JP2001242205A - 絶縁監視装置 - Google Patents

絶縁監視装置

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JP2001242205A
JP2001242205A JP2000051253A JP2000051253A JP2001242205A JP 2001242205 A JP2001242205 A JP 2001242205A JP 2000051253 A JP2000051253 A JP 2000051253A JP 2000051253 A JP2000051253 A JP 2000051253A JP 2001242205 A JP2001242205 A JP 2001242205A
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leakage current
phase
circuit
ground
insulation
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Masayoshi Yokomizo
正義 横溝
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TAIWA DENKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対地抵抗分の漏れ電流がいかなる電路で発生
した場合においても整定電流値に対して±10%以下の
誤差精度で回路の絶縁状態の検出を行う。 【解決手段】 検出された漏れ電流をIg、基準電位と
漏れ電流Igとの位相差をθ、回路の絶縁状態の検出誤
差が予め設定した整定電流値に対して±10%以下とな
るための基準電位に対する位相ずらし量をθ1としたと
き、対地抵抗による漏れ電流Irを、 Ir=Igcos(θ−θ1)+{Igsin(θ−θ1)
/tan(60°+θ1)} によって検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統における
短絡や接地事故を検出するために回路の絶縁状態を監視
する絶縁監視装置に関し、特に、三相デルタ結線式の低
圧線路にて漏れ電流の有効分を抽出することにより回路
の絶縁状態を監視する絶縁監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】三相デルタ結線式の低圧線路において
は、一相がB種接地されているため、1線地絡事故が発
生していない場合においても、B種接地線に線路や負荷
機器の対地絶縁抵抗や静電容量を介して「漏れ電流」と
称される微少な電流が常時流れている。
【0003】この漏れ電流は、その大きさが電路の電線
サイズ、長さ、敷設状況等で変化するため、絶縁監視装
置の動作設定値を設備状況に基づいて誤動作しない値に
設定する必要がある。
【0004】また、漏れ電流のうち、対地絶縁抵抗を介
して流れる漏れ電流は、漏れ電流の有効分と称され、絶
縁抵抗に直接関与するため、漏れ電流からこの有効分の
みを抽出することにより回路の絶縁状態を監視すること
ができる。
【0005】このため、漏れ電流から、対地絶縁抵抗を
介して流れるいわゆる漏れ電流の有効分のみを抽出し、
その電流値を測定することにより、回路の絶縁状態を監
視する方法が考えられており、雑誌「新電気」オーム
社,2000年2月号P.46-50にその詳細が記載されてい
る。
【0006】図4は、従来の絶縁監視装置の一構成例を
示すブロック図である。
【0007】本従来例は図4に示すように、商用周波数
とは異なる低周波の信号をB種接地線に重畳するための
信号として発生する重畳信号発生器130と、重畳信号
発生器130にて発生した信号を変圧してB種接地線に
印加する変圧器140と、B種接地線に流れる電流を検
出する零相変流器(ZCT)120と、零相変流器12
0にて検出された電流から変圧器140にて印加された
信号と同相の電流を分離検出することにより漏れ電流の
有効分を抽出し、その電流値に基づいて回路の絶縁状態
を監視する検出器110とから構成されている。
【0008】上記のように構成された絶縁監視装置にお
いては、重畳信号発生器130にて発生した低周波信号
と同相の電流を分離検出することにより、高精度に回路
の絶縁状態を検出することができるため、回路の絶縁状
態を常時監視する継電器の主流として用いられている。
【0009】しかしながら、図4に示した絶縁監視装置
においては、重畳信号発生器130にて生成された信号
が重畳される電路がB種接地線であるため、変圧器14
