JPH06248696A - クロス小梁の架構法およびその組立部材 - Google Patents
クロス小梁の架構法およびその組立部材Info
- Publication number
- JPH06248696A JPH06248696A JP6144193A JP6144193A JPH06248696A JP H06248696 A JPH06248696 A JP H06248696A JP 6144193 A JP6144193 A JP 6144193A JP 6144193 A JP6144193 A JP 6144193A JP H06248696 A JPH06248696 A JP H06248696A
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- Japan
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- girders
- cross
- girder
- columns
- adjacent
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 床スラブの任意の位置の鉛直剛性を大きくす
ると共に、架構の水平剛性をも大きくすることができ、
さらに施工性が優れたクロス小梁の架構法およびその組
立部材を提供する。 【構成】 柱1は、建物のX方向およびY方向に複数本
ずつ立設されている。X方向およびY方向に相互に隣接
する各柱1の間には、各々、大梁2が一体的に架構され
ていて、全体としてラーメン架構構造となっている。X
方向に隣接する2本の柱1と、これらの2本の柱1から
Y方向にそれぞれ隣接する別の2本の柱1と、これら4
本の各柱1の間のX方向およびY方向にそれぞれ一体的
に架設された4本の大梁2の構成において、相互に平行
の位置関係にある2本の大梁2の間には、クロス小梁3
がこれらの大梁2に対して斜めに一体的に架設されてい
る。
ると共に、架構の水平剛性をも大きくすることができ、
さらに施工性が優れたクロス小梁の架構法およびその組
立部材を提供する。 【構成】 柱1は、建物のX方向およびY方向に複数本
ずつ立設されている。X方向およびY方向に相互に隣接
する各柱1の間には、各々、大梁2が一体的に架構され
ていて、全体としてラーメン架構構造となっている。X
方向に隣接する2本の柱1と、これらの2本の柱1から
Y方向にそれぞれ隣接する別の2本の柱1と、これら4
本の各柱1の間のX方向およびY方向にそれぞれ一体的
に架設された4本の大梁2の構成において、相互に平行
の位置関係にある2本の大梁2の間には、クロス小梁3
がこれらの大梁2に対して斜めに一体的に架設されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロス小梁の架構法お
よびその組立部材に関する。
よびその組立部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大スパンの床スラブは、図9に
示すように、その四周が大梁に支持されるとともに、そ
の中間部が該大梁に架設された小梁に支持されている。
ところが、このように小梁を大梁に架設して床スラブを
支持する構造では、大梁の中間部に垂直状態で架設した
小梁は鉛直剛性が小さいため、床スラブの上下振動を効
果的に防ぐことは困難であった。
示すように、その四周が大梁に支持されるとともに、そ
の中間部が該大梁に架設された小梁に支持されている。
ところが、このように小梁を大梁に架設して床スラブを
支持する構造では、大梁の中間部に垂直状態で架設した
小梁は鉛直剛性が小さいため、床スラブの上下振動を効
果的に防ぐことは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、床スラブの任意の位置の鉛直剛性を大きく
すると共に、架構の水平剛性をも大きくすることがで
き、さらに施工性が優れたクロス小梁の架構法およびそ
の組立部材を提供することにある。
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、床スラブの任意の位置の鉛直剛性を大きく
すると共に、架構の水平剛性をも大きくすることがで
き、さらに施工性が優れたクロス小梁の架構法およびそ
の組立部材を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のクロス小梁の架
構法は、建物のX方向に隣接する2本の柱と、これらの
2本の柱からY方向にそれぞれ隣接する別の2本の柱
と、これらの4本の各柱の間の上記X方向およびY方向
にそれぞれ一体的に架設された4本の大梁と、から構成
されるラーメン架構構造において、上記4本の大梁のう
ち2本の大梁の間に、クロス小梁をこれらの大梁に対し
て斜めに架設したことを特徴とする。上記クロス小梁
は、4本の大梁のうち相互に平行な2本の大梁の間に架
設したり、相互に直交する2本の大梁の間に架設しりす
る。また、複数のクロス小梁を架設した場合には、クロ
ス小梁を相互に交差状態あるいは非交差状態(平行も含
む)のいずれでもよい。また、本発明のクロス小梁の組
立部材は、大梁にクロス小梁ブラケットを斜めに組み付
けたり、クロス小梁を交差状態で組み付けて構成したこ
とを特徴とする。
構法は、建物のX方向に隣接する2本の柱と、これらの
2本の柱からY方向にそれぞれ隣接する別の2本の柱
と、これらの4本の各柱の間の上記X方向およびY方向
にそれぞれ一体的に架設された4本の大梁と、から構成
されるラーメン架構構造において、上記4本の大梁のう
ち2本の大梁の間に、クロス小梁をこれらの大梁に対し
て斜めに架設したことを特徴とする。上記クロス小梁
