JPH06249218A - 圧入軸支持機構 - Google Patents

圧入軸支持機構

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JPH06249218A
JPH06249218A JP6462393A JP6462393A JPH06249218A JP H06249218 A JPH06249218 A JP H06249218A JP 6462393 A JP6462393 A JP 6462393A JP 6462393 A JP6462393 A JP 6462393A JP H06249218 A JPH06249218 A JP H06249218A
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JP
Japan
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shaft
base material
guide
press
base
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JP6462393A
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English (en)
Inventor
Katsunori Takahashi
克典 高橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材に軸を圧入し、基材と軸との間に生じる
押圧力により軸を基材に固定する圧入軸支持機構におい
て、クリープが生じても軸が基材から抜け出ることを防
止する。 【構成】 圧入代aの部分において、軸1に円周溝1a
を設ける。圧入後、円周溝1aに対向する基材の部分
は、押圧が作用しないので、図1(d)に示すように、
所定量だけ、軸1側に張り出し、また、押圧が生じない
ので、この部分ではクリープが防止される。従って、基
体2に亜鉛ダイキャスト等の柔らかい材料を用いた場合
等に、時間経過後に、クリープにより軸1と基材2との
当接部分の固定力が減少した場合にも、この張り出した
部分2bが軸1の移動を防止し、軸1の基体2からの抜
け出しが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基材に軸を圧入し、
基材と軸との間に生じる押圧力により軸を基材に支持す
る圧入軸支持機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基材に軸を圧入して軸を基材に支持する
ことが行われている。特に、部品が小さく、軸を基材に
ビス止め等の手段で固定することが困難な場合等に、こ
れが行われている。
【0003】そして、電子機器の機構部等においては、
亜鉛ダイキャストからなる基材にステンレス鋼等の硬い
材料からなる軸を圧入して固定することが行われてい
る。亜鉛ダイキャストは、精密形状を得ることができる
ので、射出成形のみにより、以後の工程を要せずに、所
定の寸法精度を得ることができ、小型精密部品の製作を
安価に行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基材及
び軸の双方に鋼等の硬い材料を用いた場合には、圧入
後、時間が経過しても、それらの固定力が維持される
が、基材に亜鉛ダイキャストを用いた場合には、基材が
柔らかいのでクリープが生じて、固定力が減少してしま
い、小さな衝撃等で容易に、軸が基材から抜き出てしま
うという問題点があった。
【0005】そこで本発明の目的は、基材に軸を圧入し
て軸を基材に支持する機構において、クリープが生じて
も軸が基材から抜き出ることを防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材に軸を圧入し、基材と軸との間に生
じる押圧力により軸を基材に支持する圧入軸支持機構に
おいて、軸には、圧入代部分において、円周溝を形成し
た。
【0007】基材は亜鉛ダイキャストにより形成してあ
ってもよい。
【0008】軸はステンレス鋼により形成してあっても
よい。
【0009】基体は記録再生装置の記録担体であるテー
プを案内するガイドポストが植設されるガイドベースで
あり、軸は記録再生装置の、テープカセットと回転ドラ
ムとの間に形成されたガイド溝に沿って摺動するガイド
軸であってもよい。
【0010】
【作用】軸の圧入代の部分に形成された円周溝に対向す
る基材の部分は、押圧が作用しないので、所定値だけ、
軸側に張り出し、また、押圧が生じないので、クリープ
が防止される。従って、基体に亜鉛ダイキャスト等の柔