0の出力巻線回数が増加した場合、接地抵抗がB種接地
線にて規定される範囲を超えてしまう虞れがある。ま
た、重畳信号発生器130にて生成される信号の周波数
が低いため、変圧器が大きなものとなり、回路全体が大
型化してしまうとともに、価格的にも高価なものとなっ
てしまう。
【0010】そこで、変圧器を用いずに簡易的に回路の
絶縁状態を監視する絶縁監視装置が用いられている。
【0011】図5は、変圧器を用いない従来の絶縁監視
装置の一構成例を示すブロック図である。
【0012】本従来例は図5に示すように、B種接地線
に流れる漏れ電流を検出する零相変流器120と、零相
変流器120にて検出された漏れ電流と基準電圧とから
漏れ電流の有効分を抽出し、その電流値に基づいて回路
の絶縁状態を監視する検出器210とから構成されてお
り、検出器210においては、基準電圧と、零相変流器
120にて検出された漏れ電流と、基準電圧と零相変流
器120にて検出された漏れ電流との位相差とに基づい
て、漏れ電流の有効分が抽出される。
【0013】以下に、上記のように構成された絶縁監視
装置における漏れ電流の有効分の抽出動作について説明
する。
【0014】図6は、図5に示した絶縁監視装置におけ
る漏れ電流の有効分の抽出動作を説明するための図であ
る。なお、本従来例においては、接地電路である電路b
に対する電路aの電位Vabを基準電圧とする。
【0015】対地抵抗による漏れ電流は電路における電
位と同相であるため、接地電路である電路bを除く電路
a及び電路cにおける対地抵抗の大きさが互いに等しい
とすると、対地抵抗による漏れ電流の和Irは基準電圧
Vabに対して30°の位相角を有することになる。
【0016】また、電路a及び電路cにおける対地静電
容量が等しいとすると、静電容量による漏れ電流の和I
cは電路aに対する電路cの電位Vcaと同相になる。
【0017】対地抵抗による漏れ電流の和Irと静電容
量による漏れ電流の和Icとのベクトル合成値が漏れ電
流Igとなる。
【0018】ここで、静電容量による漏れ電流Icを打
消す方向(基準電圧Vabに対して300°)の電流−I
cを基準電圧Vabを基準として発生させ、その大きさを
変化させていき、電流−Icと漏れ電流Igとの合成ベク
トルが位相角30°になるようにする。この時のベクト
ル合成値が、電路aにおける漏れ電流の有効分Iraと電
路cにおける漏れ電流の有効分Ircとのベクトル合成値
Irとなる。この関係を式で表すと式(1)のようにな
る。なお、θは、基準電圧Vabに対する漏れ電流Igの
位相を示す。
【0019】 Ir=Igcosθ+(Igsinθ/tan60°)・・・(1) 式(1)から算出されるIrは、基準電圧Vab方向のス
カラー量であり、実際には、これに対して30°の位相
を有するベクトル量が漏れ電流の有効分として検出器2
10にて抽出される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
おいては、電路a及び電路cにて漏れ電流が発生した場
合について説明したが、以下に、対地抵抗による漏れ電
流が電路aのみあるいは電路cのみにて発生した場合に
ついて説明する。
【0021】図7は、図5に示した絶縁監視装置の電路
aのみにて対地抵抗による漏れ電流が発生した場合につ
いて説明するための図である。
【0022】図7に示すように、対地抵抗による漏れ電
流が図5に示した絶縁監視装置の電路aのみにて発生し
た場合、電路aにて発生する対地抵抗による漏れ電流は
基準電圧Vabと同相であるため、静電容量による漏れ電
流Icを打消す方向(300°)の電流−Icを基準電圧
Vabを基準として発生させ、その大きさを変化させてい
き、電流−Icと漏れ電流Igとの合成ベクトルが位相角
0°になった時のベクトル合成値が、電路aにおける漏
れ電流の有効分Iraとなる。
【0023】図8は、図5に示した絶縁監視装置の電路
cのみにて対地抵抗による漏れ電流が発生した場合につ
いて説明するための図である。
【0024】図8に示すように、絶縁抵抗による漏れ電
流が図5に示した絶縁監視装置の電路cのみにて発生し
た場合、電路cにて発生する対地抵抗による漏れ電流は
基準電圧Vabに対して60°の位相を有しているため、
静電容量による漏れ電流Icを打消す方向(300°)
の電流−Icを基準電圧Vabを基準として発生させ、そ
の大きさを変化させていき、電流−Icと漏れ電流Igと
の合成ベクトルが位相角60°になった時のベクトル合
成値が、電路cにおける漏れ電流の有効分Ircとなる。
【0025】ここで、上述した絶縁監視装置において、
対地抵抗による漏れ電流のみを考慮して、電路aのみに
