JP2008064128A - フランジ付きカラーナット締結構造 - Google Patents

フランジ付きカラーナット締結構造 Download PDF

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Abstract

【課題】フランジ付きカラーナット締結構造においてフランジ付きカラーナットの圧入荷重を低減すると共に外力が作用した場合の緩みを防止する。
【解決手段】フロアパネル10に形成された取付孔12にフランジ付きカラーナット14を圧入すると、フランジ付きカラーナット14のカラー部16における軸方向両端部に設けられた第1大径部30と第2大径部32とがフロアパネル10に形成された取付孔12に圧入され、外力が作用した場合の緩みを防止するようになっている。また、フランジ付きカラーナット14のカラー部16における軸方向中間部に、フロアパネル10に形成された取付孔12との間に隙間42を形成する小径部40を設けたため、圧入時におけるフランジ付きカラーナット14とフロアパネル10に形成された取付孔12との接触面積が減少し、圧入荷重が低減するようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明はフランジ付きカラーナット締結構造に係り、特に、強度が低い締付け部材に被締付け部材を固定する際に適用されるフランジ付きカラーナット締結構造に関する。
従来から、強度が低い締付け部材に被締付け部材を固定する際に適用されるフランジ付きカラーナット締結構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、金属部材を樹脂製品に固定するためのボルトと締結されるナットの軸方向中間部に円錐状の座部を設けており、この座部を樹脂製品の段部と押圧させることで、樹脂製品を所定量だけ弾性的に圧縮させている。
特開2001−159405号公報
しかしながら、特許文献1のフランジ付きカラーナット締結構造では、樹脂製品に形成した取付孔にナットを圧入しており、ナットの圧入接触部の軸方向に沿った長さが長くなると圧入荷重が大きくなる。
本発明は上記事実を考慮し、フランジ付きカラーナットの圧入荷重を低減できると共に外力が作用した場合の緩みを防止できるフランジ付きカラーナット締結構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明のフランジ付きカラーナット締結構造は、軸方向に延びるカラー部の一端にフランジを有するフランジ付きカラーナットと、前記カラー部における軸方向両端部にそれぞれ設けられ、締付け部材に形成された取付孔に圧入される圧入接触部と、前記カラー部における軸方向中間部に設けられ、前記締付け部材に形成された取付孔との間に隙間を形成する非接触部と、前記フランジ付きカラーナットに締結され、前記締付け部材に被締付け部材を固定する締結部材と、を有することを特徴とする。
締付け部材に形成された取付孔に軸方向の一端にフランジを有するフランジ付きカラーナットのカラー部を圧入すると、カラー部における軸方向両端部に設けられた圧入接触部が締付け部材に形成された取付孔に圧入される。
このとき、本発明では、カラー部における軸方向中間部に、締付け部材に形成された取付孔との間に隙間を形成する非接触部を設けたため、カラー部と取付孔との圧入時の接触面積を減らすことができる。この結果、接触面の抵抗が少なくなり、フランジ付きカラーナットのカラー部の締付け部材に形成された取付孔への圧入荷重が低減される。
また、フランジ付きカラーナットに締結された締結部材によって締付け部材に固定された被締付け部材に、カラー部の圧入方向と略直角方向の外力が加わった場合には、この外力によってフランジ付きカラーナットに作用するこじり力を、フランジ付きカラーナットのカラー部における軸方向両端部にそれぞれ設けられた圧入接触部で支持することができる。このため、こじり力を受けるカラー部の軸方向に離間した一対の圧入接触部の間隔(モーメントアーム)が長いので、フランジ付きカラーナットが外力の作用方向へ変位し難くなる。この結果、フランジ付きカラーナットがこじられることで発生する緩みが抑制される。
請求項2記載の本発明は請求項1記載のフランジ付きカラーナット締結構造において、前記圧入接触部は前記カラー部の大径部であって、前記非接触部は前記カラー部の小径部であることを特徴とする。
圧入接触部をカラー部の大径部とし、非接触部をカラー部の小径部とすることで、構成が簡単になる。
請求項3記載の本発明は請求項2記載のフランジ付きカラーナット締結構造において、前記大径部に前記フランジ付きカラーナットの前記締付け部材への圧入方向に沿って溝部を設けたことを特徴とする。
フランジ付きカラーナットのカラー部における大径部に、フランジ付きカラーナットの締付け部材への圧入方向に沿って溝部を設けたことによって、フランジ付きカラーナットのカラー部と取付孔との圧入時の接触面積を更に減らすことができる。この結果、接触面の抵抗が更に少なくなり、フランジ付きカラーナットの締付け部材に形成された取付孔への圧入荷重が更に低減される。
また、フランジ付きカラーナットのカラー部の小径部に接着剤を塗布した場合には、圧入時に余分な接着剤を溝部に導くことで、接着剤のはみ出しが抑制される。
