JPH06249678A - 生産工程監視方法及び装置 - Google Patents

生産工程監視方法及び装置

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JPH06249678A
JPH06249678A JP3784993A JP3784993A JPH06249678A JP H06249678 A JPH06249678 A JP H06249678A JP 3784993 A JP3784993 A JP 3784993A JP 3784993 A JP3784993 A JP 3784993A JP H06249678 A JPH06249678 A JP H06249678A
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JP
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JP3784993A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsumura
猛 松村
Makoto Uehara
誠 植原
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直列、並列に設置された複数のラインが分
岐、合流する生産ラインにおいて、不良発生時等の原因
究明及びその対応を迅速に行う生産工程監視方法及び装
置を得る。 【構成】 第1の台車の加工情報記憶器74に記憶され
た加工情報を情報読み書き器76によって読取り、各測
定点で測定した工程情報と共に工程情報収集コンピュー
タ86へ伝送する。このような、観測、測定データは、
各ライン、各工程で1回の作業毎に情報記憶コンピュー
タへ伝送される。このように、それぞれのデータを生タ
イヤ固有のコードNo.等の加工情報に対応付けて記憶
させたので、生タイヤの生産工程中の必要な作業状況を
簡単に読み出すことができ、時間的にずれている各工程
作業を文字、グラフ表示器や複合映像再生表示器によっ
て一括して見ることができ、時系列の異なる1個の生タ
イヤの各工程作業を並べて見ることができ、生タイヤが
不合格となった原因究明が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の生産工程中の個
々の被加工品の作業状況を監視するための生産工程監視
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動化された生産工程は、単一のライン
ではなく、複数のラインが直列、並列に組み合わされ、
さらにそのラインが分岐、合流される複雑な工程となっ
ている。特に高度に自動化、システム化された生産工程
では、作業者の目視による監視のみでは、十分に行うこ
とができない。従って、生産工程のシステム、機械の異
常や品質不良発生時の原因調査、予防保全及び品質向上
が不充分であり、迅速な対応をとることができない。す
なわち、異常の発生は少なく、複雑な工程の中のいつど
こで発生するか予測がつかないこと、また、異常発生は
瞬間的に発生する場合が多いこと等により、見落とすこ
とも考えられる。
【0003】そこで、VTRを設置して、全ての或いは
一部の作業工程を録画したり、各ライン毎に作業状況を
数値、グラフ等によって記録する記録計を設け、異常発
生時等の原因究明のための情報としての資料とすること
が考えられている。これによれば、常時、作業者が監視
しなくても、作業状況を遡って調査することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、VTR
を設置する場合、長い工程作業の複数の箇所に設定し、
長時間録画を継続しなければならない。このため、ビデ
オテープの殆どが無駄となる。また、個々の被加工品が
生産工程内をどの様に流れているか、どの時点で不良品
とされたか等、時系列的に追跡することは非常に困難で
あり、不良原因の追求、対応に時間を要するという問題
点がある。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、個々の被加工
品の時系列的に異なる作業工程中の加工状態、搬送状
態、加工結果を後刻の不良発生時等に個々の被加工品毎
の情報を一括して表示することによって、不良発生時等
の原因究明及びその対応を迅速に行うことができる生産
工程監視方法及び装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の生産工程中の各々に複数の工程作業観測点を
設け、個々の被加工品の作業状況に関する情報を時系列
的に観測し、これらの観測情報を個々の被加工品を特定
する固有情報と共に記憶し、生産工程で被加工品若しく
は最終製品の異常が発見された時に被加工品の固有情報
に基づいてこの被加工品の生産工程の各観測点における
観測情報を前記記憶された観測情報の中から検索して異
常発見時から遡って表示することを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、直列又は並列、
並びに分岐又は合流を組み合わせた構成からなる生産工
程中の個々の工程に複数又は単一の観測点を設け、少な
くとも個々の工程毎に個々の被加工品に予め付与された
固有情報を含み、かつ必要に応じてその生産に係る属性
情報を読取り、全工程内の、全ての観測点において、そ
の個々の被加工品がそれぞれの観測点を通過していくに
従い、時系列的に撮像及び/又は計測し、これらの映像
情報と計測情報とを前記被加工品個々の固有情報と必要
に応じて生産に係る属性情報に対応させて収集し、記憶
装置内部に生産された全部又は一部の被加工品について
の前記固有情報と対応させて蓄積記憶し、後刻の不良品
発生発見時、加工機械異常発見時、工程異常時等の工程
診断時に前記記憶蓄積された情報を前記固有情報に基づ
いて検索して再生表示し、個々の被加工品に注目して、
工程内を時系列的に加工状態を観察し、及び/又は被加
工品間の違いを時系列的に観察することにより、原因究
明を行うことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、不良発生等、不良加工品を特定す
るために、工程内の1つ、あるいは複数の観測項目に着
目し、その項目のみを順次生産された時間を遡って再生
・表示させ、不良発生時期、不良発生工程及び不良発生
被加工品を特定することを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の発明は、直列又は並列、