て漏れ電流が発生した場合、電路cのみにて漏れ電流が
発生した場合、電路a及び電路cにて漏れ電流が発生し
た場合について考える。なお、電路aにて対地抵抗によ
り発生する漏れ電流と電路cにて対地抵抗により発生す
る漏れ電流との値は互いに等しいものとする。
【0026】図9は、図5に示した絶縁監視装置にて対
地抵抗による漏れ電流のみを考慮した場合の検出結果を
説明するための図である。
【0027】まず、電路aのみにて漏れ電流が発生した
場合は、漏れ電流Igは基準電圧Vabと同相になり、そ
の位相差は0°となるため、式(1)によりIr=Igと
なる。
【0028】また、電路cのみにて漏れ電流が発生した
場合は、漏れ電流Igは基準電圧Vabに対して60°の
位相差を有するため、式(1)によりIr=Igとなる。
【0029】一方、電路a及び電路cにて漏れ電流が発
生した場合は、漏れ電流Igは基準電圧Vabに対して3
0°の位相差を有するものとなるため、式(1)により
Ir=1.15Igとなる。
【0030】このように、Ir=Igを基準として整定電
流値を設定すると、電路a及び電路cにて漏れ電流が発
生した場合において、回路の絶縁状態の検出に+15%
の誤差が生じてしまう。
【0031】ここで、一般に継電器における回路の絶縁
状態の検出誤差は整定電流値に対して±10%以内の範
囲で要求されており、そのため、上述したような従来の
絶縁監視装置においては、誤差の許容範囲を満たすこと
ができないという問題点がある。
【0032】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、対地抵抗分
の漏れ電流がいかなる電路で発生した場合においても整
定電流値に対して±10%以下の誤差精度で回路の絶縁
状態の検出を行うことができる絶縁監視装置を提供する
ことを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、三相電源による回路に接続され、該回路の
接地線に流れる漏れ電流を検出することにより当該回路
の絶縁状態を監視する絶縁監視装置において、前記接地
線に流れる漏れ電流を検出する零相整流器と、該零相整
流器にて検出された漏れ電流と接地相ではない一相の電
位とに基づいて前記漏れ電流から対地抵抗による漏れ電
流を検出し、該検出結果に基づいて前記回路の絶縁状態
を監視する検出器とを有し、該検出器は、前記零相整流
器にて検出された漏れ電流をIg、前記電位と前記漏れ
電流との位相差をθ、前記回路の絶縁状態の検出誤差が
予め設定した整定電流値に対して±10%以下となるた
めの前記電位に対する位相ずらし量をθ1としたとき、
前記対地抵抗による漏れ電流Irを、 Ir=Igcos(θ−θ1)+{Igsin(θ−θ1)
/tan(60°+θ1)} によって検出することを特徴とする。
【0034】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、零相整流器にて接地線に流れる漏れ電流が検
出され、その後、検出器において、零相整流器にて検出
された漏れ電流と接地相ではない一相の電位(基準電
位)とに基づいて、漏れ電流から対地抵抗による漏れ電
流が検出される。ここで、漏れ電流は対地抵抗によるも
のと静電容量によるものとが合成されて得られているた
め、静電容量による漏れ電流を打消すような電流を発生
させ、それにより、対地抵抗による漏れ電流のみが検出
される。
【0035】対地抵抗による漏れ電流は、三相電源の接
地相を除く二相のいずれか、または両者にて発生する場
合がある。そのため、対地抵抗分の漏れ電流がいかなる
電路で発生した場合においても整定電流値に対して±1
0%以下の精度で回路の絶縁状態の検出を行う必要があ
る。
【0036】そこで、上述した基準電位に対して、対地
抵抗分の漏れ電流がいかなる電路で発生した場合におい
ても整定電流値に対して±10%以下の精度で回路の絶
縁状態の検出を行うことができるようなθ1だけ位相を
進めたものを新たな基準電圧とし、対地抵抗による漏れ
電流を検出すれば、対地抵抗分の漏れ電流がいかなる電
路で発生した場合においても、整定電流値に対して±1
0%以下の誤差で回路の絶縁状態が検出される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0038】図1は、本発明の絶縁監視装置の実施の一
形態を示すブロック図である。
【0039】本形態は図1に示すように、B種接地線に
流れる漏れ電流を検出する零相変流器(ZCT)20
と、零相変流器20にて検出された漏れ電流と基準電圧
とから漏れ電流の有効分を抽出し、その電流値に基づい
