回線分岐の故障を区別して検出し、
故障点を正確に標定する。 【解決手段】電源端1の測定電流値I11,I12を用い
て、1L回線の電圧降下に基づいて、分岐点Tの電圧V
Tを求め、2L回線から回り込んだ電圧降下に基づい
て、分岐点Tの電圧VT′を求める。両電圧VT、VT′
が等しい場合は単回線の故障、等しくない場合は平行2
回線の故障と判定する。
て、電源端で検出された電圧、電流情報を用いて、平行
2回線の故障又は単回線分岐の故障を区別して検出し、
故障点を正確に標定する。 【解決手段】電源端1の測定電流値I11,I12を用い
て、1L回線の電圧降下に基づいて、分岐点Tの電圧V
Tを求め、2L回線から回り込んだ電圧降下に基づい
て、分岐点Tの電圧VT′を求める。両電圧VT、VT′
が等しい場合は単回線の故障、等しくない場合は平行2
回線の故障と判定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単回線分岐がある
平行2回線送電系統において、分岐以遠の平行2回線の
故障と単回線分岐の故障を区別して検出することのでき
る故障点標定方法に関するものである。当該単回線分岐
は、もともと単回線であってもよく、平行2回線のうち
1回線のみ運用されている場合であってもよい。また故
障の種類は、地絡、短絡を問わない。
平行2回線送電系統において、分岐以遠の平行2回線の
故障と単回線分岐の故障を区別して検出することのでき
る故障点標定方法に関するものである。当該単回線分岐
は、もともと単回線であってもよく、平行2回線のうち
1回線のみ運用されている場合であってもよい。また故
障の種類は、地絡、短絡を問わない。
【0002】
【従来の技術】変電所間の送電線は、電力供給の信頼度
向上のため、一般に平行2回線送電系統が採用されてい
る。この平行2回線送電系統において、短絡故障や地絡
故障(以下「故障」という)が発生した場合、電源端か
ら故障点までの距離を算出するために、故障点標定装置
が、電源端に設置されている。
向上のため、一般に平行2回線送電系統が採用されてい
る。この平行2回線送電系統において、短絡故障や地絡
故障(以下「故障」という)が発生した場合、電源端か
ら故障点までの距離を算出するために、故障点標定装置
が、電源端に設置されている。
【0003】この故障点標定装置は、電源端の電圧、電
流を検出し、回線の線路インピーダンスなどのパラメー
タを含む所定の演算式に当てはめて、故障点を標定する
ものである(特開平4-319674号、特開平5-297053号、特
公平7-50146号、特開平11-344525号公報参照)。
流を検出し、回線の線路インピーダンスなどのパラメー
タを含む所定の演算式に当てはめて、故障点を標定する
ものである(特開平4-319674号、特開平5-297053号、特
公平7-50146号、特開平11-344525号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】平行2回線の分岐に、
単回線が採用されることがある。また、点検修理などの
期間、平行2回線のうち1回線のみ運用されている場合
もある。この単回線分岐のある平行2回線送電系統にお
いて、電源端から見て分岐以遠で短絡故障や地絡故障が
発生した場合、前記故障点標定装置の標定方法では、平
行2回線に故障が発生したのか、単回線に故障が発生し
たのか区別ができない。
単回線が採用されることがある。また、点検修理などの
期間、平行2回線のうち1回線のみ運用されている場合
もある。この単回線分岐のある平行2回線送電系統にお
いて、電源端から見て分岐以遠で短絡故障や地絡故障が
発生した場合、前記故障点標定装置の標定方法では、平
行2回線に故障が発生したのか、単回線に故障が発生し
たのか区別ができない。
【0005】そこで、本発明は、電源端で検出された電
圧、電流情報を用いて、平行2回線の故障又は単回線分
岐の故障を区別して検出し、故障点を正確に標定するこ
とのできる故障点標定方法を実現することを目的とす
る。
圧、電流情報を用いて、平行2回線の故障又は単回線分
岐の故障を区別して検出し、故障点を正確に標定するこ
とのできる故障点標定方法を実現することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】図1は、
単回線分岐を持つ平行2回線送電系統の回路図である。