らかい材料を用いた場合に、時間経過後に、軸と基材と
の接触部分の固定力がクリープにより減少した場合に
も、この張り出した部分が軸の移動を防止し、軸の基体
からの抜け出が防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0012】まず、本発明の概念を図1に基づいて説明
する。
【0013】同図(a)に示すように、軸1には、圧入
代aの中央部において、円周溝1aが形成してある。次
に、同図(b)に示すように、基材2には、圧入代aの
全長にわたって同一径の孔が形成してある。なお、圧入
するために、軸1の外径は、基材2の孔2aの径より所
定量だけ大きくなっている。
【0014】この状態で、軸1を基材2に圧入すると、
軸1の外側面1bと基材2の孔2aの内面とが所定押圧
力で押し合うので大きな摩擦力が生じて軸1が基材2に
固定される(同図(c))。
【0015】そして、同図(d)に示すように、孔2a
の円周溝1aに対向する部分2bは、押圧力が作用しな
いので、孔2aの元の寸法位置にあろうとし、軸の外側
面1bと基体の孔2aとの当接位置より、内側に膨らん
だ状態となる。
【0016】そして、この状態で時間が経過すると、当
接部分ではクリープが生じ、膨らみ部分2bでは押圧力
が作用しないのでクリープが生じない。従って、当接部
分で軸の引き抜き力が減少しても、円周溝1aが設けら
れた部分には基材2の膨らみ部分2bがそのままの状態
で存在するので、軸1に引き抜き力が作用しても、円周
溝1aの部分が膨らみ部分2bにその動きを阻止される
ので、引き抜きが防止される。
【0017】次に本発明の具体的実施例を図2に基づい
て説明する。
【0018】同図(a),(b),(c)において、基
体12上には、ビデオテープレコーダー(以下、VTR
と記す)の記録担体であるテープを案内する垂直ポスト
14,及び傾斜ポスト15が植設してあり、従って基体
12はこれらのガイドポスト14,15のガイドベース
となっている。なお、垂直ポスト14はガイドベース1
2の下側に延伸しており、この延伸した部分14aは、
VTRのシャーシ上に形成されたガイド溝(図示省略)
に沿って摺動する第1のガイド軸となっている。なお、
ガイドベース12の前端部には、ガイドベース12が上
記のガイド溝に沿って移動した後、所定の位置決めブロ
ックに係合して位置決めするための位置決めピン16が
設けてある。
【0019】次に、上記のガイド溝に沿って摺動する第
2のガイド軸が、本発明を適用して、ガイドベース12
に圧入して固定してある。
【0020】即ち、同図(d)に示すように、第2のガ
イド軸11には、圧入代の下方部に、円周溝11aが形
成してある。そして、円周溝11aの上端側面11cは
テーパー状に形成してあり、下端側面11dは垂直面に
してある。第2のガイド軸11の上側及び下側の外側面
11bは同一径にしてあり、圧入後、下側の外側面11
bはガイドベース12の下側に突出して、ガイド溝に嵌
合する。第2のガイド軸11の下端部11fは外側面1
1bより小径にしてあり、これらの間をテーパー部11
gにより接続してある。第2のガイド軸11には、ステ
ンレス鋼が用いてある。
【0021】次に、同図(e)に示すように、ガイドベ
ース12には、垂直孔12aが形成してある。そして、
垂直孔12aの下端部には、径をやや小さくした、小径
部12cが設けてある。垂直孔12aの径は、第2のガ
イド軸11との間に所定の押圧力が生じるように、第2
のガイド軸11の外側面11bの径より所定量だけ小さ
くしてある。小径部12cの径は、第2のガイド軸11
の外側面11bが圧入の際に摺動するときに、弾性変形
を保って塑性変形を起こさない範囲内の径にしてある。
ガイドベース12は、亜鉛ダイキャストにより形成して
あり、亜鉛ダイキャストは射出成形のままで、所定の垂
直孔12aの径及び小径部12cの径の値を得ることが
でき、従って、射出成形後、そのまま、第2のガイド軸
11を圧入することができる。
【0022】圧入は垂直孔12aの上方から、第2のガ
イド軸11の下端部11fを先にして、押し入れること
により行う。
【0023】すると、テーパー部11gにより、滑らか
に第2のガイド軸11を押し入れることができ、外側面
11bと孔12aとが所定の押圧力で当接しながら、ガ
イド軸11が進む。そして、下側の外側面11bが孔1
2aの小径部12cを弾性域内で押し広げながら、ガイ
ド軸11が下方に進む。そして、小径部が、円周溝11
aの下端部にまで至ったときに、圧入を完了する(図2
(c))。なお、円周溝11aの上端側面11cがテー
パー状であるので、圧入の際、この部分で孔12aの内
側面を傷つけることが防止される。