は、4本の大梁のうち相互に平行な2本の大梁の間に架
設したり、相互に直交する2本の大梁の間に架設しりす
る。また、複数のクロス小梁を架設した場合には、クロ
ス小梁を相互に交差状態あるいは非交差状態(平行も含
む)のいずれでもよい。また、本発明のクロス小梁の組
立部材は、大梁にクロス小梁ブラケットを斜めに組み付
けたり、クロス小梁を交差状態で組み付けて構成したこ
とを特徴とする。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1および図2において、1は柱であ
って、建物のX方向およびY方向に複数本ずつ立設され
ている。X方向およびY方向に相互に隣接する各柱1の
間には、各々、大梁2が一体的に架構されていて、全体
としてラーメン架構構造となっている。
ながら説明する。図1および図2において、1は柱であ
って、建物のX方向およびY方向に複数本ずつ立設され
ている。X方向およびY方向に相互に隣接する各柱1の
間には、各々、大梁2が一体的に架構されていて、全体
としてラーメン架構構造となっている。
【0006】X方向に隣接する2本の柱1と、これらの
2本の柱1からY方向にそれぞれ隣接する別の2本の柱
1と、これら4本の各柱1の間のX方向およびY方向に
それぞれ一体的に架設された4本の大梁2の構成におい
て、相互に平行の位置関係にある2本の大梁2の間に
は、クロス小梁3がこれらの大梁2に対して斜めに一体
的に架設されている。本実施例では上記クロス小梁3は
2本架設されていて、その中間部において相互に一体的
に交差している。
2本の柱1からY方向にそれぞれ隣接する別の2本の柱
1と、これら4本の各柱1の間のX方向およびY方向に
それぞれ一体的に架設された4本の大梁2の構成におい
て、相互に平行の位置関係にある2本の大梁2の間に
は、クロス小梁3がこれらの大梁2に対して斜めに一体
的に架設されている。本実施例では上記クロス小梁3は
2本架設されていて、その中間部において相互に一体的
に交差している。
【0007】上記柱1、大梁2およびクロス小梁3は、
いずれも鉄筋コンクリート造(プレキャスト鉄筋コンク
リート造およびプレストレストコンクリート造を含
む)、鉄骨鉄筋コンクリート造(プレキャスト鉄骨鉄筋
コンクリート造も含む)、鉄骨造および木造等、いずれ
の構造であってもよい。
いずれも鉄筋コンクリート造(プレキャスト鉄筋コンク
リート造およびプレストレストコンクリート造を含
む)、鉄骨鉄筋コンクリート造(プレキャスト鉄骨鉄筋
コンクリート造も含む)、鉄骨造および木造等、いずれ
の構造であってもよい。
【0008】上記実施例では、2本のクロス小梁3を架
設したが、本発明はこれに限定するものではなく、図3
に示すように、1本のクロス小梁3を架設するようにし
てもよい。この場合、X方向およびY方向に隣接する他
のクロス小梁3に対して、その間の大梁2に関して対称
となるように配置するのが、好ましい。
設したが、本発明はこれに限定するものではなく、図3
に示すように、1本のクロス小梁3を架設するようにし
てもよい。この場合、X方向およびY方向に隣接する他
のクロス小梁3に対して、その間の大梁2に関して対称
となるように配置するのが、好ましい。
【0009】また上記実施例では、クロス小梁3を、相
互に平行な2本の大梁2の間に架設したが、本発明はこ
れに限定するものではなく、図4に示すように、クロス
小梁3を、相互に直交する2本の大梁2の間に斜めに架
設させてもよい。本実施例では4本のクロス小梁3を2
本ずつ平行に架設させている。
互に平行な2本の大梁2の間に架設したが、本発明はこ
れに限定するものではなく、図4に示すように、クロス
小梁3を、相互に直交する2本の大梁2の間に斜めに架
設させてもよい。本実施例では4本のクロス小梁3を2
本ずつ平行に架設させている。
【0010】図5は、2本のクロス小梁3を、相互に平
行状態で架設した別の実施例を示し、図6は、2本のク
ロス小梁3を交差状態でも平行状態でもない、V字状に
配置した更に別の実施例を示す。
行状態で架設した別の実施例を示し、図6は、2本のク
ロス小梁3を交差状態でも平行状態でもない、V字状に
配置した更に別の実施例を示す。
【0011】図7は、大梁2′にクロス小梁ブラケット
3′を斜めに一体的に組み付けて構成した組立部材を示
し、図8は、2本のクロス小梁3″を交差状態で組み付
けて構成した組立部材の別の実施例を示す。なお、本発
明のクロス小梁を従来の小梁と組み合わせ得ることはも
ちろんである。
3′を斜めに一体的に組み付けて構成した組立部材を示
し、図8は、2本のクロス小梁3″を交差状態で組み付
けて構成した組立部材の別の実施例を示す。なお、本発
明のクロス小梁を従来の小梁と組み合わせ得ることはも
ちろんである。
【0012】
1)床スラブの任意の位置の垂直剛性が大きくなるの
で、機械の設置あるいは歩行等による振動障害の対策が
容易になる。 2)積載荷重の大きい構造物が可能になる。 3)柱に近接した大梁の部分に、クロス小梁を架設する
ことにより、大梁の負担を軽減させることができる。 4)従来の小梁と組み合わせることで、床スラブの任意
の場所の鉛直剛性を大きくすることができる。 5)その場合、従来の小梁のみでは小梁の梁背が大きく
なるが、クロス小梁と組み合わせることで、小梁の梁背
を低くすることができる。
で、機械の設置あるいは歩行等による振動障害の対策が
容易になる。 2)積載荷重の大きい構造物が可能になる。 3)柱に近接した大梁の部分に、クロス小梁を架設する
ことにより、大梁の負担を軽減させることができる。 4)従来の小梁と組み合わせることで、床スラブの任意
の場所の鉛直剛性を大きくすることができる。 5)その場合、従来の小梁のみでは小梁の梁背が大きく
なるが、クロス小梁と組み合わせることで、小梁の梁背