請求項1記載の本発明は、圧入荷重を低減できると共に外力が作用した場合の緩みを防止できる。
請求項2記載の本発明は、簡単な構成で圧入荷重を低減できると共に外力が作用した場合の緩みを防止できる。
請求項3記載の本発明は、圧入荷重を更に低減できると共に接着剤のはみ出しを抑制できる。
本発明におけるフランジ付きカラーナット締結構造の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示している。
図1には、本発明の第1実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部の側断面図が示されている。
図1に示される如く、締付け部材としてのフロアパネル10は、繊維強化プラスチック(FRP)で構成されており、所定の板厚T1となっている。また、フロアパネル10には直径R1の取付孔12が貫通されている。
フロアパネル10の取付孔12には、車両下方側からフランジ付きカラーナット14が圧入されている。なお、フランジ付きカラーナット14は鉄・アルミ等の金属製とされている。
図2にはフランジ付きカラーナット14の車両上方(軸方向)から見は平面図が示されており、図3には図2の3−3断面線に沿った断面図が示されている。また、図4には、フランジ付きカラーナット14をフロアパネル10の取付孔12に圧入する際の位置決め状態を示す断面図が示されている。
図2及び図3に示される如く、フランジ付きカラーナット14は円筒状のカラー部16と、カラー部16における軸方向の一方の端部となる下端部に形成された円板状の底板部18とを備えている。また、底板部18の外周部側がフランジ20となっている。
図3に示される如く、円筒状のカラー部16の軸心部には、軸方向の一方の端部となる上端部側から雌螺子が形成された螺子孔22が形成されている。また、カラー部16の軸方向両端部にはそれぞれ第1圧入接触部のしての第1大径部30と、第2圧入接触部としての第2大径部32が形成されている。
第1大径部30は、カラー部16の上端16Aからカラー部16の軸方向(車両上下方向)に所定距離L1離間した位置から所定幅W1で形成されている。また、第1大径部30の軸径D1は、フロアパネル10に形成した取付孔12の直径R1より大きくなっており(R1<D1)、第1大径部30を取付孔12に圧入できるようになっている。
カラー部16の第1大径部30と上端36の外周とは、傾斜面となった縮径部34によって連結されている。なお、カラー部16の上端36の軸径D2は、フロアパネル10に形成した取付孔12の直径R1より小さくなっている(D2<R1)。
従って、図4に示される如く、フランジ付きカラーナット14をフロアパネル10の取付孔12に車両下方から車両上方(図4の矢印A方向)へ向かって圧入する際に、カラー部16の上端36を取付孔12に容易に挿入できる(位置決めできる)ようになっている(D2<R1<D1)。
また、第2大径部32は、カラー部16の下端となるフランジ20から軸方向(車両上方)に所定幅W2で形成されている。また、第2大径部32の軸径D3は、フロアパネル10に形成した取付孔12の直径R1より大きくなっており(R1<D3)、第2大径部32を取付孔12に圧入できるようになっている。なお、第2大径部32の軸径D3は、第1大径部30の軸径D1と同じ(D1=D3)または大きく(D1<D3)となっている。
フランジ付きカラーナット14におけるカラー部16の軸方向中間部には非接触部としての小径部40が形成されている。小径部40の軸径D4は、フロアパネル10に形成した取付孔12の直径R1より小さくなっている(R1>D4)。このため、図1に示される如く、フランジ付きカラーナット14をフロアパネル10の取付孔12に圧入した状態において小径部40と取付孔12との間に隙間42ができるようになっている。
従って、フランジ付きカラーナット14におけるカラー部16に小径部40を設けたことで、圧入時におけるフランジ付きカラーナット14とフロアパネル10に形成された取付孔12との接触面積が減少し、接触面の抵抗が少なくなるようになっている。この結果、フランジ付きカラーナット14のフロアパネル10に形成された取付孔12への圧入荷重を低減できるようになっている。また、小径部40を形成することで、フランジ付きカラーナット14を軽量化できるようになっている。
図3に示される如く、第1大径部30と小径部40との間となる小径部40の上方側には拡径部46が形成されており、小径部40と第1大径部30とは傾斜面となった拡径部46によって連結されている。一方、第2大径部32と小径部40との間となる小径部40の下方側には拡径部48が形成されており、小径部40と第2大径部32とは傾斜面となった拡径部48によって連結されている。
図1に示される如く、フロアパネル10の上面10Aには、被締付け部材としてのシートレール50が、フランジ付きカラーナット14に締結している締結部材としてのワッシャ付きボルト54によって固定されている。なお、シートレール50およびワッシャ付きボルト54はそれぞれ鉄等の金属製とされている。