並びに分岐又は交流を組み合わせた構成からなる生産工
程中において、工程内を流れる被加工品及びこの被加工
品の搬送するための搬送治具の間で加工情報を伝達、或
いは機械制御装置が伝送網を介して生産管理コンピュー
タより伝送される被加工品固有情報生産属性情報を伝達
するための加工情報伝達手段と、被加工品の加工状態、
加工結果、搬送情報を観測する観測手段と、各生産工程
中の機械作動を制御すると共に、前記観測手段による観
測の時期を指示する機械制御手段と、生産工程作業中に
流れている個々の被加工品毎の固有情報、生産に係る属
性情報、観測情報を、一旦格納記憶する工程情報収集手
段と、各工程毎の前記工程情報収集コンピュータからの
情報が伝送される伝送網を備え伝送された情報を被加工
品毎に収集、組み合わせて蓄積記憶可能な情報記憶手段
と、前記情報記憶手段に記憶された情報を検索し、表示
のための編集を行う検索、編集手段と、複合化された映
像情報を表示する再生表示手段と、前記再生表示手段と
組み合わされ検索された文字、波形グラフ等を表示する
文字、波形グラフ表示手段と、前記検索、編集手段によ
る検索・表示のための操作を行う操作手段と、を有して
いる。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記加工情報伝達手段が、作業工程内
を流れる被加工品又はこの被加工品を搬送するための搬
送治具に設けられた加工情報記憶器と、各作業工程に設
けられ前記加工情報記憶器へ加工情報を記憶又は読取る
ための読み書き器と、で構成されていることを特徴とし
ている。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、個々の被加工
品はその作業状況に関する情報が所定の観測点において
時系列的に観測され、この被加工品と特定する固有情報
と共に記憶される。ここで、例えばこの被加工品の不良
が発見(異常発見時)されると、記憶された観測情報か
らこの不良が発生した被加工品の作業状況に関する情報
のみが検索され、この異常発生時から遡って表示され
る。このため、時間的に異なる作業工程を一括して見る
ことができ、どの作業域でいつ、どのように不良の発生
の原因となる状況となったかを容易に認識することがで
きる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、複雑な生
産工程では、複数のラインが直列又は並列とされ、さら
にこれらのラインが分岐、合流しており、一見しただけ
では、一のラインにおける個々の被加工品の部品(サブ
アッセンブリを含む)が他のラインにおける個々のどの
被加工品の部品に対応するか、あるいはどの時点で結合
されるかが判断しにくい。また、作業状況を把握するに
あたり、映像情報か文字、グラフ等によって表現された
計測情報か何れが好ましいかは、それぞれの作業工程に
よって異なる。
【0013】そこで、全工程内の全観測点において、そ
の個々の被加工品がそれぞれの観測点を通過していくに
従い、時系列的に撮像及び/又は計測し、これらを個々
の被加工品の固有情報に対応させて収集して蓄積記憶し
ておく。
【0014】その後、不良品発生等があった場合、蓄積
記憶された情報の中から固有情報に基づいて検索して再
生表示することにより、個々の被加工品に結合された各
部品の作業状況を一括して観察することができる。この
観察により不良発生の原因究明(不良発生場所、時期
等)を速やかに行うことができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、不良発生
項目が判っている場合、或いは判っていなくても特定の
項目に注目して調査を進める場合、工程内のこの判別さ
れた観測項目或いは注目した項目を選択して生産された
時間を遡って被加工品間にわたって再生表示する。これ
により、この観測項目が全ての被加工品にわたって作業
状況がどう変わっているか、異常がないかを一括して見
ることができ、不良発生時期と不良発生被加工品とを特
定することができ、また、その時の作業状況を知ること
ができる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、加工情報
伝達手段によって、加工情報を工程内を流れる被加工品
又は搬送治具に記憶する。観測手段では、被加工品の加
工状態、加工結果、搬送情報等を前記加工情報に対応さ
せて観測する。この観測情報は、工程情報収集手段によ
り一旦格納記憶され、伝送網を介して全ての工程内の観
測情報を一括管理する情報記憶手段へ伝送する。
【0017】ここで操作手段によって検索・表示のため
の操作がなされると、検索・編集手段では、情報記憶手
段に記憶された情報から特定の情報のみを選び出し、複
合化された映像を再生表示手段及び文字、グラフ表示手
段に表示する。このように各工程内の観測情報を一括管
理して、検索したもののみを一括、複合表示することが
できるので、ある特定の被加工品の作業の流れを始めか
ら終わりまで一括して見ることができ、また、ある特定
の観測項目のみを一括して見ることもできる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、加工情報
伝達手段として、被加工品又は搬送治具には加工情報記
憶器が設けられ、この加工情報記憶器へ読み書き器から
加工情報が記憶され、読み書き器によって読み取られる
構成となっている。
【0019】このため、個々の被加工品の各部品がい
つ、どこの工程を流れているかが、容易に特定すること
ができる。
【0020】
【実施例】図1には、タイヤ自動成型ライン10の全体
構成が示されている。
【0021】このタイヤ自動成型ライン10は、バンド
成型ライン12、生ケース成型ライン14、BT(ベル
トトップ・トレッド)バンド成型ライン16及び生タイ
ヤ成型ライン18に分類され、最終的に各ラインによっ
て組付けられたアッセンブリが合流し、生タイヤ20が
成型される構成である。
【0022】バンド成型ライン12では、インナライナ
ー(I/L)・チェーファー(CH)を貼付ける工程の
I/L・CH貼付部22、第1プライを貼付ける工程の
第1プライ貼付部24及び第2プライを貼付ける工程の
第2プライ貼付部26の3工程が直列的な工程作業とし
て設置され、それぞれの工程間は待機位置からバンドド
ラム付の台車28(以下、第1の台車28という)が移
動することによって、順次各工程作業がなされ、ビード
セット部30へと送り出されるようになっている。
【0023】ビードセット部30ではビード供給部32
から供給されるビードが待機しており、第2プライ貼付