平行2回線送電線は、回線1L,2Lで構成されてい
る。回線1Lの分岐点Tにおいて、単回線分岐がつなが
っている。平行2回線送電線の端子1から分岐点Tまで
の距離をd1、分岐点Tから端子2までの距離をd2とす
る。端子1には電源が設置され、端子2には負荷が設置
される。単回線分岐の端子3には負荷が設置される。
単回線分岐を持つ平行2回線送電系統の回路図である。
平行2回線送電線は、回線1L,2Lで構成されてい
る。回線1Lの分岐点Tにおいて、単回線分岐がつなが
っている。平行2回線送電線の端子1から分岐点Tまで
の距離をd1、分岐点Tから端子2までの距離をd2とす
る。端子1には電源が設置され、端子2には負荷が設置
される。単回線分岐の端子3には負荷が設置される。
【0007】平行2回線送電線又は単回線で、地絡故障
又は短絡故障が発生した場合を想定する。平行2回線送
電線の端子1から分岐点Tまでの故障であれば、インピ
ーダンス方式、直角成分方式等、公知の方式を用いて、
故障点までの距離(この距離はd1よりも短くなる)を
求めることができる。ところが、分岐点T以遠で故障が
発生した場合、平行2回線の故障なのか単回線の故障な
のか分からないので、故障点までの距離(この距離はd
1よりも長くなる)を算出しても、故障点が特定できな
い。
又は短絡故障が発生した場合を想定する。平行2回線送
電線の端子1から分岐点Tまでの故障であれば、インピ
ーダンス方式、直角成分方式等、公知の方式を用いて、
故障点までの距離(この距離はd1よりも短くなる)を
求めることができる。ところが、分岐点T以遠で故障が
発生した場合、平行2回線の故障なのか単回線の故障な
のか分からないので、故障点までの距離(この距離はd
1よりも長くなる)を算出しても、故障点が特定できな
い。
【0008】そこで、分岐点Tの電圧に注目する。平行
2回線の1L回線の電圧降下に基づいて、分岐点Tの電
圧VTを求め、平行2回線の2L回線から回り込んだ電
圧降下に基づいて、分岐点Tの電圧VT′を求める。 1L回線から見た電圧VT= V1−d1(Z1I11+ZmI12) (1) 2L回線から見た電圧VT′=V1−(d1+d2)Z1I12− d2Z1I21−d1ZmI11−d2ZmI22 (2) となる。ここで、V1:端子1の電圧、Z1:平行2回線
のインピーダンス、Zm:平行2回線の相互インピーダ
ンス、I11:端子1における1L回線の電流、I12:端
子1における2L回線の電流、I21:端子2における1
L回線の電流、I22:端子2における2L回線の電流で
ある。電圧、電流、インピーダンスの相は、故障相とす
る。例えば地絡故障であれば、零相電圧、零相電流、零
相インピーダンスであり、特定の2相間(例えばa−b
相間)短絡故障であれば、a−b相間電圧、a−b相間
電流、a−b相間インピーダンスである。また、I12=
−I22=I21が成り立つ。
2回線の1L回線の電圧降下に基づいて、分岐点Tの電
圧VTを求め、平行2回線の2L回線から回り込んだ電
圧降下に基づいて、分岐点Tの電圧VT′を求める。 1L回線から見た電圧VT= V1−d1(Z1I11+ZmI12) (1) 2L回線から見た電圧VT′=V1−(d1+d2)Z1I12− d2Z1I21−d1ZmI11−d2ZmI22 (2) となる。ここで、V1:端子1の電圧、Z1:平行2回線
のインピーダンス、Zm:平行2回線の相互インピーダ
ンス、I11:端子1における1L回線の電流、I12:端
子1における2L回線の電流、I21:端子2における1
L回線の電流、I22:端子2における2L回線の電流で
ある。電圧、電流、インピーダンスの相は、故障相とす
る。例えば地絡故障であれば、零相電圧、零相電流、零
相インピーダンスであり、特定の2相間(例えばa−b
相間)短絡故障であれば、a−b相間電圧、a−b相間
電流、a−b相間インピーダンスである。また、I12=
−I22=I21が成り立つ。
【0009】図2に示すように単回線のF2点で故障が
発生した場合は、端子1で測定した電流I11,I12の値
を(1)(2)式に代入すると、両電圧VT,VT′は等しく
なるはずである。ところが、図3に示すように平行2回
線のF1点で故障が発生した場合は、両電圧VT,VT′
は等しくならない。そこで、本発明では、電源端の測定
電流値を用いて、1L回線の電圧降下に基づいて、分岐