シートレール50は鉄等の金属によって形成されており、ワッシャ付きボルト54によるシートレール50の取付部52の断面形状は矩形状となっている。シートレール50の取付部52には、取付孔60が貫通されており、取付孔60の直径R2はワッシャ付きボルト54の螺子部54Aの螺子山径K1より大きくなっている(K1<R2)。また、ワッシャ付きボルト54の螺子部54Aは、シートレール50の取付部52に形成した取付孔60内を通り、フランジ付きカラーナット14のカラー部16に形成した螺子孔22の雌螺子に螺合している。
なお、ワッシャ付きボルト54をフランジ付きカラーナット14に締結した状態では、フロアパネル10の下面10Bにフランジ付きカラーナット14のフランジ20が当たり、フランジ付きカラーナット14のカラー部16の上端16Aにシートレール50の取付部52の下面52Aが当たり、シートレール50の取付部52の上面52Bにワッシャ付きボルト54のワッシャ部54Bが当たるようになっている。
従って、フランジ付きカラーナット14に締結されたワッシャ付きボルト54によってフロアパネル10に固定されたシートレール50の取付部52に、フランジ付きカラーナット14の圧入方向となる車両上下方向に対して略直角方向となるフロアパネル10の上面10Aに沿った方向(図1の矢印F1方向)の外力F1が加わった場合には、この外力F1によってフランジ付きカラーナット14にフランジ20側を回転中心P1とするこじり力(図1の矢印M1)が作用する。
このとき、本実施形態では、こじり力M1をフランジ付きカラーナット14における軸方向両端部にそれぞれ設けられた第1大径部30と第2大径部32とで支持することができるようになっている。このため、こじり力M1を受けるフランジ付きカラーナット14の第1大径部30と第2大径部32との間隔(モーメントアーム)N1が長くなり、フランジ付きカラーナット14が外力F1の作用方向へ変位し難くなるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、カラー部16の上端36の軸径D2を、フロアパネル10に形成した取付孔12の直径R1より小さくしたため、図4に示される如く、フランジ付きカラーナット14をフロアパネル10の取付孔12に車両下方から車両上方(図4の矢印A方向)へ向かって圧入する場合には、先ず、カラー部16の上端36を取付孔12に容易に挿入することができる(位置決めできる)。このため、フランジ付きカラーナット14のフロアパネル10の取付孔12への圧入作業が容易になる。
また、本実施形態では、フロアパネル10に形成された取付孔12にフランジ付きカラーナット14を圧入すると、フランジ付きカラーナット14における軸方向両端部に設けられた第1大径部30と第2大径部32とがフロアパネル10に形成された取付孔12に圧入される。
このとき、フランジ付きカラーナット14におけるカラー部16の軸方向中間部に、フロアパネル10に形成された取付孔12との間に隙間42を形成する小径部40を設けたため、圧入時におけるフランジ付きカラーナット14とフロアパネル10に形成された取付孔12との接触面積が減少し、接触面の抵抗が少なくなる。この結果、フランジ付きカラーナット14のフロアパネル10に形成された取付孔12への圧入荷重を低減できる。また、小径部40を形成することで、フランジ付きカラーナット14を軽量化できる。
また、図1に示される如く、フランジ付きカラーナット14に締結されたワッシャ付きボルト54によってフロアパネル10に固定されたシートレール50の取付部52に、フランジ付きカラーナット14の圧入方向となる車両上下方向に対して略直角方向となるフロアパネル10の上面10Aに沿った方向(図1の矢印F1方向)の外力F1が加わった場合には、この外力F1によってフランジ付きカラーナット14にフランジ20側を回転中心P1とするこじり力(図1の矢印M1)が作用する。
このとき、本実施形態では、こじり力M1をフランジ付きカラーナット14における軸方向両端部にそれぞれ設けられた第1大径部30と第2大径部32とで支持することができる。このため、こじり力M1を受けるフランジ付きカラーナット14の第1大径部30と第2大径部32との間隔(モーメントアーム)N1が長くなり、フランジ付きカラーナット14が外力F1の作用方向へ変位し難くなる。この結果、フランジ付きカラーナット14がこじられることで発生する緩みが抑制される。
従って、本実施形態では、フランジ付きカラーナット14のフロアパネル10に形成された取付孔12への圧入荷重を低減できる共に、フランジ付きカラーナット14に締結されたワッシャ付きボルト54によってフロアパネル10に固定されたシートレール50の取付部52に外力が作用した場合のフランジ付きカラーナット14の緩みを防止できる。
次に、本発明におけるフランジ付きカラーナット締結構造の第2実施形態を図5に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図5には、本発明の第2実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部の側断面図が示されている。