部26によって第2プライが貼付けられた後のバンドサ
ブアッセンブリにビードがバンド搬送リング36を介し
てセットされるようになっている。このビードのセット
によってバンドアッセンブリの成型が終了する。
【0024】ビードセット部30では、バンド搬送部3
4の搬送リング36が可動範囲の一端に移動されて待機
しており、この搬送リング36によりバンドアッセンブ
リへビードが固着されると共にバンドアッセンブリが第
1の台車28から受け渡されるようになっている。バン
ドアッセンブリを受け渡した第1の台車28は、待機位
置へ戻り、以後周回が繰り返される(図1の矢印A参
照)。なお、第1の台車28は、合計5台が周回してい
る。
【0025】搬送リング36はバンドアッセンブリを保
持した状態で生ケース成型ライン14へ搬送する。
【0026】生ケース成型ライン14では、折り返し部
38、サイドトレッド(ST)貼付部40及び生ケース
取出部42が直列的な工程作業として設置され、それぞ
れの工程間は折り返しドラム付の台車44(以下、第2
の台車44という)が移動することによって、順次工程
作業がなされ、生ケース搬送工程へと送り出されるよう
になっている。
【0027】第2の台車44は、前記搬送リング36の
可動範囲の他端位置に待機しており、バンドアッセンブ
リを保持した搬送リング36からバンドアッセンブリが
受け渡されるようになっている。
【0028】バンドアッセンブリを保持した第2の台車
44は、折り返し部38で折り返しリング39により折
り返され、次いでST(サイドトレッド)貼付部40で
サイドトレッドが貼付けられ生ケースアッセンブリの成
型が終了した後、生ケース搬送部(図1の矢印B参照)
でこの生ケースアッセンブリを搬送コンテナ46へ受け
渡し、前記搬送リング36の可動範囲の他端位置へ戻る
周回が繰り返される(図1の矢印C参照)。なお、第2
の台車44は、合計3台が周回している。
【0029】第2の台車44から生ケースアッセンブリ
を受け取った搬送コンテナ46は、生タイヤ成型ライン
18へと搬送され、この生タイヤ成型ライン18のステ
ッチング部48近傍に待機される。
【0030】一方、この生タイヤ成型ライン18には、
BTバンド成型ライン16によって成型されたBTバン
ドアッセンブリが送り込まれ、生ケースアッセンブリと
BTバンドアッセンブリとが合流されるようになってい
る。すなわち、生ケース成型ライン14とBTバンド成
型ライン16とは並列的な結合ラインとなっている。
【0031】BTバンド成型ライン16では、第1ベル
ト貼付部50、第2ベルト貼付部52、LAY(レイヤ
ベルト)/CAP(キャップベルト)貼付部54及びT
T(トップトレッド)貼付部56が直列的な工程作業と
して設置され、それぞれの工程間はベルトトップ貼付ド
ラム付の台車58(以下、第3の台車58という)が移
動することによって、順次工程作業がなされ、前記生タ
イヤ成型ライン18へと送り出されるようになってい
る。
【0032】TT貼付部56の工程が終了し、BTバン
ドアッセンブリの成型が終了すると、第3の台車58
は、BTバンド搬送コンテナ60の可動範囲の一端へ移
動され、BTバンドアッセンブリをこのBTバンド搬送
コンテナ60へ受け渡し、以後周回が繰り返される(図
1の矢印D参照)。なお、第3の台車58は、合計6台
が周回している。
【0033】BTバンド搬送コンテナ60は、BTバン
ドアッセンブリを保持した状態で可動範囲の他端へ移動
される。このとき、既に生ケース搬送コンテナ46から
ステッチング部48へ生ケースアッセンブリが受け渡さ
れており、このステッチング部48において、BTバン
ドアッセンブリと生ケースアッセンブリとが合流され
る。このステッチング部48において、BTバンドアッ
センブリと生ケースアッセンブリとの組み合わせ及びス
テッチング処理及び生タイヤのRR測定、LR測定がな
されることにより、生タイヤ20の成型が完了し、生タ
イヤ20は、生タイヤステッチング部48端で待機して
いる生タイヤ搬送コンテナ(図示省略)へ受け渡され、
この搬送コンテナによって、検査器62へと搬送される
(図中矢印E)。
【0034】検査器62では、生タイヤ20が一旦搬送
コンテナから離脱して、検査台62Aへ載置され、重量
偏差が計測され、その後再び生タイヤ搬送コンテナに保
持されて、生タイヤ台車64のフック64Aに引掛けら
れる。
【0035】生タイヤ20が生タイヤ台車64のフック
64Aに引掛けられると、搬送コンテナは、ステッチン
グ部48端の受け渡し位置まで戻り待機する。
【0036】生タイヤステッチング部48におけるRR
及びLR計測と、検査器62における生タイヤ20の重
量偏差計測において、適正範囲外とされた生タイヤ20
は、不良と判断され、生タイヤ台車64へは送られず
に、不良タイヤとして処理されることになるが、以後の
生産の不良発生防止のため、この不良原因を追求する必
要がある。
【0037】そこで、本実施例では、各ラインの各工程
に観測点を設け、1個の生タイヤ20が成型完了するま
での状態を時系列的に観測している。以下、各ラインの
各部に設置される観測点の構成を詳細に説明する。
【0038】〔バンド成型ライン12〕図2に示される
如く、バンド成型ライン12において、図示しないレー
ルによって各工程間を移動する第1の台車28は、ベー
ス66上にドラム用駆動伝達部68が取付けられ、この
支持壁68から軸70を介してドラム72が軸支されて
いる。
【0039】各第1の台車28は各部材貼付工程に搬入
され、位置決め完了されると、カップリングにより各工
程固定側に取付けられた駆動機構と連結され、ドラム駆
動可能状態となることができる。
【0040】ベース66の側面には、加工情報記憶器7
4が取付けられ、第1の台車28が待機位置で待機して
いる状態で、情報読み書き器76と対応されるようにな
っている。この情報読み書き器76は、読み書き制御器
78を介して機械制御装置80に接続され、非接触で信
号(例えば、マイクロ波、光)を出力及び入力可能とな
っている。読み書き制御器78は、機械制御装置80に
よって制御されるようになっている。
【0041】図3に示される如く、機械制御装置80
は、本実施例のタイヤ自動成型ライン10における支線
伝送網82に接続されており、この支線伝送網82を介
して、読み書き制御が指示されると共にI/L・C/H
貼付部22における作業のシーケンスコントロールを行
っている。
【0042】ここで、第1の台車28が待機位置に到達
した時点で機械制御装置80で台車No.、生産コード
No.、ロットNo.が指定されると、読み書き器76
からこの台車No.、生産コードNo.、ロットNo.