点Tの電圧VTを求め、電源端の測定電流値を用いて、
2L回線から回り込んだ電圧降下に基づいて、分岐点T
の電圧VT′を求め、両電圧VT、VT′が等しい場合は
単回線の故障、等しくない場合は平行2回線の故障と判
定する(請求項1)。
発生した場合は、端子1で測定した電流I11,I12の値
を(1)(2)式に代入すると、両電圧VT,VT′は等しく
なるはずである。ところが、図3に示すように平行2回
線のF1点で故障が発生した場合は、両電圧VT,VT′
は等しくならない。そこで、本発明では、電源端の測定
電流値を用いて、1L回線の電圧降下に基づいて、分岐
点Tの電圧VTを求め、電源端の測定電流値を用いて、
2L回線から回り込んだ電圧降下に基づいて、分岐点T
の電圧VT′を求め、両電圧VT、VT′が等しい場合は
単回線の故障、等しくない場合は平行2回線の故障と判
定する(請求項1)。
【0010】この方法により、電源端で検出された電
圧、電流情報を用いて、単回線分岐以遠の、平行2回線
の故障又は単回線分岐の故障を区別して検出し、故障点
を正確に標定することができる。なお、図3に示すよう
に、平行2回線のF1点で故障が発生した場合は、 2L回線から見た電圧VT″=V1−(d1+d2)Z1I12− (d2−y)Z1I21−yZ1I11−(d1+y)ZmI11 −(d2−y)ZmI22 (3) となる。分岐点Tから故障点までの距離yは、平行2回
線のパラメータを用いればインピーダンス方式、直角成
分方式等公知の方式を使って求められるので、この電圧
VT″を求めることができる。平行2回線の故障の場合
は、この(3)式の電圧VT″と、前記(1)式の電圧VTが
等しくなる。
圧、電流情報を用いて、単回線分岐以遠の、平行2回線
の故障又は単回線分岐の故障を区別して検出し、故障点
を正確に標定することができる。なお、図3に示すよう
に、平行2回線のF1点で故障が発生した場合は、 2L回線から見た電圧VT″=V1−(d1+d2)Z1I12− (d2−y)Z1I21−yZ1I11−(d1+y)ZmI11 −(d2−y)ZmI22 (3) となる。分岐点Tから故障点までの距離yは、平行2回
線のパラメータを用いればインピーダンス方式、直角成
分方式等公知の方式を使って求められるので、この電圧
VT″を求めることができる。平行2回線の故障の場合
は、この(3)式の電圧VT″と、前記(1)式の電圧VTが
等しくなる。
【0011】そこで、本発明では、平行2回線の故障を
想定して、故障点までの距離を求め、平行2回線の故障
を想定して、故障発生時の電源端の測定電流値を用い
て、1L回線の電圧降下に基づいて、分岐点Tの電圧V
Tを求め、故障発生時の電源端の測定電流値と前記故障
点までの距離とを用いて、2L回線から回り込んだ電圧
降下に基づいて、分岐点Tの電圧VT″を求め、両電圧
VT、VT″が等しい場合は平行2回線の故障、等しくな
い場合は単回線の故障と判定する(請求項2)。
想定して、故障点までの距離を求め、平行2回線の故障
を想定して、故障発生時の電源端の測定電流値を用い
て、1L回線の電圧降下に基づいて、分岐点Tの電圧V
Tを求め、故障発生時の電源端の測定電流値と前記故障
点までの距離とを用いて、2L回線から回り込んだ電圧
降下に基づいて、分岐点Tの電圧VT″を求め、両電圧
VT、VT″が等しい場合は平行2回線の故障、等しくな
い場合は単回線の故障と判定する(請求項2)。
【0012】この方法によっても、電源端で検出された
電圧、電流情報を用いて、単回線分岐以遠の、平行2回
線の故障又は単回線分岐の故障を区別して検出し、故障
点を正確に標定することができる。
電圧、電流情報を用いて、単回線分岐以遠の、平行2回
線の故障又は単回線分岐の故障を区別して検出し、故障
点を正確に標定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図4は、平行2
回線送電線の途中に単回線のT分岐がある送電線と、本
発明を実施するための故障点標定装置1との配置を示す
図である。平行2回線送電線1L,2Lの一端(電源
端)には、変電所などにおいて電源がつながれており、
1L回線の途中でT分岐されている。平行2回線送電線
1L,2Lの他端と、T分岐の先には、それぞれ負荷
4,5がつながれている。
付図面を参照しながら詳細に説明する。図4は、平行2
回線送電線の途中に単回線のT分岐がある送電線と、本