図5に示される如く、本実施形態では、フランジ付きカラーナット14のカラー部16における第1大径部30と第2大径部32との間となる小径部40の軸方向(車両上下方向)の中間部に圧入接触部としての第3大径部70が形成されている。
また、第3大径部70の軸径D5は、フロアパネル10に形成した取付孔12の直径R1より大きくなっており(R1<D5)、第3大径部70を取付孔12に圧入できるようになっている。なお、第3大径部32の軸径D5は、第1大径部30の軸径D1と同じ(D1=D5)または大きく(D1<D5)となっており、第2大径部32の軸径D3と同じ(D3=D5)または小さく(D5<D3)となっている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られると共に、フランジ付きカラーナット14のカラー部16に第3大径部70を設けたことによって、フランジ付きカラーナット14の取付孔12への圧入部の全接触面積が増加する。このため、第1実施形態に比べて、ワッシャ付きボルト54の締め付けトルクに対するフランジ付きカラーナット14の回転止めトルクを増加できる。
なお、小径部40の軸方向(車両上下方向)の中間部に2つ以上の圧入接触部を形成した構成としてもよい。
次に、本発明におけるフランジ付きカラーナット締結構造の第3実施形態を図6に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図6には、本発明の第3実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部の側断面図が示されている。
図6に示される如く、本実施形態では、フロアパネル10にシートレール50の取付部52をフランジ付きカラーナット14とワッシャ付きボルト54とで固定した状態において、フランジ付きカラーナット14のフランジ20と、フロアパネル10の下面10Bとの間に接着剤72が充填されている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られると共に、接着剤72よってフランジ付きカラーナット14のフランジ20と、フロアパネル10の下面10Bとを結合(接着)することで、第1実施形態に比べて、フランジ付きカラーナット14がこじられることで発生する緩みを更に抑制できると共に、ワッシャ付きボルト54の締め付けトルクに対するフランジ付きカラーナット14の回転止めトルクを更に増加できる。
なお、図7に示される如く、フランジ付きカラーナット14のフランジ20の内周部に段差部74を設け、フランジ付きカラーナット14をフロアパネル10の取付孔12に圧入する際に、段差部74がフロアパネル10の下面10Bに当たることで、フランジ付きカラーナット14のフランジ20との間に接着剤72を充填する部位の間隔Q1が容易に確保できる構成としてもよい。
次に、本発明におけるフランジ付きカラーナット締結構造の第4実施形態を図8〜図10に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図8には、本発明の第4実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部の側断面図が示されている。
本実施形態では、フランジ付きカラーナット14のカラー部16における第1大径部30の外周面(圧入時にフロアパネル10の取付孔12と接触する面)30Aに、溝部80がフランジ付きカラーナット14のフロアパネル10の取付孔12への圧入方向(図8の矢印A方向)に沿って設けられている。また、フランジ付きカラーナット14のカラー部16における第2大径部32の外周面(圧入時にフロアパネル10の取付孔12と接触する面)32Aに、溝部82がフランジ付きカラーナット14のフロアパネル10の取付孔12への圧入方向(図8の矢印A方向)に沿って設けられている。
図9にはフランジ付きカラーナット14の車両上方(軸方向)から見は平面図が示されており、図10にはフランジ付きカラーナット14の側面図が示されている。
図9及び図10に示される如く、溝部80は第1大径部30の外周面30Aの周方向に沿って所定の間隔を開けて形成されており、長手方向をフランジ付きカラーナット14の軸方向に沿って直線状に形成されている。なお、溝部82も第2大径部32の外周面32Aの周方向に所定の間隔を開けて形成されており、長手方向をフランジ付きカラーナット14の軸方向に沿って直線状に形成されている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られると共に、第1大径部30に溝部80を形成し、第2大径部32に溝部82を形成したことによって、フランジ付きカラーナット14の取付孔12への圧入部の全接触面積が減少する。このため、第1実施形態に比べて、ワッシャ付きボルト54のフロアパネル10の取付孔12への圧入荷重を更に下げることができる。
なお、図11に示される如く、溝部80を第1大径部30の外周面30Aに、フランジ付きカラーナット14のフロアパネル10の取付孔12への圧入方向(図11の矢印B方向)に沿って螺旋状に形成し、溝部82を第2大径部32の外周面32Aに、フランジ付きカラーナット14のフロアパネル10の取付孔12への圧入方向(図11の矢印B方向)に沿って螺旋状に形成した構成としてもよい。