及び生タイヤ固有のコードNo.に応じた信号(以下加
工情報という)が出力され、加工情報記憶器74に記憶
されるようになっている。
【0043】図1に示される如く、I/L・CH貼付部
22では、I/Lの巻出し時の幅寸法及びセンターずれ
量を検出する光学式センサ(測定点A1)、前記第1の
台車28のドラム72上にI/Lを送り込むための自動
貼付装置上のI/Lの幅寸法及びセンターずれ量を検出
する画像処理型測定器(測定点A2)、前記ドラム72
上でのI/Lの幅寸法及びセンターずれ量を検出すると
共に左右CHのセット位置を検出する画像処理型測定器
(測定点A3、A5)及び前記ドラム72上でのI/L
の繋ぎ目(1周巻いた後の繋ぎ目)の静止画像を撮像す
ると共に左右CHの繋ぎ目の静止画像を撮像する撮像器
(測定点A4、A6)が配設され、それぞれ観測点とさ
れている。これらの観測点での測定或いは撮像時には、
前記第1の台車28の加工情報記憶器74に記憶された
加工情報が読み書き器76によって読み取られるように
なっている。なお、各観測手段は機器通信網83によっ
て接続され、後述する工程情報収集コンピュータ86と
直結されている。
【0044】図3に示される如く、各観測手段及び工程
情報収集コンピュータ86は、機械制御装置80により
DIO(デジタル・インプット・アウトプット)インタ
ーフェース84を介して測定或いは撮像の制御、コンピ
ュータへの情報収集の制御を受ける。また、この読み書
き器76によって読み取られた加工情報と、各観測(計
測或いは撮像)データは、それぞれ支線伝送網82及び
機器通信網83を介して、工程情報収集コンピュータ8
6へと伝送され、加工情報と各観測データとが対応づけ
られて記憶されるようになっている。
【0045】ここで、各撮像器は静止画像を入力し、ア
ナログ/デジタル変換後、撮像器内映像メモリに一時格
納し、さらにデータ転送の効率、速度を考慮しデータ圧
縮処理を実行する。なお、光学式センサ(測定点A1)
によって検出されるI/Lの巻出し時の幅寸法及びセン
ターずれ量のデータは、タイヤ1本(1周)分内の6点
のデータが1組となって伝送される。
【0046】工程情報収集コンピュータ86は、前記支
線伝送網82に接続されており、伝送網接続器88を介
して所定のエリア(例えば、工場全体)の通信伝送網と
される基幹高速伝送網90に接続されている。
【0047】図4に示される如く、このような工程内制
御データ収集系92(支線伝送網82への接続状態)
は、他の工程(第1プライ貼付部24及び第2プライ貼
付部26)においても同様となっている(以下、全体を
ライン内制御データ収集系94という)。
【0048】ここで、バンド成型ライン12における観
測点及び観測手段を列挙する。なお、表1内の符号は、
図1における観測点に対応している。
【0049】
【表1】
【0050】〔生ケース成型ライン14〕生ケース成型
ライン14において、図示しないレールによって各工程
間を移動する第2の台車44は、前述の第1の台車28
と貼付用ドラム構造が異なるだけで同様構成とされてお
り、第2の台車44がバンド搬送部34の搬送リング3
6の可動範囲の他端位置に待機している状態で、側面に
設けられた加工情報記憶器74が情報読み書き器76と
対応されるようになっている。
【0051】ここで、第2の台車44には、バンドアッ
センブリの受け渡し時に前記第1の台車28に書き込ま
れた加工情報と同一の加工情報が機械制御装置により情
報読み書き器76から加工情報記憶器74に記憶される
ようになっている。
【0052】生ケース成型ライン14におけるライン内
制御データ収集系96は、前記バンド成型ライン12の
ライン内制御系94と同様の構成であるので、詳細な説
明は省略する。
【0053】以下に、生ケース成型ライン14における
各工程の観測点及び観測手段を示す。なお、表2内の符
号は、図1における観測点に対応している。
【0054】
【表2】
【0055】〔BTバンド成型ライン16〕BTバンド
成型ライン16において、図示しないレールによって各
工程間を移動する第3の台車58は、貼付用ドラム構造
が異なるだけで前述の第1の台車28と同一構成とされ
ており、第3の台車58がBTバンド搬送コンテナ60
の可動範囲の一端位置に待機している状態で、加工情報
記憶器74が情報読み書き器76と対応されるようにな
っている。
【0056】ここで、第3の台車58には、この第3の
台車58に載るBTバンドアッセンブリと結合される生
ケースアッセンブリが載置された第2の台車44に書き
込まれた加工情報と同一の加工情報が機械制御装置によ
り情報読み書き器76から加工情報記憶器74に記憶さ
れるようになっている。
【0057】BTバンド型ライン16におけるライン内
制御データ収集系98は、前記バンド成型ライン12の
ライン内制御系94と同様の構成であるので、詳細な説
明は省略する。
【0058】以下に、BTバンド成型ライン16におけ
る各工程の観測点及び観測手段を示す。なお、表3内の
符号は、図1における観測点に対応している。
【0059】
【表3】
【0060】〔生タイヤ成型ライン18〕生タイヤ成型
ライン18におけるステッチング部48には、生ケース
アッセンブリとBTバンドアッセンブリとが結合された
状態(生タイヤ20の成型完了状態)で生タイヤ20の
LR(ラテラル・ランナウト)とRR(ラジアル・ラン
ナウト)の計測が行われ、次いで、計量器62において
生タイヤ20の重量偏差が計測される。
【0061】生タイヤ成型ライン18におけるライン内
制御データ収集系100は、前記バンド成型ライン12
のライン内制御系94と同様の構成であるので、詳細な
説明は省略する。
【0062】以下に生タイヤ成型ライン18における各
工程の観測点及び観測手段を示す。なお、表4内の符号
は、図1における観測点に対応している。
【0063】
【表4】
【0064】図4に示される如く、支線伝送網82が伝
送網接続器88によって接続された基幹高速伝送網90
には、所定のエリアの全ての管理を行う中央管理部10
2の中央伝送網104へ伝送網接続器106を介して接
続されている。
【0065】中央伝送網104には、情報記憶コンピュ
ータ108が接続されており、前記各ライン内制御デー
タ収集系94、96、98、100から送られる計測
(撮像)データが入力されるようになっている。