を低くすることができる。
【図1】本発明のクロス小梁を架設した建物の梁伏図で
ある。
ある。
【図2】本発明のクロス小梁を架設した建物の架構斜視
図である。
図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す架構図である。
【図4】本発明の別の実施例を示す架構図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す架構図である。
【図6】本発明の別の実施例を示す架構図である。
【図7】本発明の組立部材の一実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】本発明の組立部材の別の実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図9】従来の小梁の架構例を示す梁伏図である。
1 柱 2 大柱 3 クロス小梁
Claims (7)
- 【請求項1】 建物のX方向に隣接する2本の柱と、こ
れらの2本の柱からY方向にそれぞれ隣接する別の2本
の柱と、これらの4本の各柱の間の上記X方向およびY
方向にそれぞれ一体的に架設された4本の大梁と、から
構成されるラーメン架構構造において、上記4本の大梁
のうち2本の大梁の間に、クロス小梁をこれらの大梁に
対して斜めに架設したことを特徴とするクロス小梁の架
構法。 - 【請求項2】 上記4本の大梁のうち相互に平行な2本
の大梁の間に、クロス小梁を架設したことを特徴とする
請求項1に記載のクロス小梁の架構法。 - 【請求項3】 上記4本の大梁のうち相互に直交する2
本の大梁の間に、クロス小梁を架設したことを特徴とす
る請求項1に記載のクロス小梁の架構法。 - 【請求項4】 複数のクロス小梁を相互に平行あるいは
非交差状態で架設したことを特徴とする請求項1ないし
3のいずれかの請求項に記載のクロス小梁の架構法。 - 【請求項5】 複数のクロス小梁を相互に交差状態で架
設したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの
請求項に記載のクロス小梁の架構法。 - 【請求項6】 大梁にクロス小梁ブラケットを斜めに組
み付けて構成したことを特徴とするクロス小梁の組立部
材。 - 【請求項7】 クロス小梁を交差状態で組み付けて構成
したことを特徴とするクロス小梁の組立部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6144193A JPH06248696A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | クロス小梁の架構法およびその組立部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6144193A JPH06248696A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | クロス小梁の架構法およびその組立部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06248696A true JPH06248696A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13171165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6144193A Pending JPH06248696A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | クロス小梁の架構法およびその組立部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06248696A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108265866A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-07-10 | 吴葆永 | 柱帽辐射交叉梁新型楼盖体系 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0310777A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-18 | Kyushu Electric Power Co Inc | サーボ制御型マニュプレータの駆動装置 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP6144193A patent/JPH06248696A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0310777A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-18 | Kyushu Electric Power Co Inc | サーボ制御型マニュプレータの駆動装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108265866A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-07-10 | 吴葆永 | 柱帽辐射交叉梁新型楼盖体系 |
CN108265866B (zh) * | 2018-03-28 | 2024-04-09 | 吴葆永 | 柱帽辐射交叉梁新型楼盖体系 |
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