【0024】組み立てが完了したガイドベース12は、
ガイド溝の裏側にシャーシに当接して配置された板ばね
に接続されて(ガイドベース12の板ばねとの接続部材
の図示省略)、シャーシからの浮き上がりが防止される
状態で、ガイド溝に取り付けられて、VTRが完成す
る。
【0025】VTRにテープカセットを装着すると、テ
ープカセットの前端切欠部にガイドベース12が配置さ
れ、この後、左右一対のガイドベース12がガイド溝に
沿って、回転ドラムの左右側方へ進む。これにより、ガ
イドポスト14,15がテープを引き出して、回転ドラ
ムに巻き付け、ローデイングが行われる。この後、テー
プがガイドポスト14,15に沿って、一方向に進行
し、また回転ドラムが回転し、これにより、映像の記録
再生が行われる。
【0026】VTRを製作後、長期間が経過すると、ク
リープにより、孔12aの軸11の外側面11bとの当
接部が、広がって、両者の間の押圧力が減少するが、こ
の状態になった場合においても、上記の当接部の下側に
は、円周溝11aが配置してあるので、この部分で、孔
12aが外側面11bの位置より内側に膨らんでいる。
従って、ガイドベース12のガイド溝に沿った摺動中等
に第2のガイド軸11に下向きの力等が作用しても、円
周溝11aの上端側面11cがこの膨らんだ部分に当た
って、第2のガイド軸11の落下が防止される。
【0027】なお、本実施例において、第2のガイド軸
11に上向きの力が作用した場合には、円周溝の下端側
面11dが小径部12cの下面に当接して、軸11のそ
れ以上の移動を阻止し、これにより、第2のガイド軸1
1の上方向への引き抜きが防止されるように構成してあ
る。
【0028】本発明は、軸および基材の双方ともに、鋼
等の硬い材料を用いた場合にも、むろん適用可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように、軸に、圧入代部
分において、円周溝を形成したので、この部分の基材
が、軸と基材との当接位置より内側に膨らんだ形状にな
り、クリープ後においても、この膨らんだ部分が円周溝
を係止して、軸の引き抜けが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念の説明図であり、同図(a)は軸
の正面図,同図(b)は基材の孔部の断面図,同図
(c)は圧入状態の断面図,同図(d)は同図(c)の
A部の拡大図である。
【図2】本発明の具体的実施例の説明図であり、同図
(a)は全体平面図,同図(b)は全体側面図,同図
(c)は部分破断全体正面図,同図(d)は軸の正面
図,同図(e)は基体の孔部の断面図である。
【符号の説明】
1 軸 1a,11a 円周溝 2 基体 11 軸(第2のガイド軸) 12 基体(ガイドベース) 14,15 ガイドポスト a 圧入代

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に軸を圧入し、基材と軸との間に生
    じる押圧力により軸を基材に支持する圧入軸支持機構に
    おいて、 上記軸に、圧入代部分において、円周溝を形成したこと
    を特徴とする圧入軸支持機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記基材は亜鉛ダイキャストにより形成してあることを
    特徴とする圧入軸支持機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 上記軸はステンレス鋼により形成してあることを特徴と
    する圧入軸支持機構。
  4. 【請求項4】 請求項1または3において、 上記基体は記録再生装置の記録担体であるテープを案内
    するガイドポストが植設されるガイドベースであり、 上記軸は上記記録再生装置の、テープカセットと回転ド
    ラムとの間に形成されたガイド溝に沿って摺動するガイ
    ド軸であることを特徴とする圧入軸支持機構。
JP6462393A 1993-03-01 1993-03-01 圧入軸支持機構 Pending JPH06249218A (ja)

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JP6462393A JPH06249218A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 圧入軸支持機構

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Cited By (5)

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