て回路の絶縁状態を監視する検出器10とから構成され
ている。
【0040】図2は、図1に示した検出器10の構成を
示すブロック図である。
【0041】本形態における検出器10は図2に示すよ
うに、零相変流器30にて検出された漏れ電流Igが入
力され、入力された漏れ電流Igから高調波成分を除去
するフィルター増幅器11と、フィルター増幅器11を
通過した信号をレベル信号に整流する整流回路13と、
フィルター増幅器11を通過した信号の位相を検出する
ことにより漏れ電流Igを位相角測定信号に変換するゼ
ロクロスコンパレータ14と、基準電圧Vabとなる電路
a−b間の電圧が入力され、入力された基準電圧Vabか
ら高調波成分を除去するフィルター増幅器12と、フィ
ルター増幅器12を通過した信号の位相を検出すること
により基準電圧Vabを位相角測定信号に変換するゼロク
ロスコンパレータ15と、整流回路13及びゼロクロス
コンパレータ14,15から出力された信号に基づいて
漏れ電流Igから対地抵抗分の漏れ電流Irを検出し、漏
れ電流Irの値に基づいたレベル出力及び警報出力を行
う検出処理部16と、検出処理部16から出力されたレ
ベル及び警報を表示するLED等からなる表示器17と
から構成されている。
【0042】以下に、上記のように構成された絶縁監視
装置の動作について説明する。
【0043】図3は、図1に示した絶縁監視装置の動作
を説明するための図である。
【0044】B種接地線に流れる漏れ電流Igが零相整
流器20にて検出されると、該漏れ電流Igは検出器1
0に入力される。
【0045】零相整流器20にて検出された漏れ電流I
gが検出器10に入力されると、検出器10内のフィル
ター増幅器11にて漏れ電流Igから高調波成分が除去
される。
【0046】次に、検出器10内のゼロクロスコンパレ
ータ14において、漏れ電流Igの位相が検出される。
【0047】また、整流回路13においては、フィルタ
ー増幅器11を通過した信号がレベル信号に整流され
る。
【0048】一方、検出器10内のフィルター増幅器1
2においては、電路bに対する電路aの電位Vabが入力
され、入力された電位Vabの高調波成分が除去される。
【0049】次に、ゼロクロスコンパレータ15におい
て、電位Vabの位相が検出される。
【0050】次に、検出処理部16において、電圧Vab
に対して位相を8.16°だけ進めたものを基準と設定
し(Vθとする)、その後、図6にて説明したものと同
様に、静電容量による漏れ電流Icを打消す方向(電圧
Vabに対して300°)の電流−Icを発生させ、その
大きさを変化させていき、電流−Icと漏れ電流Igとの
合成ベクトルが電圧Vθの位相角(θ1=8.16°)
になるようにする。この時のベクトル合成値が、基準電
圧Vθの対地抵抗による漏れ電流Irとなる。この関係
を式で表すと式(2)のようになる。なお、θは、電圧
Vabに対する漏れ電流Igの位相を示す。
【0051】 Ir=Igcos(θ−8.16°)+{Igsin(θ−8.16°)/tan (60°+8.16°)}・・・(2) 式(2)から算出されるIrが、ベクトル量の漏れ電流
の有効分として検出器10にて検出される。
【0052】その後、検出された漏れ電流の有効分のレ
ベル及び該レベルに基づく警報が検出処理部16から出
力される。
【0053】検出処理部16から出力された漏れ電流の
有効分のレベルや警報は表示器17にて表示される。
【0054】以下に、式(2)における8.16°の根
拠について図9を用いて説明する。
【0055】図1に示した絶縁監視装置において、対地
抵抗による漏れ電流のみを考慮して、電路aのみにて漏
れ電流が発生した場合、電路cのみにて漏れ電流が発生
した場合、電路a及び電路cにて漏れ電流が発生した場
合のそれぞれにおいて検出される漏れ電流について考え
る。なお、電路aにて対地抵抗により発生する漏れ電流
と電路cにて対地抵抗により発生する漏れ電流との値は
互いに等しいものとする。
【0056】まず、電路aのみにて漏れ電流が発生した
場合は、漏れ電流Igは電圧Vabと同相になり、その位
相差は0°となるため、式(2)によりIr=0.93
Igとなる。
【0057】また、電路cのみにて漏れ電流が発生した
場合は、漏れ電流Igは電圧Vabに対して60°の位相
差を有するため、式(2)によりIr=0.93Igとな
る。
【0058】また、電路a及び電路cにて漏れ電流が発
生した場合は、漏れ電流Igは電圧Vabに対して30°
の位相差を有するものとなるため、式(2)によりIr
=1.07Igとなる。
【0059】このように、電圧Vabに対して基準を8.