また、第1大径部30と第2大径部32との一方のみに溝部80または溝部82を形成した構成としてもよい。
次に、本発明におけるフランジ付きカラーナット締結構造の第5実施形態を図12に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図12には、本発明の第5実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部の側断面図が示されている。
図12に示される如く、本実施形態では、フランジ付きカラーナット14をフロアパネル10の取付孔12に圧入した状態において、フランジ付きカラーナット14のカラー部16における小径部40と取付孔12との間に形成される隙間42に接着剤86が充填されている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られると共に、接着剤86よってフランジ付きカラーナット14のカラー部16における小径部40と取付孔12とを結合(接着)することで、第1実施形態に比べて、フランジ付きカラーナット14がこじられることで発生する緩みを更に抑制できると共に、ワッシャ付きボルト54の締め付けトルクに対するフランジ付きカラーナット14の回転止めトルクを更に増加できる。
次に、本発明におけるフランジ付きカラーナット締結構造の第6実施形態を図13に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図13には、本発明の第6実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部の側断面図が示されている。
図13に示される如く、本実施形態では、フランジ付きカラーナット14をフロアパネル10の取付孔12に圧入した状態において、フランジ付きカラーナット14のカラー部16における小径部40と取付孔12との間に形成される隙間42に接着剤86が充填されている。
また、第2大径部32の外周面32Aには溝部82が形成されている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られると共に、接着剤86よってフランジ付きカラーナット14のカラー部16における小径部40と取付孔12とを結合(接着)することができると共に溝部82内も接着剤86を充填できるので、第5実施形態に比べて、フランジ付きカラーナット14がこじられることで発生する緩みを更に抑制できると共に、ワッシャ付きボルト54の締め付けトルクに対するフランジ付きカラーナット14の回転止めトルクを更に増加できる。
また、小径部40に塗布した余分な接着剤86を溝部82内に導くことができるため、接着剤86のはみ出しが抑制される。このため、接着剤86の塗布量の管理が容易になり、組付作業性が向上する。
次に、本発明におけるフランジ付きカラーナット締結構造の第7実施形態を図14に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図14には、本発明の第7実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部の側断面図が示されている。
図14に示される如く、本実施形態では、フランジ付きカラーナット14をフロアパネル10の取付孔12に圧入した状態において、フランジ付きカラーナット14のカラー部16における小径部40と取付孔12との間に形成される隙間42に接着剤86が充填されている。
また、第2大径部32の外周面32Aには溝部82が形成されている。
更に、フランジ付きカラーナット14のフランジ20の外周部に沿ってフロアパネル10の下面10Bに向かって凸部90を設けており、フランジ付きカラーナット14をフロアパネル10の取付孔12に圧入する際に、凸部90がフロアパネル10の下面10Bに当たることで、フランジ付きカラーナット14のフランジ20との間に接着剤92を充填する隙間94が形成されるようになっている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られると共に、接着剤86よってフランジ付きカラーナット14のカラー部16における小径部40と取付孔12とを結合(接着)することができると共に溝部82内も接着剤86を充填できる。更に、接着剤92よってフランジ付きカラーナット14のフランジ20と、フロアパネル10の下面10Bとを結合(接着)できる。
この結果、第6実施形態に比べて、フランジ付きカラーナット14がこじられることで発生する緩みを更に抑制できると共に、ワッシャ付きボルト54の締め付けトルクに対するフランジ付きカラーナット14の回転止めトルクを更に増加できる。
また、小径部40に塗布した余分な接着剤86と、隙間94に塗布した余分な接着剤92とを溝部82内に導くことができるため、接着剤86、92のはみ出しが抑制される。このため、接着剤86、92の塗布量の管理が容易になり、組付作業性が向上する。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態は、圧入接触部を第1大径部30と第2大径部32とし、非接触部を小径部40としたが、非接触部はカラー部16の外周部に周方向に沿って所定の間隔で設けた凹部や、取付孔の内周部に設けた凹部等の他の構成としてもよい。