【0066】この情報記憶コンピュータ108では、比
較的情報量の少ない計測データと、比較的情報量の多い
圧縮加工された撮像データと、分離されそれぞれ外部記
憶器110、112に記憶する役目を有している。
【0067】図5には、情報記憶コンピュータ108内
での、データの分類のためのブロック図が示されてい
る。情報記憶コンピュータ108は、伝送網通信部12
2を備え、この伝送網通信部122によって中央伝送網
104からデータを取り込んでいる。伝送網通信部12
2は実績受信部124に接続され、この実績受信部12
4によって、データが一旦実績受信バッファ126を蓄
えられる。
【0068】この蓄えられたデータは、データベース変
換部128によって同一の加工情報毎に計測データと、
映像データとに分類、編集され、それぞれ計測データバ
ッファ130及び映像データバッファ132に蓄えら
れ、その後、データベース管理部134によって、計測
データは例えば磁気ディスク等で構成される外部記憶器
110へ、映像データは例えば光ディスク等で構成され
る外部記憶器、112へそれぞれ記憶される。
【0069】なお、表5及び表6に示される如く、外部
記憶器110、112内のそれぞれのデータは、全て生
タイヤ固有コードを含んでテーブル化されて記憶される
ようになっており、このため、それぞれのデータは容易
に対応付け可能となっている。
【0070】ここで、表5は生産・計測データベースで
あり、表6は映像データベースである。
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】また、中央伝送網104には、編集・検索
コンピュータ114が接続されている。この編集・検索
コンピュータ114では、オペレータが操作器116を
操作することよって指示されるデータを前記情報収集コ
ンピュータ108を介して、外部記憶器110、112
から検索し、文字・グラフ表示器118及び複合映像再
生表示器120へ出力するようになっている。
【0074】ここで、本実施例では、1個の生タイヤが
成型されるまでの複数の工程を加工情報によって対応づ
けしているため、時間的にずれのある(時系列の異な
る)それぞれの作業を一括して文字、グラフ表示器11
8による生産情報及び計測情報の表示と複合映像表示器
120による映像データの表示を連動させて表示させる
ことができるようになっている。従って、例えば、生タ
イヤがどの工程のどの作業が不適正であったかを容易に
確認することができる。
【0075】すなわち、図6に示される如く、複合映像
表示器120のモニタ121には、操作器116の操作
によって合計12ウインドウ画面121A〜121L
(図7参照)が切り換えによって、その生タイヤの生産
情報と共に映し出されるようになっている。
【0076】ウインドウ画面121Aは、I/L・C/
H貼付部22の観測状態であり、以下の5ブロックに分
割される。A−1ブロックにはC/Hの左側の繋ぎ目状
態の映像、A−2ブロックにはC/Hの右側の繋ぎ目状
態の映像、A−3ブロックにはI/Lの左側の繋ぎ目状
態の映像、A−4にはC/Hの中央の繋ぎ目状態の映
像、A−5には、I/Lの右側の繋ぎ目状態の映像がそ
れぞれ映し出されるようになっている。
【0077】ウインドウ画面121Bは、第1プライ貼
付部24及び第2プライ貼付部26の観測状態であり、
以下の6ブロックに分割される。B−1ブロックには第
1プライの左側の繋ぎ目状態の映像、B−2ブロックに
は第1プライのの中央の繋ぎ目状態の映像、B−3ブロ
ックには第1プライの右側の繋ぎ目状態の映像、B−4
ブロックには第2プライの左側の繋ぎ目状態の映像、B
−5ブロックには第2プライのの中央の繋ぎ目状態の映
像、B−6ブロックには第2プライの右側の繋ぎ目状態
の映像がそれぞれ映し出されるようになっている。
【0078】ウインドウ画面121Cは、ビードセット
部30の観測状態であり、本実施例では、左右各ビード
3つの映像で構成されているため、以下の6ブロックに
分割される。C−1ブロックには左ビードの1番目計測
点のセット状態の映像、C−2ブロックには左ビードの
2番目計測点のセット状態の映像、C−3ブロックには
左ビードの3番目計測点のセット状態の映像、C−4ブ
ロックには右ビードの1番目計測点のセット状態の映
像、C−5ブロックには右ビードの2番目計測点のセッ
ト状態の映像、C−6ブロックには右ビードの3番目計
測点のセット状態の映像がそれぞれ映し出されるように
なっている。
【0079】ウインドウ画面121D乃至ウインドウ画
面121Gは、折り返し部38の観測状態であり、それ
ぞれ以下の4ブロックに分割される。D−1ブロックに
は第1計測点における左側の折り返し高さの計測結果に
基づくイメージ映像、D−2ブロックには、第1計測点
における右側の折り返し高さの計測結果に基づくイメー
ジ映像、D−3ブロックには第2計測点における左側の
折り返し高さの計測結果に基づくイメージ映像、D−4
ブロックには、第2計測点における右側の折り返し高さ
の計測結果に基づくイメージ映像がそれぞれ映し出され
るようになっている。
【0080】E−1ブロックには第3計測点における左
側の折り返し高さの計測結果に基づくイメージ映像、E
−2ブロックには、第3計測点における右側の折り返し
高さの計測結果に基づくイメージ映像、E−3ブロック
には第4計測点における左側の折り返し高さの計測結果
に基づくイメージ映像、E−4ブロックには、第4計測
点における右側の折り返し高さの計測結果に基づくイメ
ージ映像がそれぞれ映し出されるようになっている。
【0081】F−1ブロックには第5計測点における左
側の折り返し高さの計測結果に基づくイメージ映像、F
−2ブロックには、第5計測点における右側の折り返し
高さの計測結果に基づくイメージ映像、F−3ブロック
には第6計測点における左側の折り返し高さの計測結果
に基づくイメージ映像、F−4ブロックには、第6計測
点における右側の折り返し高さの計測結果に基づくイメ
ージ映像がそれぞれ映し出されるようになっている。
【0082】G−1ブロックには第7計測点における左
側の折り返し高さの計測結果に基づくイメージ映像、G
−2ブロックには、第7計測点における右側の折り返し
高さの計測結果に基づくイメージ映像、G−3ブロック
には第8計測点における左側の折り返し高さの計測結果