発明を実施するための故障点標定装置1との配置を示す
図である。平行2回線送電線1L,2Lの一端(電源
端)には、変電所などにおいて電源がつながれており、
1L回線の途中でT分岐されている。平行2回線送電線
1L,2Lの他端と、T分岐の先には、それぞれ負荷
4,5がつながれている。
【0014】電源端には、計器用変流器CT1,CT2
と計器用変圧器PTがつながれていて、これらにより検
出された電流と電圧は、故障点標定装置1に入力され
る。図5は、故障点標定装置1のソフトウェア機能ブロ
ック図である。故障点標定装置1には、計器用変流器C
T1,CT2の検出電流と、計器用変圧器PTの検出電
圧が入力される。図5では、簡単のため検出電流を2
つ、検出電圧を1つ図示しているが、実際にはその内訳
は、各相電流、零相電流、各相電圧、零相電圧を含む。
と計器用変圧器PTがつながれていて、これらにより検
出された電流と電圧は、故障点標定装置1に入力され
る。図5は、故障点標定装置1のソフトウェア機能ブロ
ック図である。故障点標定装置1には、計器用変流器C
T1,CT2の検出電流と、計器用変圧器PTの検出電
圧が入力される。図5では、簡単のため検出電流を2
つ、検出電圧を1つ図示しているが、実際にはその内訳
は、各相電流、零相電流、各相電圧、零相電圧を含む。
【0015】入力される計器用変流器CT1,CT2の
検出電流と、計器用変圧器PTの検出電圧は、補助変圧
器21により変換される。図5では、補助変圧器21の
数は3つのみ示しているが、実際には、各相電流、零相
電流、各相電圧、零相電圧を変換するため8つの補助変
圧器が存在する(以下、フィルタ回路22やサンプルホ
ールド回路23についても同じ)。補助変圧器21によ
り変換された電流や電圧の信号は、フィルタ回路22に
より整形され、サンプルホールド回路23により所定の
位相角ごとにサンプリングされ、マルチプレクサ24に
より、シリーズ信号に変換される。
検出電流と、計器用変圧器PTの検出電圧は、補助変圧
器21により変換される。図5では、補助変圧器21の
数は3つのみ示しているが、実際には、各相電流、零相
電流、各相電圧、零相電圧を変換するため8つの補助変
圧器が存在する(以下、フィルタ回路22やサンプルホ
ールド回路23についても同じ)。補助変圧器21によ
り変換された電流や電圧の信号は、フィルタ回路22に
より整形され、サンプルホールド回路23により所定の
位相角ごとにサンプリングされ、マルチプレクサ24に
より、シリーズ信号に変換される。
【0016】さらに、マルチプレクサ24より出力され
る電流や電圧の信号は、A/D変換回路25によりディ
ジタル信号に変換され、CPU26に入力される。CP
U26は、一定量の電流や電圧のデータを先入れ先出し
型メモリ27に格納する。そして、保護リレー(図示せ
ず)から入力される故障検出信号に応答して、メモリ2
7に格納された一定量の電流や電圧のデータを取り出
し、故障点標定演算をする。演算にあたって予め整定し
ておくべき平行2回線区間及び単回線区間のパラメータ
(線路形態、線路長、線路インピーダンス等)は、整定
入力部29を通して入力されている。
る電流や電圧の信号は、A/D変換回路25によりディ
ジタル信号に変換され、CPU26に入力される。CP
U26は、一定量の電流や電圧のデータを先入れ先出し
型メモリ27に格納する。そして、保護リレー(図示せ
ず)から入力される故障検出信号に応答して、メモリ2
7に格納された一定量の電流や電圧のデータを取り出
し、故障点標定演算をする。演算にあたって予め整定し
ておくべき平行2回線区間及び単回線区間のパラメータ
(線路形態、線路長、線路インピーダンス等)は、整定
入力部29を通して入力されている。
【0017】以下、本発明に関係する故障点標定演算方
法を、図6のフローチャートを使って説明する。CPU
26は、平行2回線区間のパラメータを使って、故障発
生時点の電流、電圧のデータに基づいて故障点までの距
離zを算出する。そして、算出された故障点までの距離
zが分岐以遠かどうかを判定する(ステップS1)。
法を、図6のフローチャートを使って説明する。CPU
26は、平行2回線区間のパラメータを使って、故障発
生時点の電流、電圧のデータに基づいて故障点までの距
離zを算出する。そして、算出された故障点までの距離