また、上記各実施形態は、締付け部材を繊維強化プラスチック(FRP)で構成されたフロアパネル10としたが、締付け部材はフロアパネル10に限定されず、ダッシュパネル等の他の締付け部材であってもよい。また、締付け部材は繊維強化プラスチック(FRP)に限定されず、樹脂等の他の材質であってもよく、複数の材質が積層された構成であってもよい。
また、上記各実施形態では、被締付け部材をシートレール50としたが、被締付け部材はシートレール50に限定されず、シートベルトアンカー等の他の被締付け部材としてもよい。
また、上記各実施形態では、締結部材をワッシャ付きボルト54としたが、締結部材はワッシャ付きボルト54に限定されず、ワッシャが別体とされたボルト等の他の締結部材としてもよい。
また、本発明のフランジ付きカラーナット締結構造は、自動車以外のフランジ付きカラーナット締結構造にも適用可能である。
本発明の第1実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造のフランジ付きカラーナットを示す平面図である。 図2の3−3断面線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造のフランジ付きカラーナットの位置決め状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部を示す側断面図である。 本発明の第3実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部を示す側断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例に係るフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部を示す側断面図である。 本発明の第4実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部を示す側断面図である。 本発明の第4実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造のフランジ付きカラーナットを示す平面図である。 本発明の第4実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造のフランジ付きカラーナットを示す側面図である。 本発明の第4実施形態の変形例に係るフランジ付きカラーナット締結構造のフランジ付きカラーナットを示す側面図である。 本発明の第5実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部を示す側断面図である。 本発明の第6実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部を示す側断面図である。 本発明の第7実施形態のフランジ付きカラーナット締結構造が適用された自動車車体の車室床部を示す側断面図である。
符号の説明
10 フロアパネル(締付け部材)
12 フロアパネルの取付孔
14 フランジ付きカラーナット
16 フランジ付きカラーナットのカラー部
18 フランジ付きカラーナットの底板部
20 フランジ付きカラーナットのフランジ
22 フランジ付きカラーナットの螺子孔
30 フランジ付きカラーナットの第1大径部(圧入接触部)
32 フランジ付きカラーナットの第2大径部(圧入接触部)
40 フランジ付きカラーナットの小径部(非接触部)
50 シートレール(被締付け部材)
52 シートレールの取付部
54 ワッシャ付きボルト(締結部材)
60 シートレールの取付部の取付孔
70 フランジ付きカラーナットの第3大径部(圧入接触部)
72 接着剤
80 第1圧入接触部の溝部
82 第2圧入接触部の溝部
86 接着剤
92 接着剤

Claims (3)

  1. 軸方向に延びるカラー部の一端にフランジを有するフランジ付きカラーナットと、
    前記カラー部における軸方向両端部にそれぞれ設けられ、締付け部材に形成された取付孔に圧入される圧入接触部と、
    前記カラー部における軸方向中間部に設けられ、前記締付け部材に形成された取付孔との間に隙間を形成する非接触部と、
    前記フランジ付きカラーナットに締結され、前記締付け部材に被締付け部材を固定する締結部材と、
    を有することを特徴とするフランジ付きカラーナット締結構造。
  2. 前記圧入接触部は前記カラー部の大径部であって、前記非接触部は前記カラー部の小径部であることを特徴とする請求項1に記載のフランジ付きカラーナット締結構造。
  3. 前記大径部に前記フランジ付きカラーナットの前記締付け部材への圧入方向に沿って溝部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のフランジ付きカラーナット締結構造。
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