に基づくイメージ映像、G−4ブロックには、第8計測
点における右側の折り返し高さの計測結果に基づくイメ
ージ映像がそれぞれ映し出されるようになっている。
【0083】ウインドウ画面121Hは、ST貼付部4
0の観測状態であり、以下の2ブロックに分割される。
H−1ブロックにはST(サイドトレッド)左側の繋ぎ
目状態の映像、H−2ブロックにはST右側の繋ぎ目状
態の映像がそれぞれ映し出されるようになっている。
【0084】ウインドウ画面121Iは、第1ベルト貼
付部50の観測状態であり、以下の3ブロックに分割さ
れる。I−1ブロックには第1ベルトの左側の繋ぎ目状
態の映像、I−2ブロックには第1ベルトの中央の繋ぎ
目状態の映像、I−3ブロックには第1ベルトの右側の
繋ぎ目状態の映像がそれぞれ映し出されるようになって
いる。
【0085】ウインドウ画面121Jは、第2ベルト貼
付部52の観測状態であり、以下の3ブロックに分割さ
れる。J−1ブロックには第2ベルトの左側の繋ぎ目状
態の映像、J−2ブロックには第2ベルトの中央の繋ぎ
目状態の映像、J−3ブロックには第2ベルトの右側の
繋ぎ目状態の映像がそれぞれ映し出されるようになって
いる。
【0086】ウインドウ画面121Kは、LAY/CA
P貼付部54の観測状態であり、以下の2ブロックに分
割される。K−1ブロックにはLAY/CAPの左側の
セット状態の映像、K−2ブロックにはLAY/CAP
の右側のセット状態の映像がそれぞれ映し出されるよう
になっている。
【0087】ウインドウ画面121Lは、TT貼付部5
6の観測状態であり、以下の2ブロックに分割される。
L−1ブロックにはTT(トップ・トレッド)左側の繋
ぎ目状態の映像、L−2ブロックにはTT右側の繋ぎ目
状態の映像がそれぞれ映し出されるようになっている。
【0088】これらの映し出される映像は、被加工品
(生タイヤ)の固有コードが一致しているが条件で、貼
付作業時間的には異なっており、同一の生タイヤ20の
成型のための貼付順序毎に映し出される構成となってい
る。すなわち、個々の被加工品(生タイヤ)毎に注目し
て工程内を時系列的に加工状態を観察する場合における
画面構成であり、これは表示されるに先立ち、検索、編
集コンピュータ114による予め編集される。勿論、例
えば、工程内の1つ、或いは複数の観測項目に注目し
て、その項目のみを順次、生産された時間を遡って表示
する場合には、その項目のみをその観測点における時系
列的変化が判りやすいように考えられた別の画面構成に
なるように生産情報と計測情報表示と連動して表示する
こともできる。
【0089】以下に本実施例の作用を説明する。まず、
タイヤ自動成型ライン10の作業工程を説明する。
【0090】第1の台車28の待機位置において、生産
加工情報が加工情報記憶器74に記憶されると、I/L
・C/H貼付部22に移動し、I/L及びC/Hの順に
貼付ける。具体的には、I/LがI/L材料巻込台車か
ら巻出装置により引き出され、アキュムレータを介して
巻付装置により第1の台車28のドラム72の周面に巻
付けられる。C/Hについても同様に行われる。
【0091】このI/L・C/H貼付部22での作業が
終了すると、第1の台車28は、第1プライ貼付部24
へと移動する。このとき、次の第1の台車28が、I/
L・C/H貼付部22へ移動する。
【0092】第1プライ貼付部24では第1プライが貼
付けられ、次いで第1の台車28は第2プライ貼付部2
6へ移動して、第2プライが貼付けられる。その後、第
1の台車28は、図1の矢印Aの方向に順次移動し、ビ
ードセット部30まで移動される。
【0093】ビード供給部32から、フィラー付ビード
が搬送され、搬送リング36に保持されビードセット部
30へ走行、第1の台車28上の第2プライまでの貼付
作業が終了したバンドアッセンブリにセットされる。セ
ットされたバンドアッセンブリは搬送リング36へ受け
渡され、その後、第1の台車28は待機位置へ戻る。こ
のように、5台の第1の台車28は、図1の矢印Aで示
すループを周回し、順次バンドアッセンブリが成型され
る。
【0094】ビードがセットされると、搬送リング36
はバンドアッセンブリを保持した状態で、バンド搬送部
34の移動可能範囲の一端から他端での移動する。
【0095】バンド搬送部34の他端位置には、生ケー
ス成型ライン14の第2の台車44が待機しており、バ
ンドアッセンブリは、搬送リング36からこの第2の台
車44のドラム72へ受け渡される。
【0096】バンドアッセンブリを受け取った第2の台
車44は、図1の矢印Cの沿って移動し、まず、折り返
し部38で折り返しリング39により両端が折り返さ
れ、次いで、ST貼付部40へ移動、そこでサイドトレ
ッドが貼付けられ、生ケース取出部42へと移動する。
【0097】この生ケース取出部42において、生ケー
スアッセンブリは、搬送コンテナ46へ受け渡される。
生ケースアッセンブリを受け渡した第2の台車44は、
バンド搬送部34の搬送リング36の移動可能範囲の他
端位置へ戻る。このように、3台の第2の台車44は、
図1の矢印Cで示すループを周回し、順次生ケースアッ
センブリが成型される。
【0098】搬送コンテナ46は、図1の矢印Bに沿っ
て搬送され、生タイヤ成型ライン18のステッチング部
48へ移動される。
【0099】ここで、バンド成型ライン12及び生ケー
ス成型ライン14の稼働に並行して、BTバンド成型ラ
イン16も稼働しており、このBTバンド成型ライン1
6で成型されたBTバンドアッセンブリがステッチング
部48へ搬送され、前記生タイヤアッセンブリと合流さ
れ、組み合わせられるようになっている。
【0100】BTバンド成型ライン16では、まず第3
の台車58が第1ベルト貼付部50へ移動して第1ベル
トが貼付けられる。その後、第3の台車58は、第2ベ
ルト貼付部52、LAY/CAP貼付部54、TT貼付
部56へと順次移動し、第2ベルト、LAY/CAP及
びトップトレッドが貼付けられ、BTバンド搬送コンテ
ナ60の移動範囲の一端へ移動する。この位置で、BT
バンドアッセンブリが第3の台車58からBTバンド搬
送コンテナ60へ受け渡される。
【0101】BTバンドアッセンブリを受け渡した第3
の台車58は、図1の矢印Dに沿って移動し、第1ベル
ト貼付部50の手前まで移動する。このように、6台の
第3の台車58は、図1の矢印Dで示すループを周回