16°進めた場合、Ir=Igを基準として整定電流値を
設定すると、電路aのみにて漏れ電流が発生した場合や
電路cのみにて漏れ電流が発生した場合や電路a及び電
路cにて漏れ電流が発生した場合における整定電流値に
対する検出値の誤差が±7%に改善される。
【0060】ここで、一般に継電器における回路の絶縁
状態の検出誤差は整定電流値に対して±10%以内の範
囲で要求されているため、本形態における絶縁監視装置
においては、誤差の許容範囲を満たすことができる。
【0061】なお、本形態においては、基準電圧Vabに
対して8.16°だけ位相を進めたものを新たな基準電
圧として用いたが、これは、絶縁監視装置における回路
の絶縁状態の検出誤差の許容範囲を満たす一例であり、
絶縁監視装置における回路の絶縁状態の検出誤差の許容
範囲を満たすものであれば、基準電圧Vabに対して進め
る位相量は8.16°に限らない。すなわち、対地抵抗
による漏れ電流が発生する電路の組み合わせによる検出
値のずれ量をIr=Igを基準として均等に振り分けるよ
うにするものであればよい。
【0062】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、対地抵抗分の漏れ電流がいかなる電路で発
生した場合においても、整定電流値に対して±10%以
下の誤差で回路の絶縁状態を検出することができる。一
般に、継電器における回路の絶縁状態の検出誤差は整定
電流値に対して±10%以内の範囲で要求されているた
め、本発明における誤差はこの範囲を満足することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁監視装置の実施の一形態を示すブ
ロック図である。
【図2】図1に示した検出器の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】図1に示した絶縁監視装置の動作を説明するた
めの図である。
【図4】従来の絶縁監視装置の一構成例を示すブロック
図である。
【図5】変圧器を用いない従来の絶縁監視装置の一構成
例を示すブロック図である。
【図6】図5に示した絶縁監視装置における漏れ電流の
有効分の抽出動作を説明するための図である。
【図7】図5に示した絶縁監視装置の電路aのみにて絶
縁抵抗による漏れ電流が発生した場合について説明する
ための図である。
【図8】図5に示した絶縁監視装置の電路cのみにて絶
縁抵抗による漏れ電流が発生した場合について説明する
ための図である。
【図9】図5に示した絶縁監視装置にて絶縁抵抗による
漏れ電流のみを考慮した場合の検出結果を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10 検出器 11,12 フィルター増幅器 13 整流器 14,15 ゼロクロスコンパレータ 16 検出処理部 17 表示器 20 零相整流器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相電源による回路に接続され、該回路
    の接地線に流れる漏れ電流を検出することにより当該回
    路の絶縁状態を監視する絶縁監視装置において、 前記接地線に流れる漏れ電流を検出する零相整流器と、 該零相整流器にて検出された漏れ電流と接地相ではない
    一相の電位とに基づいて前記漏れ電流から対地抵抗によ
    る漏れ電流を検出し、該検出結果に基づいて前記回路の
    絶縁状態を監視する検出器とを有し、 該検出器は、前記零相整流器にて検出された漏れ電流を
    Ig、前記電位と前記漏れ電流との位相差をθ、前記回
    路の絶縁状態の検出誤差が予め設定した整定電流値に対
    して±10%以下となるための前記電位に対する位相ず
    らし量をθ1としたとき、前記対地抵抗による漏れ電流
    Irを、 Ir=Igcos(θ−θ1)+{Igsin(θ−θ1)
    /tan(60°+θ1)} によって検出することを特徴とする絶縁監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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