zが分岐以遠かどうかを判定する(ステップS1)。
【0018】分岐の手前であれば、故障点までの距離z
をそのまま採用する(ステップS2)。分岐以遠であれ
ば、分岐以遠の故障点までの距離y(y=z−d1;図
3参照)を求め(ステップS3)、それとともに、単回線
区間のパラメータを使って、単回線区間における分岐以
遠の故障点までの距離x(図2参照)を算出する(ステ
ップS4)。
をそのまま採用する(ステップS2)。分岐以遠であれ
ば、分岐以遠の故障点までの距離y(y=z−d1;図
3参照)を求め(ステップS3)、それとともに、単回線
区間のパラメータを使って、単回線区間における分岐以
遠の故障点までの距離x(図2参照)を算出する(ステ
ップS4)。
【0019】さらに、前記(1)(2)式の値を算出し、値
どうしが一致するかどうか判定する(ステップS5)。こ
の一致判定においては、一定の誤差範囲を定めておき、
値同士の差又は比がその誤差範囲に入れば一致、入らな
ければ不一致と判定すればよい。一致すれば、単回線区
間の故障と判断し、単回線区間における分岐以遠の故障
点までの距離xを採用する(ステップS6)。
どうしが一致するかどうか判定する(ステップS5)。こ
の一致判定においては、一定の誤差範囲を定めておき、
値同士の差又は比がその誤差範囲に入れば一致、入らな
ければ不一致と判定すればよい。一致すれば、単回線区
間の故障と判断し、単回線区間における分岐以遠の故障
点までの距離xを採用する(ステップS6)。
【0020】一致しなければ、平行2回線区間の故障と
判断し、平行2回線区間における分岐以遠の故障点まで
の距離yを採用する(ステップS7)。このような演算結
果は、表示部28において、表示される。以上で、本発
明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の
形態に限定されるものではない。例えば、今までの説明
では、ステップS5で、前記(1)(2)式の値を算出し、
値どうしが一致するかどうか判定していたが、図7に示
すように、ステップS5′で、前記(1)(3)式の値を算
出し、値どうしが一致するかどうか判定してもよい。一
致すれば、平行2回線区間の故障と判断し、平行2回線
区間における分岐以遠の故障点までの距離yを採用する
(ステップS7′)。一致しなければ、単回線区間の故障
と判断し、単回線区間における分岐以遠の故障点までの
距離xを採用する(ステップS6′)。その他、本発明の
範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
判断し、平行2回線区間における分岐以遠の故障点まで
の距離yを採用する(ステップS7)。このような演算結
果は、表示部28において、表示される。以上で、本発
明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の
形態に限定されるものではない。例えば、今までの説明
では、ステップS5で、前記(1)(2)式の値を算出し、
値どうしが一致するかどうか判定していたが、図7に示
すように、ステップS5′で、前記(1)(3)式の値を算
出し、値どうしが一致するかどうか判定してもよい。一
致すれば、平行2回線区間の故障と判断し、平行2回線
区間における分岐以遠の故障点までの距離yを採用する
(ステップS7′)。一致しなければ、単回線区間の故障
と判断し、単回線区間における分岐以遠の故障点までの
距離xを採用する(ステップS6′)。その他、本発明の
範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
【図1】単回線分岐を持つ平行2回線送電系統の回路図
である。
である。
【図2】単回線のF2点で故障が発生した場合を示す回
路図である。
路図である。
【図3】平行2回線のF1点で故障が発生した場合を示
す回路図である。
す回路図である。
【図4】平行2回線送電線の途中に単回線のT分岐があ
る送電線と故障点標定装置1との関係を示す図である。
る送電線と故障点標定装置1との関係を示す図である。
【図5】故障点標定装置1のソフトウェア機能ブロック
図である。
図である。
【図6】本発明の故障点標定演算方法を説明するための
フローチャートである。
フローチャートである。
【図7】本発明の故障点標定演算方法の変更例を説明す
るための部分フローチャートである。