し、順次BTバンドアッセンブリが成型される。
【0102】BTバンド搬送コンテナ60に保持された
BTバンドアッセンブリは、このBTバンド搬送コンテ
ナ60が移動範囲の他端まで移動することにより、ステ
ッチング部48へ到達する。ステッチング部48では、
前述の如く、生ケースアッセンブリが待機しており、こ
の生ケースアッセンブリとBTバンドアッセンブリが組
み合わされ、ステッチング処理がなされ、最後にRR検
査、LR検査後、生タイヤ20の成型が完了する。
【0103】生タイヤ20は、再度搬送コンテナ46に
よって保持されて、重量検査器62まで搬送され、一旦
検査台62Aに載置され、重量偏差が計測される。この
計測によって、合格した生タイヤ20は、搬送コンテナ
46によって、生タイヤ台車64まで搬送され、フック
64Aに引掛けられてストックされる。所定量の生タイ
ヤ20がフック64Aに引掛けられると、生タイヤ台車
64毎移動され、後工程である加硫炉へと送りこまれ
る。
【0104】以上が、生タイヤ自動成型ライン10の全
体の作業工程であるが、前記ステッチング部48でのR
R検査、LR検査若しくは重量検査器62において、不
合格とされた生タイヤ20は、当然破棄又は再利用され
ることになるが、不合格とされた原因を究明することに
よって、再発防止を行う必要がある。
【0105】そこで、本実施例では、各ライン、各工程
に複数の作業観測点を設け、その観測内容を生タイヤ固
有のコードNo.等の生産情報と共に記憶し、不合格と
なった生タイヤ20の固有のコードNo.から各観測点
の作業状況を把握することができる。
【0106】以下に、バンド成型ライン12のI/L・
C/H貼付部22における観測点での観測手順を例にと
り説明する。
【0107】〔I/L貼付時の観測及びデータ収集手
順〕I/L・C/H貼付部22に第1の台車28が到達
すると、機械制御装置80は、第1の台車28のベース
66の側面に固定された加工情報記憶器74に記憶され
た生産情報を情報読み書き器76によって読取る。
【0108】I/Lの貼付に先立って、I/Lが巻出装
置によって巻出され、自動貼付装置に移送される以前に
I/Lのシート幅寸法及びそのセンタずれ量を測定器
(測定点A1)によって測定する。測定するタイミング
は、ドラム1周当たり6点とされ、そのタイミングは機
械制御装置によりDIOインターフェースを介して指示
信号が測定器へ出力されることによる。そして6組の測
定データが測定器内のメモリに格納される。
【0109】この測定器(測定点A1)に格納された測
定データは、DIOインタフェース84を介して、工程
情報収集コンピュータ86への測定データ取込み指示信
号に基づいて、機器通信網83を通してこの工程情報収
集コンピュータ86へ伝送される。
【0110】次に、自動貼付装置に移動されたI/Lは
再びコンベア上で搬送方向中心軸に対してのセンターず
れ量及び幅寸法が測定器(測定点A2)によって再測定
される。これは、自動貼付装置において、もしこれが変
化するとI/L貼付品質に重大な影響を与えるために行
うものである。この測定には、特公平3−194406
号公報に開示された技術が適用可能である。
【0111】この測定も、ドラム1周当たり6点とさ
れ、測定タイミングは前述と同様、機械制御装置より指
示され、また測定データは前述と同様に機械制御装置の
指示により工程情報収集コンピュータ86へ伝送され
る。
【0112】次に、自動貼付装置により第1の台車28
のドラム72の周面に貼付けられるI/Lは、測定器
(測定点A3)によって、センターずれ量及び幅寸法が
測定される。これは、ドラム72上において、もしこれ
らが変化するとI/L貼付品質に重大な影響を与えるた
めに行う測定である。
【0113】測定されたデータは、前述と同様にして工
程情報収集コンピュータ86へ伝送される。
【0114】I/Lのドラム72への貼付け終了する
と、撮像器(測定点A4)によって貼付繋ぎ目状態を観
測する。このとき、撮像器(測定点A4)の正面に繋ぎ
目がくるように機械制御装置によってドラム72の回転
角度の位置決めを行う。位置決めが完了すると機械制御
装置は、撮像器(測定点A4)に対して映像信号のA/
D変換及び圧縮指令の信号を撮像器(測定点A4)へ出
力する。
【0115】これにより、I/Lの繋ぎ目の幅方向3か
所のそれぞれの映像信号が撮像器(測定点A4)内のメ
モリにデジタル化、圧縮された状態で格納され、その
後、前述と同様に工程情報収集コンピュータ86へ伝送
される。
【0116】〔C/H貼付時の観測及びデータ収集手
順〕I/Lの貼付及び観測、データ収集が終了すると、
機械制御装置80はC/Hの貼付けを実行する。このC
/Hの貼付に先立って測定器及び撮像器(測定点A3、
A4)をC/Hセット位置測定用とするため、位置を移
動し、測定器(測定点A5、A6)として機能する位置
へ位置決めする。
【0117】この測定器及び撮像器(測定点A5、A
6)によって、I/L貼付時と同様にドラム左右のC/
Hのセット状態が測定され、次いで。左右のC/Hの繋
ぎ目状態を撮影する。これらのデータも、工程情報収集
コンピュータ86へ伝送される。
【0118】このようにしてI/L、C/H貼付部22
における全ての観測、測定データが工程情報収集コンピ
ュータ86に送られると、測定データは、貼付作業1回
毎に支線伝送網82、伝送網接続器88、基幹高速伝送
網90、伝送網接続器106、中央伝送網104を介し
て情報記憶コンピュータ108へ伝送される。
【0119】このような、観測、測定データは、各ライ
ン、各工程で1回の作業毎に情報記憶コンピュータ10
8へ伝送される。なお、測定項目、測定手段は、表1乃
至表4に記載したものであり、ここでの個々の説明は省
略する。
【0120】次に、情報記憶コンピュータは、伝送網通
信部によって各工程用の情報収集コンピュータとの通信
を行い、各工程の工程情報収集コンピュータ86から伝
送される測定データは逐次、この伝送網通信部122を
介して、実績受信部124へ渡され、一旦バッファ12
6へ格納される。このバッファ126は、その時全ライ
ンに存在する生タイヤ20個分の各工程から伝送される
情報を全て格納するに十分な容量を持つ。
【0121】バッファ126に格納された情報は、デー
タベース変換部によって同一生産コード、ロットNo.
毎に生産、計測情報(表5参照)と、映像情報(表6参
照)とに分けて編集され、さらにデータベース化へ処理
しやすい形式に変換され、計測データバッファ130、
映像データバッファ132へそれぞれ格納される。その
後、これらのデータは、データベース管理部134によ
って外部記憶器110、112へ分配格納される。
【0122】このように、それぞれのデータを生タイヤ
固有のコードNo.等の加工情報に対応付けて記憶させ
たので、生タイヤ20の生産工程中の必要な作業状況を
簡単に読み出すことができ、時間的にずれている各工程
作業を文字、グラフ表示器118や複合映像再生表示器
120によって一括して見ることができる。例えば、複
合映像再生表示器120では、予め12のウインドウ画
面が設定され、必要な工程のウイドウ画面を読みだすこ
とにより、時系列の異なる1個の生タイヤの各工程作業
を並べて見ることができ、生タイヤ20が不合格となっ
た原因究明が容易になる。
【0123】なお、今回の実施例においては、ウィンド
ウ画面切替方式を採用したが、再生表示器の表示に高解
像度のものを利用することにより、同時表示の映像フレ
ーム数を増やし、ウィンドウ画面数を減らすことも可能
である。
【0124】或いは、複数の表示器を利用し、ウィンド
ウ切替を減らす、又は無くすことも可能である。
【0125】なお、本発明の生産工程監視方法は、本実
施例で説明した生タイヤ自動成型ライン10に限らず、
複数のラインが直列又は並列に合流したり、合流、分岐
が複数あり1個の完成品の工程作業の時間が異なる他の
ラインにも適用可能である。
【0126】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る生産工程
監視方法及び装置は、個々の被加工品の時系列的に異な
る作業工程中の加工状態、搬送状態、加工結果を後刻の
不良発生時等に個々の被加工品毎の情報を一括して表示
することによって、不良発生時等の原因究明及びその対
応を迅速に行うことができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ自動成型ライン全体の概略構成を示す斜
視図である。
【図2】タイヤを搬送する搬送治具としての台車の斜視
図である。
【図3】I/L・C/H貼付部における制御ブロック図
である。
【図4】タイヤ自動成型ライン全体及び中央管理部の制
御ブロック図である。
【図5】情報記憶コンピュータ内の制御ブロック図であ
る。
【図6】複合映像再生表示器の表示形態を示す概略図で
ある。
【図7】複合映像再生表示器における各ウインドウの表
示内容を示す正面図である。
【符号の説明】
10 タイヤ自動成型ライン 12 バンド成型ライン 14 生ケース成型ライン 16 BTバンド成型ライン 18 生タイヤ成型ライン 20 生タイヤ(被加工品) 28 第1の台車(搬送治具) 44 第2の台車(搬送治具) 58 第3の台車(搬送治具) 62 検査器 74 加工情報記憶器 80 機械制御装置 86 工程情報収集コンピュータ 108 情報記憶コンピュータ 114 編集・検索コンピュータ 116 操作器 118 文字・グラフ表示器 120 複合映像再生表示器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の生産工程中の各々に複数の工程作
    業観測点を設け、個々の被加工品の作業状況に関する情
    報を時系列的に観測し、これらの観測情報を個々の被加
    工品を特定する固有情報と共に記憶し、生産工程での異
    常発見時に被加工品の固有情報に基づいてこの被加工品
    の生産工程の各観測点における観測情報を前記記憶され
    た観測情報の中から検索して異常発見時から遡って表示
    することを特徴とする生産工程監視方法。
  2. 【請求項2】 直列又は並列、並びに分岐又は合流を組
    み合わせた構成からなる生産工程中の個々の工程に複数
    又は単一の観測点を設け、少なくとも個々の工程毎に個
    々の被加工品に予め付与された固有情報を含み、かつ必
    要に応じてその生産に係る属性情報を読取り、全工程内
    の、全ての観測点において、その個々の被加工品がそれ
    ぞれの観測点を通過していくに従い、時系列的に撮像及
    び/又は計測し、これらの映像情報と計測情報とを前記
    被加工品個々の固有情報と必要に応じて生産に係る属性
    情報に対応させて収集し、記憶装置内部に生産された全
    部又は一部の被加工品についての前記固有情報と対応さ
    せて蓄積記憶し、後刻の不良品発生発見時、加工機械異
    常発見時、工程異常時等の工程診断時に前記記憶蓄積さ
    れた情報を前記固有情報に基づいて検索して再生表示
    し、個々の被加工品に注目して、工程内を時系列的に加
    工状態を観察し、及び/又は被加工品間の違いを時系列
    的に観察することにより、原因究明を行うことを特徴と
    する生産工程監視方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の発明において、不
    良発生等、不良加工品を特定するために、工程内の1
    つ、あるいは複数の観測項目に着目し、その項目のみを
    順次生産された時間を遡って再生・表示させ、不良発生
    時期、不良発生工程及び不良発生被加工品を特定するこ
    とを特徴とする生産工程監視方法。
  4. 【請求項4】 直列又は並列、並びに分岐又は交流を組
    み合わせた構成からなる生産工程中において、工程内を
    流れる被加工品及びこの被加工品の搬送するための搬送
    治具の間で加工情報を伝達、或いは機械制御装置が伝送
    網を介して生産管理コンピュータより伝送される被加工
    品固有情報生産属性情報を伝達するための加工情報伝達
    手段と、 被加工品の加工状態、加工結果、搬送情報を観測する観
    測手段と、 各生産工程中の機械作動を制御すると共に、前記観測手
    段による観測の時期を指示する機械制御手段と、 生産工程作業中に流れている個々の被加工品毎の固有情
    報、生産に係る属性情報、観測情報を、一旦格納記憶す
    る工程情報収集手段と、 各工程毎の前記工程情報収集コンピュータからの情報が
    伝送される伝送網を備え伝送された情報を被加工品毎に
    収集、組み合わせて蓄積記憶可能な情報記憶手段と、 前記情報記憶手段に記憶された情報を検索し、表示のた
    めの編集を行う検索、編集手段と、 複合化された映像情報を表示する再生表示手段と、 前記再生表示手段と組み合わされ検索された文字、波形
    グラフ等を表示する文字、波形グラフ表示手段と、 前記検索、編集手段による検索・表示のための操作を行
    う操作手段と、を有する生産工程監視装置。
  5. 【請求項5】 前記加工情報伝達手段が、作業工程内を
    流れる被加工品又はこの被加工品を搬送するための搬送
    治具に設けられた加工情報記憶器と、各作業工程に設け
    られ前記加工情報記憶器へ加工情報を記憶又は読取るた
    めの読み書き器と、で構成されていることを特徴とする
    請求項4記載の生産工程監視装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001512599A (ja) * 1997-02-14 2001-08-21 フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド 複数の制御装置の中に分散されている階層ハイアラーキー制御戦略を使用しているプロセス制御システム
JP2003534590A (ja) * 2000-05-19 2003-11-18 ウエストファリア セパレイター インダストリー ゲーエムベーハー 機械を制御する方法及び機械を操作する情報システム
JP2015197917A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 三菱電機株式会社 離散製造プロセスにおいて異常を検出する方法

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