るための部分フローチャートである。
1 故障点標定装置
4,5 負荷
21 補助変圧器
22 フィルタ回路
23 サンプルホールド回路
24 マルチプレクサ
25 A/D変換回路
26 CPU
27 メモリ
28 表示部
29 整定入力部
1L,2L 平行2回線送電線
T 分岐点
CT1,CT2 計器用変流器
PT 計器用変圧器
Claims (2)
- 【請求項1】平行2回線送電線1L,2Lの途中に単回
線の分岐がある送電系統で、電源端から見て分岐以遠に
故障が発生したときに適用される故障点標定方法であっ
て、 故障発生時の電源端の測定電流値を用いて、1L回線の
電圧降下に基づいて、分岐点Tの電圧VTを求め、 故障発生時の電源端の測定電流値を用いて、2L回線か
ら回り込んだ電圧降下に基づいて、分岐点Tの電圧V
T′を求め、 両電圧VT、VT′が等しい場合は単回線の故障、等しく
ない場合は平行2回線の故障と判定することを特徴とす
る故障点標定方法。 - 【請求項2】平行2回線送電線1L,2Lの途中に単回
線の分岐がある送電系統で、電源端から見て分岐以遠に
故障が発生したときに適用される故障点標定方法であっ
て、 平行2回線の故障を想定して、故障点までの距離を求
め、 平行2回線の故障を想定して、故障発生時の電源端の測
定電流値を用いて、1L回線の電圧降下に基づいて、分
岐点Tの電圧VTを求め、 平行2回線の故障を想定して、故障発生時の電源端の測
定電流値と前記故障点までの距離とを用いて、2L回線
から回り込んだ電圧降下に基づいて、分岐点Tの電圧V
T″を求め、 両電圧VT、VT″が等しい場合は平行2回線の故障、等
しくない場合は単回線の故障と判定することを特徴とす
る故障点標定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002119547A JP2003315403A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 故障点標定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002119547A JP2003315403A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 故障点標定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003315403A true JP2003315403A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29536072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002119547A Pending JP2003315403A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 故障点標定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003315403A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104215882A (zh) * | 2014-09-09 | 2014-12-17 | 中国矿业大学 | 一种基于有源单端口网络电阻极性的电压暂降源定位方法 |
JP2017005868A (ja) * | 2015-06-10 | 2017-01-05 | 三菱電機株式会社 | 距離継電装置および送電線保護方法 |
-
2002
- 2002-04-22 JP JP2002119547A patent/JP2003315403A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104215882A (zh) * | 2014-09-09 | 2014-12-17 | 中国矿业大学 | 一种基于有源单端口网络电阻极性的电压暂降源定位方法 |
JP2017005868A (ja) * | 2015-06-10 | 2017-01-05 | 三菱電機株式会社 | 距離継電装置および送電線保護方法 |
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